「 頭のなかの ♪ おたまじゃくし 〜クラシック音楽を聴いてみよう〜」

コルンゴルト 交響曲 嬰ヘ長調
Korngold: symphony


コルンゴルトの交響曲(嬰ヘ調 作品40)は、1947年から52年に作曲されています。
ウィキペディア(Wikipedia)を元に記述すると
第1楽章 4/4拍子 モデラートの第1楽章は、序奏なしのソナタ形式
主要主題は、刺々しく、薄い響きを伴奏にしてフルート独奏が歌い出します。楽章全体としては疾風怒涛の劇的な展開を見せます。

第2楽章 12/8拍子〜6/4拍子
伝統的なジグ風のパルスに乗った急速なスケルツォです。1楽章と同じく、執拗な性格を持っていますが、途中で、はっきりとホ長調の勇壮な西部劇風の副主題が現れます。
中間部は、緩やかなテンポと、薄いテクスチュアの中で、上下に音階をなぞって動く民謡風の旋律に始まります。
複調的な和声進行と、飾り気のない性格の旋律のために、ストラヴィンスキーの春の祭典第2部にも似た印象の響きで満たされています。

第3楽章 4/2拍子
長大で奥深い、内省的な楽章で、ブルックナーやマーラーの交響曲にしばしば前例があるように、情緒面において緩徐楽章が作品全体の白眉をなしています。静々とした運びと、悲しげな曲想が、段々と情熱的に盛り上がっていきます。

第4楽章 4/4拍子
一転してアレグロで、楽天的な調子を帯びています。終結部において、嬰ヘ長調に転調するまで、主調はト長調です。躍動的な音型が駆け巡るものです。

頻繁な拍子の変更があるため、どの楽章でも一貫してその拍子が持続しているわけではなく、前半2楽章では、非機能的な和声進行や複調的な響きの充満、リズムの強調が目立ちます。主要主題が不安定な調性構造と切迫感ある曲想を基にしているのに対し、副主題は、映画音楽を思わせる親しみやすい旋律を用いています。
まあ、聴きやすいけれど、映画のBGMみたいで〜 とりとめがないような気もします。

プレヴィン ロンドン交響楽団 1996年
André Previn
London Symphony Orchestra



録音状態は、極めて良い。楽曲の性格によるところ大なのだが、スペクタルでもあるし、甘さも、とろみ感もあって、適度(?)に通俗っぽくなっている。プレヴィンさんに、うってつけ〜という楽曲だと思う。
カップリング:
1〜4 コルンゴルト 交響曲嬰ヘ短調
5〜8 コルンゴルト 組曲「空騒ぎ」
第2曲「花嫁の部屋の乙女」、第3曲「ドグベリーとヴァージェス(夜警の行進)、第4曲「間奏曲」、第5曲「仮面舞踏会ホーンパイプ)
1楽章
冒頭は、不協和音の音で始まる。
「みっどっ れっみっ どれみっ どっれ みっ (れれし〜 れれれ どどぉ〜) どっふぁっ みっどれれっ〜」
バスクラさんの音色なんだろうか、ファゴットが絡んでいるのかもしれないが、低い木管楽器と木琴、鉄琴も入っているかも。
音がしっかりとれないんだけど〜 かなり軋んだ音で、鉄製の螺旋階段を下りてくるような雰囲気で始まる。深夜、誰も残っていない都会のビル、鉄製の非常階段を、シーンとしたなか、降りてくるようなそんな音なのだ。
コルンゴルトさんって、映画音楽のイメージがあるので、明るくて甘いフレーズだと思っていたんだけど。
このフレーズは、全く印象が異なる。
「れ〜みどっ れぇ〜れ〜 みどっ しっ しぃ〜 どらっそ らふぁみっ」
「みっ みぃ〜ふぁどっ どっ どぉら〜」と、ゲンダイオンガクそのままっ。って感じなのだ。
↑ 音は半音が続いてます。
で、しばらく、弦や金管の荒くれた音で咆吼しているが。
「れぇ〜みどっ れっれっど・・・」って音が落ちてきて、終息したような感じがする。打楽器も活躍しているし、鋭角で重さのある軋み感が主流となっている。
で、このあたりのフレーズまでが、1楽章の序奏部っていえるのだろうか、この序奏部のみが、ゲンダイオンガクっぽいのだが、主題が変わって(主題って言うのかなあ)、するり〜と場面が転換して、甘い弦のフレーズが寄りかかってきて、それが主流となっていく。
ティンパニーの音は、残響良く入っているし、フルートの音色が甘い。録音状態は良いデスねえ。

主題の変化が、ころころ〜 場面展開の速さがあって、フレーズの継ぎ接ぎで構成されている。
その場、その場で流れてくる、映画音楽風って言えば、それまでだが、トランペットが高らかに鳴ってくると、また場面が変わりまして〜 今度は、どこじゃ。海か? って感じなのだ。大航海時代か、アメリカの大西部なの?  ワタシ達が慣れ親しんでいる、SFX風、ハリウッド映画のヒトコマのようなフレーズなのである。
なーんか、一貫性がないっていうか、よくわからないなぁ〜 そのうち、幽霊のような、バスクラのフレーズが、どこからともなく流れてくるので、あっ また戻ってきたわ。とは解る が、軋みと甘さの2つの、パッチワークで組み合わさってており、約15分ぐらいの第1楽章なのだが、既に完結しちゃってて〜
総体的には、交響曲というよりは、組曲のような印象を受ける。

2楽章
軽やかな楽章で、テンポは速めでスイスイ。
格好良いんだが、「どふぁれ どふぁれ〜 みみみ みみみ みふぁれっ・・・」
吹奏楽風っていうか、まるでSFX映画風である。宇宙空間の音の広がり感があって、はれ〜
ティンパニーの打ち込みも、弦のかき鳴らしも、木管の和音も、金管の短いパッセージも、
今と、まったく時代が同じって感じで〜 
あらら〜クラシック音楽という範疇は、完全にぶっ飛び〜 今聴いても、まったく違和感なし。
すげっ。段々に勇壮なフレーズとなってダイナミックな演奏となっている。
「どふぁ〜 どぉ〜 しらそふぁ しぃそぉ〜  どふぁどぉ しらそふぁ ふぁれみ〜」
「どふぁ〜 どぉ〜 しらそふぁ みふぁそぉ〜」
う〜ん。こりゃ、「スターウォーズ」のテーマに近くなるんですねえ〜。

金管の使い方が、すげっ 巧いっていうか、はあ。なるほど、ハリウッド映画音楽の先駆者っていうのが、よーく解ります。このコルンゴルトさんから、ジョン・ウィリアムさんに受け継がれているんだな ぁ〜。
で、不思議な音の繋がりがあって、宇宙空間専用の和音ってあるんかしらんって思うほど、この交響曲で紡ぎ出されている近代的な和音っていうのが、とーっても、不思議感があ り、いや〜 これ1952年の作品だと言うのだが。いやー 70年代後期から80年代に流行していた、SFX映画の音楽そのものじゃーないでしょうか。って感じ。これが、抜群に 面白くて、快感に近い不思議な刺激を受ける。

中段部分は、緩やかな、不思議ゆったり空間が広がっているが、壮大でスペクタル的でありながら、どこか懐かしくて、宇宙空間的だ。
単なる映画音楽って感じではないな。と思いつつも、クラシック音楽の系譜で言えば、どうなるのかしらん。う〜ん。よくわかんないですけど、ワタシ的に言えば、スターウォーズとかET、未知との遭遇などで使用された曲を聴いて、既に馴染みが出来ている 。
そのために、映画音楽っぽいな〜って感じるわけだが、いきなり、この楽曲が登場したら、さぞや、びっくりだろう。ふーむ。驚きっ。 調性については、よくわかんないが〜 いろんな和音が複合的に絡んでいるというか、各楽器で奏でられている和音は、気持ちの良いものなのだが、2、3つが、それぞれに、音の流れのまま、ふわーっと、なにげに絡んで、進んでいく感じがする。調性をもったフレーズが、それぞれに交差して、広がっていくような〜 
不思議な感覚の、綺麗な音が続くので、硬くて気持ち悪いゲンダイ音楽の音ではない。

3楽章
この楽章は、暗めで、沈んでいく音が使われている。
フレーズが緩やかに流れるような、優しい歌謡風フレーズとなっている。「みぃ〜し〜 どぉ〜」という静かなフレーズが、随所に出てくる楽章だ。ホルンの音色、寄せては引いていく波のようなフレーズが特徴的。ゆるやかに、約16分続く。

4楽章
変に滑るようなフレーズから始まる。「みしふぁ〜 しどそぉ〜 ふぁどそぉ〜 ふぁらしみぃ〜」
なんてへんてこりんな音の繋がりなんだろう。と思いつつ、聴いていると、ちょっと可愛くもあったり、オチャメな感じがして、弾んでいくのだ。
半音どころか、どこへ飛んでいくか解らない音の繋がりだが、そのうちに、妙にまとまってくる。はじけているような、それでいて、冒険活劇風の主人公が、マストの上を飛び跳ねているような感じがしたり、そよぐ風のようなフレーズも混じっている。
「しししっ みみみっ れれれっ そそそっ みみ ふぁふぁ そぉ〜」っていう楽天的で、開放的な旋律が挟み込まれている。
まあ、ちょっと力なく終わってしまうので〜 1楽章の冒頭のあの軋み感は、一体何だったでしょ。って感じなのだが、、、

う〜ん。総体的には、親しみやすいフレーズが多いし、躍動的で、広がり感、開放感もある。
庶民的っていうか、娯楽主義っていうか、通俗ぽさも持ち合わせたフレーズが多い。
ホルストの惑星のような、SFXのような感覚もあって、壮大さもある。で、聞き終わったあと、確かに面白そうだな〜とは感じるのだが、パッチワークの寄せ集めのような感じがして、何を訴えてきたいのか、よくわかんない。というのが正直な感想だ。
う〜ん。ところどころ、面白いのだが、まだ、やっぱり、全体的には総括しづらく、馴染めないかなあ。
53分ほどの長大な交響曲なのだが、もし、映像があれば、格段に面白くなるのだが〜
音楽だけで、これだけ盛りだくさんのシーンを見せられると、アタマのなかで、詰めこまれた状態になって、ちょっと苦しい。少し、余白が欲しくなってしまった。

で、プレヴィン盤は、文句なしに良い演奏だと思う。
躍動感もあるし、シンフォニックに演奏されている。プレヴィンさんに、うってつけ〜という楽曲で、イメージどおりの演奏になっていると思う。 ワタシの方が、この楽曲に、もう少し馴染めたら良いのだが。もう一つ、この交響曲の良さが、う〜ん。
わかってない感じです。 メスト盤も所有しているので、また、聴いてみます。
1995年 ウェルザー=メスト フィラデルフィア管弦楽団 EMI  
1996年 プレヴィン ロンドン交響楽団 ★★★★★
所有盤を整理中です。

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