葛西臨海公園駅から直進していくと、写真のようなパースペクティブに対して壁の如く、しかし背景が透過している建築が現れる。

中央のコアと、垂直に連続する窓サッシュ、そして水平線と平行なスラブが、美しく風景と調和している。

内部の写真。

天井も細かいルーバーを設けられている。

この建物の構造は、中心のコンクリートコアが基本的な構造体で、周りを取り囲むガラス壁は、そのコアとテンションで固定されている。このような構造が、透過性の表現に重要な役割を果たしているのだろう。

連続するテンションと白く輝くサッシュが、綺麗にコア部分へ影を落としている。

このコンクリートコア、実は細かいモザイクタイルによる仕上げ。
写真では伝わりにくいが、タイルの持つ独特の光沢が、日常では感じられない雰囲気を醸し出している。

公園の下からの眺め。

青空に、完全に溶け込んでいる。

非常にシンプルで、コンセプチュアルな建築。