第5日目 6月21日 (水) エンジェルマーケット&市内観光

今日は石畳に沿った昔ながらのアンティークマーケットに行きました。
ガイドブックだとエンジェルマーケットとなっているのですが、現地ではカムデンパッセージと
呼ばれているようです。
地下鉄のエンジェル駅で降りて探すのですが、なかなか見つからず、通りがかりの人に
訪ねると親切にもその場所まで案内してくれました。
このマーケットは、1960年代にストリートマーケットとして成立してからはプロも注目する
アンティーク専門のマーケットとして知られているのだとか・・・

今回私はアンティークマーケットで探したいものが2つありました。
イギリスの陶器のデザインでは有名な作家にスージー・クーパーと言う方がいます。
ひょんなことから買った彼女がデザインしたと言うティーカップが偶然にも私が生まれた年にデザイン
されたものだったのです。以来そのシリーズのものを集めているのですが、彼女の作品の中では、
日本人に人気のあるデザインではないのか、日本の骨董市ではあまり見かけないのです。
私は「フレグランス」というシリーズ名の付いたその作品を見つけたいと思っていました。

↓がそのティーカップとティーポット、そしてミルクピッチャーです。薔薇とすみれの花が
清楚な感じで描かれていて、私のお気に入りです。


もう一つ探したいものは「ボクソール」、
又は「サフィレット」と呼ばれているガラスで出来た

アクセサリーです。茶色又はピンクがかった紫で、
見る角度によってはブルーがかって見えます。
その製造方法は明らかではないようですが
ガラスに金や砒素を入れて作ったのでは?
と言われています。
今では製造禁止になっているそうで、
当時作られたものしかないのだとか・・・・

が、アクセサリーを扱っているどのストールで聞いても
分からないと言われてとうとう一度も
そのアクセサリーを見ることは出来ませんでした。

午前中にここを切り上げ、午後からはせっかく来たロンドンの市内観光をすることにしました。
と、その前に腹ごしらえをしなくてはね!昨日の観光バスのガイドさんにイギリスに来たら一度は食べてみてと言われた
物が2つあります。一つは「フィッシュ&チップス」そしてもう一つは「ジャケットポテト」です。
「フィッシュ&チップス」はご存知の方も多いと思います。鱈が多いのですが白身魚を衣を付けてあげたものに
フライドポテトを添えたものです。 
その「フィッシュ&チップス」をこれまたこちらに来たら一度は行かなくちゃと「パブ」で頂くことに。
残念ながらそのパブには「ジャケットポテト」はありませんでした。

「フィッシュ&チップス」の食べ方をガイドさんに教えていただきました。まず、ワインビネガーを「どぼどぼ」とフライにかけ、
その上にお塩を振りかけて食べるのがイギリス人流だとか・・・そうやって食べてみると、確かに美味しいのです。
イギリスに行くチャンスがあったら、騙されたと思ってお試しあれ!
上の左の写真がその「フィッシュ&チップス」です。ビールはもちろんギネス。そして右の写真は一緒に頼んだ
きのこがたっぷり入った「キッシュ」これも美味しかったですよ。


左の写真はお昼を食べたパプ、「ディッケンズ・イン」
テムズ川のほとりにあります。
その昔、スパイス倉庫だった建物を改装して
一階がパブ、2階がピッツアリア、3階がイギリス料理と
なっています。
パブは前払い制で気軽に利用できて良いですね!

さて、お腹も一杯になったところで、ロンドン市内観光へと繰り出しました。先ずはロンドン塔。このロンドン塔は
イングランドを制したノルマンディ公(ウイリアム1世)が自治組織のあるロンドンで王権を誇示し、
制服王として外敵から身を守るために1078年に石造りの城ホワイトタワーを築いたのが始まり。
その後、13世紀に敷地を囲む城壁と塀が設けられ14世紀にはテムズ川沿いに埠頭を建設、
動物園や造幣局が建てられ、歴代の君主によって増築されてきました。
そして最初のホワイトタワーを中心にロンドン塔と呼ばれるようになったということです。
15世紀からは王が居を構えることはなく、血塗られた場所として形容されるようになります。
それは、13世紀より監獄として使用され、16世紀以降盛んに行われてきた宗教上の異端者の収監、
王に対する反逆者の幽閉、そして処刑が行われたことに由来するそうです。

ここで、必見なのがジュエルハウス。そこには王室の宝飾品である
クラウンジュエルが展示されています。
その中でも王冠は見逃すことはできません。それは1661年以来
歴代の王が身につけてきた権威の象徴であり、正真正銘の本物が
展示されているからです。現在のエリザベス2世が使う王冠も
使用時以外はここに展示されています。
また、世界最大の530カラットというダイヤモンドを嵌め込んだ王笏は
見る価値大だと思います。
ジェルハウスでは、宝飾品を見るたびにため息がでるほどでした。
左の写真がそのジュエルハウスです。

真ん中の写真は当時のままの石の塀でその向こうでカラスが飼育されています。
カラスがいなくなると王室が衰退すると言う伝説があり17世紀以降ロンドン塔内で飼育がされているのだとか・・・
右の写真はロンドン塔の原型であるホワイト・タワーで日本の城で言う天守閣に相当するものだそうです。
当初はウイリアム1世の故郷であるノルマンディの白い石で作られていたので、そう呼ばれているのでしょうか・・・
現在のものはポートランド石で積み替えられいます。



さてお次は「ロンドン橋が落ちた、落ちた、落ちた〜
ロンドン橋が落ちた、さあどうしましょ?」の歌で
有名なタワーブリッジへ。
この橋は今から100年以上も前の1894年に
造られた跳ね橋。
2基の壮麗な塔からなり、背後に控えるロンドン塔の
イメージを損なわないよう、ヴィクトリア期のゴシック様式を
リバイバルし細部にまでこだわったデザインが施されています。全長が805m.あり、毎日1〜2回の割合で

跳ね上がります。
上部の橋は歩行者専用の橋として、下の橋が
跳ね上がっている最中でも歩行出来たそうですが、現在は
見学ツアーに入らないとこの橋を渡ることが
出来なくなっています。
左がそのタワーブリッジです

その後に行ったのがビッグ・ベン..。ビッグ・ベンと言うのは国会議事堂の北端にそびえる高さ96mのクロック・タワーに取り付けられている大鐘の愛称で、その由来には諸説あるそうですが、工事監督のニックネームとする説が
有力なんだとか。
このビッグ・ベンと対をなしているのが南端の塔ビクトリア・タワーでクロック・タワーより少し高く、98mあります。

左の写真がビッグ・ベン、右がビクトリア・タワー

次に行ったのが、すぐ近くにあるウエストミンスター寺院。
ここはイギリス王室とゆかりの深い教会で、国王の戴冠式が
厳かに執り行われるところ。
また王族の多くがこの教会に眠っています。
またシェークスピアやワーズワースヘンデルといった偉大な
芸術家たちの記念碑もたくさんありました。
故ダイアナ妃の葬儀が営まれたのもこの寺院です。
1065年にエドワード1世がノルマン様式で建物の基礎を築き、
13世紀にヘンリー3世がゴシック様式で改築を行ったそうです。
当時フランスで流行していたゴシック様式にあこがれていた
ヘンリー3世は外壁の石をわざわざフランスから取り寄せるなど
自分の理想の寺院を実現するために莫大な資金を注ぎ込んだと言われています。

ウエストミンスター寺院

この後は、緑豊かなセントジェームス・パークの中を散歩しながら、バッキングガム宮殿まで歩きました。
ロンドン市内を歩いていると、いたるところに大なり小なり公園があり、人々の憩いの場所になっています。
衛兵の交代の時間はとっくに過ぎているので、宮殿は眺めただけで終わりにしました。
ご存知のようにこの宮殿はエリザベス女王のロンドンでの公式の住居で、1993年より一部が一般公開されて
います。これは1992年に焼失したウインザー城の費用を捻出するためだとか・・・・
日本のようにすぐ税金で賄うのではないのですね。

上の写真は線とジェームス・パークにて。
右の写真はバッキングガム宮殿の前にて。

この日はロンドンで取る最後の夕食。
なので、ホテル近くのパブにて取りました。
けちけち旅行だったので、レストランで食事を取ることは
ほとんどしませんでした。
前前日に前を通ったときは、サッカーのイングランド戦を
やっていたせいか、大勢のイギリス人で賑わっていて、
とても私たちが入れる雰囲気ではなかったのですが、
今日はそんなこともなく、すんなり入れました。

そして、メニューを見るとあったのです。ガイドさんに
教えてもらった「ジャケットポテト」が・・・
せっかくなのでそれとパスタとギネスを頼みました。
もう明日の夜にはロンドンをを離れてしまうと
思うとちょっぴりセンチメンタルな気持ちになりました。












ホテル近くのパブ