「 頭のなかの ♪ おたまじゃくし 〜クラシック音楽を聴いてみよう〜」

モーツァルト 交響曲第39番
Mozart: Symphony No. 39


モーツァルトの交響曲第39番(K.543)は、1788年に作曲されています。後期のなかの後期で、3大の1つ。
ウィキペディア(Wikipedia)を元に記述すると

第1楽章 変ホ長調 2/2拍子(序奏)〜3/4拍子
序奏部分は、付点音符つきのファンファーレ的な音型と、弦楽器の下降音型によって構成されています。
半音を含むような不協和音をはさんで、ソナタ形式の主部に入ります。提示部は分散和音で始まる第1主題で、序奏で現れた下降音型をはさんで低弦のピッツィカートのある第2主題へ。展開部は第2主題と提示部での音型を、再現部は提示部が再演奏されます。 再び、弦楽器の下降音型が現れて、簡潔に明るく曲を閉じるもの。

第2楽章 変イ長調 2/4拍子
弦楽器だけで優美な第1主題を提示します。ヴァイオリンから低弦へとメロディーが移り、木管が入った後、ヘ短調となって第2主題が奏されます。その後、第1主題を変ロ長調で再現し、木管が緩やかな音型を輪唱します。
木管が第1主題を再現し、弦楽器は伴奏に回って第2主題がロ短調で表れます。また、変イ長調に戻って第1主題を再現して終わります。

第3楽章 変ホ長調 3/4拍子
典型的な三部形式( A - B - A )のメヌエットです。

第4楽章 変ホ長調 2/4拍子 ソナタ形式
第1ヴァイオリンが奏でる第1主題は、冒頭の16分音符の音型が重要な役割を担っています。
16分音符の連続する華やかな部分が続いて、第2主題が表れます。16分音符が木管で奏でられてもりあがり、提示部が終わります。展開部では16分音符を用いて転調を繰り返し、クラリネットとファゴットが経過部をつくり、変ホ長調へと転調して再現部へ。 簡潔なコーダを経て終止します。

この楽曲ではオーボエがいません。冒頭のティンパニーが勇壮に入ってきて、ダイナミックに雪崩落ち〜 劇的でもあり、最終コーナーに差し掛かってきたという感じの明るい楽曲ですが、どことなく悲哀も含んでいます。

スウィトナー シュターツカペレ・ドレスデン 1974年
Otmar Suitner
Sächsische Staatskapelle Dresden
(Staatskapelle Dresden)



録音状態は良い。軽やかで爽やか。品の良い、美しい音色で、バランスが良い。
スウィトナー&シュターツカペレ・ドレスデンBOX 10枚組
モーツァルトの交響曲は、28番〜41番まで収録されている。
1楽章
今日は、モーツァルトの後期交響曲の第39番を聴いてみるっ。と、意気込んでトライするが・・・。 ワタシ モーツァルトは苦手なのである。 まず、みんな同じような曲に聞こえてくる。すぐに眠くなってしまう。 コンサートに行っても、せっかくの演奏なのに、ついつい気持ちよく寝てしまう。
う〜ん。何故なんだろ。すぐに寝てしまうってことは、気持ち良いんだよぉ〜ってことなんだろうけど。
後期の3大交響曲ぐらい、聴いてもいいんですけどねえ。ついつい手が伸びずに〜 ほったらかし状態でした。

さて、冒頭、 「ふぁ〜 (タラ ラ〜) ふぁ〜 ふぁっふぁ〜 どしらそふぁみれどしらそふぁみ〜(み みみみ〜)」
ティンパニー付きだが、冒頭から、滑り落ちるような下降線を、弦が描いていく。
滑り落ちること3回。ふぁみれどしらそふぁみ〜 と、オクターブ落ちなのだ。
フルートが綺麗に「らふぁれ しれそ みそし らどふぁ〜」と。和音を分散して吹いていく。
まっ 分散和音の綺麗さは、確かに安定しているよなあ。 ホルンが、「ふぁらど〜 みそど〜」と、綺麗な音で奏でられる。
第2主題は、ホルンと弦のピチカートである。
「ふぁ〜 ら〜どそぉ〜 らふぁど〜 ふぁらど〜」
「ふぁふぁふぁふぁ ふぁふぁ ふぁ〜 れっ・・・」
「ふぁふぁふぁふぁ ふぁふぁ ふぁ〜 れっ どらふぁし らそふぁ〜」
あっ ここは耳馴染みフレーズだ。 ちょっぴり明るめの楽曲で、穏やかで、安定感があって〜  スウィトナーさんの演奏は、突飛なことをするわけではないし、極めてオーソドックスだ。 いじりまわさないで、素直な楽曲を、そのまま素材を生かした料理です。という感じで、目の前に運んできてくれる。そこが嬉しいっ。

2楽章
「ふぁぁ〜 そ〜ら し〜そふぁ〜 らぁ〜そ」 
「しぃ〜れ ど〜ら み〜れ ふぁっふぁ ふぁ〜」
優美な主題で、穏やかに弦で奏でられる。
「た〜ら ら〜ら らぁ〜」というフレーズが、中音域の弦とヴァイオリンで振り子のように揺れ動く。
同じフレーズを遅れて、カエルの歌が〜っという輪唱風に奏でていく。 う〜ん。弦の音質が、パッと聞いて綺麗っていうのではないんだけど、極めて上質で美しい。 情感が、一定の高いレベルで安定して、ずーっと緊張を持ちつつ、ほっこりした気分を与えてくれる。 また、木管群が、う〜ん。中庸なのだが、凡庸ではなく、適度に筋肉と脂肪が付いてて、均整が取れているって感じ。弦と木管のハーモニーの美しいこと。これは美しいっ。

3楽章
ブン チャッチャ〜という3拍子のメヌエット。
ティンパニーが柔らかく入ってて、弦のハーモニーに無駄がないなあと思う。 スウィトナー盤は、派手に鳴らないし、ドラマティックでもないんだけど、ふわっとした感じの仕上がりで、同じ音型を続けているのに、とっても気持ちが良い。
特に、クラリネットで吹かれるフレーズ、「ふぁ〜ど らそふぁ みそしら そふぁみ〜 そ〜ど しらそ ふぁらどらふぁ〜」
ここなんかは、極めて上質だ。そこに入ってくるヴァイオリンも、なんて柔らかくて気持ちが良いんだろ〜。まるで、 柔軟剤を入れたソフラン仕上げって感じだ。すごくフワフワして気持ち良い。
ブン チャッチャと下支えをしているリズムと、パパパ パパパ と、上で刻む弦の適度のカシカシ感の調和というか。調和って変ですけど、ちゃんとマッチしているんです。

4楽章
細かく刻まれた16分音符の動きが、とーっても小気味よい。
「らしどし らそふぁ っそどっ〜」  ティンパニーが軽く入ってて、これが大きなリズムとなっている。
ファゴット、フルートの音色が間に挟まって来て、ほほぉ〜 快速であることが軽妙さを生むのだけど、品があるんだねえ。「らしどし らっそっふぁ〜」という、スキップじゃない、小さく滑るような音が、ずーっと続く。
「 タララ ラララ らっら〜 んたら らった たぁ〜」
耳にしっかりと染みつくようなフレーズはないのだが、スウィトナー盤で聴くと、はあ〜 なんて、耳に心地良く届けられるのだろう。シアワセ感がたっぷり〜 うっとり。

モーツァルトって、こんな人なんですねえ。何が言いたいのか、よくワカラズ、何を言っていたのか、さっぱり後に残らないんですけど。 すら〜 するり〜 ふわ〜っと入ってきて、すーっと抜けていくんです。そこが、また妙に嬉しい。(笑)
あらら〜 魂持っていかないでぇ。 で、モーツァルトって、何度か繰り返して聴いても、またすぐに違う盤を聴いて、聞き比べても、後に残らないので、感想が書きづらいのですが〜

スウィトナー盤は、オケの音質が、キラキラ、ガシガシして鳴っておらず、 磨き上げられた古民家の柱の艶みたいなモノがありまして〜 あっ 決して高級な柱ではなく、黒光りしているってワケじゃないです。
例えると、味わいのある杉、檜風の木材ですかねえ。じんわり〜 じっくり〜 染み入ってくるんです。
特に何もしていない感じなのだけど、ほんと、気持ち良いとしか言いようがないほど、自然に、ふわーっとした暖かい空気を運んできてくれる演奏です。 やっぱ、聴いているうちに、あまりに気持ちが良いもので、眠くなるんですけど・・・(笑)

ブロムシュテット シュターツカペレ・ドレスデン 1982年
Herbert Blomstedt
Sächsische Staatskapelle Dresden
(Staatskapelle Dresden)

まっ こんなモン


録音状態はまずまず。あまりクリアーではない。テンポがいささか遅めで、流麗さが感じられず、平板な感じに聞こえちゃう。ティンパニーが元気すぎて〜邪魔っけ。
カップリング:
1〜3 モーツァルト 交響曲第38番
4〜7 モーツァルト 交響曲第39番
1楽章
同じシュターツカペレ・ドレスデンの演奏で、スウィトナーさんの盤もあるのだが、ブロムシュテットさんの演奏も好きである。
抜群に録音状態が良いわけではないし、少し重め。
でも、モーツァルトの3大交響曲の1曲目だし、心して聴かねば・・・と思っていたが、のっけからびっくり。
序奏部で、既に重くて、「どどど どぉ〜」とティンパニーが叩かれているので、のけぞって驚いてしまった。
テンポも、おそっ・・・ あまりに壮大すぎて。あらら〜
でも、この序奏部が終わると、さらっ〜っと身を翻して軽やかに、進んで行く。
「ふぁ〜 らぁ〜ど そぉ・・・ どどどっ・・・ ふぁふぁふぁ ・・・」 ここの弦の美しい響きに、今度はあっけにとられてしまう。
まあ、重みのあるインパクトの強い序奏部と軽やかな第1主題で、この対比には、ハイ、やられますね。
「ふぁ〜 らぁ〜ど そぉ〜(バンバンバンっ) どふぁどぉ ふぁらどぉ バンバンバンっ・・・」
主旋律のヴァイオリンよりも、ティンパニーの音に、耳が釘付けになってしまった。
明るいヴァイオリンのフレーズと、普通ならオーボエかなというところをクラさんが吹いている。下降線をたどるフレーズと、華やかに放出する響きに勢いがあって、リズミカルで、明るく開放感がある。

2楽章
「ふぁぁ〜 そ〜ら し〜そふぁ〜 らぁ〜そ」 「しぃ〜れ ど〜ら み〜れ ふぁっふぁ ふぁ〜」
冒頭、弦楽器だけで奏でられており、ここだけ聴くと、ハイドンのような〜大らかさがある。ゆったり〜としてて、弦のフレージングが柔らかい。柔らかすぎて〜 もう少し区切りがついてても良いかもしれない。
「そっ れそ しぃ〜 しらそ ふぁらっど れぇ〜 っそっれそ しぃ〜」と歌うところは、短調にころり〜と変わる。
でも、少し凹凸がないというか、

3楽章
壮大なメヌエットの楽章で、ちょっと重たい感じがしちゃう。
ティンパニーの音が重しのようになっており、ドンっ どぉ〜んと響いている。弦のフレージングが、膨らまないというか、弦が上昇するところのステップが均一的なので、弾まない感じがするのだ。
歌わせ方は良いと思うんだが、また、低弦の響きが大きめで、足が進まないって感じだ。
「ふぁ〜 れどれど・・・ どぉ〜 カシカシカシカシカシカシ ふぁ〜  そみふぁ そみふぁ パパパパっ・・・」
カシカシカシ・・・という弦の音が、まろやかさを欠いており、丁寧に1音1音同じリズムで行っちゃっているので、重たく感じるんでしょうねえ。丁寧っていえば丁寧なのだが、ちょぴっと速めに進んだら良かったのになあ。(と、勝手なことを言ってる)

4楽章
「らしどし らそふぁ っそどっ〜」 弦の弱音で奏でられる主題を、ティンパニーの力強さが、どこかぶち壊してしまう。
16音符の連続ワザなのだが、木管もパコパコ・・・と吹かれていくのに、軽やかさが命って感じの軽妙さが、ティンパニーの音で、断絶させちゃっている感じに思えてしまった。
なんで、こんな一様に、力強く、ガシっと区切ってしまうんだろう。
「 タララ ラララ らっら〜 んたら らった たぁ〜」 ってフレーズが、たらら〜たらら〜っと流れて行ってくれないと。
カッシリ演奏されているのだと思うのだが、きまじめすぎるというか、もう少しティンパニーさんは、ここは遠慮していただかないと、縦に区切りすぎて〜
軽妙さ、ふわっとした空気感を切り裂いてしまって、単調になりすぎてしまう。あぁ〜 もったいない。

ガーディナー イギリス・バロック管弦楽団 1988年
John Eliot Gardiner
English Baroque Soloists

まっ こんなモン

録音状態は良い。歯切れの良い演奏だ。2楽章はとても美しい。
カップリング:
1〜3 モーツァルト 交響曲第38番
4〜7 モーツァルト 交響曲第39番
1楽章
「みぃ〜! みぃ〜 みっみぃ〜 れぇ〜 れぇ れぇ〜」
ガツンっとは出てきているわけではないが、かなりの音量で、アタックする力が強く、金管が、「みぃ〜 みっみ ふぁぁ〜 ふぁぁ ふぁふぁぁ〜」と、ちょっと絶叫気味で飛び出してくる。
ティンパニーの音は、かなり大きく硬めに叩かれている。尖った音ではないものの、ちょっと音量が大きく強い。
弦は、ふわっと滑るように落ちてくるが、その後は、「れっれぇ〜れっれぇ〜」と、少し甲高い声で叫ぶかのようでもある。
ガーディナー盤は録音状態が極めて良いので、聴きやすいが、やっぱりピリオドは苦手だなあ。
もっと、まろやかに響いて出てこないのだろうか。金管の音質には、やっぱり違和感を感じてしまった。
ホルンは柔らかいんですけどね。
「ふぁ〜 そぉみし そみしぃ〜 みそしぃ〜ししし みみみみ みぃ〜 ど ら みみみみ みぃ〜」って感じで、ちょっと投げやり的なフレージングで、主題の音が裏返った感じで響いて出てくる。
弦の響きもキツメで、お世辞にも優美だとは言えない。

まあ、良い風に言えばメリハリのついた演奏なのだが、悪く言えば硬くてキツイ。
歯切れ良すぎて、この強烈なフォルテに圧倒されてしまうというか、なんで〜こんなに強い音量で出てくるのかなあ。と思ってしまう。 で、ガーディナー盤は、他のピリオド演奏よりは、暖かみがあるし、流麗さを持っている。
しかし、 ちょっと、この口調の硬さを度外視したら(ホントは、度外視なんぞ、できないのだが・・・笑) まあ、引き締まったスレンダーな演奏だということになるだろうか。

2楽章
「ふぁぁ〜 そらしっそ ふぁ〜 ふぁぁ〜そらしっそ ふぁ〜」
この楽章は、えっ と思うほど、おっとりと、ゆったりと奏でられている。
弦の音質は、透明度が高く、柔らかく絶妙の感じで奏でられており、これは見直しちゃた。
付点のリズムも軽やかに演奏されてて、清々しい。
「ふぁ〜らっどふぁ〜 みぃ〜そっしれぇ〜 ふぁ〜らっどふぁ〜」
「どぉ〜そっどみぃ〜 しぃ〜れっふぁら〜 どぉ〜そっどみぃ〜 らぁ〜どっれふぁ〜 らぁ〜どふぁ らぁ〜れっふぁ・・・」と、見事に転調しつつ、するっと音の印象を変えて、綺麗にフレージングしていく。
リズミカルで、フーガのようなモチーフも、高音域にかけて絹糸のように張っていく。

3楽章
メヌエットの楽章で、ブンチャッチャというフレーズになっているのだが、低弦の歯切れの良い音が響く。
1拍目の音が、ちょっと大きくアクセントがついており、ヴァイオリンのちょっと弦の引きが強い音が聞こえる。
「ふぁ〜 どれど れふぁふぁふぁ ら〜 ふぁふぁふぁ〜」 
「ふぁれみ ふぁれみ らららぁ〜 そ ふぁ〜み れ〜ど どどみど」
やっぱり、ティンパニーの叩くのが大きいのだと思う。カチカチカチと弦が鳴っているし、メトロノームのような几帳面さで、ちょっと〜 可愛くないというか、あまりにもカチカチの四角四面的な演奏だ。

4楽章
この楽章は、予想していた速さよりも、ちょっぴり遅い。
細かく刻まれた16分音符の動きとなっている楽章だと思う。ヴァイオリンは軽やかにスイスイ走って行くのだが、ドスコイ状態のティンパニーが入ってくる。
ヴァイオリンの弦の音質は、やっぱりピリオドならではの硬くて、引き締まった音だ。
あーっ ちょと興ざめ。「タララ ラララ らっら〜 んたら らった たぁ〜」と、鼻歌でも歌いながら踊りたい気分なのだが、ガーディナー盤で聴くと、軍楽隊のような金管で、バンバカ バンバカと鳴ってくる。

歯切れの良い演奏でした。っていう感じで終わってしまったので、う〜ん 愉悦性は高くない。また、共感を呼ぶというものではなく、う〜ん 言っちゃ悪いが、几帳面に演奏しました。って感じに聞こえてしまうかも。
まあ、ちょっと、ティンパニーの大きな音には、辟易しちゃうけれど、全体的には、やっぱり、引き締まったスレンダーな演奏である。
1974年 スウィトナー シュターツカペレ・ドレスデン DS ★★★★★
1982年 ブロムシュテット シュターツカペレ・ドレスデン De ★★★
1988年 ガーディナー イングリッシュ・バロック・ソロイスツ Ph ★★★
所有盤を整理中です。

「 頭のなかの ♪ おたまじゃくし〜クラシック音楽を聴いてみよう〜」

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