ロームの南オーストラリアでの植林について

 短信にも掲載しましたが、ロームが南オーストラリアで、大規模な植林を計画しているということで、メールで質問を送りましたところ、返事が来ましたので、掲載します。ロームは否定していますが、商業的な早生単一樹種の植林で生態系への影響が心配です。今後も様子を見守る必要があると思います。


ロームへの質問(2000年10月29日)

ローム様

 私は、「世界の森を守れ」というホームページを制作
している米澤ともうします。
 オーストラリアでの植林活動の計画について質問があ
ります。
 ユーカリグロビュラスという早生の単一樹種の植林と
いうことのようですが、早生の単一樹種の植林について
は、環境NGOだけでなく、多くの企業でも、生態系へ
の悪影響が懸念されており、とくに、海外での植林につ
いては、慎重な動きがでています。貴社では、この点に
ついての検討は行われているでしょうか。せめて、植林
地の一部は地元の多様な樹種の植林を行い自然の生態系
の回復をめざすことは考えられないのでしょうか。
 また、植林地は牧草地であるという報道があります
が、植林を計画されている1000万ha(※平方メートルの間違いでした)の地域に自然
の生態系の残されている地域は全くないのでしょうか。
 貴社の社会的貢献をめざす活動が、逆に、地球環境に
とってはマイナスの結果をもたらしてしまう、というこ
とになれば、大変残念なことです。この植林計画につい
ては、現地調査を徹底して行い慎重にご検討されること
を要望します。また、現地の住民及び環境NGOなどか
ら話し合いの申し入れがありましたら、積極的に話し合
いをして、要望を受け入れてくださるようお願いいたし
ます。
 私の質問に対する、回答を是非お願いいたします。も
し、回答いただけた場合は、「世界の森を守れ」のホー
ムページに掲載させていただきます。貴社の活動につい
ては、地球環境に関心を抱く多くの人々が見守っており
ますので、よろしくお願いします。

   米澤興治
  k-yone@gin.or.jp

「世界の森を守れ」のURL
http://www.gin.or.jp/users/k-yone/

 ロームからの回答

米澤 興治 殿

2000年11月2日
ローム株式会社
総務部長
笹川 大助

貴重なご意見、有り難うございます。
豊かな自然と経済社会が共生できる、持続可能な社会形成への貢献は私たちの理想です。
今回の植林事業もこうした社会形成活動の一環です。

私たちの今回の事業は、豪州ビクトリア、南オーストラリア両州にまたがる広大な牧草用地の
一部を民間地主から借り受け、今後8年間に1000ヘクタール(1000万ヘクタールではありません)に、
豪州原産のユーカリ種を植林しようとするものです。植生に特段の悪影響を及ぼすものではなく、従来の
牧草地の一部を森林に変えていくことは、むしろ、環境改善に役立つものと考えています。
なお、植林用地は一ヶ所に固まっている訳ではなく何ヶ所にも点在しておりますこともご考慮ください。