「 頭のなかの ♪ おたまじゃくし 〜クラシック音楽を聴いてみよう〜」

メシアン トゥーランガリラ交響曲
Messiaen: La Turangalîla-Symphonie (Turangalila Symphony)


トゥーランガリラ交響曲(La Turangalîla-Symphonie)は、1908年生まれのフランスの作曲家メシアンの楽曲です。
ボストン交響楽団の音楽監督を務めていたクーセヴィツキーの委嘱で作曲され、バーンスタインさんが49年に初演しています。
トゥーランガリラ(Turangalîla)」は、2つのサンスクリット(梵語)“turanga”と“lîla”に由来するとされていますが、言葉の持つ意味合いは広範囲すぎて、ワタシにはあまり解りません。
オンド・マルトノという電子音を発する小型オルガンのような電子楽器が使われているのが特徴で、他にチェンバロやピアノ等、多彩な楽器が必要な大編成の楽曲です。

ウィキペディア(Wikipedia)によると、
全体は、冒頭楽章で示される和声動機を始めとして、幾つかの主要なモチーフで統一されている。同時に移調の限られた旋法や鳥の声、非可逆リズム等の使用が随所に見られ、トータル・セリエリズム以前のメシアンの音楽語法の主要な要素がほぼ含まれている。
全体的に無調性の強い楽章が多いが、第5楽章(嬰ハ長調)、第6楽章、第10楽章(嬰ヘ長調)では調性が明確となり、さらに第2、4、8楽章でも、部分的に調性の和音が顔をのぞかせ、これらの和音は最終的に嬰ヘ長調に帰結する。とのこと。

なにせ長い楽曲で、まず、オンド・マルトノの出す、ひゅ〜うっ。しゅーっ。ひぇ〜えっ。等という音に耳慣れないと・・・。
演奏時間は約80分という大曲なので疲れます。ワタシにとっては、まだ、よくわからない楽曲です。
第1楽章  序章 第2楽章  愛の歌 第3楽章  トゥーランガリラ1
第4楽章  愛の歌2 第5楽章  星たちの血の喜悦 第6楽章  愛のまどろみの庭
第7楽章  トゥーランガリラ2 第8楽章  愛の敷衍 第9楽章  トゥーランガリラ3
第10楽章 終曲    

  エサ・ペッカ・サロネン フィルハーモニア管弦楽団 1985年
Esa-Pekka Salonen  Philharmonia Orchestra of London
ピアノ:ポール・クロスリー Paul Closeley
オンドマルトノ:トリスタン・ミュラーユ Tristan Murail

こりゃ良いわ〜拍手

録音状態は極めて良いが、どう聴けばよいのか、まだ楽曲と仲良くなれていない。
カップリング;メシアン トゥーランガリラ交響曲、ルトスワフスキ 眠りの空間 交響曲3番 2枚組BOX
メシアンのトゥーランガリラ交響曲は、とっても不思議な楽器が登場する。
オンド・マルトノ(Ondes Martenot)という、シュールな電子音を発する小型オルガンのような電子楽器だ。
2013年9月、大阪フィルの定期演奏会で、このシュールな楽器とご対面したことがある。
そのときの演奏は、ピアノが児玉桃さん、オンドマルトノは原田節さんだった。
超豪華な演奏者だったので、自ら喜んで、どんな楽器なのだろうと興味津々で、ホールの前方に陣取ってしまったが、演奏が始まって、すぐに大失敗に気づいた。
この奇怪な箱から発せられた超音波攻撃を、まともに、カラダで受けとめた。 いやいや、ホントは超音波ではない。
しかし、しゅ〜っ ひゅぅ〜っ、きーーんっと耳がつんざくような音を発声させられ、オンドマルトノの箱の前で聴いていたワタシは、泣きながら逃げ出したくなった。
まるで、花火が打ち上がる際の笛のごとく、である。それが、ワタシに向かって発せられるのだ。(と思えるぐらい・・・。)
もし、メシアンのトゥーランガリラ交響曲を生で聴く機会があれば、今度は、ホールのうしろの方で聴きたい。
あの音は、かぶりつきでは、カラダにも心にも〜 う〜ん あまりよろしくない気がします。

さて、サロネン盤は、録音状態が極めて良く、自然な音で聞こえてくる。ワタシが半泣きで聴いた生演奏よりも、このCDの方が、格段に聴きやすい。
「そらしどぉ〜 そふぁみれ どしらそ らそっ! らぁぁぁぁぁ・・・・ しぃ〜〜 くしゅくしゅくしゅぅ・・・・」  
「どぉ〜 ふぁぁ〜 みぃ〜 れぇ〜 ふぁ そぉ らぁぁぁぁ・・・・・ みぃ〜」
オンド・マルトノの発する音は、機械音のグリッサンドなのだが、この交響曲そのものが〜 数学的というか。
CDを数枚は所有してはいるが、どう聴いて良い曲なのか。さーっぱり、わかっていないのだ。

「そふぁみれ どしらそ ふぁっふぁっ! カンカンっ 鐘が鳴らされ、ふぁっ ふぁっ!」
音が断片的に繰り出されて、なんだか危うい、怪しい、危険が迫るような気ぜわしさが感じられる。
そのなかに、「どぉ〜 ふぁぁ〜しぃ〜っ」と、重厚なチューバの和音が出てきて節が終わってしまったりする。

聞き進むにつれて、テーマを持った音型が繰り返して登場してくる。
そのうち耳に馴染み、この音に耳が焦点をあてるようになるので聴きやすくなってくるものの、ソナタ形式のように、ひとかたまりで、序奏、提示、展開、再現というように、形式化されているのかどうかも、イマイチわかっていない。
楽章とはなっているが、ひとつのコンテンツで、しかし、ストーリーがあるわけでもなさそうだ。
単なる環境音楽ではないのは、わかっているが、雰囲気だけで長時間聴くのも、ちょっと〜ツライ。

オンド・マルトノのふわーっとした音の響きが、バランスよく広がり、全体にまろやかに響き、ひゅ〜ん、キン〜っと鳴らす音もスパイス的に効いてメリハリが感じられる。
しかし、これが、愛の歌と言われても、イメージが、それなりに湧いてこない。
妖艶な女の姿が登場するかのようであるが、オンド・マルトノが、首筋が涼しく撫でていく。気味悪さが勝ってて、また、 緩やかなグリッサンドもあれば、直線的なものもあり、紐を引っ張るように音が出てくるようで、偶発的な音の出方が、きっと面白いのだろうが、だから、何?って感じもする。

まあ、今後も、このような楽曲とつきあうことになるだろうが〜 ちょっと自信がない。
サロネン盤は、オンド・マルトノが、オケとのバランスが良く、ピアノも含めて埋もれずにしっかりと聞こえてくる。

  ケント・ナガノ ベルリン・フィル 2000年
Kent Nagano  Berliner Philharmoniker
(Berlin Philharmonic Orchestra)
ピアノ:ピエール・ローラン・エマール  Pierre-Laurent Aimard
オンドマルトノド:ミニク・キム  Dominique Kim

こりゃ良いわ〜拍手

録音状態は極めて良い。ライブならでのテンションの高さがあるが、さらに、各楽章で盛り上がっていくので、えっ、毎回マックスか〜っと、すごく驚かされた。
しかし、録音は、極めてスマートに、バランス良く収録されている。
これは、ケント・ナガノさんが、ベルリン・フィルを振ったライブ盤である。
ライブ盤とは思えないほどの良い録音状態だし、ものすごくわかりやすい演奏で、ワタシ的には好きである。
各楽章ごとに表情を変えているし、精緻さが感じられ、オンド・マルトノとの距離感も、ワタシ的には前に出てこないので嬉しい。
だって、あの楽器、正直言って気持ちの良い楽器とは言いがたい。
ワタシが行かせていただいた演奏会でも、オンド・マルトノは、ステージの前に、どんっ!と居座っていたのである。
おいおい、アンタの協奏曲じゃーないやん。と思うのだが・・・。
ひとつの楽器として、パーカッションもしくはピアノの横でも、コンサートホールの後方に陣取れば良いのに、なぜいつも、ステージの特等席なのだろう。
確かに、れが使われるところを見たいお客さんもいるだろう〜 しかし、この楽器は、主役みたいに扱われすぎだとワタシ的には思う。

ケント・ナガノさんのこの盤では、どんなステージセッティングをされていたのかは知らないが、どデカイ音で電子音が鳴るのではなく、完全に添え物として扱われているように思う。彩りの一部なのだ。
それだけに、純粋にオケの音が聞き取りやすく、彩りの美しい楽曲であることがわかる。
もちろんテンションは高いし、派手なパーカッションが鳴り響いているが、旋律は、すっきりとしているし、録音はスマートだ。

「どぉ〜 ふぁぁ〜 みぃ〜 れぇ〜 ふぁ しぃ シュルるるるぅぅぅ・・・・・ しぃ〜」
「しぃ〜ふぁぁ〜 どぉ〜れぇ〜ふぁ しぃふぁしぃふぁ ふぁ・・・」
金管のぶっぱなし音も均整がとれており、ピアノの音も細やかで、綺麗に収録されている。
「ふぁみれど しらそふぁ そふぁみれ どしらそ ふぁっふぁっ」

各楽章での盛り上げ方は、尋常じゃないぐらいに大きいし、シャーン シャーンっと銅鑼打ち鳴らされる場面のテンションの高さは、すごいっ。主題に戻ってくる時は、いつもテンションマックスではないかな。
総体的には、すっきりしたフレージングには好感が持てるし、パーカッションのシャーンっという聞こえ方、ピアノの音量等は、とても整理されて、バランスが良いと思う。
最後の終曲では、すごいスピードで駆け抜けて行くのだが、長大な楽曲の最後の力を振り絞ってのパワー、テンションの高さ、ちょっと、キレキレに変貌していくところは、あっぱれ〜!

まあ、ラストのラストでは、息を大きく吸い込むだけの余裕があるけれど、それにしても、やっぱりこの楽曲は官能で色染められている、エッチな楽曲だ。スクリャービンの法悦の詩に、まるで、感性が似ている。
スクリャービンは、ホルンなどの金管に官能フレーズを吹かせていたけど、こりゃ〜なんども繰り返されるフレーズが、相当に官能的で、オケ全体が、陶酔状態になっているんじゃーないのかなあ。
まあ、勝手な想像だが、どうでしょう。

で、総体的には、どう言えばいいのか迷うところだが、ライブならではの良さというか、テンションの高さが窺われるのと、それで乱暴にならずに、最後まで緻密な音が出ている点は、すごい。
なんといっても、すきっとしたスマートな音で、音の各色がバランスの良く配置され、調和がとれており、聴きやすいというのが、この盤の良さだと思います。
まあ、それにしても長すぎて、集中力が持ちません。
それと、パーカッション群の細やかな音が調和され、体となって耳に届けられており、大量の音をバランス良く、これだけ収録しているという裏方さんのテクが凄いっ。ホント、ライブの裏方エンジニアさんたちの大勝利って感じです。

1977年 プレヴィン ロンドン交響楽団 EMI  
1985年 サロネン フィルハーモニア管弦楽団 SC ★★★★★
1986年 ラトル バーミンガム市交響楽団 EMI  
1990年 ミョンフン バスティーユ・オペラ座管弦楽団  
1992年 シャイー コンセルトヘボウ Dec  
2001年 ケント・ナガノ ベルリン・フィル ★★★★★
所有盤を整理中です。

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