泥炭湿地林を守れ!
2009年9月6日作成
2009年9月23日一部改訂
(1)「水の森」泥炭湿地林
東南アジアの湿地帯にひろがる熱帯林。開発が困難であったため、消滅を免れてきたのだが、今、アブラヤシ農園への転換などのため、どんどん消滅しつつある。この湿地帯の土壌は泥炭でできていて、大量の炭素をため込んでいる。この湿地帯は、豊富な雨水と平坦な地形のために水につかっている。そのためこの森の木々がおとす枯葉や枝や倒木などが水の中に沈むため、分解することなく泥炭となって、長い時間をかけて堆積するのである。この泥炭湿地が開発により乾燥化すると、すぐに火がつきやすくなり、森林火災を引き起こすと、土壌の泥炭も燃えて大量の二酸化炭素を発生させるばかりでなく、火が消えた後も、土壌の泥炭の分解がすすみ、さらに大量の二酸化炭素を発生させる。
(2)インドネシアの泥炭の分解による二酸化炭素の排出量
北海道大学の大崎満教授によると「ボルネオ島の『水の森』の地下に貯蔵された泥炭の炭素量は550億トンとけた外れに多く、ここの生態系が1%破壊されて火災か土壌呼吸で泥炭が分解すると、5.5億トンの二酸化炭素を放出することになり、日本の年間排出量13億7千万トン(2007年)の半分ほどになります。実際にはそれ以上の破壊が進んでいます。1997年から98年にかけてエルニーニョが起き、極度の乾燥のために、泥炭を中心とする火災が頻発し、インドネシア全体から放出された炭素は30−94億トンと推定されています(Susan
Page et al,Nature.420.2002)。これは世界の二酸化炭素排出量の13−40%に相当します。」(大崎満「地球の火薬庫・熱帯泥炭を守れ−インドネシア泥炭・森林火災と炭素管理プロジェクト」Science
Portalのオピニオン 2009年7月15日掲載より)
(3)泥炭湿地林を守れ!
泥炭湿地林を守ることは、森を守り、生態系を守るというだけでなく、森の土壌の泥炭を守ることにより、二酸化炭素の排出量を抑え、地球温暖化を防ぐためにも必要だ。
泥炭湿地林に関するホームページ