「 頭のなかの ♪ おたまじゃくし 〜クラシック音楽を聴いてみよう〜」

モーツァルト 交響曲第28番
Mozart: Symphony No. 28


レヴァイン ウィーン・フィル 1984年
James Levine
Wiener Philharmoniker
(Vienna Philharmonic Orchestra)



録音状態は良い。溌剌として活き活きとした演奏だ。艶のある明るい弦が綺麗だな〜っと、素直に心地よく感じられる。
カップリング:
1〜4 モーツァルト 交響曲第28番(1984年)
5〜8 モーツァルト 交響曲第33番(1986年)
1楽章
「どっそぉっ みっどっ  そぉ〜らそふぁみ ふぁ〜そふぁみれ みぃ〜ふぁみれど れぇ〜みれどし」
「どっそぉっ みっどっ  そぉ〜らそふぁみ ふぁ〜そふぁみれ みぃ〜ふぁみれど れぇ〜みれどし」
「どぉ〜どみそど どみみ〜ふぁ ふぁそそぉ〜ら しらぁ〜そ そぉ らそふぁみ・・・」

トリルのついた可愛いフレーズの出だしで、明るくて軽やかに、とてもシンプルに歌いあげる。
4分の3拍子の転びそうな、滑るような旋律と共に、弦が弾いている後ろの方で、小声で「パラパラ ぱっ」と添えてくる木管のフレーズとか、「たらら らっ たらら らっ」と、弦の小声の囁きとか、トランペットの囁きとか、ホント可愛い。
艶のある弦の響きと、楽しそうに弾んでいる風情が、チャーミングな微笑みを与えてくれる。
こんな若々しいモーツァルトの曲を、GWの休日の朝に聴こうものなら、あらら〜 なんという至福の時でしょう。って感じだ。
目にも鮮やかなまぶしいほどの新緑、若葉の勢いと瑞々しい色、芳しいほのかな香り、柔らかな日射し・・・それにモーツァルトの若い頃の作品を耳にすると〜 むふふ〜ぅ。シアワセ・・・という世界である。
年齢を重ねると、モーツァルトが好きになってくるよぉ。と言われた先輩の声が、あちゃちゃ〜  身にしみてくるなあ。
レヴァイン盤の弾力性のある響き、活き活きとした表情が好ましい。
瑞々しさを感じるし、明るさが、ちょうどミックスされている。たいして、何かを訴えてくる楽曲ではないし〜 するり〜っと、耳に入っては出ていくような楽曲だ。
だが、執拗に、こだわって、嫌らしく、耳に残るわけでない楽曲は、心地よいね〜と言いつつ、するっと抜けていってくれるのが、本当は、嬉しいのかもしれない。

2楽章
弱音器付きのヴァイオリンの優しいフレーズで奏でられるアンダンテ。セレナーデという感じだろうか。
「そらふぁそ みふぁれみ どれしれど・・・」って、音を変えて繰り返しているだけなんだけど。
超シンプルな音なのに、超シンプルだからこそ、心地よいんですね。やっぱ・・・
マーラーなんぞを聴いて、複雑な旋律を耳にして、満足していた自分が、ちょっと恥ずかしい気分に〜

3楽章
可愛いメヌエットの楽章で、ホルンが木霊のように添えられているのがキュートだ。
「そぉ〜み ふぁ〜れっれ みっどっれっ そぉ (ホルン:れっ みっどっれっそっ)」
このフレーズを何度繰り返すのか、数えてないけれど、ホント、これを何度も繰り返しているんですよねえ。
はあ、使い回しのよい、なんと効率的で効果的なフレーズなんでしょう。すげっ。
モーツァルトの曲を聞くと、いつも感じてしまうのだが〜 天才って凄いと思うのに、言うのがはばかれる言葉だが、超エコなのだ。

4楽章
スキップしながら、タラン タラン タランっと乾いた小声のヴァイオリンの速いパッセージが特徴の楽章だ。
「そっ ふぁっ みっ れっ どし どれみふぁ」
「そっ ふぁっ みっ れっ どし どれみど そらしど どれみど そらしど」
この繰り返しが特徴の楽章で、あっという間に駆け抜けていく。
プロコフィエフの無窮道な機械的な動きの元祖〜みたいなところがあり、ヴァイオリンの弱い蚊のような小さな声が、段々と癖になりかけたところで、終わってしまうのが、なんだか惜しい気分に。
レヴァイン盤は、おっとりしているようにも思うが、なかなか機敏で優美だ。やっぱり音が綺麗だな〜と思うし、録音状態も良く、精気あふれる美音を立ち上らせている。あまりに元気が良すぎるかもしれないけれど、若い時代の交響曲だったら、これぐらい威勢がよくて、ちょうど良いのではないだろうか。


1984年 レヴァイン ウィーン・フィル ★★★★
所有盤を整理中です。

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