「 頭のなかの ♪ おたまじゃくし 〜クラシック音楽を聴いてみよう〜」

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 ショーソン  交響曲 変ロ長調
Chausson:
Symphony in B flat major


プラッソン トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団 1976年
Michel Plasson  Orchestre National du Capitole de Toulouse
(Toulouse Capitol National Orchestra)

ほぉ〜良いヤン

録音状態は、まずまず。アクのない素直な演奏で、爽やか。
カップリング:
1〜3  ショーソン 交響曲
4 ショーソン 交響詩「祭りの夕べ」
5 ショーソン 交響詩「ヴィヴィアーヌ」

1楽章
弦で、奏でられる斉唱のようなフレーズ
どれ〜みれど〜 そ〜ら〜 し〜 ど〜れ (ティンパニー)
れ〜ふぁ〜 そらそふぁみ〜ふぁ〜みふぁそ〜(ティンパニー)
それ〜ど〜ど それ〜ど〜どしらそらそふぁ・・・

あまりの厳かにおののいてしまったのだが、噛みしめているような暗く沈んでいるフレーズだ。
少し悲壮感が漂うものの、どことなく懐かしい気分に誘われる。
ヨナ抜き5音音階的なフレーズなのだろうか。フランス風というより、どことなく和風だ。
プラッソン盤は、この沈んだ音を丁寧に奏でており、弦の和音が綺麗に聞こえる。
録音は、ちょっと古めかしくヌケが良くない。
それも、弦だけで奏でられた部分は、ふわーっと靄が掛かって、ほの暗さがある。

少し田舎臭い感じがしないでもないが、ただ、この序奏のような部分が過ぎると、木管が明るく夜明けを告げるような感じに変わる。
そ〜らみそ〜 ら〜そみそ みれ〜 そら〜し どら〜そみーれ 
ただし、底抜けに明るいわけじゃない。輝く未来が貴方を待っている〜とまではいかないが、そこそこに、爽やかに涼やかに展開してくる。
そ〜らみそ〜 らそ〜みそみ〜 そらそ〜みそ らそ〜ふぁそ しらどし〜
そみれどれみ みそ〜み みそ〜み
素朴だが、木綿のハンカチーフ的な草原の香りが漂う。
「れーそふぁ〜れどれ」という、歌謡風なフレーズが印象的に奏でられている。
すぐに口ずさめるフレーズで、カリンニコフの交響曲とよく似た雰囲気を持っている。
カリンニコフはロシアだが、ショーソンはフランスである。
でも、ふふふっ。若い頃の甘くて、ちょっとほろ苦さは、万国共通なんだろうねえ。くすぐったいような、干し草の匂いのしそうなフレーズは、きっと誰でも好きになるだろう。
プラッソン盤は、冒頭は荘厳さも持っているが、ホルンや弦や木管が、ふわーっと軽やかに、でも、軽薄な感じをさせず、フレーズを、リズミカルに体に染みこませてくれる。
音色も渋めだが、「みっそみ〜」の最後のフレーズにアクセントをつけながらも、ふわーっと演奏している。
高音域のヴァイオリンの音色も良い。
主題が循環して使われているが、フランクの交響曲のように重くなっていない。
「しーみ れ〜らそら〜 らみれ〜らそら〜」
同じフレーズで飽きが来そうなモノだが、しつこく重く重ねていかず、微妙に半音上がっているところを、なんとも、鼻にかかった鼻音に仕上げ、親しみやすく、可愛い演奏している。

2楽章
木管の音色が主になっており、弦のフレーズが羽根のようで、フレーズ自体に浮遊感が生まれている。
中音域の音色が特に美しい。
チェロの甘い音色が、幻想的に聞こえてくるというか、女性のアルトの声で、歌謡風に流れてくる。
ずーっと聴いていると、このフレーズが、劇付随音楽的に聞こえてくる。というか、目の前で、劇が繰り広げられているように感じてくる。
自分の頭のなかで、どんどん、劇の場面が展開していく。特段、明確なシナリオがあるわけじゃーないだが、不思議な光景が広がる。 あぁ〜 これがワーグナーの影響なのかなあ。まるでオペラを聴いているような気がする。
旋律自体は、そんな複雑でもないし、複数のフレーズがあって縦横無尽に広がっているわけではない。
いったってシンプルな旋律なのだ。だって、声がそのままフレーズに写してあるような調子だから。
そのシンプルなのが、そのままプラッソン盤に反映されており、ちょっと一本調子で、すーっとしすぎているような気もする。もう少し膨らみがあっても良いかも。
そして、更に欲を言えば、もう少し弾力性があってもよいかなあ。

3楽章
ティンパニーの一撃があり、弦が風をイメージさせ、金管が「ど〜ど〜れっふぁ」と軽く吠える。
おっ なんか戦闘的な劇に変わっている。
と言っても、怖い劇になっているわけじゃなく、全体的にはソフトである。
珍しく どーど れふぁ〜れ しーし れふぁ〜れ とミリタリー調に流れてくるが、でも、裏で、1楽章のフレーズが顔を覗かせたりしている。
おおっ やっぱ〜戻ってくるんだ主題が。
ミリタリー調には鳴っていたが、すぐに主題が可愛く、寄り添ってくる。
ふふっ 小花が咲いているような感じで、交互にフレーズが鳴っていたりする。まるで変奏曲のようだ。
いや、これ主題が循環しているんだっけ。循環していることは良くわかるが、あまり執拗ではないところが、ショーソンの持ち味なのだろう。

プラッソン盤は、アクの強い演奏ではないので親しみを感じさせてくれる。
ミリタリー調のところは男性っぽいが、全体的に優しい少女が、草原で歌っているような印象だ。 微笑ましい。特に第2楽章は、目の前でオペラが奏でられているような錯覚に陥り、とても不思議な体感をさせてもらった。
アルミン・ジョルダン バーゼル交響楽団 1985年
Armin Jordan  Basle Symphony Orchestra

ばっちグー!

録音状態は良い。少し残響が多いと感じるかも知れない。さりげない終わり方に、やられた。
カップリング:
1〜3 ショーソン 交響曲
4 ショーソン交響詩「ヴィヴィアーヌ」
1楽章
弦で、奏でられる斉唱のようなフレーズ
ど〜れ〜みれど〜 そ〜 ら〜し〜ど〜れ〜 (ティンパニー)
れふぁ〜 そ〜らそふぁ み〜ふぁ〜みふぁそ〜(ティンパニー)
それ〜ど〜ど〜(ティンパニー) それ〜ど〜 どし〜らそらそふぁ〜ふぁーみれ〜

かなり沈痛な面持ちで、冒頭が奏でられる。ふかぶかと〜 厳かにティンパニーが鳴っている。
テンポは遅め。弦が悲痛に「れーみふぁみれ〜 れーみふぁみれ」に高揚していき、金管のまろやかな咆吼で、感極まって泣いてしまう。
その後、感情が静まったらしく、ひと呼吸おいて、少しだけ明るく「そらみそ〜」っと展開する。
ジョルダン盤は、一気呵成に感情が変わらない。
雲が段々に、ホント段々に薄れて、ようやく、青空が見えてきたようなシーンとなっている。
ここまでの時間経過は、もったいぶらず、じわーっと感情を抑えつつ、熟慮しているようだ。
プラッソン盤のような若やぎはないものの、シンキクサイまでには至らないバランスの良さを感じさせる。
金管のパッセージの響きと、弦の余韻が、あまりの豊穣な響きであったため、ん? オルガンが入っていたっけ? いや〜入っていないよねえ。
いやいや。すごい良い響きで驚いた。おそらくティンパニーの響きだと思う。
洒脱で軽妙というよりは、ちょっと重めのドイツ風と言えば良いだろうか。(あまり、ドイツ風とかフランス風というのは好きジャーないのだが)
フルネ盤のような渋い音色でもないし、1音1音区切った見通しの良い演奏でもない。
プラッソン盤のような洒脱に、軽快に富んだ音でもないし、デュトワ盤のような、さらり〜っと、ふわり〜とも演奏していない。巧く言えないのだが、まろやかでありながら、重くないし。でも内省的だし。
ティンパニーの音の響きが、全体を包んでいるようで、私的には頃合いに聞こえる。
素朴で、シンプルな旋律が続いていくが、木管とホルンの音色のうえに、弦が弾むようなフレーズを奏でたあと、「ら〜そみそ みれ〜 そら〜し どら〜そみーれ」という歌謡風の流れてくる。
高音域のヴァイオリンの音色も透明度が高く、しっかりとした張りと勢いがあり、単なるフワフワ感だけでなく、緊張感を持っている。

2楽章
深い森をイメージさせる。「ふぁーらしれーどど〜」
バーゼル響の弦の高音域は、すごい張りがある。木管の音色は深いし。
森の奥の湖の畔に立っているような気がする。
歌謡風のフレーズが、劇音楽にはならないし、声楽曲でもない、その微妙なバランスのうえに立っている楽章なのだが、歌うことは歌うものの一本調子にならず、副旋律を大切にして、重なりが楽しめる。
厚ぼったくならず、フワフワ飛んでいくような軽さでもなく、テレテレもしておらず。
う〜ん。適度な厚みを持っている。

3楽章
ジョルダン盤は、あまり派手に激しく鳴らない。ティンパニーの一撃は聞こえず、弦がよく鳴っている。
金管より、弦が主体になっている。確かに金管が「ど〜ど〜れっふぁ」と軽く吠えてはいるのだが、派手さはない。抑えている。いや、風景の描写ではないんだろうなあ。きっと。
「みっどっーし みっどっーし」と、穏やかな主題がユニゾンで奏でられる場面ではテンポを幾分落としている。ここでも、フルートの透き通った音色が聞こえてくる。
他の盤よりも、響きは、オルガン的に聞こえる。
フレーズの輪郭は、楷書体というカッチリした感じは受けないが、わりとハッキリしている。
しかし、中間以降は、幻想的な雰囲気が良くでているような気がする。
静謐ななかでの、夢想的な要素も多分に含んでいて、ふーわっと、別世界に飛べるような雰囲気もある。劇っぽくもないし、絵画的でもないし、う〜ん。表現が難しいのだが。
ホルンの音色なんぞ、甘いのだが渋いし、弦の渋いながらも、明るい なんとも微妙な音色に、うっとりしてしまった。
和風で、適度に重みがあって、渋いながらも、ヴァイオリンの高音の通る声にやられた。
ひとくちに言えない、多彩な要素を秘めている。ショーソンって、肌に合うな〜っと思ったのは、このジョルダン盤を聴いた時だった。
フルネ盤も良かったのだが、ジョルダン盤は、おとなしいのだが、肌合い的には、しっくりくる。
あからさまでもなく、ちょっと懐古調ではあるけれど、繊細で、中庸で、どぎつくもなく、硬くもなく、柔らかすぎず。
うーん。アカン・・・。これでは、ちっとも言葉で表現できてない。(涙)
無理がない。すーっと入って、その存在感がやらしくないのだ。
特に、最後のコラールのテンポが遅めで、ふわーっとしていながら、内省的で悲痛すぎず、思いだけに耽っているわけでもなく、透き通るなかで消えていく。
この、すーっと消える 消え方に驚かされた。さりげなさすぎ〜っ。このさりげなさに、やられた。
フルネ オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団 1988年
Jean Fournet  Radio Filharmonisch Orkest
(Netherlands Radio Philharmonic Orchestra)

ほぉ〜良いヤン

録音状態は良い。少しボリュームをあげて聴きたい。ちょっぴり重ためたが、テンポ良い。
カップリング:
1〜3 ショーソン 交響曲
4〜7 フォーレ 組曲「ペレアスとメリザンド」
1楽章
弦で、奏でられる斉唱(コラール風)のフレーズ
どれ〜みれど〜 そ〜ら〜 し〜ど〜れ
れ〜ふぁ〜 そらそふぁみ〜 ふぁ〜みふぁそ〜
それ〜ど〜 それ〜ど〜 どし〜ら そらそ〜ふぁみれ・・・
単調にならず、奥の弦とティンパニーの連打が響いている。
かなり重々しい。大時代がかっているような気もするが、交響曲という雰囲気には相応しいかも。
テンポは、ゆったりめ。
フルネ盤は、縦糸をしっかり刻んでいく。ティンパニーが、かなり要所を締めていくので、リズミカルには聞こえるが、ちょっぴり重めになっている。内省的と言えば内省的に聞こえるが、この旋律で何を見いせるのか、私自身よくワカラナイところがある。とにかく、重々しいぐらいに響いている。
重々しいコラールが、主題が変わると、段々と光を帯びて輝いていくのが、見えてくる。
この色彩の変わり目を、フルネ盤は、とても大切な要素として、丁寧に演奏してくれているようだ。
プラッソン盤だったら、明るい主題のところは、一気に駆けていくが、う〜ん。木管も、タレタレ・・・と吹いていない。きちんと1音1音吹いている。弦も美しい。
で、フルネ盤は、フレーズが良く見える。
フルートや弦のフレーズが、はっきりと聞こえてくるので、わりと見通しが良いのだが、シンプルなフレーズを、各パートで装飾して聞こえてくるのがわかる。横糸重視のフレーズだけでは、ちょっとこの楽曲では単調に聞こえがちなので、こうやって覆って装飾してやらないとダメなような気がする。
いろんな音が鳴っているんだ〜と感じられて、フルネ盤は楽しい。
逞しく鳴るところは、しっかり大音量で鳴ってくれる。金管も、まろやかだが迫力もあるし、ティンパニーの連打も、なかなかの迫力で。バッチリ。

2楽章
哀しみを押し込めたような楽章で、1楽章のコラールの延長のような感じがする。
叙情的で、劇音楽という感じがするのだが、プラッソンの明るめ、デュトワの暗めの幻想的な雰囲気とは、ちょっと違っていて、フルネ盤だと、深々とした息の長いフレーズが感じられる。
そら〜れ〜そみ どれ〜ふぁれど〜 ふぁら〜どしららどそ〜 
連綿と続くのだが、サワサワとした風のような弦が、歌っている。森の奥で奏でられているような雰囲気があるのだが、フルネ盤は、金管がかなり下支えしているので、演奏にボリュームが感じられる。

3楽章
ティンパニーが鳴って、弦が「どそー どそー」風が吹いている感じをイメージさせる。
そのなかで、金管が「ど〜ど〜れっふぁ」と吠える。
フルネ盤は、テンポがゆったりめなので、戦闘的なイメージはしない。
どーど れふぁ〜れ しーし れふぁ〜れ ・・・ 重々しく響いているが、そのうちに、1楽章のフレーズが顔を覗かせ、雰囲気が変わる。
ふふふっ。この変わり身の軽やかさ。おみごと。
で、みっどっーし みっどっーし と、穏やかな主題がユニゾンで奏でられる。
う〜ん。じゃー この3楽章の序奏は、なんだったんだ? あの嵐のような描写は、いったい何を意味していたんだ。・・・と、やっぱりワケがわからなくなってしまう。
変わり身の素早さとかは、洒脱があって良いんだが、フレーズ間の意味あいがねえ。よーわからん。
再度、この楽章冒頭の嵐が戻ってくる。で、前の楽章で使われたフレーズが戻ってきたりしている。
最後になって、1楽章の冒頭に流れた斉唱風コラールが、奏でられて幕が閉じられる。
和音の響きが、丁寧に奏でられており、とても穏やかで美しい。

う〜ん。ちょっぴり重いかな〜とは思うのだが、旋律の使い方とか、フルネ盤がよく聞き取れたこと。
金管が要所を締めて、テンポよく演奏されていること。
メリハリがついていて、安定感があること。フルネ盤は、普段、ちょっと重めのドイツの楽曲に親しんでいる人にも、受入れやすいのではないだろうか。
でも、ショーソンの交響曲としては、どの盤の解釈が良いのか、実のところ〜ちょっとつかみかねている状態だ。
デュトワ モントリオール交響楽団 1995年
Charles Dutoit  Orchestre Symphonique de Montreal
(Montreal Symphony Orchestra)

いかすぜっ

録音状態は良い。てれっとした演奏だが、劇的な演奏で、これはこれで良いかなあ。
カップリング:
1〜3 ショーソン 交響曲
4 ショーソン 詩曲
5〜7 ショーソン 愛と海の詩 ヴァイオリン:ジュイエ バリトン:フランソワ・ル・ルー  
1楽章
弦で、奏でられる斉唱のようなフレーズ
どれ〜みれど〜 そ〜ら〜 し〜ど〜れ
れ〜ふぁ〜 そらそふぁみ〜 ふぁ〜みふぁそ〜 それ〜ど〜 それ〜ど〜 どしら〜そらそふぁみれ・・・
哀しみをうちに秘め、押し殺したような雰囲気の漂う旋律で始まる。
どこかの教会で流れ、葬列に参加しているかのような錯覚に襲われる。どことなく、冒頭だけは、レクイエムのように感じてしまうほどで、荘厳さがある。
プラッソン盤で感じたように、ヨナ抜き5音音階のようで、交響曲と呼ぶには、あまりにもシンプルだけど、ほんわかして、懐かしいような気持ちになる。
デュトワ盤では、この冒頭を、かなり深々と演奏しており、旋律は渋いが、音色はちょっと明るめ。
録音状態がよいので、余韻が漂っている。

この序奏が終わると、そ〜らみそ〜 ら〜そみそ みれ〜 そら〜し どら〜そみーれ 
爽やかに涼やかに展開してくる。
再度2度目の、そ〜らみそ〜 らそ〜みそみ〜 そらそ〜みそ らそ〜ふぁそ しらどし〜
そみれどれみ みそ〜み みそ〜み 
涼しげに軽やかに快活に進んでいく。でも、なんだか悲しいんだよねえ。
表面とは、ウラハラというか・・・。プラッソン盤は、若やいだ楽しさが、迸るような感じで、スパイスとして効いていたのだが、デュトワ盤では、哀しみの方が深いようだ。但し、横糸の方が勝っていて、フレーズ重視で、さらさら〜っと流れていく。ふわーっとした感覚は、何枚かの盤のなかでダントツだが、あまりにも主題がシンプルなので、単調に聞こえるかもしれない。

2楽章
劇付随音楽のような印象を受ける。まるで幻想的な光景が目の前に広がる。
デュトワ盤では、フレーズが永遠に続くような雰囲気があって、まろやかで切れ目が無い。
ふぁ〜れそみ〜 
木管とチェロの甘いフレーズが、もの悲しくも美しい。甘美なフレーズが連綿と続いていく。
ただ、このフレーズが、口ずさめるような、口ずさめないような・・・ まどろっこしいほど、捕まえどころのないふわーっとしたモノ。
デュトワ盤は、スベスベした布のように織り込まれて仕上がっており、う〜ん。やっぱ巧いなあ。って思ってしまうのだが、これが良いのかどうか。フルネ盤だと、各パートの演奏しているフレーズが、わりと聞こえてくるのだが、デュトワ盤になると全部織り込まれてしまって、1枚の布としてしか見えてこない。
これは、聴き手の好みによるだろうが・・・ う〜ん。

3楽章
一陣の風が巻き上がったような、金管で始まる。
「ど〜ど〜れっふぁ」と深々と奏でて、らーみ らーみ・・・とリズムを刻んでいく。
その後、悲劇の幕開けのような金管が咆吼するが、しーし れふぁ〜れ〜と、せっぱ詰まったフレーズが並ぶ。
プラッソン盤だと、ミリタリー調に感じたのだが、デュトワ盤では、悲劇ドラマに感じる。
う〜ん。やっぱり、これは、交響曲というより、何かシナリオがあって作曲されたように感じるなあ。
単調といえば単調なのだが、この単調な主題が、ドンドン膨らむところが凄いわけだが。
ショーソンは、フランクの弟子らしいが、循環するというより、うまく主題を使い回しているという感じがするなあ。耳に馴染みやすいが、くるくる回ってて、不思議な音で攪拌されてしまう。
デュトワ盤で聴くと、フレーズの輪郭がぼんやりしているので、雰囲気で楽しみましょうという感じ。
あえて例えると、印象派の絵画的な演奏のようだ。
で、構成は、これは交響曲というより、やっぱ劇っぽく感じられる。
フルネ盤は、絵画的というより、やっぱ意識して、交響曲として仕上げているように感じられる。
でも、この楽曲は、なんか流されながら聴く方が良いのかもしれないし・・・。
この楽曲に対するアプローチが、自分自身、まだよくわかっていない。

デュトワ盤は、わりと劇的な効果があって、一本調子にはならないが、爽やかさよりも、連綿とした横の感覚の方がまさっているようだ。不思議な短いシンフォニー体感だと思う。
私的には、ちょっと、テレテレしすぎかなあ。という気がするが・・・。はて、どうでしょう。
1976年 プラッソン トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団 EMI ★★★
1985年 ジョルダン バーゼル交響楽団 ★★★★★
1988年 フルネ オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団 De ★★★★
1995年 デュトワ モントリオール交響楽団 Dec ★★★
所有盤を整理中です。

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