「 頭のなかの ♪ おたまじゃくし 〜クラシック音楽を聴いてみよう〜」

 ハイドン 交響曲第104番「ロンドン」
Haydn: Symphony No.104 "London"


クレンペラー フィルハーモニア管弦楽団 1964年
Otto Klemperer  Philharmonia Orchestra of London

こりゃ良いわ〜拍手

録音状態は良い。リマスタリング盤。一糸乱れず、静謐で威厳を持った演奏で、あっけにとられた。これは、もはや芸術品っ。カップリング:ハイドン 交響曲第88番、92番、95番、98番、100番「軍隊」、101番「時計」、102番、104番「ロンドン」
8曲が3枚組BOXとして売られている。
1楽章
「れぇ〜 れぇ〜 れらぁ〜〜(ごろごろごろ) れぇ〜 れぇ〜 れらぁ〜(ごろごろごろ)」
「れ〜れ〜み〜(みどぉ) れ〜れ〜み〜(みど) れ〜れ〜み〜(みれ〜れ らぁそ〜)」
「そぉ〜 そぉ それぇ〜〜 そぉ〜 そぉ そぉれぇ〜〜」 (ごろごろごろ)
「ふぁみっ らそっそ そそ ふぁ〜しらっら どしっし〜 どしっし〜 みれぇ〜ふぁ〜ど らそ れっ」
「みぃ〜 みぃ〜 みぃしぃ〜 (ごろごろごろ〜)」

冒頭の出だしから、かなり威厳があり、ものすごーい緊張感が漂っている。
余談だが〜 このハイドンの104番「ロンドン」は、アニメ「のだめカンタービレ」の中にも取り上げられている。千秋が、プラティニ国際指揮者コンクールの第1次予選で指揮した曲だ。
審査員が、千秋の冒頭のフレーズで、「おもっ」と呟いたのが印象的だった。で、千秋さまの振っていたイメージは、クレンペラーのイメージに近いかもしれない。

さて、交響曲の父って称されるハイドンの最後の交響曲。
まず1音目から、漂う空気感が既に違っていて、一糸乱れず、シーンとしたなかで、辺りの空気をビリビリさせるぐらいの音で出てくる。この厳かさには脅かされる。
また、「れれ れら〜 と、そぉ〜そぉ〜 みぃ〜み〜」の3つのフレーズの間の、細かい弦の響きが、これまた沈みながらも、静謐さを漂わせる。
録音状態は良い。キッチリ、タイトに振られているタクトが、目に浮かぶようだ。弦の一音まで、クリアーでよくわかって、ひぇ〜 この空気感といい、ものの見事な弦の揃い方が、手にとるように見える。
思わず序奏部分で、これはただごとではないっ。という感じで、襟を正し、息を呑んで聞き入ってしまった。その冒頭の序奏の位置づけって、すごい重い。重いっていうのは、なにも重厚に鳴っているのではなく、その存在自体が意味の深いものとして扱われている。

そのくせ、この序奏が終わると、うって変わるんだよなあ。
「みぃ〜どらしっ みぃ〜どらしっ どっ しっ どっ しっ」
「み〜れ みれどし ど〜し どしらそ ら ふぁ そらしどれみふぁそ」
メチャメチャ 快活で、ここの弦の綺麗なこと。また、フレーズが、瑞々しくキレがあり、シャキシャキ感があって、バッチリ〜 
弦のフレーズが、2つに分かれているのが、気持ちが良いぐらいに整っている。
それぞれの楽器のフレーズが、それぞれの音が、きちんと測定されたように出てきて、パーツとして組み合わせって、ものの見事に、はまっている感じがする。
ここで、金管が、低弦の響きが、すごく気持ちよく入ってきて、トランペットが、これぐらいの重さで、出てきてね〜っという、その頃合いが、う〜ん。見事って感じ。
お手本を見ている感じで、バランスが整っているように思う。確かに、これが堅苦しい感じを与えるかもしれないけれど、これだけ、ぴしっと合っていると、文句のつけようがない。
完璧っ。見事な美術品って感じがする。

2楽章
「ど〜れしっみ ら ふぁ〜そ らっしっ ど れっ れどしどみ」
「ど〜 れしっみらっ どふぁ しぃ〜み らそふぁみ〜」
緩やかなアンダンテの楽章だが、ホント、テンポをゆったり取って、みごとなアンサンブルで聞かされる。
思わず、耳をそばだて〜 それでいて、ゆったりとした気分にさせてくれるのだ。
緊張感を持ちながら、ゆったり〜というのが、う〜ん、矛盾しているようだが、これが気持ち良い。
これだけ、弦が綺麗に揃っていると〜 みごとっ。

演奏の丁寧だけに終わらない、何か・・・ そして、音と音の間の、間合いの巧さ。
息をのんで聞き入ってしまう、ツカミがあって、構造が透けて見えるような、その構築感とともに、静かに発露する心情にも、引きこまれて。
うっ。音の出し方の丁寧さと、音の持つシビアさを、噛み砕いて教えてもらっているような気分だ。
ちょっと、だれそうになるんだが〜 いやいや、この楽章、クレンペラー盤だと、静かに聴いていると、木管のフレーズが、あまりに綺麗すぎて〜涙しちゃうぐらい。
「そぉ〜ら そど どぉ〜し らぁ〜し られ れ〜どぉ」
「しぉ〜ど しみ みれれれ れどどど どししし しららら そられど しっ」
中間部の勇壮なフレーズが、これまた、厳かに響き、ぐいっと緊張を高める。
ものすごーい緊張のなかで、なるほどっと思わせる、丁寧な2楽章でありました。

3楽章
優美なメヌエットで、外向きに快活に振る舞わず、抑え気味の柔らかいフレーズだ。
「みそ しっし どぉ〜 しっし ふぁ〜しっしっ みど しっしっ」
「みそ らっら そっふぁっ どっ ふぁふぁふぁふぁ〜 みっ」
C・デイヴィス盤が、快活に、ガンガンっとティンパニーを鳴らしていたのとは違って、意外とソフトで、なだらか。木管の柔らかいがシッカリ芯のある音色も、入っているし、弦のキレが、ほんと綺麗なほど、クールに入ってくる。
弦の音質も、テカテカしてないし、恐ろしいほどの冷たさでもないが、各楽器の音が細めなのである。
少人数のオケではないはずなのに、ヴァイオリンの音の幅は少ない。普通、音の幅がありそうなモノなのだが、これは録音のせいだろうか。
(あっ 決して音が痩せているとか、枯れているっていう意味ではない。豊穣な音色だが、良い意味での揃い方です。)まっ しかし、これほど、一糸乱れず〜というのも、珍しいかもしれない。

4楽章
最後の楽章は、快速で、舞踏的な雰囲気のする楽章ではあるが、クレンペラー盤は、そうそう、前面に快活さは要求していないようである。
それでいて、楽しくなるワクワク感はあり。さほど快速ではなく、ゆったりしているところがあって、優美さも出ている。でも、オチャラケになっておらず、あくまでも厳格で、身のこなしは上品だ。
どこか、貴族ぽっさがあって、ゲラゲラと笑わず、誇らしげに、慎みながら微笑んでいるって感じ。
「しらふぁ〜 らそみっ ふぁふぁら み〜」「しらふぁ〜 らそみっ ふぁふぁら み〜」
弦のパラパラ パラパラしたフレーズが、とっても印象的な楽章だ。

「ふぁっふぁっら ふぁ〜そ ふぁっふぁっら〜 ふぁ〜れ ふぁっふぁら ふぁ〜そ」
「ふぁっふぁっら ふぁ〜ら ふぁっふぁっら ふぁ〜そ」
「しぃ〜ど ふぁっふぁっら ふぁ〜ら」
低弦の響きが硬めで、きっちり入っており、下支えがカッチリしている。
また、木管の細めの、優美だが、幾分ぺちゃ〜とした音質のフレーズが入ってくる。
「し〜ど ふぁふぁ そらっ」のフレーズだと、「ど」の部分にアクセントが入ってて、伸ばさず、カッチリした音で響かせており、音の長さとしては、決して緩まない。

クレンペラー盤で聞くと、今の、弦のボーイングに違いがあるのかな〜 まったく素人の耳なんですけど〜
どっか、深いがキレがあるって感じがするんですけど。 
そのくせ、メチャメチャ、リズミカルなんですよねえ。
軽妙だと良く言いますけど、この盤は、軽い軽妙さじゃーないんですね。でも優美で、軽く感じるんですよ。いったい、どーなっているの。
演奏家の方は、ぜーったい悩んで、勉強しているようなところでしょうが、ワタシ的には、この盤を聴いていると、音の出し方って? いったい、どうしているの? どう工夫したら、こんな風に鳴るの?
って、素人ながら、改めて疑問に、不思議に感じさせてしまう、そんな演奏でした。
ハイ、お見事っ。これは、もはや芸術品ですって感じです。恐れ入りました。敬服っ。
  ドラティ フィルハーモニア・フンガリカ 1971〜72年
Antal Dorati  Philharmonia Hungarica

ばっちグー!

録音状態は良い。豊かさがあって、軽快に流れるようなフレージンでみごと。のびやかで弾力あり。 ただ、最後は期待していたほど盛り上がらず、ちょっと残念だった。
カップリング:ハイドン交響曲第93番、94番、97番、100番、103番、104番の6曲セット 2枚組BOX
ドラティさんは、ハイドンの交響曲全曲を録音している。
1番から104番まで、まあ、ハイドンもよくこれだけの数を作曲したな〜って思うが、ドラティも全て録音するとは・・・うむ。すごい。
全曲録音は、ドラティ盤とアダム・フィッシャー盤と2種類だけだと思うが、(現在録音中のモノもあるかもしれないが・・・)それにしても、交響曲の父、ハイドン。
いくらパパの曲でも、ワタシには、全104曲を聴くのも大変ってわけで、ドラティ盤の2枚組を2セット購入しただけで、ギブアップしてしまった。
やっぱり、いくら安く売り出されても、全集33枚のCD全部は、とても聴けないと思う。
まあ、会社勤めをやめたら聴けるかもしれないが〜 買い込んでしまうとプレッシャーになるだけなので、今のところ、最後のザロモン・セットだけで、ワタシ的には満足している。

さて、ハイドンの交響曲は、一般的に、交響曲第93番から104番までを、ロンドンセット(ザロモンセット)と呼んでいる。
1791年〜95年にかけて作曲されている12曲の交響曲は、イギリスで誕生した。
それまで、ハイドンは、エステルハージ家の私的楽長だったのだが、侯爵さまが亡くなられ、後継者は音楽に興味無く、無職状態にしちゃった。で、ザロモンという興行主が、ハイドンに英国訪問を持ちかけ、作曲と演奏会をするように促したのだ。まっ このおかげで、ハイドンは、ロンドンで一躍人気者になり、楽しい後期の交響曲が誕生したというワケである。
で、イギリス訪問で作曲された最後の曲第104番は、「ロンドン」という、サブタイトルがついている。

1楽章
「み〜ら みれっど し〜ど らしど〜ふぁみ〜れ〜ど (みっみっれどし)」
ドラティ盤は、かなり優美な、のびやかな演奏である。
冒頭のとても印象的なフレーズこそ、重厚で壮大だが、ホントに、弾力のある演奏で、華やかだし、キレもあるし、バランスがとっても良い。
「み〜ふぁっらみ〜 ふぁみれど し〜どっふぁみ〜 どふぁみっみ・・・」
それに、録音状態が70年初頭とは思えないほど、ウソのように綺麗なのだ。
抜群の流麗さで、さらり〜と演奏しているが、フレーズが柔らかく、ノビが良く、木管の響きが、とても清潔で清々しい。
クレンペラーは、硬くて、ドスンっという響きを持っているのだが、このドラティ盤は細やか。
繊細だが神経質にならず、すわーっとしてて軽やかで、快活で、雄弁な感じがする。
ビビッドな色彩も持っているし。ワタシ的には、べた褒めしたくなるような演奏である。

「みぃ〜どらしっ みぃ〜どらしっ どっ しっ どっ しっ」(ん〜タラ ラッタ ん〜タラ ラッタ)
「み〜れ みれどし どぉ〜し どしらそ ら ふぁ そらしどれみふぁそ ら〜ふぁふぁふぁ」
「そどどど どぉ〜しっし らしどれ みっ〜み〜れ ど〜しれ ど〜しれ・・・」
和音の綺麗さと、転がる裏のフレーズっ。もう、小股が切れ上がった、音の軽やかさに、ぞっこんなのである。あっ〜この曲大好きっ。

2楽章
「ど〜れしっみ ら ふぁ〜そ らっしっ ど れっ れどしどみ」
このテンポは、いっきに落ちて遅めになっている。ただ、小編成のオケらしく、見通しが良く、柔らかい響きの持つ室内楽のような、とても調和がとれている。それぞれの楽器の息づかいが聞こえてきそうな雰囲気があるのだ。どこか、午睡を楽しむような、まどろみがあり、緩楽章特有の夢幻的なモノとなっている。
中間部の勇壮なフレーズは、締まっているが、あまり緊張を高めることなく、ふわっとしている。
その点、クレンペラー盤には及ばない。

3楽章
メヌエットの楽章は、柔らかく上品だ。
フルートのころころっと転がる音が、楽しく、上流家庭のサロンのように響く。
「しらそら みっみっ ふぁみれど どっどっ れどしら そらしどどれ ふぁみれど れっれ・・・」
あくまでも、サロンなんだな〜という雰囲気がある。
テンポが少し遅いだけに、少しだれてしまう傾向にあることと、少人数だからか、音量が弱め。
ティンパニーが少し遠慮がちに叩かれているので、迫力はないし、活気には欠けているが、弦の響きがとても綺麗で、「みら〜 みしぃ〜」というフレーズ等、とてもなだらかで、曲線が美しい。

4楽章
最後の楽章は、もう少し快活であっても良いんだけどな〜
豪快な舞踏的な雰囲気のする楽章なのだが、ちょっと控えめに演奏されている。
内気な感じで、もっと、周りを巻き込んでワクワクさせてくれたら、文句ないんだが〜
「しらふぁ〜 らそみっ ふぁふぁら み〜」「しらふぁ〜 らそみっ ふぁふぁら み〜」
弦のパラパラ パラパラしたフレーズが、とっても印象的な楽章なのに、何故か、テンポが遅め。
ぐわ〜っと、パワーが発揮されてくるのかと思ったのに、もりあがってこない。えっ〜 もっと期待していたのに。テンポを落とされてしまって、拍子抜けて、えっ。って感じになってしまった。
あくまで品が良いって言えば品が良いのか。う〜ん。どうでしょ。
上の弦が綺麗なのに、下の低音が充分ではないのかもしれない。ちょっと、その点が残念だ〜

総体的には、弦の弾力のあるノビ感と、艶のある美しさが特筆される。
明るく輝いて、活き活きとしているところが魅力だ。テンポの設定が、今とは違って70年代だと、これぐらいなのかな〜って思う。あんまりスイスイと走っていかれると、素っ気なくなってしまうだろうし、古楽器で演奏されちゃうと、古色蒼然しすぎて色気がなくなるような気がして、、、う〜ん。難しいかも。
ワタシ的には、快活でノリノリな演奏が好きなので、ドラティ盤は愛聴盤となっている。
C・デイヴィス コンセルトヘボウ 1977年
Colin Davis  Royal Concertgebouw Orchestra
(Amsterdam Concertgebouw Orchestra)

う〜ん。どうだろ

録音状態は良い。最初は、結構、キビキビと演奏されていて、面白いな〜って思うが、ちょっぴりインパクトがあれば、なお嬉しいんだけど。
カップリング:ハイドン交響曲第95番、96番、98番、102番、103番、104番 ← 2枚組BOX
1楽章
「れぇ〜 れぇ〜 れらぁ〜〜(ごろごろごろ) れぇ〜 れぇ〜 れ らぁ〜(ごろごろごろ)」
「ふぁ〜ふぁふぁ〜 しっしっ ふぁ〜ふぁふぁ〜 みっれっ〜 ふぁ〜ふぁふぁ〜 みっれ〜」 
「そぉ そぉ それぇ〜〜 そぉ そぉ そぉれぇ〜〜」 (ごろごろごろ)
「らそっ しらっ どしっ どししっ み〜れ〜 ふぁ〜 どぉ〜らそっ」
「みぃ〜 みぃ〜 みぃしぃ〜 (ごろごろごろ〜)」

冒頭の出だしは良いんだが、れっれ〜 そっそ〜 みっみ〜 の3つの印象的なフレーズの間に挟まった、小声の弦が、あんまりよく聞こえず、か細すぎかな〜と思う。
ホルンのフレーズも弱いかなあ。柔らかいのは良いんですけど・・・。
で、こっから先に快活なフレーズが始まる。
「みぃ〜どらしっ みぃ〜どらしっ どっ しっ どっ しっ」
「み〜れ みれどし ど〜し どしらそ ら ふぁ そらしどれみふぁそ」
まあまあ、キレはあるが、重量的にはそんなに重くなく、硬さもなく、う〜ん、ちょっと中途半端な感じがしちゃう。冒頭の勢いは良かったんだけどなあ。ちょっと、活き活き感が乏しいというか。
大らかで、柔らかくって良いんだが〜 なんか、足らないっ。

主となるフレーズは、コンセルトヘボウの豊かな弦の響きとしてあるのだが〜「パンパカ パーン」という裏のノー天気っぽいフレーズに、活き活き感が足らないからだと思う。
「ん タータ ん タータ」っていうような、リズムを生かすフレーズに、弾力がないというか、おとなしいのだ。
金管の響きも文句はないですけど、やっぱ、ティンパニーが生きてないって感じがする。

この楽曲は、構成の面白さがあるのだが、フレーズにこだわっているかもしれない。で、あまり派手に鳴らすと、品が無くなって、ぶちこわしてしまうし、結構、 この曲は難しいのかも。
最初のインパクトある重い序奏部から、軽快に快活にフレーズが流れるところが面白い楽章である。

2楽章
アンダンテの楽章で、弦楽合奏で雰囲気的には優しいが、なかなかに難しい。
「ど〜 れっ しっみらっ ふぁ〜そ らっしっ どれ れどしどみ」
「ど〜 れっ しっみらっ どふぁ し〜み らそふぁみっ〜」
ふわっとした弦のフレーズだが、リズムの刻みが、う〜ん。乗りきれない切々感があって、微妙に変化して膨らみ、そして萎む感じが、ホント微妙だ。
途中で短調に変わってて、シンプルなくせに、微妙な色の変化、色彩感のとらまえかたが繊細だ。
中間部は、勇壮なフレーズに、ドンっと奏でられるが、また、萎むんだよねえ。
グラデーションのように、ころり〜っと変化させられて、これについていけない。
ほんわか〜しているなかで、突如、緊張感を強いる場面があって、かといって、また柔らかく戻ってくる。
デイヴィス盤は、勇壮さの緊張感は良いんだが、どこか、柔らかさが緩く感じてしまって。う〜ん。

3楽章
メヌエットと言いつつ、明るく華やか、快活なフレーズが詰まっている。
「みそ しっし どぉ〜 しっし ふぁ〜しっしっ みど しっしっ」
「みそ らっら そっふぁっ どっ ふぁふぁふぁふぁ〜 みっ」
ここは、ティンパニーが押さえて、結構楽しく鳴っている。
繰り返して、華やかさが繰り出さされてくるし、金管が、「みぃ〜ふぁ〜そぉ〜し そ〜ふぁみ〜」と鳴るところは、宮廷舞踏のような豪華さもある。
とこどころで、キッと、弦の締まったキレのあるフレーズが決まっているので、弾む感じも良く出ている。
オーボエやクラリネットの音色も入って、変化が出ている。
「みそ みそ〜」と鳴っているだけのように思うが、音質が変わるし巧いですよね。この木管群・・・ 

4楽章
最後の楽章は、快速で〜舞踏的な雰囲気のする
「しらふぁ〜 らそみっ ふぁふぁら み〜」「しらふぁ〜 らそみっ ふぁふぁら み〜」
弦のパラパラ パラパラしたフレーズが、とっても印象的な楽章だ。
「ふぁっふぁっら ふぁ〜そ ふぁっふぁっら〜 ふぁ〜れ ふぁっふぁら ふぁ〜そ」
「ふぁっふぁっら ふぁ〜ら ふぁっふぁっら ふぁ〜そ」
「しぃ〜ど ふぁっふぁっら ふぁ〜ら」

低音の音が、きっちり入っていないような感じで、リズムが沈むところがある。
なーんか、振り子のように、重いところがないと、滑るっ。
元々、滑るような旋律なので、面白いのだが〜 アクセントが、あまりついてないので、巻き舌風のコミカルさが、増長されてこない嫌いがある。まあ、上品だと言ってしまえば、それまでなのだが、やるな〜って感じの、ニヤリと笑える要素が少ない。
人を食ったような、コミカルさがあるんだが、悪のりしてこないのが、C・デイヴィス盤。
シンプルに聞こえるが、木管もスパイスのように効いているのだが、ちょっと奥に引っ込んでいる感じがする。テンポが落ちてきたかと思えば、また、快活に始まるし、なかなかに楽しい楽曲だ。
総体的には、木質的だが、どこか、ボコボコした感覚があり、爽やかで、痛快という感じにはなってないのが、ちょっと惜しいかなあ。って気がする。 決して、平凡な感じはしないんですけど〜 でも、やっぱ平凡っぽいかな。
1959年 カラヤン ウィーン・フィル Dec  
1964年 クレンペラー フィルハーモニア管弦楽団 EMI ★★★★★
1971〜2年 ドラティ フィルハーモニア・フンガリカ Dec ★★★★
1977年 C・デイヴィス コンセルトヘボウ Ph ★★★
1982年 カラヤン ベルリン・フィル
1987年 アーノンクール コンセルトヘボウ
1990年 ブリュッヘン 18世紀オーケストラ Ph
1992年 チェリビダッケ ミュンヘン・フィル EMI
所有盤を整理中です。

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