「 頭のなかの ♪ おたまじゃくし 〜クラシック音楽を聴いてみよう〜」

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ベートーヴェン 交響曲第6番「田園」
Beethoven: Symphony No. 6 "Pastoral"


ベートーヴェンの交響曲第6番「田園」(ヘ長調 作品68)は、1808年に作曲されています。
ウィキペディア(Wikipedia)を元に記述すると
田園というサブタイトルがあり、5楽章で構成されていますが、それぞれに描写的な標題がついています。

第1楽章 「田舎に到着したときの愉快な感情の目覚め」 ヘ長調 4/2拍子 ソナタ形式
弦のほかは木管とホルンのみが登場し、チェロとヴィオラの5度の保続音のうえにヴァイオリンが第1主題を奏でます。
木管の3連符と、ヴァイオリンの経過句でト長調、第2主題はハ長調となります。
展開部では第1主題の動機を扱い、転調しつつ、主題の動機を36回繰り返すもの。再現部はヴァイオリンとヴィオラによって第1主題が、第2主題ではヘ長調となり、コーダでは、クラリネットとファゴットの重奏があり、全合奏で終わります。

第2楽章  「小川のほとりの情景」 変ロ長調 8/12拍子 ソナタ形式
チェロとコントラバスのピチカートに、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロが小川のせせらぎのように演奏し、第1主題をヴァイオリンが示します。第2主題は、ヴァイオリンが高音域から分散下行、分散上昇し、ファゴットの主題に他の楽器が集まって発展するもの。その後、コデッタを経て展開部に入り、第1主題が転調します。木管が特徴的です。
ヴァイオリンのトリルは、小鳥のさえずりで、コーダに入ると、フルートがサヨナキドリ(ナイチンゲール)、オーボエがウズラ、クラリネットがカッコウを、模倣して鳴き交わす結びとなります。

第3楽章 「田舎の人々の楽しい集い」 ヘ長調 4/3拍子 複合三部形式
スケルツォの楽章で、主部は弦のスタッカート主題に、木管の旋律が絡みます。主部の後半は、オーボエの主題が、クラリネットからホルンへと受け継がれます。中間部では、4分の2拍子でトランペットも加わり、次第にクライマックスを築くと、アタッカで第4楽章へとつづきます。

第4楽章 「雷雨、嵐」 ヘ短調 4/4拍子 
ティンパニ、トロンボーン、ピッコロが加わり、もっとも描写的な楽章です。まず、低弦が遠雷のようなトレモロを示し、慌ただしいヴァイオリンの走句を経て、全合奏の嵐となります。一種のトーンクラスター的な不協和音を生じて、ティンパニの連打、管楽器の咆哮、ヴァイオリンの走句が、激しい風雨や稲妻の閃光を暗示するもの。嵐は一時落ち着くかに見えますが、遠くの雷鳴に、突然の稲光のようなピアニッシモと強打が交互に現れ、嵐の猛威は、ピッコロの燦めき、減七和音を伴った半音階句の上下行によって表されます。嵐が収まると、オーボエや、フルートの上昇音型で次に繋がります。

第5楽章 「牧歌 嵐の後の喜ばしい感謝の気持ち」 ヘ長調 8/6拍子
ロンド形式とソナタ形式の混成によるロンドソナタ形式
冒頭、クラリネットの素朴な音型に、ホルンが応え、ヴィオラとチェロによる牧歌に奏でられます。チェロのピチカートの上にヴァイオリンが第1主題を示し、低弦とホルン、木管へと移っていきます。第2主題は、ヴァイオリンで奏でられ冒頭主題が戻ってきます。中間主題は、クラリネットとファゴットで経過句がつづき、フルート、クラリネットのあと、再現部で、無窮動風な16分音符のオブリガート対旋律となり高揚します。コーダでは、第1主題による変奏的展開、第2楽章の小鳥のさえずり、チェロとファゴットでのオブリガート対旋律が再び出ます。

コンヴィチュニー ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 1959年
Franz Konwitschny  Gewandhausorchester Leipzig
(Leipzig Gewandhaus Orchestra)

ひぇーぇぇ〜

録音状態は、初期ステレオで、59年とは思えないほど良い。
とても、厳格な演奏で、ちょっと肩が凝っちゃう。1楽章はリズミカルだし、3楽章以降は、とても恐くて熱い。ナクソス(NAXOS)でも聴ける。

かなり古い演奏なのだが、リマスタリングされているのか、ステレオ盤だし、メチャメチャ古めかしいわけでもなく、結構聴ける状態だ。
最初に聴いた時には、へえ〜 ベートーヴェンだと、古い録音でも、結構聴けるんだな〜と思ったこと。
古色蒼然としているのかと思いこんでいたのだけど、なかなか〜 質実剛健って感じの、揺るぎのない、素朴な愚直さが感じられる。それが、また〜好ましく聞こえてくる。
1楽章は、テンポも速めで、決してスマートじゃないのだけど、無骨なほど、直線的で〜 優美ではないけど、いかにも、一本気的な演奏だ。
余計なモノは要りません的に、曲線を描かずに、ンチャンチャ・・・と裏のテンポが進んでいく。
結構速いっ。主旋律より、裏のリズムに乗せられちゃうっていうか。
音痩せをしているわけじゃないと思うけれど、木管なんぞ、すーっとしているし、弦は、こしげた感じがするほど、音に広がりは無いけれど・・・。なんて言うんだろ〜テンポが良いというか、リズミカルである。 
「ししどみ れ〜どしらっれ そらし〜どし らしど〜れど しれれれ れ〜」
という、フレーズのバックで、カシャカシャカシャと刻む弦の音に、また、気がつかないようなバックの木管のリズムに、すっかり乗せられてしまう。
ひとことで言うと、推進力がある。ってことになるだろうか。妙に弾んだような独特のリズムがあって〜 それが、心地良い。なんか素っ気ないほどに、刻みを感じさせる演奏で、歌わないんだけど〜
繰り返して来る音の波が、自然〜っと無窮動のように刻まれて、ついつい熱くなってしまうような。そんな感じ。
「んっタラ ラッタ んっタラ ラッタ・・・」と、繰り返されると、ほほぉ〜
なんだか、口ずさんでしまうなあ。目の前が広がる様な感じは受けないんだけど、妙に説得力があるんだよねえ。決してパワーでは押してこないんだけど、硬めの意思的なリズムで、はあ。妙に納得させられた。
いわゆる美音ではないけど、硬くて剛い演奏で、木質的ではないけど、鋼鉄でもないし。
素っ気ない武士のような、屹立した感じのする虚飾を排したような、ワタシはワタシ演奏である。

2楽章
この楽章は、遅め。ありゃりゃ〜 この楽章になると、豊かな音でイッパイになる。という感じにはならず、さすがに、やっぱ古い録音だなあ。と思ってしまった。
厚みはあるのだけど、録音がダイレクト的で、しっかり弦が、チャチャチャチャ・・・と刻んでいるのが、耳に届いてくる。木管が、もう少し美音だったら嬉しいんだけど。やっぱ滋味だ。渋いっ。渋〜い。これが燻し銀って言うんだろうか。あまり、柔らかい、ふわーっとした音が出てこないのだ。ホントの木で出来ているような楽器の音色で、ちょっと驚いちゃった。
木管のソロの場面が多いので、役者が入れ替わり演奏しているのが、よくわかるが、逆に言うと、木管と弦の絡みあった、まろやかなブレンドされた音ではなく、それぞれに、主張を持って奏でられているような感じ。
色彩感のあふれる盤と比べちゃうと、う〜ン。暗いっ。暗いぞぉ〜 黒い森の風景のようで。う〜ん。小川は、どこに流れているんじゃ。と言う感じ。
で、「小川のほとりの情景」というよりも、お寺の講堂で、正座をさせられて説法でも聴いているような、ちょいと堅苦しい気分がしちゃう。最後、鳥さんが鳴いてくれるんですけどね。尺八みたいな音色で〜
「みっみっみっ どぉっ」 ハイ、ありがたく拝聴しました。

3楽章
硬〜い。やっぱ硬いっ。ひよぇ〜硬いわあ。
「田舎の人々の楽しい集い」というより、年長者の集いの場に、いきなり、連れてこられたような雰囲気で。厳格そのもの。とてもとても〜開放感からは遠いんだけど、これも厳めしい伝統の雰囲気が味わえるということかなあ。
ホルンも木管も綺麗ですけど、ストイックですねえ。
それ〜それ〜と掛け声をかけられても、浮かれませんよ。とても踊れません。
ギクシャクしちゃって、羽交い締めにあっている気分。低弦のボーイングの強くて硬いこと。イカツイわ。
やっぱ。

で、続けて4楽章の「雷雨、嵐」は、前楽章から引き続いて演奏されるのだけど、まるで攻撃作戦でも練っている雰囲気で〜 雷と言うより、戦争前のような恐ろしい光景になってます。
はあ。世界大戦勃発前夜って感じですねえ。
特に、金管の割れたような音質と、ティンパニーの音がハッキリしない、ごろごろ どろどろ〜っと鳴ってくる雰囲気は、暗くて恐いっす。
弦がまた、スッパリ切ってくるんですよね。剣が、バチバチ当たっているような音がするし、
「そらそ ふぁみれどっ そらそ ふぁみれどっ。」・・・ 
ひぃ〜って感じで、押し出しの強い金管が、炸裂してます。
「牧人の歌〜嵐の後の喜ばしく感謝に満ちた気分〜」は、戦争が終わって、やれやれ〜 晴れ晴れとした祝祭風で、まるで、軍国主義的な、厳めしいなかの祝祭のようで。
規則や法律で固められた安心感があるような。ハイ、自分勝手な開放感は、やめていただきたい。って感じの開放感ですかね。最後は、ホント、ほっとします。

音質も、ホント渋いというか、擦れた風合いがなんとも言えないですけど、なんか〜渋い抹茶を頂いたような感じで。まあ。たまには良いんですけど。ここまでの風合いには、ワタシ的には、まだ至らず。
それに、総体的に独特のリズム感というか、拍の感覚があって〜 馴れてないのか、ワタシ的には肩が凝っちゃうのです。
でも、熱いんだよねえ。熱いのはよく解る。
恐くて、厳つくて〜 頑固オヤジのようで〜 カリスマ社長の同族会社の、社訓のような演奏というか、伝統を守り伝えていかねば〜という雰囲気にあふれていて、とても とても〜 柔らかかく、開放感のある、光あふれる田園では御座いません。ヤワなワタシには、恐ろしい田園でございました。
(まっ たまには、背筋をシャキっとさせ、正座して田園を聴きましょう。(笑)

  アバド ウィーン・フィル 1986年
Claudio Abbado  Wiener Philharmoniker
(Vienna Philharmonic Orchestra)

アホくせぇ

録音状態は良い。残響が多めで柔らかく、ソフトフォーカスされている感じがするぐらい天上的な響きのするベートーヴェンで驚いてしまう。歯ごたえのない、腰の弱い演奏とも言えるが〜 美音で彩られた演奏である。ライブ盤
カップリング:ベートーヴェン カンタータ「海上の凪と成功した航海」、交響曲第6番「田園」、合唱幻想曲 ピアノ:ポリーニ
1楽章
う〜ん。すごくなめらかで、柔らかく、穏やかに過ぎるぐらいの田園である。
テンポが遅めで、息の長い、ふわ〜っとした高音域の響きが、めいっぱいに広がっていく。
低弦の響きが少なく、硬さが少ない。おそらく残響が多いのだ。それで、全体的にソフトフォーカスされたかのような響きを持っている。
かなりボリュームをあげて聴かないと、音が分離せず、丸くなってしまって焦点がぼやけてしまう嫌いがある。
ベト7でも感じたことだが、リズミカルな交響曲では、このてれ〜っとした音の流れは、耐えがいが〜まあ、6番だと、ちょっと許せてしまうかもしれない。(笑)

それにしても、こりゃ〜 美音だけで、やられてしまう演奏かもしれない。ワタシ的には、リズムが埋没するというか、音の響きが最優先されてて、なんとも歯ごたえのない演奏で、う〜ん。このアプローチには、はあ? って、頭からクエッションマークが飛び出してくる。最初のひとくちめは、まろやかな、黄色みがかった大吟醸を飲みたい〜という向きには良いかもしれないけれど、メリハリには、全く無縁という演奏で、きりり〜とした辛口ではないので、最初から最後まで、これでは飽きてしまう。フレージングに切れがなく、 しまりがないというか、幾分、テレテレ〜とした演奏で、午睡向きである。

2楽章
ゆったりと息の長い演奏で、ゆったり感が最大限に生かされた演奏である。
弦と木管のコラボレーションが、入れ替わり立ち替わり登場する楽しい楽章だが、ブレンドされすぎちゃって、ちょっと〜 これで良いのかどうか、ちょっと〜迷う。
チェロの響きが、埋もれたかしらんって感じもするし、今、何が鳴っているのか、わからん〜個人的に柔らかい響きは好きだしな〜 ガチガチの6番2楽章っていう演奏では、色気は無いし〜 う〜ん。困ったな。 (なんて、やわい日和見的な意見なのだろう 苦笑)
音の色彩感はあるものの、音の形、音の像としては、ソフトフォーカスされており、丸くて、つるん〜としている。粒立ちの明確さには欠けており、きりり〜とした歯切れの良さ、リズム感覚は少ない。
永遠に続くかのような丸みを帯びた音が続き、水平線が伸びていく感じがする。

3楽章
さすがに、この楽章は歯切れ良く始まっている感がするが、反対に残響の多さに驚かされる。
ホールの大きさというか、長さに気づいて、はぁ〜 反響というよりも、奥行きが長いんだ。と気づく感じ。なるほど、これだと音が丸く聞こえるはずだ・・・(と、勝手にワタシは思ってしまった。)音が濁るというか、響きが重なってしまうのかもしれない。ホルンの響きは、確かにまろやかなのだが、う〜ん。これでは、音の像が明確に見えてこないし、焦点が定まらずので、かえって気持ちが悪くなってしまうかもしれない。

4楽章
強烈な音量で、嵐の場面に遭遇してしまった。いきなりだ〜
弦のカシカシとした力強さはないので、低弦の響きが団子状態になってしまっている。
でも、迫力はありますね〜 ごろごろ〜とした、凸凹のある雨雲ではなく、どろっとした液状化した厚みなんですけど、そこに、つんざくような木管の響きが通っていく。
残響のごーっとした感じに押されて、あらま。と驚いているうちに、音の量が減少して静まってくる感じだ。
あまり、リアルでもないし・・・ う〜ん。

5楽章
もう少し穏やかに1楽章と同様に、ゆったりして響かせて歌うのかと思ったのだが、意外と、さっぱりと終わってしまう。
あの嵐で、勢いづいたわけではないだろうが、幾分、尻すぼみ感がある。
もっと幸福感があっても良いのかもしれない。

総体的には、前半の2楽章で終わってしまった感じで、天上的な田園という感じがする。
音の量の盛り上げだけで、総体的には、美音だな〜という印象が残る演奏だ。
低弦の硬めの響きや引きの強いボーイング感がない。メリハリのあるリズム感もなく、堅牢な構造物というイメージからは遠い。全て柔らかい響きに包まれた感じがするので、リズム感の少ない、てれ〜っとした、まるい感じで終始してしまう。
世の中も丸く収めました〜という感じで、ちょっと悪い意味で〜いたって平和的である。
ハイティンク コンセルトヘボウ 1986年
Bernard Haitink  Royal Concertgebouw Orchestra
(Amsterdam Concertgebouw Orchestra)

ほぉ〜良いヤン

録音状態は良い。渋くて穏やか。そして瑞々しい音が、じわじわ〜と迫ってきて、豊かな気分に。オケが、やっぱ巧いです。渋いおじさま風演奏。
ベートーヴェン交響曲全集のうちの1枚。
ハイティンクさんの振ったベートーヴェンの交響曲全集のうち、この盤は2度目のもの。
80年代後半の1985年〜87年に演奏された、アムステルダム・コンセルトヘボウ(現:ロイヤル・コンセルトヘボウ)との演奏である。
メディアが、LPからCDに変わる過渡期だったと思うのだけど、若い時に聴いたときは、あまりインパクトがなかった。
ハイティンクさんって、今や、最後の巨匠的存在なのだけど、なぜか人気の薄い方で〜
全集好きだとか、中庸って、ひとことで片付けられてしまいがちな指揮者だった。でも、今聴くと、結構、完成度が高いと思う。なんで、このCDを、もっと聞き込まなかったのかな。って思うぐらい。
まっ もっとも、ベートーヴェンの曲を、あまり聴いてこなかったんだけど・・・。
若い頃は、どーもねえ。後期ロマン派とか、劇的、動的な楽曲の方が、聴いてて楽しかったもので、とんとベートーヴェンってご縁がなかったのである。

1楽章 「田舎に到着したときの晴れやかな気分」
ご存知、有名な冒頭は、「しし どみ れ〜どしらっれ そらし〜どしら〜」 均整が取れて、整いすぎるほどで、硬すぎず柔らかすぎず、弾力性もあって、浮かれすぎず〜 何とも言えない頃合い感があるんです。テンポは、きっちり丁寧型。 最近の録音からすると、ちょっと、ゆったりめ。変にテレテレしてないし、音質は、木質的で田園風景にマッチしてるんですね。 渋くて、くすみがちだけど、オケの音質に依るところが大だとは思うけど〜弦と木管類のバランスが良いなあと思う。トータルで聞きやすく、まとまり感があるっていうか。まあ やっぱりひとことで言うと、中庸感なんでしょうけど。 起伏の少ない、ほっこりした、丸みを感じさせるのだけど、結構、剛毅だし。なんか微妙なバランスの良さがあって。これには、参りました。
ウキウキしたような愉快な気分じゃなくって、ちょっと高台に立って、ほぉ〜っと、広いねぇ〜と、風景を俯瞰しているような、ゆったりした気分を醸し出してくるような、おおらかさがあります。
じわじわ〜 熱くなる感じ。音を重ね、フレーズを繰り返していくうちに、じわじわ〜。
それに、木管の音質が、広がりを感じさせ、豊かに、まろやかに、そして清々しく聞こえてくる。
音の幅は豊かで、太めなのだが、フレージングに一種の硬さがあって、清々しさを感じるのだ。シャープな細めの清々しさとは違うのである。変に、セカセカしてないんですね〜。
ホント、内面から、じんわり〜と喜びを感じさせてくれるんだなあ。熟成度というか、仕込んであるな〜という、年輪みたいなモノが感じられる。それに、これは、田園風景というよりは、牧草地の丘陵地帯の風景に近いかなあ。
最近の演奏って、ちょっと細身で、都会的で、速めなのだが〜 豊かな音質で、懐が深く、ちょっぴり剛毅で、渋い大人の演奏って感じだ。 聴き手は、どちらかというと、中年から初老向きかもしれない。
ワタシ的には、若い時には、さーっぱり、良さが解らなかったと思う。若い時は、変わり種が好きだったり〜 刺激的な盤の方が好きだったし・・・。 ふぅ〜ん。と、聞き流していたかもしれない。
(年を重ねると、しんみり〜 じわじわ〜感が良くなるのかなぁ。)

2楽章 「小川のほとりの情景」
素朴で、なんの飾りも無いけど、はあ〜 聴けば聴くほど、やっぱ、スルメかなあ。タイトルどおり、情景が目に浮かぶし、なんとも、のびやかで深みがあって〜
テンポは、ゆったりしつつ、川の流れのように、流麗で、膨らみがあって。なんだか、カンペキ〜って思ってしまった。木管の巧いこと。弦とのバランスが、メチャ巧い。木管たちのソロが、う〜ん。すげっ。
このハイティンク盤を聴いてしまうと、他が聴けないよぉ〜。

3楽章 「田舎の人々の楽しい集い」
立体的に聞こえるというか、奥行きがタップリ感じられて、とても不思議な音の広がりを感じる。まるで、丸く円を描いてひとが集まっているような〜  (そんなことは、有り得ないんだけど)
ゆったりめのリズム感ではあるけど、リズムを刻む弦の響きが、硬めで深い。
そのくせ、木管、ホルンなどが、柔らかく乗ってくるし〜  なんていうか、外パリパリ 中ふんわり〜という感じの、食感を楽しんでいるみたいな気分。

4楽章 「雷雨、嵐」
3楽章から続けて演奏されるけど、こりゃ〜 迫力あります。
ティンパニーの音が、目の前で叩かれているような、(これも、そんなこと有り得ないんだけど)
硬めで、刻んでいくところが、結構、深く厳しい。
まっ 他盤のような、ごっつ〜 げっ。恐っ。というほど、極端でもないし、過剰演出でもないし、雷に打たれるような激した感じでもない。でも、この盤としては、雷部分は、結構厳しいです。
普段、穏やかな人が、声を荒げたって感じ。総体的にまろやかなので、おおっ。と驚かされるワケ。
(こういう一面もあるのね〜)

5楽章 「牧人の歌〜嵐の後の喜ばしく感謝に満ちた気分〜」
2楽章と共に真骨頂だと思う。豊かで、伸びやか、敬虔さがあって、懐深いです。ホルンも巧いしねえ。弦の清潔さ、清々しい。雨上がりの瑞々しい感じが、う〜ん。絶品っ。
で、チェロの渋い音色にも、ころり〜っと、やられました。

総体的には、衒いのない演奏ですけど、伝統芸術みたいなモノを感じさせるような、正調、正統という言葉まで浮かんできちゃうほど〜 なんか感じちゃいましたねえ。
特段に、格調高いってワケでもないんですけどねえ。なんでしょ。どうしてなんだろ。
じわじわ〜 やられちゃうというか、ぱっと見た目は、格好良いワケじゃないんだけど、声の良い人に、くどかれちゃって、ころりとやられました。って感じかしらん。

いずれにしても、イケメン風でも、草食系でもない。昔風に言うと、ロマンスグレーの、渋いおじさま風演奏である。もっと言葉で表現したいんですけど〜 なかなか巧く言えません。ゴメンナサイ。
もっと聞き込んで行くと、もう少し、いろんな言葉が出てくるのかもしれませんが、語彙が足らないですぅ。
ホグウッド エンシェント室内管弦楽団 1987年
Christopher Hogwood  Academy of Ancient Music

はぁ?  ← 1楽章 はやっ  切なくて泣きそう  ← 2楽章     昇天しちゃいました ← 5楽章に至ると、もはやこんな状態に。

録音状態は良い。 こんな田園があったなんて〜と驚かされつつ、シアワセ感に包まれた演奏で、思わず「田園」で、うるうる〜となってしまった演奏である。精緻であり、暖かく、リズム感あり。
カップリング:ベートーヴェン 交響曲第6番、序曲「コリオラン」、「エグモント」序曲

1楽章
ホグウッドさんの田園は、メチャクチャ快速版である。
まあ、速い 速いっ。でも、なーんか、すわーっと風の通る田園風景が見えてくるようで、爽やかなのだ。
1楽章 「田舎に到着したときの晴れやかな気分」の冒頭こそ、ふぁっ〜と出てくるが、スキップするかのような感じだし、長音の部分にアクセントをつけて、ぐいっと伸ばして気持ちを乗せてくる。
で、木管が出てきた途端、快速になってきて加速する。
この木管のフレーズは、古楽器ならではなのテンポなんだと思うが、すわっと乗せられて煙に巻かれてしまう。休日に、ゆったりと田園でも聴こうかなぁ〜っとのんびりしたい時に、このCDを聴いてしまうと、ちょっとヤバイかもしれない。だって、仕事でめまぐるしく働いている延長線上のような感じなんだもん。
辺りを見渡して、リラックスする暇は与えてくれない。

ハイ、動き回って頂戴よぉ〜っという感じで、相当にせわしいんである。
超快速で、のんびりしてられないっ。きゃーっ、パッパラパッパっ パッパラパッパっ・・・と進んでいく。
馬に乗ってて振り落とされないかと心配しつつ、冷や汗をかいて乗っているかのようで、あまり落ち着かない。相当に駆け足なのである。

えっ この場面って、田舎に到着したばかりじゃーないの? 
えっ まだ休憩している場合じゃないって? 目的地は、まだまだ着いていません。だから先を急ぎます。って感じで、ムチを入れられている感じで駆けぬけていくのだ。しかし、でも、ハハハ〜 これも有りかな。と思ってしまうぐらいの、爽快さはあるかな。と思う。
ああ 参った参った。こりゃ、参ったデスね。笑けてしまうぐらいの速さで演奏されているが、不思議なことに嫌みは感じない。むしろ気持ちが良い。
音質が良いのと、柔らかく、まろやかさも持ち合わせている。
それに、総体的に響きが柔らかく、膨らみ感があり、こりゃ相当に膨らませているだろうっという面も垣間見られるけれど、フレージングには、ギスギスした感がない。これなら、古楽器だからと構えて聴く必要もないし、違和感も感じないかも。低音のゴリゴリ感が欲しい方には、モノ足らないかもしれませんが〜  結構、こりこりっと芯があって文句はない。

で、ホントのところ、既に、弦の弾むようなテンポの良さに乗せられてます。確かに、木管の響きには、現在のモダン楽器とは音色が違うけれど、いや〜良いですねえ。今頃、何を寝ぼけたことを言っているんだ・・・と、みなさんに言われかねないけれど、ハハハ、ようやく目覚めましたかねえ。古楽器に対するトラウマが無くなってきたかもしれません。
まあ、これは、ワタシ的な個人感想ですが。木管の質感も、弦の響きも、メチャクチャ優美で綺麗ですねえ。 超快速演奏ですが、牧歌的であり、キチンと、まろやかさと優美さのあるアンサンブルを、これは見事に聴かせてくれます。

2楽章「小川のほとりの情景」
1楽章は、演奏のテンポの速さには驚かされてしまうが、2楽章は、テンポがぐっと落ちて穏やかそのもの。
チェロの揺らめく、さらさらした音色のうえに、ヴァイオリンのフレーズが乗ってきて透明度の高さと、清々しい清潔感あふれる音色で、心まで満たされてくる。
で、木管の「らふぁみ れしれ ふぁ〜らぁ〜そ〜 そぉ〜 どぉ〜」
「らふぁみ れしれ ふぁ〜ら〜そ らぁ〜そら しらし どぉ〜そ らぁ〜そらしらし どぉ〜そ らぁ〜」と楽器を引き継いで、ますます豊かに膨らんでいくんである。
フルートの可愛く乗ってくる音色が、ホント綺麗で、いや〜 この木管は、どんな楽器なんだろ。と見たくなってしまった。
ホント、すごく綺麗なアンサンブルで、ヴァイオリンの音色も透き通る感じがするし、小川とほとりの〜という以上に清楚感で、まろやかを持ちつつ、す〜っと晴れてくるし、心のなかも、ほんのりと優しい陽射しが射し込んでくるような感じがする。
木管が特に美しく響き〜 思わず、うるっときちゃった。これは泣けるっ。

3楽章「田舎の人々の楽しい集い」
これまた、快速バージョンになっているのだが、とにかく驚いたのは、ホルン。
このテンポについていってるぅ〜 えっ げぼっ こんなすごく速いのに・・・。ついていけるのかぁ〜 絶句。
「られぇ〜ふぁらふぁ ふぁっれっしら〜」「そど〜みそみ〜みっしらそぉ〜」 
巻き舌風に、スキップしていくフレーズの後、「ふぁどどふぁどど ふぁどどふぁどど・・・(みみふぁっ)」
オーボエの「ふぁっど〜そふぁ そら みふぁそ〜」「ふぁどふぁ ふぁどどどふぁ」
この楽器の受け渡しも心地良すぎて、ほれぼれ〜 
テンポも良くって、伸びやかな音が響くし、繰り返しがあることが嬉しくなってしまうほど、牧歌的なホルンの音色が、最後に広がって。う〜ん 満足っ。テンポの速さはもはやどうでも良くなってて、ノリ感のある、すごく弾む良い演奏となっている。もうこの楽章だけでも拍手状態だ。

4楽章「雷雨、嵐」は、3楽章から続けて演奏される。
ティンパニーの音が、ゴロゴロゴロ〜っと鳴ってくる場面でも、なかなかに迫力あります。
もちろん、フルオケのド迫力には及ばないけれど、どっふぁっ! どっそっ!と、キレが抜群にあるし、硬めの音と閃光のような金管が入ってきて、なかなかにリアル感あり。
トロンボーンの響きとかも、まったく違和感なく大きく響いているし〜 ピッコロのような音も入ってきて、描写能力も相当に高いです。
この楽章はちょっぴり心配していたのだけど、モダン楽器と遜色ないですね〜。
むしろ、丁寧に描かれてて、すごく精緻な一幅の絵を拝見しているような感じだ。
それに、機能的っていうのか、鋭さも持ってて音が広がっていくし、思わず引きこまれてしまった。
なんて言うか〜 う〜ん。絹糸の細い糸が、目を詰んで編み込まれたようなモノで、光沢もあるし、1つ1つの強くて輝いた音が、詰まっているモノを提示さているような感じで、美しいと感じる。

この後に響く、5楽章のホルンの音色が、「どぉ〜そどぉ どぉ〜そどぉ〜 そどそ そどそ らぁ〜」と入ってきて、ヴァイオリンが「ら〜ふぁど ら〜ふぁ ど ふぁ〜ら れしふぁ〜」と、奏でられると、鳥肌が立つような感じで、思わず、うるうる〜としてしまった。
雨上がりの清々しさというより、なんでしょねえ。宗教音楽な響きのように感じちゃいますねえ。
ワタシのような凡人でも、相当にイメージも膨らむし、シアワセ感に満たされて〜 ホント、宗教観あふれるような音楽に仕上がってて、ハイ、こりゃ満足度高いです。相当に良いと思う。 古楽器というだけで避けてきたワタシは、アホでした。
ムーティ フィラデルフィア管弦楽団 1987年
Riccardo Muti
Philadelphia Orchestra

こりゃ良いわ〜拍手

録音状態は良い。とてもシルキーな美音で綴られた田園で、都会のオアシスのように爽快さが残る。
← ムーティ盤 交響曲全集BOX
1楽章
ムーティン盤の田園は、さらっとしたスマートで流麗な演奏だ。田舎クサイ演奏ではなく、まるで、都会のオアシスのような田園という感じで、爽快さが感じられる。
なにせ、音の響きがとても美しく、ゴリゴリした感じがない。
弦のフレーズが、なめらかで、クリーミーで上質なソフトクリームでも食しているような雰囲気なのだ。
もともと明朗で、すっきりした親しみやすい旋律だが、木管がすっと乗ってきて、控えめにアクセントになっている。
ホント、旋律に優美さがあり、低弦が入ってきても、ごわごわした感覚や、凸凹した感覚にならず、極上のシルキーな響きとなっている。
何度も同じ主題が奏でられるのだが、飽きがくるどころか、耳のご馳走っと叫びたくなってしまうほど。
低弦は、しっかり聞こえてくるが、派手すぎず、控えめすぎず、とてもバランスが整っている。

2楽章
弦のアンサンブルの妙、ふわっとした空気感が冒頭より漂う。なんとも言えない、霧に包まれたような雰囲気がある。
チェロとコントラバスのふわふわ〜とした流れが、小川のせせらぎを奏しているのだが、そこに霧が立ちのぼって、柔らかく包まれていく。まるで、マイナスイオン発生源って感じだ。
そして、揺らぎのある弦のフレーズに、木管が重なり、霧が、しだいに晴れて、透明度が感じられるようになってくる。ヴァイオリンのトリルは、小鳥のさえずりだというが、う〜ん。穏やかに牧歌的で、しみじみと、朝の高原の風景が広がってくる感じがする。いや〜 この描写は、まるで避暑地のようで。おもいっきり、贅沢な時間を過ごすことができる。
この楽章は、ホント、眼を閉じて、ソファに座ってじわーっと聴きたい楽章だ。
特に、オーボエやフルートなどの木管群が、抜群っ。なんて極上の時間なのだろう、至福の時を過ごすことができる。

3楽章
ムーティ盤は、やっぱり美音の塊のような演奏で、ゆったり。
ピリオド演奏のように快速では飛ばさない。
「られぇ〜ふぁらふぁ ふぁっれっしら〜」「そど〜みそみ〜みっしらそぉ〜」 
柔らかい腰つきで、優美そのものを絵に描いたようだ。
それでいて、低弦の響きもしっかりとしている。そこに、牧歌的なホルンの音色が、広がってくると、絵にも言えない気分になって、これは天上の音楽だっ。と叫びそうになってしまう。もう、何も語らなくても良いぐらいに・・・。
あはっ。ふふぁっ。ぽよ〜ん。という感じで放心状態になってしまった。なんという、美しい響き・・・。

4楽章
楽しい村民の集いを突然襲った昼下がりの激しい驟雨の様子を描写したものだというが、この楽章は、迫力あり。
どどどぉ〜っというティンパニーのロールと、打ち込み。
柔らかい響きで、リアルさには少し欠けているかもしれないが、奥まったところから響きなのだが、結構な音圧を出してくる。
リアルに、ガガガ・・・と、畳みかけているわけではないし、スピードがあるわけではない。
テンポは、よくないのだが、スイスイした感じがあり、停滞している感は全くしない。暗雲が立ちこめ、怖いぐらいに、鋭い閃光が走るとか、竜巻が起こっているかのような激しさでもなく、地を揺るがすような怒濤のような響きでもない。
あくまでも、ゆったりした感じなのだけど、大らかすぎない。引き締まった感のする演奏である。

5楽章
ここは、やっぱり優美で、とても、ゆったり〜 美音にて綴られた演奏だ。
弦の優美さ、まろやかさ、クリーミーさに、やはり舌を巻いてしまう。
特に、中音域から低弦の響きが適度に厚みがあり、整っており、よく響いているのがよくわかる。ホント、この中音域のチェロの美しい響き、ホルンの柔らかさ・・・というように、楽器の美しい音色が充満しており、柔らかく転調していくなかで、ますます異なった色彩を放っていく。
長閑な主題なのだが、単に、のんびりした感じではなく、かなり洗練された音で綴られ、次々に展開していくのだ。
弦もよければ、木管の音もねえ〜 さりげないのに美しいっ。柔らかく穏やかな美音にやられちゃう〜
耳に、シアワセを運んでくれる、とても極上のご馳走でございました。
まあ、これほど優美に奏でられる田園も、そうそう無いように思います。
ショルティ シカゴ交響楽団 1988年
Georg Solti  Chicago Symphony Orchestra

あんたもやるね〜

録音状態は良い。田園なので、柔らかく、瑞々しい方が良いのだが、ちょっと色気には乏しいかも。いつもの剛毅さが、削がれてしまって、中途半端に鳴っているような気がしちゃう。ショルティのベートーヴェン交響曲全集は、58年〜59年ウィーン・フィル、72年〜74年シカゴ響、87年〜88年シカゴ響とあるが、これは、3回目の全集より。もちろん単発CDもある。
1楽章
これは、ショルティの3回目の録音で、デジタル盤である。
一応、旧録のアナログ盤も持っているのだが、あまり大差はないように感じるものの、やっぱ、風格があり、ガッシリした構築性の感じる演奏である。
まっ、もっとも、色気の少ないオケなのだが、剛毅さを感じさせ、風格もそれなりにあり。
ただ〜 田園という楽曲としては、あまり、ガッシリしてない方が良いのかもしれないなあ。って思っちゃうんですよね。もっとも、これは、ワタシ的なイメージなんだけど・・・。

「ししどみ れ〜どしらっれ そらし〜どし らしど〜れど しれれれ れ〜」
このフレーズには、ノビというか、活き活きした感じが、あんまーり しないのだ。
主題のフレーズには、どことなく青々とした、豊かな、伸び盛りの植物の揺らぎ、柔らかい田園風景をイメージしたいと、自然に思っちゃうのだが、ショルティ盤で聞くと、ちょっぴり、あっさりしてて〜 イメージが膨らまないの である。
あっ もちろん、しっかりとした一級品のオケだし、巧いんですよ。もちろん正確に、フレーズを刻んでいるのである。でも、木管の活き活きさ、瑞々しさが、イマイチなのかなあ。ちょっと硬いんだなあ。
中・低音の響きは、確かに気持ちが良く、適度な硬さがあるのだが、上の乗っかっているフレーズに収縮性が少ないというか、全体的なリズムが、ちょっとだけ重いというか、硬めというか、几帳面というか。
ふわっと、歌わないというか。
カッコウが、アッサリしてて、歌ってくれないというか・・・。なにせ、ちょっと色気の少ない、鳴き方が速めというか。飾りっ気のないカッコウというか。なんです。 ハハハ〜 贅沢な感想なんですけどね。

2楽章
1楽章と同様に、瑞々しいフレーズが満載なのだが、う〜ん。弾んだ感じがせず、それなりにまとまっているという感じだ。
う〜ん。硬いかなあ。やっぱり・・・。ぎこちないような、オクテな女の子のような様相で、ナチュラルな感じがしないのが、ちょっと残念かも。特に、木管の音色に色気が無いというか、まあ。ショルティ+シカゴ響に色気を求めてもなあ〜。と思 うので、内心、苦笑してしまったのだが・・・。
やっぱ、木管セクションの入れ替わり立ち替わりが、楽しい楽章なのだが、どうも、受け渡しのスムーズさ、フレーズの膨らみ感はイマイチ。もうちょっと〜 欲しいかなあ。
フルート単独フレーズとかは、巧いんですけどね。巧いのと、色気があるのとは違うでしょ。
どうしても、このクラスのオケだと、+アルファを求めちゃうんですよね。

3楽章
速いっ。快感って感じのフレーズの速さで、「し み〜ふぁ らふぁ〜 ら れ〜しら〜 れ みしど・・・」
あちゃ 早口だ。この楽章は、リズミカルで、ノリノリ。
木管とホルンが、小気味良く、快速なテンポで、推進力を感じる。特にホルンが小気味良くって、弾んでて良いですねえ。
「しれ〜っし そ〜 ふぁそら そら しらそ らしど しどれ〜 (それれそ それれそ)」
このフレーズって、ホント、巧いです。
合いの手を入れるクラリネットも超巧いし。うひひ。面白いっ。
ここは、シカゴ響の本領発揮だろうか。巧さだと思う。
リズムの楽しさが満喫、速めで小気味よい。
金管が入ってくると、いきいきしちゃって〜 このぉ。巧いやん。
2楽章とはうってかわって、生き返ったような別人のような弾み具合だ。
柔らかく、艶があって、瑞々しいワケではないが、パパパっ。というホルンの音色とテンポの良さで聴かせてくれる。最後まで快速で飛ばしてくるところが、格好良い。

4楽章
「雷雨、嵐」は、3楽章から続けて演奏されるけど、ごろごろしてて〜 どひゃ〜迫力あり。
パワフルさと切れの良さは、やっぱ抜群である。
ん〜 チャランっ。ん〜 タランっ。と、切れ味は良いし、爆発的なパワーがあるし、テンポが速めで、金管の鳴りっぷりの良さ、ティンパニーの存在。この存在が大き い。全体的には硬く、締まった感じを与えてくれて気持ち良いが、いつもの、硬さよりは、幾分柔らかく仕上げているように思う。
イカツイ一徹な感じではなく、幾分、いつもより抑え気味かしらん。
という感じがしないでもないけれどなあ。
もっとも、不気味な嵐のように、冷たい冬の稲妻って感じ、ごろごろ感ではなく、梅雨明けのような、生温かい空気感を、どことな〜く漂わせて響いている。

5楽章
ホルンの音色と共に、フレーズがもっと歌ってくれたら、う〜ん。良いんですが、あまり歌わないんだよなあ。
「れ〜らふぁ〜 れ〜らふぁ〜 れらふぁ れらふぁ れらふぁ〜」 
もちろんホルンが、巧いんですけど。雰囲気的、演出的に、なーんか巧くない。
有名なフレーズ 「しぃ〜そ〜れ しぃ〜そ れ そぉ〜しれ〜し どぉ  ら どぉ〜 ら〜れ し〜そ・・」
巧いし、それなりに歌ってくれてて渋いし。なーんの文句も無いんだけど。
どう言えば良いのか、抒情性に、ちょいと欠けているというか、色が乗ってないというか、なんか足らないような気がするのだ。
ぐいっ。と惹きつけられる何かが、うーん。足らないような。魅力的なんだけど、なんかが足らない。
色艶が、もうちょっと乗っていたらなあ。ノビというか、ノビしろが、感じられないというか。
ソツなく演奏されているのだが、ころりとやられました。とは、ちょっと言い難いかも。
この田園という楽曲で言うと、いつもの剛毅さが薄めで、かといって、艶のある、ノビの良い柔軟性のある歌いっぷりでもないし、なーんか中途半端に、普通になってしまったのかもしれない。って思う。
C・デイヴィス シュターツカペレ・ドレスデン 1992年
Colin Davis  Sächsische Staatskapelle Dresden
(Staatskapelle Dresden)

いたってフツウ


録音状態は良い。線が細いというか、硬直しているというか。歌わないし、伸びやかでもなく、音が出ているって感じの田園で、気持ちが入っていないという感じがしちゃたんですけど〜 どう聞いたらよいのかワカンナイ?
カップリング:ベートーヴェン 交響曲第6番、レオノーレ第3番
1楽章
「田舎に到着したときの晴れやかな気分」
出だしは、そろ〜っと、柔らかく出てくる。デリケートで、フルートの響きも控えめだ。
で、リズムの刻む音の方が、微妙に強いんじゃないかなと思う。通奏低音という感じで、パパパ パパパ ぱぁ〜
ヴァイオリンのフレーズが、存分に歌うわけでもないし、フレージングが硬め。
これはピリオドの古楽器の演奏なの? って感じがするほど、古色蒼然としている。
でも、これは、モダン楽器なんでしょ? う〜ん。中途半端な音という感じがするのだが、ワタシの耳が悪いんだろうなあ。
ちょっと、どう受け止めたら良いのか、わからない感じがした。

微妙だなあ〜って感じで、ハッキリしないというか。バランスが、どことなく悪く感じられる。
う〜ん それに、主旋律が、やっぱり控えめで奥ゆかしく、木管の響きも、なかなか前に出てこない・・・ ここは、もっとフルートさんが、出てきてくれないと〜 と、まどろっこしく感じてしまう。
低音のコントラバスの音は聞こえるが、どことなくヌケが悪くて、う〜ん。コントラバスと他の楽器と呼応して、リズミカルに弾んで欲しい、そして、新しいフレーズに渡して欲しいというところも、なんとも、もたっとしてて〜 野暮ったい。
おそらく、音を止めている。そう思う。響くのを抑えている。

2楽章 「小川のほとりの情景」
素朴で、素朴すぎて〜 柔らかい響きでは描かれているが、柔軟に芳醇に歌ってくれているわけでなく、どことなく、職業的というか、訴えてきてくれるものが少なくて、ちょっと、響かないというか。寂しいですねえ。
テンポは、ゆったりしており、可愛いところがあるのだが、フレーズの膨らみ感が少なく、素朴すぎる。

3楽章 「田舎の人々の楽しい集い」
へっ? 楽しい集いという感じではなく、はあぁ〜 元気がないというか。活気がない。
ホルンの響きも、ホルンが鳴っています〜という感じはするのだが、あのぉ〜 お元気がないようですが? 
どこか具合が悪いらしい。なんだか楽しくないんでしょうねえ。いかにも、お仕事的すぎて・・・唖然としてしまった。
お仕事であったとしても、これだけ無愛想だと、誰にも相手にされないように思うんですが・・・。
いまどきの、公○員でも、これほど無愛想ではないように思います。
それほど、ノリ感が少ないという例えではあるんですが、ちょっとねえ・・・。(困ったなあ)
旋律の美しさどころではなく、リズム感が、弾まないですねえ。
四角四面ってワケではないんですが、半分気怠いんですね。やる気がないみたいに感じられて、せっかくの田園が、ワクワク感もなければ、音を吹いているだけというか、ホルンとフルートなどの木管のハーモニーが美しい楽章なのに、バラバラだし〜 美しい光の光景もなければ、広がり感もなく、音の相乗効果が薄い。うぐっ、こりゃ〜 気持ちが入ってないっ! なんじゃ〜こりゃ。確かに、音は出てますが・・・。

4楽章 「雷雨、嵐」
ティンパニーの音が、ゴロゴロゴロ〜っと鳴ってくる場面は、他盤とひけをとらないほどに迫力はあるが、硬くてちょっと遅め。切れはあるのだが、全ての音が切れるという感じで、隙間があいているように思う。
重厚感はあるのだけど、硬いですねえ。
こんなモノなのかなあ。もっと、活き活きとした、まろやかな響きを期待したんですけど、金管のところどころ、強い音で吹かれているところとか、スパイスは効いているとは思うが・・・。
なんだか、金管の音が古めかしい楽器のようで、音が割れている感もするし。
弦の内声部の音がよく聞こえてくるので、ああ〜 こんなフレーズで、支えられているのか。という新たな発見もあるのだけど、それが内包されて、全体的に響き渡るというところまでは、う〜ん。どうでしょ。至っていない感じがするんですけど。
どことなく、パーツで小さくまとまってしまった動きが、見えるという感じで、トータルでは、う〜ん?

5楽章 「牧人の歌〜嵐の後の喜ばしく感謝に満ちた気分〜」
あまり歌っていただけないので、盛り上がらないのだが〜 質実剛健と言えば良いのかなあ。
フレージングが硬いので、優美さが少なく、流麗とはほど遠いし。
素直に、ふわ〜っと広がっていかない。ストイックというか、地味というか、安らぎ感とか、小さなシアワセ感とか、なんか感謝に満ちた気分には、ちょっと〜  響きあうというか、寄り添うという雰囲気は少ないかもしれない。

なにも、流麗にキラキラ輝いて欲しいわけではないのだが、音がばらけてしまって〜とりとめがない感じがする。
ピリオド風というかなあ。ビブラートがかかっていないので、音が切れるのだろうと思うが〜 ワタシの耳はアテにならないので、それが正しいかどうかは、わからない。
古色蒼然としているというか、音質そのものが、古めかしく、フレージングは切れる。
中音域の音は良く聞こえるが、それが単体で存在してて、浮き上がってくるわけでも、取り出して聴かせるわけでもなさそうだ。パーツ、パーツが、組み合わさって、トータルの美ができあがるが、う〜ん。パーツだけで終わっているような気がする。
1つのパーツとして、それだけで終わっちゃうの?
いったい、どうまとめるつもりだったのかなあ。ちょっとわからない。ワタシ的には、目の詰まった演奏という感じでもなく、全体として1枚の布を織り込んでいるという風には聞こえなかったし。
う〜ん。どう聞いたら良いのか、わからない・・・・。

バレンボイム シュターツカペレ・ベルリン 1999年
Daniel Barenboim  Sächsische Staatskapelle Berlin
(Staatskapelle Berlin

う〜ん。どうだろ

録音状態は良い。 丁寧に描かれ、大変バランスの良い演奏だが、どこか客観的で、時間が止まってしまった感がする。
← 交響曲全集6枚組BOX 

1楽章
バレンボイムさんのベートーヴェン交響曲全集からの1枚である。
絶対、ガシガシに縦糸を合わせて、低音をゴリゴリ〜言わせた田園なんだろうな〜と予測していたのだが、意外と流れていく演奏で〜(笑)
流麗さという言葉からは遠いし、テンポも遅めだが、低弦だけが飛び出て鳴らすとか、そういうこともなく、弦の層がキチンとバランス良くまとまって、良い響きが出ている。
フルートのハモリも、細めだが、音が1つになってスマートに出てくるし、へえ〜 驚くほど完璧っ。
(って感じがする)
残響も適度に良いし、特筆してどうこう〜という個性は感じられないのだが、至極まっとう。
テンポをいじらないし、やるべきことしてます〜って感じで、もちっと、感情なりを表出してくると面白いのだが、職人に徹したような演奏だ。奇をてらうような演奏ではない。
ワタシ的には、もう少しテンポアップしていただきたいかな。
で、聴きようによっては、淡々と演奏されちゃって、田舎に到着した時の愉快な気分、って感じの演奏ではない。なーんか、つまらなそうなんである。
確かに、アンサンブルは見事だと思います。思いますが〜
ワクワクした瑞々しい、跳ねるような感じではないんだよね。木管は綺麗だけど、奥ゆかしく、前に出てくる素振りを見せるわけでもないし、ちょっとモッタイナイかなあ。
単身赴任で、地方に飛ばされた営業所所長が、ポツンっと駅に降り立ったって感じで〜 ハハハ〜
なんだか寂しそうである。

2楽章
小川のほとりの情景 ひとつひとつ噛みしめるかのような、雰囲気を持った楽章になっている。
意外とさっぱりとした描き方というか、水彩画でもなく油絵でもなく、重厚さは、あまり感じない。
でも、細やかなフレーズが、ところどころ顔を出してて、へぇ〜 ここで、こんな音が鳴っていたんだ。と、驚いてしまった。
オケの音は、均質化されているが、決して音の量でインパクトを持たせる、印象づけるわけではないですね。音の出入りを、制御することで、凸凹が見えている感じ。
で、この演奏を聴いていると、遠い先に視線が行ってて〜 裾野の広い平野部を俯瞰しているかのようだ。描き方としては、心情を描いたものではなく、とても客観的。
で、ヒトリヨガリな近視眼的な演奏ではない。木管の響きは、スマートな綺麗な線が描かれており、音が、周りに泳がない。
むふふ〜 すごい木管が綺麗だぁ〜 室内楽的な優しさと見通しの良さがあり、周りに、音が響き渡らないのだが、控えめななかに、さりげない心配りを感じちゃう。そんな雰囲気がある。
まとまりの良さというか、どこか一点に中心があって、全てにバランスが保たれているような感じを受けるのだが、それが、制御って感じがしないんですよ。
意外と良いやん。(←バレンボイムさんのファンに怒られるっ 笑)
聴いているうちに、絡め取られちゃった〜 初めて聴く方には、インパクトないでしょうけど〜
スルメみたいに、聞き込みたい演奏になっている。ワタシ的には、意外と掘り出しモンって感じで驚きっ。

3楽章
田舎の人々の楽しい集いという、リズミカルな楽章だが、爽やかというか、控えめにフレーズが描かれている。小気味良いリズムが刻まれている。木管もホルンも鳴り方は控えめだけど、パーツが気持ちよくはまっている感じがする。
弦と、ホルンの間で、小回りのきく木管が大活躍する楽章だが、まどろっこしほどに、統一されているといか、均一化されているというか、もっと、木管を目立たせても良いのに〜と感じちゃうぐらい、まとまっている。(良い意味ですけど)
アプローチは、大人って感じがするけど〜

4楽章 
前楽章から続けて、「雷雨と嵐」になると、どっ〜っと激しく重厚さを帯びて演奏される。
でも、力ずく〜って感じではなく、描写は細かいのだが、どことなく奥ゆかしく控えめ。
雷鳴がごろごろ鳴っていても、あまり慌て騒がず、落ち着き払ってて、う〜ん。ちょっと〜 面白みは欠けるかも。
描写力という点では、あまりに客観的かなあ。
なんらかの事件、事象が発生したら、それを見ている人の気持ちに動揺が走るだろうに〜 その心理的な動揺とか、そこまでには入り込めないみたいだ。
弦のキレは感じられるのだが、エネルギーの放出に鋭さが見えないというか、リズムに張りが感じられないっていうか、ピッコロの音は強烈だが、ティンパニーの音は、さほどリアルではないし。
引きこむ、引き込まれちゃう覇気が無いっていうか、リアル感という意味では、新鮮さが有れば嬉しいのだが、う〜ん。ちょっと、ビミョウですねえ。

5楽章
ホルンの響きに開放感が感じられず、あんまりシアワセ感が漂ってくれない嫌いがあるのだが、丁寧に演奏されているな。と思う。
細密画を書いているワケでもないのだろうが〜 テンポはゆったりめで、弦のカシカシした響きが古色蒼然とした感じを受ける。う〜ん。ここまで聴いてきて、こりゃ〜 絵画というよりは、セピア色に染まった写真のようだと思った。時が止まった感じがする。
薄い紙質感のものを、目の前に壁に張られて、それを覗き込んでいるような感じを受けるのだ。
過ぎ去った場面のなかに入り込んだ感じで、ワタシには、手応えが薄い。
表面に凸凹感が少なく、ぐい〜っと引きこまれる感じにならない。田園で引きこまれるのか?と言われたら、まあ、各人それぞれだけど。最後の旋律にも、○○でした。風に締めくくられているように感じる。
う〜ん。この演奏を聴いてて、どうも、リアルに心情が湧き起こらないなあ。
標題音楽として、どうのこうのと言う気はないけれど〜目の前の事象としては描かれておらず、客観的にあったデキゴトをなぞっている。そんな風に感じちゃった。
う〜ん。スミマセン。どうして、こんな風に感じるのか、巧く説明できないんですけど〜

ヨス・ファン・インマゼール アニマ・エテルナ 1999年
Jos van Immerseel  Anima Eterna

さっぱりワカラン

録音状態は良い。古楽器による演奏で、ものすごく速いテンポで駆け抜けていく。ところどころ版が違うのか、音が抜け落ちているかのように感じる。素人のワタシの耳は、あまり受け付けてくれなかった。演奏はもちろん巧いし表現力も高い。
← 交響曲全集6枚組BOX 交響曲第1番〜9番、プロメテウスの創造物、アテネの廃墟、コリオラン、エグモント、献堂式の各序曲が収録されている。
他に、5番、6番のカップリングで99年の東京ライブもある。
1楽章
確か、古楽器演奏のベートーヴェンの交響曲としては、わりと、うしろの方、つまり遅れて出てきたCDだったと思う。
インマゼール盤は、とってもスピードが速い。
で、当時は、まったく馴染めず・・・ なんじゃ、こりゃ〜 ということで、一気にお蔵入りにしてしまった記憶がある。
田園といえば、優雅で、ふわ〜っとした広がり感があって、のびやかな曲である。
で、休日に、お仕事で疲れたカラダを癒やし、心を癒やしたいと、のびのびしたい時、ほっこりしたい時に聴くのである。
この1曲を聞いて、ようやく、豊かになって、ウキウキして〜 活き活きと蘇ることができる。
そのために聴くようなモノので、当然、優美な演奏を求めている。
なのに、なんで〜 こんなササクレだった演奏を聴かねばならないの?! そりゃー怒るでしょ。
なんと乱暴で、優美さに欠けた演奏でと仰天し、聴いたことに、とっても後悔した。

ワタシが、この演奏を、初めて聴いたのは、確か21世紀になってからだと思う。しかし、20世紀から21世紀にかけて録音されていることに、(正確には99年の録音だが)、ちょっと時代の変化を感じたりしたし、田園というより、これだと都会の公園じゃん・・・と、とっても驚き、そして、変なモノを聴いたような気がして嘆いた。
まあ、あれから、相当な年月(今、2015年7月だから約15年経過)が経ったけど、さほど今は驚いていない。
アハハ〜 慣れたんでしょうか? 慣れたんだと思う。
ホグウッドさんの超快速盤を聴いてしまったら、はあ。こんなモノか〜と、単純なワタシの脳みそは騙されてしまうのである。
1楽章 「田舎に到着したときの晴れやかな気分」は、とっても慌ただしい。それに音が広がらず、音が伸びない。
フルートの響きも、弦の響きも、モダン楽器とは、まーったく違う。平たくノビが足らず、まろやかには溶け込まない。

2楽章
音のノビが少ないのは、2楽章が特に顕著で・・・かなり興ざめする。
音が足らない感じが、ずーっとして、隙間だらけの楽章に聞こえる。何が抜け落ちているんだろう〜
中音域の弦の音が、まったく聞こえてこない、いや、旋律が、すっぽり抜け落ちているのだが。
う〜ん これは版が違うのか? そうだ、版が違うんだろう〜と、納得したものの、とっても気持ちが悪い。
フルート部分は、ほとんど同じだと思うが、二重奏になっているところも、他に木管がいないの?
チェロってないの? えっ? コントラバスはいるよねえ〜 などと、いろいろと思い浮かべるのだが、楽譜を見てきいてるわけでもないので、頭のなかは、大きなハテナ? マークだらけになってしまった。

3楽章
「田舎の人々の楽しい集い」は、これも快速である。で、ホルンの音質は、こりゃー 難しいのでは?
2楽章と違って、オーボエやクラもいるので、コントラバスも人数は少なそうだが、しっかり聞こえるので、さほど、違和感は少ない。音の広がりが、ふわーっと回らないというか。広がらないというか。膨らまないというか。
古楽器の響きって、すごく直線的なんですねえ〜 う〜ん 古楽器とモダン楽器の違いって、どう違うのだろう?
まあ、専門的な知識がないので、さっぱりワカラナイが、これだけ速いのにホルンが、しっかり音が安定しているので、凄いっ!と感動しちゃった。
で、4楽章の「雷雨、嵐」は、意外と馬力があって〜 そぉ〜っ ティンパニーの怪しげな音、金管のはじけ方が聴ける。
ここのティンパニーは、当然、ホンモノの皮なんでしょうねえ。
でも、音が持続しないのと、余韻が少なくて・・・ すっぽり穴が開いている感じに思えてしまう。
ちょっと間合いの美しさっていうのとは、また違っている。余白の美というよりは、単に音が無い・・・。欠けている・・・。なんだか変だ・・・という気がするのだ。何故なんだろうなあ。
また、音が強く弾かれると、音を強く吹かれると、音が割れ、音が濁ってしまい、端的に言うとキツくてきたない。

5楽章
ホルンの音色と弦が、 「れ〜らふぁ〜 れ〜らふぁ〜 れらふぁ れらふぁ れらふぁ〜」と歌う。
ここの部分は、綺麗なのだが、少人数なので、あっさり〜 さっぱり〜 淡泊ですねえ。
表現力は、あると思います。綺麗だし、豊かに歌っているし。すごく立派な演奏だとは思うのだが、やっぱ〜 いつもの豊かな響きが、厚みがないことが、やっぱ。個人的にはうらめしい。
ホルンを初め、とっても巧い。表現力があるし、微妙な楽器なんだろうな〜と、ものすごく感じる。
弦の厚みが少ないのか、ものすご〜く 残念で、ビオラとかチェロの響きが欲しい。ものすご〜く、欲しい。
いらっしゃるんだけど、なんか足らないんである。量が足らないのと、フレーズがない。
えっ 第二ヴァイオリンがいるの? いるんだよねえ?
と、最後まで、なんかフレーズが抜けてる、抜け落ちてる、何の音が足らないの? え〜 一般的に演奏されているフレーズなどと比べて、どう違うのか? まるで、聞き取りの試験されているみたいで、落ち着いて聴けませんでした。
もちろん、試験だったら、落第ですが〜 (笑)

総体的には、馴染めないわけじゃないが、田園には違和感が残ってしまった。スピード、テンポの速い曲が、このオケにはふさわしい〜似合っているのではないかと思う。
だって、続く7番は、ほとんど違和感がなかったから・・・。しかし、学究肌の強い、こだわりの1枚。良く聴かれる方や専門家にとっては、当然、資料的価値が高いのだろうと思う。

1957年 クレンペラー フィルハーモニア管弦楽団 EMI  
1958年 モントゥー ウィーン・フィル Dec  
1959年 コンヴィチュニー  ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管 Berlin Classics ★★★
1971年 ベーム ウィーン・フィル  
1972年 ケンペ ミュンヘン・フィル EMI  
1973年 マズア ゲヴァントハウス管弦楽団 V  
1974年 ショルティ シカゴ交響楽団 Dec  
1976年 カラヤン ベルリン・フィル  
1977年 ブロムシュテット シュターツカペレ・ドレスデン DS  
1977年 ヨッフム ロンドン交響楽団 EMI  
1980年 スウィトナー シュターツカペレ・ベルリン De  
1986年 アバド ウィーン・フィル ★★★
1986年 ヴァント 北ドイツ放送交響楽団  
1986年 ハイティンク コンセルトヘボウ Ph ★★★★
1987年 ホグウッド エンシェント室内管弦楽団 OL ★★★★★
1987年 ムーティ フィラデルフィア管弦楽団 EMI ★★★★★ 
1988年 ショルティ シカゴ交響楽団 Dec ★★★
1990年 ブリュッヘン 18世紀 Ph  
1991年 サヴァリッシュ コンセルトヘボウ EMI  
1992年 C・デイヴィス シュターツカペレ・ドレスデン Ph ★★★
1992年 ガーディナー ORR Ar  
1999年 バレンボイム シュターツカペレ・ベルリン Teldec ★★★
1999年 インマゼール アニマ・エテルナ SC ★★
2002年 ラトル ウィーン・フィル EMI  
2005年 ハイティンク ロンドン交響楽団 LSO
ただいま、所有盤を整理中です。

「 頭のなかの ♪ おたまじゃくし〜クラシック音楽を聴いてみよう〜」

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