「 頭のなかの ♪ おたまじゃくし 〜クラシック音楽を聴いてみよう〜」

ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ 交響曲第1番
Hans Werner Henze: Symphony No.1


ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ ベルリン・フィル 1964年
Hans Werner Henze  Berliner Philharmoniker

録音状態は良い。作曲家ご本人が、ベルリン・フィルを振っているもの。
カップリング: 2枚組BOX
CD1
1〜3  交響曲第1番
4〜6  交響曲第5番
7〜21 交響曲第6番(ロンドン交響楽団 1972年)
CD2
1〜3  交響曲第2番
4〜6  交響曲第3番
7〜15 交響曲第4番
交響曲第1番

ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ(Hans Werner Henze)は、1926年、ドイツ生まれの作曲家です。
つい最近、2012年までご存命だったドイツの現代音楽の重鎮で、交響曲は、2000年作品の第10番まであり、多くのオペラ作品などがあります。

あまり馴染みがないので、ウィキペディア(Wikipedia)で調べてみたら
作曲を始めたのは、12歳からで、交響曲第1番で頭角を現し、シュトックハウゼンと並んで、ドイツでもっとも才能のある若手に列されたそうです。ノーノと同じく左翼思想の影響を強く受けています。・
初期には、十二音技法などを使った作品があるが、後に、保守系と革新系の中間の様式を採用し、作品は無調であるが古典的なメロディー、リズム・オスティナートなどが常に見られるとのこと。
10曲の交響曲の他、「イギリスの猫」や「若い恋人たちへのエレジー」、「バッカスの巫女」など数多くのオペラ作品を作曲しておられます。
作品は、その他協奏曲や合唱曲・吹奏楽など規模の大きい編成のものが多く、三島由紀夫の小説「午後の曳航」によるオペラ「裏切られた海」という作品もあります。

今日は、交響曲第1番を聴いたのですが、そんなに、聞きづらいというものではないのだけど〜 感想というモノが書きづらい楽曲です。
なんと、20歳の時の作品なのですが、フルートの音色の美しいなあ〜と聴いていると、金管が断片的に入ってきたりするので、旋律として流れて行かず、かなり断片的でコラージュのようで、リズムと短い旋律が、オケのなかに広がって行くという感じで進みます。

指揮者もしていたので、このCDのようにベルリン・フィルを振って、自作をグラモフォンに収録できたのかな。って思います。
2楽章の冒頭も、フルートの二重奏で柔らかく奏でられ、抒情的なもの。
とても自然な感じで、緩やかで、どこかで聴いたことのあるような旋律のような気もするし〜 ヴィオラがソロを務めているように思うのですが、ちょっと自信なし。
「みぃ〜 れれれ みぃ〜」と、フルートで繰り返されていると、ん〜 やっぱり、どこかで聴いたような気がするなあ。
ちょっぴり甘さも感じられ、心安まる感じがします。

3楽章は、ピアノとコントラバスの響きで、高音のヴァイオリンが、冷たく、広がり、トランペットの甲高い音が短く吹かれ、ティンパニーとのセッションが行われるもの。
クラリネットなどの木管は、短く、てんでばらばら〜 音は、金属片のように飛びかうものの、ピアノの音が基本に入ってくるので、破壊的という感じにはいかず、鋭いリズムで、シャープな切り込みが行われるという感じ。
軋みはあるものの、騒音で気分が悪くなるものではない。まあ、音が破壊的ではないものの、軋みと不気味さ、不安が色濃く描かれているもの。
う〜ん 総体的には、何が描かれているのか、つかみづらいものの、リズム主体の短いパッセージの寄せ集めで構成されている室内楽風の作品という感じでしょうか。47年には初演されているのだが、63年に大幅に改訂されており、91年にも改訂が行われたようです。

録音状態は、65年の録音なので、とびっきり良いわけではないのですが、籠もってて、聞きづらいわけではなく、むしろ、金管などは鋭く咆吼しており、鮮烈さを感じさせるものとなっています。

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