07.01.05金  皆様、新年明けましておめでとうございます。
暖かで穏やかなお正月を迎えられたことでしょう。
今年も焦らず前向きに、感謝の気持ちを忘れず自分なりの努力で、
皆様に気に入って頂けるお店を目指していきたいと思っています。
どうぞよろしくお願いします。

 さて、我がケーキ屋一家のお正月は、毎年2日から営業ということになっておりまして、
あまりお正月気分でもないのですが、4日くらいまでは6時頃に閉店してしまいますので、
これがわずかにお正月気分といえばお正月気分でしょうか・・・。
さあ!この時間を一体何に使うのか?とワクワクしながら考える訳です。(微妙な時間ですけど)
外食か!それともバーゲンか!それともTSUTAYAでDVDやCDを借りてくるのかは、・・・
「自由だ〜〜〜〜!!」
と子供と一緒になって興奮しつつ結局、まだ書いてなかった人から来た年賀状を慌てて書いたりして・・・・・。
とにかくいつもこの時期、年末の疲れがでて大風邪をひくパターンが多いので、
ちょっと大人しく家にいることにします・・・。少し残念。
07.1.17水 一月ももう半分を過ぎ、お店はすっかり落ち着いてヒマになりました。
今年は暖冬とやらで、冬のバーゲンも特に冬服が欲しいとも思わず
一枚も買わずじまいになりそうです。
そういえば先日、私にしては珍しくデパートに行きましたが、
デパートの中は暖房が効いている事もあって上着を脱いでもまだ暑くて、
ハーゲンダッツのアイスを食べて(アイスクリームの勉強と称し!)
帰ってきてしまいました!あ、お店の観葉植物をひとつだけ買いました。以上。

 
毎年、この寒い時期に飛行機代が安いからとフランスへ行く変わった友人がおります。
いつも、フランスならではというお土産をくれるのですが、せっかくなのでそのお土産のご紹介。


今回はディジョンへ行ったということで、これは「パンデピス」(Pain d'epices)という
お菓子です。フランスに居た私でも食べた事ない、というマイナーさ!よくこんなの見つけてくるなぁ。
私は、フランスの地方菓子が好きですが、まだまだ食べていないお菓子だらけ。
ちょっと、というかかなり友人が羨ましいわけですが、
当面はこの人に色々欲しい物を頼む事にしよう!!(笑)
まず日本では見つからないこのお菓子は、クッキーなどの乾き菓子の一種で
スパイス風味のビスキュイという感じです。表面は薄ーく糖衣がされています。
最初は、馴染みのないスパイス味に「・・・・。」な感じですが、食べてるうちに
だんだんと後をひく美味しさになってきます、不思議。

毎回貰うお土産、ショコラとかマジパン、すぐに食べてしまってもったいなかったな〜。
今回は忘れず写真を撮ったので、こうしてアップ出来ました。

フランス滞在時代にはお菓子がふんだんな環境なのをいい事に、こんな風に
机の上にクッキーやガレット、マドレーヌなんかをいっぱい並べてお茶を飲みながら
日本に手紙を書いたり、フランス語の勉強をしたりしたなぁ・・と
またそんなことも思い出してしまいました。
懐かしい思い出を、どうもありがとう。
07.1.25木 ご存知でしょうか。今、中学校の授業の一環として職業体験というのがあります。
子供が通っていた保育園でも、ある時期がくると中学生が来ていました。
実はうちにも、最近よく職業体験の受け入れのお願いが来ています。
しかし何といってもまだ中学生ですから、ちゃんと私達大人が面倒を見なければいけないという
責任もありますし、仕事も危険がないとはいえません。
オーブンやガス、高速で回るミキサー、たくさんの包丁類・・・・。
というような訳で、「せっかくですが・・・。」と毎年、丁重にお断りしていました。
ところが今回、あまりにも熱心にお願いされてしまいついに受け入れることになりました。
それを聞いた時の先生と生徒さん達の喜びようは!
彼女達、何軒ものお店に断られ続け、はるか校区外まで探しに来ていたのでした。
思えば、商売も人と人との縁。これも何かのご縁であろう、と思う気持ちもありました。
先日、無事3日間の「修行?」を終えて、学校生活に戻っていきました。
出来るだけいろんなお仕事を経験してもらおうと、始まる前から考えていましたが、
実際のお仕事は、掃除から始まって焼き菓子の袋詰め、ケーキ箱折り、値札書き、バレンタインのポスター書き、チョコ作りのお手伝いまで頑張ってくれました。
あの、「ゆとり教育」から生まれた総合教育の一環として出来た職業体験らしいのですが、
こんな側面もあるのですね。
この経験が、彼女達の将来に何かひとつでも役にたてば、・・と思います。

写真左:モンブランの土台作り 絞り袋を持つ手が初々しいです!(笑)
   右:ロールケーキの包装 お上手でした!
07.3.8木 長い間失礼してしまいました。
クリスマス、バレンタインからお雛祭り、一年で一番忙しい時期が無事終わり
やっと一息・・・つく暇もなくまたホワイトデーと卒業、入学の時期がやってきます。
でも、暖かくなるこの時期、なんとなく浮き浮きして楽しいですね。
入学や就職のドキドキ感からは、もうずいぶん遠くなってしまいましたが
学校の多いこの地区では、たくさんのフレッシュな人達が前の通りを行き来して、
春がますます輝くような気がします。
 さて、私が最近読んだ本に、日本人の桜に対する思いが書かれた印象的なものがありました。
それによると、日本人は桜好きが高じて、一年のうちのほんの2〜3日の満開の桜の為に
日本中を桜の木だらけにしてしまったとか。確かに!
お店の前、真正面に見えるマンションの植栽も桜の大木ですし、小学校の正門脇の桜は
入学式には満開で、絶好のアングルでカメラに収まってくれます。
近くの川(第二寝屋川)の堤防も桜並木、満開を過ぎると川面が一面花びらでピンクになって
もともとのドブ色が信じられないくらいに幸せのオーラを放ちます。そしてもちろん公園にも。
日本人は桜に人生の儚さを投影するらしいのですが、
そこが外国人とは大きく違った独特の感性「もののあわれ」に通じると作者はおっしゃってます。
 先日、子供と桜の木の下を歩いてまして、「もうすぐ咲くねえ、楽しみやねぇ、キレイやろうねぇ〜。」
と何気ない私の言葉に、「散りかけがキレイやねん、ひらひら〜ってまるで天国みたいやねんで〜。」とうっとりした口調で答えた子供はすでに、日本人の感性を持っているのでしょうか。

 
 紹介したこの本は、「国家の品格」(藤原正彦)250万部を突破したベストセラーです。

この本を奨めてくれたのは、ドイツ在住の友人。外国にいると日本人を客観的に見られて
感じる事が多いそうです。海外にいながら日本の事にも勉強熱心な彼女には頭が下がります。
07.3.27火 暖かくなりました。仕事の方は、春の進物に備えるためオーブンフル回転で、
マスターとオーブンの取り合いになることもしばしば。
実は私、焼き物好きな菓子職人なため、一日中オーブンの前にいる事が楽しいです。
ですから、割とお店のほうにはいない事も多いんですが、中で頑張ってると思ってください。
裏方が合っているんです。
 今日はパウンドケーキを2種類焼きました。

左)型に入れたところ。焼く前です。
中)オーブンで160℃、40分程。
右)焼き上がり。バナナの甘〜い香りでむせかえるようです。
 
新作、アプリコットとココナツのパウンドケーキ、バナナとラムのケーキ、どっちも私の好み!
新しいケーキを作る時は、自分の好きな素材だとそれがカタチになりやすい。
ド〜ンと焼いたのはいいけれど、これからカットして個包装が大変・・・。
(昨日のアーモンドのマーブルケーキもまだ包装してなかった!)
と言いつつ明日はクルミのシナモンケーキと、栗と大納言のケーキを焼こう!
07.4.17水 桜も散ってしまいました。お店のさくらの飾りも外さなければなりません。
また、来年までしまっておきます。
また桜の話で恐縮ですが、最近「さくらソング」っていうのをよく耳にします。
最近の曲だけでもたくさんあって、やっぱりいいなぁ・・って思うのです。
私の記憶では、福山雅治の「桜坂」の大ヒットから続いていったような気がするのですが。

・さくら 森山直太郎
・桜 河口恭吾
・桜 コブクロ
・桜坂 福山雅治
すぐに思い出せるのはこのくらいですが、私が知らない歌もきっとたくさんあるのでしょう。
若い人みたいに、Ipodとか欲しいな〜なんて思ってる今日この頃です。
07.5.17木 新緑が目に眩しく、昼間は初夏のような日差しです。
この爽やかな時期、実は今ウォーキング&ジョギングにはまっています。
始めたワケは・・・普通は女性なら一番にダイエットですよね。
しかし、あまり痩せる気のないワタクシですので、(必要は大ありなんですが・・)
ダイエットが一番の目的ではなく、筋力をアップして
もっともっと楽に仕事をこなせるようになりたい。と思ったのが一番の理由です。
長時間の立ち仕事が、足にこたえるようになり、意外にも歩く事で
足が軽くなる事に気がつきました。
今までは、「それでなくても仕事で疲れるのに、その上ウォーキングなんて・・・・。」
って思っていたのに、今は時間が取れれば歩きに出かけたくてウズウズしています。
不思議とストレスまで吹き飛んで、気持ちまでも軽くなります。
最近は、ウォーキングは中高年から若者まで人気が高く、近所の川沿いジョギングスポットは
かなり早朝からたくさんの人がトレーニングしている姿が見られます。
中高年の人達は健康増進の為、若い人はダイエットの為、私は筋肉増強の為(笑)に有酸素運動!
老若男女、みんな仲良くトレーニングウエアを着込んで
走ったり歩いたりストレッチをしたりする姿を見るのは新鮮な感じがします。
先日はコースの途中に公園を入れ、ベンチで朝ごはんのおにぎりを食べました。
空腹におコメの味がしみて、澄んだ空気のせいでより美味しく感じて、次は卵焼きも持って来よう!
などと考えていましたら、やっぱりこれはダイエット目的ではないな・・・
と再認識してしまいました。
07.6.14木 とうとう梅雨入りしました。
この季節、嫌いな人は結構多いですね。
数年前までは私も、梅雨なんて無ければいいのに・・・。
って思っていましたが、今は少し違います。
フランスでは梅雨がなかったし、春からずっと爽やかな気候が続いて
そのまま、また爽やかな夏へ。
夏も湿度が少ないので過ごしやすく、日本のように猛暑と言う感じは
全くなかったです。
でも、湿度というのはお肌には必要。日本の女性は向こうの人に比べて
皺が少なく若く見えると思います。
それに梅雨は、日本の植生を世界に類がないくらい豊かにしているそうです。
それで私は、雨の日もカッパと長靴で出かけるのが好きです。
帽子の上からフードを被ると、傘なしでも顔が濡れずに
今、本当に雨が降ってるの?って思うくらい快適ですよ。
あ、でも雷は別です!もう絶対に怖い・・・・・。
07.7.18水 そろそろ梅雨も終盤に差しかかってきました。。
この時期は、毎年大荒れのお天気になる事が多くてちょっと心配です。
この数日、大雨が降り続き、災害なんかにつながったら怖いなぁ・・。と
水かさの増えた近所の川を眺めながら考えていました。
都市部では、住宅開発用に土地を切り拓くため治水能力が衰えて、
少しの大雨で、住宅が浸水したりするそうです。
この東大阪もここ数年水害があって、その対策としてあちこちで治水工事が
進んでいますが、追いつくのかどうか・・・・。
そう考えると森の持つ力はすごいのです。雨が降れば根が水を蓄え、
晴れてきたら吸い上げた水を蒸散させて気温を下げる。
どんなに暑い夏の日でも、木陰に入ればひんやりと涼しい風を感じる事ができます。
環境を調節する力は、何でも電気に頼っている人間とは
比べ物になりません。
そう考えると、自然に育まれてきた人間は、地球に限りない恩恵を授かって
生きてきたといえます。
大きな木を見上げ手で触れたりしていると、包み込まれるような気がして
気持ちが落ち着くのは、自然や木の持つエネルギーではないか、
と感じると同時に、自然の懐の大きさに感動し感謝の気持ちでいっぱいになります。
どうかこのまま自然の恩恵を受け続ける資格のある私達でいられますように。
そう願わずにはいられません。
07.7.27水 さあ、夏休みです。
子供が通う小学校では、働くお母さんの為に放課後の子供を預かってくれる学童保育があります。
うちも便利に利用させて頂いて、夏休みなどの長期休暇には大助かりです。
しかしこの学童保育、行事がとても多い。
基本的にお父さんお母さんが行事を運営するので、仕事が忙しいとか関係なく
誰もが協力しなければなりません。
私は比較的時間の取りやすい夏場の行事に参加させてもらう事にしていますが、
夏休みの行事は暑いし半端じゃなくハードで、終わったらいつもクタクタ。
先日も、夏休み一発目の大きい行事、キャンプファイヤーが行われました。
これがまた内容盛りだくさん。昼間はゲームやリレー、夕方はキャンプファイヤー、
カレーを作って食べて夜はメインイベントきもだめし!で花火で締めくくり!!
子供達が楽しみにしているから・・。と頑張るお母さん達。
働くお母さんってやっぱりすごい・・。と確認してしまう一日です。
さあ、あとは学校のプールの監視員。ゴミをすくったり水位を調節したり
やることいっぱい!さて、子供達の元気についていけるのか?
07.8.31 とうとう夏休みが終わります。ちびっこ達、悔いはないか〜?
もちろん宿題もばっちりね!?「・・・・・・・・・・・・・・・」
皆さんは夏休みはどこへお出掛けしましたか?
大人になった今でも、夏休みの到来は色々なイベントで
子供時代の記憶が呼び起こされて楽しいものです。
私は、今年の夏は自然を満喫しました。
金剛登山、徳島で海と山と川遊び、和歌山でも海、
あ、ちゃんとお墓参りにも行きました。
子供には、自然の美しさをたくさん伝えたいと思うのですが、
山に登れば、バテて景色も目に入らない様子だし、
川ではアブが怖いと泣きついてくるし、
海では貝殻で足が痛いと文句を言う・・・・・・。自然児を作るのって難しい。
仕方がないので、カナヅチの旦那も置いて一人で海に潜ってみますが
かわいい魚達の群れも、一人で見てもなんともつまらない・・・・。
上で一人釣り糸を垂れている旦那に向かって、
「こんなにいっぱいおるのになんで釣れへんの〜?」とイヤミを言ってみても
やっぱりつまらない。


(※これは、どこへ行っても釣れない人の画像)
海の中は、それはそれは不思議な別世界が広がっていて、
いつまで見てても飽きないし、水族館の水槽をのぞくよりいきいきとした
魚達の様子が見られるのに・・。
夏はこんなに楽しい事がいっぱいですが、非常に苦手なものがひとつありまして・・・・・。
それは怪談モノ・・・。
夏休みは、よそへ泊まりに行く機会も増えますが、
戸を開けたままで寝られる涼しさは、
都会にはないものでありがたい事ですが、その網戸の向こうを
何かが横切ったらどうしよう!!!と考え出すと眠れなくなり・・・。
実は子供のきもだめしイベントさえも、勘弁してほしい。
これさえなければ、私にとって夏休みは天国なのに!
07.9.15土 月の探査機が、宇宙に向けて打ち上げられたそうです。
「かぐや」という名前は日本人なら誰でも「竹取物語」のかぐや姫を
思い浮かべますね。近代的な人工衛星の名前にしては
いにしえのロマン溢れる名前ではありませんか。
それにこの日本の人工衛星は、他の国が宇宙開発を目的に打ち上げられるのと対照的に、
単に月の起源を解明する。という目的で打ち上げられたらしいのです。
母なる宇宙に敬意をはらう日本人の心の表れのような気がします。
火星探査や木星探査までも進んできている国際的な宇宙開発ですが、
結局は地球に少なくなった資源を得る事や、さらには国防の為の基地を作る事を
目的にしています。
私は宇宙好きですが、このような宇宙開発には疑問を感じています。
昔、「竹取物語」が作られた時代には、宇宙は神の領域であったはず。
その神の領域にまで人間が支配の手を伸ばそうとしているのなら、
これはあまりにも勝手な人間の都合。
確かに、私だって最新の技術を集めて作られた宇宙望遠鏡は見てみたいけど・・・
(ちょっと矛盾してるかな?)
でもやっぱり秋には中秋の名月を愛で、
心穏やかに宇宙のロマンに思いを馳せる、のが理想のお月見。
是非、利益優先の宇宙開発は謹んで、日本のお月見の精神が世界に
広まれば、それのほうが世界は平和に一歩近づくような気がしています。


※これは、私が一番好きな天体、オリオン大星雲M42
このバラ色の天体は、美しさだけで人を惹きつけているのではなく
星が誕生するところとして、科学者たちの憧れの研究対象です。
真ん中のひときわ明るい部分で、生まれたばかりの赤ちゃん星が輝き、
その光が周りのガスを照らして、幻想的な姿を浮かび上がらせています。
冬の星座オリオン座の三ツ星の下にあって、
目のいい人は肉眼でも見えます。
07.11.4 さあ、もう霜月です。
ケーキ屋ならば、もうこの時期になると言わずと知れたクリスマスの計画で
頭が一杯になるものです。
でも、今から仕事のことで心を使い果たしてしまうと、本番までに息切れするので、
この時期は仕込みをこなしつつ心に栄養をあげて、万全の態勢でビッグイベントに
臨みたい。と思っています。
それにこの時期は、神からの祝福?って思うくらい気持ちのいい気候です。
緑の多い公園のベンチでパンをかじったり、本を読んだり、編み物したり、音楽を聴いたり・・・・
最近のお気に入りの本は、心理学の本。難しい専門用語が出てくるようなものじゃなく
ちょっとしたエッセイのような読みやすい本がたくさんあります。
こういう本は、自分の内面に語りかけ、心の中でどんな事がおこっているか
を知る事が出来ます。
意外と自分の気持ちが今、どんな状態なのかを知る事は難しい。
それが分かれば心を癒す事も、リセットにもって行く事も出来ます。
心理学の本って癒しの効果があるんです。

2007年の日記