増毛山地 暑寒別岳(1491m) 箸別ルートから雨竜沼湿原まで 2006/7/10

箸別避難小屋4:40ー2合目5:45ー4合目6:20ー5合目6:54ー7合目7:50ー増毛ルート合流8:45ー暑寒別岳9:00ー南暑寒別岳11:34ー雨竜沼湿原入り口13:00ー南暑寒荘15:40

大雪山を縦走したあくる日、層雲峡からバス(7:45)でJR上川駅に出る。旭川で乗り換え深川に出て、留萌本線で留萌に行く。日本海の海岸線を走って終点増毛駅に12:55に到着しました。歩いて10分ほどの所に民宿「ほり」がありました。前が海、後ろにJRが通っていました。夕食は生うにをはじめ、ひらめや甘エビのおつくり、カレイの煮物、ほたてのバタ焼き、など魚尽くしでお腹いっぱいになりました。よく早朝宿のご主人に送っていただき箸別ルートから登り始めます。

箸別避難小屋 案内板
ダケカンバや笹の道 フギレオオバキスミレの群落

4合目まではなだらかな傾斜の尾根道です。蚊が目の前で一杯飛んでいて、ネットを被る者、スプレーをまいたり木の枝を振り回したり大変です。4合目で雪が残っていて雪渓を少し横切ります。朝日が見られた天候はこの頃から悪くなりガスがかかってきます。花の百名山だけあって、展望は得られませんが、あちこちでお花がさいています。7合目で又雪渓を横切りますが、この頃から霧雨と暴風で立っているのがやっとの状態です。斜面一面に綺麗なお花畑が広がっていますが、写真を撮れる様な状態ではありません。9合目の先で増毛ルートが合流していて、今日始めてそちらから来られた登山者に会いました。

イブキボウフウとエゾボウフウの混じった道 霧と暴風の道
ハクサンイチゲとエゾキンバイの咲く花畑 何も見えない暑寒別山頂

山頂もすごい暴風です。南暑寒の方に少し下ると風も大分和らぎました。しかしずんずんと下って行って、南暑寒別に又ぐんぐんとロープの張られた道を登っていきます。南暑寒山頂手前は又暴風の中を突き進みます。山頂は風も大分おさまりましたので、昼食を取りました。ここからは緩い下りを1時間ほど進むと湿原の入り口です。

シラネアオイの咲く雨竜沼湿原 エゾカンゾウの咲く木道
ミズバショウ 大小いくつもの池塘がある

イワイチョウやエゾカンゾウ、リュウキンカ、ミズバショウ等沢山の花が咲いています。展望は相変わらずありませんので標識の沿って、一方通行の木道を進んで行きます。南暑寒荘から来られた人には良い一方通行ですが、山から下りてきた者には、出口に行く道を通り越してしまいました。20分ほど余分に歩いて湿原出口に着きました。小川が流れていて、入ってくる人たちは靴の泥を洗い流して、外来種を持ち込まないようにしています。

夏場だけの代2吊橋 南暑寒荘のあるゴール

しかしそこから南暑寒荘までの道はゴロゴロのどろどろです。帰りのタクシーを4時に予約していましたので、下りて来て下の川で泥を流して、丁度良い時間になりました。11時間の縦走は霧雨と暴風で大変でしたが、やり終えた後の満足感はやはり最高です。

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