「 頭のなかの ♪ おたまじゃくし 〜クラシック音楽を聴いてみよう〜」

ブルックナー 交響曲第0番
Bruckner: Symphony No.0


ブルックナーの交響曲0番は、ウィキペディア(Wikipedia)を元に記述すると1869年に完成されたとされています。
初演をウィーン・フィルの指揮者デッソフに打診したものの「第1主題はどこ?」と訊ねられたことで、自信をなくしてこの曲を引っ込めてしまったとか、この曲の誕生の経緯は諸説あるそうですが、それは研究者の方々にお任せするとして〜

第1楽章 ニ短調 4/4拍子 ソナタ形式
第1主題は、はっきりしませんが、第3交響曲の始まり方と似た、アルペッジョのトレモロ音形です。第2主題は、牧歌的で美しく、第3主題は力強いものの、どれも明確に主題らしくないように聞こえます。 楽章全体は、後のブルックナー作品の特質を備えています。

第2楽章 変ロ長調 4/4拍子 A−B−C−A−Bの三部形式
ベートーヴェンの緩徐楽章を思わせるような、のどかな旋律の第1主題、清楚な第2主題の対比から、素朴な中間部へと進みます。

第3楽章 ニ短調 3/3拍子 三部形式
荒々しく野性的な主部で、得意とするブルックナー休止につづいて、短いが平穏なトリオが現れます。トリオは、ト長調 3/4拍子 元の主部へと戻され力強く締めくくられます。

第4楽章 ニ短調 12/8拍子(序奏部) 4/4拍子(主部) 序奏つきソナタ形式
ゆっくりとした内省的な序奏から始まります。このようなフィナーレの始まり方は初期のブルックナーの特徴です。主部は、対位法的な旋律の絡みがあり、攻撃的な第2主題へと進みます。正式なソナタ形式でなく、展開部と再現部を合体して構成されています。

出版譜は2種類。ひとつは1924年に出版されたヴェス(Wöss)版(いわゆる「初版」)と、1968年に出版されたノヴァーク版(第2次全集)です。ハース校訂による第1次全集は、この曲の校訂・出版に至らなかったそうです。
なお、交響曲全集とされているもののなかには、この0番を含んでいるものと、そうでないものがあります。
0番とはいえ、すっかり出来あがっている〜ブルックナー節が炸裂しています。どうぞ、後の作品と比べて聴いてください。

  バレンボイム シカゴ交響楽団 1979年
Daniel Barenboim  Chicago Symphony Orchestra

こりゃ良いわ〜拍手

録音状態は良く、メリハリがあってダイナミックだが、弦のフレージングが柔らかく、金管が合わさってきても、穏やか。弦楽合奏のような雰囲気があり、しなやかさや、ふくよかさが感じられる。1869年版
カップリング:
1〜4 ブルックナー 交響曲第0番(1979年)
5 ヘルゴラント(1979年)
6〜 詩篇第150番(1979年)
1楽章
バレンボイムさんの振ったブルックナーは、全集で2種あったと思うが、このシカゴ響は、1972年から約10年かけて全集にしたモノのうちの1枚である。
後年、ベルリン・フィルと収録した全集(1990年〜96年録音)もあるが、ワタシのお目当ては、珍しいヘルゴラント(男声合唱と管弦楽のための交響的合唱曲)だった。ここでは0番をご紹介する。
あっ そうそう、最近(2016年)、ブルックナー交響曲全集からピックアップして、交響曲第7番と、ヘルゴラント、詩篇第150という組み合わせで、2枚組BOXで、SHM-CDが発売されている。
まあ、ワタシのは古いCDなので・・・0番とのカップリングになっている。

一応、1869年版とあるので、原典版ってことで良いのだろうと思うが〜
すっと全部を通して聴いた感想は、すごく聴きやすいというイメージを持った。楽曲自体は、若書きというか、やっぱり7番とか8番に比べると、う〜ん、わざわざ買って聴くほどでもないか。とも思うけれど、既に、ブルックナーです。という雰囲気は持っており、やっぱ個性的である。
で、意外とフレージングは、しなやかだ。もっと金管の咆吼があるのかと思ったが、フレージングには弾力があるし、弦の細やかさもあって、シカゴ響の弦って、イマイチだと思っていたが、美音に聞こえる。
同じような音型を、綴っていくところは、ブルックナー節炸裂という感じだが、フレーズの膨らませ方も、自然だし、がりがり、ごりごり感はない。金管のフレーズも、バリバリ感はない。
へぇ〜 意外と、繊細じゃん。情感も感じられ、意外と良いと思ってしまった。
1楽章のラストは、 「みみ〜ふぁ そそ みみ〜ふぁ そそ れ〜ふぁみれっ しぃ〜」「そふぁみ そふぁみっ そふぁみっ (どろどろどろ〜) バンっ!」っと、金管のトゥッティで終わるのだが、優しいのだ。
もちろん、馬力はあるのだが、破壊するかのような、デカイ音で終わるのではなく、柔らかく、丁寧だ。

2楽章
「みぃふぁ みぃ〜そぉ〜 み〜ふぁ〜 みぃ〜れ」という弦のフレーズに続いて、フルートが吹かれている。
とても優しく抒情的だ。意外と雰囲気がでており、ふぁわーっとした雰囲気と、弦のフレーズが、ほんとに柔らかくて。
思わず聴き惚れてしまったし、この楽章は、素朴だけど、美しく、金管が合わさってきても見通しが良く、弦楽合奏的に聴き応えがあると思う。
木管群の「れぇ〜み ふぁそ らし どれみ れぇ〜どしら そふぁみれ みぃ〜ふぁ そらしど・・・」
低弦からの「ふぁぁ〜みれっど しらそら・・・」というフレーズも、シカゴ響の弦とは思えないほど、透き通った感じがする。
深みのある息づかいに、密やかさがある。

3楽章
「みぃ〜 みふぁそら・・・(たらら らたったん) どぉ〜し どしっ!」
無骨なスケルツォの楽章だと思っていたのだが、どぉ〜し どっしっ。という金管の響きも、とてもまろやかに聞こえてくる。
パッパパ ッパパパ・・・という弾み方も、リズミカルでしなやか。金管のアクセントが効いてて、しらしぃ〜 しらしぃ〜っと咆吼しているが、その咆吼も、華やかで柔らかい。
このリズム感は、硬くないし、しなやかな弾みで、特に、弦の聴き応えがある。
ティンパニーも奥まったところから聞こえてくるので、立体的だし、フレーズの歌いまわしが、優美ですらある。
中間部も、弦と木管のハーモニーが、チャーミングで、美しい世界が広がっている。
これだと、意外と、0番も良いやんっ! と、お薦めできるかもしれない。
金管が合わさってきても、五月蝿くないのだ。いつもなら、メリハリが効きすぎて、金管の咆吼が、やかましい。うるさい。
なんて、キツいんだーっ、と、耳を塞ぎたくなる感じなのだが、いやいや、なかなか、バランスがとれている。

4楽章
「みみみみ どどど しぃ〜 どぉ〜 しらしぃ〜」「そ〜ふぁみ しぃ〜 そふぁみ しぃ〜」
「みぃ〜そふぁ ふぁぁ〜しぃ」というフレーズで、弦のフレーズが、とても柔らかいのと、伴奏のように木管が吹かれている。
このハーモニーが、またまた、弦楽合奏のように奏でられている。
旋律を繰り返すところも、間合いが、ふっと取られていて、歌心があり、ふくよかだ。
この歌心って、ブルックナーに必要ないでしょ〜って思うのだが、いや、ここでは歌っている。

で、場面が変わると、太い金管の旋律が奏でられていくのだが、このバレンボイム盤で聴いても、さほどうるさくないし、弦の旋律が、やっぱり主体となっており、金管は添え物のように添えられている。
ショルティ盤で聴くと、金管が、やたらめったら大きな音で入って、津波のような怒濤の勢いでやってくる。荒々しく、粗野な感じがしたのだが、このバレンボイム盤は、柔らかく、穏やかな雰囲気を伴っており、とっても聴きやすい。

総体的に、しなやかで、歌ごころもある聴き応えのある演奏に仕上がっている。
分裂気味の主題が、バランス良く、双方が刺激しあい、トータルでバランス良く感じる。
色彩感もあり、柔らかく、瑞々しさを持って、統制がとれている感じを受ける。
イマイチ、番号の早いブルックナーの楽曲は、へっ? なんだ、これぇ〜ってイメージを持っていたのだが、この盤で聴くと、見通しよく、抒情的で、無骨さが影を潜め、良い楽曲だと見直してしまった。
あーっ やっぱり聞き比べてみて良かった。(とは、一応思いました。)

インバル フランクフルト放送交響楽団 1990年
Eliahu Inbal  Radio Sinfonie-orchester Frankfurt
(Frankfurt Radio Symphony Orchestra)

満足っ満足っ

録音状態はまずまず。少しボリュームをあげて聴きたい。
ホールトーンは感じるのだが、もわっとしている。
1楽章
ぼや〜っとしたなか、弦のトレモロで、「そみ しみ そみ しみ・・・」と、人が歩いてくるみたいに奏でる。
「みぃ〜 そふぁっ みっしっ みみどし らどみれ そふぁみれ れどしら そふぁみれ れどしら・・・」
「そふぁみれ れどしら そふぁみれ どれふぁれ そふぁみれ どれしれ・・・」

なんか、よくわかんないフレーズだなあ。途中で変な音が入るし、もわもわ〜っとしている。
ヴァイオリンのはっきりしない、ツラツラしたフレーズが続き、そみ しみ・・・と、歩くように繰り返す。ヴァイオリンのフレーズは受け渡しも綺麗だし〜 でも、どうも、もわっ。つかみどころがない。

金管で「れみふぁ〜 ふぁぁ〜 れみ ふぁぁ〜ふぁっ」と、繰り返すが、初めは暗め、後は明るく。
このトランペットが明るく鳴ると、アハハ〜こりゃ〜ブルックナーでしょ。と、すぐに解っちゃいますね。この0番から、ブルックナー節が炸裂しているというか、ヴァイオリンのフレーズの柔らかいところとか、 「みぃ〜れどしらそふぁみ・・・」と雪崩落ちるところとか、金管のハーモニーとか、霧が晴れたかのような場面があったりするので、雰囲気は伝わってくる。

そっと歌う、弦の二重奏のようなフレーズと、後で金管が、そっと合わさっていく場面とか、美しいと思う。
「そぉ〜ふぁみ ふぁ〜(ふぁ〜どし) しぃ〜らそ (ふぁ〜みれ)」
「れぇ〜みふぁ ふぁ〜 そぉ  ふぁ み ふぁ ど し ら そ ふぁ み れ」・・・
森のなかを彷徨っていたら、小さな教会を見つけました・・・。って感じだろうか。
一応テンポは、アレグロなのだが、あまり速くなく、牧歌的な要素があって、のんびりしている。
そろそろ、退屈しちゃうんですけど。
フルートが登場したり、ホルンが鳴ってみたり、クラリネットが登場して美しい。
「れふぁみ れふぁらど ふぁられしら・・・ ふぁらど ふぁれ ふぁみれ〜 ・・・・ そしらどぉ〜」とか、断片的に入ってくる。鳥の鳴き声なんだろうなあ。

「しふぁしふぁしふぁしふぁしふぁ・・・ パパ〜ん パパ〜ん・・・ しふぁ ふぁふぁ しふぁ・・・」
「れどしら そふぁみれ どしらそ ふぁっ・・・」
この金管の執拗な繰り返しと、段々と強く吹いていくところとか、弦の雪崩落ち現象は、0番から、スタートしていたんですね。えっ 繰り返すの?
「みみ〜ふぁ そそ みみ〜ふぁ そそ れ〜ふぁみれっ しぃ〜」
「そふぁみ そふぁみっ そふぁみっ (どろどろどろ〜) バンっ!」
シンプルで、ちょっと長く感じちゃいますが、短いパッセージを組み合わせて、コツコツ積み上げていこうとするところや、いつもの執拗な繰り返しとか、トゥッティの金管のハーモニーは、やっぱブルックナー節が炸裂している。はあ、0番でこれかぁ。

2楽章
「みぃふぁ みぃ〜そぉ〜 み れぇ〜 みれ」という弦の合奏と、フルートの二重奏で、とても美しい。
へえ〜 習作っていうけど、これは、完全に出来上がってると思う。
廃棄されなくて、よかった。
後の作品にも負けてないし、ブルックナーのアンダンテの楽章って、ホント美しい、清楚な感じだ。
木管群の「れぇ〜み ふぁそ らし どれみ れぇ〜どしら そふぁみれ みぃ〜ふぁ そらしど・・・」
低弦からの「ふぁぁ〜みれっど しらそら・・・」というフレーズも、素直で心地よい。
弦のハーモニーの緩やかで、重厚な響きは、とても良いと思うし、低弦のポンポンっというピチカートのうえを、ホルンがまろやかにハーモニーを響かせているし〜 祈る敬虔な雰囲気が、すごく伝わってくる。
オーボエのソロ、「みぃ〜らぁ〜しど れぇ みどぉ〜し しらそふぁみれ どぉ〜しぃ・・・」
やっぱ、美しい〜っ 白眉でしょ〜 ここは、聴かせてくれる。 わずか12分47秒だが、これは聴き応えあり。

3楽章
金管の咆吼から始まるスケルツォで、「みぃ〜 みふぁそら・・・(たらら らたったん) どぉ〜し どしっ!」
やっぱり無骨なスケルツォで〜 ここも後の作品と同じ傾向が感じられる。
中間部は、おっそろしいほどに、弦のフレーズとフルートが、美しく牧歌的な主題を作り出している。
天上でのお花畑シーンのようで〜 
で、唐突に荒々しい、金管が鳴るのも、ンチャッチャのリズムのなかで、弦が渦巻くのも同じ傾向だ。
無骨な舞曲そのものって感じで、「みふぁみれ そらしら しどしら しどしら ふぁぁ〜ふぁふぁっ そっ!」
チャチャチャチャチャ!
終生変わらない美しさと荒々しさのサンドウィッチ状態は、ここから創られていたのか〜っと脱帽状態に。

4楽章
「しししし どどしぃ〜 ふぁ〜みぃ〜れ〜どしぃ らぁ〜し〜」「そ〜ふぁみ しぃ〜 そふぁみ しぃ〜」
「みぃ〜そふぁ ふぁぁ〜しぃ」と、木管と弦が、優しく、穏やかなフレーズを奏でる。
ここに、ホルンが絡んで繰り返される。残響があって、とても柔らかい。
って言っている間に、金管とティンパニーのロールで、津波のように荒々しく押し寄せてくるのだ。
えっ やっぱり!
弦がカシカシ鳴らしている間に、金管の短いパッセージ「ふぁふぁふぁ ふぁーっ!」がやってきたり、牧歌的なフレーズが間に挟まったり、ここの楽章も後の作品と、さほど構成は変わらないような感じ。
「みぃ〜みぃ〜そぉっ!」と咆吼するかと思ったら、金管の装飾音が聞こえたり、弦の美しいフレーズを入れ込んで、イカヅチと天女が同居しているかのような世界が広がっている。
ラストに近づくと、おっそろしい、金管のぶっ放しと、ティンパニーのロールが激しく鳴り響く。
一瞬、フルートの静まった音で、同じ「みぃ〜み そぉ〜ふぁみれ どぉ〜」というフレーズが入るが、再び金管で、「みぃ〜みぃ〜 そぉ〜 みみそ そそそそぉ しみしそ しみしそ みぃ〜 み みみみっ!」 

インバル盤で、44分6秒とクレジットされた楽曲だ。
はあ〜 長いような短いような楽曲だが、しかし、0番と言いつつも、侮れない。
ブルックナーとしては、0番でも、1869年に完成ってことは、1824年生まれのブルックナーだから、既に45歳頃ってわけである。そりゃー もはや成長しきった、おじちゃんでしょう。
ストラヴィンスキーのように、時代と共に変化し、カメレオンのようだと言われるほどに、作風を変える作曲家もいるが、ブルックナーさんの作品は、ホント、終生、あまり変化しないんだ〜というよりも、既に、出来上がった壮年期から書き始めた。 という方が、正しいのかもしれません。

ショルティ シカゴ交響楽団 1995年
Georg Solti Chicago Symphony Orchestra

これもありかっ

録音状態は良い。メリハリのある演奏で、スイスイっと快速に飛ばしていく。
ライブ盤 1869年ノヴァーク版を使用
1楽章
冒頭は、弦のトレモロから始まるが、「そみ しみ そみ しみ・・・」と、弦の刻みが聞こえてきて、軍隊行進のように勇ましく、ヴァイオリンのキキキキっとした音で 「そふぁみれ れどしら そふぁみれ どれふぁれ そふぁみれ どれしれ・・・」と奏でられる。アハハ〜 やっぱりショルティさんの演奏だっ。
インバル盤では、もわぁ〜っとした空気感があったが、この盤は明快に、シャキシャキっと、溌剌として進んで行く。
そうかといっても、低弦の響きは、ブルックナーの原始霧のような、もっこりした雲のように、重量をあまり感じない、体積を感じさせて出てくるので、ちょっとした不思議感がある。
ヴァイオリンの旋律は、ちょっと直線的で、木管のフレーズは、ドライっ。
ちょっと容赦ないぐらいに、ドライに描いていくので、雰囲気としては、牧歌的な感じを受けない。インバル盤で感じた、鳥の鳴き声を、ききわけたいな〜という雰囲気には、まるで及ばない。
金管の咆吼は、馬力のあるシカゴ響ならでは〜 開放的に、単純なフレーズをぶっ放す。
また、シンプルな音型は、無機質的に音を奏でるのだが、無窮動的な面白さに近いかも〜。

2楽章
フルートの二重奏から始まるが、もう少しデリカシーが欲しいかも。
ヴァイオリンのフレーズは、精一杯雰囲気を出して歌っているが、清楚ではあるけど、なーんというか、やっぱり雰囲気が欲しいという感じがする。もう少し息づかいが深いといいんだけどなあ〜と思う。
弦のなだらかな息づかい、静謐さが、祈りの気持ちに繋がるのかなあ〜

3楽章
スケルツォは、やっぱりショルティさんの出番って感じがする。 金管の咆吼から始まるスケルツォで、「みぃ〜 みふぁそら・・・(たらら らたったん) どぉ〜し どしっ!」
なんたって、力強いっ。そして速いっ。勢いがあって、アハハ〜っと笑えてしまうぐらい豪快だ。
「たら らぁ〜ん ガンガンガンっ!」 荒々しい感じだが、この無骨なスケルツォには合っているかもしれない。低弦の力強さ、ガンガンっと進む弦のスピードが、爽快。
で、体育会系のノリがあり、爽快で、ぶちかましてくれるので、途中で挟まっている、弦の夢幻的で、なだらかなフレーズが生きてくる。

4楽章
「しししし どどしぃ〜 ふぁ〜みぃ〜れ〜どしぃ らぁ〜し〜」
「そ〜ふぁみ しぃ〜 そふぁみ しぃ〜」 「みぃ〜そふぁ ふぁぁ〜しぃ」
前楽章が勇ましかったので、この楽章は、まるで戦いが終わった後、平和的な暮らしが蘇ったかのような風情がイメージされる。
で、ふっと気を抜いていると、ティンパニーのロールで、怒濤のような金管パッセージが押し寄せてくる。
平和的な主題は、もう少し、まったりと演じて欲しいのだけど、ショルティ盤は、そこはデリカシーが不足気味で〜 容赦なく咆吼を繰り返す。しかし、ん? いつもなら、もっと威勢が良い筈なのだが、どこかばらけてしまっている感じを受けた。木管のフレーズが、イマイチ美しく聞こえない。
「みぃ〜みぃ〜 そぉ〜 みみそ そそそそぉ しみしそ しみしそ みぃ〜そぉ み みみみっ!」
このフレーズが何度も繰り返されるので、耳についちゃって〜 ちょっと苦笑気味で終わる。

いや〜 ショルティ盤を聴くと、豪快なブルックナーそのもの。構造はわかりやすいし、聴き応えはあるのだが、悲しいかな雰囲気らしきモノが、う〜ん 少し欠けちゃっているかなと思う。
その点、インバル盤は、その後のブルックナーの作品をイメージして補完しているというか、0番を巧く料理して、見栄えを考えて創ってくれたような感じがすごくする。ショルティ盤を聴いて、反対に、その点が、わかった〜という感じだ。
ショルティ盤は、全集には0番を収めていなかったためなのか、ライブ盤で0番を追加したという感じして、ちょっと、そのまま素材を使って提供しました〜という感じになっているように思う。ある意味、正直かな〜

1979年 バレンボイム シカゴ交響楽団 ★★★★
1990年 インバル フランクフルト放送交響楽団 Teldec ★★★
1995年 ショルティ シカゴ交響楽団 Dec ★★★
所有盤を整理中です。

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