「アマゾンニュース」から

 ATS・アマゾントラベルサービス社が発行している週刊アマゾンニュースは、「まぐまぐ」で、無料で送られてくるのですが、アマゾンの熱帯林や先住民の問題について、非常にたくさんの情報が載せられています。これは、現地の信頼できる新聞社の記事を翻訳したもので、アマゾントラベルサービス社の許可を得ましたので、[週刊アマゾンニュース」の記事から、私が選んだ記事をこのページに載せます。なお、同社のアマゾンニュース担当の島さんから「ただ、この問題は非常に深く、現在までの配信分記事の中には、「木材業者イコール悪」のケースが殆どですが、実際にはそうでないケースも多く、アマゾンの天然資源を持続可能な形で開発していこうという動きが官民を含めて広がりつつあるのも事実であるということだけ申し添えておきたいと思います。」というコメントをいただいています。
※「週刊アマゾンニュース」の編集責任者の島さんが退職され、一時「週刊アマゾンニュース」の発行が停止していましたが、再開されアマゾンの森林についてさらに多くの情報が掲載されるようになりました。その後、新しい担当者とは連絡を取っていませんので、「世界の森を守れ」では新しい記事の掲載は中止しています。直接、ATS・アマゾントラベルサービスのサイトをご覧下さい。バックナンバーも見ることができます。(2002年3月21日)

記事に関するご質問について

このページに掲載された記事に関するご質問は、アマゾントラベルサービス社ではなく、私(米澤)の方に送ってください。 なお、転載元である「週刊アマゾンニュース」は、アマゾン河口のベレンにある日系旅行社アマゾントラベルサービスが週一回発行するメールマガジンです。まぐまぐ他より配信しています。情報源は現地の新聞(O Liberal - Belem, A Critica - Manaus、現地アマゾン関連機関の広報誌の他、独自に取材も行っています。編集責任者は島さんです。「週刊アマゾンニュース」についてのくわしいことはATS・アマゾントラベルサービス社のサイトをご覧ください。

ATS・アマゾントラベルサービスのサイトへのリンク


▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲
週刊アマゾンニュース
発行元:ATS・アマゾントラベルサービス
まぐまぐID:0000019647
関連WEB及びバックナンバー
http://www.amazon.com.br/ats/indexjp.htm
週刊アマゾンニュースの解除:
http://www.amazon.com.br/ats/mgmgtoroku.htm
▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲

このページの目次(目次と記事の見出しはお互いにリンクしています。)
(ただし1だけはうまくいきません)

週刊アマゾンニュース vol.047 2000/12/23号

【2】 世界銀行アマゾンに融資決定 21/DEC

ブラジルのマッタ・アトランチカ(大西洋岸森林地帯)とアマゾン地区が、生
物相保全のために、世界銀行による3千万ドルの融資を受けることになった。
これは環境省を通じ、両地区でのエコロジー地帯創出のために充てられる。
このエコロジー地帯(自然保護区)を作ることで、動物達は自由に地域内を移
動できるようになり、植物は遺伝情報を盛んに交換出来るようになるという。
エコロジー回廊の設置作業は2001年3月から始まる予定で、最初の5年間
でマッタ・アトランチカに200万ドル、アマゾンに300万ドルを投資することになる。
一方、IBAMA(天然再生資源院)は今年度の適用罰金額を2億3200万
レアル(約1億1600万ドル)と発表した。99年度に比べ、7倍以上の額。
内訳としては森林の違法伐採、違法野焼きに適用された罰金が大部分を占め、
2億2400万レアルを占めている。
(12月21日 O LIBERAL 要約 )
週刊アマゾンニュース vol.046 2000/12/16号

【1】先進国の皆さん、アマゾン税払って下さい15/DEC,MANAUS

ブラジル環境省は、アマゾンの環境保護のために先進工業国に対して課税する
「緑の税」実施に向け、国連や先進工業国に対してプレッシャーをかけていく
ことを検討しているという。
現在マナウスでは、次世紀のブラジルの社会経済環境政策「AGENDA21」
にとりこむための環境政策立案会議が持たれており、この席で環境学者らを中
心とする参加者らは、環境省が提案していた「緑の税」の提案に賛意を示した。
これはアマゾナス州に分散する環境保護区域を結合し「緑の回廊地帯」を作り、
先進国に対し「アマゾンの環境保護税」を支払うようプレッシャーを与えてい
く、という内容。
専門家の試算によれば、アマゾンの環境保護にかかる費用、アマゾンが地球に
供給する利益の合計は全世界の国民総生産の1,5から2,5倍に達するそう
で、その額は実に25兆ドル。また主要先進国は大気中に50万トンの汚染物
質を放出しているのに対し、アマゾンを始めとする環境システムはそのうちの
30万トンを吸収しているという。
(12月15日の A CRITICA紙記事要約)
週刊アマゾンニュース vol.039 2000/10/21号

【5】 環境白書 最新版から 21/OCT

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
昨日、ベルギーで世界自然保護基金(WWF)によって発表された環境白書で
は、160カ国における環境破壊が総合的に比較されており、ブラジルは全体
的な環境破壊では64位、漁業資源開発では85位、二酸化炭素排出では86
位と、意外に低い「環境破壊度」だが、これが森林減少では19位、天然地か
ら牧草地への変換では26位へと「躍進」する。
また現時点では、古くから環境破壊が進んでいた北半球よりも、近年になって
進んでいる南半球での環境破壊がより顕著であると指摘。一方で北半球での天
然資源消費は南半球のそれの約4倍にも上っており、これは言い換えれば南半
球のブラジルのような国は北半球の消費レベルを保つために自国の環境を破壊
しており、それが自国の生活レベル向上に全く寄与していないと述べ、「もし
世界の全ての人類がアメリカ、ドイツ、フランスの中産階級レベルで天然資源
を開発すれば、地球が2つ必要になる」と先進国の過剰消費に警告を発してい
る。
週刊アマゾンニュース vol.034 2000/06/17号

【4】  アマゾンの生物資源開発、契約に待った 15/JUN, Brasilia

(一部既報)アマゾン生物的多様性持続利用協会(バイオアマゾニア)とスイス
の製薬会社NOVARTIS社の間でアマゾンの生物資源開発に関する技術協力
契約が結ばれようとしていたが、同協会の技術顧問であるスパルタッコ氏が秘密
裏に結ばれようとしていた契約の不当性を告発した。
この契約内容を巡り、専門家は「アマゾンの生物資源の国外持ち出しや独占
的開発に繋がる」と批判を強め、サルネイ・フィーリョ環境大臣は「契約は無効」
と発言するなど混乱を極めていたが、昨日連邦下院のアマゾン・地域開発委員
会で公聴会が開かれ、両社は契約の内容を再検討することで合意した。環境
省も契約締結そのものには前向きな態度を示した。環境省アマゾンコーディネート
局のマリー氏は「折角の契約を台無しにはしたくない。適切な形で正式に契約を
結び、アマゾン生物資源開発、生物資源商業化のパイロットプロジェクトとした
い」と述べた。バイオアマゾニア社は、経営顧問に環境省の人間を置いているが、
全員の顧問の承認を得ずに契約締結を急いだ勇み足だった。
(15/JUN [A CRITICA]より)

【5】  木材業者、食い上げ状態に抗議デモ 16/JUN, Tome-Acu

ベレンから約300キロのトメアスー市で昨日、木材業者や市会議員、学生や
カトリック教会代表者までもを含む5000人による大規模なデモが行われ、近隣
の市とをつなぐ州道140号線が5時間に渡って閉鎖状態となった。このデモは
IBAMA(天然再製資源院)に対する抗議デモで、森林開発の許可取得に必
要な証明書類の発行が遅れに遅れていること、また多くの「持続可能な開発プ
ロジェクト」が承認されずにペンディングになっていることへの不満が爆発した形
だ。パラー州には約800の森林管理プロジェクトがあるが、現在IBAMAによる
承認に関する再チェックが行われており、許可がでるまでの間、これらのプロ
ジェクトは全面的にストップしている。トメアスーにはこのうち50のプロジェクト
があり、木材が主要な産業であるトメアスー市にとっては大きな打撃。
同地木材業者組合のジャルデシー氏は「このお役所仕事は我々にとってはテロ
リズモも同然で、不当な暴力をもって我々の仕事を奪っている。製材所には材
木が全く無くなり、既に1200人の従業員を解雇せざるを得なかった。」と
憤っている。
(16/JUN [O LIBERAL]より)
週刊アマゾンニュース vol.033 2000/06/10号より

【1】 放射能に苦しむアマゾンの街 06/JUN, Monte Alegre

モンテアレグレはアマゾン河中流左岸、流域第三の都市サンタレンから程ない
場所にある小都市。1万2千年前のものと言われるインディオの壁画で有名な街
でもある。この街では70年代の終わりにウラン鉱床の存在が発見され、住民へ
の放射能による悪影響が指摘されてきた。96年からパラー連邦大学の地球物理
学のチームが同地での放射能の影響の調査を行っていたが、今回発表された調
査結果によると、同地最大の農産物収穫地であるコロニア・イングレースでは
土壌、農産物ともに非常に高い放射線値を示した。またこの地で取れる土を建
材として使用した家屋内では、2.300CPSという高数値の放射能が記録された。
この数字は、1年間浴びつづけると通常限界値と言われる数値の実に308倍の放
射能が体内に蓄積する量だと言う。放射能で汚染された土を建築資材として使
用しているのは、主に貧困層だと言われている。
また、この地に9年間住む医者は、モンテアレグレの癌の発症率が異常に高い
ことを指摘している。
(O LIBERAL 06/JUN, 08/JUN, 09/JUN抜粋)

【2】 フランスがアマゾン熱帯林保護に協力進言 06/JUN, Paris

フランスのシラク大統領は、ブラジル大統領を迎えての昼食会で、アマゾンの
熱帯雨林保護に最大の協力をすると約束した。シラク大統領はこの場で、この
7月に沖縄で行われる先進7カ国会議において、ブラジル熱帯雨林保全パイロッ
トプロジェクトを始動させると言明。このプログラムは92年のリオ環境会議の
1年前に始まる予定だったが、現在まで手付かずでいるもの。全体で3億800万
ドルの投資が予想されている。ちなみに91年当時の予想投資額は20億ドルだっ
たという。
(O LIBERAL 06/JUN 要約)

【3】 道路建設にインディオが反対 10/JUN , Maues

アマゾナス州マウエスとパラー州イタイツーバをつなぐ道路の建設案が同地に
住むインディオ、サテレース・マウエース族の不安を煽っている。というのも
この道路が、同種族の住む737ヘクタールの保護区の真中を通る予定だというの
だ。この情報は6月9日クリチカ新聞社(マナウス)を訪れた同部族の代表者たち
から伝えられた。同部族は10年前から着実に数を増やしてきた数少ない部族だ
が、「この道路が完成すれば、この地には沢山の悪が流入する。暴力や強姦、
アルコールで我々の種族は壊滅するだろう」この道路で繋がれるパラー州のイ
タイツーバは金掘りの街で、産出量が減少している現在、様々な社会的問題を
抱えており、インディオ達の心配は非常に現実的かつ深刻である。現在までの
ところ、このプロジェクトを中心になって推進しているというカルロス・エステベス、
マウエス市長からのコメントは取れていない。
(A CRITICA, 10/JUN)

【4】 環境大臣、スイス製薬会社との契約を不許可 06/JUN, Brasilia

アマゾン生物的多様性持続利用協会(バイオアマゾニア)と外国企業(スイス
の製薬会社NOVARTIS社の間に結ばれた始めての大規模な技術協力契約が
論争のもとになっている。この金曜日に環境大臣サルネイ・フィーリョは、「契約は
無効で、バイオアマゾニアは契約を結ぶ資格を有しない」と発表。これに対し
てバイオアマゾニアの重役ワンデルレイ氏は「技術協力の契約は専門の弁護士
によって入念に検討されたもので、法的な問題は一切無い」と断言している。
しかし専門家によると、バイオ情報の取得に関する法律が承認されていないた
め、この契約によって、NOVARTIS社がアマゾンのバイオ情報を無制限に取得し、
また遺伝学上の重要な素材等が大量に国外に持ち出される恐れがあると指摘し
ている。
(A CRITICA 06/JUN 要約)

【5】 ブラジルが警戒するバイオパイレーツ 05/JUN

ブラジルが最近ナーバスに警戒するバイオパイレーツ、実はこの歴史は以外に
古く、今世紀初頭にイギリス政府の職員がゴムの苗を密かに持ち出しているし
それに先立って17世紀初頭には、ドイツ人学者VON SPIX、VON MARTIUS
両学者が約300種の野生動物をヨーロッパへ運び出した(そのうち無事ヨーロッパへ
到着したのは120種余りだと言われる)。
ブラジル天然再生資源院(IBAMA)の監査部長ジョゼ・レーランド氏によると、
最近ではスイスに蜘蛛を持ち出そうとしたケース、魚の内臓と頭部を持ち出そ
うとしてオランダ人、カブトムシを持ち出そうとしたベルギー人等のケースが
あるが、摘発は非常に困難だと言う。「これらの不正売買を無くすには、研究
生産技術を有する側と資源を有する側が利益配分の関係を確立するしか無い。
例えば製薬会社がある薬を開発するために、アマゾンの森の民に助言を仰げば
調査に費やす費用を半額に抑えられるはずだ」という。例えば、ある薬品をゼ
ロから商品化に結びつけるまでに6億ドルの費用がかかると言われるが、これ
が例えば、ある植物はどの病気の治療に効果がある、という情報があれば、約
2億ドルの費用で済むという試算がある。
(A CRITICA 05/JUN 抜粋)
週刊アマゾンニュース vol.032 2000/06/03号

【4】 ゴム産業、再び栄えるか 30/MAY, Manaus

かつてアマゾンには究極のゴム景気に沸いた時代があった。自動車の発明とと
もに急激に高まったゴムの需要を一手に引き受けていたアマゾン地区には巨大
な富が転がり込んできた。その後ある一人のイギリス人によって密かに苗が持
ち出され、東南アジアでプランテーション栽培が行われるようになり、一時は
ブラジルの全輸出額の40%を占めていたというアマゾンのゴム産業は一気に
衰退したと言われる。

ここにきて、アマゾナス州政府が、天然ゴムの買取に補助金の支出を考えてい
るという朗報は、ゴム採取人や仲買業者を喜ばせている。アマゾンのゴムは天
然の木から採取するもので、ゴム採取用に栽培された木から取れるものよりも
高品質だと言い、またサンダル、飛行機のタイヤ、コンドーム、哺乳瓶の乳首
等、天然ゴムでなければならない製品はまだまだ多く、需要は根強くあると言
われる。
※A CRITICA (27/MAY, 30/MAY)の記事要約
週刊アマゾンニュース vol.031 2000/05/27号

【2】 とうとう衝突 インディオと木材業者 23/may, Cuiaba

昨日、マットグロッソ州北部のコモドロ市(クイアバから560キロ)でイン
ディオと木材業者に雇われた武装集団が衝突、ナンビクアラ族のインディオ、
ジョルジ・ハハインテス氏(18)が銃弾を受け死亡したほか、15名のイン
ディオが負傷した。武装集団には一人のけが人も無く、何故か逮捕者も出てい
ない。FUNAI(インディオ保護基金)地方事務所長のアリオヴァルド・サ
ントス氏によると「インディオは木材業者に保護区内の木を売るようにそその
かされて売ったものの、代金を一銭も支払わない業者に対して抗議していたと
ころだった」。この242ヘクタールのインディオ保護区内には5部族550
名のインディオが住むが、これまでにも同地の金やダイヤを狙う1万人のガリ
ンペイロが侵入し、非合法に街を形成していたことがあった。ガリンペイロは
3年前に軍警によって強制退去させられている。
 ※この記事は O LIBERAL (23/MAY)の要約です。
週刊アマゾンニュース vol.030 2000/05/20号

【1】 誰もやりたくないFUNAI総裁 20/may Brasilia

連邦政府のなかで色々な意味で最も問題の多い機関と言われるFUNAI
(インディオ保護基金)の新総裁にグレニオ・ダ・コスタ・アルバレス氏が就任
した。彼はFUNAIで14年の実績があり、以前リオグランデドスル州で所長
として活躍して以来、優れた経営者として評判が高い人物。91年のヤノマミ
族の保護区境界画定の責任者でもある。 アルバレス氏は、フェルナンド・エ
ンリケ大統領政権で実に7人目のFUNAI総裁となる。特に「ブラジル発見
500周年」記念式典時の軍警の暴挙に抗議してカルロス・マレー総裁が辞
任して以来、FUNAIとインディオ達の間には緊張状態が続いており、マレー
氏の後暫定的に就任したアントニオ・アナスタジア氏(法務省事務局長)は、
就任数時間後にFUNAIの駐車場で弓と吹き矢で武装したシャバンテ族に迎
えられ、その直後に辞任、その後暫定的に就任したロッキ・ラライア氏も、先
週カヤポ族がFUNAI本部を占拠した後、逃げるように辞任している。世界
でも大きな話題となっているブラジル先住民問題を扱うFUNAI。時代の流
れや内外の圧力もあり、FUNAIを率いる新総裁に、過去に鳴らした優れた
経営手腕と海千山千の経験に期待がかけられている。

【2】 ジャングル小学校 16/MAY, Belem

ベレン市郊外イコアラシー地区オウテイロ島に1996年開校したこの全日制
市立小学校は、その名もエスコーラ・ボスキ(Escola Bosque = ジャングル
スクール)。面積12ヘクタール(奥行き60m、全長2km)で生徒数約
2600名。学校敷地全体が原生林のなかに位置し、そのメリットを生かして
通常の授業のほかに敷地内で捕獲する動物・昆虫に関する授業(捕獲、識別か
ら標本作りまで)、薬草に関する授業(実際に薬草を栽培している)等の環境教育
に力を入れている。敷地内には330名収容の講堂、48名収容の宿泊施設も
備えられている。昨年度イギリスからの小学生が1週間滞在し、交流プログラム
を実施しているが、今後も外国の小学校との交流プログラムを推進していきたい
と意気込んでいる。同地区周辺は、かつてアマゾン地域を広く探検した博物学者
ウォーレスが標本採集のために訪れた地とされ、こんな環境で勉強できる子供達
のことがちょっぴり羨ましくなる。ジャングルを走り回る子供達の笑顔は勿論輝
きまくっている。

【6】 インディオの憂鬱 18/MAY, Brasilia

昨日首都ブラジリアで行われた下院議員とインディオのリーダー達のあいだで、
インディオ法改正に関する討論会が行われた。この席で、あるインディオNG
O代表者のServino氏の発言に反発した3名のカヤポ族インディオが弓と
吹き矢で武装し、その代表者を取り囲みシャツを引き破る等した。NGO代
表者は彼らと同じカヤポ族インディオだった。彼らが過敏に反応したのは、あ
る改正案に代表者が賛同した点で、その改正案とは、インディオの独立を
促す趣旨のものだった。カヤポ族は、この法案改正がFUNAI(インディオ保護
基金)廃止につながるものと理解し、同志であるにも関わらずその考えに賛同
したServino氏に制裁を与えようとしたと思われる。先住民を屈服させ、時代
の流れとともに共存の道を探る政府側、土地を奪われ、自らの文化と生
活を守ろうとしながらも最早政府の保護無しには生きられなくなりつつあるイ
ンディオたち。この問題の根深さの片鱗が覗く出来事と言える。
週刊アマゾンニュース vol.029 2000/05/13号

【2】 植林は金になる 10/MAY, Belem

ブラジル中東部のエスピリトサント州からパラー州へ移住して20年になるエ
リゼウ氏は長年自分の農場の木材を切り出してきたが、自然資源が枯渇して
きたことに不安を覚え、私財を使って16万本の木を植えた。この業績が認めら
れ、2年後にはアマゾニア銀行の140万レアルの融資によってさらに31万本
の木を植えた。この額はアマゾニア銀行による植林プロジェクトへの融資とし
ては過去最高額。植えられているのはパリカ、チーク、マホガニー等で、15
年の償還期間中に23万平方メートルの木材を売り1900万レアルの利益を生む
計算だという。パラー州ではこのほかにも300〜500ヘクタールの土地にパリカ
やチークを植える個人事業主、家具会社等があり、今後この分野への投資が
ますます盛んになると見られている。

【5】 インディオの学校に関する会議 08/MAY, Manaus

今月19日、アマゾナス州の18の異なる部族のインディオ達がマナウスに集
まり、第一回インディオの学校教育に関する定例会議を開催する。この会議で
の主要なテーマはインディオ学校の規約、国家方針に基づく教員養成。また州
政府はインディオの教育振興のために使用される船「LUZ DO SABER = 知識
の光」号を提供しており、この会議中にインディオの代表達にお目見えする予定。
この船にはコンピューター、教育資材、診療所、眼科診療所が設備されており、
アマゾナス州のインディオ部落を対応して回ることになる。ちなみにアマゾナ
ス州には10万人のインディオが住み、まだ西洋文明と未接触の部族も20部
族存在すると考えられている。

【7】 森林法をめぐる混乱 12/MAY, Brasilia

一昨日国会の環境委員会で承認された連邦森林法の改正案を巡って、周囲の
反発が続いている。この改正案の中心をなすのはアマゾンの全森林における法
定保護区を現行の80%から50%に引き下げるという点で、この改正案がこの
まま施行されると約45万平方キロ、パラグアイの国土面積を上回る面積の森
林が消失する可能性がある。委員会での法案承認には環境関連NGOのみなら
ず、アマゾナス州知事、連邦環境大臣等が強く反発している。国会本会議での投
票は24日に行われるが、ここで改正案が承認されると、それを覆すには大統領
の拒否権行使が唯一の道となる。フェルナンド・エンリケ大統領はスポークス
マンを通じて、「本会議にて改正案の内容が修正されることを望んでいる。」と、
最終的な改正案の拒否権行使をにおわせている。
週刊アマゾンニュース vol.027 2000/04/29号

【1】 軍警、インディオの行進に催涙弾発砲 24/APR, P. Seguro

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
21日、「ブラジル発見500年祭」公式式典がポルトセグーロ市のサンタク
ルーズカブラリアで行われたが、会場へ向かうインディオの行進をバイー
ア州軍警隊が妨害、催涙弾等で撃退するという事件が発生、重傷者は居
ないものの、約50名のインディオ達が負傷した。この事件での軍警の暴挙
に腹をたてた国立インディオ保護基金総裁のカルロス・フレデリコ・マレース
氏は自ら同基金総裁の辞意を表明、同日夜首都へ向かった。マレース氏の
コメント:「インディオ達がこのような形で意思表明をするというのは初めての
ことだった。彼らが会場へ向かっていたのは大統領への意見書を手渡すためだ
ったし、行進は非常に平和的で整然としたものだった。軍警はそんなところへ
突然攻撃を始めたんだ」その瞬間、マレース氏はインディオの行進の真っ只中
に居た。「ブラジルにこれまで500年間起こりつづけてきたことがあの瞬間に
凝縮されているよ。大統領はこの事件に対して遺憾の意を表明しているが、
そんなことは必要なかった。ただ、今回の事件は彼自身がどのように政府を築
いてきたかの良い反省材料になるはずだ」と述べている。マレース氏の辞意
は、同地にインディオ達が築いたモニュメントがバイーア軍警によって破壊さ
れたときから固まり始めていたと思われる。
連邦検察庁は昨日、この事件に関する調査を始めており、インディオの法的
擁護に詳しいトッヘス検事は「明らかにデモクラシーを脅かす行為だ」と、軍警の
暴挙を非難している。

写真: 悲しみにくれるインディオ
http://www.amazon.com.br/ats/ast.htm

【2】 インディオ、団結して戦う構え 27/APR, Belem

トゥリアスー河上流、パラー州とマラニョン州の州境で、インディオたちによ
る侵入者武力撃退の準備が進んでいる。これはテンベー族が、ブラジル北部、
北東部、中西部の全てのインディオのリーダー達の協力を得て行おうとしてい
るもの。テンベー族リーダーの一人、セルジオ・テンベー氏は「沢山の人たち、
木材業者や土地無し農民、そしてインディオたちが死ぬだろう」と言っている。
彼にとってポルトセグーロでの集会は連邦政府のインディオ政策がどのような
ものなのかを知るために非常に有益だったと言う。「あの頃あった色々な疑問は
もう無いよ。催涙弾が吹っ飛ばしてくれた」。連邦政府が全く頼りにならないと分
かった今、頼りになるのは全てのインディオ達が一丸となったときに生まれる武
力だということを、インディオたちは悟りつつある。

【5】 世界最大の熱帯雨林保護区 27/APR, Manaus

アマゾナス州のアマナン地区(マナウスから西へ約700キロ)に、ブラジルで
2番目の「持続可能な開発のための自然保護区」が画定されている。この保護
区は200万ヘクタール以上の広さを持ち、南米最大の熱帯雨林自然保護区
となる。また隣接するジャウー国立公園(220万ha)、マミラウアー自然保護区
(110万ha)と併せれば570万haとなり、この数値は地球上で最大の熱帯雨
林自然保護区であることを意味する。このプロジェクトの主要な目的は森林を
保護し、また住民たちが適切な形で天然資源を活用していけるようにすること
だ。このプロジェクトを運営しているのはマミラウアー市民団体で、昨年から現
地住民の協力を取り付けるべく数多くの会議を住民との間に持ってきている。
良き前例であるマミラウアー地区は96年から「持続可能な開発のための自然
保護区」となり、地元住民の経済状態に着実に影響を与えてきており「天然
資源を搾取して生活する」という考え方は現地でも徐々に見直されてきている。
現地では、持続可能な低インパクトな経済活動として「エコ・ツーリズム」「手工
芸品の製作販売」「漁獲物の流通販売」等が試みられ、上々の結果を残して
きている。
週刊アマゾンニュース vol.026 2000/04/22号

【2】 失われた森林はアルゼンチンの大きさ 18/APR, Brasilia

 WWFが昨日ブラジリアで発表した調査結果によるとブラジルはこれまでに275万平方キロ、ほぼアルゼンチンの面積と同じ面積の森林を失っていると言う。内訳としてはマッタ・アトランチカはその93%、セラードは50%、アマゾンは15%を既に失っている。その他の環境に対するダメージとしては金の精製にこれまで100トンの水銀が使用されていると言い、環境破壊の罪は全てこれまでのブラジルの搾取的経済サイクルにあると指摘。例えばパウ・ブラジルという染料のもとになった木は1世紀に満たない期間に全て切り尽くされたし、またブラジルの気候下では日陰を必要とするコーヒーやカカオ栽培のために、(当時は熱帯農業に関する十分な研究がなされていなかったために)本来切られなくても良かった森林が伐採されたりと、ポルトガル人が上陸当初に犯した間違いは現在になっても正されていないことが手厳しく指摘されている。
週刊アマゾンニュース vol.025 2000/04/15号

【6】アマゾン森林伐採率、下がった? 14/APR, Brasilia

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
連邦環境大臣、ジョゼ・サルネイ・フィーリョと科学技術大臣 ロナルド・サ
ルデンベルグは昨日、99年における森林消失率が前年に比べて低下した
と発表した。発表によれば、17,383平方キロの森林を失った98年に比べ、99
年は16,926平方キロの森林が減少し、また99年の法定アマゾン地域の山焼
きは前年に比べて20,2%減少したという。しかし同日、国立宇宙研究院が
発表した数字は余りポジティブなものでは無い。98年から99年の森林減少
率に関しては環境大臣の発表するところと確かに同じだが、その前、97〜
98年にかけての森林減少率は、96〜97年に比べて31,4%増加していたと
いうものだ。宇宙研究院がこの20年間ランドサット衛星によって監視し
てきたところによれば、アマゾンの森林は既に全体の14%、広さにして約
55万平方キロが失われたという。但しこの数値は農牧業によるもので、
木材業者による森林伐採を入れれば数字はまだ上がるという。
関係者からはサルネイ大臣の軽率な発表を糾弾する声が上がっている。

「世界の森を守れ」トップページへ

アマゾンニュースからのバックナンバー