ベルリオーズ 幻想交響曲 Berlioz: Symphonie Fantastique

 ベルリオーズ 幻想交響曲 ある芸術家の生涯の出来事5部の幻想的交響曲
Berlioz: Symphonie Fantastique
ピエール・ブーレーズ クリーヴランド管弦楽団 1996年
Pierre Boulez Cleveland Orchestra

ブーレーズさんの演奏は、精緻だが醒めててクールだ。3楽章は白眉で思わず聞き惚れてしまったが、4楽章からのパッションが、嘘のように欠如している。この幻想交響曲は醒めてる。確か「恋に深く絶望しアヘンを吸った豊かな想像力を備えたある芸術家」の物語だった筈だが、極めて客観的だ。当然のごとくアンサンブルは、しっかり精緻なのだが、近視眼的で、推進力がありつつもさらっとしている。機能性は高いのは嬉しいが、粘りが少なく低弦の響きが薄い。フレージングに硬い芯があり、弾力的な押し出し感が足らない感じがする。饂飩のようなコシや粘りのない、弾力のないフレージングなのだ。また、テンポがほとんど変わらず一定だ。第2楽章は速い。前楽章が遅かった分を取り戻すかのように速い。優美なワルツの筈だが、弦のフレーズ語尾が消える。夢のなかのお話なので、消えることは良いと思うが、はっしょり気味で、更にテンポアップして最後には目が回る。第3楽章は、オーボエとコーラングレの呼応が冒頭に出てくる。互いの吹く合間を楽しむ感じで、微妙なニュアンスが伝わり、余白を楽しめる。思わず息を殺して聴き惚れてしまった。これは白眉でしょう。弦の張りつめたフレージングと木管の雰囲気は抜群だ。ここの木管はすごい。

第4楽章の断頭台への行進曲は、遅い。ワザと遅くしているのか、パコパコ、コポコポと言っているファゴットの音から「どっど~れ み~っ ふぁみれみ ふぁみれふぁ」と、マーチングが始まるが、熱っぽさもスゴミも粘りも皆無と言っても言い過ぎでない。うっ~。これでは不完全燃焼しそうだ。狂気どころか、いたって醒めている。弦が、チャカン チャカン チャカンと、2パートに別れて、揺れる感じを出してくれるところもテンポは遅い。首チョンパになっちゃうフレーズも、パンっ!ドロドロドロ~っというロールは良いが、まあ、そこそこって感じで終わってしまう。第5楽章は、鐘の音がリアルに響いている。大太鼓の響きも良い。しかし、奥行きが狭いのか立体的に響いてこない。木管群は印象に残る巧さだったのにと恨み節が出てくる。特に、怒りの日のフレーズが、「ど し ど ら し そ ら ら」と、細切れに出てくるのは、どうもいただけない。つまらない感じがした。


■ ベルリオーズ 幻想交響曲 ある芸術家の生涯の出来事5部の幻想的交響曲
Berlioz: Symphonie Fantastique
チョン・ミュンフン パリ・バスティーユ管弦楽団 1993年
Myung-Whun Chung
Orchestre de l'Opéra de la Bastille(Bastille Opera Orchestra)

ミュンフンさんの幻想は、綺麗な演奏だ。冒頭からサラサラと弦が奏で、フワフワとした揺れる音が流れてくる。弦のしなやかなフレーズは、マルティノン盤とよい勝負だと思う。ゾクゾクしちゃうほど甘美で、美女の姿が彷彿とされ、主人公が完全にノックアウトされちゃう筈だと思う。ふわっとした息づかい、ヴァイオリンの弦のタッチは、どうなっているのだろう? 付点のリズムは、あまりメリハリがついておらず、しなやかが勝っている。もう少し硬い音で鳴っているのが普通なのだが、ランランラランラン・・・と細かく動くリズムは、会いたくて仕方ないという具合に焦っている。「ふぁみれどしどれみ」と音階を走るところは、超速い。それもテンポが揺れて、段々と高揚しており、焦燥感たっぷり。そんなに興奮しないでもと苦笑気味だが、若いんだね。思いがたぎってくる様子が手に取るよう。楽章の終盤、金管の短いパッセージに打楽器が猛烈に大暴れする。「ららそ そそそ みみれ みみそ そそふぁ・・・」ティンパニーと大太鼓だと思うのだが、強烈に叩かれている。その後、いきなり沈黙・・・ この差が激しい。意気消沈しちゃたらしい。可愛そうに。ミュンフン盤での主人公は、逞しい男というイメージではない。全体的に線が細めで、綺麗にまとまっているが、ちょっと薄口かもしれない。

第2楽章は、コルネット使用。2台のハープにコルネットが絡む。ワルツは軽やかで、さらさらしておりテンポは速め。コルネットは、「ぱぱぱぱ・・・」と、違和感を感じるほど、ワルツのなかで元気に存在感をアピールしている。最後は、狂い咲き風のように軽くて速い。第3楽章は、オーボエとコーラングレの呼応が美しい。描写力が高く、まろやかな中音域の弦が聴きどころ。第4楽章は、ティンパニーの響きが猛烈。ファゴットのような木管が埋もれてしまう。ティンパニーの響きのなかで、「どっどぉ~れみぃ~ ふぁみれふぁみれどれ みぃふぁ~らっそ~」と、トランペットが吹くのだが、へぇ? 「みぃふぁ~らっそぉ~」と流れてしまう。弦と金管の受け渡しも、メリハリ感に欠け流れてしまう。ものすごく違和感を感じてしまった。ストーカー独特の雰囲気を出したかったのか、節回しがねちっこい感じがする。そして、観客のヤンヤヤンヤの歓声は軽すぎ。金管が遠いし、ティンパニーのロールだけが異様なほど大音量で鳴っている。「タタタン タタタン タタタン・・・ジャンジャン」ギロチンシーンは迫力がない。刃が落ちるシーンが、無いような気がする。最後の小太鼓だけが鳴っていた。
第5楽章は、魔女の饗宴シーンとしては、かなりお上品だ。「怒りの日」のチューバは、もう少し迫力が欲しい。ここの金管は、長いねえ。歯切れの良さが感じられない。弦の音は煌めいて綺麗なのだが、どす黒さとか、グロテスクさは、大太鼓の音量だけではイメージが膨らまない。弦の左右の振りだとか、木管の合いの手が巧くないと、この楽曲は面白くない。
致命的だと思ったのは、ミュンフン盤では、シンコペーションの鋭さが足らないこと。付点の面白さが満喫できず、アクの強いアクセントが欲しい気がする。オケに厚みがないのか、前半は綺麗で聴かせてくれたのだが、後半が、ちょっと薄口で、ワタシ的には迫力、切迫感がちょっと足らない感じがする。


 ベルリオーズ 幻想交響曲 ある芸術家の生涯の出来事5部の幻想的交響曲
Berlioz: Symphonie Fantastique
ゲオルク・ショルティ シカゴ交響楽団 1992年
Georg Solti Chicago Symphony Orchestra

ショルティさんの演奏は、ザルツブルクの聖霊降臨祭コンサートでのライブ盤で、1991年にシカゴ響の音楽監督を辞められた後で、80歳間近の演奏だと思う。ショルティ盤は、1972年のセッションCDもあるが、ワタシは残念ながら所有しておらず未聴である。シカゴ響といえばアバド盤もあり、いずれも分厚い豪快なブラスの音がイメージされる。幻想の軽やかな、さらっとしたイメージとしては、マルティノン盤やデュトワ盤など、フランスの香りがするような演奏を聴くことが多い。もちろんワタシの勝手なイメージだが、改めてショルティ盤を聴いて豪快なのかと言われたら、さほど重厚すぎず軽やかな色彩もある。テンポはゆったりして、かっちり系。表情付けが硬く、しゃちこばった動き。動きが鈍いと感じてしまう。チャンチャカ チャンチャカ チャンチャカ、前に向かって進まないのだ。なんで、そこで几帳面に弦が同じリズムを刻んでしまうのよぉ~って、ちょっといらついてしまった。第2楽章は、優美なワルツで、軽やかに始まる。奥行きがあるので、ハープの絡みが良く聞こえ、弦が華麗なる残響を残している。中音域の弦のフレーズも良く、副旋律がまろやかに響く。後半スピードを上げて、爽やかに演奏されており好感が持てる。

第3楽章は、コーラングレは使用されていないと思う。もっと音が広がれば良いが、ちょっと控えめ。テンポが遅めなことと、どういうイメージでこの楽章を描こうとしているのか見えてこない。第4楽章は、打楽器の皮が柔らかいのか揺れを感じる。ちょっとカサッとしたレアな音も拾っているので、まるで、目の前がステージみたいな感じ。金管の音はキラキラと輝いて、まるで舞台の奥に立っている感じがしてて生々しい。テンポは遅め。几帳面にリズムを刻んでいる。第5楽章は、魔女の饗宴という不気味さはなく、乾いた演奏でカラリとしている。鐘の音は一般的な音で違和感はないが、もう少し大きめの音が欲しい場面もあった。チューバの音を初めとしたブラスのセッションは、重くて、どっしり重さを感じて迫力がある。
ライブ盤ならではの猛烈に走って行くような演奏ではない。スピードパワーはないのだが、怒りの日のフレーズは、丁寧に演奏されて、演奏会の練習のお手本を見ているかのよう。セッションの巧さ、バリバリ言う金管のパワーある吹きっぷり。弦を弓でこする奏法(コル・レーニョ)も、音がレアに入っている。ステージで見ているかのような演奏だが、ストーリー性の高い幻想交響曲を聴いても、ビジュアルでイメージが浮かばない。ショルティさんの最晩年の演奏で、ご高齢だったからかも。


 ベルリオーズ 幻想交響曲 ある芸術家の生涯の出来事5部の幻想的交響曲
Berlioz: Symphonie Fantastique
マリス・ヤンソンス コンセルトヘボウ 1991年
Mariss Jansons Royal Concertgebouw Orchestra

ヤンソンスの演奏は、当盤のセッション録音以外にも、1989年レニングラード・フィル(来日ライブ盤)、2001年ベルリン・フィル(ライブ映像)、2013年バイエルン放送響(ライブ盤)がある。劇的な効果を生むような演出が施されて、なかなかに楽しめる演奏だ。録音状態も良く、スイスイ進む推進力、奥行き感があるので、気持ち良く聴くことができる。弦の細かい動きも爽やかに、波に乗っているかのようなノリ感もある。フレーズの膨らまし方も巧いし、繊細さもあり、初恋のほろっとした感覚が瑞々しい。ヴァイオリンの可憐な音を聴いていると、美少女に一目惚れしたという感じが出ている。ティンパニーの叩き、チェロの響きには、一目惚れした男性の胸の鼓動が、手に取るように聞こえてきそうだ。ちょっとウブな男性のはやる気持ちが、なかなかにチャーミングに描かれ、共感を呼ぶ演奏となっている。第2楽章は、爽やかな舞踏会として描かれ、主人公になって踊る感じというより、ホール感があるので、俯瞰した感じで描かれている気がする。ハープの音も綺麗で柔らかく、横に広がったホールでの群像を見ている感じだ。
第3楽章は、野の風景でテンポが遅めになるが、木管のフレーズはスマートだ。すごく気持ちの悪い、湿気た演奏も耳にするが、ヤンソンス盤では、舞踏会の会場から外にでて、風にあたっている男性の後ろ姿がイメージされる。木管の慎ましやかな響きが美しく、クレッシェンドの仕方も巧いし、音の置き方も優しい。夢想的で、中音域の弦のフレーズや木管の音色に、ふっとした間合いがあり、想いの強さと弱さ、自信と喪失を繰り返しているように聞こえる。楽章後半になると、テンポがあがり、低弦の力強さが表面に出てきて、段々とパワーがみなぎってくる感じがする。おおっ、自信をつかんだだろうか微笑ましい。クラリネットが巧い。
まあ、聴き手であるワタシの勝手なイマジネーションだが、ヤンソンスさんのイメージと、そんなに違ってないと思う。胸の鼓動のような低弦の響きが、むははっ。おおっ、想いがたぎってきたんだ~と、すぐに感じる。

第4楽章は、前楽章の遠雷の響きから、断頭台への行進へと入ってくるのだが、既に3楽章で場面がスムーズに展開しており、歯切れ良く進んで行く。少し粘ってもらいたい気もするが、力強く、低弦がガッシガッシに弾かれている。弾力もあり、音が空中で一回転して降りてくるような間合いが楽しい。金管の吹き方にアクセントがあり、ターっ タッ タカターって感じ。凄いクレッシェンドとなって、金管が炸裂している。ラストの金管の吹き方も、独特で、2音めに強烈なアクセントがついている。
第5楽章は、テンポは速め。最初は、カカカカっと奇妙な笑い声、哄笑のように聞こえる。魔女の笑い声って、キキキーっなんだろうね。テンポを速めては立ち止まるというのを繰り返す。魔女と主人公の距離感が、空中を飛んで、ガガっと迫ってくる感じで薄気味悪い。カリヨン(鐘)は、ん? 薄口の響きだ。鉄板風の音で、音の響きが長く続かない。拍子の感覚は、整いすぎているというか、スマートというか、アクの強い演奏ではない。不気味さという点では、他盤と比較すると分が悪い。演奏としては、満足感はあるのだが、魑魅魍魎という雰囲気は、モノ足らないように思う。


 ベルリオーズ 幻想交響曲 ある芸術家の生涯の出来事5部の幻想的交響曲
Berlioz: Symphonie Fantastique
ジェームズ・レヴァイン ベルリン・フィル 1990年
James Levine Berliner Philharmoniker (Berlin Philharmonic Orchestra)

レヴァインの演奏は、楽しく、面白く聴き応えありだと思う。ベルリンのイエスキリスト教会での録音で、奥行きが深く、透明度が高いもの。第1楽章からメラメラ~っと強烈なパッションを感じる。冒頭、弱音からふわっとした儚さがあり、弦が走り始めると、加速度をあげて美しいヴァイオリンの音色で、クラクラしちゃうほどの曲線を描く。いきなり引き込まれてしまった。くっきり近い音場で、ガシガシした弦の刻みと輝きある金管の響きで、目がくらみそうだ。艶のあるシルキーで妖艶な響きが悩ましい。猛烈なアタック攻勢で、妄想に襲われ、カラダが、くにゃくにゃになってしまう。楽章の終わりでは、目の前で小爆発を繰り返し、大音響の渦に襲われ、目の周りがチカチカ状態に。第2楽章は、最初からテンションMAX状態で、気もそぞろという感じのワルツだ。速い速い、優美で、軽やかなステップを踏んでいる。タメの作り方が巧い。手練手管という感じで、ツボにはまる。レヴァイン盤はコルネットは使用されていないようだ。第3楽章は、安定のお口直し的な楽章だが、弦の弱音と木管のコラボに絡め取られる。爽やかな音質で、美しいハーモニーで奏でている。他盤で聴くと虚無感に襲われそうだが、レヴァイン盤では、まだ夢のなかにいるかのよう。低弦のかしげた響きで、段々と雲行きが怪しくなってくるが、まだ、どこか遠い夢のなか~ ティンパニーの遠い響きも未来を暗示する筈だが、主人公は、まだ夢のなかで踊っているらしい。

第4楽章は、相当に怖がらせる演奏だろうと意気込んで聴いたが、意外にも、すっきり端正な演奏である。クールにテンポを揺らさず、能面のように、表情を変えずに行進していく。盛り上がったところで、繰り返しを実行する。弦の厚みのある響き、カシカシカシという、まるでノコギリで切り刻むかのような弦の音。ギロチンの落ちる前の、ふっとした間合いに、ぞっとさせられる。
第5楽章は、弦のピチカート音は、さほど印象に残らないが、いったん静まったあとの木管の歌い方が強烈だ。かなり奇怪な音が出てくるので、一瞬、ドンビキする。えへへ~ キキキキ~と、黄色い歯を出して笑っているかのような浮かれ調子だ。狂ったかのように、猛烈にスピードを上げ、弦が巻き舌風に笑う。鐘は、ちょっと割れ音気味で残響が多め。それも強弱の差が大きい。登楼のうえで鳴っているかのように立体的に響く。怒りの日のテーマは、チューバが抑え気味で吹かれ、裏拍子を叩く大太鼓も抑え気味。そこに、ごぉ~ん ごぉ~んと、残響を残す鐘が入ってくる。教会で収録されているので、キレキレの弦、キラキラした金管、そこに、ドスン、ドスンっと大太鼓が、お腹に響く振動を与える。明瞭に混然一体となって演奏されている。コル・レーニョ(ヴァイオリンの弦を、弓で叩くのではなく、背の木の棹の部分で叩く奏法)も、骸骨踊りという感じだし、木管のピロピロ感といい、もう絶句するかのような演奏だ。ラストは、猛烈にスピードを出して、これでもかぁ~っ! って感じで全力疾走して終わる。
はあぁ~ 正直疲れました。猛烈に聞き疲れする。オケの細かな表現能力の高さ、音響効果、アンサンブルの巧さなど、さすが、総合力の高いベルリン・フィルだと感服した次第です。


 ベルリオーズ 幻想交響曲 ある芸術家の生涯の出来事5部の幻想的交響曲
Berlioz: Symphonie Fantastique
クリストフ・フォン・ドホナーニ クリーヴランド管弦楽団 1989年
Christoph von Dohnányi Cleveland Orchestra

ドホナーニさんの演奏は、クールで、アンサンブルは、それはそれは、みごとだと思うのだが、せっかくの「幻想」という標題音楽で、21世紀にも通じる奇想天外なストーリー性を持った楽曲なのに、スカみたいに感じちゃうような演奏なのだ。もっと、大袈裟でも良いんだけどなあと、繰り返して聴いていたのだが、そのうちに、ん? この怜悧さは、理知的でありながら何をしでかすかワカンナイような、なーんか最近の怖さに繋がっているような気がしてきた。頭よすぎな人間が切れちゃうような、ロジカルな頭のくせに、何かの拍子で歯車が狂っちゃうような、そんなギリギリ、すれすれ感があるような気がする。正直、1楽章、2楽章は、さほど面白い演奏には聞こえない。いたって淡泊で、抑揚のない演奏に聞こえる。
2楽章のワルツも、おざなりといっては悪いが、機能的すぎて、エレガントではあるけれど、楽しさワクワク感の少ないワルツだ。今や社交界といっても、計算づくで踊ってるんでしょうか。スマートだけど、恋心のカケラが見えてこない。言葉は悪いが、あのオンナを落としてやるぅ~ 格好良く決めて誘うぞぉ~的な下心も見えてこないのよねえ。はうぅ~ この主人公、舞踏会のどこに居るのやら、さっぱりワカラン。

第3楽章は、空虚で、うつろな目をした輩が、仕事に疲れて、ぼーっと歩いているような気がする。仕事ウツなのだ。仕事しすぎて魂が抜け殻になっちゃったような。頭はヨイくせに、世間の通俗的な雰囲気に馴染めず、ういちゃった感がする。心情的に描かれているのか風景的に描写されているのか、どちらでもないのか、チマチマ緻密に描かれた細密画のようで、絵自体にもテーマが、主題が見えてこないという感じがする。描かれているモノは具象なので、何が書いてあるのかは解るが、綺麗に書かれているな~って感はするが、それ以上のモノが感じられてこないのだ。アンタ何が言いたいの?てな感じ。
第4楽章は、有名な断頭台への行進曲である。この4楽章になると、怜悧さ、客観性、突き放したかのような、主人公不在のような演奏アプローチが生きてくる。喜怒哀楽がパッケージされた演奏ではない。 いわゆる、主人公不在的な演奏だ。しかし、客観的なのが、かえって背筋が凍る気分にさせられる。冷たいという温度さえ感じないのに、突然、何かが起こるのではないかと怖くなる。疑心暗鬼的な恐怖感を感じてくるのだ。押し殺した不気味さ、想定外のことが起こるかもしれないという疑心暗鬼。
第5楽章は、スマートすぎるんですけどねえ。カリヨンの音も。でも、ここの集う魔女たちは美女ですよ。表情のない、あまり喋らない美女だと思う。水戸黄門のテーマソング的なチューバが鳴ってきて、泥臭い匂いが、まーったくしないほど、今風の表情を変えないで、ドンっといっちまう怖さ。病的な恐怖でしょうかねえ。誰でもが罹っちゃうかもしれないような心の病ですかねえ。いずれにせよ、悪魔的な心理が、ワルツ以降に芽生えちゃったような気がします。ドホナーニさんの演奏って、最後で、ちょっとくるっちゃうんですね。気がついた時には手遅れ、自覚なしに症状が進んじゃった。ストレスが、たまっちゃったみたいです。ドホナーニさんって超頭良いんでしょうね。シュールですねえ。触発されちゃうとマズイので、あんまり聴かないほうが良いかも。特に、若い頭の良い方はご用心。新種の怖さを孕んだ幻想だと思う。


  ベルリオーズ 幻想交響曲 ある芸術家の生涯の出来事5部の幻想的交響曲
Berlioz: Symphonie Fantastique
リッカルド・ムーティ フィラデルフィア管弦楽団 1984年
Riccardo Muti Philadelphia Orchestra

ムーティの演奏は、華麗なサウンドが流れてくる。序奏部分が終わると、弦が一気に昇っていく。オーマンディ後のフィラディルフィア管の音色は、軽やかでキラメキ感がある。主旋律の弦だけでなく合いの手の弦も、軽やかでシルキーだ。ムーティ盤の幻想交響曲は、冒頭こそ、テンポはゆったりだが、そのうち熱情を感じる演奏となっている。弦のビブラートも細やかに響き、「ドン ドン・・・」と打ち込まれるティンパニーの響きも、唸るほど響いており残響が良い。幻想の旋律は付点のリズム、カシャカシャカシャと一定の刻むリズムもあって、大変面白い。両方のスピーカーから、ちょっとずれた感じで、「んチャララ チャラララ んチャララ チャララら・・・」「パラパラパラパラ・・・ んパララ~」と奏でられてくると、もう舞い上がってしまうほど嬉しくなる。
ムーティの演奏は低音部分がしっかりしており、骨格が引き締まった感じでバランスが良い。テンポが揺れ、弦が音量を微妙に変えて、ゆらゆらした浮かれた熱情を描いており、ティンパニーのロールも熱情を煽るかのように打ち込んでくる。突き進んでくる勢いもあって凄い。じっくり聴けば聴くほど、のめり込んでしまうような演奏だ。

第2楽章は、うなされたような弦の蠢きに2台のハープの音色が絡む。畳みかけてきて、階段をぶっとびっ。転がり落ちたところで、ワルツが始まるって感じがする。まるで階段の上から、ホールの美女をめがけてダイブしているような感じだ。こんな状態だから、せわしないワルツで、この浮かれ方は尋常じゃありません。速い。速い。最後には目が回る。ぐたっ。
第3楽章は、草原での笛が、のびやかで眠くなってしまう。あの熱狂的なワカモノは、何処へ行ってしまったか。踊り疲れて、草原で眠っているのだろうか。ムニャムニャ寝ているなかで、夢で見ているのだろう。秋のモノ悲しい風景にはなっていない。ワカモノの熱狂的で気怠い汗くさい。雷が鳴っているにもかかわらず、甘いコーラングレの音色が、まだ艶っぽく吹かれている。
第4楽章の断頭台への行進は、鈍重なほど遅いが、恐ろしいほどの音で、「ん ぱーっぱ」と金管の咆吼が入る。かなり落ち着いて演奏されているが、ティンパニーで高揚し、「ぱぱーっぱ」は、軽快になっていく。うっそぉ。もっと重量をかけてくれないとと思ったらリピートが始まる。ティンパニーは、よく響く6連符を叩く。悲痛ーな響きを期待したが、悲鳴をあげてくれない。何度か、金管が咆吼するのだが、軽量で明るめだ。底抜けに明るいのだ。目の前に、ギロチンが待っているんですけど。どす黒い雰囲気が無いに等しい。まるで、レッドカーペットを歩いているかのように華やかだ。映画祭じゃーないんだけどねえ。ギロチンコーナーは、はあ、刃が落ちる瞬間は、とても綺麗にきらめきました。ぴかっ!シャーン。シンバルが「シャーンっ シャーン」「「パ~ン パパパン パパパン パパパン ~んシャンシャン」めちゃ、キラメキのあるギロチンで~ 「パン~ パン パン」と首が転げ、小太鼓が鳴るなか、華麗にファンファーレが鳴って終わり。 なんともみごとに、さっぱり落ちた。

第5楽章は、めちゃ速い。木管のコミカルで、お茶目なフレーズが綺麗に奏でられている。子どもが遊ぶような雰囲気で、うっそーっと思ったのだが、その後が凄い迫力。鐘は、もったいつけて出てくるが、音がうわずってるのだ。第一発目がアウト!
怒りの日のチューバの音は、重みがあり迫力が増しているが、さらさら~いかれた感じがする。華麗にキシキシと弾いて、テンポが速め、最後に至るまでに加速していくので、その勢いは凄い。畳みかけてくる迫力と金管の咆吼「どーしど らしそ らら どれみみれどしらそしどしーっらら」ここはお見事。迫力があった。
楽章によっては、音色が災いしている。最後は、魔女の饗宴というよりは、華麗なるご婦人方の飲食風景という風になってしまっており、そこが、どうかと思う。悪夢のような幻想ではなく、明るい颯爽とした幻想で、スマートに決められて、いささか面食う。


 ベルリオーズ 幻想交響曲 ある芸術家の生涯の出来事5部の幻想的交響曲
Berlioz: Symphonie Fantastique
ヘルベルト・ケーゲル ドレスデン・フィル 1984年
Herbert Kegel Webpräsenz der Dresdner Philharmonie(Dresden Philharmonic Orchestra)

ケーゲルさんの演奏は、極めつけのカリオンの音。これにつきる。のっけから暗くてジメジメしており、変なストカー的な人物が、恋心を抱いているという感じになっている。楷書体というよりカチカチしてて歯切れが良すぎるほど。マルティノン盤のような、ふわふわした若い瑞々しさは微塵もない。特に、弦の歯切れが良すぎて、おばあちゃんの入れ歯が、ガチガチ鳴っているようだ。そして、ティンパニーが鳴り出すと、背筋がすっと寒くなってくる。 唐突に激しい恋の炎が燃えあがったり嫉妬したり、とても忙しい。 思いこんだらこういう状態になるのかという雰囲気が伝わってくる。音量を急に大きくしたり小さくしたり、テンポを揺らしたり。いっきに不安定な気分に追い込まれる。 こんな人物を相手にすると刺されるんじゃないかという狂気を感じる。アンサンブルも巧いっとは言い難い。弦と金管の間に、すっぽり隙間が見え、テンポを速めるとばらけそう。この隙間が怖い。第2楽章は、ワルツの響きは豊かで、残響も美しい。かなり上流貴族が集まっているような舞踏会だ。で、主人公は、この舞踏会において恋人に会えることを期待していたようなのだが、登場した途端に釘付け。まとわりつきたい思いが一気に上昇という感じで、フレーズにからみついている。第3楽章は、冷たい感覚でテンポは遅め。低体温状態で眠けが出てくる。最後、弦があわさってガシガシっと弾くところは、氷が割れたような感覚で、クレパスに落ちた気分になる。

第4楽章は、静まりがえった断頭台への行進が始まる。テンポは揺らさずインテンポで進む。音色はさほど悪くなくないのだが、無感動気味。もりあがっていくところで繰り返すリピートあり。コルネットが静かに吹かれ、旋律は盛り上がっていくのだが、体温はだだ下がり。抑揚がないフレーズではないが、几帳面に振り子が振られて、運動体という感じを受けない。ギロチンが落ちるところでも、う~ん。落ちたなあと無感動で終わる。第5楽章で、ようやく盛り上がるが、水を差すのが鐘の音だ。突然、東洋風の音色に変わり、ごーん。ごーん。えっ カリヨンじゃーないの、これって梵鐘でしょ。お寺の鐘じゃん。唖然として、口があんぐり開いてしまった。この鐘は、割れているのか、半音分ぐらい低いのか、怒りの日のチューバの音と、まったく合わない音だ。どこのカリヨンを借りてきたのかわからないけど。こりゃひどい。どうしてこんな鐘を選んだのかセンスを疑う。大太鼓が遠くでボコボコと鳴り、割れたカリヨンが鳴る。最後の審判としては、地獄行きという判決が目に見えている状態のまま時間が過ぎる。狂喜乱舞の世界になるわけでも、エキセントリックでもない。煽られているわけでもない。ニコリともせず動きもせず、じっーと冷ややかに背後から見据えられた感じがする。


 ベルリオーズ 幻想交響曲 ある芸術家の生涯の出来事5部の幻想的交響曲
Berlioz: Symphonie Fantastique
シャルル・デュトワ モントリオール交響楽団 1984年
Charles Dutoit Orchestre Symphonique de Montreal (Montreal Symphony Orchestra)

デュトワの演奏は、さらっとしてた爽やかさの感じる演奏で、どろりとした幻想交響曲ではない。繊細で、高音域の軽やかなフレージングに、ノビのよい息づかいが聞こえる。弦のフレージンのなかに抑揚のついた瑞々しい感覚があって、とっても絶妙だ。微妙な抑揚があって、窺うように弦が繰り出してくる。官能的な演奏ではなく、奥ゆかしくありながら、密度の高さのある演奏だと思う。次々に繰り出してくる押し出しの強さは感じないが、気配りの効いた、若々しく、オケの音質が水彩画のような色調だ。幻想交響曲には、アクの強い個性的な演奏が多いが、ノリの良さ、弦と金管が一緒になって奏でるなか、ティンパニーがダンっと入ってくると、花火がパッっと打ち上げられたような綺麗さがある 。ただし「夢、情熱」という熱っぽさは影を潜め、曲想にマッチしているのかと言われると、どうでしょ。熱にうなされた男性というのではなく、顔立ちの美しいスマートなナルシストタイプの主人公のようである。まっ、それはともかく、幻想って、やっぱり凄い曲だと思う。木管と弦の役割分担とか、気をつけて聴いてないと、するっと役割が逆転していたりするし、変わり方が絶妙だ。デュトワ盤は、透明感があって、分離してて綺麗に聞こえる。理知的でありながらも、スマートすぎず、サクサクとした食感のように気持ち良い演奏だ。

第2楽章でも、品の良さがあり、にんまりする。残響もほどよくあり、タメ感、オルゴールのような可愛さがあり、優美な流れができている。乙女チックな夢幻さだろうか。アブナイ男が思い描く女性像としては、ちょっと可愛らしすぎるかも。頭でっかちに美化しすぎかも。第3楽章は、ウツウツとしているというよりは、涼しい秋空のような綺麗な演奏だ。標題にとらわれないで丁寧に演奏されている。リアルに迫るティンパニー、オーボエのフレーズ、コーラングレ(イングリッシュホルン)の絡み方は、みごとだと思う。
第4楽章の断頭台への行進曲の出だしは、意外と遅めのテンポで始まる。ドンっという鋭い打楽器が入っているものの、音の分離が良く、重すぎず軽すぎず。金管の咆吼が鋭く鳴らされているが、粘りや重量感は、直接伝わってこない。狂気は、ここには存在せず、心臓バクバクという焦燥は感じず、ギロチンを目の前にしているというリアル感は希薄だ。夢は、所詮は夢ですよと言われているようで、手に汗握るという感覚が少ないのは、ちょっと残念かもしれない。


 ベルリオーズ 幻想交響曲 ある芸術家の生涯の出来事5部の幻想的交響曲
Berlioz: Symphonie Fantastique
クラウディオ・アバド シカゴ交響楽団 1983年
Claudio Abbado Chicago Symphony Orchestra

アバドの演奏は、奥行きもあり残響もあって心地よい。広島にある「平和の鐘」の音を使っていることで有名だ。瑞々しく、ふくよかに歌いながらのフレージングで、金管の残響も透明感にあふれている。シカゴ響とは思えないほど、音色がまろやかで、CDジャケットを見直してシカゴ響だと再度確認。ショルティが振ると、ガンガンに金管を鳴らす傾向にあるし、弦はささくれていると感じるが、フレーズが膨らんだり萎んだりしながら、柔軟に動き、手触りの良い布が、空ではためいているような感覚がする。しなやかな弾力があり、ここで演奏される若い青年の恋心は、淡さと気高さが感じられ品がある。「アヘンによって生じたさまざまな覚醒」というサブタイトルが付いていたが、美音で悩みが足らず心理的要素に欠けるとも言えかも。第2楽章は、気品あふれる華麗なるワルツで、思い人が登場してワクワクしていることに共感を感じる。情熱をもって終わるが、嫉妬心に駆られたり、病的な感覚に至るという感じではない。振る人を反映しているのか、悪魔的要素は少なめだ。楽曲として楽しめるが、心理的に病んでいる描写には至っていないように思う。
第3楽章は、静寂のなかで響く残響が良い。シーンと冷え切った演奏もあるが、すごく温かい。艶もあり残響を利用した夢想の世界を描いているようで、まどろみ感のある演奏だ。第4楽章は、金管の咆吼がスゴイ。単純なドカーン! ではなく、響きがまろやかで、アクセントも十分に効いている。重厚感もあるが、ブレンドされた響きとなって聞こえてくる。テンポは幾分速めで、裏で小刻みに金管が吹いているのが分かる。断頭台への行進のわりには、明るすぎる気がする。「ぱらん ぱらん ぱらん ぱらん ぱらんっ・・・ジャン ジャン!」と、金管と弦の掛け合いが、明るく爽快すぎて、ちょっと苦笑気味。遠足に行く前のウキウキした感じで、グロテスクさは皆無。あのぉ~ 首が落ちちゃったんですけど。
第5楽章は、鐘には、広島の平和の鐘を使っているとのことで、深みがあっていい。3回目の繰り返しは弱すぎだが、良く響く。で「怒りの日」のチューバは、最後の審判としては、厳しさが足らない。炎が燃え上がったり、不気味な魔女たちの踊り、骸骨の踊りを想像する場面だが、綺麗にまとめられてしまった感じがする。グロテスクで奇怪な演奏を望んでいるわけじゃないが、この演奏では、綺麗すぎて、う~ん。唸ってしまった。


 ベルリオーズ 幻想交響曲 ある芸術家の生涯の出来事5部の幻想的交響曲
Berlioz: Symphonie Fantastique
ロリン・マゼール クリーヴランド管弦楽団 1982年
Lorin Maazel Cleveland Orchestra

マゼールさんの演奏は、エグミのある演奏を期待していたのだが拍子抜け。アンサンブルは綺麗だが、超快速に、飛ばしに飛ばして演奏され、タメもなく、おどろおどろしさもない。妄想も情念も、あったもんじゃない。呆気にとられているうちに終わった。端正で流麗な演奏で、高音域の音色が美しく、爽やかにさらっと流れて行く。弦のさらさら感が清潔で、スピーディで、推進力が感じられる。ティンパニーをもう少し強く叩いて欲しい、ここは、もう少し豪快に~と、タメのない演奏に不満がたまってくる。第2楽章
は、ハープの音色と弦のうねりが、段々と膨らみ、ワルツの始まりを告げる金管のフレーズが入ってくる。美音だが速い。怪奇小説風に演奏してくれるものだとばかり思っていたのだが、肩すかしを食らってしまった。まるで、シンデレラが帰る時間を気にしているみたいに行動が素早い。あのぉ~主人公の男性の情念っていうか、そんなモノは関係ないの? 今日は踊って、早く帰りましょうという感じだ。門限に間に合わないとばかりに、帰り支度している主人公のようで、これでは、いくらなんでも。

第3楽章は、とても透明度の高い、しっかりした演奏で満足するのだが、どうも野の風景という風景がイメージしづらい。さっぱりしすぎて、淡泊すぎて、どんな野の風景なのかが、わかりづらくなっている。 遠くで雷鳴が響いているというのは、なんとなく、わかるんですけど。第4楽章は、超快速で、断頭台への行進なのだが、逡巡する暇もないのだ。繰り返しもないので、なんの感情もなく、主人公の思いも、へったくれもなしで、シャンっ! ハイ、一丁上がりって感じで終わっちゃった。これでは誇大妄想も、幻想もなく、やっつけ仕事そのものでしょう。第5楽章、ようやく迫力が出てきました。大太鼓さんが火をつけてくれたようで、ようやく、リズムが出てきて、木管が踊り出す。カリヨンは良い音だが、弱音すぎて音が聞こえないほど。チューバの音は、迫力があるのだが、おどろおどろしい感じとは無縁で、これもスイスイ走ってしまう。大太鼓だけだ迫力があるのは。これでは、魔女の饗宴ではないですよねえ。場面設定が、ちがうでしょ!(プリプリ、ぶっー!)


 ベルリオーズ 幻想交響曲 ある芸術家の生涯の出来事5部の幻想的交響曲
Berlioz: Symphonie Fantastique
ラファエル・クーベリック バイエルン放送交響楽団 1981年
Rafael Kubelik Symphonieorchester des Bayerischen Rundfunks(Bavarian Radio Symphony Orchestra)

クーベリックのライブ盤で、録音状態は極めて良く、端正で、極めて明晰なのだが、ラストに向けて変貌する。なんとも言えない怖い間合いで、気がついた時には凍りついているという演奏だ。冒頭から、録音状態が良いことに驚き、やっぱりオルフェオ盤は良いなあと、つくづく。弦の艶のある音色にうっとり。息づかい、空気感の良さ。ゾクゾクとするような幕開けとなっている。弦のピチカートも良い音で弾むし、瑞々しさがタップリ詰まっている。艶やかで官能な響きに、むずむずしちゃうぐらい。ホルンの響きも、申し分なく官能的に震える。残響も心地良く、ところどころ、普段埋もれている音が聞こえてくる。聴きようによってはエロティックで、深みのある豊かな弦の響きが芳醇だ。最高の料理を味わっているかのような気分だ。木管のフレーズに浮遊感を感じながらも、熱く、熱く、しなやかなに歌う。音の風合いが微妙に変化して出てくるところが面白い。
第2楽章は、語尾の長さと流れが優美なワルツで、高音域のヴァイオリンの細い響きが綺麗だ。両翼配置なのだと思う。木管が止まるのかと思うほど、しっかりテンポを落として場面展開を図っている。弦の弾ける音が、なんとも言えない綺麗さ。ハープのつま弾く響きも、クリスタルガラスみたいに光っており、品良く、煌びやかな格調の高いワルツだ。

第3楽章では、木管の演奏の醍醐味が味わえる。いつもは場面を想像しながら聴いているが、想像力を発揮できる以前に、綺麗すぎて聞き惚れてしまった。弦が合わさった時のふくよかな響きに、うっとり。特に、ヴァイオリンが弾いているフレーズに耳がそばだって、完全ノックアウト。演奏にのめり込んで聴いてしまった。弦がダメ押しのように、かき鳴らしながら~ 「そぉ~らぁぁ~ ら~ し~しっっし ふぁふぁふ どどど ららら・・・」と押しまくられると、どん底に突き落とされてクレパスに墜落。ここの楽章、ホントは、もっとグロテスクで、怖い感覚が必要なのかもしれないが、怖いを通り越しており、他盤とは次元の違う世界だ。
呪縛に取り憑かれ、手探り感すら拒否されているよう。そのくせ、どこか柔らかく優しい。透き通ったフレーズが、柔らかいような真綿で首を絞められているような。テンポが遅いのが怖いような。テンポがかなり遅く、木管の響きが抑えており、張り付いた感じがする。 直接的なグロテスクさではなく、宇宙で小惑星が爆発を起こしているのを他人事に、宇宙船から見ているような~ いや。それが地球でしたって感じのオチがきそうな、ティンパニーの間のある響きで、ワタシの手は汗がじっとり。

第4楽章は、ゆったりとしたテンポで、ティンパニーと大太鼓が入ってくる。なんだか、お馬鹿な感想を書いているが、人間世界で収まらないような、男の夢物語では終わらない感じがする。キレがあり、金管の響きは直線的だ。重心が上下に移動しており、響きが重低音になって、下の音が、ぐぐ~っと伸びている。音の構成が見えるようで面白いのだが、底知れぬ不気味さも持っていて、ひぃえ~ 気がついたらテンポが少しアップしているし、シンバルは、シャンシャン鳴っている。気がついていたら、不気味な骸骨が、隣に立っていたというような怖さ。知らず知らずのうちに、首チョンパされていたって感じでしょうか。第5楽章は、これまで端正だった演奏が、変貌する。ルバートかけまくりで、異様な間合いの取り方で、これぞグロテスク。畳みかけてくるかと思ったら、ブレーキが掛かり、クラクラと目眩がする。気味の悪い、笛吹き隊がやってきて、お囃子のように調子づかせたと思ったら、カーンっ。カーン。遠いところで鐘が鳴っている。怒りの日は、短めのフレーズで吹かれているが、怖いと感じさせるのは間合いだろうか。それに、主となる金管フレーズの後ろで、風が舞っているような弦の響きが、一段と空恐ろしい。幽霊の足跡のような、ひゅーひゅーと、尾っぽがついてて舞い踊る。まるで火の玉のように。いや、火の玉の動きもだが、それよりも、揺らめく軌跡が怖いというか。首を締め付けられそうな緊張を強いてくる間合いと、テンポの揺らめき感、木管のヒーヒー言う音と、弦の擦れた音がリアルで気味悪い。ティンパニーも怖いし、木管と弦の響きが底知れぬ世界を描き出している。で、気がついた時にはもう遅い。アナタの隣には、いったい何が忍び寄っていたのでしょう~的な、空恐ろしい演奏である。 最後、拍手入りだが、皆さん、どんな表情でライブの演奏を聴いて手を叩いていたのか。ワタシは固まっていた。


 ベルリオーズ 幻想交響曲 ある芸術家の生涯の出来事5部の幻想的交響曲
Berlioz: Symphonie Fantastique
C・デイヴィス コンセルトヘボウ 1974年
Colin Davis Royal Concertgebouw Orchestra

C・デイヴィスさんの演奏は、きっと中庸だろう、間違っても過激ではないと思ったのだが、なかなか熱くてリアルだ。このコンセルトヘボウ盤は、デイヴィス2回目の録音で、1回目はロンドン響、3回目はウィーン・フィルとの録音がある。コンセルトヘボウのまろやかな木管の音色にあわせて、弦が奏でられるが、渋くておとなしいという幻想の出だしだ。ティンパニーが鳴って序奏部分が終わると、弦が揺れながらフワフワしながら昇っていく。ふむ、これが妄想の塊かしらんと思って聴く。腰の豊かさと柔軟性、頃合いの重さと粘り。リズムに推進力があるが、慌てず騒がず。粘りも充分で音色も良いし、上質な大人の演奏という感じだ。ムーティ盤(フィラデルフィア管)のような軽やかさと煌びやかな雰囲気は持っていないが、独特のまろやかで渋さに悩殺される。楽章の最後は、猛烈なスピードに変わる。木管(ピッコロ)の高音の音が鋭く吹かれ、弦が勢いよく弾き出す。金管と弦があわさって主題を奏でるが、輪唱状態で火花が散り、凄まじいティンパニーの打ち込みで、歯車が壊れる。狂ってしまったように回転していくスピード、怖いような音で鳴るティンパニーの連打と金管の咆吼に唖然。これは強烈だっ。

第2楽章、コルネット使用盤である。2台のハープにコルネットが絡む筈だが、残念ながら、ホルンなどの他の金管に音色に消されている。最初、わからなかった。ほどよいテンポで気品あるワルツが聴ける。気持ちのよいワルツのなかに「パカパカパカ・・・」と、馬の蹄のような変な音が入っていたら、これがコルネットである。はあ。間の抜けたような音で、ホント馬が走っているかのような音。最後、回転が速くなるが、どこまでも美しいワルツだ。主人公の情熱やストーカー風情は、あまり感じられない。
第3楽章は、うら寂しい部屋で、窓の外を見ながら、物思いに耽っているかのよう。上品で、弦合奏の美しさ、まろやかさが漂っている。セレナーデのような甘いフレーズではないが、甘いのである。感傷的なフレーズが、コーラングレの音色で、まろやかに奏でられる。舞踏会の思い出に浸っているか、ぼーっと物思いに耽っているうちに、遠くで雷鳴が聞こえてくる。

第4楽章は、デイヴィス盤では、この楽章から、夢のなかのシーンが始まるようだ。断頭台への行進である。殺人シーンは無いのだが、断頭台へ向かわねばならないのだ。これが、現実ではなく夢の証だろうか。で、ティンパニーと大太鼓の響きが、段々と大きくなる。どうやら主人公が登場らしい。かなり厳粛度が高い。ファゴットの音色も充分に不気味さを醸している。重々しいなかにも歯切れよく、行進シーンを描いており、合いの手の「どっー しっし!」という恐ろしい炸裂音が響く。こりゃ凄い。圧倒的な重量級となって盛り上がって最高潮! というところでリピートが入る。(えっ リピートするの?)デイヴィスさんらしい律儀さで、もりあげてくれる。聴き手にとっては、二度美味しいという利点がある。二回目は、そーどっどれ~と、金管が悲鳴をあげており、ちょっとコミカルに感じてしまった。「そーっどどれ」のところはテンポを落とす。いよいよ。どうやらギロチン台にのぼった様子。「らららん らららん らららん らららん ~ジャンジャン」と観客の喜ぶ様がみえる。↑ これ、観客が手を叩いて、やれやれ~っと囃し立てている様子を描いたものらしい。「ふぁふぁ ふぁふぁ そそそそ ふぁふぁそそ ふぁふぁそそっ ぎゃーっ」
↑ これ観客シーンが両翼に広がってて、囃し立てているんだと思う。ベルリオーズの細かい描写能力で、立体的映像シーンのように再現される。(はあ。なるほど~ 芸が細かい。)何度も聴いている幻想交響曲なのだが、デイヴィス盤は、かなりリアルに再現されている。で、ぎゃーっと観客の声があがったところで、一瞬間をあけ、ギロチンが落ちる。まっ これは、スパッと首が綺麗に落ちたんでしょう。間髪入れずに、重量級のファンファーレで終わった。

第5楽章、冒頭より力強く「しどれみふぁ~ふぁ~」と低弦が3回響く。擦れた弦の響き、「ぶわっ」とチューバのゴツイ音。かなりリアルで、不気味。そこに木管が「れーれれれれれっ・・・れぇぇぇ~っ」と尻あがりに吹く。 ハハハ・・・ こりゃ 魔女の饗宴にふさわしい。コミカルなくせに不気味で、この木管群は最高だ。 クラリネットのコミカルさに、笑えてしまうほど、こりゃ~ええわ。絶妙すぎる。 「れー れー そー」の鐘も、これ以上ないほどのマッチングっ。いい音だっ。この鐘には、スカくらう盤も多いのだが、これは自然に聞こえるっ。(拍手)チューバの「怒りの日」も、テンポゆったりと厳かに吹いている。トロンボーンの音色も文句なし。大太鼓の響きと、チューバの音で、ホントに最後の審判を迎えるという気がしてくる。スピーディかつ重量級、ド迫力で迫ってくる。金管のファンファーレと大太鼓、 木管の不況和音的な音色。弦の駆け回る様も、狂ったような魔女の踊りなのでしょう。弦を弓でこする奏法(コル・レーニョ)も、歯の抜けたオババが笑っているような不気味さで面白い。初めて、幻想交響曲を聴いたのが、このコリン・デイヴィス盤だった。「幻想」って言葉に、ディズニーランドのような可愛い雰囲気を持って聴いたのだが、みごとに思惑がはずれた記憶がある。CDの楽曲解説を読み、ストーリーを知って、「幻想」じゃなくって「妄想」の誤りだろう~と思ったものだ。とにかく、断頭台に送られて、自分の首が飛び、不気味な魔女たちに取り囲まれて饗宴に参加するなんぞ、想像を絶しており、西洋版地獄送り編のストーリーに、ぞっとした。
今は、中毒症状を発してしまうような盤も聴いており、奇妙な楽曲に悦に浸っている時もある。 しかしながら、このC・デイヴィス盤は、至極まっとう。痛快でコミカルでもあり、劇的演出もあり、上品さもリアルさも持ち合わせている。深読み可能なタイプの演奏ではないが、楽曲の面白さを存分に味わうことのできる演奏だと思っている。


 ベルリオーズ 幻想交響曲 ある芸術家の生涯の出来事5部の幻想的交響曲
Berlioz: Symphonie Fantastique
ジャン・マルティノン フランス国立放送管弦楽団 1973年
Jean Martinon Orchestre national de France (French National Radio Orchestra)

マルティノンの演奏は、1970年代とは思えないほど録音状態が良く、残響があり、ふわ~っと広がった世界を感じさせる。ドイツのオケだと、冒頭から重々しく始まることが多いが、マルティノンとフランス国立管の音は、ベタな表現だが、洗い髪のように、さらりとした感触がする。特に、弦の音色が柔らかく細身で、すらりとしており、フレーズのなかでも音の強弱はもちろん、膨らみがあり、自在に形を変化させる。するりと抜け落ちていく、はかなげな感覚というか、手でつかめない形のないモノが、ふわーっと通り過ぎていくような。幻想というよりも淡き夢という感じだ。若い青春時代にふさわしいような気がする。瑞々しく若々しく、微笑ましい感じがする。数多い幻想の盤のなかで、音色は明るめ、爽やかな柑橘系の香りを放っているようだ。
第2楽章は、前楽章では宙に浮いたような、浮遊感を楽しんでしまったが、ここでは、ハープが残響を伴って広がってくる。前面に出てくる強いコルネットの吹かれ方が印象的だ。自然に笑みがこぼれてしまった。なんてエレガントなのだろう。コルネットは、この幻想の主人公である青年を表しているのだろうか。ワルツに参加したようだ。ちょっと田舎臭い青年コルネットは、ベタな足取りで、舞踏会の雰囲気にそぐわない。コルネットが、全体から浮いた感じがする。これがまた微笑ましい。年上の女性にエスコートしてもらわないと、この主人公は危なっかしい。そんな感じがする。第3楽章は、晩秋というか暗めの印象を受けるが、マルティノン盤では、小春日和的な雰囲気が漂う。後半は、天候が急変して暗くなる筈だが、音色が明るく暗くなりきれない。
第4楽章の断頭台への行進曲は、ティンパニーの響きが充分あるため、重厚さは加わってくるが、オケの音色が明るく柔らかいため、なんだか華やかなファンファーレに聞こえる。これでは、行進を眺めている民衆レベルの視点になってしまいそう。コルネットの主人公は、しょぼくれているのだろうか。埋もれてしまっている。ギロチンの切れ味は鋭いが、薄そうな刃だ。どすんっという重そうな刃が落ちてこないので、あれまっ リアルさには欠けちゃう。
第5楽章は、本物の教会の鐘を降ろして、演奏会用に使ったのかもしれない。チューバの重々しい「怒りの日」が吹かれるが、魔女の宴会という雰囲気がしない。もう少し、おどろおどろしい雰囲気があればよいのだが、かなり、軽めに仕上がっている。弦のピチカートは軽やかで爽やか。どうも語尾が軽くて~ あはっ。マルティノン盤は、前半2楽章は音色が明るめで、エレガントな印象を受ける。しかし後半は、このオケの音色が、災いしているようだ。 恋心を募らす夢の世界は良く描けているが、現実から妄想を抱くようになる精神の移り変わりという点では、深く入り込めない印象を受けてしまった。その点は、 残念な気がする。


 ベルリオーズ 幻想交響曲 ある芸術家の生涯の出来事5部の幻想的交響曲
Berlioz: Symphonie Fantastique
オットー・クレンペラー フィルハーモニア管弦楽団 1963年
Otto Klemperer The Philharmonia Orchestra

録音状態は良い。特に、2楽章、3楽章は絶品。テンポは遅めで、厳格に、じっくり演奏されている。コルネットを使い、両翼配置での演奏。(ステレオ)1楽章
クレンペラーさんの演奏は、録音状態が良く1960年代初めとは思えないほど。クールに重々しく、ガッシリした構築性を感じる演奏だ。ごごごぉ~っと低音が響き、インパクトのある演奏で、弦がカシカシと力強く弾かれている。硬い太い一筆書きのように、厳つい演奏だと言える。ちょっと怖いぐらいの緻密さで、楽器が複合的に響き、冷たいぐらいの響きで奏でられているが、思い込みの激しい一直線タイプのように突き進むエネルギーに、タジタジさせられちゃう怖い熱っぽさがある。
第2楽章は、面白い演奏で、副旋律を浮かび上がらせる。ハープの音がクールに響き、金管が強調されて絡みついてくる。金管と木管の音色が混濁しないで、優美な演奏となっているのは、すごい。コルネットのオブリガート(主旋律を引き立てるために演奏される短いフレーズ)も入っており、立体的、多層的に奏でられてノックダウンしそう。優美なワルツで、弦が、フレーズの最後を包み込むように、ふわっと包み込み、浮遊感たっぷり。第3楽章は、弱音で途切れ途切れに、抑揚を抑えて、息継ぎの合間を長くして演奏している。息も絶え絶えという感じだ。後半は、雲行き怪しく、暗雲が垂れ込める。低弦の響きが相当に重くのしかかってきて、悲鳴をあげる木管のフレーズに受け継がれる。劇的効果も高く、弦が悲痛な悲鳴をあげる。
第4楽章から第5楽章は、テンポは遅めで、インテンポで行ききってしまう。断頭台への行進曲は、これでは遅いだろう。弦のジャカン ジャカン ジャカンっと、割り振ったシーンも良いんだが。恐怖心を煽るような切迫感がなく、落ち着き払った堂々とした役者風情で、まるで領地を明け渡す、覚悟のうえの城主さまの切腹かと思うほど、潔すぎだ。で、首が落ちた感じはしませんでした。
魔女たちの饗宴場面は、一音一音確かめるかのような進みで、かなり厳格に演奏されている。ラストに向けて、テンポをあげて演奏して欲しかったなあと思うが、これがクレンペラーさんが最善と考えたテンポなのだろう。淡々とした演奏のようだが、中身は相当に詰まってて、こだわり抜いた玄人好みの演奏だと思う。


ベルリオーズ 幻想交響曲
1959年 パレー デトロイト交響楽団 Mer 
1961年 マルケヴィッチ ラムルー管弦楽団 G
1963年 クレンペラー フィルハーモニー管 EMI ★★★
1964年 モントゥー 北ドイツ放送管弦楽団 De
1964年 クリュイタンス パリ音楽院管弦楽団 K
1967年 ミュンシュ パリ管弦楽団 EMI
1973年 マルティノン フランス国立放送 EMI ★★★
1973年 小澤征爾 ボストン交響楽団 G
1974年 C・デイヴィス コンセルトヘボウ Ph ★★★★★
1974年 カラヤン ベルリン・フィル G
1976年 バーンスタイン フランス国立管 EMI
1981年 クーベリック バイエルン放送響 Orf ★★★★★
1982年 マゼール クリーヴランド管 Telarc ★★★
1983年 アバド シカゴ交響楽団 G ★★★
1984年 デュトワ モントリオール交響楽団 Dec ★★★
1984年 ケーゲル ドレスデン・フィル DS ★★
1984年 バレンボイム ベルリン・フィル SC
1984年 ムーティ フィラデルフィア管 EMI ★★★
1987年 インバル フランクフルト放送管弦楽団 De
1989年 ドホナーニ クリーヴランド管弦楽団 Dec ★★★
1990年 レヴァイン ベルリン・フィル G ★★★★★
1991年 ヤンソンス コンセルトヘボウ EMI ★★★
1991年 ガーディナー ORR Ph
1992年 ショルティ シカゴ交響楽団 Dec ★★★
1993年 ミュンフン バスティーユ・オペラ座管 G ★★★★
1993年 メータ ロンドン・フィル Tel
1995年 バレンボイム シカゴ交響楽団 T
1996年 ブーレーズ クリーヴランド管弦楽団 G ★★★
1997年 T・トーマス サンフランシスコ交響楽団 R
2002年 スクロヴァチェフスキ サールブリュッケン放送響 OEHMS
2002年 エッシェンバッハ パリ管弦楽団 Ph


 

YouTubeでの視聴

ベルリオーズ 幻想交響曲 ある芸術家の生涯の出来事5部の幻想的交響曲
Berlioz: Symphonie fantastique, Op.14
クリーヴランド管弦楽団 - トピック
Cleveland Orchestra - Topic  ブーレーズ クリーヴランド管弦楽団
Provided to YouTube by Universal Music Group
第1楽章 https://www.youtube.com/watch?v=AJ3UJ6NsSd0
第2楽章 https://www.youtube.com/watch?v=qOcZS8VQt_Q
第3楽章 https://www.youtube.com/watch?v=vTp-Lf-HHpc
第4楽章 https://www.youtube.com/watch?v=oGWPVm3hlZs
第5楽章 https://www.youtube.com/watch?v=JyZf15czysU

Berlioz: Symphonie fantastique, Op.14
チャンネル:クリーヴランド管弦楽団 - トピック 
Cleveland Orchestra - Topic ドホナーニ クリーヴランド管弦楽団
Provided to YouTube by Universal Music Group
第1楽章 https://www.youtube.com/watch?v=PAvbGtIUSbc
第2楽章 https://www.youtube.com/watch?v=x_Hjcg1Jwlk
第3楽章 https://www.youtube.com/watch?v=UpfkfBkycA8
第4楽章 https://www.youtube.com/watch?v=f3DMceVYy8I
第5楽章 https://www.youtube.com/watch?v=ZS8EcfhdGAo

Berlioz Symphonie fantastique, Op. 14, H 48
リッカルド・ムーティ - トピック
Provided to YouTube by Warner Classics   ムーティ フィラデルフィア管弦楽団
第1楽章 https://www.youtube.com/watch?v=471EVXBRUHs
第2楽章 https://www.youtube.com/watch?v=hkIChVGLxc8
第3楽章 https://www.youtube.com/watch?v=J9xetQDlASE
第4楽章 https://www.youtube.com/watch?v=oOScDIwfb_Y
第5楽章 https://www.youtube.com/watch?v=16mjlffLCjI


Berlioz Symphonie fantastique, Op. 14, H 48
ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団 - トピック ケーゲル ドレスデン・フィル
Provided to YouTube by Kontor New Media
第1楽章 https://www.youtube.com/watch?v=P1mxHA-6QCE
第2楽章 https://www.youtube.com/watch?v=VWC3p1a1hHA
第3楽章 https://www.youtube.com/watch?v=phuXIBE_XHU
第4楽章 https://www.youtube.com/watch?v=88V58YlDKSc
第5楽章 https://www.youtube.com/watch?v=DSVzk7N4NL8


Berlioz: Symphonie fantastique, Op. 14, H.48
モントリオール交響楽団 - トピック   デュトワ モントリオール響
Provided to YouTube by Universal Music Group
第1楽章 https://www.youtube.com/watch?v=6O8Zij4Rhm4
第2楽章 https://www.youtube.com/watch?v=LIQ4K6zMWiU
第3楽章 https://www.youtube.com/watch?v=nFvueQEL4FE
第4楽章 https://www.youtube.com/watch?v=gihY_HJH4Tw
第5楽章 https://www.youtube.com/watch?v=aSMLGZ4qIvE


Berlioz: Symphonie Fantastique, Op.14, H 48
シカゴ交響楽団 - トピック  アバド シカゴ響
Provided to YouTube by Universal Music Group
第1楽章 https://www.youtube.com/watch?v=lMxXD8wthlg
第2楽章 https://www.youtube.com/watch?v=hBGGSMtfiPM
第3楽章 https://www.youtube.com/watch?v=01EQbXfOPM0
第4楽章 https://www.youtube.com/watch?v=pAGv-FYLtXo
第5楽章 a https://www.youtube.com/watch?v=5XzFbBToKcs
b https://www.youtube.com/watch?v=3uy7kAakUNE
c https://www.youtube.com/watch?v=lewW3kQiCcg
d https://www.youtube.com/watch?v=eov9vQRSheI


Berlioz Symphonie fantastique, Op. 14, H. 48
ラファエル・クーベリック - トピック バイエルン放送交響楽団
Provided to YouTube by NAXOS of America
第1楽章 https://www.youtube.com/watch?v=63pZZd-pChk
第2楽章 https://www.youtube.com/watch?v=zuE-4RWJJz0
第3楽章 https://www.youtube.com/watch?v=adQpDWD2HaU
第4楽章 https://www.youtube.com/watch?v=ViJJbhh0f8k
第5楽章 https://www.youtube.com/watch?v=A4Row2lWZyI


Berlioz Symphonie fantastique, Op. 14, H. 48
Sir Colin Davis - トピック C・デイヴィス コンセルトヘボウ
Provided to YouTube by Universal Music Group
第1楽章 https://www.youtube.com/watch?v=vwtVHw-3QGc
第2楽章 https://www.youtube.com/watch?v=MpAF7tYYCbM
第3楽章 https://www.youtube.com/watch?v=2EvtcBnrKbM
第4楽章 https://www.youtube.com/watch?v=KFfs5eKE4Yg
第5楽章 https://www.youtube.com/watch?v=_rl5noa_vug


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