「 頭のなかの ♪ おたまじゃくし 〜クラシック音楽を聴いてみよう〜」

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ハイドン 交響曲第101番「時計」
Haydn: Symphony No.101"The Clock"


ドラティ フィルハーモニア・フンガリカ 1972年
Antal Dorati    Philharmonia Hungarica

ばっちグー!

録音状態は良い。豊かに流れるように演奏されており、のびやかで、聞きやすい。
カップリング:ハイドン交響曲第95番、96番、98番、99番、101番、102番の6曲セット 2枚組より
1楽章
ザロモン・セットとか、ロンドン・セットと呼ばれているハイドン後期の交響曲。
この3桁代の101番の交響曲は、「時計」っていうニックネームがついているが、ご本人命名ではないらしい。
まあ、3桁も交響曲を書くってこと自体、めちゃ驚きである。これだけ多いと聞く気も失せるし、金太郎飴状態だろうってな〜って勝手に決めつけて、ハイドンさんには、今まで、あまりご縁がなかった。
まっ ご本人命名でなくとも愛称がついていると、親しみがあるので、ありがたいかもしれない。
で、1楽章 序奏部分は暗いっ。はあ? 時計でしょ。
いきなりチクタクチクタク・・・と始まるわけではない。
陰鬱で、どんより〜 何が言いたいのやら。「み〜ふぁ〜そ〜ら〜し〜ど〜 ふぁ〜」 ゆったりと、鬱陶しい雲がたれ込めた弦と木管の和音が続く。それが長いっ。
いつまで続くのかと思った2コーラス後に、ようやくお目覚め〜。ヴァイオリンが軽やかに登場する。そっから、テンポが変わって速いっ。
「しっみどっふぁ みれど しどし ふぁ〜」
「しっみどっふぁ みれど しどしれ〜ど しれふぁ れ〜」「れっみふぁっ れっみっふぁ」
「ふぁれし しそみ れふぁ れっふぁ れ〜」・・・ はあ。軽やかで、わかりやすい音が飛んだり跳ねたりしてて、音ってこんなに軽やかだっけ。と気持ち良いな。と素朴に感じてしまった。
フルートが入ってくると、いちだんとカラフルで、気持ちが良い。フレーズは単純で繰り返されるので、すぐ耳に馴染むのだが、でも、すぐに消えちゃう。というのが正直なところ。
ドラティ盤は、小気味よさがあって好きだ。弦の動きが滑らかだし、印象に残るようにフレーズが跳ねているし、弦の残響がほど良いし〜 ツヤがある。

2楽章
あっ この曲だったんだ〜と、誰しも耳にしたことのあるフレーズ。
ファゴットのポッポ ポッポ らっど らっど〜と吹いているのかな。しっれ しっれ〜かな。
なんしか、この木管の素朴な2音が刻まれているうえを、ヴァイオリンが「み〜ど らっら らどっ しらそふぁ〜」というフレーズを流れしてくる。
演奏は、他の盤を比べてみたことがないのでワカラナイが、自然体って感じがするし、まあ普通に聴ける。
音が崩れる「み〜れどしら〜 み〜れどしら〜 みっれ みっれ みっれ」は楽しいし、主題が変わって重々しくなるところも、ドラティ盤は明るく、さらり〜とかわしている。
フルートの「どっみ どっみ〜」が、可愛く響いているし、木管が総じて開放的で明るく、軽やかで、外に響いている感じが気持ちよいことは確か。残響が良いんでしょうねえ。
閉じこめられた密室とか、重々しさとか重厚さ、荘厳さとは色が違って、くらーい感じがせず、未来に向かって〜という感じで聞きやすいっ。
正確さとか、厳密さ、古めかしさとかとは違って、ドラティ盤は、刻むというよりは、時がする〜っと流れていくって感じがするけど。

3楽章
華やかな楽章で、「し〜みみ れっふぁ〜 そそらし〜」 ドラティ盤はカラフルだ。
「みみれっふぁ〜(みれどし) そっそふぁら〜」
ティンパニーが、ほどよく鳴ってて、弦が、まろやかだけど上に向かって勢いよく伸びている。
縁側の猫がノビをしているのを見ているみたいで。カラダが、意に反して、反りかえっていきたくなるようになってくる。テンポはゆったりしているが、これだけノビを感じるのって不思議。

4楽章
ちょっと切迫感の感じる出だし。「れ〜ら しそらっ」
ドラマティックな雰囲気だな〜と思っているうちに、やっぱり元の舞曲風の華麗なフレーズや囁きに変わってしまう。オペラ風に聞こえたのに、幕開けはしてくれない。
この時代のシンフォニーって、まどろこっしい〜って思ってしまう。
迸るような熱情って無いんかい。もっと切り込んでくれ〜って、イラってするぐらいなんだけど。まっ パパ・ハイドンの時代は、違うからなあ。
でも、弦と木管のセッションは楽しくって、「ど〜れみふぁ らそ〜しどれ ららそふぁみれど・・・」
低弦の響きが、この楽章ではよく響いてくるので、ちょっぴり弦に厚みがでてくるし、リズムだけでなく、フレーズが、わずかだけど綺麗な歌のようなメロディとして息づいている。
長いカンタービレ調ではないし、基本は舞曲風だから、フレーズとしては短いんだけど〜 ちょぴり、ドラマティックに感じられる最後の楽章になっていた。
ドラティ盤は、短いフレーズの塊が、パーツパーツしてなくって、繋がれてのびやかに流れていくって感じがする。あまり厳格に、ぎちっとしてないところが、私的には良いかな〜。
1960年 クレンペラー フィルハーモニー管弦楽団 EMI  
1972年 ドラティ フィルハーモニア・フンガリカ Dec ★★★★
1979年 C・デイヴィス コンセルトヘボウ Ph  
1982年 カラヤン ベルリン・フィル  
1987年 ブリュッヘン 18世紀オーケストラ Ph  
1988年 アーノンクール コンセルトヘボウ  
所有盤を整理中です。

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