「 頭のなかの ♪ おたまじゃくし 〜クラシック音楽を聴いてみよう〜」

191009512081

ブラームス 交響曲第3番
Brahms: Symphony No.3


ブラームス交響曲第3番(作品90)は、1883年に作曲されています。
ウィキペディア(Wikipedia)を元に記述すると

1楽章 ヘ長調 6/4拍子 ソナタ形式(提示部反復指定あり)
冒頭、管楽器のモットーにつづいて、ヴァイオリンが第1主題を奏でます。静かな経過句を経て、9/4拍子でクラリネットが踊るようなイ長調の第2主題を奏でます。主題の後には第2交響曲の基本動機も顔を出し、 提示部は反復指定があります。展開部は、低弦が第2主題を暗い嬰ハ短調で、ホルンがモットーに基づく旋律を奏でます。
第1主題の動機を繰り返し、再現部に進み、コーダは、モットーと第1主題が絡み大きな波のような旋律に収拾されて静まります。モットーが響くなか第1主題が消えるように終わります。

2楽章 ハ長調 4/4拍子 自由な三部形式あるいは自由なソナタ形式
第1主題は、クラリネットとファゴットのひなびた旋律で、各フレーズの終わりでモットーが示されます。第1主題に含まれる2度をゆらゆらと反復する動機も目立ちます。第2主題は、クラリネットとファゴットが 新たにコラール風の旋律を奏するもので、ヴァイオリンの新しい旋律(コデッタ主題)に受け継がれ、経過的な展開部に入ります。
この楽章を三部形式とみなす場合は、第2主題およびコデッタの部分が中間部に相当します。展開部は、第1主題の断片を奏して再現部を導き、第2主題やコデッタの再現は省略、コーダは、第1主題をクラリネットか奏でて終わります。

3楽章 ハ短調 3/8拍子 三部形式
木管のくぐもったような響きの上に、チェロが憂愁と憧憬を湛えた旋律を歌います。中間部は、変イ長調で、木管の柔らかい表情が特徴的で、主部の旋律は、ホルンによって再現されます。

4楽章 ヘ短調−ヘ長調 2/2拍子 自由なソナタ形式
ファゴットと弦が第1主題を示します。トロンボーンに導かれて、第2楽章のコラール風の動機が奏されます。第2主題はハ長調、チェロとホルンによる三連符で、イ短調、ト長調、変ロ長調と転調を繰り返します。 小結尾はハ短調で、展開部は、第1主題の再現を兼ねています。第1主題が木管で現れ、第1主題が細分化して展開的に発展して大きな頂点を作ります。この頂点で再現部に入り、コラール風の動機が繰り返され、同時に第1主題も弦で再現されます。
ハ短調から半音ずつずりあがり、ヘ長調に達して、第2主題の再現に入り、一転ヘ短調となるという効果をあげています。コーダに入ると、第1主題が表情を変えながら繰り返され、弦の細かな反復する動きに乗って、 コラール風の動機が示され、最後は、第1楽章第1主題が回想されて終わります。

憂いのある3楽章が有名で、古くは映画のBGMにも使われたそうです。秋にはブラームスっというのが、定説になるほど穏やかで、翳りのある大人の楽曲です。ブラームス50歳の時の作品で、若いア ルト歌手への恋愛感情も織り込まれているのだとか。うふふっ 晩秋の恋は、酸いも甘いも噛み分けた・・・ってところでしょうか。
まあ、ワタシ的には、若い頃に聴いても、今聴いても、あまりピンっときません。どうも、まどろっこしくて苦手です。

ハイティンク コンセルトヘボウ 1970年
Bernard Haitink    Royal Concertgebouw Orchestra
(Amsterdam Concertgebouw Orchestra) 

さっぱりワカラン

録音状態はイマイチ。なんだか、混濁しているというか、すっきりしない演奏で、苦手な3番が、余計にわかんなくなった。
カップリング:ブラームス交響曲全集(コンセルトヘボウ版)の1枚より。
1楽章
「そぉぉ〜しぃ〜」 「そぉ〜れ しぃ〜ら そ〜れ し〜ら そ〜れ ら〜ふぁそ〜ど」
秋はブラームス。と言いつつ、ずーっと聴いていると 、涼しげなシーズンなのに、妙に湿気が高くなってムシムシ感がつのってきた。もちろん夏に聴こうものなら、ムンムンしてて汗だく。
で、春が近づいている時期に聴いたが 、これまた、外は気持ち良いのに、耳はウツウツしてて、うぐっ・・・。
どうもワタシ的には、このブラームスは、特に3番というのが鬼門になってて苦手だ。 ハイティンク盤を聴いてみたが、冒頭のフレーズが強めで、また続く弦の引きが少しタイトで、歯がキーっと締まるというか、イライラしちゃって、イ〜っ!って感じになってしまった。

それに〜  この3番、全てにおいて消えるように終わる。楽天家のワタシには、う〜ん。ぱっ〜っと華やかに終わってくれないと、すっきりしないな〜って感じで、後味が悪いのだ。ノー天気だなあと自分でも思うが、 適度に快適さや爽快さがないと、単にもっさりした楽曲になりそうだ。ワタシには、柔らかい感触が、この3番には必要だと思う。

コンセルトヘボウ時代のハイティンク盤は、きっと穏やかだろうと聴き始めたのだが、う〜ん。意外と弦のタッチが強く 、イマイチ録音状態も良くない。ホルンから始まるのに、弦のボーイングが、キツイような気がする。
木管のフレーズは、ホルンの後、「ふぁふぁふぁふぁ〜そ ららららら〜しっ」と、クラリネットが吹き始めると、フルートたちと春のような風が吹いてくる。 この辺りのフレーズは気持ち良く演奏されている。
「ふぁそ らぁ〜し れ〜ど そら そふぁそ ら〜し れどそら しふぁ」
「そ〜ふぁ そらし れ〜どそふぁしら〜・・・」と繰り返して、「どっしど〜 しらっし〜」と小声で歌うところは、なんとも言えない暗さと渋さがあるが、ハイティンク盤で聴くと、 なぜか煮え切らない、もやもやした空気感が漂う。
それも心地良さのもわっとした空気感ではなく、湿気のある、鬱っとした感じだ。

有名な歌謡風フレーズ 「らし〜どぉ〜れ ふぁ〜み し〜ら みふぁ みっれ〜み ふぁ〜そ ど〜し ふぁ〜み」というフレーズは、甘いが渋いっ。 この甘さと渋さ、明るくなりきれない、どーも暗い方に引っ張られる晦渋なフレーズが、う〜ん、やっぱり、整理しないと、すきっと聞こえず、ウチに籠もりそうなフレーズとなってしまう。

オーボエの音質は、ちょいと明るめだが直線的で、透明度が高く、ひときわ色彩感を放っているが、弦が。やっぱり強い。
せっかく甘いフレーズが入ってくるのに、「らららし みっ そみそみそみそみそみそみ ふぁみふぁみふぁみ・・・」
キツイ言葉で、囁くなあ。(と、ブラームス先生を苦手とするワタシでした。)
甲高い声で、「し〜ふぁ ど〜ら ど〜ら みどら ら〜ふぁ れ〜ら ど〜ら・・・」
う〜ん。やっぱり、ヴァイオリンの音がキツイく、耳に刺さる感じがする。ホルンの音色も、もっと、まろやかさが欲しいかも。
弦のピッチが高いのかしらん。と思うほど、耳障りで〜 う〜ん、頭を抱えてしまいました。

2楽章
「ど〜れし どぉ〜そ ら〜そ〜 ら〜そふぁ みそれ〜 ど」
ハイ、この楽章は可愛いんですけど、どことなく野暮ったくって〜
クラリネットが吹いているのだが、甘さの少ないフレーズだ。もう少し甘さがあってもよさげなのに。
チェロが入ってくると、確かに彩りが深まり、「そらし どぉ〜れしど〜そぉ〜 ら〜そ ら〜 どぉれしど〜」という旋律のバリエーションの幅が広く、綺麗になるのだが、これも一瞬だ。
低弦のボンっ という響きが足らないかなあ。
この盤は、ちょっとヴァイオリンのフレーズが、いつもと色が違うようで、う〜ん。コンセルトヘボウの割には、弦の腰がキツメで、歯の奥で、キーっとしてくる。
最後は、コラール風になって、親しみやすいのだが、その前が、もわもわ〜っとしている。逡巡しているのを楽しんでいるワケでもないのに、主題の形が、もわもわ〜 「ど〜れし どみふぁれ みそれし ど〜」 「そらそ ら〜 らしら らそら〜 し〜ど し〜ど」
音のバランスが高く感じることと、もわもわ〜 もやもや〜としすぎて。イラっとしちゃう。
木管の響きが、ちょっと明るいのだが、く、ホルンが前2出てこないような気がして、ちょっと不満だ。
可愛いや歌謡風フレーズが垣間見られるところが、ブラームスらしいと言えばブラームスらしいのだが、ハイティンク盤で聞くと、やっぱり、ハッキリしない人だっ。という典型的演奏に思えて。やっぱ、ヤダ。

3楽章
この楽章は、ダントツに有名だ。
「れみふぁ〜 らそみ れみふぁ〜 しそみ みふぁそ〜 しらふぁ〜 らそれ〜みれどれ・・・」
チェロの甘いフレーズが聴けると思っていたが、意外と、さっぱり系で、あまり歌わない。
低音域の響きが、意外と少ない。まろやかだと思っていたのになあ。溜息まじりの歌に深みが足らないような気がする。
「どぉ〜 れっれっ どぉ〜れっれっ れ〜しっしっ ふぁ〜みっみ み〜れっれ しっし」
もっと木管が可愛いと素敵なのだが。意外と仏頂面である。期待したほどに可愛くない。
無骨な男気取りなのかもしれないが、う〜ん。最後にホルンが鳴ってくるが、ここも、くぐもっており、これはこれで良いのかもしれないが・・・ う〜ん。
霧の波止場をトレンチコートで歩いている感じで、ヴァイオリンが入ってくると、一層、悲しみがグレードアップしている。なーんか、背中が悲しいねえ。最後のヴァイオリンの旋律は、ハイ、やっぱロマンティックで終わります。 ハイティンク盤も、結構ロマンティックですが、最後だけなんだよねえ。

4楽章
ハードボイルドタッチの探偵が、どっかで潜んでいるような感じで始まる。
この楽章は、劇タッチなのだ。
「れ〜どれ み〜れみ そらしら そふぁみれ れ〜ど み〜れ しらそふぁ そ〜」
ファゴットの音と低音の弦の和音が、渋いけど〜大変綺麗だし、鋭い弦の効果が現れているし、トロンボーンが入ってくると、一層華やかで、色彩が豊かになる。
あっ トロンボーンが出てきてコラール風に響くっていうのは、神さま登場なのかなあ。違うか・・・。
う〜ん。自分の内面で、邪悪なモノとの戦っているのか、 「みぃ〜 どっどっ れっれっ らっらっ そっそっ」「そっそ れっれ どっどっ」と刻まれる音が厳しいものの、金管の和音の綺麗さが目立つ。
嶮しさと闘争心むき出しの激しさ、熱しやすさが、へえ〜 意外と格好良いやんと思わせるのだが、しかし、どうも ・・・ 
なんだか複雑な楽曲で、すっきり、すんなり耳に入ってこない。
意外とこの楽章では、ドラマティックに感じるのだが、この盤で聴くと、まるで闘牛場の牛みたいなのだ。
「れ〜どれみ〜 れ〜どれみ〜」と、唸りながら睨み合っているように聞こえる。

ティンパニーが入ってくるのだが、どっか、くぐもっていて、弦が前に出ていており、ちょっと聴きづらい。見通しの悪い録音のせいかもしれない。  
「れっれ そしら れっれ それし らそみ〜そ〜 ふぁみふぁ〜」
歌謡風フレーズは、あまり歌ってくれないことと、ノビが足らないような気がするし、もっと混濁した音ではなく、見通しの良さと、色彩が、少し鮮やかさがあっても良いような気がする。
最後は、幻想的で、ハイ、今までのは夢でした〜というオチのようで、へ?
あまり、この楽曲の良さが解らないのだ。ムズカシイ。
最後、劇的ではあるのだが、もう少し繰り返して聴いてみないと、なんとも言えない。まだまだ、年齢を重ねてみないとダメなのかなあ。 いや〜やっぱり、すっきりしない。

総体的に、ハイティンク盤は、2番は良い録音だと思ったのだが、う〜ん。3番は、イマイチ。
弦のタイトさが、どうもワタシ的には合わないのと、オーボエやフルートが主張し、ホルンが奥まってしまっていること。
ティンパニーは、更にその奥でモゴモゴしてて、 全体的に奥行きが乏しい。
どーしてでしょ。中間色のグラデーションが描けていないというか、イマイチ深くなく、リズム感にもメリハリ が感じられず、すっきりしてない。
かなり、もっさりした演奏で、音も混濁しているようなのだ。で、ますます3番は難しい。わかんない〜と言う羽目に。

カラヤン ベルリン・フィル 1978年
Herbert von Karajan    Berliner Philharmoniker
(Berlin Philharmonic Orchestra)

なんじゃ こりゃ〜

録音状態はイマイチ。高音域がトゲトゲしており、低音のコントラバスは団子状態になっているようだ。せっかくの柔らかいフレーズが、まろやかに響かず、穏やかさが感じづらい。

1楽章
「そぉ〜 し みぃ〜ふぁ そらそふぁ〜 しどれ みぃ〜そ ふぁ〜しみ〜」
「そぉ〜 し みぃ〜ふぁ そらそらぁ〜 ふぁみれ み〜れ どぉ〜ら ふぁしれ どぉ〜ら ふぁしふぁ ふぁぁ〜」
ホルンの響きも、とてもソフトでまろやかに吹かれており、フルートの合いの手も美しく入ってくる。
で、ヴァイオリンのフレーズで、「しぃ〜 らしそふぁみ しみそし みぃ〜れど」ってところの弦が、すーっと透明度はあるのだが、角が立っているというか硬いっ。
低弦が入ってくると、とてもバランスが悪く、低音の丸みを帯びた太い音が、どこかに消えているような感じがする。
で、どうも高音域に焦点があたっており、う〜ん。コントラバスの音が、団子というか、奥行きたっぷりには広がらない。

チェロだけになって、甘いフレーズが入ってくるとこは、美しいのだが、ところどころ変な感じなのだ。
で、金管の甲高い声が入って、低音が、「ふぁしどふぁ〜 らしどふぁ〜」と言っているところに、ヴァイオリンが被ってきて、「し〜 れみふぁし〜 れみふぁ みふぁそ みふぁそ ふぁそふぁ・・・」というところも、幾分、キンキン声なのだ。
フルートソロになると美しいのだが、ホルンも綺麗だし〜
でも、みんなで合奏しましょ。という場面になると、高いところに焦点がいってて、なーんかバランスが悪くなってて、音がバラバラになって、混じらないというか、交わってこない感じがする。オーボエの音も硬く高いし、 ツンツンして聞こえるし、どこかバランスが狂っている感じがします。

フレージングは、なだらかに流れてているようで、そうでもない感じがする。柔らかい感じは、あまりしない。強いというよりも、キツいって感じだ。金管やティンパニーも、結構パワーが強めで、1番だったら、これだけ強 奏しても良いと思うが、3番ではどうだろう。「そぉ〜し みぃ〜 そぉ〜し そぉ〜し そぉ〜しっ」って、単純なフレーズを、これだけウルサイぐらいに強く必要があるのかなあ。って思ってしまった。
聴きどころは、やっぱチェロとフルートの甘いフレーズです。それと、ラストの方で入ってくるホルンだけで、もう充分って感じがします。音の響きが、完全には溶け合っていないので、ちょっと、聴いててしんどいというか、 中間色の微妙な色合いが、あまり聞き取れないように思う。

2楽章
「どぉ〜れし どぉ〜そ ら〜そぉ〜 ら〜そふぁ みそれぇ〜 ど (それ〜)」
クラリネットの甘く太めのフレーズは、大変美しく、まろやかに歌う。チェロが少し寄り添って、郷愁を誘う。
木管のハーモニーは絶品で、心を膨らませて、聞き惚れていると〜
オーボエが輪郭をトレースし、フルートが柔らかく乗って、たらたら らぁ〜っと、「そぉ〜れしどぉそ〜」と、揺りかごのようなリズムが生まれて、ほっとしているところに、
「れみふぁ そぉ〜 れしれし れ〜 ふぁらふぁら れぇ〜っ」と、甲高いヴァイオリンの直線的なフレーズが入ってくる。
で、全てがぶち壊しに・・・。やっぱり、この盤のヴァイオリンは、とてもエッジがあって、とげとげしい。
冷たくてキツい、ツンツンしたお姉ちゃんのようなのだ。で、ふわっと入ってきた良いもののを、我がもの顔で、お節介のように介入してくる。
まろやかに旋律を奏でるとこもあるが、突然、キツくなってしまったり〜 わざと強めに弾いているのかもしれませんが、感覚的に合わないような気がして〜 ちょっと人工クサイです。

3楽章
「れみふぁ〜 ら〜そみ れみふぁ〜 しそみ みふぁそぉ〜 しらふぁ〜 らそれ〜 みれどれ・・・」
チェロの甘いフレーズで、かなり歌う。このフレーズは、さすがに優美で、すわーっと広がり感がある。
コントラバスだけ、ボコボコした響きで他の楽器とまじわらず、埒外って感じになっているが、 自然な感じで、フレーズにため感があって、フルートの乗り方も美しいです。
情感が籠もっているとか、情景や心情が表れているようには、あまり感じないものの、フレージングには、素直に共感を覚えるものだし、う〜ん やっぱり美しいと感じます。

4楽章
「れ〜どれ み〜れみ そらしら そふぁみれ れぇ〜ど み〜れ しらそふぁ そ〜」
ファゴットの低音の響きが、とても渋く、和音の響きが斉唱のように聞こえてきます。
で、いったん静まったあとのアタッカ 「れれっ! みっみ らっら そっそ」
ここは、やっぱり強めで正解だと思うので〜 テンポよく劇的に、力強く、れーどれ み〜れみ・・・と、推進していく。
「れふぁみ らっら れらそ みれど みぃ〜 れどし れどし らっら」
チェロと弦のハーモニーが美しく、フルートも乗ってきたところで、険しく、金管の合わさった音で、ごご ごぉ〜っという音で流れ落ちていく。この主題を区切ってしまう迫力は、ありますねえ〜
「そっそ そしら れぇ〜」と歌う。

総体的には、力強いタッチで描かれているので、いささか、キツく感じます。最終楽章が険しい表情を作るので、それと同じように1楽章を作ろうとしているかな〜って思いますが、 そうすると鬱々している人に、追いうちをかけてイジメているようにも聞こえて、どうも雰囲気に合わないような気がします。(もちろん、ワタシの勝手なイメージなのですが)
4楽章は、これで満点って感じなのですが、いかんせん、表情が暗いのに、そこにキツく弦があたると、なんだかフレーズが壊れそうで・・・。
それに、高音と低音の差が大きく、極端さが出ている感じで、まろやかに全体で響くという感じが薄いです。

スウィトナー シュターツカペレ・ベルリン 1985年
Otmar Suitner    Sächsische Staatskapelle Berlin
(Staatskapelle Berlin

こりゃ良いわ〜拍手

録音状態は良い。軽やかで涼しげな演奏で、木管フレーズは優しく、木質的。森林浴をしているかのような雰囲気がある。
ブラームス、ドボルザーク交響曲全集8枚組BOXより

1楽章
「そぉぉ〜〜しぃ〜〜」「そぉ〜れ しっ〜ら そ〜れ しっら そぇ〜れ らっそ ふぁっそ〜ど」
「みっれ どぉ しどみ ふぁ しら どっふぁみ れぇ〜 ふぁそし れぇっ〜」
この出だしが重々しくなく、ちょっとした歯切れの良さが印象的だ。
ちょっとしたことなんだけど、軽くて、スイスイしてて、そのくせ、ふわっとした感覚があって、ワタシ的には絶妙っ!と叫んでしまうフレーズになっている。
フレーズのどこで区切って、重さをどこに移動していくか。ってことで、この感覚は決まっちゃう感じがするのだが、ホント音って面白い。 このスウィトナー盤は、なんたって弦に弾力性があって柔らかいし、冒頭のフレーズに続いて、木管のフレーズが入ってくるが、揺れるフレーズが風のように優しく、小鳥のように響く。

「らっ らぁ〜し らっ らぁ〜しっ みっ そみ そみ そみ そみ そみ そみ ふぁみっ・・・」と続くフレーズなんぞ、音が立体的に渡っていく感じがして、ホント木霊なんである。
ホルンの音色は、ちょっと、まろやかさには欠けているが、広がり感はあり。
また、弦の響きが軽やかだ。コクが無いって言われてしまうかもしれないが、透明度と清潔感がある。

木管のフレーズが、見通しが良いことと、弦のピチカートの響きが、ボンボンっと、しっかり入ってくるところのリズム感なんか、なんとも言えない心地よさを醸し出す。
秋はブラームス。と言いつつ、かなり鬱陶しい盤もあって〜 どーも、苦手で、ウツウツしてて、硬くて渋すぎて、悩みがオリのように固まって、にっちもさっちも。 さらに、沈殿しちゃうような演奏だと、どうも、うぷぷっ・・・となってしまって敬遠しちゃうんである。 その点、ワタシ的には、スウィトナー盤は好ましく、愛聴盤になっている。
厚いだけの、むっとした、粘りけを感じさせない響きで、端的に言っちゃうと、見通しの良い、暑くない、涼しげ演奏なのだ。ワルツのように揺れたり、「れっどっ れ〜 どっし どぉ〜」と、木管に呼応されると、 むふふっ。とほくそ笑んでしまう涼しさを感じる。 それに、なんとも小柄で、チャーミングだ。可愛いっ。

2楽章
「どぉ〜れし どぉ〜そ らぁ〜そ〜 らぁ〜そふぁ みぃ〜そ〜れぇ〜 どぉ それぇ〜」
「どぉ〜れし どぉ〜そ みど れ〜 そ らそふぁ〜そ れ〜」
柔らかく沈んだ、穏やかなフレーズをクラリネットが奏でる。
ところどころで、フルートが柔らかく寄り添い、弦が下支えをしているが、音のすーっとした広がりが前に向かっており、どこか清々しいく、顔が下向いているのだが、どこか恥ずかしがり屋な様相 である。

「ん〜タタタタ ん〜タタタタ」という、リズムが刻まれて、沈みがちなところを救う。
沈みがちになるフレーズが、どこか、清流を覗き込んでいるような、明るさと暗さの両面を持っていて〜
ふっと暗くなるフレーズが、淀まないで、すーっと流れていくし、優しく、ゆるやかな翳りをつくっている。
チェロが入ってくると、弦の揺らぐ二重奏が、風に樹木の枝が揺れているような感じだ。
「れみふぁみ れみふぁら しどどれ れみふぁら れみふぁら〜」「どぉ〜れし どみふぁれ みそれし どぉ〜そぉ〜」と、揺らしながら、広がって、広がって〜 すごく広がりを見せて、美しい木々の裾野の広い、 紅葉を見ているような感じで・・・。う〜ん。すごく綺麗なのである。
いや〜何気ない、広がり感だし、素朴なフレーズなんだけど、
あっ〜 ここが、この演奏の真骨頂じゃーないだろうかと思うほど、柔らかい響きに包まれてシアワセ。
この2楽章、こんなに綺麗だっけ。 3番の2楽章って、今まで、素朴すぎて、地味〜だと思って、聴き飛ばしてしまっていたんじゃーないだろうか。フルートもホルンも、あーっ すごく美しくって涙出そう。うぐぐっ。

3楽章
「れみふぁ〜 らそみ  れみふぁ〜 しそみ  みふぁそぉ〜 しらふぁ〜」
「らそれ〜 みれどれ みふぁそ そぉどぉ〜し みらぁ〜そ みふぁ〜」
チェロの甘いフレーズだが、さっぱり系。でも、しっかり、すぼめるところはすぼめて、ふわっと流れてくる。
執拗でもなく、高音の弦がはいってくると、ちょっとまろやかで軽やか。自然な膨らみ感というか、しっとり感があって、ぐぐっとした低音の響きはないのだが、クラリネットの甘さが最後に来る。
「どぉ〜 れっれ どぉ〜 れっれ みっ〜しっし ら〜そっそ ふぁ〜しっし ふぁ〜しっし」という、木管のフレーズが、やっぱテンポよく流れてきて、う〜ん。やっぱ、この盤は、木管の音が自然体なのが良いなあ。って思った。
変な感傷が入っておらず、すっとしたフレーズだ。ホルンが入ってくると、しっとり感が増して出てくる。
ハイティンク盤で聴くと、渋さがあって、霧の波止場をトレンチコートで歩いている ような男の後ろ姿って感じがしたんだが、冷たさよりも柔らかく暖かく、弾力ある歌い方で、スウィトナー盤は、やっぱり女性的だと思う。
ヨーロッパの広い庭園の中を散策中、髪の毛の長い女が、ちょっとした雨に打たれて、髪の毛が濡れているような感じ。(へっ どんなイメージだっ。) ちょっと憂い感があって上品。
まっ クラリネットの甘さが勝っている感じがする。

4楽章
「れぇ〜どれ み〜れみ そしらそ らそふぁみ れぇ〜どれ み〜れみ しらそふぁ ど〜」
「そっふぁ〜れっ  そ しっし そ しっ  そふぁ〜れっ みふぁ〜」
冒頭、奥まったところから、ファゴットが流れてきて、次に暖かい艶のあるクラリネットが絡み、 木管の華やかな音が、充分にハーモニーを生み出して、美しい妙技を繰り広げる。
で、いったん、静まって「ふぁぁ〜 ふぁふぁっ ふぁそふぁ みぃ〜」と、小さなコラールが流れてくる。
そこに、ダダンっ。と恐ろしい音でティンパニーとトロンボーンが響く。
メッチャ心臓に悪いぐらいの音量で、冒頭、密やかに奥の奥から、冒頭のフレーズが流れてきていたのに、目の前でティンパニーが炸裂した感じで、驚かされるのだ。これは、やられました。演出効果抜群っ。

チェロの甘い「らっら れふぁみ らっら れらそ みれど みぃ〜 れど れどしら」
「らっら れふぁみ らっら れらそ みれど みぃ〜 れど れどし どしら どぉ〜 しら しらそふぁ〜」
ハイ、みごとな流れを、どどぉ〜っとした潮流も入ってきますが、みごとな流れで、気持ち良さがあり。
上品に歌いますねえ〜
このスウィトナー盤では、ティンパニーの勢いが凄く、ごごごぉ〜っという音で流れていくんですけど、結構、このティンパニーが入ってくると、場面が引き締まり、いっきにヒートアップする。熱いっ。

この最終楽章、厳しくて熱くて、金管の咆吼もあり、今までの穏やかさがウソのように、突き抜けて行くエネルギッシュで、パワーに満ちていて、ぐっと入ってくる。
硬い決意の表明みたいな、意志力みたいなものを感じさせ、開放的で〜 そして、チェロの有名なフレーズが、しっとりとほの甘く、爽やかに、高らかに歌うんですねえ。
なーんて言うのか、1〜3楽章までは、すこぶる自然に、しなやかに女性的だったんですけど、最後は、闘争心むき出しでガツンと一発かまされます。
でも、ホント、フルート、オーボエ、クラリネットの木管群の響きが、う〜ん。唸るような美しさ。
品があって貴族的で、そのくせ気取らず、聴き応え抜群で、ふわーっっと最後には、満天の星空のような響きのように、音が、すーっと上に昇って行きます。こりゃ 絶句っ。拍手です〜っ。

ドホナーニ クリーヴランド管弦楽団 1987年
Christoph von Dohnányi    Cleveland Orchestra

いかすぜっ←1・4楽章  さっぱりワカラン ←2・3楽章

録音状態は良い。すっきりしてて、端麗辛口って感じ 。躍動感もあるし斬新だ。1・4楽章は、筋肉質で鍛えられているのだが、中間楽章が、もわ〜っとしてて情感が籠もってないので、3番は3楽章が命っていう方にはお薦めできない。
カップリング:ブラームス 交響曲第3番、4番

1楽章
「そぉ〜〜しぃ〜」「そぉ〜れ(バン) しっ〜ら そ〜れ(バン)」
「しっら そぇ〜れ(バン) らっそ ふぁっ〜ど みっれ どっ しどみふぁ〜〜 どれ どっふぁみれ〜」
冒頭のティンパニーのどろどろというロールと、うちこみの素早さ。フレーズに被さるぐらいの速めの打ち込みで、まず驚く。また、これがタイトな音なのだ。

ブラームスだから、もっと、まったり系でも良いんだけど、ドボナーニ盤は、すっきりとした端正型の演奏である。あまりにも、とろみ感のある重厚な演奏を聴くと、胸焼けがしそうなブラームス になっちゃって辟易しちゃうことがあるのだが、このドホナーニ盤は、そんなことはない。
端正すぎて〜 最初は、かなり違和感を感じたのだが、何度か繰り返して聴いていると、すっきりして気持ちが良い。筋肉質というか、マラソン選手の足元を見ているような感じで、規則正しく回転するような爽やかなトルク感がある 。弦のピチカートも重すぎず、適度な音で的確に打ち込んでくるし、低音が抜けているわけでもないから硬めの感触があって、かなり引き締まった音のように感じられる。
録音の透明度も高いし、特に、木管がすっきりとした透る音質で、怜悧な感じさえ与える し、弦は、強い張りつめたような、しなり感があって、鋼管のような感触を感じる。
でも、冷たい音でもなく、弾力性のない硬直した音ではない。なんだか不思議な感覚だ。
そう〜 針葉樹林帯の湖水のような、北欧のブラームスって感じで、爽やかでちょっと涼しげな感覚だと言えばよいかな・・・。

スウィトナー盤は、弦に弾力性があって柔らかく、フレーズが風のように優しく、木管が小鳥のように響くというような極上の柔らかさ感覚だったが〜 それに比べると、ワタシの耳には、ちょっと 硬くて強すぎ。
でも、この硬さも嫌みなく、結構、良いと思う。
「らっ らぁ〜し らっ らぁ〜しっ みっ そみ そみ そみ そみ そみ そみ ふぁみっ・・・」と続くフレーズ は、ホント愛想がないのだけど〜 冷たさのなかに、キビキビ感があって、たるみがない。
いや、ホントは、もうちょっと余裕があっても良いぐらいなんですけどね。
ホルンの柔らかい金管の音は、さすがに、ふわーっと持ってくるし、フルートの持つ柔らかさとオーボエの硬さなど、各楽器の響きの柔らかさと硬さを使い分けているし、そこに、間髪入れず、打ち込んでくる金管や打楽器が入ってきて、う〜ん。 なかなかに、効率的で、合理的なブラームスって感じがする。
ある意味、スピード感と締まった感覚があって、パンチが効いてて効果的だ。

2楽章
「どぉ〜れし どぉ〜そ らぁ〜そ〜 らぁ〜そふぁ みぃ〜そ〜れぇ〜 どぉ それぇ〜」
「どぉ〜れし どぉ〜そ みどれ〜 ど らそふぁ〜そ ど〜し」
クラリネットの音は良いんだけど、なんか愛想のない吹き方で、素っ気ないというか、情感が感じられないっていうか、世界が広がらないっていうか。抑制しているのであれば、かなり抑制力が強くてストイックだ。
印象的なフレーズなのだから〜 もう少しぐらい抑揚をつけて欲しいと思ってしまう。
ようやく弦が、「そらし どぉ〜れし どぉ〜そ〜ら〜そ〜」と入ってくると、ちょっとは可愛いフレーズになったのだが、すかさず暗く反転してしまう。 う〜ん。暗いっていうか、クソマジメっていうか、リズミカルさに欠けているっていうか、陽気さが感じられず沈みすぎだと思う。
ワタシ的には、もう少し明るくて、ほのかな香り付けをして欲しいかなあ。
とても、牧歌的とは言い難いし、1楽章が、あれだけタイトに緊張感を持っていたのだから、もう少し速めでもよかったかも。途中で、たるんじゃった。

3楽章
「れみふぁ〜 らそみ〜  れみふぁ〜 しそみ  みふぁそぉ〜 しらふぁ〜」
「らそれ〜 みれどれ みふぁそ そぉどぉ〜し みらぁ〜そ」
さっぱりしすぎて、乾いていて、まろやかさが無い。
中音域から低音域にかけての音の幅が狭くて、ほとんど聞こえてこない。ボンボンっという低音の響きがないまま、チェロが終わってしまう。音にノビ感がなく、高音域の音が、さーっと流れてくる。
う〜ん。これは変でしょ。クラリネットの音は聞こえるのに、何故、肝心のチェロの音が無いの?
それに、ここには、嘆くような、溜息なんぞないんですわ。
フレーズの膨らみより、横に流れる速度が、速いんですねえ。
それに、しっとり感、潤い感が少ないっていうか、全体的に渇いた感じ。でも、なんか音のハッキリしない、音の形が、この楽章では、いっきに、もわ〜っとしているというか、靄のなかに隠れてしまっているような、うすぼんやりした、 よく解らない状態になっている。
雰囲気をつくるために、作為的に、録音をいじっちゃったのかな〜って思っちゃうぐらい。

4楽章
「れ〜どれ み〜れみ そしらそ らそふぁみ れ〜どれ み〜れみ しらそふぁ ど〜」
「そっふぁ〜れっ そ しっし そ しっ そふぁ〜れっ」
1楽章と同様に、間髪入れずに、音が立ち上がってくるし、軽快にトルクが戻ってくる。
木管群は、素っ気ない音だが、弦には鋭さがあって〜 えへへっ 切り込み隊長が戻ってきたぞ〜って感じだ。これこれっ。この弦の鋭さは、聴いているうちに快感になってきている。

はじける弦の響き、金管とティンパニーの打ち込みがある。ゲンダイ音楽のように、音を区切って、飛ばしているような斬新な面もあり、躍動的だ。
でも〜 速いところは、確かにスイスイ進んで良いのだが、テンポが落ちると、どっか持続感が途切れて、間が持たないところがあって〜 う〜ん。適度に、瞬発力とか躍動感とか、短距離のようなパワーはあるんだが、 地熱のように火が起こるわけでもなく、熱くもならないし、爆発もしないんだよなあ。
その点もの足らない。

最後まで見通しも良いし、ホント、最後の最後、細かな音も聞こえて、ホントに綺麗に終わってくれる。なんだか、いつもの3番の演奏とは違って、へーえ。こんな透明感のある不思議な空間のなかで終わる3番って、 あたっけ? すげっ。と思ったんだけど、 でも、この演奏の志向というか、どんな考えで演奏されたのか、う〜ん。素人のワタシには、なかなか解りづらい演奏なのだ。
総体的には、甘さや艶が、ほとんど感じられないし、音の厚みも充分とは言えないし、愛想はない。膨らみが無いっていうか、情緒感たっぷりのブラームスではない。でも、斬新さがあって、歯切れのよい鋭い、 リズム感覚が命って感じの演奏で、スマートなというか、スポーツ感覚っていうか、計算づくの鋭利さというか、合理的というか・・・ 特に、躍動感のある、1楽章、4楽章は面白いです。
もっさり系のブラームスではないので、フレーズが絡まってほぐせないとか、ブラームスは重厚すぎて、ワケがワカンナイという演奏ではない。その点は、断然にお薦めです。
でも、感情とか情感たっぷり、まったり系の演奏ではないので、ブラームスの3番は、3楽章だ!このフレーズは、ゆったりと穏やかに、命〜って方には、ちょっとクールなので、あまりお薦めできないかもしれません。

アバド ベルリン・フィル 1989年
Claudio Abbado    Berliner Philharmoniker
(Berlin Philharmonic Orchestra)

う〜ん。どうだろ

録音状態は良い。芳醇な香りのするブラームスを期待していたのだが、なんだか中途半端な感じがする。重心がもう少し低くても良かったかも。
← カップリング:ブラームス交響曲全集、ハイドンの主題による変奏曲、悲劇的序曲、大学祝典序曲、アルト・ラプソディ、運命の歌、悲歌、運命の女神の歌
1楽章
「そぉぉ〜しぃ〜」 「そぉ〜れ しぃ〜ら そ〜れ しら そ〜れ ら〜そふぁ〜ど ふぁみれ〜っ」
この出だしの金管音のキツい、「そぉ〜れっ しらっそぉ〜れっ」という、弦のフレーズの強いのは、どうも苦手だ。
どどどどぉ〜っという低弦の響きが、厚みがある。
ワタシ的には、いつ聴いても、この3番の出だしは、もっと柔らかい音で欲しいなあ〜と思う。
アバド盤は、さほど硬いとは思わないのだけど、それでも、結構、ガンっという感じで聞こえるのだ。
どの盤で聴いても、どこか硬いというか、エッジが効いているように思う。こんな音で構成されているのかな〜と思いつつ、

ぷわぁ〜っと吹かれている金管の音と、特に、「そぉ〜しぃ〜」という、弦のボーイングの強さが耳に刺さる気がする。
第2主題のクラリネットの踊るようなフレーズを強調するために、わざと、タイトに冒頭は入ってくるのだろうか。
第2主題では、低弦のボンボンっという響きが聞こえてくるが、木管のフレーズと低弦と、ヴァイオリンの旋律が、まろやかにミックスされているようには感じない。全体的に、まったりした音には、どうも聞こえてこなかった。
「らし〜どぉ〜れ ふぁ〜み しぃ〜ら みふぁ みっれ〜み ふぁ〜そ・・・」と歌うようなフレーズは速い。
快活に速く、生き生きと・・・という指示なんで、まあ、これぐらい速めに演奏されているのだろうが、爽やかさ
木管のチャーミングさとか、ふわっとした森林に風がそよぐ〜という感じではないです。弦の短いパッセージの受け渡しとか、もっとチャーミングに演奏できる筈だろうになあ。と、ちょっと残念だ。
モットーのフレーズが強調されてキツいっのと、どうも、精緻にアンサンブルが密接に絡んでいるようには思えなかった。

2楽章
「れ〜みど れ〜らら し〜らら し〜らそ ふぁられぇ〜」というクラリネットのフレーズは、可愛い楽章だが、もう少しBPOなら、美音だろうと期待してたんだけど。ちょっと〜 
やっぱヴァイオリンの強い音が、主張しすぎて、木管のフレーズを、バシッと叩いた感じで、自分ひとり目立っているという感じだ。まろやかさに欠いている。せっかくの木管群のチャーミングな旋律をぶちこわして、ヴァイオリンだけ浮いている。
チェロを主体にしたフレーズが、ゆらゆら〜っと揺らめいていくところは、美しい。
木管と中音域の弦が絡んで、美しく歌っているところは、美しいハーモニーを演出しており、情感たっぷりに歌わせている。

3楽章
「れみふぁ〜 ら〜そみ れみふぁ〜 しそみ みふぁそぉ〜 しらふぁ〜 らそれ〜 みれどれ・・・」
このチェロのフレーズは、まったりしているが、コクがイマイチ足らないように感じる。
ヴァイオリンのフレーズは、ここは美しく歌っており、聴かせどころにはなっている。
木管のフレーズになると、フルートの音と低弦のポンポンっという響きが入ってくる。
「どぉ〜 どぉ〜れっれ どぉ〜れっれっ」っというところは、もう少し、丁寧に吹いて欲しいかなあ〜 弦の歌いまわしは、巧いと思うんだけど、音の膨らみ感が、なんか味気ない。

4楽章
「れ〜どれ み〜れみ そしらそ ふぁみれど」と、ファゴット弦が主題を優しく歌う。ここはテンポは遅めで、で、いったんコラール風になって、柔らかい和音の響きが聞こえる。
アタッカ 「れれっ! みっみ らっら そっそ」というフレーズも優しい。
チェロの甘い「らっら れふぁみ らっら れらそ みれど みぃ〜 れど れどしら」
「らっら れふぁみ らっら れらそ みれど みぃ〜 れど れどし どしら どぉ〜 しら しらそふぁ〜」というところも、もう少し美しく奏でられる筈なのではないかしらん。
なんか、パーツごとに聞こえてはいるのだけど、全体的に、まろやかに響いているとは、ちょっと感じられない。
中音域の響きが薄いのかなあ。気持ち良く、豊かな芳醇な香りがして、うっとり聴くというブラームスではないような。
どこか中途半端な感じがするのだが、どうだろう。もう少し重心が低くても良かったのかもしれないですね。
ちょっと、物足りなさを感じてしまった演奏でした。

1970年 ハイティンク コンセルトヘボウ Ph ★★
1978年 カラヤン ベルリン・フィル ★★
1985年 スウィトナー シュターツカペレ・ベルリン DS ★★★★★
1987年 ドホナーニ クリーヴランド管弦楽団 TEL ★★★
1989年 アバド ベルリン・フィル ★★★
所有盤を整理中です。

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