「 頭のなかの ♪ おたまじゃくし 〜クラシック音楽を聴いてみよう〜」

ラフマニノフ 交響曲第2番
Rachmaninov: Symphony No.2


プレヴィン ロンドン交響楽団 1973年
André Previn
London Symphony Orchestra

録音状態は、まずまず。いささか古めかしくなっているが、曲が冗長すぎると楽章の途中でカットされてきたのだが、このプレヴィン盤はノーカット演奏である。歴史的な名盤 とされている。
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交響曲第1番〜第3番、死の島、ヴォーカリーズ、交響的舞曲、歌劇「アレコ」間奏曲、女性の踊り

1楽章
ラフマニノフの交響曲第2番は、まったり〜こってりの演奏が多い。
冗長にすぎるとカットされるのが、その昔一般的だったらしい。現在は、全曲版で演奏されることが多くなっているが、このプレヴィン盤は、初めて全曲ノーカットで録音した盤として有名だった。
このプレヴィン盤は、第1楽章の呈示部をカットせず、まだ、すっきりして聞きやすい。
冒頭より、これなら全曲通しで聴けるかも・・・という予感がする。
ラフマニノフのこの曲は、寄せる波+引く波が、延々と執拗に繰り返されるのだが、プレヴィン盤では明るい太陽のもとでキラキラして、穏やかでありながら、解放的で安心して聴くことができる。
すけべそうな〜 シツコイおじちゃん風ではないし、スーカーみたいに嫌らしくない。ねちっこい粘着質ではなく、まだ、すっきり系である。

ラフマニノフのフレーズは、息が長く、暑苦しいのだが、テンポをちょっと走らせぎみにリズムをつくって、丸く収めている感じがする。 わかりやすいというか、親しみやすい。抑揚の付け方とか、フレーズの丸みなどに、ちょっぴり娯楽性を持たせてある点が、そう感じるのだろうか。
ポピュラーミュージック的に響いてしまうが〜まあ、わかりやすいってことは良いこと。そう思う。
語尾をズルズルひっぱっているのは、ザンデルリンク盤だろう。そこまでは行かない。

2楽章
軽快で、しなやか〜 余裕で鳴っているし、伸びやかで楽しげ。
妙に持って回った言い方をしないというか。わりとストレートで良い。弦もキビキビしているし。
小太鼓も、テンポよく刻んでくれている。あまり冗長さは感じない。

3楽章
クラリネットの甘いメロディーが奏でられているが、どろどろ、とろとろ型にはなっておらず、弦と心地よくまとめていると思う。それでも、いささか甘めで、やっぱこの曲は長いかな〜感じてしまう。
こんなコテコテの曲を書くラフマニノフさんの心境が、ちょっとワカラン。 終わったかな〜っと思ったら、また甘い旋律が流れるのだから、とめどがない。 この楽章は、すっきり演奏系のプレヴィン盤でも寝てしまいそう。
いやいや〜ホント、あくびが出ちゃう。
この曲は、夜寝る前に聴くのがイチバンかも。 決して朝に聴いてはいけない。これでは気怠すぎる。

4楽章
長い楽章から解放されて、ちょっと、ほっとする。正直、とても息苦しくなっていた。
まあ。夏に聴くと、汗でベタベタしそうだ。暑苦しい。息苦しい。べとべとする。これでは夏に聴けない。
プレヴィン盤も、最初の出だしはテンポよく進んだのだが、後半は、やっぱ暑苦しい。 最後になってくると、また軽快感が出てくるのだが〜 もう既に、十分堪能させていただきました。満腹です・・・という心境に陥ってしまった。

1楽章 19:09
2楽章 10:07
3楽章 15:44
4楽章 14:06

マゼール ベルリン・フィル 1982年
Lorin Maazel
Berliner Philharmoniker (Berlin Philharmonic Orchestra)

ちょっとドンシャリ気味にも聞こえるが録音状態は良い。テンポが速く、リズムよく展開していく。暑苦しいラフマニノフが、ちょっと涼しくなった。メリハリがあって鋭い。
ワタシ的には、これでちょうど良いですね。
カップリング:ラフマニノフ 交響曲第2番、交響詩「死の島」

1楽章
マゼールとラフマニノフという組み合わせが、とても意外だったので、聴いてみようと購入した一枚。
こてこて・アマアマのラフマニノフが、どのように料理されるのか。とても興味があった。
わわ〜っ 速いっ。爽快っ。すっきり贅肉をそぎ落としたラフ2になっている。
甘さを残しつつ、しっかりダイエットに成功したようである。
これだけ小刻みにテンポよく進めてくれると、リズムが生まれて蘇ってくる。活気があるし、ワクワクする。
止まってしまうかのような遅いザンデルリンク盤には、もう戻れない。
さすがに第1楽章は甘い。
作曲家が甘いフレーズを、これでもか〜式に、てんこ盛りに書いているので、甘くない筈はないのだが・・・
マゼールなので、ちょっとは聞きやすいアッサリ風味になっている。想像どおり。しめしめ。
無機質だとか、そっけないと評されるマゼールだが、このラフマニノフでは、もちろん歌っている。
歌ってはいるが、語尾がちょっと速めで、あっさり切り上げ、ひんやり気味で、硬めで、そのくせ熱い。
さらさら・テンポ良く演奏してくれており、私的には聞きやすく、繰り返して聴くことが可能になった。

語尾をのばすと、レガートにしてしまうと、むせ返るような厚ぼったい演奏になるのだが、盛り上げるところは盛り上げているものの、引きずらず、歯切れよく、テンポよく仕上げている。
ベルリン・フィルの演奏なので、硬めの音色で、しっかり固めてあり、どろどろの液体状態にはなっていない。
寄せる波のスピードと、引いていく波のスピードと変えているのか、みごとに、ゆらゆらさせながらも、引き際が、お見事。あざやかでスマートである。テンポよく、小気味よいリズムが生まれている。
たぁ〜らら〜 たぁ〜らら〜  まるで楽譜が圧縮されて生まれ変わっているような感じ。

2楽章
完全に、マキに入っている感じ。時間がおしてきて、せわしなく喋っている感じがする。
序奏が長すぎるんで、勝負を速めたという感じでしょうか。
でも、甘いフレーズは、しっかり歌ってくれます。
 
3楽章〜4楽章
有名なフレーズも確かに甘く、とろけるようだ。3楽章は、テンポもゆったりしている。
でも、下支えの音も聞こえているし、単に主旋律だけを聴かせているわけではない。
いろんな旋律を奏でていながら、音を濁らせず、すっきり整理されて見通しがよくなっている。
感情をことさらに移入せずとも、吹いているだけで自然と甘く感じる旋律なのだ。ことさら何も足さなくても、この楽曲は初めから歌謡なのだから・・・ う〜ん。
どのように整理し、間引きをするか、引き算型発想の方が良いのかなあ。と想像していた。

1楽章 17:51
2楽章 9:17
3楽章 15:24
4楽章 13:05

ラトル ロサンジェルス・フィル 1984年
Simon Rattle
Los Angeles Philharmonic Orchestra

いたってフツウ    さっぱりワカラン ← 録音時間について

録音状態は良い。
幾分、乾燥気味なので、さほど暑苦しくもなく、ねっとりもしていない。
歌うところは、しっかり歌っているが、艶っぽさに欠けているので、ちょっと〜どうかと思う。スピード感のある演奏だが、クレジットされている時間は遅め。そこがワタシ的には不思議。
まず、サイモン・ラトルさんが、ラフマニノフの交響曲を録音していたことに驚き、また、オケが、ロス・フィルだったことに驚かされた。ロス・フィルといえば、かつてメータさんが音楽監督をしていた。
そこから、ジュリーニ、プレヴィン、サロネン、ドゥダメルさんという超豪華リレーが続いているオケである。
で、ラトルさんと言えば、もちろんバーミンガム市響だ。
で、ベートーヴェンやブラームス、シューベルトなどの録音より、近代、現代に近い作品を振ってきたのに、こんなコテコテの浪漫派を飛び越えて、時代遅れの飛び地のように存在するラフマニノフをねえ〜
まっさか、録音しているとは思ってもみなかったのだ。
まあ、マゼールさんも、ラフマニノフを振ってたというのも驚きだったけど、ワタシの驚きは、それ以上だったかも。

で、ウィキペディア(Wikipedia)で調べてみたら、ラトルさんは、1979年に、ロサンジェルス・フィルを指揮してアメリカ・デビューを果たし、1981年から1994年まで、同楽団の首席客演指揮者となっていた。とあった。
その時の録音だったんですね。

1楽章
弦のフレーズが、たららら たららら と続くのだが、弦の艶が、イマイチで、少しかすれ気味だ。
寄せては引いてということを、何度も繰り返すのだが、もう少し膨らみ感というか、余裕が欲しい感じがする。
濃厚なのはご勘弁いただきたいが、こってりしない程度のゆとり〜
ちょっと、ゆったりとした余裕が欲しいかも。

2楽章
冒頭の弦の出足は、すこぶる軽快で、弦の動きがすばしっこい。速いっ。切れ味が抜群だ。
「ん〜 たら らったん ん〜 たら らったん らったん」っと、滑らかにすべりおりていく付点のリズムが、すごい。
スケルツォの楽章が、幾分、滑稽にも聞こえるのだが、ラトル盤では、かなりスポーティ。
ヴァイオリンが、リズミカルに踊るのに、目を見張るものがあって、やっぱ、リズムが主体というか、テキパキしている。
筋肉質というよりも、まるでボブスレーで氷のトンネルを滑り落ちていくような感じ。明るく開放的で、機敏で、大変、運動能力が非常に高いのがわかる。
ここで、「怒りの日」のモチーフが、ホルンによって、重なってくるが、初め全く気づかなかった。
で、気持ちの良い切れ味の鋭いフレーズに続いて、ねっとりと歌い上げるシーンが入ってくるが、とっても対照的である。

3楽章
この楽章は、意外と、ゆったり〜歌ってくる。クレジットされているタイムを見ると、意外なほどに遅い。
あの、コテコテだった、ザンデルリンク盤(15:28)よりも遅い。
ええっ! 仰天たまげた〜 ホント 意外だ。しかし、感覚的には、そんなに、遅く感じないのある。
フレージングの後味は、ねっとりしていないし、木管や弦の線が細めなこと。録音自体も、ぶ厚めの録音じゃないからだと思う。乾いた感じの録音だし、音質に、湿気感が少ないし、どんより〜した重さがない。
オケの厚みが、低音の音域に偏っているわけでもないし、厚く、熱く、ねっとり〜 感じないのかもしれない。
聴いてて、さらっとしているもん。もっと、粘着感があっても良いぐらい〜と思っていたほどだ。

4楽章
この楽章も、スピード感があるのだが、クレジットされた時間は、他盤より遅めなのだ。
あ〜 よくわかんなくなっちゃった。自分の感覚が、これほど、曖昧だとは・・・ とほほ。
若々しい勢いがあって、力強くラストを演出していく。ちょっと荒々しいほどのクライマックスを描いていくのが、ちょっと意外なほどだ。
で、総体的に聴いてみた感想は、もちろん、歌うところはしっかり歌っているが、すっきり系で、リズミカル。スピード感もあって、スイスイ進んでいく。しかし、クレジットされている時間は、他盤より遅い。という、かなり意外な結果に。
(ザンデルリンク盤は、一部カットがあるので、厳密には比較できない)

録音状態やオケの音質、音色を考慮すると、他盤の方がよいかと思う。
いつも、ねっとりと歌われ辟易していたのだが、あれれ〜 
艶の少ない 潤い感が少ない音質で、さっぱり行かれるのも、どうも腑に落ちないというか、変な感覚で・・・
なんか満足感が少ないというか、納得いかない感じが残る。う〜ん。 なぜなのか、ちょっと説明ができない。

1楽章 19:42
2楽章 10:24
3楽章 16:01
4楽章 15:04


ザンデルリンク フィルハーモニア管弦楽団 1989年
Kurt Sanderling
Philharmonia Orchestra

   

かなり、まったり〜 こってり〜 すぐに、満腹状態になってしまう。
ザンデルリンクさんは、ラフマニノフでなくても重厚なのに〜 ここまで行くかぁ。
途中で、あっぷあっぷしてしまい、何度も挫折してしまった。
想像以上のこってりさ。なにとぞ、ご勘弁を〜 ダメでございます。

1楽章
ザンデルリンク盤は、出だしからゆったりしており、息づかいが深い。ちょっと深すぎかな〜って感じがする。かなり分厚い演奏で、弦部でもあまり動かない。底辺で、うごめいている。
感情を溜めているような気がする。げっ。まだ情感を溜め込んでいるのか。と恐ろしくなってしまう。
ワールト盤が、若い女性だとすれば、ザンデルリンクのは中年の女性というか。
もっともっと〜 執拗で、ぶよぶよしており、とめどもなく弛緩しているような感じを受ける。
緊張感が無くなり、ついには、瞼がふさがりそうになる。
とかく1楽章は、女心と秋の空という感じで、旋律が揺れ動きとらえどころがない。
1楽章の途中で、既に、べとべとでアマアマになっている。これで、3楽章まで持つのかなぁ〜と心配しちゃうぐらいコテコテの演奏。とにかく、他の盤より10分程度遅いというのだから、超スローペース。

2楽章
一応スケルツォらしいのだが、ゆったり〜 まったり〜 ほっこり〜 ここまで、まったりされると、うっ。
満腹で気分が悪い。甘いお菓子を食べ過ぎたような感覚になってしまう。
また、音の動きが止まってしまう。う〜ん。何故止まるのだろう。ブルックナーの全休止でもあるまいに。
目覚めの一発で、ようやくリズムが戻るものの、行進曲風になったかと思うと止まってしまうし。
ここまで長いと、退屈してしまう。ダメ。

3楽章
1時間程度かかる楽曲なので、単独で、この楽章のみを聴くにはいいかと思うが、それでもシツコイ。

4楽章
めげている時とか、疲れているのに寝られないという時には、取り出して聴くといいかもしれないが、この最後でも遅くて。とほほ・・・状態。 洗練されていないし、シツコイだけの、おっさん風情で、ださいっ。
ザンデルリンクさんの演奏は、嫌いではない。わりと好きな方なのだ。しかし、これは困ったモノ。
まるで、台風が来る前夜のようで、ムシムシ・・・ 熱帯夜のアジアの寝付けない夜のようだ。
最終楽章の一部を割愛している。

1楽章 26:07
2楽章 10:56
3楽章 15:28
4楽章 14:24

スヴェトラーノフ ロシア国立交響楽団 1995年
Evgeni Svetlanov
The State Academic Symphonic Orchestra of Russia
(Svetlanov symphony orchestra)

   

録音状態は良い。ちょっぴり残響多め。よく響き、こってり気味。
フレーズの歌い方がメチャ甘く、語尾がのびるのびる〜
カップリング:幻想曲「岩」  

1楽章
かなり甘めで、こってりコクのある上品な映画音楽を聴いているようで、うっとりする。
金管の分厚い、ちょっと粗めの吹き方や、低弦の厳しさもあって、適度に甘く険しい。
場面展開のところでは、げっ。と、腰が抜けるほどの重量感があり、打ち寄せる波の高さと強さに圧倒。
ドドーンっと大波が打ち寄せてくる大迫力がある。やっぱロシアだなあ。パワーが違う。
曲想が、こってりなので、演奏もまったり、こってり〜なのだが、同じまったり、こってりでも、ザンデルリンク盤のようには、超スローではなくテンポ も良く切れ味もある。
ところどころに引き締まり、モチモチした粘り強さがあるので、しつこさを感じるものの。ずっと心地よい。

2楽章〜 最終楽章
ぐぐっ・・・とテンポを落とすところがあるのだが、これは、う〜ん。あまーい。甘過ぎ。
弦は几帳面に弾いており、テンポが良く、メリハリをつけているのだが、語尾が引きずり気味である。
ちょっと、後味はイマイチ。弦の甘さを、打楽器で打ち切るという手法らしいが、常套手段のような・・・。
マゼール盤のように、スマートでもなく颯爽としたスピード感はないものの、低弦と金管は分厚く、迫力満点で凄みがある。力強く、押しの強いマッチョ型 の演奏とでも表現しようか。
トライアングルなんぞ、残響が残りすぎだと思うのだが、迫力に圧倒されているので、キラキラ感じられる。
最終楽章は、あぁ〜 また、とろけるような旋律が始まる。
たまらんな〜 これほどマッチョなところと、ぐぐーっと甘くやられる部分と交錯すると、クラクラして・・・よろめいてしまう。
目眩が起こる。悪いお酒でも飲んだ気分になっちゃう。
文字通り、英雄色を好む状態になっており、濃厚すぎて、うぷっ。おてあげ〜

濃厚さでは、ザンデルリンク盤といい勝負なのだが、まだリズムはある方だと思う。
但し、これは打楽器の活躍に依っている部分が多い。金管の分厚さと、トロトロの旋律の両極端が存在するので、面白いと感じるかもしれないが、、、ここまで濃厚だと、 ワタシ的には、最後まで聴き通せない。
うわ〜っ やっぱ、ギブアップでございます。


デ・ワールト オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団 2001年
Edo de Waart
Radio Filharmonisch Orkest
(Netherlands Radio Philharmonic Orchestra)

録音状態は極めて良い。演奏はマゼール盤ほどではないものの、すっきりしている。アシュケナージ盤と、よく似たタイプだとは思うが、オケの音色が異なっている。カップリング:ラフマニノフ 交響曲第2番、ユース・シンフォニー

 

1楽章
このラフ2は、いつ聴いても旋律を覚えるところまではいかなくて、ちゃんとした形式があるような、ないような。いつも息の長〜い旋律が、蕩々と流れているような感じで、間合いがないというか、ちょっと息抜きの休みがないというか。で、冗長と言われる楽曲。ワールト盤は、ベタベタな甘い演奏ではなく、わりとさらり〜としていながら中庸的。かといって、ちゃんと歌う。
まず、序奏の不安感、哀愁漂うなかから、感情がモコモコと生まれてくるという印象を与えてくれる。
この感情は、波が寄せては引いていく〜という繰り返しで、大変長い。
ワールド盤だけでなく、他の盤でも、つい一生懸命聴こうとしても気が抜けちゃうんですが。
弦にはさほどの艶っぽさがない。安心して聴いておられる。
で、不満もなく、聞きやすい。元々聞きやすいBGM的とも、映画音楽に近い楽曲なので、受け入れやすいんだが。う〜 めめしい。メリハリをつけろよぉ〜と言いたいけど。何度も聞くのは正直、疲れ る。
たっぷり〜うたっているし まあまあ。クールでもなく耽溺型でもなく。

2楽章
トライアングルも良く聞こえてリズミカルになっている。ユルユルの感じはしない。感情過多でもないし、さほど理知的でもないが、躍動感もあっていい。 無骨なマッチョにもならず、健康的で品がある。
ヴァイオリンの幅もあり、録音の奥行きはさほどでもないのだが、抜けはいい。

3楽章
一応、アダージョなのだが、このラフ2は、すべてアダージョ風って言っても、あながち間違いじゃーないでしょう。
序奏のあとのクラリネットは、さほど艶っぽくはないが、2台を引きついて吹いているのだろう。
いい音色にはなっている。弦部も、絡むように膨らませてはしぼみ〜膨らませてはしぼむ。
お涙頂戴式の楽章だが、膨らませてくれて いい音楽に仕上がっている。
録音の抜けがあまりクリアーではないようなのだが、この楽曲は、もやもや〜っとしている方がいいみたいで、この感情の曖昧さ 竹を割ったような感じに仕上げたら、もともこもない。
この楽曲中の白眉なのだが、他にも白眉がありまして〜 たくさんありすぎて〜
そのなかでも、めろめろ〜 べたべた〜 どろどろ〜なのが、ここである。

4楽章
3連音符の舞曲風の楽章 今まではなんだったの?
しなやか〜 ワールト盤は、クライマックスへの躍動感も、強引には持って行かないが、最後のコーダの素早さは爽快である。 名盤鑑定百科には、「明るく洗練された優雅さを持つ 底地からもあり充実した演奏である。」という記載になっていた。う〜ん、まずは納得の台詞でございました。

1楽章 22:25
2楽章 9:19
3楽章 13:47
4楽章 13:42

1973年 プレヴィン ロンドン交響楽団 EMI ★★★
1981年 アシュケナージ コンセルトヘボウ Dec  
1982年 マゼール ベルリン・フィル ★★★★★
1984年 ラトル ロサンゼルス・フィル EMI ★★★
1989年 ザンデルリンク フィルハーモニー管弦楽団 ★★
1993年 ヤンソンス サンクト・ペテルスブルク・フィル EMI  
1995年 スヴェトラーノフ ロシア国立交響楽団 CANYON ★★★★
2001年 デ・ワールト オランダ放送フィルハーモニー管 EXTON ★★★★★
所有盤を整理中です。

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