下の廊下 仙人池

                                   2004年9月24日(金)〜28日(火)

  24日  東名阪から中央道、長野道の豊科で降り 19号から51号を通り 途中マックスバリューで  夕食の買出しをして 扇沢に12:53着   トロリー   バスで黒部湖に着いた頃から 小雨が降りだす。  舗装された黒部湖の周りを 30分歩いて 今日の宿のロッジ黒四に着く。

  25日 4:30に起床して朝食を採るが 皆食欲がなく何とか詰め込む。やっと明るくなったところで  ロッジを出発。 ダムでトイレに行ったり湯を沸かした  りして、内蔵助谷の出口からダムの底に出て、  そこからは、えんえんと日電水平歩道を歩く。
   

  
        下の廊下        S字峡


  丸太梯子やワイヤーロープの 張られた危険な場所や 岩をくりぬいて頭を下げて歩く所、はるか下で  黒部川が流れ、対岸では色々の滝が流れてきて  いる。     やっとの思いで十字峡の橋に着く。  そこからも また延々と歩き東谷吊橋を渡ると仙人ダムと関電の宿舎があって、ほっとする一時である。  宿舎の中を一部通り いきなりトンネルになったり、熱い熱風が出てきたりして 山を離れたように思う。  そこから1時間程    山の中を歩いていると、  急に阿曽原小屋の   青い屋根が見える。  小屋の前は人が一杯で 干し物がぶら下がっていて汚い。 でも小屋主の応対はとても気持ちが良い。    夕食はコロッケ、ポテトサラダとお変わり自由のカレーで美味しい。    布団2枚に3人であったが私は  運良く一人で寝る事が出来る。

  26日 今日の行程は短いので 小屋で朝食をとり 6:35 出発  いきなりの急登で阿曽原峠に出る。  2箇所で沢を渡るところが、あるがガスで向こう  側が見えず、ルートが分かりずらい。   後続者を待って  一緒に進む。    仙人温泉は景観の好い所でしばらく休憩。

  
        仙人温泉                剣沢

    

  やっと仙人ヒュッテに到着し   手続きを済ませ前の仙人池に行く。    紅葉が8分と言ったところで  八つ峰の荒々しい 山並みが目の前に迫り、時々  雲が切れて湖面に綺麗に写る。   仙人池とは趣が  違うから時間があれば 行くように薦められていた 平の池に行く。  平の小屋に着く頃にガスが  一面に  出てきて池が見えなくなり、下に下りるのをあきらめて、引き返す。    風呂に入って汗を流す。  夕食は期待していた通り素晴らしく、手作り   豆腐とこんにゃく、トンカツ、つくり、しだの酢の物などである。

  27日   5時からの宿の朝食を終えて出発 仙人新道をぐんぐん下るが、途中でどんぐりが たくさん  落ちていて新しい熊の糞を2箇所で見かける。   二俣吊橋からは南股の川に沿って何度も渡渉する。  幸いにも水に濡れる事もなく、 はしごやロープを登ったり しながら真砂沢ロッジに到着。 雨が降  り出し  カッパ着用となる。 剣沢は雪がまったく見えないが、下ってきた人の話では 上の方で2箇所アイゼンが  要る所があるようだ。   昨日下って  きた人の話では、いらなかったのに、一日で変わるみたいだ。  岩のゴロゴロした道を 立山目指して登っていく。    振り返れば後立山連峰が綺麗に  見える。  上の方になると雪渓が現れるが、クレパスだらけで、恐ろしい。   巻き道は 大きなスラブ状の岩で ロープが  あちこちに付けられている。  下はスノーブリッジで ぽっかり穴があいて、雪解け水が、 ごうごうと流れて  ドキリとさせられる。  2箇所雪渓をわたるのにアイゼンをつける。 疲労が  溜まりに溜まって足がなかなか  前に進まない。   アミノバイタルを飲んで小屋で作ってもらった、   おにぎりを食べる 食欲がなく  一個をやっと流  し込む。        剣山荘が見える頃には紅葉も素晴らしく元気も出てくる。
  

  
       剣岳を映した仙人池                  三の窓


  剣沢小屋に着いた時に 他のパーティが 明日は天気が良くないので     今日中に下りてしまうと聞く。  登ってきた人に、明日の天気を聞くと 40%  との事で、剣御前の小屋に着いた時に私達も宿泊予定の雷鳥荘  に断りの電話を入れる。     アルペンルートの最終を聞くと16:30との事でぎりぎり  間に合いそうなので、  急いで下り始める。    雨もやんでガスが晴れると室堂の紅葉が素晴らしい。   地獄谷を通ってミクリガ池  への階段の登り  は、これが大変で休みなしには登りきれない。      ミクリガ池温泉からはほどなく室堂の  ターミナルステーションに着き、美味しい立山の水を汲む。  アルペンルートの駅で大町温泉の観光協会に  電話をして民宿の「なかや荘」を紹介してもらう。   トロリーバス ロープウェー ケーブルカー トロリーを  乗り継ぎ、扇沢に着いた時は日も暮れている。  民宿の前まで来ると天然温泉の看板が見えて皆で一斉に  喜びを表す。  夕食はたまたまその日に採  ってきた、まったけが入っていて餅やうどんなど入った具沢山の鍋  と岩魚の塩焼き、ホタテなどのおつくりと色々有ご馳走である。農家でその日取り入れ  た新米のご飯もおいしい。

  28日   温泉卵やアサリの味噌汁など ご馳走の朝食をとって、生のプルーンの土産をもらって出発となる。  宿で聞いた、農協のりんご園でりんごや  お土産を買って、豊科のあたりのぶどう園で ぶどうを買ったり途中の  スーパーで、産直の野菜を買ったりしながら、高速に乗らないで、19号線をゆっく  りと楽しみながら 帰ってくる。        大桑駅の所で事故による停滞で1時間40分ほど足止めとなる。名古屋の勝川から高速に乗って我が家に戻る。

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