うれしいトレペをご存知ですか?うれしいトレペ(以下うれトレ)は市民とメーカーの希望が合致して生まれたトイレットペーパーです。従来のトイレットペーパー原料は印刷会社などからでた断裁や牛乳パックなど良い紙ばかり。どうせ使い捨てするトイレットペーパーならもっと悪い原料でもいいね、ということで、それまで捨てられていた雑古紙で作ることになりました。 もちろん完全無漂白。不要な薬品は一切使いません。そのため、「真っ白」というわけにはいきませんが、使うにはまったく支障がなく、水で洗った古紙パルプを高温の熱で乾かして作るので衛生的にもなんの問題もありません。 こうして生まれたうれトレぺは順調に愛用者を増やしていったのですが、残念ながら昨年、これを作っていた静岡製紙工業が不況の波に飲み込まれてしまったのです。 といっても「うれしいトレペ」はなくなったわけではなく、注文先が静岡製紙の関連会社である(有)パーソンウィルに変わり、製紙は新和洋製紙(株)、加工は丸富紙工(株)に移りました。 両社とも環境に関心が高く、新和洋製紙では同社の全製品を完全無漂白(塩素系も酸素系漂白剤も使用せず)で作っています。ただし、古紙洗浄の際、苛性ソーダ(石けんの原料)を使用しているためこれまで水だけで洗浄していた静岡製紙のうれトレより白くなります(もちろん他メーカーに比べれば白色度は低いですが・・)。 丸富紙工は加工部門のみの会社で、公共施設などに置く個別包装ものを得意としています。 パーソンウィルは、注文のとりまとめと同時に雑古紙回収も引き継ぎました。トラックを手配し、新和洋製紙に雑古紙を納めそれでうれトレを作ってもらいます。原料不足分は、新和洋製紙が通常使っているトイレットーパー原料である上質古紙(企業から出る機密書類や印刷会社の断裁、牛乳パックなど)が使われることになります。 今回のことで、家庭紙メーカーを取り巻く状況が少し見えました。 まず、一番の問題は原料不足です。不況のため企業からでる古紙はもともと品薄。そこへもってきて輸出が増えているわけですから、国内の製紙メーカーにわたる古紙は減る一方です。 また、富士地区の場合、川崎にできた信栄製紙の大規模工場の影響も見逃せません。大都市圏の古紙が富士まで流れて来ずに川崎で処理できるようになったのです。新川崎工場の本格稼働を目前に控え、戦々恐々の富士地区の製紙会社にも古紙がまわるようにするためには、まだまだ捨てられることの多いオフィス古紙の回収に本腰を入れる必要があるでしょう。 2番目の問題は製品価格の低迷です。スーパーの店頭に並ぶ12ロール入りトイレットペーパーが198円ではメーカーはやっていけないそうです。廉価は一見、消費者の味方のようですが、結果的に国内産業をつぶし海外からの輸入に頼る不安定な構造を作り出します。 3番目の問題は、今の日本では「白くないトイレットペーパーは強引な値引き交渉の対象にされやすい。店頭に並べるには白さが必要」という悲しい現実です。白さを出すには上質の古紙と必要以上の薬品と水とエネルギーが必要で、環境負荷は高まります。この現状を少しでも変えるために、今後もうれトレを応援し、「トイレットペーパーに白さは必要ない!」と訴え続けていこうと思いました。 雑古紙のトイレットペーパー、ぜひお試しください。 |
〈うれしいトレペの注文先と価格〉富士サプライ(株) 電話 0544-25-6654 FAX 0544-27-6745 価格については以下のホームページ(栗岡さん作成)をご覧ください。 |
| このページについての問い合わせは:栗岡さんまで |
※以前のうれしいトレペのページへ