山ぢさの 白露しげみ うらぶるる 心も深く わが恋止まず
万葉集 柿本人麿歌集 11-2469
山ぢさの花が白露の重みにうなだれるように、私の心も深くうなだれています。あなたへの恋の思いは止む時がないのですから。
息の緒に 思へる我を 山ぢさの 花にか君が うつろいぬらむ
万葉集 7-1360
私は命をかけてあなたを愛しているのに、あの山ぢさの花のように、気がかわり愛がうすれてしまったのでしょうか。
奈良県鳥見山にて