マレーシア  ボルネオ島           キナバル 山 4095m    2005.1.18〜1.23

         アルパインツアーの主催のキナバル山登山とジャングルクルーズに参加しました。

18日  マレーシア航空の直行便でコナキナバルに近づくにつれて、島の海岸線が緑色に代わり一年ほど前に行った西表の美しかった海を思い出します。   箱庭のような水上家屋も見られます。      左方向の雲の上に荒々しいキナバル山が現れ、16:00にコナキナバル空港に到着です。冬の日本からいきなり28℃にやって来て体はびっくりしています。空港でマレーシアのお金に交換するのに添乗員に尋ねると「2,3千円で足ります」と言われびっくりします。ペットボトルが30円程です。   必需品は廉いようですがあまり日本と変わらない物もあります。

19日 
    7:30にホテルからバスに乗って、キナバル国立公園のある、パークヘッドクォーターに行き、入山手続きを待っている間に見えるキナバル山は、素晴らしい景色でこれから先が楽しみです。高山病に ならないように、 前日から沢山の水分を摂るように、 言われていますので、休憩たびに トイレに走ります。今回11名の参加者に添乗員1名 現地ガイド2名今日の宿泊地までのポーター3名が一緒です。ポーターは一人5kgまでの登山に必要のない荷物を持ってくれて先に行きます。 熱帯雨林のジャングルですが道は綺麗に付いていて一時間位ごとに休憩所がありトイレもあります。 ゆっくり、ゆっくり「ボラン ボラン」というマレーシア語で高度障害にならないように進みます。   ウツボカズラやオーキッド(ラン) インパチェンス シャクナゲ等 次から次と花が咲いています。私は英語もしゃべれるガイドにぴったり付いて、花の名前を教えてもらいながら、英会話も楽しんでいます。    今日の標高差は1500mですが、ゆっくり歩いているので,あまり疲れません。樹林帯を抜けると 標高3300m付近に,今日の宿の ラバンラタの山小屋が現れます。 先に着いたポーター達が広場で元気にバレーボールを 楽しんでいます。 2段ベッドの6人部屋です。食堂でバイキングの夕食を好きな時間に摂ります。 テラスからは夕焼けが綺麗に見えます。 早々にベッドに入りますが、 少し動くだけで、地震のようにベッドが揺れて  なかなか寝付けません。

20日   1:30に起きれば良いのに1:00に部屋の皆を起こしてしまいました。バナナとクラッカーとティーを飲んで 2:30ヘッドランプを付けて出発です。風はなくあまり寒くないので、長袖のティーシャツに半袖を重ねての服装です。      星が空の端から端まで一杯に広がっていて、   地球の丸さを実感させられます。暗い中に白い花がぼんやりと霞んで見えます。初めは木の階段や岩の階段を登って行きますが、1時間たって休憩の後は大きな一枚岩やごつごつした岩を登って行きます。  サヤサヤ小屋で胸に着けた許可証のチェックを受けて最後のトイレを済ませます。太いロープが目印にもなり、つかまったり出来る様に、頂上までついています。    途中で風が少し出てきて寒くなったので、 フリースを着て、 水分を摂っていると、 前を歩いていた人が分からなくなり、足を速めて追いかけます。前も後ろも、誰もいなくなりましたが、ロープがしっかりと付いているので、安心して進みます。 頂上まで後1時間程の所になると傾斜も急になって大変です。 6:00頃が日の出と聞いていましたので、   あまり早く行っても待つ時間が永いと、寒いのではと、  ゆっくりと進みます。     かすかに人の声が聞こえて、沢山の人が暗闇に動いているのが見えると、もう頂上です。       「アルパインの人いますか?  Kさんいますか?」  と     声をあげても返事がありません。どうやら休憩をしている仲間を暗闇で見過ごして、私が一番先に頂上に着いてしまったようです。 しばらくして今回一緒に参加した  山の会の仲間の Mさん夫妻が着き、   順次アルパインの人たちが全員登頂してきました。6:15頃から空がだんだんと赤く変わっていき、4100mからのサンライズを堪能します。

下りは登りには分からなかった景色を楽しみながら下ります。 ラバンラタの小屋に戻ってきて朝食をそれぞれ摂りますが、一緒に参加したKさんは 軽い高山病に掛かったのか 、調子が悪いようです。又ポーターに荷物を5K持ってもらい、下のパークヘッドクオーターに出発です。 今日は快晴でとても暑く、登りの日でなく  良かったね と言い合っています。        結構な下りが続き こんな所を登ってきたのかと、  感心するばかりです。 今日は一気に2200mを下るので、最後の方になると膝ががくがくのように  なります。   登山口のゲートが見えて、ほっと するのと やり遂げた満足感は、何度味わっても  素敵なものです。       キナバル公園発行の   素敵な登頂証明書が  各人にもらえます.

   21日 今日は国内線の飛行機で東海岸のサンダカンに移動です。   オランウータンの保護区で 野生に帰すオランウータンを見  学して、 スカウ村まで車移動ですが、 舗装していない道を 土埃を あげて、1時間ほど走らなければなりません。   道の両端    には、ジャングルを 切り開いて植えた、 パームヤシの畑が続きます。 人間が油を摂るために、 ジャングルを切り開きヤシを植え   オランウータンの住処が、 少なくなって いるのです。   今日の宿はスカウ村です。    キナバタン川の、川沿いの、 素敵なロ   ッジです。   16:00頃から ジャングルクルーズです。 日中は動き回らない動物も 夕方には現れるようで 天狗猿を始め 色々の  野生動物を 見ることが出来ました。

         今回は4100mの山に登れた事と、自然が一杯の所で沢山の花が見られ色々の動物や鳥に出会えてとても  有意義なものでありました。

          19日 パークヘッドクォーター10:30/10:45  ラバンラタレストハウス17:00
          20日 ハウス2:35 サヤサヤヒュッテ4:10 キナバル山頂5:50/6:20 
              サヤサヤヒュッテ7:10/7:50  ラバンラタレストハウス 8:55/10:00 パークヘッドクォーター13:30

パークヘッドクォーターからのキナバル ポーターのお姉さん達 深い階段を登る
ラバンラタロッジ ロッジからの夕焼け ローズピークにてサウスピークを背に
キングジョージピークからの日の出 ローズピーク(4095m) ドンキーイヤーズ

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