「 頭のなかの ♪ おたまじゃくし 〜クラシック音楽を聴いてみよう〜」

モーツァルト 交響曲第41番
Mozart: Symphony No.41


アバド ロンドン交響楽団 1979年
Claudio Abbado
London Symphony Orchestra



録音状態は良い。79年とは思えないほどクリアーだ。弦主体ではあるけれど、きちんとバックも入っているし、主張の強い、強弱のある演奏ではないが、見通しも良いし、色彩的にも微妙な感覚が良くわかる。
カップリング:モーツァルト 交響曲第40番、41番

1楽章
「どぉ〜そらしど そらしど  どど〜し れ〜ど そ〜ふぁ」
「そぉ〜れみふぁそ れみふぁそ  れれ〜ど そ〜ふぁ ら〜そ」
「どぉ〜 どっら ふぁっれ そっみ どっら ふぁっれ」
「そっ どし どし っそそ どどそそどどそそみみどど・・・」
ちょっと無骨かなぐらいに丁寧な演奏だ。ちょっぴり明るいが、明るさは抑えられて、わりと奥の方からティンパニーが、こっそり叩かれている。
渋く〜って感じに色彩を抑えた音色だが、しなやかだし、結構、瑞々しい色気を持っている。
そのくせ、ちょっぴり抑え気味に鳴っているのだ。
でも、ふふっ 抑えきれないような豊かさが見え隠れしている。普通に聴いていると、まあ、中庸っぽいのだが、楽しさを抑えているかのような感じが見受けられる。もっと、瑞々しさを湛えて、華やかに明るく演奏しても良いのに なあ。とは思うが、これは1楽章抑えて行きましょうってことだろうか。

2楽章
「そぉ〜れしぃ〜 らそふぁっ どぉ〜  らぁ〜れ どぉ〜 しらそっ れぇ〜」
「そぉ〜れしぃ〜 らそ ふぁらそふぁみれ どぉ〜しぃ〜 ら みぃ〜〜 らそみれぇ〜み〜れれ〜」  
ゆったりとした歌うようなフレーズで、ちょっぴり暗く転じている。
木管の合いの手、チェロに移った主題。ちょっぴりテンポは遅めだが、明るさと憂いが混じったフレーズだ。
不安を要素を抱えた心情や、心の移ろいがあり、影を落としている感じが、じわーっと広がってくる。
フレーズ自体に柔らかさ、優しさが感じられ、それぞれのフレーズが合わさって豊かに流れていく。
ファゴットの柔らかい、ポポポポっ。という響きが裏から顔を出しているが、弦のため息を吐き出したようなフレーズは、まるで神の吐く息のようでもあり〜 ふーむ。深いなあ。

3楽章
「そぉ〜そ ふぁみれ どしど み〜れ  らぁ〜そ そふぁみ れどれ ふぁ〜み」
「れぇ〜れ どらふぁっ れぇ〜れ どらふぁっ れれれ み〜どら どぉ〜らふぁそ」
「そそそ そぉ〜みどそっ (パンパンパン)」
奥ゆかしくティンパニーが鳴ってリズムが形成されているが、ここは半音の微妙を楽しめって感じだろうか。
繰り返していく内に明るく華やかに変化しているが、やっぱ木管の使い方が、むふっ。暗さを添えてて〜
なんと微妙なシンフォニーなんだろう。と改めて感じる。
演奏自体は、ふわっとしているが、弦に艶はあるし、それぞれの色のパレットが主張してて、色が開花していく様が楽しい。フレーズの色模様を楽しめる。

4楽章
「どぉ〜れ〜ふぁ〜み〜 っららら そぉ〜ふぁ ふぁふぁみみ れみふぁみれどしら」
さらっと演じているが、リズムもサクサクしてて食感が良く、細やかな弦の音色と、さらっとした爽やかな風のようなフレージングだ。
低弦の響きが重すぎないので、「れっれ れぇ〜 れどしどしら そらそふぁ〜」っとするりっと流れていく。 
木管がさりげなく顔を出してくる妙があって、パコパコ、ターっ、パンパンパンっと、リズミカル。
アバド盤は、弦のパレットが主体だが、弦の妙技を楽しめる。
気がついたら色遣いが変わっているって感じだが、この妙技を楽しむには、うってつけだろうか。
木管さん達には悪いけれど、ここは、オケのバランスとしては、弦主体であるが、裏で刻まれるリズムも、しっかりしていて、微妙なバランスで、すっと聴けちゃうが、なかなかに計算が高いんじゃーないだろうか。
もともと色彩的に豊かな交響曲なんだなぁ〜って、楽しむことが出来て嬉しかったデスね。

アバド盤、個性の強い演奏ではないし、さりげない演奏かもしれないけれど、もっと聞き込みたいな〜って思わせてくれる演奏で、う〜 結構、奥が深い。 モーツァルト初心者としては、フレーズの襞の存在を気づかせる盤でもあり、楽しく、色彩の微妙さを楽しめちゃいました。


コープマン アムステルダム・バロック管弦楽団 1991年
Ton Koopman
Amsterdam Baroque Orchestra

完全に怒っちゃった

録音状態は、まったくダメ。お話にならない。
カップリング: 2枚組BOX
モーツァルト 第41番、35番、34番、38番、36番、31番
このCDは、1991年、東京芸術劇場でのライブ盤だが、まったくもって、お話にならない。
録音状態は、最悪で、いまどき、こんな録音状態で売ることに良心がとがめないのか〜 あきれてモノが言えない。
ホールトーンどころの話ではなく、まず音が拾えていないように思う。
少数で25名程度の演奏だというが、ボコボコしてて、ティンパニーの音しか聞こえない。
海賊版?  演奏そのものも、なんとも・・・ 演奏のミスもあるし。ワタシ的には、素っ気なさすぎてスカスカの音で、愉悦性が感じられないし、美音でもないし、どうきけば良いのか、わかりません。
ブラボーって叫ぶ声が入っているが、演奏より、その叫ぶ声と拍手を聴かせるためにCDを作成したのかなあ。
アマゾンやHMV等の掲載されている商品説明やレビューを読んでも、ホントに、この演奏を、録音を聴いて、書いたコメントなのかどうか・・・これは、信用問題だと思ってしまいました。


1979年 アバド ロンドン交響楽団 ★★★★
1991年 コープマン アムステルダム・バロック管弦楽団
所有盤を整理中です。

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