「 頭のなかの ♪ おたまじゃくし 〜クラシック音楽を聴いてみよう〜」

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ベートーヴェン 交響曲第3番  「英雄」
Beethoven: Symphony No. 3 "Eroica"


クレンペラー フィルハーモニア管弦楽団 1959年
Otto Klemperer
Philharmonia Orchestra of London

う〜ん。どうだろ

録音状態は、低弦の厚みが少なめ。勢いはあるのだが、テンポが遅めのゆったりしたフレーズは、う〜ん。豪快さより線が細めで重量感は薄め。リマスタリング盤。
交響曲全集からの1枚

1楽章
幾分、軽めかな〜という感じに仕上がっているが、「ふぁっ ふぁっ」「ふぁ〜ら ふぁ〜ど ふぁらどふぁ〜みれ〜」
「たったぁ〜 たったぁ〜」の最後の弦の引きが強く、とても引き締まって聞こえてくる。
ティンパニーの音もしっかり叩かれており、勢いも良い。
弦のシャキシャキとした響きが、大変心地良く聞こえてくる。
リマスタリング盤だが、この状態は良いのかどうか。同演奏をリマスタリングした盤で比べたことがないので、なんとも言えない。
「そぉ〜み どみど れふぁ しれっ」という弦の高い音が、ちょっとヒスっているかもしれないんだけど。
しかし、切れが良いのは良くわかる。ホント、今、この演奏を聴いたら、ほっほぉ〜良いなぁ。と言えるのだけど、切れは良いのに、独特の重厚さや厳しさが、ちょっと軽めになってしまっているようだ。
う〜ん。高音域が、耳に入ってくるのだけど、やっぱ低弦の深みが削がれているのかも。
「みそっし〜 みそしぃ〜 られふぁ〜 みみみ〜 そそそ〜」
どうも、やはり低弦の響きが薄い。薄すぎる感じになっちゃってるぅ。悲しい。
しっかし、59年の録音で、しっかり、勢いのあるこの演奏が好きになる方もいるかも。
チャチャチャチャ・・・「ど〜ら ふぁらど そしぃ〜みっそど〜」この裏で聞こえてくる ティンパニーの打ち込みの「バン」という音が、なんとも勢いがあって、瑞々しいというか、とっても新鮮である。 
確かに、重量級とは言い難いけれど、細部が瑞々しい感じなのだ。最後には、フルートが可愛く入ってきたり、低弦のゴリゴリ感は少ないけれど、聴いていて嫌な感じがしない。
いやいや、それより、新鮮で瑞々しい感じがする。古くさい録音なのは、それは仕方ないのだけど〜
雑音がないし、へえ〜と思うほど難癖をつけるのは止めたいぐらい、良い演奏だと思う。

2楽章
特段、重々しい悲痛な感じにはなっていない。
1楽章が、繊細な感じもするぐらい瑞々しさだったが、この楽章は、どうかな〜 暗い、重たい感じも残っているかなあ。と心配しちゃったが、幾分軽めなのは否めない。でも、淡々としていながら、息づかいが、たっぷりめで、木管が綺麗に浮き上がっているところが、ほほ〜っと感心させられる。
フルートだけじゃなくって、クラリネット、オーボエの絡みなども、良い。
「み〜 み〜 みふぁ〜 みれ れぇ〜どぉ〜れ」
「そぉ〜ら  ふぁ〜み〜れ〜」
「し〜 ら ふぁ〜れ しそみっそ  どどど」 
息づかいが、柔らかいんだけど、しっかりしているし丁寧だなあ〜と感じる。
後半の盛り上げも、ティンパニーのロールが、おおっ 結構良いじゃん。
遅めのテンポだが、いたづらに遅くもないし、レースのように透けて聞こえてくるのだが、重厚さも、後半に入ってくると、まずまず。ホルンが、高らかに鳴り出すと、うん。いかにも英雄だなあ〜 老舗の恰幅ある亭主が、どうどうと演じてくるさまが、微笑ましいほど、高揚してくるのである。じわ〜っと熱くなるタイプですけどね。
最近の演奏を聴いていると、もう少しテンポをあげてよ。と思うところもあるんだけど、これはこれで立派な演奏だとは思う。緩めのところが、イマイチかな。
あっ もちろん、他の最近の録音の方が良いに決まっているんで、初めて買う方や英雄(エロイカ)を、初めて聴きたいという方にはお薦めしません。ワタシは、クレンペラーさんオタクではないし、フルトヴェングラー盤を聴いたワケでもないし、古い録音は、あまり聴いていないので・・・。

3楽章
スケルツォの楽章は、やっぱ2楽章とは違って、勢いを取り戻してくれる。
テンポに活気あって〜  「どっどっどっ どぉ〜れどしらっそ ふぁ〜みそみ れふぁれどっ」
木管が、やっぱ浮いてくるので、軽やか。でも、きっちり〜刻まれてくる木管に、弦が合わさってくる勢いは、瑞々しい。ティンパニーが入ってくると迫力を増す。 「っふぁ らぁ〜ど〜 らふぁ〜 ど」と、スキップしてくるところが、快活だよなあ。
いや、ホント、テンポ良いです。シンコペーションの面白さが、ふむふむ。これよくわかる。
それに比べると、ホルンがねえ〜 イマイチだ。おいおい、しっかり吹いてくれよぉ。と言いたくなっちゃって。(笑)
これじゃ弱すぎだと思う。 弦と木管、ティンパニーは良いのになあ〜。

4楽章
み〜れどしらそふぁ・・・・と落ちていくところが、良いんだなあ。
木管も良いし、高音域のヴァイオリンも、低弦も重なって、結構良いですねえ。
しっかりレースのように、「れぇ〜 どぉら〜 そ〜れ ふぁ〜らそふぁ」と、まとまってます。
丁寧だなあ。と思うし、綺麗だとは感じるけど〜
やっぱり、どうも、リマスタリングが不自然な感じもするんですけどね。クレンペラーさんの演奏としても、古い盤の代表盤だとまでは言えないけど・・・。かったるいとか、緩い。とは思いませんね。
作品そのものに構成力、安定感があるからだとも思うし〜 聴き馴染んでいる曲でもあるので、耳が足りない音を、無意識に補ってしまっているところもあるのかもしれず。きちんと評価しづらいですけど。
特に、金管の威力が少なめで〜
ホントは、やっぱ、もっと低い音域が欲しいというのがホンネです。

ケンペ ミュンヘン・フィル 1972年
Rudolf Kempe
Münchener Philharmoniker
(Munich Philharmonic)

殴られた気分だ

録音は良い。分厚くてごっつ〜い演奏で、突き1本やり風で、ぐいぐい、鋭く突いてくる。最後のコーダは良いんだけど、殴られた気分になってしまって、ちょいと疲れる。原盤はEMIだが、廃盤状態であり、全集は「Disky」より出ている。6枚組BOXからの1枚

1楽章
「ふぁっ ふぁっ」「ふぁ〜ら ふぁ〜ど ふぁらどふぁ〜みれ〜」
いきなり分厚くて、ごっつ〜い感じだが、なんか気合いが抜けている。は?
もちっと、この出だしは緊張した音が鳴る筈なんだけど。なんでぇ〜
で、そこからが凄い。一直線なのだ。
同じ年に録音されたベーム盤とは違って、ふんわりした感覚ではなく、もう既に出だしから、「ふぁーらふぁーどっ」と歌うところで、チャチャチャチャっと細かい弦の動きがある。
で、ふぁふぁーっ タタタタ・・・ 弦のボーイングも強めだし、金管も、小気味よくスッキリ、キリリ〜っと吹かれている。まあ、どっちかというと、チャカチャカとリズミカルなのだが、低弦のボンボンとした響きもあって、ごっつい。
ショルティ盤のような筋肉質な彫像に近いのだが、メタボでもないんだが、なにせ響きが、ごっつい。
原盤はEMIなので、擦れ気味かなあ。と思っていたのだけど、全く違うっ。
厚みのある、太くて重い演奏だ。
ケンペさんの演奏って、一直線的で、槍を持ってぐいーっと走っているようなところがあるので、いささか怖いんだが、このエロイカも、ひぇ〜っというほど、テンションが高い。
目もくれず突き進む怖さがあって、余裕がないっていうか・・・。まあ。それだけ、ひたむきというか。
いささか鉄砲玉のようで、苦笑いしちゃうほどで。
まあ、英雄っていうより、命がけの武士どすなあ。歌心がないわけではないのだが、フレージングが短めで、ごついけれど、上段に構えず、フェンシングのようにツキ〜って感じで、突いてくるし、 弦がなにせ熱いですねえ。

ふぁ〜らど ふぁ〜れ れれれっ パンパンパン れれれっ → れれっれっ→ タターたっ タタタっっ。→
語尾が強いし、圧倒され押されて、寄り切られてしまう。この突きの強さっ。
シンコペーション、付点のリズムは、快活さというより、突き一本型で、シンドイ。
旋律にはカンタービレというか歌を歌うような、のびやかさ、ふんわりとした山型の滑らかさが少ない。
タタタ ターっ。ごぉっ ぐーーっと押してくるエネルギー、圧迫感で終始するし、テンポは段々と速くなるし、金管は短く、めいっぱい弦が動いていて、必死の形相で弾いている感じ。
1楽章を聴いて、グサグサに突かれた気分で疲れてしまった。

2楽章
葬送行進曲と言われている楽章だけど、せわしない感じがする。
間合いが、他の指揮者より、ちょっと短いんだろうなあ。
テンポの速い時には気づかなかったのだが、フレーズのノビが少ないし、木管が、あまり綺麗じゃーないような気がする。響きが少ないというか。音の広がりが少ない。
「し〜ら ふぁ〜れ らっ そみら れ」というフレーズなんか、もっと、まろやかに響いて欲しいところなのだが、優しさや柔らかさがなく、がっかりしちゃった。
突きは巧いけれど、柔軟性に欠けるっていうか、杓子定規的でカッチリしているというか、硬いっ。
節回しが硬すぎるし、こんな大きな音量で鳴らさなくても良いのになあ。って思う。

3楽章
「どっどっどっ どぉ〜れどしらっそ ふぁ〜みそみ れふぁれどっ」
「れっ れれれ みっ みみみ」
「ふぁ ら〜 ど〜ら ふぁどっ」
突きが巧いので、この楽章のスケルツォは力強い。相撲で例えるなら、千代大海さんみたいだ。
張り手一本って感じがして、ホルンの三重奏は、せわしない。
短いパッセージは力づくで良いのだろうけれど、和音の持つ美しさとか、まろやかな雰囲気に欠けちゃって、私的にはイマイチ。

4楽章
フレーズが、木管や弦が、「ふぁふぁふぁっ」と可愛く跳ねている楽章なのだが・・・。
ちょっぴり、ぎくしゃくしているような感じで、楽しさとか快活さが、あまりにじみ出てこない。
ちょっとカチカチしているかな。
ケンペさんにしては、可愛くなっているんだけど、精一杯可愛くしているんだろうけど。重量感があって。
低弦があわさってくるところは、やっぱ、ごつ〜い。ごつう〜 (思わずヒイテシマウ)
それに、木管の音がデカイ。はぁ? 
なんだか異常なほど、音量の大きいところがあるんだけど。なんで〜?
録音の仕方かしらん、目の前で鳴っている感じがするんだけどっ。
テンポアップして、ぐいぐい〜っと進む。
最後、フルートで、「らしどれ〜 ふぁら〜ふぁみ〜 そし〜 そふぁ〜 ど〜」と鳴ってくるところが、メチャテンポを落としてくる。はあ。と、面食らうほどのテンポの落としよう。
で、木管群が、ちょっぴっと、ばらけるように演奏されてて、う〜ん。アンサンブル的な響きが少なくって、で、コーダへ突入。「ふぁ〜ら〜み〜そ〜 し〜そ〜ふぁ〜 ら〜 ど ど ど〜」
まあ、ここは堂々した演奏すること。どうだっ!てな感じで偉そうに胸を張っているんだけどなあ。
で、再度、合奏して終わるんだけど〜 最後は、ちょっぴり優美になっているが、総体的には、ちょっと驚くテンションの高さと、突きあり〜という鋭さ、硬さなど、ちょっぴり風変わりな演奏に感じた。
ベーム ウィーン・フィル 1972年
Karl Böhm
Wiener Philharmoniker
(Vienna Philharmonic Orchestra)

なんじゃ こりゃ〜

録音状態は良い。 あまりにも優美で、時代遅れ的な緩い演奏に聞こえてしまうのだが、でも、やっぱ貴重な時代なんだろうね〜
交響曲全集からの1枚

1楽章
「ふぁっ ふぁっ」「ふぁ〜ら ふぁ〜ど ふぁらどふぁ〜みれ〜」
えっ と思うほど柔らかい出だしである。
ベートーヴェンという、厳めしい、がっしりしたイメージを持っていたのだが、ウィーン・フィル盤だからだと思うが、音の響きが柔らかく広がっていく。テンポはゆったりめ。
優美というか、ベートーヴェンにしては緩いという感じはするが、美音には違いない。
金管と木管の響きが、まるでモーツァルトのように美しく、優美な曲線を描いて、ふわ〜っと弦が動く。
弦の動きの激しいところも、滑らかすぎるほど流麗に音符が転がっていく。
特に、クラリネットとフルートに受け渡しされていくフレーズも、驚くほどソフトだ。
「ふぁ〜ら ふぁ〜ど ふぁらどふぁ〜 ふぁそしれ〜」
「そっそっ ふぁっふぁっ」 
「どっそみ どらふぁ どそみ ふぁふぁふぁ・・・」 あーなんて柔らかい、羽毛のような英雄なのだろう。
音が空を舞いそうなほどの、ふんわりと解き放たれ、宙に浮くような感じがする。
音色は艶もあり、華やかである。低弦の響きも、もちろん重厚さも適度にあるし、みごとに響いている。
へえ〜 これは驚いた。まるで、クリップスさんの指揮するモーツァルト盤のようだ。
英雄という副題に左右されるわけではないが、堂々と威圧的な楽章だと思っていたのが、崩れそう。

2楽章
葬送行進曲とも言われている楽章だ。
「らっら らぁ〜 みれっど れみふぁ〜れ ら〜そっふぁみれ ふぁ〜 そら」
「み〜みふぁそらしぃ〜 らそっそふぁみ れっみっどれ〜」
「らっららぁ〜 みれっどれみふぁ〜れ ら〜そふぁみれふぁぁ〜み」
なんだか粘っこい。沈んではいるが、痛さが足りず、冷たい感じがしない。
オーボエがちょっと明るすぎる音色だし、なんで〜こんなに長めに吹いてしまうんだろう。甘みが残ってしまって。あじゃっ〜。これじゃ、葬送になっていないような気がする。
テンポが悪いというより、キレが悪いのかな。
弦のてれ〜っとした音が続く。もう少し区切って隙間を空けてもらったほうが、深みがでたんだろうけど、弦のボーイングも、ぎっ!とした弾き方ではなく、ため息をついているような緩さに感じる。
また、クラリネットが・・・ うっ。甘味料が入っているような音色で強いっ。
これは1楽章は美音と言えても、2楽章では、これは許されないよなあ。
讃美歌じゃーないんだし、レクイエムのように昇華を表現する部分じゃないと思うんだけど。ベーム盤だと、まるで、田舎の教会で歌われる賛歌みたいに聞こえてくる。

3楽章
「どどど どどど ど〜れどらそっ ふぁ みそみ れふぁれどっ」
スケルツォの楽章で軽快なのは良いが、まるで舞曲風っ。うふふっ なんか英雄とは思えないんだけど。木管群の明るく華やかな音色が、宙に舞っている。
軽やかに愉快に、ベルベット風の衣装を身に纏ったおばちゃまたちが、ご参加されている舞踏会みたいでる。ぐるぐる〜っ。「どどど どどど ど〜れぇどしらそぉ〜 ふぁ〜みそみ れみれど」
弦の軽やかさ、木管の跳躍 う〜ん。みごとに上品で宮廷舞曲風に仕上がっている。
ちょっと軽妙で品があり、華やかで軽やかで、パパパ パパパっと響く木管の綺麗なこと。天上ドームに昇って、跳ね返ってくるようだ。
中間部のホルンの三重奏は、角笛風にくぐもっており、まろやかだ。
「どどぉ〜ふぁふぁ〜らっらっど どっら ふぁらそ〜 どふぁふぁ ららっ どっどぉ〜れみふぁ〜」
エレガントの一言につきるかも。

4楽章
み〜れどし どしら らそふぁみ〜 グルグル・・・ 
弦のピチカートで、バロック調の主題が奏でられ、そこから変奏が始まる。
「ふぁ ど どふぁ ふぁみふぁ〜そ どみふぁしど」 ロココ風って感じの優美な変奏曲になっていて、う〜ん、これってホント、ベートーヴェンだよなあ。
「らし どぉ〜ら そ〜れ ふぁらっそふぁ」
勝手な思い込みなのかなあ。でも、VPO(ウィーン・フィル)のベーム盤は、優美過ぎると思う。
装飾過多でしょうって感じだし、「みっみみ みっみみ みれどし どれどし らそらし しどれし そらしそ ら〜」というフレーズも、コミカルすぎるほど。こんなにノー天気的で良いんだろうか。う〜ん。
変奏曲のなかで各パートがソロを受け持つところがあるが、金管と弦、木管などのバランスが、よくわからないところがあった。主張が強いのかなあ。ティンパニーが被さってきて収まったのだが、舞踏会が終わったあとの寂しさのような感じのフレーズが続く。舞踏会が、イコール時代だと読み替えるなら、なんとなく、雰囲気は、わからなくもないが・・・。
コーダ前、各パートの動きが、綺麗に調和せず響かないところがあった。
「ど〜ら〜そぉ〜 れぇ〜 ふぁ〜らそふぁ〜」

まっ 壮大で威厳のある演奏ではなく、時代遅れの優雅で、栄華を極めたかのような演奏だと思う。
昔が懐かしいと言っている場合でもなさそうなんだけどねえ。
もう、そんな時代じゃないんだけど。と言いたいぐらい。まっ 今では感じることのできない優美さの片鱗が、ここに残っているようだが、これじゃー あまりに緩いでしょうねえ。
エロイカっていう副題が泣くぜ。おばちゃまたちの化粧の臭いが、プンプンしているようで、ちょっと。うっぷぷ。あ〜 男臭いエロイカが聴きたいっ!
ブロムシュテット シュターツカペレ・ドレスデン 1976年
Herbert Blomstedt
Sächsische Staatskapelle Dresden
(Staatskapelle Dresden)

ほぉ〜良いヤン

録音状態は良い。まろやかに優しく、包み込まれるような女性っぽい流麗なエロイカだが、これも貴重かも。ブリリアント(Brilliant Classics)レーベルから発売されている5枚組BOXからの1枚 原盤は、Brilliant Classics

1楽章
「ふぁっ ふぁっ」「ふぁ〜ら ふぁ〜ど ふぁらどふぁ〜みれ〜」
冒頭、芯はあるが柔らかい音色で、かなり明るめに響きわたる。ルカ教会での録音で残響もあり、とっても心地良い。幾分細身だが、テンポは幾分はやめ。リズム感も良いし流麗だ。
「ふぁふぁふぁふぁ〜っ」という金管の響きが、ちょっと高くて音量が大きいのだが、スピードの良さに乗せられてしまう。
「英雄」にしては、ちょっと軽めでスイスイしているかもしれないが、この軽やかさ、木管の弱音部分には、透き通るような美しさがある。
ショルティ盤のような、筋肉逞しい男性の彫刻風ではなく、ちょっぴり、細めの女性っぽい感じがする。
ティンパニーが、初めは、おとなしいなあ。って思っていたのだけど、弦の歯切れの良さが良い。
跳ねる感じというより、綺麗さっぱり切り落とすという感じで、語尾が強め。
「どそみ どらふぁ どそみ ふぁふぁふぁ ふぁっ」
女性っぽい雰囲気を持っていながら、スッパリ切り落として行く。そのくせ、弦を主体にしたフレーズは、しなやかに歌っているし、弱音の木管は、思わず耳を傾けさせる魅力を持っている。
端正で、オーソドックスと言えばオーソドックス。
なにも、苦虫を噛みつぶした感じに仕上げて欲しいっとは言わないんだけど、豊穣感というか、幸せ感が漂う演奏に聞こえてしまうので〜 楽想としては・・・う〜ん。
渋みや厚み、硬さ、堅牢さが、もう少しあれば嬉しいかもしれない。あまりにも、すっきりしてて、音色が明るめで、爽やかにスマートにすぎるかも。

2楽章
「らっららぁ〜 みれっどれみふぁ〜れ ら〜そふぁみれふぁ〜み」
「み〜みふぁそらし〜 そふぁみ ふぁふぁふぁ」
「どふぁ みれど〜どれみふぁそら〜そふぁ どどど〜」
木管のフレーズが美しく歌われたフレーズで、全体的に響きが美しい。低弦の豊かさ、音色の明るさがある。規則正しいというか、手堅いっていう感じがするが、木管のノビが清潔で、清涼感を感じるほど。
悲痛さ、恐ろしいほどの絶望感ってところには、至ってない感じ。
まっ 粘っこく、どろどろ〜っと演奏されておらず、さっぱりしてて気持ちが良いんだけど。何かモノ足らない感じがしないでもない。なんか綺麗で、音色が明るいからだと思うんだけど。葬送行進曲というイメージではなく、最後、未来を予感させるような響きが広がってくる。

3楽章
スケルツォは、リズミカルで軽快だ。さすがに、ホルンの三重奏は、柔らかい。
優しくまろやかに響く。これだけでも、メッチャ聴き応えあり。
すいすいと軽やかに、楽しげに響いているスケルツォで、う〜ん。しっかり低音もあるし、流れるような、たら〜ら ららら。と演奏されているが、硬いフレーズも、しっかり用意されてて。う〜ん。みごとです。

4楽章
嵐のような落ちてくるフレーズも、まるで滝の飛沫を見ているよう。優美だ。
で、弱音のところは、しっかりテンポを落としてくるし、音符が楽しげに呼応している。
弦が、メリハリをつけて「ふぁふぁふぁっ」と、語りかけてくるような雰囲気を持っているし、ブロムシュテット盤には、歌があるんだなあ〜 いや、歌というより、劇を見ているような雰囲気があって、フレーズが交互に囁き歌っているように感じる。
他の盤に感じられない、軽やかさと、すっきりした歌があって、そのくせ伸びやかで、草原に立っているかのような自然感があり、ふわーっと目の前が広がっていくような感じがする。
強いエネルギーを放出している盤ではないのだが、ナチュラルな、ニュートラル的な演奏だが、いかにも演奏するのが楽しげで、こっちも、つられてフレーズと一緒に鼻歌にしてしまいそう。

純正のシンフォニーだという感じで、堅牢さ、構築性を味わいたいという向きには、う〜ん。どうだろう。
筋肉質で、威厳にみちた、確固たる信念を持った英雄像を描く盤ではない。ブロムシュテット盤は、スマートだし、柔らかく優しいし・・・。
プロメテウスというよりは、むしろ、ギリシャ神話に出てくる女神っぽいなあ〜 なーんて感じるかもしれない。ベートーヴェンのエロイカで、シアワセな歌を感じるぐらいだもん。優しく包み込まれるような感じだ。
まっ、最後のコーダも力強く締まっているけれど、やっぱ美しいっ。
スウィトナー シュターツカペレ・ベルリン 1980年
Otmar Suitner
Sächsische Staatskapelle Berlin
(Staatskapelle Berlin)

ばっちグー!

録音状態は良い。細身で軽量級だが、小気味よくリズミカルで、アンサンブルもみごと。思わず引きこまれる響きがある。素朴な幸せ感が漂うエロイカだ。
交響曲全集からの1枚
1楽章
「ふぁっ ふぁっ」「ふぁ〜ら ふぁ〜ど ふぁらどふぁ〜みれ〜」
冒頭は、緊張感があるものの、重さが感じられず、へっ。と思ってしまったのだが、厚みや重みがなく、細身で、スイスイ進むのだが、知らず知らずのうちに、のめり込んでしまう。
なんだか不思議なエロイカだ。
音色も綺麗だし〜 さすがに歌心もあるし。う〜ん。最初は、弦が細く、シャキシャキしすぎかな。と思っていたのだが、何度か聴いているうちにのめり込んでしまった。
先に聴いたのが、たまたまケンペとミュンヘン・フィル盤だったので、あまりの違いに〜驚いちゃった。
だって、ケンペ盤は、鋭くとんがって、一本槍に走っていく強烈さがあるのだが、スウィトナー盤は、リズミカルで軽快で、すいすい〜っと、フレーズを歌いながら、優美に泳いでいく感じなのだ。
音の響きが優美だし、高音域の弦は、すーっとしているが、低弦はかなり分厚く、よく響く。
残響のおかげかもしれないけれど、この響きも文句なしに良い。
滋味なのだが、木質感があり立体的だ。 しっかりと低弦に、高音域のヴァイオリンが乗っかっている。

ベーム盤とウィーン・フィルのような、てれ〜っとした、よれよれ感もないし。ケンペ盤のように、ボーイングも強めではない。ブロムシュテット盤のように、柔らかすぎもせず、ほどよい硬さ。
これが中庸っていう言葉で片付けちゃうのは、超モッタイナイ。
ショルティ盤も好きなのだが、シュターツカペレ・ベルリンの方が、細身でジミだけど、癖になるような気がする。付点のリズムは、さほど目立たないんだけど、強弱もメリハリはついているし、段々と熱っぽくなってくるところもあって、へえ〜 こりゃ良い。私的には、メチャ拍手である。

木管の響きも、ジミな味わいだが、合奏して力強く弾くところも、歌心ありで〜 伸びやかに、硬めに響いてくる。ホルンの響きも、ほどよく丸みがあり、弦などにフレーズが引き継がれていく。
いや〜 なんて言えば良いだろ。リズムも良いんだけど、全体の響きなんだろうか。
柔らかい響きと硬い響きが、こう〜 混在している面白みがあって、そして、個々の楽器が鳴る響きが、重層的になって、横の流れも、縦の線も感じられる楽しさっていうのかなあ。
オケの醍醐味的なところが満載のような気がする。
それでいて、歌心もあって、抒情的なところと叙事詩的なところもあって。
スウィトナーさんの振る曲には、イッパイ、いろんな要素を感じながら楽しく聴ける。

2楽章
あまり沈み込まず、そろ〜っとした歩みで、「らっら ら〜れっどれみ ふぁ〜れ ら〜そっふぁみれ ふぁ〜み」と、出てくる。「みっみ み〜 そらし〜 そ ふぁみふぁ ふぁっふぁふぁ」  
続く、弦も、硬くて重い盤が多いなか、スウィトナー盤は、響きは柔らかく、空を歩んでいるような感じだ。
木管の柔らかさが、ふわ〜っとした空気感を漂わす。
葬送行進曲の重々しい悲痛な響きではなく、既に天使になって召されました〜という感じだ。
「し〜ら ふぁ〜れ らっそみふぁれっ」と、いうフレーズは、まるで○○ゴザイマシタ。と語っているようだ。
で、主題が変わると、まるでモーツァルトの響きのように、まろやかに軽やかに、シアワセ感を漂わせながら、囁くようにフレーズが昇華していく。へえ〜 これは驚きだ。
「らっれ らっれ らっれ〜」と、天使が飛んでいるような雰囲気となっている。
他盤だと、どろどろ〜に、重々しい足取りで、葬式に参列しているようになっているんだけど。
う〜ん これで良いのやら、どうかワカラナイのだが、アプローチが違う。
っしかし、ティンパニーが鳴り出すと、やーっぱり、少し悲しみが、ぐぐっとこみ上げてきて、コラール風のフレーズになると荘厳さが加味され、頭が自然と垂れてくる。響きは文句なしに美しい。
スウィトナー盤では、ドラマティックとまでは行かないが、ストーリー性を感じる。

3楽章
軽快なスケルツォで、さらっとしているが、とてもリズミカルである。木管群が点在して奏でられている。
生き物的に蠢いているものの爽やかで、さっぱりとしてて、ホルンの三重奏もすばやい。角笛的ではあるが、奥まって響いていて、深い森にとどまっていて前に出てきてくれない。ちょっぴりモノ足らないんだけど。奥ゆかしく雰囲気はあり。草原の前での舞曲のようだ。全合奏するところでも、軽快そのもの。粘りがないので、ちょっぴりモノ足らないかもしれない。
あっさりし通り過ぎて〜 う〜ん。速すぎだよ。モッタイナイ。

4楽章
可愛く奏でられて、呼応している雰囲気はあるのだが、まるで妖精が踊るような軽妙さ。
この4楽章の前半部分は、まるでメンデルスゾーンのように聞こえてしまう。
真夏の夜の夢って言われても、そうかしらん。って感じだ。
他の盤だと、重量感があって、ガンガンやってしまうのだが、スウィトナーさんの場合は、モーツァルトとかメンデルスゾーンのような雰囲気が出ている。
木管の音色は、う〜ん。これ絶品に近いのだ。ホント、まろやかに、軽快に響いて、思わず唸ってしまう。
ぱららら ら〜っと吹かれていて、巧いんだよなあ。
でもなあ。エロイカの最終楽章って感じが、ますます遠ざかってしまうような・・・雰囲気。まっ 楽しげで、明るく、爽やかにコミカルに、ポルカのように踊りたくなってしまう。重量感や、深刻さ、シニカルな感じからは、かなり遠い位置にある演奏だ。いったんテンポを落として、「らしどれ〜 ふぁら〜ふぁみ〜 そし〜 そふぁ〜 ど〜」と鳴ってくるところは、細身ではあるが、豊かなで穏やかな心情があり、素朴な喜びに満ちあふれている。

アンサンブルがみごとだ。途切れそうになっている盤もあるが、点が線になり、コーダへと続く、その流れは自然で、まろやかな緊張感が感じられる。弦の響きが、カシカシと1本芯が通っている。 最後の「ふぁ〜ら〜み〜そ〜 し〜そ〜ふぁ〜 ら〜 ど ど ど〜」という歌い方も、朗々と歌うわけではなく、さっぱり系で素朴。堂々とした演出過剰気味の演奏にはなっていない。

全体的に線が細めで、重量感たっぷりの鳴りっぷりの良い演奏ではない。響きが、全体的に高めで、さらりと爽やかに響く。でも、なんか、めいっぱい演技してますという演出過剰気味の演奏よりも、ふむ。とっても自然。
聴き応えもあるし、シアワセ感もあるし、押し出しの強い演奏に辟易しているときは、お薦めだと思う。

ドホナーニ クリーヴランド管弦楽団 1983年
Christoph von Dohnányi
The Cleveland Orchestra

ばっちグー!

録音状態はまずまず。キリッと引き締まった筋肉質な演奏で、いろんな旋律が均質的に聞こえてきて情報が多い。
1楽章
確か、ドホナーニさんは、クリーヴランド管を振って、1983年から88年にかけてベートーヴェンの交響曲全集を完成していたと思う。
で、とてもスキッとした、きりりっと引き締まった演奏である。冒頭の「ふぁっ ふぁっ」という音からして違うのだ。
このたった2つの音を聞くだけで、聞き込んでいる方なら、英雄の全容が思い描けるほどではないだろうか。
そう、ベートーヴェンさまの交響曲は、運命にしてしかり、英雄もしかり・・・ 出だしが、とっても大事なのだ。
この2つの音で、アタリと思うか、ハズレだと思うか・・・ どっちかだ思う。
ハイ、このドホナーニ盤は、大当たりという感じの演奏だ。

ドホナーニさんのクリーヴランド管と入れたCDは、ブラームスやドヴォルザークなどがある。
たった、5年間だけシェフをしていたように思うが、なかなかに名演が多い。そうそう、シューマンの交響曲もあったよな〜と、次々に録音されていたことを思い出す。

いずれも、端麗辛口傾向の演奏で、いっけん、ピリオドのような引き締まり方である。
発売された当時は、わりと、メタボ系、たっぷり芳醇な演奏もあったし、ピリオドも流行っていただろうか、総体的にCDの全盛期なので、他にも選択の余地が多かったので、あまり、目立つ存在ではなかったように思う。
今、改めて聴くと、細やかで素速く、リズミカルだ。金管のフレーズは、あまり音が広がって行かないが、弦のフレーズは爽やかに、スイスイと推進力をもって力強く流れて行く。低弦の響きも筋肉質だし、間違ってもメタボ系ではない。
ピリオドの時代も、一応、流行っていたという時代は終わったかな〜と思うし、改めて、この盤を取り出して聴いても、まったく遜色なく、贅肉を削ぎ落としたようなピュアさが感じられ、とても楽しめて聴ける。
弦の主旋律、副旋律のコラボは巧いけれど、盛り上がってきたところで、金管が入ってくる。で、トランペットが吹かれる場面があるのだが、アハハ〜 これはアメリカのオケだよね。と、まるわかり。
ちょっとした場面でも、ん? トランペットの目立つところがあったり〜 
弦を褒めていたら、あらっ馬脚が・・・って感じで、ちょっとねえ。金管さんのフレーズの品のなさが、玉に瑕かもしれない。

2楽章
さっぱりした演奏で、昔に聴いた時には、なんと、素っ気ない・・・と思ったのだけど、透き通るような木管フレーズが聞こえてくる。重い、暗いという情緒たっぷりの演奏ではない。ため息まじりの〜悲痛さは、無いに等しいのだが、抑制されたストイックさが感じられ、ピュアな木管の和音が美しい。
ティンパニーが入ってくるところは、勇壮だが、テンポを均質に刻み、インテンポのような雰囲気がするのだが、改めて聴くと、そこが、すきっとしてて、熱く鳴っている。演奏家さんたちが聴くと、嬉しくなるのではないだろうか。
いわゆる玄人受けするような演奏のように思うのだが、どうだろう。
主題の旋律の絡みというか、主をおかず、複数の旋律を対等に扱って、それでいて調和を取っているところが、ものすごく、新鮮に感じる。
まるでバッハを聴いているかのような雰囲気がするのだ。

3楽章
スケルツォの楽章は、これは愉悦性の高いモノなのだが、まあ、ここもクールに演奏されてて〜
歯切れの良さ、素っ気ないほど、素速いリズム感のある演奏だ。木管の歌わせ方も速いのだが、チャーミング。
もったいぶらないところ、飾り気のないところが、いかにも、この指揮者らしい。
間髪入れずに、リズムを刻むことの執念というか、これが、自分の表現なのだろう、主張が感じられる。
ホルンの三重奏は、まさに、あっけないほどにするっと演奏されちゃうし、まあ、せわしない。まろやかさとか、芳醇な音色という言葉からは遠いし、昔なら、ひとことで、ツマラン! と言ってしまいそう〜なのではあるのだが。(笑)
スポーティで、メタリック風ではあるが、いやいや、単調には鳴ってない。

4楽章
アハハ〜 雪崩落ち風の序奏で、ちょっぴり、今まで聴いた風ではない派手さで、冒頭で見得を切ってくるのだ。
しなやかなフレージングではないし、すました顔をしているのだが、木管のフレーズと、パパパ・・・という掛け合いが、漫才のようで、なんだか滑稽だ。スマシテ演奏している分、余計に強弱ついてて、結構、表情が細やかなのだ。
この楽章で、始めて、愉悦性が感じられ、オケが歌っているのが感じられる。ハイ、この楽章は、自由に表情付けをしていいですよ〜と言われたかのように、楽しんでいるように聞こえる。
オケのあちらこちらで、それぞれの楽器が、パーツのように奏でられており、それぞれ、自由に演奏させているように感じる。そのくせ、それぞれを、浮き上がられて〜 均一的にまとまり感のあるように演奏されているという。とても不思議な楽章である。他盤では、こんな風に聞こえたかしらん。
いや〜 ここは弦が主体で、ここは、スーッと木管が入ってきてね。で、ここでは、低弦は抑え気味に演奏してね〜と、音量やフレーズを調整しているのではないだろうか。
でも、このドホナーニ盤は、それぞれの楽器が、1つのパーツになって、マスを構成して、同じぐらいの音量で演奏している。なので、とても、全てが聞こえちゃうような、とても不思議で新鮮だ。
情報量の多い演奏だな〜と、いつもなら、。聞こえない音が、たっぷり、あちこちから聞こえてきて〜
とっても、嬉しく、新鮮に聞こえましたね。
で、1楽章でも言ったのだが、ラストの金管もねえ〜 あらら。ちょっと、品がないかも。あちゃ。
1つだけ難点・・・ このワタシが所有している盤は、なんと、英雄しか入ってない。えーっ これだけ? 
序曲「レオノーレ」第3番ぐらいは、オマケで、カップリングしてて欲しかったなあ。

ホグウッド エンシェント室内管弦楽団 1985年
Christopher Hogwood
Academy of Ancient Music

いかすぜっ

録音状態は良い。 軽快で爽やかなエロイカで、え〜 これでいいのぉ。と思いつつ、夏の少女のようなキュートさに、微笑んでしまう。
古楽器演奏スタイルの先駆け的存在のCDである。


1楽章
いきなり冒頭のフレーズの鮮やかさに衝撃を覚える。英雄の冒頭って、なんて〜爽やかで華やかなんだろ〜。
若くて活き活きしてて、ほほぉ〜 とっても嬉しくなってしまった軽い衝撃である。
さほど速いというわけではないのだが、軽やかでスキップしていくような軽快さ、リズミカルな雰囲気を持っていて楽しい。
弦の細かな動きと、管楽器の軽快で明るい響きの広がり感が、あいまっており、新鮮で楽しい雰囲気を、周りにふりまいて走って行く。旋律のなかで、変わったフレーズが聞こえてくる。
普段聴かない楽譜のようで〜 その点、詳しくないのでワカラナイが、どうなんでしょ。
通奏低音パートを復元した演奏と言われているが、その点、さーっぱりワカラナイ。スミマセン。

2楽章
う〜ん。ここはやっぱり葬送って感じの重さには至らない。
重量が足らないのと余韻が残りづらいこととだろうか。重々しい打楽器のフレーズ、ダンダンと打ち込まれるティンパニーの響き、重量のある弦の響きが足らない。厚みというか、ドスンドスンと響く縦の打ち込みの音が少ない。
これでは、見通しが良いとは、ちょっと言えないですねえ。
う〜ん。やっぱ、重低音が欲しくなってしまう。
いつも聴いている楽曲とは異なっているが、まっ この楽章は、仕方ないと思う。
その代わり、中音域というか、いつも聞こえてこない木管のフレーズなんかが、はあ〜 こんな風に鳴っているのか〜と初めて知るようなところもあって、それなりに新鮮ではある。
まっ しかし、途中で間合いが空いてしまって、ワタシ的には、ちょっと聴いてて苦しい感じがしてくる。

3楽章
「どっどっどっ どぉ〜れどらそ ふぁ〜みそみ れふぁれ どっ」
このスケルツォは、さほど速いわけではないが、透明度が高く、山あいの木霊のように響いており、すがすがしい。
管の音は、正直言ってあまり好きな音ではないのだが、低音の管は響きが良く、まろやかさもあって嬉しくなる。
ティンパニーが入ってくると、少々、重さが加わってくるが、軽快な雰囲気は壊れない。録音状態が極めて良いので残響に助けられているところもあるように思うが、いや〜 やっぱヌケの良い、明るく、弾む、すがすがしさが特徴だろうか。
ホルンのフレーズは、ハイ。とてもまろやかに響いており、申し分なし。
ベーム盤のようにエレガントというよりは、やっぱ、素朴ですけど。
古楽器のホルンって〜 鳴らすの、とーっても難しいと聴きましたけれど、、、、 どうなんでしょ。

4楽章
「みぃ〜 れ どしらそ ふぁみれど・・・」と、弦の落ちるフレーズから始まり、「みっどっ どっふぁ ふぁみふぁっ そみふぁれどっ」 という、内緒話が始まる。
どこか コミカルな楽章で、ワタシ的には、英雄というタイトルよりも、田舎のおばちゃんたち。ってタイトルの方がお似合いではないかしらん。と思ってしまうような楽章になっている。
まあ、それは冗談ではあるが、ホグウッド盤は、優美ではないのだが、可愛いキュートな楽章に仕上がっているように思う。
およそ、英雄とは、なかなか言えない〜 軽やかな演奏で、ちょっと・・・違うのだが。(笑)
土俗性とか、東欧風の舞曲ではないし、そうかといって宮廷風舞踏でもないし、う〜ん。ちょっと、どう例えて言えば良いのか、言葉につまってしまう。
あえて言うなら、軽やかで爽やか、草原にたたずむ風景、少女が一人、草原を軽やかにスキップしているような風景画、夏の初めを思わせるような風を感じている〜 そんな雰囲気だろうか。
エロイカの主題は、夏への幕開け主題のように響いている。
総体的に、爽やかな勢いがあり、軽快な躍動感があり、大変ほほ笑ましい。厳つい演奏は他盤で聴いてくださいね。

  ムーティ フィラデルフィア管弦楽団 1987年 
Riccardo Muti
Philadelphia Orchestra

いかすぜっ

録音状態は良い。少しベールを被っている感じがするが、この流麗な演奏には、やっぱり、惚れ惚れさせられる。
カップリング:交響曲全集BOX
1〜4 ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」(1987年)
5 ベートーヴェン 序曲「フィデリオ」(1985年)
6 献堂式 序曲(1985年)
1楽章
なんと流麗な英雄なのだろう〜 
惚れ惚れしちゃうほど格好良く、リズムは軽快だし、歯切れも良いし、パンチも効いているし、明るくて艶もある。
颯爽としすぎるほど、颯爽としており、思わず、うっひょ〜っと、変な声が出ちゃった。こりゃ良いわ。

1985年から88年頃に作成された交響曲全集からの1枚である。
古楽器を使った演奏やピリオド演奏とは違い、また、堅牢な演奏を求める方には、全くベクトルが違うので、お薦めしないけれど、最近では、聴かれなくなった歌うベートーヴェンだと思う。言葉は悪いが、快感っ!
ラテン系のリズミカルな演奏かもしれないが、パパパ パぁ〜ん、という、ティンパニーの硬くはあるが、開放的な響きと、弦の弾むテンポには、とても推進力を感じることができるし、彩りも豊かで〜 しばらく聴き惚れてしまった。
ベートーヴェンの弾むリズムと、力強さも充分にあって、色香もあり、颯爽と、踊るような英雄だ。

総体的いうと、重さは重めではなく軽いのだが、高音域の弦は艶もあって弦のフレーズが素速く、ぎゅっと引き締まっていて、フレーズの終わりは、しっかり硬めに引き締まった感がするので、スカスカしていない。
で、木管のフレーズは、軽やかでチャーミングに色づけされているし、低弦は、ゴリっとしている。
違う味わいが、何層にも重なってて聞こえてくるので、ユニゾンになっているので、立体的だ。

2楽章
「らっら ら〜れっどれみ ふぁ〜れ ら〜そっふぁみれ ふぁ〜み」弦は、神妙だが、 あまり深刻にならず、テンポはゆったりしているが、硬くもなく、じれったいほどに悲痛でもない。
葬送行進という感じからは遠く、重々しい悲痛な響きではなく、
中音域の弦は、しっとりして瑞々しいし、低弦は、まずまずの厚みだが、もっとガシっと深刻でも良いぐらい。

オーボエの音は、明るく、木管群は、透き通る感じで、スマートにフレージングされている。やっぱり、木管の明るい音が特徴的で、特に、フルートとオーボエが細身すぎるかもしれない。クラリネットとファゴットの響きも、この楽章では、少し明るすぎるかもしれない。金管が合わさってきても、やっぱり明るめで〜
木管だけが、どうも違和感を感じるし、好みに大きく左右されるかもしれない。高音域の弦のフレーズは、軽めだし明るいのだが、後半になってティンパニーが重なってくると、かなり重厚さが増してくる。
やっぱり、低弦の響きと引き締まるが、この低音がなければ、う〜ん、やっぱり軽いかも。

3楽章
このスケルツォの部分は、この盤の真骨頂という感じがする。軽やかにリズミカルで、ハハハ〜 これは嬉しい。
このシンコペーションのリズムが、弾んで、弾んで〜っ アハハ〜楽しいっ。
まるでオペラの一節を聴いているかのようで、カラダを揺らして歌いたくなってしまう。
あまりに調子が良いので、これはアカンやろ〜っと、怒る方もいらっしゃるかもしれないが、これは楽しいですよ。
まあ、ホルンの音色はイマイチなんですけどね。巧さとか、美しさからは、ちょっと遠いけれど、まあ、リズムが第一という方には、楽しんでいただけるかもしれません。

4楽章
出だしも軽めで、おいおい、ちょっと、ハチャメチャじゃーないの?といいそうなほど、舞曲風のフレーズが、楽しすぎて、思わず笑えてしまった。
これでは、お笑い系統で、コミカルすぎるでしょう〜と思いつつも、のせられて聴いてしまった。
あまりに爽やかな楽章になっており、開放的で、流麗すぎて・・・
弦の揺れるフレーズと、高音域のヴァイオリンのフレーズが、あまりにも流麗なことと、木管の合いの手が、あまりにも軽くて明るくて〜楽しすぎ。これでは、ベートーヴェンじゃないかもしれないし、オペラチックで、まあ、かなり個性的な演奏だ。
低弦とティンパニーがいなければ、ダメだししちゃいそう。
楽しければ良いってワケではないけれど、久々に楽しい英雄を聴いて、まあ良しとしておきます。

総体的には、楽章によって印象が異なり、ウマヘタっぽいが、リズム感は抜群で、歌い、踊るという雰囲気がある。
明るくて軽め。で、好みはハッキリと分かれてしまうと思う。あまりにも個性的だから。
で、渋面をつくって、もっと壮大で重厚な〜カッチリした楷書体の演奏を求める方は、これは、全くダメです。

あくまでも草書体で、なにせ、リズム第一で、歌いながら、カラダを揺らして、英雄を聴くというなら、断然お薦め。
まあ、しかし、カラダを揺らしながら、英雄を聴くという方は、あまりいらっしゃらないかもしれませんが〜 若い年齢層の方で、まあ、いっかい、ベートーヴェンの英雄でも聴こうか。という方ににはお薦めです。
これなら。おもしろいやん。というノリで聴けるかもしれません。
昔風の、がっちりタイプではないので、高齢者の方には刺激過ぎて〜ダメかもしれません。あしからず。

ショルティ シカゴ交響楽団 1989年
Georg Solti
Chicago Symphony Orchestra

ばっちグー!

録音状態は良い。彫像的で、リズミカルで良い。
カップリング:ベートーヴェン 交響曲第3番、「エグモント」序曲 
70年代のシカゴ交響楽団との全集があり、50年代後半ウィーン・フィルとの録音もある。交響曲全集6枚組BOX 86年〜90年に録音された新録

1楽章
「ふぁっ ふぁっ」「ふぁ〜ら ふぁ〜ど ふぁらどふぁ〜みれ〜」
引き絞った矢が、まるで解き放たれたような冒頭の出だしで、快感っ。
筋肉質で、逞しい腕をイメージしちゃう。そのくせ、流麗であり、まるでミケランジェロの彫刻でも眺めている感じがする。大理石の白い磨かれた石の彫刻。そう〜まるでダビデ像のようだ。
3拍子で始まる冒頭1音の和音(2小節)で、これから演奏されるエロイカの全体イメージが決まっちゃう気がする。
で、その後、チェロや木管が歌い出すが、う〜ん。巧いっ。リズミカルなくせに、響きが豊かで、それぞれソロが合わさっていくところのハーモニーや、弦の跳ねる調子が、あーったまらん。うっ 快感すぎる。
まず、木管の付点のリズムに酔ってしまう。
それにつられた弦が、ちょっと上向きにエネルギーを放出してくるし、低弦の響きも、しっかり硬いくせに残響が柔らかい。ヴァイオリンが、「どそらしどれみふぁそ れみふぁみれど しどれみふぁみれど〜」 駆け上がっていくところでの低弦のサポートも素敵だ。
「どそみ どらふぁ どそみ ふぁふぁふぁ ふぁ〜」 なんて伸びやかで開放的なのだろう。
ホルンの「ふぁ〜ら ふぁ〜ど ふぁらどふぁ〜・・・」

う〜ん。これはやられた。スケールが大きく、包み込むような暖かさがあるし、器のでかさを感じる演奏だ。
単に、いかつく骨太っていうわけではなく、綺麗な筋肉が、みごとな造形を造っている。
う〜ん やっぱり例えるのであれば、大理石の彫像でしょうねえ。
で、ところどころ、薄めのアンサンブルにしているようで、これが総体的に、メリハリがついている感じを与えるようだ。
バレンボイム盤だと、ぜーんぶ硬くて厚い印象を受けちゃうのだが、ショルティ盤は、硬いのだが柔らかさを感じるし、平板にならないんだよなあ。もちろんテンポや、歌い方にも違いはあるんだけど。
それに、やっぱシンコペーションや付点のリズムが、ショルティらしく、快活に処理されているし、楽器の役割が、しっかり決められてて、音量などがすっぽりツボにはまっている。
で、トータルで心地良いエネルギー移動に感じるんだろう。
う〜 この盤を聴いてしまうと他の盤が聴けないや。それに、ホルンの響きの心地良いこと。フルートも〜 あっ たまらん。(← 完全に舞い上がっており、冷静さを欠く)

2楽章
「らっら ら〜 れっどれみ ふぁ〜れ ら〜そっふぁみれ ふぁ〜み」
「みっみ み〜 そらし〜 そ ふぁみふぁ ふぁっふぁふぁ」  
続く和音の響きが、低弦の「らしられどふぁみれど〜 れぇ〜」という重くて硬い響きに支えられている。
分散和音のような響きが心地良い。ショルティ盤を聴くと、楽譜を見て聞きたくなってくる。
重くなりすぎず、バロック風の装飾音も軽妙に溶け合っているし、主旋律を盛り上げていくところのバランスが良いし、ティンパニーが楔を打ち込むように入ってくる。
「そ〜らしど〜  みれどしふぁ〜」 「そ〜らしれ〜 どれどしら〜」「ふぁ〜そらし〜ら そらしど〜」
重い石を積み上げていくような厳かさがあり、オルガン的な響きに近くなっている。

3楽章
「どっどっどっ どぉ〜れどしらっそ ふぁ〜みそみ れふぁれどっ」
「れっ れれれ みっ みみみ」
「ふぁ ら〜 ど〜ら ふぁどっ」
このリズミカルなスケルツォは1拍目に力があるし、木管群が、あちこちに散らばっているものの合奏的に寄り集まって来ているような雰囲気がある。
ホルンの三重奏は勢いがあるし、素朴な角笛風のように吹かれている。中間部のトリオは、とても印象的なところなのだが、もう少し、テンポ遅めでも良かったのになあ。ちょっと素朴すぎるかも。
ここだけ、ゆったり綺麗に吹いて欲しかったんだけど。
  
4楽章
崩れ落ちるフレーズから始まり、まるで劇の幕開けのような展開となっている。
で、「ふぁら〜ふぁみ そし〜そふぁ ら どどど ら しそらふぁ ら〜そ」
という主題を元にした変奏曲である。この主題は、「プロメテウスの創造」というバレエ音楽から転用しているらしい。「プロメテウスの創造」って、序曲だけ有名で、全曲は聴いたことがない。
バレエ音楽が元になっているので舞曲風なのだ。
ちょっぴり俗っぽく歌謡風でもあるけれど、これがチャーミングなのである。
この可愛らしい雰囲気は、ショルティさんには似合わないのだけど、リズムがねえ。良いんです。
オケ全体で跳ねている感じがして、特に、フルートは、まるで妖精みたいだ。
「みっみみ みっみみ みれどし どれどし らそらど しどれし そらしそら」
ここは土俗性が感じられるんだが、どこからベートーヴェンはこのフレーズを探して来たんだろう。
どっか、東欧風の舞曲なのだろうと思う。
まっ 挟み込むところが、ニクイ構成になっているのだが、いろんな要素にのっかって「プロメテウス」の主題が表れる。

ショルティ盤では、フレーズの展開の際に、ちょっとした間合いがあり、そしてタメがあって展開を楽しませてくれる。楽器の受け渡しもスムーズだし、透明度も高い。
「ふぁら〜 ふぁみ〜 そし〜そふぁ〜 らど〜 ど〜ど〜 らどしそしらふぁ ら〜そ〜」
↑ このフレーズでは、柔らかく、ホルンの旋律が放たれている。
もっと高らかに歌うこともできただろうに・・・ ちょっと渋いかな。シカゴ響にしては渋いっ。(笑)
ショルティ盤では、木管にスポットがあったっていたり、各楽器の浮かび上がらせ方が、楽しい。
もちろん最後のコーダも、丁寧にかつ底力があって、爽やかに終わる演奏となっているし、もう少しパワフルでも良いかな。という感じもするが、なによりリズム感が良く、各パートが楽しげに響いていることが、聴き手に訴えかけてくる。これは点数高いっ。

テンシュテット ロンドン・フィル 1991年
Klaus Tennstedt
London Philharmonic Orchestra

こりゃ良いわ〜拍手

録音状態は良い。イマイチ乾いた感じがするかと思ったが、ライブならではの熱い、 熱気の籠もった、狂気迫る英雄である。特に2楽章は、う〜ん。凄い。
カップリング:ベートーヴェン 交響曲第3番、ムソルグスキー「禿げ山の一夜」これも恐ろしい一夜である。

1楽章
冒頭の「ふぁっ ふぁ〜」というところから、スポーティで軽快な感じがする。
「ふぁ〜ら ふぁ〜ど ふぁ〜らどふぁ〜みれ〜」ってところから、うねりを聴かした立ち上がり方で、ノリノリ感が出てくる。ドンドンと、低音の響きのビートの効いた英雄ではないのだが、弦のカシカシした音と、ンタラ ラッタッタ〜という、 小節を回したような転がり方の面白い演奏で、弦の弓の返しが見えるよう だ。
う〜ん。凄い。テンポアップした、ポップな演奏みたいに感じる。
重厚な低音の響きがあるわけではないのに、これだけパワーを感じるのは、う〜ん。ひとえに推進力かしらん。また、適度に金管のパワーもあるし、フレーズの締めのように低弦が響くところが面白い。
う〜ん。これは面白いっ。
軽めなんだけど、リズミカルで、思わずポップに弾んで、思わず、たららら らら たららら らららら〜と歌ってしまえる英雄である。 畳みかけが巧いというか、ホント、弾むように、次から次へと、フレーズが移っていく、うねるような面白さがあって〜 ライブならではの熱い音を繰り出してくるし、メリハリ効いてて、金管が、ちょっとしたスパークしているように、爆ぜているような感じだ。 (決して、重く咆吼しているわけじゃーない)

歌心もあるし、なんて、なだらかなフレーズなんだろう。と思わせるところもあるし、フルートが爽やかに音を綴っており、あらら。なんて、息の長いフレーズを吹いているんだろ。と感心させられる場面もあるし。
劇的というか、この1楽章だけで、いろんな場面を展開しているような感じがして、とっても面白く、いろんな場面を垣間見るような感じがする。
ティンパニーも、爆ぜるように、ダダダダンっと一発入ってくるし、いや〜 金管もティンパニーも、これは、スパークするように、はぜてますよん。これっ。 えーっ 英雄って、こんなに面白かったっけ。目から鱗っ。ホント、逞しさと可愛らしさを兼ね備えた、聴き応え満載の楽章になっている。いや〜 良い英雄を聴かせてもらっちゃった〜。

2楽章
声を殺して、むせび泣くような感じがするし、諦め感とか、落ち込み感が独特だ。
フレーズに粘りがあり、かといって、フレーズに隙間もあるし。
ティンパニーがダン ダン ダンっと、なお一層、落ち込ませてくれる。
木管が、何とも言えない悲痛な声をあげてくる。
また、息を呑むように、弦が引きずって来るし、なんて、悲しい後ろ姿なんだろう・・・。
ひえぇ〜 ホント、クレパスを覗き込んでいるような、絶望の淵に立たされているような感覚だ。
凍りつくような世界が広がり、かといって、諦められない欲望が渦巻いているような気もするし。
フルートが、「れ〜ふぁ〜ら〜 っそふぁみれど し〜み〜そ〜 っふぁみれどし〜」と歌い出すところは、なんとも慈悲深さを感じさせるような、一筋の光が見えてくるような温かさが感じられる。
そこに、「らぁ〜 みっ らっ〜 みっ。らららら〜」と、ティンパニーを伴ってドロドロドロ〜っと鳴ってくるところは、いやはや、すごい軋んでいるような感覚だ。
う〜ん。一筋縄ではいかない、ドラマティックさ。単純じゃーないなあ。この楽章っ。

3楽章
響きが直接的に届いてくる。ノリノリ感のある舞踏性と、歯切れの良さ。
ホールトーンは、ほとんど感じないぐらいなのだが、直接的に訴える力が、すごーく感じられる。
ホルンの音色は、まろやかではないし、豊穣感には欠けているので、まずまずってところなのだが〜
勢いで押してくるところが、好ましく感じられる。音の出方が、直線的なのだが、トゲトゲした鋭角でもないし、セカセカした嫌みが感じられない。
これ、ライブ盤なので、熱いのはアタリマエなんだけど、う〜ん。ワタシ的には、このホルンは、まろやかな音色の方が好きなだけど、これだけ勢いで来られると、おおっ。と息を呑んでしまう。

4楽章
間髪入れずに始まって、3楽章のノリノリ感そのままに走ってこられて〜 弦の響きが厚く鳴っている。
この最後の楽章は、ちょいと薄く感じられるところがあり、とりわけ良い演奏とは思わないのだけど、迫力に押されてしまって、思わず苦笑いしてしまう。
弦は、もっと精緻でも良いのだけど〜と思いつつも、流れに、思わず乗せられて聴いている感じだ。
全体的にアンサンブルが、緻密に折り重なっているとも言えないし、さほど息が揃っているとも言えず、う〜ん。ちょっとアヤシイのだけど・・・。
軋んだ音でありながら、勢いで行かれちゃうかな。それにしても、ここのオケは、フルートは可愛いっですねえ。この楽章では、低弦も大活躍してくるし、厚みのある感じが生きている。
まあ〜弦は、室内楽的に整然とした演奏という感じはしない。えっ、サブイなあ。と思ってしまった。リズミカルで、踊るように、ここまで押してきたのに〜 ちょっと残念。
でも、木管がしっかり歌っていることと、堂々としている感じは好ましく感じられる。
いやいや、ホルンが鳴り出すと、ホント、しっかりと堂々と終わってますよん。テンポ良い演奏で、メリハリのある勢いで持って行かれる演奏だ。

最終楽章は、ちょいと寒いところ感じがするが、1楽章と2楽章が特に凄い。これは拍手っ。
ライブ盤なので、最後は拍手が入っている。ライブ演奏が聴けた方が羨ましい。
サヴァリッシュ コンセルトヘボウ 1993年
Wolfgang Sawallisch
Royal Concertgebouw Orchestra
(Amsterdam Concertgebouw Orchestra)

こりゃ良いわ〜拍手

録音状態は極めて良い。瑞々しく、ふくよかで、バランスが良い。
噛みしめるように聴きたい演奏だ。交響曲全集 5枚組BOXよりブリリアントからも廉価版で発売されているし、2枚組BOXも、単発でもある。

1楽章
冒頭の「ふぁっ ふぁ〜」というところから、馥郁した、かぐわしい音が鳴り響く。
いや〜 この2つの音だけで、参りましたって感じ。オケがコンセルトヘボウっていうこともあるのだろうが、う〜ん。すごい。まろやかだが、芯があるし、勇壮な出だしの弦とティンパニーの響きの広がり感もあって、大きな響きが広がっていく。
金管が合わさったところの「ふぁ〜ら ふぁ〜ど ふぁらど ふぁ〜 らっ れれれ〜」ってところでは馬力があるし、木管のすーっとした響きも、聞こえてくるし透明度の良い、かといって冷たい録音ではなく、情報量の多い、豊かさのある響きだ。 特に、弦の響きが心地良く聞こえるし、推進力もあって、テンポよく進む。
チャン チャン チャンという、歯切れも適度にあって、そこから残る残響は豊かだ。
いや〜 この出だしだけで、こりゃ良いっ。って感じがする。

奥行き感も抜群だし、弦が瑞々しいっていうか、いつもなら、コンセルトベボウの響きは、木質的だと言いたいが、いや〜 それ以上かな〜 涼しげな滝の近くに入り込んだ感じがする。
水分が多め、いやマイナスイオンたっぷり〜って感じの演奏だと思う。この響き、どっから来るのかな〜って思いながら聴いていたのだが、高い弦の響きは透明度があり、艶があって、流れていくような水のような流麗さと、スイスイ行く刻み感がある。で、低弦の響きは、ずしっとくる、ちょぴり硬質感な響きの刻みと拍感覚を生んでいる。
で、ティンパニーの響きには、残響があるものの本質的には硬い。
それにしても、英雄って、「ん〜たた〜た ん〜チャッチャッチャ」っていうようなリズムが、ホント、心地良い楽曲だなあ。って思う。リズム感の良さ、回転度数の高い推進性、ところどころ、滑る感覚も含まれていて、いや〜楽しい。

アクセントも強めで、パーっと開放的に鳴るところもあって、恣意的に決めに行っている感じもするし、こりゃ〜 ツボを押さえた、十八番って感じの演奏だな〜って思う。
金管も、出過ぎず派手すぎず、まろやかさも持っているが、最後のホルンなんぞ、いや〜良い音だ。
フルートも、弦のピチカートも、惚れ惚れしちゃう。
「ふぁっふぁっふぁっふぁっ  ふぁっふぁっ ふぁらど ふぁそし どぉ〜 ふぁそし〜ら そみふぁ・・・」
「・・・どどどど どぉ〜ふぁどら ふぁれし ふぁどら ふぁふぁふぁ ふぁ〜」
う〜ん。この金管のまろやかな歯切れの良さは、すげぇ〜。
「ふぁ〜ら ふぁ〜  れぇ〜それ〜し れぇ〜 どどどど どみどぉ〜そ〜」
1楽章の最後に至るところなんぞ、いや〜 こりゃ天国行きジャン。
これだけ綺麗な英雄って聴いたことがあったっけ。という感じだ、ワタシ的には、1楽章だけで絶賛っ!

歯切れも効いてて良いんだけど、エッジが立ってない歯切れの良さがあって、巧いっ。超巧い。
サヴァリッシュさんの演奏は、中庸だと言ってしまいがちだし、特段何もしていないように聞こえるが〜
いやいや、なかなか。自由自在に操っているんじゃーないだろうか。
格調も高いし、派手すぎず地味でもない。それに、なかなかに熱い演奏だとお見受けしました。
これも、良い演奏で、唸ってしまうほど。録音状態も申し分ないし、コンセルトヘボウの響きも豊かだ〜 
1楽章だけで、何度も繰り返して聴いちゃった。既にこの時点で拍手〜っ!

2楽章
「ら ららら〜 れどれみ ふぁ〜れ らぁ〜そふぁみれふぁ〜み」
という有名な楽章だが、サヴァリッシュ盤は、オーボエも、すごい透明度が高く、格調高く歌う。
ここのオーボエさんは、どなたなんだろ。
柔らかいんだが、静謐だし、沈み込みすぎず、でも情感もあるし弾力もあるし、アクセントをつけて上り下りしている。ファゴットもフルートも、全ての木管のフレーズは、ホント、これっ凄いなあ。
和音を構成する音が、調和が整っているっていうか、なんて言えば良いのか、個性がありながら個性すぎないで、義主張していながら整って音が出てくるっていうのかなあ。それぞれの音が、しっかり出ているんだよなあ。 「み〜 み〜 み ふぁ〜〜 みれ れ〜どぉ〜 れ〜」
「そぉ〜 ら ふぁ〜 み〜 れぇ〜  ら〜そ ふぁ〜れ しっそみっら れ ふぁっ れっ」
いや〜 こんな2楽章って綺麗で、通るような楽章だっけ。

後半は、ティンパニーが、ごろごろ〜っとなって勇壮さも加わって、テンポが生まれてくるが、あくまでゆったりとしてて大きい。広がりの大きさと、木管の透明さと、自然界の雄大さが、堂々と描かれているような感じで、 ワタシ、この楽章は、葬送だと思っていたし、英雄の死を悼むような痛恨さがあるように思っていたんだけど、サヴァリッシュ盤は、人の臭さが無いのである。透明度が高く、空気の渇いた湖を見ているような世界観である。
薄い緑青色の、いや乳白色系っていうか。どっちとは言えないんだけど・・・白磁・青磁の世界というか、辺りを払う、凛とした空気感が漂っている。

で、弦の響きが重すぎず、エッジが硬くなく、さっぱりしているのだが、もちろん、緊張感もあるし、悲痛さも感じるのだが、どど〜んと重く、重すぎず、演出が強烈ではないので、人間臭くない。
また、ティンパニーが前に出てこないで、金管も、咆吼しないで、幾分押さえ気味だ。
弦の方が、主体になって、前に出てきているな〜って思う。確かに、フレーズは、ヒロイックでもあるんだけど、こりゃ〜 雄大な景色を見ているような感じがする。トランペットも高らかに鳴っているが、つんざく系ではない。
いや〜 思わずのめり込んで聴いてしまった。

他の盤だと、なーんか人間臭くて、身振りが大きいので、演出過剰じゃ〜と鼻につくときがあるが、これは、あくまでも柔らかいが、情感は湿っておらず、幾分渇いてて、客観的て言えば客観的。劇的効果は、そこそこあるが、主人公は人ではない感じ。どっか超人的で、人を超えてますわ。これは、、、どっか神々の世界のような別世界というか。それでいて、ふわふわの浮遊感が漂っているわけではない。しっかり足は地に着いてます。で、天上的ではないんですけどね・・・。
う〜ん。表現が難しいけど、時空間は人間世界ではないですね〜 
(もはや言葉が浮かばない、いや〜いらんかも)

3楽章
げっ 結構速い。快速じゃん。
で、最初は小声でスイスイ走っていくのだが、繰り返しているうちに、急にデカクなって驚いてしまう。
「どっどっどっ どぉ〜れどらそ ふぁ〜みそみ れみれ どっ」
「そっそっそっ そぉ〜らそみれ れ〜みれど〜」
このスケルツォは、軽妙でスイスイと走って、勢いがあり、躍動感もたっぷりだ。ただ、もう少しホルンの和音が、大きくても良いのに〜 ちょっと控えめかな〜まっ これだけ快速だと難しいとは思うんだけど。テンポを落として綺麗に鳴らしてくれたらよいのに、小声で鳴っている。この点は、ちょっとモッタイナイかも。1音目は強めだけど、あまり音が回ってない。
この楽章のリズムは、アクセントなしに、小節も回さずに、インテンポで快速に走っている。う〜ん。
この楽章、どこか、コミカルに小節を回すのも面白いのだが、サヴァリッシュさんぽく、几帳面に走っているので、滑る快感は少なめ。

4楽章
「みぃ〜 れ どしらそ ふぁみれど・・・」と、弦の落ちるフレーズから始まる。
で、弦のピチカートで、小声で、「みっどっ どっふぁ ふぁみふぁっ そみふぁれどっ」
と、内緒話が始まる。
コミカルな楽章だが、やっぱ、サヴァリッシュさんは几帳面だ。
弦と木管の掛け合いは、もう少しコミカルにやって欲しいんだけど、綺麗なのだが、結構、内気なサッパリ系だが、ホント、上品に鳴ってくる。(いや、ホント嫌みではなく〜笑)
高貴な方の内緒話のように、爽やかに、「みっみみ みっみみ みれどし」と、品良く、微笑みのように鳴っている。
「ふぁ〜ら〜ふぁみ〜 そぉ〜し〜そふぁ〜 ら〜 どどど〜ら どしそ しらそ らぁ〜そ」
「どぉ〜らそ ふぁ〜ら そふぁ」
そこには、土俗性は無く、いたって綺麗に品よくまとまっている。弦のメインディッシュという感じだし、木管の柔らかい暖かい音色に包まれて、まるで天使みたい。あー もう言葉が必要ないぐらい、美しいフォルムに包まれている。こりゃ〜芸術品って感じの美意識の高い演奏だと思う。

総体的に、爽やかで、すーっと細身の音色に包まれた柔らかい高貴な演奏だ。サヴァリッシュ盤において、これだけ聴かせていただくと、英雄という副題は、もはや必要ないような気がする。柔軟で、女性的な演奏だとは思うが、これも絶対アリ。堂々とはしているが、若くて瑞々しく、ゴリゴリと、硬くて、ごり押しのお仕着せの劇的演奏ではない。むふふっ。こりゃ〜良い最高っ。耳のご馳走だ。大穴盤である。これで中庸、ツマランって言ってしまうと・・・え〜? 大間違いじゃーないかとワタシは思う。んじゃ、アナタは、どんな演奏が好きなの。って、笑いをかみ殺して問いかけたくなってしまう。
ふふふっ。ワタシ、これ大好きですねえ〜 ワタシも、品良く拍手しちゃいますっ。
他の盤が、当分聴けませんっ。
ハイティンク ロンドン交響楽団 2005年
Bernard Haitink
London Symphony Orchestra

こまちゃったなぁ

録音状態はデッドで響かず。室内楽的で、硬くて細め。
抑制が効きすぎて、老年になるとこうなるの?という感じ。ワタシ的には、やっぱ壮年のエネルギッシュな演奏が〜っ欲しい。
ライブ盤 カップリング:レオノーレ序曲第2番

1楽章
「ふぁっ ふぁっ」「ふぁ〜ら ふぁ〜ど ふぁらどふぁ〜みれ〜」
仰天するほど、乾いた硬い音で出てくる。で、音が全体的に細い。
LSO ロンドン交響楽団のライブ盤は、ワタシにとっては相性が悪いようで、最初に、どうしても録音にケチをつけてしまう
なにせ、音が響かない。残響ってモノがないのか。と言いたいぐらいの響きの悪さ。
まるで、音が、どこかに吸収されて、響きが消えてしまうかのような感じがする。
個人的には、エロイカの冒頭には、どうしても重々しい音が欲しい。それなのに残響が皆無状態では・・・。
いかんともしがたい。 で、全体的にもボンボン、ボコボコしているだけで、ティンパニーの音だけは大きいが、弦に艶がない。弦はピリオド楽器風というか、ヴィブラートはかけていないようだし、え〜っ スカスカしているような気がして、泣きたくなってしまった。

ハイティンクさんは、87年のコンセルトヘボウとの録音があるにも関わらず、何故、これを録音したのだろう。
繰り返して聴くと、流れが意外とスムーズで、すっと入ってくるのだが、音はボコボコしており、 デッドで、まるで響かないのだが、筋肉質というか細いくせに、しなやかさがある。 確かにフレーズは綺麗だ。
「そ〜 どそみ どらふぁ どそみ ふぁふぁふぁ〜」
「ど〜 みど〜そ しーどし〜 ど〜ら」
まあ、必要最低限で演奏しています。って感じで、贅肉はゼロに近い。ちょっぴり枯れ気味だが、しかし一本筋の通った、かくしゃくとしたおじいちゃん風である。枯れてても○×○×って感じだ。
痩せてても威厳は感じる。余分な脂身を落としたら、こんな感じになるのだろうか。
痩せていても、密度は高いと感じるのだから。う〜ん不思議な気分だ。
結構、スピードがあり、流れがある。歌っているワケではないし、低弦の響きも豊かではないのだが、ひ弱そうに見えて、がっしりしている。

2楽章
弱音で、ひっそりと奏でられる。葬送行進曲とも言われている楽章だ。
「らっららぁ〜 みれっどれみふぁ〜れ ら〜そふぁみれふぁ〜み」
「み〜みふぁそらし〜 そふぁみ ふぁふぁふぁ」
「どふぁ みれど〜どれみふぁそら〜そふぁ どどど〜」
さっぱりした悲しみの表現だと思う。沈み込みもしないが、さらりとしているくせに、もの悲しい。
なんだか達観しているような、痛みを痛みと表現しないというか、ものすごくストイックな感じがする。
オーボエの音色が、少し彩りを添えるものの、抑制されている。
全体的に、あまり表情を表に出さない演奏のようだ。オーバーアクションどころか、内に抱えて、あまり、感情を表出しないんだなあ。 この思いを、こっち(聴き手)が汲み取れるかどうか試されているような気もする。

3楽章
スケルツォは、迫力に欠けてしまうのだけど、ホルンの三重奏はお見事。柔らかさもあって優しい。
しっかし響かないねえ。室内楽的で良いかもしれないが、他の盤と聞き比べると、う〜ん。欲求不満に陥りそうだ。もう少し、ふくよかで、おっとりしてても良いのだが大河的に聴かして欲しい。
これは抑制しすぎて、スリムに過ぎるかもしれない。
流れはスムーズで淀みがないし、コンパクトだが小刻みで機能的。

4楽章
壮大なコーダを期待していると、肩すかしを食らう。
1楽章と同様に、痩せても枯れても・・・という感じは受けるものの、どのように受け止めたら良いのか迷ってしまう。ティンパニーが締めているのだが、弦がやっぱり薄すぎるかも。
私的には、もちっとエネルギッシュで、パワフルであっても良いんじゃーないのかなあって感じてしまった。
ティンパニーばっかり聞こえて、弦が、さっぱり〜  ヴァイオリンからコントラバスまで、ホントにいるの?
木管も、いるの?って感じで。音の重なり具体に、モノ足らなさを感じてしまった。
機能的ではあると思うのだが、厚みのない、まるでベジタリアンのようなエロイカで、う〜ん。
肉食べたいっ。やっぱり、ここまで軽めに仕上げなくても〜っ。

ハイティンクさんの演奏は、私的には、質実剛健で誠実だと思っている。世評は中庸とか言われているけれど、他の演奏を聴く時には、むしろ基準になるような演奏 だとも。
で、この盤、ハイティンクさんが75歳頃の演奏だと思うが、老いたら、もっと、この演奏がわかるのかもしれないけれど、老境がワカランだけに、今は、なんとも言えない。
80歳の指揮者でも、もっと脂がのっている人もいるのになあ。あまりにストイックになっているようで、すっかり脂が抜けきって〜カスカスという感じだ。 どうなっちゃったの?
録音が悪いのもなあ、これじゃ、いくらライブ盤と言っても顔をしかめてしまう。
ワタシ的には、やっぱ壮年のエネルギッシュな演奏が〜っ欲しいっ。
1957年 モントゥー ウィーン・フィル Dec  
1958年 ワルター コロンビア交響楽団 SC  
1959年 コンヴィチュニー ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 DS  
1959年 クレンペラー フィルハーモニア管弦楽団 EMI ★★
1965年 S=イッセルシュテット ウィーン・フィル Dec  
1971年 クーベリック ベルリン・フィル  
1972年 ケンペ ミュンヘン・フィル EMI ★★★
1972年 ベーム ウィーン・フィル DG ★★★
1973年 ショルティ シカゴ交響楽団 Dec  
1973年 マズア ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 V  
1976年 ブロムシュテット シュターツカペレ・ドレスデン DS ★★★★
1976年 ヨッフム ロンドン交響楽団 EMI  
1977年 カラヤン ベルリン・フィル  
1980年 スウィトナー シュターツカペレ・ベルリン De ★★★★
1982年 カラヤン ベルリン・フィル  
1983年 ドホナーニ クリーヴランド管弦楽団 Telarc ★★★★
1985年 ヴァント 北ドイツ放送交響楽団  
1985年 アバド ウィーン・フィル  
1985年 ホグウッド エンシェント室内管弦楽団 OL ★★★★
1987年 ブリュッヘン 18世紀オーケストラ Ph  
1987年 ハイティンク コンセルトヘボウ Ph  
1987年 ムーティ フィラデルフィア管弦楽団 EMI ★★★★
1987年 チェリビダッケ ミュンヘン・フィル EMI  
1987年 シュタイン バンベルグ交響楽団  
1989年 ショルティ シカゴ交響楽団 Dec ★★★★★
1991年 C・デイヴィス シュターツカペレ・ドレスデン Ph  
1991年 テンシュテット ロンドン・フィル EMI ★★★★
1992年 ガーディナー オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク Ar  
1993年 サヴァリッシュ コンセルトヘボウ EMI ★★★★★
1993年 バレンボイム シュターツカペレ・ベルリン  
2002年 ラトル ウィーン・フィル EMI  
2005年 ハイティンク ロンドン交響楽団(ライブ) Lso Live ★★
2006年 インマゼール アニマ・エテルナ Zig-zag  
所有盤を整理中です。

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