「 頭のなかの ♪ おたまじゃくし 〜クラシック音楽を聴いてみよう〜」

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1975

 ブルックナー 交響曲第6番
Bruckner: Symphony No.6


0457

クレンペラー フィルハーモニア管弦楽団 1964年
Otto Klemperer
The Philharmonia Orchestra

これもありかっ

64年とは思えないほど、録音状態は良い。
マスタリングされているのだと思うが、乾いてもいないし、ザラザラでもない。透明度が高く文句のつけようがない。
なにせ、冒頭から、刻みが不気味で〜 だは。

1楽章
冒頭から、テンポは超スロー。弦が、タッタ タタタ・・・ この2拍3連符をブキミに奏でてくる。
 (続けて聴いているうちに タラ〜タタタタラ〜タタタタラ〜タタタタに変わってくる)
うわ〜遅っ。と、テンポの遅さに驚かされたのだが、2拍3連符は、きっちり弾かれていると思う。
口ずさんでいるうちに、テンポがずれちゃう変なリズムなんだけど、これぐらいの遅いテンポでないと正確には刻めないのかもしれない。

とにかく、ブキミに弦がガシガシと弾き出して、オーボエが異様に大きな音が聞こえてくる。
ここのオーボエのペタンとした響きには、始終笑えてしまう。ピッチが低いのかなあ。どことなく、音が低く感じられる。1歩1歩重くて、ずっしりしている。 なんだか、相当苦いモノを噛みしめているかのようで、渋い。渋すぎ〜っ。
最初に聴くと、そうとうに違和感が大きい。
ショルティ盤は、テンポは遅いものの圧倒的な迫力があるのだが、クレンペラー盤は、そこまでの圧倒的迫力はない。
堂々としていると言えば良く聞こえるが、へっ? と思うようなところで、出だしがあっていないと 感じるところもある。ティンパニーと他の旋律と、どうもあってないみたい。
この独特のリズムのせいかもしれなけど・・・。摩訶不思議な世界で、何度聴いても難解だ。
正直言って、クレンペラー盤を最初に聴いた時には、ダメっ。ついていけない〜と、ギブアップした。
特に1楽章は、もっと切れが欲しいし、スピード感も欲しい。これじゃー乗れないなあ。と泣いた。
のびやかな旋律でも、むっつりしており歌ってくれない。恨めしい気分だったのだが、何度か繰り返して、このクレンペラー盤を聴いているうちに、この遅さに慣れてしまうと・・・
どーも感覚が麻痺してしまうのか、これぐらい遅くないと、ダメみたいになってしまった。(笑)
他の盤を聴いて、クレンペラー盤に戻ってくると・・・ テンポは遅いが、録音は明瞭だし、リズムもはっきりしているし、最後の方で対旋律が出てくるところも綺麗に聞こえてくる。
リズムの刻み方が、このシンフォニーの生命線のような気がする。
ティンパニーのロールもみごとだし、押しても引いてもびくとも動かない頑丈さと勇壮さは絶品だ。

2楽章
チェリ盤のように天上の音楽には、いかないんだよね。ハハハ・・・ 地面にしっかり足が、へばりついておりまして〜 クレンペラー盤は、黄泉の世界の女王さまにご対面ってな感じなのだが。
重々しいが、最後にはうっとりさせてくれる。

3楽章
テンポの速い盤が多いのだが、クレンペラー盤のテンポは遅め。
さすがに、出だしはテンポが速くなるのかと思ったが、しっかりリズムを刻んでおり、勇壮なスケルツォに仕上がっている。弦と金管が同じフレーズを演奏するところもおみごと。
コントラバスの響きが、すげ〜デカイ。ビックリするほど。
高音域も低音域も透明度が高く、良い録音だと思う。テンポは遅いが躍動感にあふれている。

4楽章
とにかく、堂々としすぎるぐらい堂々としている。
基本的にはテンポは揺らさないが、最後には、きちんと煽り気味にして盛り上げてくる。
弦は、堂々しているなかで、驚くほど伸びやかで柔らかい。う〜ん。この硬さと柔らかさの両面でやられる。カリッと揚げてあるけれど、中はジューシーというような、美味しい揚げ物のようだ。
第一印象は、かなり悪いのだが、何度か繰り返して聴いているうちに、硬い、重い、遅い、とっつきにくいというのが、好ましいように感じられてくるので 、摩訶不思議。

ブルックナーの6番という楽曲と、このクレンペラーの演奏はお似合いなのかも。
よく似た性格というか性質というか・・・単なる勘だが、そんな感じがする。
また、このとっつきの悪さが、天の邪鬼的に、なんとかモノにしてやろうとする偏屈な聞き手にとっては、 この小難しい楽曲は、挑戦する1つの要素になるのかもしれない。

0679

ヨッフム バイエルン放送交響楽団 1966年
Eugen Jochum
Symphonieorchester des Bayerischen Rundfunks
(Bavarian Radio Symphony Orchestra)

ばっちグー!

ノーヴァク版 下記の78年の録音より、ずーっと上質感があり、クリーミーだし、クリアーで、人肌の暖かみが感じられて、文句のつけようがない。

1楽章
録音はかなり良い。びっくりしてしまった。ホントに64年なのぉ〜っ。
テンポは、遅くもなく、速くもなく。
オーボエの音が、ちょっと、大きくひらぺったいので笑えてしまうのだが、ティンパニーが鳴るところは、ショルティ盤のように威圧感はないが、品良く迫力がある。
頭出しが、微妙にずれていた所もあるのだが、さらさら〜流れていく感じ。シュターツカペレ・ドレスデンのようには、まろやかさとは違って、バイエルンは、ちょっと硬質で、かちっとしている感じがする。
弦の響きは、透明度も高く、大きく広がっていく。
最初は、正直言って、う〜ん。と唸ったところもあるが、尻上がりに調子が出てきたのか、ホルンを初めとした金管と、弦の3連符のリズムが徐々に上がってくる。
まるで、エンジンの回転数が、ぐぐ〜っとあがっていくようだ。さすがに、濃密な重層感がある。
ホルンのまろやかに遠くから響く音色に、弦が絡むところなんぞ、絶品。
フレーズの展開がスムーズだし、天上にも似た音が響いてくる。う〜ん。シアワセ・・・
弦のリズム回転にあわせて、金管が吹かれたり、合いの手を木管が奏でていくのだが、この起伏の大きさと繊細さがバランスよく、つい引き込まれてしまう。特に柔らかいフレーズが良いね。
金管は、かならずしも完璧じゃーないんだが、トータルで見ると、やっぱいいと思う。

2楽章
オーボエとクラリネットの音と、静かに深く沈んだ弦の響き。ちょっと、木管の音が硬くて高く感じるのだが、深く深く〜 潜めたような息づかいで、低弦がヴァイオリンのフレーズを支えている。
淡泊そうに見えて、結構、しっかり味が付いているって感じ。
テンポは多少速めなのだが、葬送のテーマとされているフレーズになると、ぐっと速度を落とす。
重々しいだけじゃーなくって、低弦が刻むテンポが推進力になっているし、やっぱり低弦の存在が、気がつかないうちに、かなりウエイトを占めて、ぐっと引き締める効果がある。
何度か、ヨッフムのBPO盤を聴いているうちに、上昇していくこうとするパワーというのではないし、雲の上を歩いているわけでもないんだよねえ。そう〜 懐の深さと、ほんのりした暖かさを感じるのだ。
きっと、それは、バイエルンの明るさと木質的な音色、自然な息づかいの深さだと思う。
カチカチ・ギチギチした強面の硬さでもなく、人肌の暖かさと、ほんわかした適度な硬さなんだよね。

3楽章
テンポは、心持ち速いかな〜 冒頭、木管が丁寧に吹いていない感じがする。まったりしていない。
それに、アンサンブルが、きちっとしていないようだ。他の盤と比べて、重なりが薄い気がするし・・・
トランペットとホルンの音が、強く吹いた際に、ちょっと割れ気味に聞こえたのが気になる。
う〜ん この楽章はイマイチだ。ぞんざいに聞こえる。

4楽章
テンポが速いなあ。弦が、サラサラ流れていくので聞きやすい。金管は、歯切れ良く短めに吹く。
これが推進力になって、テンポがあがるようなのだが、どうも、金管が短すぎるような気がする。
タメは十分にあるんだがな〜
弦が主体になっているので、叙情的な聴かせ処は、十分に聴かせてくれる。
弦が上昇するところで、テンポがあがってしまって〜 う〜、金管が吹き始めるのだが、テンションがあがっていく。
いったん全休止して、再度、弦がコケティッシュなフレーズを弾き始めると、軽めになってしまって。
う〜ん。重かったり軽かったり、忙しい楽章なので、バランスが大事になるんだが。
ヨッフム盤は、最後になればなるほど、軽くなってしまう。
タタッタ タ〜タータン のヴァイオリンの高音の繰り返しのリズムが、ちょっと軽めで気になるなあ。
最後、テンポが段々あがっていくし、テンションがあがるのは判るし、スリリングでもあるのだが〜
金管も速いし、パッセージが短くって、、、もう少し締めて、最初の腰の低い感じのとおり、遅めで、じわじわーっと上がっていって欲しかった気がする。
最初の2楽章と、最後の2楽章で、ちょっとイメージが変わってしまった。軽く終わるなよぉ〜残念じゃ。

0643

ヨッフム シュターツカペレ・ドレスデン 1978年
Eugen Jochum
Sachsische Staatskapelle Dresden
(Dresden Staatskapelle)

う〜ん。どうだろ

録音状態は、マズマズといったところ。ボリュームをあげて聴きたい。演奏そのものは、まあまあ。後半2楽章があっけないので〜
この楽曲そのものがツマンナイ。と感じてしまう。で、2枚組である。

1楽章
ルカ教会での録音だからだと思うが、録音は、幾分まろやかな感じがする。
強烈なイメージはあまり感じられず、穏やかだ。モノ足らないというわけではないが・・・ テンポもゆったりめで、丁寧で、万人向け的という感じがする。
弦は広がっているのだが、金管だけ、なんだか飛び抜けてダイレクトに大きく聞こえるのだが、う〜ん、何故なんだろう。ワカラン。
意外なことに、シュターツカペレ・ドレスデンの金管が、音が割れて いたり、音を外しているところもあって、これにはコケタ。このテンポで、この1楽章で金管が揃ってないと、とても悲しい。がっくり〜

2楽章
深々としたアダージョで、なかなか聴かせてくれる。神々しいとまでは言えないけど、優しくて慈悲深い感じに包まれる。う〜ん。これは泣けるなあ。
テンポを、微妙に変えようとしているような気配が感じられたのだが、元にすぐ戻ったようで・・・ちょっと安心した。弦は、総じてまろやかに響き、息も深くて長い。ほんわか〜っとした、いいアダージョだ。
このヨッフム盤の白眉ともなっている。これは良い。

3楽章
うってかわって・・・ 最初に金管の咆吼があるのだが、う〜ん。
弦の響きはいいのだが、トランペットが、ちょい気になる。なんだか危なっかしい。
それにしても、音量の幅と低弦から高音域までのレンジ幅の広いスケルツォだなあと思う。
ヨッフム盤で、ホルンと弦の響きの掛け合いが楽しめるフレーズがあることに気づいたし、中音域も可愛いと感じるフレーズが多い。

4楽章
テンポは速め。最初は低弦による推進力が大きい。
でも次第に、各楽器類がバラバラに演奏されているように感じる。ようやく最後、テンポがあがってきて、みんなで演奏しましょう。という感じに聞こえる。
弦は一級品だわ。やっぱり〜とは思うのだが、う〜ん。最終コーダ前は、軽妙な感じになっているところもあって、ヒョイヒョイ・・・と奏でているような感じも受ける 。
最後は、金管の推進力がち。パン。と終わってしまう。あっけないかも。う〜ん、やっぱ難しい楽曲だ。

0620

ショルティ シカゴ交響楽団 1979年
Georg Solti
Chicago Symphony Orchestra

こりゃ良いわ〜拍手

79年にしては、クリアーな録音状態とは思うが、とにかく、シカゴ響の金管・ティンパニーの重厚な音響に、圧倒されてノックアウト状態に・・・ 。
重量級で、格好の良い、スポーツを楽しむようなリズム感前面に出した、ブルックナーで、これはこれで、圧倒感の与えるものすごい演奏だと思う。

1楽章
いつもならホルンの原始霧なのだが、かすれた神経質そうな弦の響きから始まる。
不思議なコード進行だなあ〜っと聴いていくうちに・・・ ショルティ盤では、恐ろしい音響が響き渡る。
金管とティンパニーとセットになったリズムの刻みが凄すぎ。圧倒されてしまう。
いきなり目の前に重戦車が現れ、なぎ倒されたようだ。
ステレオの装置がティンパニーに早変わりして、まるで、目の前で叩かれているような錯覚に陥る。
この出だしで、わしづかみにされた感じで・・・いっぺんに虜になってしまった。
ティンパニーが、多少ずれたように響く。二拍三連音符の独特のリズムだが、付点がついている。
何度か聞き直したところ、「たらん〜たたた たらん〜たたた」に聞こえた。
「だっだ だだだ だっだ だだだ」・・・ではない。口のなかで、このリズムをくりかえすと最後と最初がくっついて〜だっただただん に聞こえてくる。
それにしても凄まじい。シカゴのブラスは、やっぱ、すげ〜っ。
テンポは遅いめ。6番の冒頭は、いつもの原始霧ではなく、ヴァイオリンのかすれた3連符。それと、不思議なオリエンタルな香りをまき散らしながら、不思議なコードが進行していく。
イ長調なのだが、なんだか不思議な雰囲気がある。う〜ん。中央アジアの音楽のような雰囲気というのか、とにかくエキゾチックな雰囲気が漂う。
黒々としたドイツの森林のイメージというより、濃密な湿気の漂うジャングルに近いかも。
軍隊の行進かと思わせる 迫力ある部分と、とろけるような天上の音楽のような旋律が、交互にやってくる。ショルティ盤は、強烈な迫力の金管とティンパニーが大活躍しており、人間くさい〜 マッチョで、英雄譚に終始している感じがする。

2楽章
ショルティ盤の2楽章はイマイチ。優美でもないし、天上の音楽には聞こえてこない。
フレーズが短すぎるようで、深々とした、まったりした旋律になっていないので浸りきれない。 う〜ん。これじゃ〜ダメじゃん。荘厳な雰囲気はあまり感じられない。 なんで〜 ヴァイオリンが、こんなに息切れしたように弾くのかわかりませんねえ。
艶もないし、カスカスの弦の音では、ちょっと・・・。

3楽章
スケルツォなので、パッセージが短く歯切れの良いショルティ盤は、ノリが良いと感じる。
美しいなあ〜って思るところまでは行かないし、ちょっと粗野な感じは否めないのだが、まあ。ノリノリ感が感じられる分には良いかも。

4楽章
う〜ん。やっぱショルティ盤は、パワフル。圧倒的な迫力で迫ってくる。ど派手。
この賑々しさに初め苦笑気味だったのだが、楽章が進むにつれ、これぐらい派手に鳴ってくれたら嬉しいかもしれないと思うようになった。
通俗的になりかけている気がするというか、もはやブルックナーとは言えないような気がするが。
まあ。ようやるわ。ハハハ・・・まあ、豪快この上ない。大いに笑えてしまう。
(内心、癖になりそうで、ちょっと怖いのも事実で・・・ 昔は、6番を聴こうと思う時には、このCDに手が伸びていた。)

ブルックナーの交響曲のなかで、6番って、最も地味だと言われているが、へえっ? それは嘘でしょう。
少なくとも、このショルティ盤の1楽章を聴いたら、そりゃ〜もう圧倒されて終わり。トンデモ盤。
それに、この迫力は麻薬的で・・・異色なブル6だと思う。

ショルティ盤は、普通、白眉とされる2楽章は、さっぱりダメ。1楽章と4楽章は、ハデハデなパワフルな楽章になっている。
若い人が聴く分には良いだろうが、ちょっと血の気が多すぎて・・・辟易する人も多いかもしれない。
独特のリズムと調性は、何度繰り返しても、つかみどころがない不思議な感覚に陥るし、ブルックナーのなかでは、派手めの曲で、特異な感じがする楽曲だ。
が、ショルティさんが、これだけ熱気をこめて演奏するのは凄い。これだけ爽快なのは凄い。もちろん。品良くは決まってないし、正直、今となっては下品な演奏だな〜とは思うんです。野趣あふれるというか・・・。

シカゴ響の厚みのあるぶっ放し、ブロムシュテットのサンフランシスコ響のブラスのぶっ放しとは、格段に違ってて〜
どちらが良いかとは、言いませんが〜(笑) しかし、70年代最後の演奏としては良いのではないかと思います。
この頃は、こんなアプローチの演奏はなかったように思うし、ショルティ盤は、なにせインパクトがありました。
ブルックナーとは思えないような楽曲になってはいますが、やっぱ金管命なんです。この楽曲・・・
だから〜いろんな盤を聞き比べるのは面白い。やめられないっ。

0429

レーグナー ベルリン放送交響楽団 1980年
Heinz Rogner
Rundfunk-Sinfonieorchester Berlin
(Berlin Radio Symphony Orchestra)

はぁ?

残響が少し多めで、こもり気味 あまりクリアーとは言えない。
テンポが速い。飛ばす飛ばす・・・ 。レーグナーさんのブルックナーは、どれもこれも快速なのだが、これでもか〜っと、颯爽としているが、ベツモノですねえ。でも、拍手しちゃう。

1楽章
録音は幾分こもりがちなのだが、各楽器の音色は良く聞こえる。
冒頭のヴァイオリンの弦の三連符は、さほど感じなかったのだが、そのうちに推進力がついてきて、木管が絡んでティンパニーが入ってくると、こりゃ速い。速すぎやん。と、のけぞるほど。
はれ〜っ どうなっているの?と、驚いている間にも、どんどん進む。
軽快そのもので、低弦の重厚さは無いに等しい。軽量級なのだが、この推進力にやられてしまう。
テンポは揺れるし、へえ〜 二拍三連符が、ワルツになってるのかい?と思うほど、拍の感覚がずれてしまいそうになる。アカン これブルックナーやん。と思ってみても、もう遅い。
冒頭から、このテンポに乗せられて、そのうち、テンポの揺れが快感に変わってしまう。
ひぇ〜音量は変えるし、スピードは落ちる、急にあがる〜 はあ。なんてドラマチックなんや。どこへ連れて行かれるかワカランような、ジェットコースターに乗っているみたい。
なんだか、すごくドラマチックなブルックナーなのだ。
残響は多めで、ふわふわしているし、蝶々が舞っているかのようなブル6と言えばよいだろうか。
まあ、これを聴いて怒る人もいるかもしれないが、これもアリだと思う。
私的に、許せるな〜って感じられるのは、テンポの良さと、ドラマチックなこと。音色が美しく滑らかなこと。
つまり、快感だと感じる要素が、多分に含まれているからだと思う。

2楽章
テンポは普通になっている。
レーグナー盤は、まったりしてて、よく例えられるように絹のようなしっとり感がある。
手触り感が良く、ほどよい重量感の布に例えられ、それも絹だと言われる所以は、何だろう?
やっぱ、ヴァイオリンの響きだったり、金管のまろやかな響きだったりするのかな〜 フレーズの長さであったりするのだろうか。確かに、ガサガサでもないし。テカテカでもないし。ヌメ〜っでもないし。
2楽章の最後の方は、天上の音楽に近い感覚になっている。

3楽章
歌うブルックナーだな。というのが、一番の印象かな。テンポは速め。

4楽章
圧倒的な迫力は無いけれど、う〜ん。軽快でメリハリがついてて好ましい。残響が多いせいか、金管はうるさく鳴らないし、弦は歌うし。最後は、盛り上げてくれて終わるんだが、、、
ちょっと作為的な要素も見受けられるが・・・ これはこれで良いかもしれない。

ブルックナーの演奏のなかに、人肌の温かさや喜怒哀楽を素直に感じられたのは、初めてなような気がする。
ブルックナーの楽曲は、よく堅牢な構造物や岩のようだと言われたり、神とか宇宙に例えられることが多いが・・・レーグナー盤を聴いていると、もっと身近な存在に感じられる 。それが良いのかどうか。う〜ん。
少なくとも、他の指揮者が振ったブル6とは、ベツモノ的である。

カラヤン ベルリン・フィル 1980年
Herbert von Karajan
Berliner Philharmoniker
(Berlin Philharmonic Orchestra)

いかすぜっ

録音状態は悪くないのだが、奥行きが足らない感じがする。
しかし、4楽章の金管は、やっぱ迫力あり。
カラヤンは、やっぱり綺麗な音を奏でてくれる〜と感心しちゃった。綺麗すぎて、ちょっとびっくり。

1楽章
弦の神経質そうなかすれた音も良く聞こえるし、金管・ティンパニーに迫力がある。
テンポは幾分速めで、微妙に変えており、フレーズのなかでも伸縮させている。
テンポを変えないで演奏する盤の方が多いと思うのだが、カラヤンは、もう少しタメて欲しいんだが・・・と、思わせておいて、次にしっかりタメがあるという演出が感じられる。
う〜ん。この楽章は、テンポとリズムの刻みが命的なので、不要だったと思う。ワタシ的には、テンポを変えない演奏の方が好きなんですけどね。
ヴァイオリンのフレーズは、やっぱ聴かせるのだが、弦のリズムの刻み方が前面に出てきていない。
う〜ん。弦の刻みの上に、乗っかって演奏して欲しいのだが、埋もれてしまう箇所があるのだ。
また、金管の出だしが揃ってなくって、わっ 意外だ。と驚いた箇所もある。
金管の吹き方が、フレーズの最後が、長いんだなあ。で、ずれて聞こえるようだ。切れが悪い。
この楽章は、のばしちゃ〜ダメだよ。レガートは御法度だよなあ。こりゃ〜違うでえ。と思ってしまった。
木管のフレーズが良く聞こえており、う〜ん。こんな風に2人で吹いているのかあ。
この和音だから、エキゾチックに聞こえるのかぁ〜と、思わせてくれたところもある。
楽章最後では、対旋律が出てきてフレーズが交差するのだが、カラヤン盤だと、同じ音量で交差しているようで、弦と金管の音が濁っている。
もしかしたら、縦の線がずれているかもしれない。この点は、チェリビダッケやヴァント盤はすごい。
う〜ん。交通整理がイマイチかな〜。カラヤンには不向きな楽章かもしれない。

2楽章
この楽章は、カラヤン盤の白眉になっている。綺麗な演奏で、さすがベルリン・フィルって感じがする。
深々としたフレーズが連綿と続いているのだが、なんだかジワジワ〜とか、天上に近い音楽 だな〜とはまでは感じない。う〜ん 何故なんだろうねえ。心が動くところまでには行かないだよなあ。

3楽章
テンポは速め。軽快さと重厚感の両方があるのだが、3拍子の最後の音のほとんどが軽くて、短め。

4楽章
迫力があって、金管の重厚さはシカゴ響と互角の勝負ぐらい。
弦の刻みが聞こえてくるところがナイスで、カラヤン盤の方がいいかもしれない。
弦が綺麗なんだなぁ。やっぱ。聴かせ上手というかツボにハマルと、結構、熱くなってくる。
ただし、音量のバランスとか旋律のバランスがなあ。イマイチかもしれない。

0458

サヴァリッシュ バイエルン国立管弦楽団(歌劇場管弦楽団) 1981年
Wolfgang Sawallisch
Bayerische Staatsorchester
(Bavarian State Orchestra)

ほぉ〜良いヤン

残響が多い。大変瑞々しい響きになっている。演奏よりも残響で聞かされて、まろやかに、言いくるめられているような感じがする。
この組み合わせでは、1番、5番、6番、9番がある。

1楽章
ミュンヘン大学大ホールでの録音とのことだが、教会で録音されたように残響が多い。
天上が高いのか響きが美しく、まるで教会の天上に描かれたフラスコ画を見ているような気分になり、うっとりしてしまう。この雰囲気に、まず飲まれてしまう。
テンポは速め。ショルティ盤のように、ティンパニーや金管だけが目立つわけでもなく、ちゃんと弦の三連符の音と、そのコード進行が明瞭に聞こえてくる 。それにヴァイオリンに艶があることから、大変美しい響きになっている。
ブラス類も、余韻がすごく残るので、残響が嫌いな向きには薦められないが、みずみずしい響きになっていると思う。演奏より、響きを楽しむという感じになってしまいがちだが・・・。
ヴァント盤のような堅牢な構築物を聴くという感じではないが、弦の音量も調節されており、テンポよく、推進力も高いし、まろやかに仕上がったブル6だと思う。
かなり難解な楽曲だと思うが、サヴァリッシュ盤は、親しみやすさではダントツだと思う。
ただし、もう少しテンポを落として、ゆったり奏でてくれば・・・壮大さは、もう少し感じられたかもしれない。ちょっと速めで、さらり〜と行かれてしまった感じがするので、響きは楽しめても、内省的なところ は、ちょっと抜け落ちてしまったかも。

2楽章
ゆったり〜 響きを楽しむことができる。天上的な響きであり、美しいと思う。
ちょっと情緒面では、なんだかモノ足らない感じがするのだが、何が足らないのか。う〜ん。よく判らない。でも贅沢な悩みかもしれない。美しい響きであることに変わりない。
サヴァリッシュさんって、さらさら〜と流れるようなフレージングのようだ。縦の線より横の線の方が、幾分まさっている感じがする。がっしりしたブルックナーというより、ふわ〜っとした、旋律の膨らみを感じさせる演奏になっていると思う。

3楽章
テンポが速めのスケルツォで、さらさら〜と流れていく。爽やかな風が吹いているかのようで、かなり心地よいのだが、う〜ん。これで良いのかしらん。と首をかしげてしまう。
(実は快感なくせに、疑問を抱いてしまうのだ) 聴いているうちに、ふふふ。まるでワーグナーやん。と思ってしまった。
楽劇の幕間の音楽ようにも聞こえる。
強面のスケルツォの演奏もあるが、旋律のなかで、人の会話のように聞こえてきたり、自然の風景を想像させたり、サヴァリッシュ盤はイメージが膨らませやすいし、なにより響きのなかで陶酔できる。

4楽章
爽やかな最終楽章で、迫力はあるものの、全体の響きで楽しむ楽章になっている。
ふわーっとした、弾力性のある半透明の球体のなかに居るようだ。まろやかだし・・・心地よさを感じる。
いくら金管が咆吼していても、トゲトゲしていないし、弦が速度を速めても、ツンツン、ガシガシしていないのは、やっぱり残響のせいだろうな。と思う。
いつもブル6の最終楽章は、複雑な楽章だと感じるのだが、サヴァリッシュ盤で聴くと、難しいとは感じさせないし、緊張を強いない。堅牢な建物を外部から見上げているような感じ のブルックナーではなく、サヴァリッシュ盤は、母親の胎内に入ってしまっているようで・・・。
あまり難しく考えないで聴ける、親しみやすいブルックナー6番になっているように思う。

0460

ライトナー 南西ドイツ放送交響楽団 1982年
Hanssler Faszination
South West German Radio Symphony Orchestra, Baden-Baden(SWR Symphony Orchestra)

ばっちグー!

ノヴァーク版 ハルトマン 交響曲6番がカップリングされている。
ライヴ録音 録音状態は、極めて良く、上品で明晰的。クールだが、クールになりきらず壮大だ。

1楽章
かなりパワフルなのだが、ショルティのようには粗野になっておらず、あくまで透明度が高く純度が高い。
ライトナーの演奏は音が濁っていない。上品な感じで、パワーあふれるものの、そのエネルギーに嫌みを感じない。
ショルティ盤は、目の前で金管とティンパニーが炸裂して圧倒的な迫力を感じるのだが、そのために他の音がぶっ飛んでしまっている 。ライトナー盤には、そこまでの圧倒感はないものの、迫力は十分にあり、木管・金管・弦の音が明確で、奥行きが感じられる。それになにより、美しく残響を残している 。
ショルティ盤は、ヴァイオリンが色気がないというか、艶がないというか、カスカスして聞こえてしまっていたのだが、ライトナー盤には艶がありよく響いている。 金管類は、ちょっと荒っぽいかな〜とは思うのだが、残響があるので、綺麗に聞こえる。
低弦の響きもしっかり聞こえ、最終コーダ直前の旋律が複雑に交差していても、スムーズに進んでいる。
1楽章だけをとると、ショルティ盤は圧倒的なパワーが目の前で炸裂して中毒を起こしかねないのだが、ライトナー盤は、迫力も十分なうえ壮大だし。整理が行き届 き、とても理知的だ。これは良いわ〜

2楽章
美しーっ、だが、ちょっと、ひんやり気味している。人肌が恋しいって感じにもなるんだが、う〜ん。
カラヤン盤は、ちょっと演技臭い感じがするし、ショルティ盤は、この楽章に関しては見向きもしたくないし。ヨッフム盤のようには暖かさが少ないけど。ライトナーさんの演奏は、さりげないのだが良い。
もうちょっとだけ、タメて欲しい・・・と、感じがしちゃうところもあるんだが。
何度も聞くと、じわじわ〜と良さを感じてしまう。

3楽章
風変わりなスケルツォなのだが、エキゾチックだし、耳に残る旋律もあり。
ライトナー盤は、余韻の響きがたっぷりで、大変美しいスケルツォになっている。テンポは、ややゆったり。ホルンの響きもまろやか。

4楽章
テンポは、ゆったりめで、大げさな演奏にはなっていない。
ガチガチに構築されているわけでもないのだが、堅牢だし、伸びやかだが、超素朴でもないし。
迫ってくるパワーもあるし。なんだか不思議な感じで引き込まれていく。
金管類のボリュームもたっぷりで、弦も美しい。ガシガシギシギシ鳴らないところがいい。
いろんな要素が絡み合った楽章だけに、何度か聞くと、ライトナー盤はバランス感覚がいいんだな〜って思えてくる。

0666

インバル フランクフルト放送交響楽団 1988年
Eliahu Inbal
Radio-Sinfonie-Orchester Frankfurt
(hr-Sinfonieorchester、Frankfurt Radio-Symphony Orchestra)

ふむふむ。

録音は良く、奥行きがある。音量のボリュームを、そこそこあげて聴きたい。録音レベルの低さが致命的なんだが〜 その前に迫力不足かも。

1楽章
テンポは遅め。パワフルさには、他の盤に比べて・・・ う〜ん 少ない。静謐さという面の方が勝っているかもしれない。金管は、そこそこボリュームはあるのだが、もう少し迫力があっても良いかも。
楽章の最後では、大きく鳴ってくれたが・・・最初は、ちょっと控えめ気味。
ヴァイオリンの音色は、透明度がある。低弦が、もう少しガシガシ弾いてくれてもいいのだが、録音に奥行きがある分、前に出てきてない。ひとくちで言ってしまうと重厚さに欠ける。
インバルさんだから、もう少し、ねちっこく演奏してくれそうな気がしたのだが・・・
第一印象は、アッサリだと感じた。でも、何度か聴くと、フレーズの最後がちょっと粘ってる。
録音時間を確かめたら、長かった。(笑) 
楽章の最後の盛り上げる部分は、金管を丁寧に吹かせているので、ヴァイオリンの音色が良く聞こえるし、旋律の構成が良く見える。金管バリバリ系ではなく、どちらかと言えば弦主体。
何か、やらかしそうなインバルだという意識があったし、いつもの推進力が、少し欠けている気がする。もっとテンポアップしてもらってもよかったんだが。ティンパニーにも迫力がないので、そう感じるのかも。
この楽章は、ティンパニーの音量が大きくないと、迫力が欠けて、面白くないのかもしれない。

2楽章
楽章の最初は、決して天上の音楽には鳴っていない。どちらかと言えば、人の哀しみを感じさせる楽章になっている。フレーズを短めに振っているようで、溜息をつきながら、すすり泣いているイメージがする。
ちょっとしたアクセントをつけているようで、サラサラ流れるような旋律美には欠けているのだが・・・
楽章の最後になってくると、人の哀しみが浄化されてくるようで、天上の音楽に聞こえてくるのだ。やっぱ巧い。ヴァイオリンの音色は、やっぱ聴かせてくれる。ちょっと明るめの音色なので、希望を感じさせるし、広がりがよく出てくる。

3楽章
テンポがあがって、おお〜っ 1楽章にも鳴ってて欲しかった。と思うほど、迫力が出てくる。
リズミカルになってるやん。歯切れ良くホルンも鳴っているし。テンポに切れがある。
でも。他の盤と比べると、ちょっと速いな〜って気がする。
かなり変わったスケルツォで、金管のハデハデさと、弦のうっとり優美な音色と、交互にやってくるのだが、ハハハ・・・ 豪放磊落に金管が鳴り響かせて、優美な旋律は、う〜んと、ねちっこく演奏している。
特にホルンのトリオは、ゆったり、まったりしている。こりゃいい。ここまで粘るかあ。
この変わり身の切れの良さは、ピカイチかもしれない。両極端すぎるけど。

4楽章
快速で飛ばしているが、弦と金管のバランスが良い。
重厚ではないので、さっぱりしている感じもするけれど、決して軽量すぎないし。推進力もあり、快感という感じすらうける。
微妙にテンポを変えているし、歯切れもいいし、弦の響きも垣間見られて、いろんな盤を聴いたうえで聴いても、新鮮な感じを受けた。
ブルックナーの6番は、エキゾチックな雰囲気のする曲想だが、1楽章がなあ。
ティンパニーが、もう少し迫力があったら良かったのになあ。ちょっと残念・・・。

ブロムシュテット サンフランシスコ交響楽団 1990年
Herbert Blomstedt
San Francisco Symphony

こりゃ良いわ〜拍手

録音状態は極めて良い。冒頭の速さには唖然としたが、しっかい歌い、まろやかで色彩的な金管に、うっとり〜 音質には異論もあろうが、迫力の充分あるし、バランスも良く、ワタシは美しいと感じる。なかなかに熱い。
ノヴァーク版
カップリング:1 ワーグナー ジークフリート牧歌(91年)、2〜5 ブルックナー 交響曲第6番(90年)
1楽章
このブロムシュテットさんの盤は、ブルックナーの6番の前に、ワーグナーのジークフリート牧歌が収められている。
で、ジークフリート牧歌も、ワタシは大好きなので、気持ち良く聴いていたのだが、ジークフリートが終わったと思ったら、間髪入れずに、ブルックナーが始まるのだ。
えっ もう少し余韻に浸っていたいんだけど・・・
そんな暇も与えられず、6番の冒頭、弦の細かい動きである、チャッチャ チャチャチャ チャッチャ チャチャチャ が始まってくる。えぇ〜っ なんと無粋な・・・
ぶーっ! ちょっと眉をしかめながらCDを見ていると、トータル77:37とあった。
はあ。サービス精神旺盛なことは大変ありがたいが、そんなに無理されなくても・・・。と、思いつつ、ありがたく拝聴した。
もう慣れたけれど、最初は、仰天しましたね。

で、この冒頭は、遅い盤もあるのだが、ブロムシュテット盤は、快速ダッシュである。
ひぇ〜っと叫ぶ暇も与えず、金管のぶっ放しが聞こえてくる。

「ふぁ〜し〜 らしどしら しぃ〜そふぁ〜 (れぃ〜しらぁ〜)」
「そらぁ〜れぇ〜 みれどれ み みぃ〜しどぉ〜 (そぉ〜みふぁ〜)」
「ふぁっ しっどっ れっみ そぉ〜ふぁ どっど れみ らぁ〜そぉ〜」「そふぁっみ らぁ〜 らっそっど れぇ〜」
「そどっ みっ ふぁ〜 そどみっ ふぁ〜」 合いの手を入れてくる木管のフレーズが速い。それも繰り返すごとに速まる。
「ふぁっ ふぁ〜しぃ〜 らしどしら しぃ〜そふぁ〜 (コントラの2+3拍子 トロンボーンの上昇音)」
「そらっ〜れ〜みれどれみ ふぁ〜しどぉ〜」
↑ ここに至るまでに快速になるのは、予見できるのだが、それにしても・・・ ひやぁ〜っ。速いっ。
もちろん半音たっぷりのフレーズだ。一瞬出だしがあってないのかっと思ったほど、一気に加速する。

でも、この後は、いっきにテンポを落として、低弦のボン ボンっという音に乗っかって、優美なフレーズを、ゆったり〜 ゆったりと奏でていく。この落差の大きいこと。
ここで、いっきに鷲づかみにされてしまって、いきなり昇天しそうなほど〜 うっとり〜 させられてしまった。
やられたっ!もう、ここで勝負ありましたね。ホント、癖になるほどの冒頭でございました。第2主題の弦のフレーズが始まるまでの、第1主題は、わずか1分30秒である。
あとは、骨抜きにされて、もう、うわのそら〜

この冒頭から主題の部分は、好き嫌いが分かれてしまうとは思うが、その後の展開をみていると、う〜ん やられたと思う。
まっさか、これほど速く、明るい金管をストレートに出してくるとは。
で、直後に、これほど、甘くフレージングして歌われると、ころり〜です。

また、録音が極めて良いので、弦の細かい動きが、手に取るように聞こえてきて、、、どひゃーん。美しすぎる。
金管の音が、明るい、ブルックナーにしては、色彩的で、明るい。
深夜でもお構いなしに、ぶっぱなして〜っ! 音量をあげて、スピーカーから、バンバンに聴きたくなっちゃうほど、
細部のことを言うと。ちょっとここでは、低音の音量が足らないんじゃーとか、金管の音を、足して欲しいとか、あるっちゃーあるんですけど、そんなん、ホントの細部のことで・・・。
ブラスの音は、倍音が美しく広がって、迫力もあるし〜 綺麗にまとまった、ぶっぱなし〜だし、弦の音が、細かく聞こえてくるのと、和音の響きがとっても丁寧に描かれて、柔らかいところと、金管のノビが巧いっ。
金管同士のフレーズの受け渡しも美しく決まっている。意外なほど格調高く、コーダ部分も、ゆったりとしたテンポで、インテンポのままで締まった。ううわぁぁぁ・・・ 金管巧すぎっ。こんなに巧かったっけ。いやー 1楽章で、ワタシ、思わずナミダメになってしまいました。

2楽章
この楽章は確かに美しい〜 白眉的な場面続出なのだが、まずまず。
他盤も、とってもオケの力量が試されているかのように、美しく奏でてくるので、オケ次第ってところもがあると思う。
ちゃんと、ブロムシュテット盤も、綺麗なフレージングで優美に仕上がっている。和音の響きも綺麗だし、フレージングもまずまず。柔らかさが感じられ、春めいたような暖かさや、優しさを感じる。

3楽章
スケルツォの楽章で、木管がリズムをつくって、弦が軽やか舞い、鬱憤を晴らすみたいに金管が豪快な、ぶっ放しをする。でも、もちろん品位は保っており、ぶっぱしと言いつつも、美しくまとまっている。
弦と木管との分離も良いので、多層的に聞こえてくるのが嬉しい。
奥の方でホルンが鳴っていたり、弦の短いフレーズや、弦の複雑な絡みがあって、リズムが柔らかく立っていく。
ワタシ的には、いつも、この楽章は、敵機来襲のような主題が目立ってるな〜って、思うのだが、そこだけが、超目立つという盤も多い。でも、ブロムシュテット盤では、弦の動きが、よく聞こえる。
力強くもあるが、柔軟で、弾力性のある演奏なので、ゴリゴリした硬さがないので、とっても耳に優しい。

ワタシ的には、トランペットもホルンも巧いなあ〜っと、思いますね。これは、惚れちゃいますね。
ここのオケの音質は、柔らかく、明るくて開放的だけど、これほど、金管の音が、余韻を持って、倍音を楽しめるのって、なかなか無かったように思う。
結構、6番は好きなので、聴くのだけど〜 ぶっ放しているブラスの奥で、弦の響きまで、細かく耳を傾けて聴くことは、あまりなかったように思う。録音が良いと、こんなに情報量がつまっているのか・・・。なかなかに多層的で、幻想的だ。

4楽章
ふわーっと舞い踊るかのようなフレーズが登場し、金管が、唐突に「ふぁしっ ふぁしっ ふぁっしっ・・・ しぃ〜どれっ!」
っと鳴り出す。で、ティンパニーのロールが鳴って、いきなり盛り上がる。
で、続いて、弦楽合奏のような旋律が流れてくる。
全くそりの合わないよう主題が、なぜ、異質の主題を、どうして、かわりばんこ状態で提示してくるのか。気味が悪いほど、全く異質じゃん。どうして、こんな異質の主題を、ブルックナーは、並列して聴かそうとするのだろう。
演奏家は、この違う主題を、どうやったら、まとまりやすく聴かせることができるんでしょうねえ。

ワタシは、敵機来襲のような主題と、そして平和的な主題・・・
ブロムシュテット盤で聴くと、リズミカルで軽妙な場面が多い。軽やかに、弾んで行く場面が見受けられる。
敵機来襲主題と、シアワセにリズミカルに弾んで行くような主題が、まあ、少しは、距離が縮まったような感じで〜
他盤よりも、好ましく聴けた。
だって、敵機来襲型主題は、メチャクチャ怖く、神の逆鱗にふれたかのように、恐怖のどん底に突き落とすかのような演奏もあるのだ。
両極端の主題を、全く別モノとして扱うというか、次元が違うような扱いをしているというか。善悪、天と地のように、両極端に位置させ、乖離状態で、乖離したまま主題を提示しているように聞こえる盤も多い。
この盤で聴くと、どうも馴染まなかった主題が、まあ、少し距離が縮まったかのようで〜。
とびっきり良いイチオシって〜はいかないけれど、ワタシにとっては、情報量の多いという点で。愛聴盤になりそうである。

0461

チェリビダッケ ミュンヘン・フィル 1991年
Sergiu Celibidache
Münchener Philharmoniker
(Munich Philharmonic)

こりゃ良いわ〜拍手

ハース版 ライブ盤 拍手入り。ライブ盤とは思えないほど、よく響いて気持ちが良い。クリアーな録音状態だし、演奏も純度が高い。 やっぱ、チェリさまは凄いっ、と感服しちゃった1枚。

1楽章
異様に遅いテンポを取るチェリさまだが、えっ 普通やん。という出だしだった。
まあ もっとも、他の盤と同じようなテンポだという意味なのだが・・・ そのうちに、多少は遅くなってくるのだが、他の盤と比較しても、終始、超スローではない。
このチェリの演奏は、誠に雄大で堂々としている。これこそ押しても引いても、びくともしない感じがする。
楽曲のせいでもあるが、全くといって良いほど揺らがないのだ。それに、逞しい推進力がある。
弦の刻みも明瞭で、くっきりハッキリと聞こえる。堅牢なだけでなく、旋律の美しさも飛び抜けている。
精製された純度が高いというのが、よくわかる。
金管の音色など、すでにあっちの世界から、お迎えがきたかのような音色になってて〜 ショルティ盤の音色とは、全く次元の違う世界が広がっている。う〜ん 何が違うのだろう。
これほどまでに違う世界と感じさせるのは? 
なんだかティンパニーの音すら、天国の扉を叩いているような気にさせられる。う〜荘厳であることは間違いない。

2楽章
チェリヴィダッケのブル6の2楽章は、アダージョのなかで1・2を争うような美しい世界が広がっている。
没入できる世界である。すでに、彼岸の世界に行ってしまって、天使になって舞っているいるという感じに仕上がっている。
こりゃ こころして聴かないと、もったいない〜
どどーしみーみーれ そ〜ふぁ〜み〜れ〜ど〜し〜ら〜そ〜 そ〜ど ふぁふぁ〜みれ〜ど
文字にしてしまったら、超単純な音の並びなのだが、なんという美しい音色なんだろう。ウルウルしてくる。
でも、マーラー5番のアダージョと双璧かなあ。
とても長い楽章なので、私は、これを聴きながら寝てしまったことがある。お恥ずかしいが・・・

3楽章
軽快なスケルツォの楽章なのだが、まるでチェリさまが振っているとは思わないぐらい〜 速い!
(というより普通のテンポ)
ヴァイオリンの音色も黒光りしているようで、生き生きとしている。
トランペットとヴァイオリンの掛け合いが、この楽章のなかで、何度か繰り返されるので音の形は耳には残るのだが、風が吹いているようで〜 印象深く残らない。
まるで、いつものブルックナーの原始霧のような雰囲気がある。

4楽章
ヴァイオリンの旋律もオリエンタル調なら、金管が変なオリエンタル調の音を出す。
なんだろう〜 この音。ふぁし〜 ふぁし〜って変な音で合いの手を入れる。ヴァイオリンとホルンの掛け合いの音色が独特で、1楽章のオリエンタルの雰囲気と同じで、どことなくエキゾチックな感じがする。
西洋音楽とは、一瞬思えない音なのだ。
それにしても、響きが濁らない。
カラヤン盤だと、うっ。なんじゃこれ〜という濁りが聞こえてくるのだが、チェリさまの振った音楽には濁りがない。超純水という感じがする。とにかく、おみごと!

2119

バレンボイム ベルリン・フィル 1994年
Daniel Barenboim
Berliner Philharmoniker
(Berlin Philharmonic Orchestra)

断固抗議!


録音状態は、う〜ん。ライブ盤だが、94年にしては、これは、ちょっと酷いかも。低音が籠もっていて響かない。埋もれているフレーズが聞こえたりするのだが、総体的に、リズム、アンサンブルが、緩くて相当にイマイチ。これ、ホントにベルリン・フィルなの?ワタシ的には相当に腹が立つ。

1楽章
バレンボイムさんとベルリン・フィルとの共演で、ちょっと期待していたのだが、ちょっと素っ気ないというか、すっと行かれて粘りがないというか〜 スッキリしてて、ちょっと拍子抜け。
録音状態は、まずまずなのだが、94年の録音のわりには、ちょっと籠もっているというか、低音の響きがイマイチ明確に抜けきっておらず、重厚感が薄め。
埋もれていたフレーズとか、音がちりばめられて、良くは聞こえてくるのだが、どうもなあ。
独特のこだわりが見え隠れするが、まあ、そこんところ細部にこだわるより、6番の冒頭から、「チャ チャチャチャ チャ チャチャ・・・」という弦のリズムと、 ティンパニーの叩きが、えっ? なんじゃーこりゃ〜
合ってないんじゃー?  えっ ベルリン・フィルでしょ?
金管の「ふぁ〜しぃ〜 らしどしら し〜そふぁ〜 れぇ〜しらぁ〜」という豪快なフレーズも楽しんで聴いているワタシにとっては、う〜ん。はあぁ。ダメじゃん。
金管のフレーズと、ティンパニーのリズム感が、イマイチ、いやイマイチどころか、さっぱり、迫力に欠けているような気がする。段々と熱くなって来るので、まあー良いんだけど。
ティンパニーさんは、こりゃダメだね。拍感覚がずれとるわい。
で、金管は出だしっ 失敗しちゃっただろ〜だし、弦も金管もティンパニーもバラバラどす。

「ふぁどみ ふぁ〜 ふぁっ どみふぁ〜ふぁっふぁ どっみふぁ〜」という、クラリネットかなあ。
木管にはこだわって、鳴らしているようで面白いのだが、これがなあ。イマイチ、なーんて素っ気ないんだろ。おちょくってるんか。と言いたくなるような軽いフレージングで、えーっ なんだよぉ。と思ってしまった。
梟の声のように鳴いているんだけどなあ。(まっ 変わり種みたいで聴けるんだけど)
フレーズ間は、総体的に見通しが良いようには感じる。
いや〜 見通しという感じではないなあ。なんだろ、いろいろと工夫してるし〜何度も聴いている人だと、あれっ あっ。と、 聴いたことがないフレーズが出てきており、埋もれているのを掘り起こしてくれるので、ありがたいかもしれないのだが。なんか違うんだよなあ。
それに、覇気が感じられず、チェロとかコントラバスの重低音弦が、ボンボンっと力強く聞こえてないので迫力がイマイチ。ティンパニーがダンゴ状態に聞こえて、ハイ、ワタシ的には、ちょっと〜であります。
綺麗に、ゆったりと鳴らしている場面と、低弦のボンボンと響くところか、もう少しリズム感と、綺麗な響きが入っていたら、また印象が違っていたかもしれないが、ちょっと縦糸もずれそうになっているし〜 
共感して演奏してないというか、心がこもってないっていうか〜 素っ気ないねえ。
期待してたのに、ちょっとがっかり。

2楽章
ふわっとした感じがするのだが、なにか、アンサンブル的にキチンとなっていないような感じがしちゃう。
(ベルリン・フィルに対して、申し訳ないんだけど〜)
チェロのフレーズが、緩いような気がするし、木管のフレーズも、緩めで、オーボエのフレーズも、たらん。とした感じがする。
で、総体的に、音の層がバラバラしてて、かさっとした感じがするのは、どうしてなんだろう。
音の調和感というか、音のまろやかさとか、どこか、しっくりしていないというか、瑞々しくもないし、しっとりとしておらず、何故か、音の層が薄めに感じるのだ。
厚みがないというか、個々のフレーズが強調されて、まとまり感に乏しい。
彼岸的、天上的なフレーズが詰まった楽章で、それなりに雰囲気はあるものの、どーも違和感がある。
高音域のフレーズは綺麗に聞こえるが、やっぱり、フレーズが緩く、どこか密度が薄い感じがしてしまう。
それに、ピンっと張りつめた、緊張感も乏しく思えて〜 う〜ん。単にいつも聴くフレーズが流れてくるだけって感じなんだよなあ。
ところどころ弦のフレーズが、やたら前に出てきて金管の和音が奥に引っ込んでしまうし、木管だけが浮かび上がってきたり、なーんか、ワタシには違和感があり、はてな?
総体的に響きが薄く感じて、なーんか、情感に乏しい感じがするんだけど〜 

3楽章
なーんか、鬱憤を晴らすみたいに頑張っているんだけど〜 
「ふぁ〜みれっどし ふぁ〜みれっどし」という金管の豪快な最初のフレーズのみ強奏されており、弦と木管のパーツが、バラバラしている。
金管が頑張って咆吼しているのはよく解るのだが、なんだか、金管だけが浮いちゃて〜 他のフレーズがおざなりで、肩すかしって感じがする。素っ気ないというか、味がないというか、なーんだこれっ?
バラバラしてて、まとまってないというか、今演奏しているパーツばかりが目立っており、重厚さがなく、頑丈な構築物のような感じがしない。音が、パラパラ落ちていくみたいだ。これじゃー 崩落状態に感じの荒野に建つ廃屋のような、荒れた感じがする。聴いてて寒々しいし、耳がそばだたない。
金管は、いつも聴くフレーズを綺麗に演奏しててまずまず良いんだけど、やっぱ総体的な、トータルで、失敗しちゃってる感じがする。
音が、スカスカしてて、見通しが良いというのを通り越して・・・。これじゃーブルックナーじゃないだろう。
う〜ん。何故なんだろ。気合いが入ってないっていうか、総体的にノリ感も少ないし、演奏者の全員のイメージが一致してないというか、バランスが整わず演奏会を迎えたって感じだろうか。
ワタシの耳には馴染まないし、とーっても変です。
これを生で聴いたらワタシ的には、相当に腹立つ。

4楽章
弦のボコボコしたピチカートのうえに、ウネウネした感じの中途半端なフレーズが流れてくる。
弦がしっかりしてないなかで、金管だけが、咆吼してくるのだ。
「ふぁしっ」
「ふぁしっ ふぁしっ・・・ふぁしどぉ〜 しどれっ れみふぁっ・・・」と、金管は巧いんだけどなあ〜
なーんか、幽霊でも出そうな弦のピチカートは、なんだこれっ。
メチャクチャ音がデッドで、響かないし、ボコボコした響きのなかで、ブキミっていうか、下の音が無いやん。
足元が崩れてしまってて、ティンパニーが、おどろおどろ〜どろどろどろ〜っと響く。
楽章のなかで、がらり〜と表情が変わるのだが、緩いフレーズが、ホント緩くなってて〜 なんじゃーこりゃ。と思う。ドンドン、バンバン。金管だけがやたら目立って、頑張っているのは解るが〜はて。
メチャクチャ、テンポをあげて、滑っていくフレーズが流れていくが、どこか安定した感情がないと、寄る辺がないまま、崩壊しそうだ。極端にメリハリだけをつけても〜安定しないし、アコギすぎ。
最後、ガシガシと弦が鳴ってきて、金管の鳴りっぷりは良くなっていくし、テンポをあげて〜 熱く演奏してくる雰囲気はあるのだが、なんか最後で頑張ってもねえ。
オケと巧くいってなかったのかなあ。
とにかく、ワタシ的には、さっぱり〜のCDでした。それに、このジャケットねえ〜 惑星と間違ってるんじゃーないのかしらん。これで全集つくるなんて、、、うぷぷっ。

1975

ヴァント 北ドイツ放送管弦楽団 1995年
Gunter Wand
Hamburg North German Radio Symphony Orchestra
(NDR Sinfonieorchester Hamburg)

昇天しちゃいました

原典版 ライブ盤 
録音状態は、まずまず。残響が少し多めで、1楽章の最初のティンパニーが団子状態になっている。2楽章は、天上そのものの世界が広がっている。できれば、ボリュームをあげてききたい 。

1楽章
鳴りっぷりもいいし、重低音の迫力も十分だし、スケールの大きな世界が広がっているのが、いかんせん残響が多めで、柔らかい。で、テンポは速めである。
ヴァントと言えば、カチっとした堅牢な感じを受けるのだが、この盤は、柔らかい感じがする。
木管も金管も、旋律をゆったり歌わせているし、唸るような美しさも持っている。
響きは、低弦から、ぼんぼん・・・と刻まれているし、低弦のリズムも、かなり響いている。
ただし、ティンパニーのロールが、リズムを刻むというより、団子状態になってしまって、まるでトコロテンみたいだ。
迫力はあるが、単なる地響きにしか聞こえない し、これでは、この6番のリズム刻みが〜 
えぇ〜 これは酷い。絶句するほど酷い。どーなってるの? このティンパニーさん。
う〜ん。ティンパニーだけに限って言うと、こりゃ〜いかんよぉ。最低だあ。

意外と、この盤は、テンポより旋律が勝っているみたいで〜 微妙にテンポを伸び縮みさせているが、 まあ、ゆったりと、ふんわり〜っとアコーギクがなされている。まあ、ワタシ的には、さほど、あくどくないように思えるが。ヴァイオリンの刻みは、ハイ、良いと思います。金管も迫力あるし。優美さもあるのになあ。
とにかく、最初のティンパニーは、叩きミスなのか、張り方が緩いのか、録音がマズイのか。よくわかりませんが〜 ちょっと酷いと思う。まあ。この楽章に何度かティンパニーは叩かれているが、 最初が特に酷く、あとは、まあまあ。
可愛らしい木管の音色が、合間に聞こえてくるのは嬉しいし救いだ。
まあ、丸い球体的な演奏で、特にホルンの柔らかくノビのある音色は、さすがだと思うが〜
金管が全て完璧ってワケでもないので〜 まあ、ライブ盤だからなぁ〜。

2楽章
う〜ん。最初から、もうすでにあの世というか、彼岸を感じさせる雰囲気がある。テンポは遅めで、たっぷりとした息づかいで深々としている。
神々の息づかいって感じで、ふわーっとした浮遊感もあり、テンポが微妙に揺れている。
う〜ん。この深々感は、もはや、あの世ですかねえ。弱々しく、か細い感じで、受取り方によっては、死の間際的な感じもするような。もはや〜お迎えが来てますよん。という感じ だ。ちょっと、これは、、、
ここまで行くと、ついていけないというか、アブナイな あ〜と思うほど。恍惚としているとうか。法悦状態というか・・・。テンポの揺れは独特というか、えぇっ。と意外に感じるところがあるが、ライブ盤だからなのか、これが個性なのか。
いずれにしても、2楽章で終わり、って感じで、充分に聴き応えありました。という状態になっている。ライブで聴いていると、もはや失神、放心しているでしょうねえ。
が、何度も聴くCDでは、ワタシ的には、緊張感が持続しづらいデス。ダメなワタシ。(泣)

3楽章
スケルツォの楽章だが、スピードを上げないという指定があるらしい。まっ、この楽章を、スイスイ行っちゃう盤もあれば、ゆっくりという盤もある。
適当にスピードをあげてないと緩くなりがちで、ツマンナイ。と感じちゃうのが正直なところなのだが・・・。
まあ、かちっとした音が続くなか、ホルンやフルートの柔らかい音色が、印象に残る。
低弦の刻みが、もう少し響いてくれば迫力があったかもしれないが、ドロドロ〜っと鳴ってくるティンパニーの音にかき消されてしまいがち。全体的には、リズムのノリが良くないという感じがしちゃった。
あっ もっとも、いきなりの音圧、派手さは持ち合わせているのですけどね。

4楽章
3楽章からの続きで、いきなりの音圧と、金管の咆吼は迫力あり。まっ、これは、1楽章で、ボリュームをあげていたからかもしれないが〜 ちょっとのけぞってしまった。
ヌケやキレはよくないので、どわ〜っと、ごろごろ〜っとした塊のように出てくるのである。
それに比べて、木管群は、可愛い音なのだ。それに、ヴァイオリンのふわ〜っとした音色と神々しさ。
どろどろ〜っとした塊のような、低弦とティンパニーの臭うような響きと、ヴァイオリンを初めとした高音域の弦の優美さ、神々しさ。木管のふわ〜っとした響き、この対比は面白い。
ちょっと悪趣味かなあ。と思うほど、この対比は面白いが・・・。
いかにも、泥臭く鳴り響く金管と、どろっとした打楽器の響きは、う〜ん。二律背反でありながら、混濁しているようで、結局、救いきられずに、濁りにはまっていくような感じがする。
ヴァント盤で聞くと、ヌケが良くないためか、スリリングさ。キワキワ感が感じられない。

上昇指向になりきれず、腰までぬかるみにハマッテしまって、ミリタリー調に、頑張るぞ〜っと叫び続けながら、前のめりに倒れちゃうような感じで終わっちゃうようで〜 はあ。ヴァント盤で聞くと、がんばちゃ〜いるんだが、中途半端で終わっちゃうようで。
イマイチ、ノリの悪さ、中途半端で、燃焼しきれず、あれっ。と終わってしまうところ、聴いた後に、爽快感を感じさせてくれないところが、なんとも〜 やりきれないというか、すかっとしないというか。
6番が、変な楽曲だと、烙印押されそうな演奏の代表かもしれない。その点は、ちょっと残念だ。
1964年 クレンペラー フィルハーモニア管弦楽団 EMI ★★★★
1966年 ヨッフム バイエルン放送交響楽団 ★★★★★
1972年 シュタイン ウィーン・フィル Dec  
1976年 ヴァント ケルン放送交響楽団  
1978年 ヨッフム シュターツカペレ・ドレスデン  EMI ★★★
1979年 ショルティ  シカゴ交響楽団  Dec ★★★★
1980年 レーグナー ベルリン放送交響楽団  DS ★★★
1980年 カラヤン  ベルリン・フィル ★★★
1981年 サヴァリッシュ  バイエルン国立管弦楽団  Orf ★★★★
1982年 ライトナー  南西ドイツ放送交響楽団  Hns ★★★★★
1988年 インバル フランクフルト放送交響楽団 ★★★
1990年 ブロムシュテット サンフランシスコ交響楽団 Dec ★★★★★ 
1991年 チェリビダッケ  ミュンヘン・フィル  EMI ★★★★★
1994年 バレンボイム ベルリン・フィル Tel ★★
1995年 ヴァント  北ドイツ放送管弦楽団 ★★★
1997年 シャイー コンセルトヘボウ Dec  
1997年 スクロヴァチェフスキ  ザールブリュッケン放送交響楽団 Arte  
2005年 ケント・ナガノ ベルリン・ドイツ交響楽団 HM  
所有盤を整理中です。

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