第7日目(6月17日) オレンジに燃えたベルンの街

今朝も起きてみると雨の音が・・・・しかもザーザー降っています。又も予定変更です。
そこで、スイスの首都・ベルンに行ってみることにしました。
ラッキーなことに朝食を食べている間の、雨が小振りになってきました。
ホテルを出てカペル橋のところまで来ると、朝市がたっていました。
花や野菜、果物などを売っているようです。6月はベリー類が最盛期のようで苺を
はじめ沢山のベリー類が売っていました。右端のものは何かわかりますか?
これはルバーブという野菜(?)で、ジャムにしたり、パイに入れて焼いて食べるそうです。
ゆっくり見たかったのですが、電車の時間も迫っていたので、入り口付近を覗いただけでした。


さて、ベルンの街はルツェルンから電車で
この街は、アルプスの清冽な水を集めたアーレ川が台地にぶつかって大きく湾曲し半島の
周囲を削り、高い断崖に三方を囲まれた自然の砦が出来上がった・・・・そんな場所に
ツェーリンゲン公が要塞都市として築いた街。当初は木造りの街並みでしたが1405年の
大火で焼失し、その後石作りで再建されたのだとか・・・・
その重厚な街並みが今も残っていました。

先ずはメインストリートを歩いてみることに・・・・・メインストリートは駅から旧市街を東西に
横切っている通りで、1本の通りなのに4つの名前を持っています。
シュピタール通り・マルクト通り・クラム通り・ゲレヒティクカイト通りです。4つのエリアごとに
通りの名前が変わるのですが、それは街の発展経過と深いかかわりがあるのだとか・・・
最も古い地域が東端にあり、街の規模が拡大するにしたがって塔(門)の位置を西へ移動
していったからだそうです。

先ずはシュピタール通りを歩きます。しばらく歩くと通りの中央に噴水が見えてきました。
『パイプ吹きの噴水』というのだそうです。ベルンの街にはこうした噴水がやく100ヶ所
あり、その昔から人々や馬の喉を潤してきたのだとか・・・・そんな噴水がこのメインストリート
周辺に11ヶ所あり、どれも装飾を凝らした柱のてっぺんには、英雄や伝説上の人物の像が
据えられています。各家庭に水道が引かれるまでは、こうした噴水は貴重な井戸で、
ここに人々が集まっては色々な話をしたそうな・・・・
(もしかしてこれが井戸端会議を言われる所以なのかしら・・・・)

↓ 噴水の数々

左の写真の真ん中にある塔は
旧市街の中心にある牢獄塔。
ここは1256年に新たな西門として、
作られたました。
1641年〜1897年まで牢獄
として使われていたそうです。

その両側に見えるのがメインストリートの
建物で1Fは石作りのアーケードになって
いて、独特な雰囲気がありました。

その先に見えてくるのが、メインストリートの
ど真中で1218年から800年近く時を刻み
続けて来た時計塔。『ツィットグロック』の
愛称で市民に親しまれてきたそう・・・・
当時はここが街の西の端でこの時計塔が
西門だったのだとか。
毎時56分から仕掛け部分が動きだすので
その時間には沢山の人が集まってきています。
11:56分の時が一番長く楽しめるそうです。
この時計の内部を見学するツアーがあり、
参加すると仕掛けを見られるんですよ。。

写真は、キルフェンフェルト橋から見た
アーレ川。この橋からは、スイス一高い
尖塔を持つ大聖堂が見えます。
が、この時は工事中でその尖塔をを見る
ことが出来ませんでした。

この大聖堂は、1421年に着工し、400年
以上かけて、1893年に完成した後期ゴシック
様式のもの。正面入り口ある『最後の審判』
のレリーフや聖書の一場面を模写したステンド
グラス、5040本ものパイプを持つオルガンは
見る価値ありですね!右の写真がその『最後
の審判』のレリーフです。

大聖堂の内部を見た後は、橋を渡ってスイス自然史博物館を見学しました。
入ってすぐのところでお出迎えしてくれるのが、1814年に14歳で死んだ山岳救助犬の『バリー』の剥製。
現在のセントバーナードに比べると、
手足が長くとってもスリムなのが
わかります。

この界隈には5つの博物館が集まっており、その中の歴史博物館内にある『アインシュタイン
博物館』に行きました。アインシュタインは、結婚後3年間をここベルンで過ごし、その時に
数々の論文を発表しているのだそうです。この時期にに発表されたのがかの有名な
『特殊相対性理論』と『光電効果理論』なんだとか・・・・・


さて、この日駅に降り立った私たちの目に先ず映ったものは・・・・・・
これです ↓

思い思いのオレンジの衣装に身を包んだ
オランダの人たち・・・・そう、この日ベルンで
夕方からサッカー2010年ワールドカップの
ヨーロッパ予選オランダ対イタリアの試合が
行われたのです。この人たち、もちろん
オランダから応援に来ている人たち
なんですよ。
朝から三々五々集まってきて、夕方には
メインストリートはオレンジ色で埋め尽くされて
しまいました。太鼓を叩いたり、笛を鳴らしたり
とにかくみんな盛り上がってました。

上の写真、すごいでしょ?オレンジ色の人・人・人って感じ。
日本では考えられませんよね。駅にも試合を応援する為の、大きなプロジェクターが
置いてあり、試合場に入れない人たちがそこで応援していました。こんな経験初めて!!
きっと二度とないだろうな・・・・・まさにオレンジに燃えたベルンの街でした。