南アルプス   北岳(3193m)・間の岳(3189m)・農鳥岳(3026m)

                  2010/7/23-7/25 5名 晴れ


23日 甲府4:00−広河原6:11/6:30−白根お池分岐6:34−二股8:58−お池合流10:55−小太郎分岐11:30−肩の小屋12:20−両股分岐12:52−北岳13:19−八本歯分岐14:02−北岳山荘14:50
24日 北岳山荘5:50−中白根6:31−間の岳7:38/58ー農鳥岳10:50−下降点11:40−大門沢小屋14:20
25日 小屋5:30−吊橋7:20−林道7:40−発電所バス停8:05−広河原ー甲府10:58ー奈良20:40

前日は奈良から18切符で甲府に来ました。駅前のホテルニューステーション(¥4410)で泊まり、、ウエルカムワインを飲んでゆっくりと休みました。翌日3時起床して駅前南口4時発のバスに乗りました。金曜日のことで乗客は多くバス2台で発車しました。広河原のインフョメーションで左股コースの様子を聞きました。6本歯以上のアイゼンとの事で年を考えて右股コースをとることにしました。

野呂川 右股コースの一部

シナノキンバイ、ミヤマキンバイ、ハクサンイチゲ、ミヤマハタザオ、カラマツソウ、イワベンケイ、ミヤマハナシノブ、グンナイフウロ、ハクサンフウロ、オドリコソウ、ヨツバシオガマ、ミヤマシオガマ、ツマトリソウ、オヤマノエンドウ、イワオウギ、ミヤマアカバナ、チョウノスケソウ、イワウメ、ミヤマナデシコ、ミヤマオダマキ、次から次と咲いている花に屈み込んでの撮影は大変でした。


二股の辺りでは和歌山の高校生が大きなザックを担いで前後して歩いていました。振り返ると鳳凰三山が迫っています。肩の小屋の裏手の花壇にキタダケソウが少し咲いていました。そこからは岩稜の急登で北岳山頂に着いた時はほっとしました。山荘がすぐ近くに見えているのに、ゴロゴロの岩場はなかなか着きませんでした。

北岳山頂 北岳山荘と稜線
ミヤマハナシノブ キバナシャクナゲ シナノキンバイ
ハクサンイチゲ キタダケソウ チョウノスケソウ
オヤマノエンドウ ツマトリソウ チシマキキョウ

23日 5:15からの朝食を終えて出発です。富士山がきれいに見えます。3000m級の日本で一番永い稜線歩きです。10数年昔に来た時は、風が強くて大変でしたが今日は無風快晴です。振り返れば昨日歩いた、北岳からの稜線、昨年登った甲斐駒が岳や仙丈岳、前方には間の岳、展望のすばらしい稜線歩きですが、半袖の腕に太陽がギラギラと照り付けます。

間の岳手前の雪田 間の岳山頂
仙丈岳 北岳と甲斐駒が岳

農鳥小屋のおじさんがのんびりとくつろいでいます。「大門沢の小屋に2時までに着いたら、奈良田温泉まで下るとゆっくりと温泉に泊まれるよ」と言われて少し欲が出ました。しかし大門沢小屋までさえ1500mの下りは大変です。農鳥岳の山頂で昼にしようかと思いましたが、日陰がなくて太陽の照りつける所ではゆっくりとしておれません。

間の岳より農鳥岳 間の岳よりの塩見岳と赤石
下降点 大門沢小屋

下降点から下ると樹林帯になってほっとさせられました。延々と下り、膝が痛めつけられた頃大門沢小屋の屋根が見えました。2時20分ギブアップで今日はここに泊まることにしました。シャワー4分間500円は汗びっしょりの体に何よりの恵みでした。
イワウメ タカネシオガマ ホソバツメクサ
カノコソウ タカネナデシコ シナノオトギリ

25日 5時からの朝食を済ませて出発です。小屋の前から沢に降りて進んでいきます。昨日ほどの激しい下りはありません。一晩休めた膝は大分楽になっています。沢に掛けられた丸太の橋は間隔が広くて慎重に進みます。

小屋前からの早朝の富士 慎重によつばいで

樹林帯の道は紅葉の頃はすばらしいだろうと思います。下りばかりではなく小尾根をのっこしたりもします。吊橋を3つ渡るとまもなく車道に出ます。車道歩き30分ほどで発電所前のバス停に出ました。そこから身延駅のほうに出る予定でしたが、がけ崩れでバスが通っていなくて広河原にいったん戻ります。

10時10分のバスで行く予定でしたが、1台前の8:05のバスに何とか間に合いました。広河原からは相乗りタクシーで甲府に出て、18切符で奈良に戻ってきました。日本第2の高山は登りも下りも2000mほどあり、やはり中高年には大分大変でした。しかし3日間好天に恵まれて、丁度花の適期で沢山の花に出会えました。

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