飯豊連峰   2007/7/28-8/3  3名

  朳差岳(1636.4m)北股岳(2024.9m) 烏帽子岳(2017.8m) 御西岳(2012.5m) 大日岳   (2128m)飯豊山(2105.1m)三国岳(1644m)
        

 


7/28 京都22:55(阪急夜行バス) 7/29 新潟6:59ーJR中条駅ータクシー(¥7800)-胎内ヒュッテ
7/30 胎内ヒュッテ6:00ーバスー足の松登山口6:06ー姫子の峰7:04ー滝見場7:43ー大石山10:04ー鉾立峰11:03ー朳差岳11:40ー大石山13:08ー頼母木山荘13:43

3年前に新しく建て替えた胎内ヒュッテは食事も付いてホテル並みになっていました。ホテルの朝食時間には間に合いませんので、自前の朝食を食べて足の松登山口まで胎内市のマイクロバスで運んでもらいます。

胎内ヒュッテ 足の松尾根登山口

10年前に丸森尾根の急登を登りましたが、足の松尾根も中々の急登が続きます。幸いにも今日の天気は曇天です。私にとって山中避難小屋3泊は始めての経験です。荷物は12k程あり一歩一歩と登っていきます。ガスっていて展望がほとんどありませんでしたが、滝見場に来る頃には少しは展望があり山深さを感じられます。やっとの思いで大石山に着きました。

滝見場からの滝 イブキトラノオとニッコウキスゲ

今日は朳差小屋に泊まる予定でしたが、時間も早い事で頼母木小屋に泊まることに変更しました。大石山に荷物を置いて朳差岳を往復することにしました。背中がなんと軽い事でしょう。その上大石山を過ぎたとたんに、山の様子が一変してお花畑の道になりました。ハクサンフウロ、ヨツバシオガマ、ニッコウキスゲ、コキンレイカ、イブキトラノオ、クルマユリ、タカネナデシコ、ヤマハハコ、ハクサンシャジン、ミヤマコウゾリナ、ミヤマクルマバナ、ルンルンと花の写真を撮りながら進みます。大石山に戻ってきた頃から小雨が振り出しました。急いで頼母小屋に行きました。

朳差小屋とニッコウキスゲの花畑 頼母木小屋

若い素敵な管理人がおられて、冷たい水が小屋の前まで引かれています。ビールも売っています(¥700)トイレも自転車を漕ぐバイオ式の綺麗なトイレです。今日は私達3人以外に1人来られただけで広々と休む事ができました。

7/31
頼母木小屋7:38ー頼母木山7:58ー地神北峰8:30ー地神山頂8:50ー丸森尾根分岐9:21ー門内岳10:12ー北股岳11:09ー梅花皮山荘11:35/12:12ー梅花皮岳12:39ー烏帽子岳13:04ー御手洗ノ池14:05ー天狗の庭14:40ー御西小屋15:45


昨日からの小雨が夜中も続き、風も大分吹いていました。朝になっても降りやまず出発がためらわれます。お昼からは良い天気になると天気予報は言っています。様子を見ていましたが一応雨が止みましたので出発しました。

この地方のみのイイデリンドウ 梅花皮小屋と花畑

イワイチョウ、ミヤマダイモンジソウ、ミヤマウツボグサ、イイデリンドウなど次から次とお花が出てきます。地神山辺りから又小雨が降り出しました。友人が「尾根に出てしまえば後は楽よ」と言っていましたが重い荷物を持ってのアップダウンは大変です。特に北股岳の登りは大変でした。

オタカラコウと雪渓 ヒナウスユキソウ

梅花皮小屋にやっと着きました。靴の中はびっしょりです。管理人に挨拶して休ませてもらいました。今日はここに泊まろうかなとも思いましたが、昼から天気になると言う予報を信じて御西小屋まで頑張る事にしました。小屋を出たら雨は止んでいました。ここから先は北東斜面に雪渓がいっぱい残っています。登山道も雪渓を渡る所が何箇所かあり慎重に進みます。

雪渓を渡る 天狗の庭

花も雪解けの花に変わり、ハクサンコザクラ、シナノキンバイ、ヒナウスユキソウ、コバイケイソウ、イワオウギ、シラネアオイ、ハクサンイチゲ、ミヤママツムシソウ、ミヤマキンバイなどが咲いています。広々とした天狗の庭に来るとほっとしました。太陽も時々顔を出してくれます。

ニッコウキスゲ 御西小屋とミヤマキンポウゲ

御西小屋は沢山の泊り客で、私達は遅くに付いたので下の人の出入りの多い場所にしか泊まれませんでした。

御西小屋からの大日岳 御西小屋からの北股岳


8/1 御西小屋6:03ー文平の池6:34ー大日岳7:23/8:00ー御西山荘8:39/9:13ー玄山道分岐9:51ー飯豊山10:37/10:56ー本山小屋11:10ー御秘所12:00ー草履塚12:24ー切合小屋12:55/14:00ー地蔵岳分岐15:31ー種蒔山ー三国小屋16:45

一番うるさい場所で寝たので4時前から起きているのに、リギさんは疲れているのか中々起きてくれない。ガスっていたこともあって、出発したのは私達が最終であった。

大日岳への道 大日への道から振り返った御西小屋

大日岳の往復は荷物もなく、展望もよし花も沢山でルンルンでした。2日前から歩いてきた尾根筋が全部見渡せて、北股岳が特に堂々とそそり立っています。小屋に戻り飯豊本山に行きます。昨日天狗岳から見た時はとんがった山に見えましたがやさしい山です。まずは今回の目的達成でハイタッチです。

大日からの飯豊本山 飯豊本山

本山小屋の管理人が切合小屋で水を汲んで行って、空いている 三国小屋に泊まると良いと助言される。御秘所の岩場は大したこともなく通過します。切合小屋で昼食をしたり体を拭いたり、充分な休憩を取りました。水の無い三国小屋のために3.5Lの水を持って出発です。しばらくして大日杉方面の分岐がありました。地蔵岳方面と言う標識を見て、地蔵山と思ってしまい間違って進んでしまいました。

御秘所 御秘所の岩場

雪渓があったり、沢があったりして以前に来た事のあるKさんがおかしいと言い出しました。下から上ってくる人があり聞くと大日杉方面の道に進んでいました。1時間半のアルバイトをしてしまいました。疲れがいっぺんに出ました。引き返して切合小屋に泊まろうかとも思いましたが、チラッと見かけた管理人の印象が良くありませんでしたし、遅くから混んだ小屋には行きたくありません。頑張って三国小屋に行く事にしました。

切合小屋近くの雪渓 遠くに三国小屋がみえます

遠くに三国小屋が見えた時はほっとしましたがそれからの長かったこと。三国小屋に着いたときに外でくつろいでいた先客や管理人が歓迎してくれた時はとても嬉しかったです。それにここのビールは500円であまり冷えていませんでしたが、最高の美味しさでした。今日は10人程の客でした。

8/2 三国小屋6:06ー剣が峰6:23ー地蔵山分岐6:53ー横峰7:25ー笹平7:35ー上十五里7:59ー下十五里8:32ー御所跡9:00ー川入9:54ー10:30バスー飯豊の湯ーJR山都ー新潟ー夜行バス22:05

三国小屋 磐梯山が遠くに見えます


今日も晴天です。ここから先は大日岳と飯豊本山の展望ともお別れです。剣が峰の少し危険な岩場を慎重に進みます。食料が減って荷物が大分軽くなりました。地蔵山には行かずに水場への道を取ります。

剣が峰 慎重に

ポカリを入れた水以外は残っていなかったので、ここの水は最高に美味しい水に感じられました。横峰まで来ると下から登ってくる人が結構います。ブナ林の気持ちのよい長い道を下って登山口の御所跡に着きました。沢で体を拭いてあと少し、川入までの林道を歩きます。

ブナ林の下り SFが通るレトロな山都駅

丁度10時半発のバスがあり、いいでのゆで途中下車します。12:50発のバスまで温泉に浸かったり、生ビールで乾杯して昼食を取ってゆっくりとくつろぎました。JR山都の駅は何もなく温泉にもう一時間後まで居れば良かったと後悔しました。新潟に出て夜行バスで京都に帰ってきました。

夜行2泊を含む6泊の飯豊連峰の北から南の全縦は荷物が重くて大変でしたが、素晴らしい展望、沢山の花に出会えて、又一つ素晴らしい体験が出来ました。

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