「 頭のなかの ♪ おたまじゃくし 〜クラシック音楽を聴いてみよう〜」

ヤナーチェク 「シンフォニエッタ」 
Janacek: Sinfonietta


ヤナーチェクの「シンフォニエッタ」は、1926年に初演された作品です。
ウィキペディア(Wikipedia)を元に記述すると

野外コンサートで吹奏楽を聴き、開始楽章の霊感を得たとされており、当初は「軍隊シンフォニエッタ」や「ソコルの祭典」と呼ばれていたそうです。シンフォニエッタは、「小交響曲」という意味がありますが、もともと軍楽として構想されたので、ソナタ形式やロンド形式ではなく、交響曲としての性格はうかがえません。

第1楽章は、ヤナーチェク独自の堅固な構成で、各楽章の素材は冒頭の動機から導き出されており、金管楽器のみで演奏される最初のファンファーレが、とても印象に残ります。
第2楽章は、木管楽器の急速なオスティナートによって開始されます。
第3楽章は弦楽器で静かに始まりますが、トロンボーンの音型によって中断され、速い舞曲調のパッセージへと導かれるものです。
第4楽章では、新たに解放された祖国を、愉快なトランペットのファンファーレによって祝っています。
第5楽章は、これまでの楽章のいくつかの素材を、変ホ短調に移調させて開始します。勝利のフィナーレに向けて進み、弦楽器と木管楽器による、さざめくような装飾音型を伴い、最初の金管ファンファーレが回帰します。

5つの楽章から構成されています。
1 ファンファーレ」 変ニ長調 4/2拍子
2 城(ブルノのシュピルベルク城 変イ短調 8/4拍子
3 修道院(ブルノの王妃の修道院 変ホ短調 2/2拍子
4 街頭(古城に至る道 変ニ長調 4/2拍子
5 市役所(ブルノ市役所) 変ニ長調 4/2拍子

アバド ロンドン交響楽団 1968年
Claudio Abbado
London Symphony Orchestra

録音状態は、さすがに古めかしい感じがするが、この当時としては、まあ良い方だと思う。
カップリング:ヤナーチェク「シンフォニエッタ」、ヒンデミット「ウェーバーの主題による交響的変容」、プロコフィエフ 交響曲第3番(1966年) 最近、リマスタリング盤(SHM−CD) が出ているようだ。

1 ファンファーレ
アバド盤は、録音状態はさすがに古めかしい。幾分こもったような録音状態である。
冒頭の金管が奏でるファンファーレの音色が、かなり太いことと、テンポが遅いため、まるで泥水を含んだように重々しく聞こえる。かなり渋いファンファーレだ。
「ファンファーレ」と、便宜上タイトル的なモノはついているが、ヤナーチェク自身がスコアから削除しているらしいので、参考程度にとどめ置いたらよいと思う。華麗なファンファーレを想像していると、完全に裏切られる。民族の祭典的なファンファーレで、かなりローカル色が強い。泥臭いと言い切ってしまっても良いぐらい。冒頭など、まるで民謡を聴いているようで、西洋音楽風ではない。ヨナ抜き的な5音音階で構成されているようで、不思議な音色なのだ。
「ら〜そ〜み れ〜し〜 (そみそ〜 みそみ)」
「ら〜そ〜み (しれし〜 らみそ〜 みそみ)」
「ら〜そ〜み (しれし〜 らみそ〜 みそみ)」
「れそれ〜 どらし〜 らみそ〜 み〜そみ」
初めて聴いた時、なんだろ。これ?民謡のようだ! まるで、船を漕ぎ出す時の掛け声のようで、摩訶不思議な気分にな った。
ヤナーチェクがチェコ東部のモラヴィア出身とのことで、この地域特有のギリシア旋法や教会旋法に近い音階のようなのだが、いや〜 しかし。この音階・音色にハマル人は、すっぽりハマル。このファンファーレ 一度聴いたら忘れられない。
いや、ファンファーレだけでなく、音階の不思議な雰囲気に、すっぽりハマルだろう。トランペットと、スラーの掛かったティンパニー 何度聴いても、変なファンファーレである。特に、アバド盤は、なんだか、ぼわぼわ〜っとした、曇り空のような、どんより感があり、ドコドコとティンパニーが鳴っている。マッケラス盤のような、抜けるような爽快さはない。

2 城(ブルノのシュピルベルク城)
軽快な踊るようなフレーズで、コミカルである。
途中で、ふぁふぁふぁふぁ・・・みみみれ〜み という合いの手も入るのだが、なんだか、ドビュッシーの海の暗いバージョン版のような旋律があったり、追いかけっこをしてるようで〜
「それどれ〜 それどそ〜」と、ラッパが鳴るし、なんだか、とらえどころのムズカシイ楽曲。
どこが城なんじゃ。とワカランのだけど。聴いている分には、まあ、一風変わってておもしろい。

3 修道院(ブルノの王妃の修道院)
さきほどは、城だったのだが、次は修道院だそうで・・・ 寂しげな風の音が聞こえる。ん?
尼さんでも居るのか、泣いているように聞こえる。
で、想像上なのか、幻想なのか。トランペットが舞曲を奏でてくる。
うわっ・・・ 面白いパッセージが出てきた。まるで、狂い咲きのように。
ららんら ららんら ららんら そそそそそ・・・ ふぁふぁふぁ・・・ って、最初は華やかな感じを受けたのだが、最後の方は、う〜ん。突撃隊のような感じ に聞こえてきて、戦争で崩壊の憂き目にあったのか。
なんだか悲劇的な感じさえ受けてしまった。

4 街頭(古城に至る道)
街角での大道芸人が芸をしているのか、行き交う人の話し声のようなモノが聞こえてくるような。
しかし、全体としてはイマイチ雰囲気がつかめない。

5 市役所(ブルノ市役所)
どーして市役所が登場するのか、よくわからないが。町の中心ということかな。
いずれにしても、ヤナーチェクが暮らしたチェコのブルノのまちを描き、そこでのイメージから表出された楽曲のような気がする。なんだか普通の暮らしの風景のようで、あまり印象に残らないフレーズが流れている。
どことなく散漫な気がする。
で、中間部で、舞曲風に変わり、唐突にトランペットの甲高い声「みそみ〜」が聞こえる。
すると、1のファンファーレが流れてくるのだ。ん? なんだか侵攻されたような気分。考えすぎかなあ。
ボコボコしたハッキリしないティンパニーと、低音の金管が奏でられ、最後を飾る。

う〜ん。最初は、力強さはあるし、土俗的に聞こえたのだが、イマイチ。どんよりとした曇り空という感じが最後まで続き、開放感はあまり感じない。
この泥臭さが、湿気た感じのする音響とマッチングしているというか。ある意味、土俗性に繋がるのかもしれないが、う〜ん。もっと聞き込まないとダメかも。

小澤征爾 シカゴ交響楽団 1969年
Seiji  Ozawa
Chicago Symphony Orchestra

録音状態は良い。70年代のEMIへの録音なので、幾分乾き気味だが演奏はかなり熱く、テンションの高さを感じさせる。前につんのめるテンポで、粗くたいが、良く言えば若い時の勢いあり。



カップリング:ヤナーチェク「シンフォニエッタ」、ルトスワフスキー「管弦楽のための協奏曲」

1 ファンファーレ
小澤さんとシカゴ響の演奏で、とっても熱い。
土俗性とか民族色の強い演奏ではないのだが、結構、ホント熱くて、タイトでカッチリした音が飛びだしてくる。
「ふぁれし〜れ〜し れ〜し」 
「ら〜そ〜み れ〜し〜 (そみそ〜 みそみ)」
「ら〜そ〜み (しれし〜 らみそ〜 みそみ)」
冒頭のブラスの演奏は、ぶっといわけでもないし、まろやかさも少ないもので、タイトそのもの。
窮屈なぐらいに鳴っており、テンポは速いし、前につんのめるかのような、若さがあふれている。
金管の音が、耳に突き刺さるような音で、畳みかける勢いがあり、え〜っ ちょっと、ゆったりとしている感覚があっても良いのになあ。と思うほど。
ティンパニーの音も、金管も、うるさいぐらいに鳴ってて、それも直接的に耳に飛び込んでくる。
まあ、テンションが高いっていうか、いかにも青臭いぐらい速い。

2 城(ブルノのシュピルベルク城)
この曲も、「らみそそ れみふぁみ らみそそれみ〜 らみそそ れみふぁみ らみそそれら〜」
繰り返していくと、ドンドンと速くなってくるし、ちょっと驚く。
コミカルなフレーズなのに、パラパラパラ〜っと木管の速いこと、余裕が無いというか、繰り返す部分は、回転度数が自然とあがるようだ。
「みらしれみ〜 みらしれみ〜 みらしれみぃ〜」
軋んだ感覚があり、歯車がショートするような軋み具合と、悲鳴に近い音で彩られる。
美音でない煌びやかさ、かなりテカテカした金属的な音響だ。はて、これで良いのやら。
良く言えば開放的なブラス、ちょっとヤスモノ臭い音のする音のカラフルさで、やっぱ、アメリカのオケねえ〜って思っちゃった。

3 修道院(ブルノの王妃の修道院)
王妃の修道院なのだから、もう少しエレガント さが欲しいところだが〜 幻想的だったり優美さよりも、鄙びた感じのする演奏だ。トロンボーンの響きは良いが、弦の響きが乾いてて、美音ではないのだ。
で、廃墟って感じがするんだよね。
弦の艶のある音が印象に残る盤が多いなかでは、う〜ん。シカゴ響って、弦には色気がないよねえ。と思ってしまった。ただ、残響が入ってきており、なかなかに奥行き感があるのが不思議で、なかなかに見事。
1楽章は、結構、耳に刺さったのにな〜 
金管の響きは、豪快でもあり、ソフトでもあって、巧いな〜って思う。
「れふぁ〜みれ〜 み し〜どらふぁ〜」
「み どぉ〜ら〜れ〜し みっふぁみど らっふぁっ」
鐘の響きが、しっかり綺麗に入って彩られており、弦のピチカートも綺麗に入ってくる。
ただ、テンポが速めで、せわしくなってくると〜 どこか金属的に感じちゃうんだが、トランペットの短いフレーズで、「らっらっ らっらっ らっらっ そそっ そそっ ふぁふぁっふぁ ふぁれれ〜」
パッパパッパッパっ・・・と吹かれているところは、開放的な響きは、弦の裏の響きとマッチングしてて、さらに輝きを増す。う〜ん。この部分は、すごいっ。

4 街頭(古城に至る道)
「ららら しら そふぁ〜そみ ふぁ〜 ららら しら そふぁ〜そみ れみぃ〜」
ちょっと一辺倒かな〜って思うが、繰り返しを端的にしてて〜 ここはテンポを揺らしていない。
ここでは、煽らないんだなあ。
鐘の音は、やっぱり大きく入って〜 街道沿いに住む人の情景とかは、あまりイメージできない。
庶民的な暮らしぶりとかが、オチャメに入っていても良いんだけど。

5 市役所(ブルノ市役所)
この楽章は、エキゾチックさを持つが楽章なのだが、サッパリ系で、色気は少ない。
弦の響きが、せわしなく入ってきて、淡泊だ。
前につんのめりがちなテンポ設定には、ちょっと辟易してしまうぐらい即物的に感じる。
音量の調整が成されてて、弱音で密やかな感じを出しているのだが、旋律に膨らみが少なく、余裕が無いような、まだ青い感じがする。
なんていうか、光と影の部分を巧く表現出来ていないような〜 木管の吹き方もストレートすぎちゃって、面白くないというか、勢いだけというか。
柔らかいフレーズをちらつかすだけの技量が、まだ無いって感じかもしれない。

1楽章、冒頭部分が戻ってくるが、はあ、熱くて、速いっ。
熱気が籠もっているのは解るが、あまりにも声高すぎて、ちょっとツライ。
甲高い声でTV販売をする、どこかの会社の社長のような音質で、聴きづらいというか。
息が詰まるような苦しさがあって、ぐぐぐ〜っと下から突き上げてくるような馬力には少なく、柔軟さにも欠けている。
だけど〜 どことなく勢いの良い、やってやる〜という気概の感じる演奏であることは確か。
若い時の小澤さんの貴重な盤かもしれない。
ワタシ的には、このヤナーチェクのシンフォニエッタよりも、ルトスワフスキーの管弦楽のための協奏曲の方が、勢いがあって、熱くて〜 パワフルな演奏だと思う。

クーベリック バイエルン放送交響楽団 1970年
Rafael Kubelik
Symphonieorchester des Bayerischen Rundfunks
(Bavarian Radio Symphony Orchestra)

録音状態は、抜けもよいし透明度が高い。でもアンサンブルが、イマイチのように思える。なにも、こんなにテンションあげなくても〜
カップリング:ヤナーチェク 「シンフォニエッタ」、「タラス・ブーリバ」、「コンチェルティーノ」(ピアノ:ルドルフ・フィルクシュニー) 、「カプリッチョ」

1 ファンファーレ
クーベリック盤は、70年の録音のわりには良い。金管が、直球勝負とばかりに、ストレートに響いている。
ら〜そ〜み れ〜し〜 (そみそ〜 みそみ)
ら〜そ〜み (しれし〜 らみそ〜 みそみ)
ら〜そ〜み (しれし〜 らみそ〜 みそみ)
最初の3つのフレーズは、ゆったりしているのだが、2声目があわさってくる
「れそれ〜 どらし〜 らみそ〜 み〜そみ」 
そして、また声があわさって和音となってくるのだが・・・ えっと思うほど、段々と粗く、速く感じてしまう。
さらに、トランペットの短いパッセージに変わったところから、ますまずテンポが速くなり、げっ。
なんじゃこれ〜っ。と怒りすら感じてしまった。
粗すぎるう。へ〜っ ホントに、クーベリック盤?
最後になると、動物の咆吼的に聞こえてきて、ジャングルのような野性的風味が高くなる。
金管ばかりなので、アンサンブルが揃っていないと、なんとも醜い様を呈してしまうのだが、あらら〜
バイエルンって、もう少し巧いと思っていたんだけどなあ。いつもと違うやん。
この盤に限って言えば、ちょっと、気の毒なほど、ボロボロになっているような・・・。あ〜っあ。

2 城(ブルノのシュピルベルク城)
2楽章の、メルヘンティックで、なかなか楽しいフレーズになっている。道化師が街角で、人を笑わせているかのようなコミカルさで、クーベリック盤では、これを痛快に描いている。
音階のためか、使われているフレーズは、東洋的である。
シンフォニエッタに使われているフレーズは、多彩で、いろんな要素が入っているので、チョコマカ動く旋律もあって、劇的な要素を感じさせる。
忙しいぐらい次から次へと、多彩なフレーズが展開される。このフレーズを追いかける楽しさもあるが、まるで、○○の探検のような、ちょっと幻想的な映像が浮かんでくる。
城の探検状態のようで、ストーリー性を感じさせてくれるので、とても楽しい。
1楽章にあったファンファーレのフレーズが回帰されている。
ここでの金管は、テンポが落ち着いているので、1楽章とはうってかわって聴き応えがある。

3 修道院(ブルノの王妃の修道院)
夢物語のような寂しくも哀しい、ちょっと甘いフレーズになっている。もの悲しい舞曲風のフレーズも、クーベリックはコミカルに描いている。
中間で、トランペットが、短いパッセージをファンファーレの前奏曲のように吹く。
でも、あくまでも甘くて哀しい。
クーベリック盤は、この楽章は、ロマンティックな香りを漂わせているが甘過ぎない程度に抑えている。

4 街頭(古城に至る道)
風が巻き起こっているかのような街頭で、何が始まるのか。遠い昔を思い出しているかのような短いフレーズが奏でられる。楽しげなのだが、東洋風なフレーズであるため郷愁を感じさせる。
クーベリック盤は、速めにさらり〜と演奏しているが、節回しがよく回っているという感じがする。
木管で、たらら らららら〜 たらら らららら〜 という短いパッセージが吹かれている。
これが軽快だが、ちょっと不気味さもある。
木管の音色が、再度、ぱらら〜ぱらら〜っと、一陣の風が舞っているように吹かれている。

5 市役所(ブルノ市役所)
再度、木管でぱらら〜ぱらら〜っと、一陣の風が舞っているように吹かれている。
「ちゃらら〜 ちゃらら〜」というせわしないフレーズが、風のように舞っているので、ちょっと落ち着かない。
クーベリック盤は、全体的にテンポが速いため、木管と弦が、不安定な気分を舞い起こす。
そのうちに、冒頭のファンファーレが回帰してくるのだが、ここではテンポがやや遅めなので、アンサンブルは揃っている。音色も悪くないし、あの冒頭の粗さとは異にしている。
う〜ん やっぱバイエルンの音色はいいやん。明るい。
で、1楽章の金管のみのファンファーレとはちがって、5楽章では木管が絡んでいるのだが、せわしい金管と、ボコボコなっているティンパニーと木管類と、妙なバランスで展開して、ファンファーレとして幕が閉じられる。
ただ、金管のセクションに多くの人間がいるためなのか、最後、テンポがあがってくると〜
う〜ん。やっぱイマイチのアンサンブルになっているんだなぁ。モッタイナイ。
シンフォニエッタと言いつつ、結構ダイナミックな楽器編成なのだ。

1番手の金管は巧くても、何番手か吹き出すと、みんなで揃うのはプロといえどもムズカシイんだろうなぁ〜っと思ってしまった。テンポが速めで、一本調子で、野趣あふれる演奏になっているが 。
まっ いいか〜野趣にあふれている盤という存在は、嬉しいし、楽しいっという感じ。

ハインツ・レーグナー ベルリン放送交響楽団 1979年
Heinz Rögner
Rundfunk-Sinfonieorchester Berlin
(Berlin Radio Symphony Orchestra)



録音状態は良い。見通しの良い演奏であり、素材を活かした懐石料理をいただいているような感じ。多彩な色が織りなすさまを提示して貰っている感がする。
カップリング:
1〜3 ヤナーチェク 交響詩「タラス・ブーリバ」(1980年)
4〜8 ヤナーチェク シンフォニエッタ(1979年)
1 ファンファーレ
レーグナー盤は、すっきりした録音で、見通しが良すぎるぐらいに良い。金管のフレーズが良く聞こえて、1人1人の音が聞こえてくるようだ。
籠もった感じでもないのだが、もしかしたら、まろやかに響くというのではないのが、普通なんだろうか。と思うほど。
ちょっと驚いてしまった。ティンパニーの音も、なんだか、原初的な響きというか、チューニングが合っているのだろうかと思うほど、あまり響かないのだが、これが、不思議な感じがする。

2 城(ブルノのシュピルベルク城)
冒頭から、木管だと思うのだが、ガチョウの声のような、嗄れた音が聞こえる。
えっ これ金管かなあ。弦の響きも、軋んだ感じが妙に面白い。クラリネットは、いつも聴いている音だが、ぱららら、ぱららら・・・と吹かれている。
「ふぁふぁふぁふぁ・・・みみみ れ〜み」という音が、独特な感じがする。
いや、他盤でも、このフレーズは入っているのかもしれないが、他の楽器に埋もれているのかもしれない。
金管の「それ どぉ〜れ それ どぉ〜そぉ」という、太い低音の金管のフレーズと、弦の揺れるフレーズが、個々に主張しながら、混濁しない響きが聞こえてくる。
他盤でシンフォニエッタを聴いたとき、渾然一体とした響きとして聴いてきたような気がするが、このレーグナー盤で聴くと、はっきりと、楽器の音色が、主張しつつ、濁らないでホントに1つ1つ、くっきり明晰的に聞こえてくるように思う。

3 修道院(ブルノの王妃の修道院)
「みふぁ〜みれぇ〜みぃし〜 どぉ〜ら そしぃ〜 みふぁ〜 みれぇ〜 みぃ〜し どぉらそしぃ〜」っと、弦で奏でられているが、まるで風のように通っていく。
とてもシンプルだが、静かな抒情性があり、高音域の弦が、すわーっと流れてくる。
落ち着いたたたずまいというか、馬力で鳴らすタイプではなく、着物姿のスッキリした凜とした、和風の響きという感じで、ちょっと驚いてしまった。
いやいや、ホント、泥臭い、エグミのあるファンファーレが飛び出して、一気に、金管の咆吼の渦に巻き込まれると思っていたのだが、スッキリとした演奏だ。また、鄙びた雰囲気もあって聴かしてくれる。

4 街頭(古城に至る道)
「ららら しら そふぁ〜そみ ららら しら そふぁ〜そみ れみぃ〜」
金管のリズミカルなフレーズから始まり、弦が舞曲風のフレーズを奏でていく。
まったく、別のフレーズを相容れるわけでもなく、独立して流れて行くのだが、このフレーズのからみ具合が、初めて耳にしたような新鮮さで、聞こえてくる。
いや〜多彩な音が、それぞれ主張しながら織り込まれているようで、面白い。

5 市役所(ブルノ市役所)
「ちゃらら〜 ちゃらら〜 しらみ しらみ・・・」という、砂塵のように舞う。
いや〜 ここは中近東か。と感じるほどに、異国の雰囲気がして、とても、不思議な感覚になる。
乾いた大地のなかに立っているような雰囲気と、オリエンタルな雰囲気と、第三者的な客観的な、旅人の心情まで醸し出しているように思えて・・・。どこにワタシは立っているのだろう。と、ふと遠い視線になってしまった。
え〜 初めて聞いたような楽曲のような新鮮さがある。
石畳の道、街角に立ちながら、あちらこちらの国から商人たちが集ってくるかのような賑々しい、喧噪のシーンではなく、あくまでも、遠い昔の歴史を感じさせるかのような、記憶の彼方を蘇らせるそんな演奏だ。

ふーっと、いにしえの雰囲気を醸しだしているような演奏で、教会の旋法ならではの独特のフレーズ、和音、音階の不思議さが、一気にパーツとして提示されたかのような感じがする。
相容れない音が、それぞれ、魅力なんだろうか〜と、改めて感じさせられた。
いや〜 なんだか、レーグナー盤は、他盤と比べて、どこか、カスカスしているのかと思ったのだが、違うようだ。

泥臭い、エグミのあるファンファーレの響きが、ローカル色豊かで面白く、熱っぽく、金管が咆吼しまくる。鈍重なほど厚ぼったく、苦みのある、渋くて重い音の響きで、こってり彩られた楽曲だと思い込んでいた。
そして、ミックスされて、まろやかに響くのが良いのだと思っていたんだ、でも、このレーグナー盤、見通しはよく、明晰で、くっきり描きながらも、違う視点で、演奏されているように思う。
その違いは、いったい、なんだろう。他盤とは、まるで音の響きが違うんだけどなあ。
う〜ん、インスタントコーヒーと、自家焙煎された喫茶店のコーヒーのように違うんだけど・・・。まるで別の曲を聴いたように新鮮なのだ。
絵の具の色をパレットで混ぜず、キャンバスには、いろんな色を重ねていく油絵のように思う。多彩な色が織りなすさまを提示されているようでもあり、わざと、下の色を見せて、立体的に見えるように描いているような〜 そんな気がする。
音の重なりが楽しめ、また、ふっとした隙間から、どんな色が見えるのだろう〜と、楽しめる演奏のような気がします。


マッケラス ウィーン・フィル 1980年
Charles Mackerras
Wiener Philharmoniker
(Vienna Philharmonic Orchestra)

録音状態も良いし、演奏も文句なしに素晴らしい。官能的で、芳醇な香りで悩殺される。やられっぱなし。
カップリング:ヤナーチェク「タラス・ブーリバ」

1 ファンファーレ
マッケラスとウィーン・フィルとの顔合わせの盤なのだが、録音状態も良いし、アンサンブルもみごとだ。
冒頭、テナーチューバの幾分低めの金管の太い音色と、甲高いトランペットの音色が、綺麗に揃っている。トランペットが重なってくるところも、小気味よいほど。
音色は洗練されており泥臭くない。テンポも、クーベリック盤と同様に速め。
ティンパニーも、奥からよく響いて聞こえてくる。
珍しくスラーのかかったティンパニーなのだが、スラーにはしていないようで、硬めにクッキリと叩いており、金管の響きに混濁せず、はっきりと聞こえてくる。
クーベリック盤が、幾分アンサンブルが粗いのに比べ、このマッケラス盤は、文句のつけようがない。
これだけパッセージの短いトランペットのフレーズなのに、乱れていない。すご〜っ♪
単純なフレーズのなかに、各声の揃い方といい、フレーズのなかに音量の膨らみと伸びが感じられる。
う〜ん。これは、心地よい! おみごと!

2 城(ブルノのシュピルベルク城)
木管のコミカルなフレーズで、踊り出したくなるほど。チューバの下支えの音も聞こえて、んじゃ〜んじゃ〜と鳴ってくる。小刻みに揺れている弦の音と、甘く歌うチェロのフレーズが、絶妙に絡む。
木管の渋いきらめきもあり、う〜ん、いいなあ。
各パートが、しっかり聞き取れて、これはいい。
これが「シンフォニエッタ」の良さなんだな。と改めて感心。聞き惚れてしまった。
別の盤では、短いフレーズがぶつ切りになっており、えっ また変わるの。と、耳障り的に感じていたのだが、マッケラス盤だと、絶妙に入れ替わってくれるので自然に受け入れられる。
歌うフレーズと、さらり〜と流すフレーズに、強弱がついている。
また、主旋律として聴かせるフレーズと、副旋律とにわけている。
マッケラスが主張したいフレーズが分かるので、全体的にうねりがついて、心地よく感じられる。
クーベリック盤は、この点、各旋律を均等に扱って、一本調子で駆け抜けていく感じがする。

3 修道院(ブルノの王妃の修道院)
艶のある弦と、歌うフレーズ。幻想的な響きにうっとりする。
出だしは、フランス音楽のように響いている。
ヤナーチェクの色合いとは、ちょっと違うような気がするが。私的には、絶品に聞こえる。
幻想的な、ふわ〜っとした感触が、うわ〜っ こりゃたまらん。
ホルンのまろやかな響きと、ピッコロ、木管の響きと速いパッセージが繰り出され、そこに残る余韻。
弦のまろやかさと、官能とも言える響きに、甘く誘われているような気がする。
えっ テーマは、修道院だったよね〜? と苦笑いしつつ、でも、誘惑されているような気になる。
短いトランペットのフレーズでさえ、甘く誘われて、挑発されているような雰囲気に。
不思議だねえ。アバド盤だと、軍隊の侵入でも受けている気分だったんだけど。

4 街頭(古城に至る道)
トランペットの単調なフレーズに、弦の不思議な東洋的なフレーズに、ノックアウト。
う〜ん。これは甘い。トランペットでさえ誘惑してくる。
明るい太陽のもとで、ぼよ〜んとした惑わされるかのような、幻惑的・蠱惑的な雰囲気が漂ってきて、夢中になってしまう。
私的には、まるでスクリャービンのような法悦感、シェエラザードような夢物語のような気分になった。

5 市役所(ブルノ市役所)
マッケラス盤は、これ別世界。まるで、地平線で蜃気楼が揺れているような感じがする。
目をこらしても、地平線が揺れ、体がふわっと浮くような気分になってしまう。
フレーズの揺れと、弦の甘さに、つい〜 ころりとやられてしてしまった。
官能的な・・・と言えば、マズイかなあ。ヤナーチェクで官能の音楽を聴けるとは、超意外である。
しかし、これホントに、とろけちゃう。
ファンファーレが、なんとも官能的に響いており、スクリャービンも真っ青の法悦の歌状態である。

う〜ん。ここは、モロッコか? 違うよねえ。
いや〜 チェコのそれも東の地だろう。そこのミリタリー調のファンファーレなんだろ。
ヤナーチェクは、何のために、この曲を作曲したんじゃ。
若い恋人との、イチャイチャぶりを書きたかったんだろう。なーんて思ってしまうほど。
このマッケラス盤の魅力には抗しがたく・・・すっぽり、はまって抜けきれなくなってしまった。
オケの美しい響きが、なんとも蠱惑的で・・・。参りました。

ヤナーチェクの故郷は、チェコ東部・モラヴィアだそうで、そこの民族音楽が使われているそうなのだが、これほど、甘く誘われるものなのか。マッケラス盤には、イチコロになってしまった。やばいっ。
こんな盤を聴くと、他の盤など聴こうとも思わなくなってしまうぐらい・・・魅力的な盤である。

ラトル フィルハーモニア管弦楽団 1982年
Simon Rattle
Philharmonia Orchestra

録音状態は、普通。飛びっきり良いとも言いづらいし悪いとも言いづらいが、冒頭から、アンサンブルが荒れている感じがする。
カップリング:ヤナーチェク「グラゴル・ミサ」

1 ファンファーレ
テンポは速め。ファンファーレの当初は、勢いが良く、明るく感じる。
ちょっと音が硬くて、ピッチが低めかもしれない。
9本か12本程度のトランペットが鳴っているのだが、これが各声にわかれてくる。
ちょっとテンポが速くなると、各声部が、ばらけて聞こえてくる。 
ら〜そ〜み れ〜し〜 (そみそ〜 みそみ)
ら〜そ〜み (しれし〜 らみそ〜 みそみ)
ら〜そ〜み (しれし〜 らみそ〜 みそみ)

スマートなのだが、音色が揃っておらず、ふぁ〜れ ふぁ〜れ の音の伸びとか、和音の美しさには、ちょっと不満だ。

2 城(ブルノのシュピルベルク城)
まるでカエルが、ゲコゲコゲコ・・・と鳴いているような音で、へっ? 何、この楽器?
カエルの楽器は、木管なのだが、オーボエかあ?
う〜ん。なんて変わった音なのだろう。ちょっと耳障りで、舞曲風の旋律が、平べったい。
音色が、なんだか気色悪い。
弦は良いんだが、木管と弦のフレーズがまろやかに溶け合っておらず、1本の芯の通った不思議なフレーズになっていないような気がする。
テンポが速めなので、古色蒼然とした雰囲気に浸っている暇なく、らみれ〜み。という特徴のあるフレーズも粘り気がなく、すーっと流れていってしまった。もったいない。

3 修道院(ブルノの王妃の修道院)
ここのふわ〜っとした幻想的な出だしの雰囲気には、うっとりする。
弦の音色が艶やかだし、余韻が残っている。透明度の高い録音状態ではないので、ちょっと損しているような気がするが、靄が掛かっているほうが、この楽章には良いかもしれない。
チューバのまろやかな音と、木管の柔らかいしなやかさな音が合っている。各パートが良く聞こえてくる。
短いトランペットのフレーズでは、他の盤だと他の旋律が聞こえづらいのだが、ラトル盤では、よく聞こえて歯切れが良い。
キラキラした輝くような音色ではないのだが、木管の強い吹き方の方が印象的なほど。
でも、とろけるような甘さはないが、ふわ〜っとした幻想的な雰囲気は漂っている。

4 街頭(古城に至る道)
トランペットが柔らかく吹いており、ふわっとした柔らかい音に仕上がっている。
ツンツンした、とんがった音ではない。ちょっと田舎風の遠い世界のような気がするが、妙に、鐘の音が大きい。ここだけ、目立った教会の鐘だが、全体的には、昔風の雰囲気がする。

5 市役所(ブルノ市役所)
フルートと弦が、柔らかく、しなやかに奏でており、ふわ〜っとした風が舞い上がるような、不思議な雰囲気を漂わせている。
クラリネットが良い音で、東洋の草原をイメージした。音が、あちこちに動いているので、さわさわ〜っとした感覚が味わえる。
でも、アンサンブルが1本になって聞こえてこない点は、う〜ん。
フルートの余韻もいい感じなのだが、速いんだよなあ。勢い良すぎで・・・フレーズの受け渡しの時に、ちょっと隙間が感じられ、密度の高い演奏には、なっていないような気がする。
各楽器のブレンドが、とても難しそうな楽曲だなあ。と思わせてしまう。もったいない。
みそみ〜っ みそみ〜っと甲高いトランペットの音と共に、最初のファンファーレに戻ってくる。
冒頭のファンファーレより落ち着いている。そのうち、木管が合わさって、テンポがあがってくると、ちょっとばらけた感じを受けてしまうのだが、最初よりは良いアンサンブルに仕上がっていると思う。

泥臭い演奏ではないし、ローカル色の強い個性的な演奏ではない。
でも、スマートで格好良いとは言えないし。う〜ん。どっちつかずで、、、ちょっと期待はずれかなあ。
ワタシ的には、アンサンブル的にはイマイチだと感じてしまった。

プレヴィン ロサンジェルス・フィル 1988年
Andre Previn
Los Angeles Philharmonic Orchestra

録音状態は極めて良い。
ローカル色はないし、泥臭くもない。さらり〜っとしているのだが、アンサンブルも良いし、ツボにはまる。
カップリング:バルトーク「管弦楽のための協奏曲」

1 ファンファーレ
プレヴィンとロス・フィルの組み合わせで、ローカル色は感じないのだが、録音も良いし、明るく端正に仕上がった一枚。
「ふぁれし〜れ〜し れ〜し」 
「ら〜そ〜み れ〜し〜 (そみそ〜 みそみ)」
「ら〜そ〜み (しれし〜 らみそ〜 みそみ)」

音色がロス・フィルなので、マッケラスとウィーン・フィルとの顔合わせの盤のように、華麗さには欠けているのだけど、明るめで健康的で、アンサンブルもみごと。
各声部があわさって、盛り上がったところで、金管の高いパッセージが、ちょっとパコパコと聞こえてくるぐらいで、あとは綺麗に揃ってて〜気持ちが良い。音の伸びも充分あるし良いなあ。
テラーク盤なので、録音状態も良いし、音の広がり感もあり。
テンポは普通。速くないし揺れないので安定感がある。それに、ティンパニーの音が一様に聞こえるので、揃っている感じが常にする。という感じ。金管もだが、このティンパニーの音が一様であるところに、なぜか面白さを感じてしまった。
で、この触りの冒頭では、ちょっと熱っぽく感じるとか、重い渋いローカル色は、う〜ん、無いんだけど。

2 城(ブルノのシュピルベルク城)
冒頭の金管の音も良く聞こえるし、木管のコミカルなフレーズは、これバッチリ。
「らみそそ れみふぁみ らみそそれみ〜 らみそそ れみふぁみ らみそそれら〜」
この転がるフレーズが、なんともコミカルで、メチャ楽しいっ。きや〜っ これは良いわ。
もうちょっとだけ、深みがあれば良いんだが、リズムの構成が、ややこしいんだけどプレヴィンさんが振ると、
「ふぁふぁふぁみふぁみ〜れ〜み」と、テンポの変わるところとか、場面展開が、すこぶる滑らかなのだ。
特段、なにしているわけでもないっと、さらり〜と耳にすんなり入ってくる。
旋律を分類して、聞き分ける努力も要らないぐらいで、しっかり溶け合っているのだ。巧いっ。
で、そのうえ、楽しさまで与えてもらえるなんて、うれしいっ。
実際には映像なんぞ付いていないのに、映像付きで楽しんでいるような感覚になっちゃった。

3 修道院(ブルノの王妃の修道院)
エレガントで、幻想的な響きで、まろやかに響いている。
暖かさ、なまぬるさ〜的に響くところが、この楽曲には良いと思う。フレーズの滑らかさ、次々に繰り出されてくる音の流れが、ホント頃合いで、大衆的っていうか。ハハハ、巧くはめられてしまうような。
間合いの取り方が、絶妙っていうか。呼吸が、私的には合うのかなあ。
ちょっとした鐘の音色とか、弾んだパッセージの音色に華やかさがあり、短いトランペットのフレーズでさえ、甘く誘われていく。木管が、鋭く吹かれているが、儚げに消えていく。
ちょっと感傷的すぎかな。と感じさせつつも、しかめっ面しないで聴けてしまうところが、プレヴィンさんの憎めないところで〜 これに結構、やられてしまうんだよねえ。

4 街頭(古城に至る道)
もう少しテンポを変えていただいた方が、乗れるんだけど〜 意外と、この楽曲はテンポを変えず。
あれれ〜っ。遅めなのだ。丁寧にトランペットのフレーズが聞こえてくる。
「たたたた たた たぁ〜たたっ」

5 市役所(ブルノ市役所)
ふふふっ〜 これは、またエキゾチックなのだが、しなやかに〜 さらり〜っと、演奏されてしまう。
もう少し湿気も欲しい気もするが、さらり〜と、ねばっこいという不思議さがある。
木管の高い声と金管の低い弱音のなかで、世界が分離されるというか、その合間に立っている怪しげな、ふわふわ感。
マッケラス盤にかかると、官能的で、くらくら〜 やられちゃったのだが、プレヴィン盤では、まあ。そこまでには至らないまでも、なかなかにエキゾチックである。
「みそみ〜みそみ〜」で、冒頭のフレーズが戻ってくる。
「ら〜そ〜み れ〜し〜 (そみそ〜 みそみ)」 このフレーズが繰り返されているなかで、熱気を孕んでくる。冒頭とは別人のように、激しく高揚させられる。
最後、金管の熱いことっ。瞬間湯沸かし器的に、一気に〜 甲高い声に変わっていく。で、その反面、ティンパニーのドンっ ダンっ という音に、一瞬たじろかされる。

この演奏、馬力があるわけではなく、地底から、ぐぐぐ〜っと、パワフルに湧き起こるタイプではない。
腰が高すぎと言われかねないぐらい、ちょっと高め。
高い音域でのパワー、エネルギーを感じるのだ。
うるさすぎない程度で、通俗に陥らない程度の、几帳面すぎない、砕けすぎない、なんか狭間の微妙なところが、まあ。面白いっていうか。たった24分弱の短い演奏なのだが、1本の映画をたっぷり見たような気分にもなれるところが、すごい。
マッケラス盤には及ばないんだけど、なんかよさげ。
BGM的にも聴けるけれど、これは、やっぱ、じっくり聞いた方が値打ちがあがる。 演奏的にはイマイチかもしれないのだが、雰囲気は巧いというか聴かせ上手って感じがする。
マッケラス盤のような有名盤ではないけれど、他の有名な指揮者モノよりは、ず〜っと良いです。
1968年 アバド ロンドン交響楽団 EMI ★★★
1969年 小澤征爾 シカゴ交響楽団 EMI ★★★
1970年 クーベリック バイエルン放送交響楽団 Dec ★★★
1979年 レーグナー ベルリン放送交響楽団 DS ★★★★★
1980年 マッケラス ウィーン・フィル ★★★★★
1982年 ラトル フィルハーモニア管弦楽団 EMI ★★
1988年 プレヴィン ロサンジェルス・フィル Tel ★★★★
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