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Architecture ≫
大阪府立近つ飛鳥博物館
Architect ≫
安藤忠雄
Year ≫
1994
Place ≫
大阪府南河内郡
History ≫
「体験する場/環境博物館」として計画された古墳博物館。1996年度BCS賞受賞作品。
Estimation
★★☆☆☆
 
近鉄長野線喜志駅からバスに揺られること15分、そこは近つ飛鳥風土の丘。そこから徒歩10分。ついに其の姿が現れた。そのもったいぶらせさが、なんとも、対面したときに感動を覚えさせる演出である。
階段上部より。奥に見えるのが駐車場。駐車場からの動線にはRの壁面が設けられ、そこを過ぎないと階段が見えない。ここでも「もったいぶらせ」手法が使われている。おみごと。
建物エントランスへの道。エントランス側からの写真だが、この二枚の大壁が自然にエントランスへの動線へ導いてくれる。「誘導面」の体験をできた。銀閣寺垣と類似した効果がある。ただトップの写真のような風景を拝めるのは車での来客者。駐車場からの動線では建物の「屋根」にあたる階段が一面に広がるように計画されている。徒歩来客にとってはすこし残念・・・
内部は意外と狭く(天井は高いが)、写真がメインの展示スペース(仁徳天皇古墳の大模型が見ごたえあり。)階段部分の屋根傾斜がそのまま天井に現れ、「地下空間」の意識を高めてくれる。回廊式にスロープで下っていく、「グッケンハイム式展示」(←勝手に命名)であるが、円を描くような列柱がとてもバランスが悪かった。平面上ではバランスがとれてそうだが・・・。写真左上に、少し見えるが、これが外部階段にある「塔」。もちろんトップライトかと思いきや、ちゃっかり天井がありました。開閉式!?真っ暗でよく見えなかった。
展示空間には外部との接触がなく、光も入らない。写真は展示室とロビー、図書コーナーを繋ぐ吹き抜け。ここからはエントランスの窓壁面が見えるので、それほどトップライトの光が新鮮ではない。吹き抜けとしての効果はある。
展示物の一つ。何なのかよく分からなかったが、変わっていたのでピックアップ。よく見るとネオンが剥き出しに・・・。古墳に興味がなくても、ここの展示物は魅力があった。建物よりも面白いかも!?
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