「 頭のなかの ♪ おたまじゃくし 〜クラシック音楽を聴いてみよう〜」

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シューベルト 交響曲第9(8)番「グレート」
Schubert: Symphony No.9(8)


シューベルトの交響曲第8番(9番)は、1825年〜26年に作曲されています。
ウィキペディア(Wikipedia)を元に記述すると
1951年に、ドイチュが作品目録を作成して番号を振って以降は、未完ながら演奏される2曲(D729のホ長調のもの、D759のロ短調の「未完成交響曲」)を含めて第9番と呼ばれています。
78年に、ドイチュ番号の改定が行われ、自筆譜のままで演奏できるという意味で完成されていると認められる交響曲の8番目のものであることから、グレートを第8番としています。

第1楽章 ハ長調 2/2拍子 序奏付きソナタ形式(提示部リピート付き)
 有名なホルンの伴奏を伴うユニゾンで始まり、主要なモチーフとして提示されています。第1主題は、音の大きく動く付点のリズムと3連符、第2主題が、5度上の属調であるト長調ではなく、3度上のホ短調で書かれています。
変イ短調に始まるトロンボーンの旋律が、第3主題とされることもありますが、動機としては序奏の旋律の断片である。
第662小節から最終685小節にかけて、序奏の主題が、音価を2倍に引き伸ばされた形で(結果として序奏と同じテンポに聞こえる)2度力強く再現され、楽章を終えるもの。

第2楽章 イ短調 2/4拍子、展開部を欠くソナタ形式の緩徐楽章
 A-B-A-B-A(コーダ))という構造で、オーボエが主旋律を担当する第1主題部(A)は、スタッカートが特徴のリズミカルな動機を主体とし、かつ3つの異なる旋律から構成され、ピアノとフォルテシモの頻繁な交代を特徴としています。
第2主題(B)はヘ長調で書かれ、第1主題とは対照的に、息の長いレガートを主体とした下降旋律を特徴とするもの。
再現部では、第1主題が劇的に発展し、第2主題は主調の同主長調であるイ長調で再現します。

第3楽章 ハ長調 三部形式 3/4拍子の大掛かりなスケルツォ
 息せき切るような主部の旋律と、旋律に溢れた雄大な中間部トリオの対照が効果的で、スケルツォ主部はそれだけでソナタ形式の構造をしており、提示部に加え、展開部+再現部にもリピートがあり、特に後者は省略が多いもの。

第4楽章 ハ長調 2/4拍子 自由なソナタ形式(提示部リピート付き)
 長大なフィナーレで、第1楽章同様付点のリズムと3連符、オスティナートと強弱のコントラスト、激しい転調に特徴があり、非常に急速で息を付かせないものです。同音連打を積極的に導入しており、これが展開されます。
付点音符を素材とするハ長調の第1主題は非常に躍動的で、確保されたのち抒情的な第2主題が木管によって朗々と歌われ、これが発展して劇的な展開を見せた後、コデッタを経て真の展開部となります。
クラリネットが奏する第1・2主題と全く異なる旋律は、ベートーヴェンの交響曲第9番の「歓喜の主題」が改変されて引用されており、展開し、変型された再現部の後、コーダでは2つの主題と歓喜の歌が組み合わさって終結を迎えます。

若い頃は、この永遠に続くような長大な交響曲が、とーっても退屈で苦手でした。どこが名曲なのやら。さっぱり〜
でも、最近は、根気が良くなったのか、単なる惰性で聴いているのかわかりませんが、心地よいものとなりつつあります。
ある程度年齢を経ないと、う〜ん。天上的と言われるフレーズの心地良さが、わかりづらいかもしれませんね。

ケルテス ウィーン・フィル 1963年
Istvan Kertesz  Wiener Philharmoniker
(Vienna Philharmonic Orchestra)

ふむふむ。

録音状態は良い。63年のものとは思えない。かちっとした構築性と、軽快さ、巧く両立しているような感じがする。
カップリング:
1〜2 シューベルト 交響曲第8番「未完成」
3〜6 シューベルト 交響曲第9番「グレート」
カッシリとした演奏で、歯切れが良く、キビキビした感じの演奏だ。
で、副旋律の弦の音もクリアーに聞こえるし、「ふぁふぁ ふぁそ らそふぁみ・・・」というフレーズも弾んで行く。
弦の響きが、カリカリ、キリキリ・・・と、硬いぐらいのボーイングで弾かれている。
ティンパニーの音も、低弦も、しっかり入ってくるし、とても堅牢で構築性の高い演奏だと思う。

ちょっと、耳には辛くなってしまうような、タイトな感じで、なんとまぁ〜 キッチリした演奏なんだろうと驚かされる。
しかし、ホルンが呼応して鳴ってくるところは、奥行き感を持たせた響きであったり、歌うところは歌うんですよね。
ホント、きちんと、歯ごたえ充分のカッチリした演奏だが、繊細さも軽快さを持ち合わせている。
とても筋肉質で、無駄のない演奏って感じがする。
2楽章のアタッカなんて、とっても鋭利で、スパっと入ってくるので、とっても驚いちゃう。
優しいフレージングと、容赦のない鋭さ・・・ ハッキリしすぎるほど、フレージングが、明確に分けられている。
ある意味、すごみを感じさせる怖い面を感じる。

もう少し、奥行き感があれば嬉しいのだが、なにせ63年という録音なので、致し方ないかもしれない。
ややダイレクトすぎるのと、引き絞ったタイトな演奏なので、タイトさが気持ち良い反面、、さすがに、長大な楽曲を聴き通すと、ちょっと耳がしんどい。ちょっと聴き疲れしちゃう感じがする。
  サヴァリッシュ シュターツカペレ・ドレスデン 1967年
Wolfgang Sawallisch
Sächsische Staatskapelle Dresden
(Staatskapelle Dresden)

こまちゃったなぁ    あれ〜変 だよ。

録音状態は、まずまず。67年の録音なので、かさっと乾いた感じがする。録音のせいか木管を初めとして各パーツが個別に聞こえるものの、オケ全体で響かない。
カップリング:シューベルト 交響曲第5番、8番「未完成」、6番、9番「グレート」
1楽章
「どぉ〜れみ らぁ〜しど ふぁ〜れみ そ〜れみ らぁ〜しど」
冒頭も遅めだが、段々と遅くなってしまって、ティンパニーが入ってきた同じフレーズのところは、とんでもないほどにテンポが遅くなる。このテンポ設定は、よくわからないが、非常に個性的だ。
で、全体の音の調和というより、なぜか、他の楽器が浮かんでくる。
特に、木管のフレーズが、なんだか、旋律から浮き上がったように良く聞こえるし、反対に、木管が主のテーマを奏でているところで、なぜか、ヴァイオリンの旋律が、良く聞こえるようになってきたり。このバランスは、妙な感じで、ちょっと首をかしげたくなる。とっても変だ。
リマスタリングしているのかもしれないし、なにせ昔の録音なので、総体的にバランスが悪いのだと思う。音のピラミッドが、構築されておらず、中音域から高音域の方に、バランスがよってて、軽い。いやーっ これだけ、中から低音部分が、ごっそり抜け落ちたような録音は、気持ちが悪いものですね。

2楽章
「み〜れ どっしどれ み〜らっどっれっ み〜み〜」
静謐でマジメな感じのする演奏で、木管の細かいフレーズ、弦のフレーズが、なんとも言えない透き通るような演奏で。
ちょっと唖然・・・ 
まるで毛細血管が、浮いているような感じで、レントゲン写真でも見せられているようで、綺麗なのか不気味なのか。
ちょっとワカンナイ感じで、聴いているうちに、なんだか気分が悪くなった。
楽器のパーツが、勝手に、個々に動いている感じがしている。
いったんパーツごとに、全て取り出され、整理され、また、元のところに収まったが、全体で動いていない。全体で機能している感じがしないので、オケの魅力に乏しい。
また、スピードが無く、もっさりしており、テンポが生きてないというか、マジメ臭くて、旋律は歌わないし、精気がないというか、活き活きとした魅力に乏しい。パーツが、完全に浮いた 浮いたしており、足元が浮き上がって。支えきれない。
もう。いいわ〜 調和感がない、縦の和音として全く響いていない。
はぁ〜 ただでさえ、繰り返しばっかりなのに、これじゃ拷問だよ。

3楽章
さすがにサヴァリッシュさんだ。マジメな演奏で、杓子定規というか、ちょっと硬いですね。
「らら しら しら れっれっれ どれしどれ ふぁ〜」
他盤では聴けない木管のフレーズが、良く聞こえるので、木管を演奏しておられる方には、お薦め。
まあ、この3楽章に限らず、全部の楽章に通じて言えることだが、木管が、鳥のようにさえずっているのが、よーく聞こえます。3拍子のワルツのような上品なメヌエットというか、優美さはあるが、やっぱ乾いた音なので、魅力は半減している。

4楽章
「どっどっ みぃ〜 どっどっ みぃ〜」「らっし どぉ〜っれっれみ れっれみっ」
この楽章は、弾力性のあるノリノリ感、元気いっぱいの楽章なのだが、ちょっと・・・ 
骨粗しょう症のように、ちょっと痩せているので・・・。瑞々しさとか、柔軟性には欠けてているし、弾力は期待できない。
確か、まだこの時だとサヴァリッシュさんは若い筈なんだがなあ。もう、校長先生のような、教授のようなスタイルが確立していたのだろうか。やっぱり丁寧です。
ワタシの好みように、おきゃんで、跳ねっ返りのような演奏は、絶対しませんねえ。(やっぱり あり得ないよねえ)

オケの人数が少ないのかなあ。室内楽オケみたいな感じで聞くと、もしかしたら魅力的に写るのかもしれない。
何度も言うが、他盤では聴けない木管のフレーズが、良く聞こえる。木管を演奏しておられる方には、教科書のように聞こえるのではないだろうか、木管演奏家にお薦めかも。

レーグナー ベルリン放送交響楽団 1978年
Heinz Rögner
Rundfunk-Sinfonieorchester Berlin
(Berlin Radio Symphony Orchestra)

はぁ? ← 最初のテンポにあぜん・・・     ほぉ〜良いヤン ← 段々と気持ちが良くなる。

録音状態は良い。教会で録音されていて、響きがまろやか。
1楽章は、超テンポが遅いので、のけぞってしまったけれど〜
素朴だけど、歌心ありの演奏で、少しずつ、じわーっと日常的なシアワセ感が漂ってくる。

1楽章
えーっと思うほど、出だしのテンポが遅い。とっても遅い。
「どぉ〜 れみらぁ〜しどぉ〜 ふぁ〜れみぃ〜 そぉ〜れみ らぁ〜しど〜 れ〜 みどぉ〜」
「れぇぇ〜みぃ〜 どぉ〜」
これを繰り返す。えっ、のっけから驚いてしまったのだが、超遅いんである。
ただし、ホルンの音色は滋味ながら良い音である。主張は強くないのだが、素朴に、弦のピチカートも、細かい刻みも、木管も、とっても柔らかく、残響が、とっても綺麗に響いている。
で、ふわーっとした空気感が出てきて、柔らかい慈愛に満ちた優しさに包まれる。
あー この冒頭だけで、かなりシアワセ度が高くなり、胸が熱くなっていくのだ。
だが、この豊かさ4分20秒ぐらいまで続く。
えーっ 聴いている方が、これじゃ持たないよぉ〜って感じになるのだが・・・。

ギアチェンジをどうするんだろ〜 このまま行く? そんなことないだろうなあ。と思っていたのだが、主部に入ってきても、さほどテンポはあがらないのだ。いやー ものすごい、たっぷり感のあるグレイトだ。
推進力は停滞するぐらいに、頂点を極めて行く感じで、壮大すぎるほど壮大に昇っていこうとする。
「そぉ〜そ らぁ〜そ そぉ〜そ らぁ〜そ シシシシ レレレレ・・・ (弦が壊れそう)」
で、「どっそどれ どっそどれ どぉ  そっれそら そっれそら そっ」とチェンジが切り替わる。
あとのテンポは、普通ぽいのが、やっぱ幾分遅めかな。そんなに強烈にギアが入っている感じではない。
いや〜 前半2楽章は長大なのは知っていたが、これほど、ゆったりと演奏されちゃうと。
寝ちゃうかも。(笑) 「どどどふぁっ どどどらそふぁみ れっそ どっ」って言う場面も、あまり迫力は無いしねえ。テンポ、推進力より、歌心優先でしょうか。
「みどっどっ みどどっ みどどっ そっらぁ〜 そっらぁ〜」
「み らっしどぉ〜 みっ ふぁそぉ〜 み らっしどぉ〜 どっ み〜ふぁそぉ〜」

ティンパニーのロールが入ってきて、みっどどっ みどどっ。って見栄を切るところも、まあまあ、柔らかい。
繰り返しはあるが、のんびり気味に、気長だ。
柔らかいフレーズを重ねられてくるので、嫌みはないが、今日は、グレイトを聴こうっていう時は、ハハハ〜 これぐらいの覚悟はあるでしょう。っていう前提条件が必要かもしれない。
が、襞のたっぷりとられた、綺麗な薄い織物を見せられている感じだ。総体的には柔らかい残響のなかで、ふんわり聴かせていただいているのだ。まあいわば、レーグナー盤は、壮大ではあるが平坦な道を、ずーっと歩いていくという感じがする。道のりは長いが、揺りかごから、揺りかごのようで、そのまま天国へ〜という感じかもしれない。

2楽章
「み〜れ どっしどれ み〜らっどっれっ み〜み〜」
「れ〜ふぁみ ふぁれどぉ〜 みれみれ どしれし しれどし しれどし しれどし み〜」
オーボエの音色も良く、ホール(録音しているのは教会)に響いている。
優美で、官能的ですらある。ただし、さほど耽溺しているわけではない。
すーっとした音色で、歌心ありのフレージングで、ゆったりと歌われている。
「ふぁっ! どどどど どしどれ どど」
「れみふぁみ れそふぁ〜ふぁ ふぁぁ〜 しっ! ふぁふぁふぁ ふぁみふぁそ ら〜ら そらしらどっそしぃ〜」
綺麗な木管のハモリがあって、う〜ん。やっぱ優美である。
木管の音色が特に綺麗なんだよなあ。オーボエさん。素敵っ。鳥肌モノである。
低音の響きもしっかりと入ってて、う〜ん。テンポは遅いのだが、美的感覚は極上である。

3楽章
「らら しら しら れっれっれ どれしどれ ふぁ〜」 
「らら しら しら れっれっれ みふぁそら みっし〜」
テンポは遅めなのだが、優美なワルツである。派手さとか、華麗とかは無縁なのだが、素朴な音質で、よく歌い、朗らかな演奏なんである。
雅な感じはしないのだが、日常より、ちょっとハレの日のような、ちょっぴりウキウキ感が漂っている。
シュターツカペレ・ドレスデンのような木質感と、優美さには負けちゃうんだけど、劣ってないですねえ。
あー なんていうか、ひと昔以上 なーんか忘れてしまったような、柔らかさ、ソフトな、優しさが漂ってて、小さな教会で、慈悲深いマリアさまの優しい顔を見て、彫像を仰ぎ、ふっと日常から解き放たれたようなシアワセ感がある。
小さなシアワセ感なんだが、そこに、一筋の柔らかな陽射しがあって、背後からは、優美なワルツが聞こえてきたような。平凡だけど〜
満ち足りた心情。落ち着いてて、のどかで〜 柔らかい陽射しのなかで、ゆったりと芝生に腰掛けて、家族を見ているかのような気持ちかな。この盤を聴いて、幸せ感を抱かない方はいないのデワ。

4楽章
「どっどっ みぃ〜 どっどっ みぃ〜」「らっし どぉ〜っれっれみ れっれみっ」
軽やかなフィナーレだ。渋いなあ。もっと派手に鳴ってきても良いのに〜 しかし、滋味だが、爽やかで幸せ感を漂わせて、素朴に鳴ってくる。
それにしても低弦の響きが、結構入ってくるなあ。
ごご〜っという地響き感はないが、低弦の響きがまろやかな世界を大きく包む。金管も結構入ってくるのに、なんで〜こんなにも柔らかいんだろう。驚いちゃう。
木管の天上に抜けるかのような響きと、低弦の柔らかい太い音色と、すごいっ音のピラミッドが形成されている。大きなボリュームで聴くと、スピーカーから重低音が鳴ってきて、う〜こりゃ唸っちゃいますね。
それでいて、バランスが良くって、まろやかな音響なんですよねえ。やっぱ教会の響きって良いなあ。
キレの良さ、推進力には欠けちゃうけれど、安定した和音の響きと、シンプルな音の繰り返しが、いやー心地良くなってくるって、不思議だよなあ。
長大な楽曲ですけれど、描かれた響きが、のびやかだし柔らかいし、情感が自然に泉のごとく湧いてくる演奏だな。って思う。最後、もう少し盛り上げてぇ〜よぉ。って言いたいぐらい、素朴に終わっちゃいました。あれまぁ。

レーグナー盤は、無理のない、素朴な演奏なんで、個性には欠けちゃうし、なーんだ面白くないやん。って言われちゃいそうなんですが、日常の何気なさのようでもあり、普段の生活のようなグレイト。って感じでしょうか。小さなシアワセ感を積み重ねたような、グレイトですかね。
まあ1楽章はテンポがスローで、えー どなってるの?と、驚いちゃいました。
ブルックナーの交響曲は、超快速バージョンで、飛ばす飛ばす演奏なんですけどねえ。シューベルトのグレイトは、遅いんだよなあ。何故なんだろうなあ。 で、起伏の大きなスケールでは描かれていない演奏で、山あり谷あり、人生、生きるのは、大変じゃーっという歩みではありません。 谷底が見え、落ちたら地獄だ〜っていうような道を、キワキワで歩いているっていう演奏ではないし、年齢を重ねている方には、レーグナー盤は良いかもしれません。だって、とっても平和だもん。
ゆったり、のんびりして、あまり個性的な演奏ではないが、素朴だが一緒に暮らすなら、まあーこんな人が良いかな。って感じですか。(大笑)
で、まだまだ若く、ツライかもしれないけれど、逞しく〜行きたい方には、で、特に、地獄もチラリと見たい方は、テンシュテット盤をお薦めしちゃ います。で、レーグナー盤は、最初のテンポが遅いので〜 もう少し速めで、格好良く決めたいという方には、ワタシ的には、ブロムシュテット盤をお薦めしちゃいます。

ブロムシュテット シュターツカペレ・ドレスデン 1981年
Herbert Blomstedt  Sächsische Staatskapelle Dresden
(Staatskapelle Dresden)

こりゃ良いわ〜拍手

録音状態は良い。ルカ教会で録音されており、まろやかで、ふくよかな演奏だ。また、適度に勢いもあり、ガツンと1発もある。爽やかで清潔感あり。とにかく、音の響きの良さ、ソロの巧さに惚れ惚れしてしまう。
シューベルト 交響曲全集からの1枚

1楽章
ブロムシュテットさんの録音は、ルカ教会で行われており、まろやかな残響が特徴である。
ゆったりと、静かに冒頭のホルンが鳴り始める。
「ど〜 れみら〜しど ふぁ〜れみ そ〜れみ ら〜しど れ〜みど〜」
上品な音色で、幾分、沈みがちの細めの音色で、弱音。
う〜ん。すごい弱音で、こんな柔らかい音が出るなんて。すごっ!
ホルンに続く木管は、細めの弱音だが、さわ〜っとしてて、ふくよかだ。また、そこに寄り添う弦のピチカートが、暖かく柔らかい。う〜ん。こりゃ〜 まろやか。残響がほど良い。
テンポはゆったりしているが、緊張感があり、すーっと響くので、息づかいが上品だ。
ふわ〜っとした残響のなかで、二度目の主題が鳴るが、今度はティンパニーのガツンっとした音が入って、金管も華やかに開放的に鳴る。
ガツンと来るのだが、まろやかで、色彩的に華やかな残響が、残る。
オーボエの響きが、また〜 これが音質にエッジがあるのだが、綺麗なトレースを描く。
バックの弦のカシャカシャとした音が、品良く入ってくる。
バレンボイム盤が、重い響きだったのに比べ、かなり薄めだが、勢いが、ぐぐ〜っと上がってきて、テンポに弾みがついてくるところが、大きく違う。
また、まろやかな低弦と、ホホホ ホホホ・・・って感じで金管や木管が入ってくる場面。
そして、音を刻むところは、エッジを立てた硬めの弦になっている。
強弱の付け方、まろやかさと鋭さとが、混在してて〜。これを、ナチュラルに変えてくる。いやいや、かなり意識しているのかも・・・。同じ主題を繰り返すのだが、変化しているのが、これが面白い。音の広がりも優雅だし、弱音の美しさがあるし、自然感があり豊かだ。重厚さ、重さ、ゴリゴリ感は少なめ。どちらかというと薄めなのだが、優美だなあ〜 リズムの勢いがありながら、線は細身だが、木質的でありながら暖色系の色彩感を感じる。
活き活きとして、闊達で、のびのびとした音の柔らかい運動を感じることのできる演奏だ。
みごとっ。1楽章だけで、1つの作品を聞き終えた感じがする。

2楽章
ブン チャッチャチャ・・・という伴奏のなかから、静かにオーボエのフレーズが始まる。
「み〜れ どっしどれ み〜らっ どっれっ み〜み〜 れ〜 ふぁみふぁら〜どみどし しれどしれどし〜」
「み〜れ どっしどれ み〜らっ どっれっ み〜み〜 ふぁ〜 らそらっふぁ〜み〜そみそみ〜」
少し戯けたような雰囲気もするが、神妙な面持ちだ。
いや、神妙なのだが、どこか、コミカルさが伝わってくるような軽妙さがある。
うむ。すごいっ。このおかしさ、悲しい泣き顔をしたピエロの踊りのような〜 
いやいや、ホント、コミカルというと誤解を生むが、
「ふぁっ!どどっど どしどれ どど」
「しっ ふぁふぁふぁ ふぁみふぁそら〜」
ドンっと、音が1拍目で強震させられるが、これが、妙に面白くって、リズムを生む。
これは、面白いっ。
美しい楽章だと思っていたが、弦は確かに透き通っているが、跳ねるような、しかし音を置いていく雰囲気もするし〜 重量感が、フレーズによって、変わるのが面白い。
また、長いレガートの歌謡風の美しいフレーズが入ってくるのだが、木管とヴァイオリンの美しいハーモニーが、ひえぇ〜 美しすぎる。
結構長い楽章なのだが、特に、木管とホルンは鳥肌ものの極上品、ティンパニーはガツンが素敵だ。

3楽章
弦の重さもあるが、軽やかさがそこに 乗ってきて〜 明るさと暗さが混在しているようで、面白い楽章だが、ブロムシュテット盤は、どちらかというと、ゴリゴリとした重さよりも、ふくよかな木管とヴァイオリンの弦が、 印象に残る爽やかな演奏だ。
もちろん、ガツンとしたティンパニーの硬い響きは存在している。
中音、低音の弦の、幾分、木質的で擦れ気味の音が、なんとも言えない自然な音を、ふわ〜っと醸し出してくるのが、印象的で、軽やかさと、天上的な響き、可愛さが、あいまっている。
洗練された感じより、可愛らしさかなあ。
これも、長い楽章なのだが、退屈しない。
特に、響きが柔らかく、まろやかに、包み込まれるような雰囲気がするのが良いデスね。
自然体で歌い、メロディの美しさを損なわず、母性的というか暖かい。ホント、暖かい母性的なシューベルトの歌が聞こえてくるようで〜 シアワセな気持ち。「そそらそ どどど れみふぁっそら みぃ〜」という冒頭のフレーズは、後半は、柔らかい。冒頭の1発目は、ガツンと来たけれど、それ以降は、まろやかに、柔軟で弾力のあるフレーズに変貌しているし、険しい感じがしない。

4楽章
「どっどっ み〜 どっどっ み〜」  「どっどっ み〜 どっどっ み〜」 と、華やかに始まるフィナレーだが、ブロムシュテット盤は、あくまでも自然体で、軽やかに弦が舞っていく。あくまでも、まろやか。
小花が咲き乱れている平面的な広がりと、新緑の高原世界のような、爽やかさがある。
爽やかな空気感で、すーすっっ〜とした、弱音の柔らかい弦のピチカートのなかを、木管が、静かに、可愛く、清楚に奏でていく。リズミカルに重低音群が蠢いているが、勢いがあって、伸びやかに、柔らかい。
これだけ、弦が鳴っているのに、重々しいという雰囲気がしないのは、何故なんだろう〜
いつも、弾んで、弾んで〜 曲線を描いていくようなリズムなのだ。
それにしても、ホルン、金管が、めちゃ巧いっ。倍音のように、共鳴感があるというか、奥行きがあって、遠くから届くような、時間差のある残響があるというか。
いやいや、金管だけじゃないんだけど〜 ホント、柔らかく、木漏れ日のように音が広がるんだよねえ。
長い交響曲だが、これが飽きない。聴き疲れない。同じ音が刻まれて、ふぁふぁふぁ ふぁふぁふぁ ふぁふぁふぁ・・・ そそそそ そそそそ・・・と続くグレート。いやいや、参った。これだけ、美しい可愛い音が続くと〜 
音質の違う音が、入れ替わり立ち替わり演奏されていくと、シアワセ。
特に、金管が巧いです。短いパッセージを繰り返して、繰り返して〜 最後に、華やかに開放的に、自由に解き放たれて、「ど〜しら そらそふぁ みふぁみれ どれどしら〜・・・」と、転げ落ちていくところの美しさっていうのは、言葉で表せないほど。音楽は、はい。ハーモニーです。と、キッパリ言いたくなってしまいますねえ。最後のコーダも、みごとに美しく、飛翔しています。

熱く、ぐわ〜っと盛り上がるという感じではなく、解き放たれたシアワセ感が、ふわ〜っと広がる演奏です。
これを極上と言わずして〜 という感じ。シュターツカペレ・ドレスデンが、最盛期だった時代だと思うし、この音質に惚れ込む人も多いはず。
  ショルティ ウィーン・フィル 1981年
Georg Solti  Wiener Philharmoniker (Vienna Philharmonic Orchestra)

これもありかっ

録音状態は良い。筋肉隆々だが、ところどころ柔らかい表情も出てくるのだが、全体的には、キツメの歯ごたえ充分の演奏で、硬質感のある演奏だ。
カップリング:
CD1
1〜2 シューベルト 交響曲第8番「未完成」(1984年)
3〜6 シューベルト 交響曲第5番(1984年)
CD2
1〜4 シューベルト 交響曲9番「グレート」(1981年)
1楽章
最初に聴いたときは、ひゃーっ なんだこれは。って感じで驚いた。
これほど、カッチリした、筋肉質的にキビキビした演奏を、ウィーン・フィルが奏でていることが驚きだったのだ。
えっ これシカゴ響でしょ・・・と、思ったほど。

冒頭より、テンポはゆったりしており、まあ、なんと力強く、硬質感のある演奏だろう。
柔らかい響きの持ち味であるウィーン・フィルなのに、弾力性を感じず、芳醇な香りが漂うどころか、素っ気ないというか味気ないというか。
あれれれ・・・・と、仰天してしまった。すっかり別のオケに変容している感じだ。
タイトにひきしまった筋肉質のような響きとなっており、男性的で硬い。
まるで、ピリオド風の演奏だ。(もちろん、例えである)
弾力がないというか、カッチカチの音だけが流れてくる。面白くないというか、楽しくないというか、がっちりした低弦の響きと金管の咆吼だけが聞こえてくる感じだ。

2楽章
木管の響きと、オケとの掛け合いのような楽章だが、歌わない。
1対多の響きが、部分的には美しい響きを残してくれるのだが、多のオケが硬くって、呑み込まれてしまいそう。
この掛け合いの場面は、あくまでも多が勝利しそうな感じだ。
1楽章の時も感じたのだが、パーツで弾いているときは、美しい響きを残すのだが、あくまでもオケ全体での響きは強固なものとなっているのだ。
旋律を歌うように奏でるよりも、個々の楽器は美しさを放つが、全体的には、圧倒的にパワフルでクール。
ところどころ、柔らかさが出てくるので、そこが救いなのかもしれない。特に、ホルンの響きは、柔らかく美しい。
あーっ これこれっ、これが聴きたいのだ。あーっ 恨めしいっ。

3楽章
硬いスケルツォの楽章で、速め。低弦をはじめとした弦は、とても力強く弾かれているが、木管の柔らかさが、かわるがわる登場してきて、愛嬌を振りまいている。なので、この楽章は楽しい。
歯切れのよいキビキビとした演奏で、歌謡風の旋律を歌いつつも、引き締まった筋肉質であることには変わりがない。
なんだか、ムキムキの筋肉質のおっチャンが、可愛い歌を歌っているかのようで、アハハ〜 このミスマッチが、面白い。
いったん、この違和感、異質感に馴れてくると、楽しめちゃう感じがする。
全体的には硬い、強固な演奏なのだが、ところどころ木管のフレーズが、チャーミングなのだ。
柔らかい木管フレーズが、なんとも愛おしい感じになってきて、耳がそばだってきちゃう。美音で、硬い部分を覆っていくかのように鳴ってきて、剛柔、二層構造のように楽しめる。

4楽章
この楽章は、とても鋭く、シャープで、ツンデレ風に演奏されている。いつもなら、優美で、華やかに始まるフィナレーだが、舞い踊るというよりは、「どっどっ み〜 どっどっ み〜」  「どっどっ み〜 どっどっ み〜」と奏でられると、まるで、髪の毛はリーゼントで、長い学ラン(もはや死語だろうが)を着て、いかつい身振りで、高校野球の応援をしているかのようだ。
アハッ? なんだこりゃ。
ぐいぐいと圧倒的なパワーで、率いているショルティさんって、凄腕なんですよね。やっぱ。
これがウィーン・フィルってねえ、信じられない感じだ。
ショルティ節というべき、硬くて勢いのあるフレーズが流れてくる。筋肉を鍛えあげて、カッチカチの筋肉、もりもり〜
まるで、ボディーヒルダーのように鳴っている。
あっ そうそう、ラストは、派手に盛り上がって終わるタイプではない。

完全に他盤とは別モノ〜で、優雅な木質感のあふれる、柔らかいハーモニーを期待して聴くとダメである。
だが、前楽章でも言ったように、部分部分で、柔らかい表情が垣間見られるので、そこは面白い。
かなりマニアックな聴き方をしたら楽しめるかもしれないが、まあ、これは、一般的には、う〜ん。と唸ってしまうか、頭を掻きむしって、違うだろう〜と、悶えてしまいそうな演奏である。
柔のウィーン・フィルを、鍛え上げた剛のショルティさん・・・
まるで、腹筋を割るために腹筋の筋トレをした結果、パカっと、シックスパック・・・6つに割れた腹筋・・・。
さて、オーケストラで施すと、どうなったでしょう。 結果にコミット・・・。という感じでしょうか。
  テンシュテット ベルリン・フィル 1983年
Klaus Tennstedt Berliner Philharmoniker
(Berlin Philharmonic Orchestra)
ひぇーぇぇ〜


録音状態は、う〜ん。ちょっぴり乾きぎみ。1楽章から、テンションが猛烈に高く、仕事疲れの後に聴くには、お薦めしない。
でも、元気な時に聴くと、妙に軍隊調なフレーズが、ノリノリ感に繋がり〜 すこぶる面白くなってくる。
カップリング:メンデルスゾーン交響曲第4番「イタリア」、シューベルト交響曲第9番「グレート」録音:1980年(イタリア)、1983年(グレート)
1楽章
「ど〜 れみら〜しど〜 ふぁ〜れみ〜 そ〜れみ ら〜しど〜 れ〜みど〜れ〜み ど〜」
「らそ みそふぁ〜み ど〜れみ ら〜しど〜 ふぁ〜れみ」
まず、ホルンの音色が、素っ気ないぐらいの雰囲気で奏でられる。
乾いた録音のところに、なんて素っ気音なんだろ。えっ〜何これっ。もっともっと、冒頭のホルンのソロには艶やかさと穏やかさ、まろやかな音色 を期待していたのに、えーっ なんて素っ気ない。
また、ホルンと木管のフレーズを楽しみたいのに、ストレートというよりも、無気力というか、感情は込めないでね。という指示でもあったのだろうか。ホント愛想のないこと。

チェロが重なってくると、ちょっとマシになり、いやいや、弦は良い。 さすがにまったりとしてて〜 とっても良いんだけどなあ。
で、次に、フレーズが変わって金管が登場。 「どぉぉ〜 れみ らあ〜しどぉ (ふぁ〜れみ)  そぉ〜れみらぁ〜しど(れみど〜)れぇ〜みみぃ〜」 金管さんたちは、これ怒ってるんでしょうかねえ。 おっそろしい響きで、雷のように響く。げっ こわっ。

合いの手になっている木管は、この金管の咆吼をなだめるかのように響く。
オーボエの音色は、まろやかで、すこぶる良いんだけどなあ。 ティンパニーは、ひぇ〜 この短いフレーズだけで、恐れおののき、ひれ伏したい気分だ。 すごい、アッケにとられるぐらい恐ろしい。メチャ恐怖っ。怖わ〜!

楽器の各セクションで役割分担しているかのように、それぞれ違うのだ。ホント違う違う。 木管のフレーズと、ティンパニーでは、アプローチが違いすぎる。
「そっ ら〜 パンパンパン そっ ら〜 パンパンパン」
弦がカシカシ弾いていくフレーズにさしかかると、これまた、テンションが猛烈にあがってきて、スピードが、あがる あがる。また、ティンパニーが入ると速い速い。 強烈にテンションがあがって、あがって〜 血圧が急激に上昇して、沸点に達してしまうのだ。
で、ホルンかな。「ふぁっ らっしどぉ〜 ら みっふぁそ〜 み らっしどぉ〜 どっ みっふぁそぉ〜」
弦のフレーズがカサカサしているなかを、ホルンで奏でていくが、そこは穏やかで綺麗なのだが。
そこからまた、急激に、「みっふぁそ みふぁっそ どぉぉ〜れみぃぃ〜 らっしど らっしどぉ〜」と、テンションが高まり、恐ろしいクレッシェンドになっていく。
ホント、いつなんどき、どこで津波が押し寄せてくるか、ワタシには予測不能。 いきなり、怒濤の波が押し寄せて、猛烈なアタックとなる。ざぶんっ〜っ。 あ〜 ダメっ。倒れる、、、 ヘルプっ〜。
テンシュテット盤は、テンション高すぎ。メリハリがありすぎて〜 劇的というか、激動というか、にわかに天候急変し、猛烈な突風が吹き、あれぇ〜という感じで、吹き飛ばされてしまう。 とっても激しいっ。 あー 仕事疲れの夜に聴くには、耐え難く、、、とても、とても、、、ワタシにはついていけません。 テンちゃん(← テンシュテットさん)は、やっぱり やってくれました。

2楽章
緩楽章で、静かにオーボエのフレーズが始まるはずなのだが、、、
「み〜れ どっしどれ み〜らっ どっれっ み〜み〜 れ〜 ふぁみふぁら〜どみどし しれどしれどし〜」
「み〜れ どっしどれ み〜らっ どっれっ み〜み〜 ふぁ〜 らそらっふぁ〜み〜そみそみ〜」
おいおい、これマーチングバンドかい。
このオーボエは、ミリタリー調である。
そこに、「ふぁっ らっらっ らっらっ らっら らしらし らぁ〜」と入ってくると、まるで、ハイ、足をあげて〜
行進開始っ!って言われている感じなのだ。 はぁ〜 どうしたんだろ。確かに跳ねるようなフレーズだが、キレが鋭く、怖いっ。 パンっ パンパンパン。もっと足をあげてぇ〜 軍隊の行進みたいで、テンちゃんは、まるで閲兵しているようである。

3楽章
「らら しら しら れっれっれ どれしどれ ふぁ〜」 
「らら しら しら れっれっれ みふぁそら みっし〜」
まあ、この楽章は、結構軽快になってて、揺れる音も出てくるので、明るさもあり開放感もある。
弦は、ヤワじゃないです。でも綺麗なんですよねえ。で、とっても厳しいけれど、なんていうか良い意味で緊張感があるんです。 で、木管の柔らかいフレーズが入ってくると〜 とっても良いです。ホント、木管さんは、すこぶる可愛い。「ど〜れどし らそみ ふぁ〜」
弦は、やっぱ厳しいすっね。そして、プラスして、ガンガン ガンガン と入ってくる打楽器は、怖いっすね。
厳しいというのと、怖いっていうのは、これ大違いでして、、、
怖いっていうのは、メチャメチャ緊張して、首が絞まるような感じで、なんで〜 こんなにタイトなんでしょうねえ。でも、そのタイトさのなかに、のどかなフレーズが挟まっていて、この柔らかい部分にさしかかると、これは、もうタマランのです。まるで三拍子のワルツのようなフレーズには、ホント、うっとり〜。
まあ〜 二面性のある演奏っていうか、厳しいけれど優しい。この楽章は、最高っ。

4楽章
「どっどっ みっ どっどっ みっ」 
「らっし どぉ〜 どっどっ み〜 どっどっ み〜」 と、華やかに始まるフィナレだ。
まあ、格好良いというか、決まっているというか、タイトだが、さすが〜。勢いがあって、テンポが速い。
ぐいぐい〜 短めのフレージングで、「どっど みぃ〜 どっど みぃ〜」と、ラッパが吹かれたなかを、まるで軍艦が進むように、スイスイと進んでいく。この推進力は抜群っ。
どっどっ どっどっ・・・ 踊るようなフレーズというよりは、やっぱりミリタリー調ですけどね。軍隊っぽい。
ごぉ〜っと、地響きをたてて、キャタピラーが走るというような、地面が揺れるような重厚さではないんです。どちらかと言えば、ダム、決壊っ。というような感じ。
怒濤さは感じるけれど、品もあるし、硬くて重い感じはないので、重厚感、重圧感は感じない。
戦争スタイルに例えれば、槍をもって、さあ 突撃〜という、さあ〜いくぞーっ。という感じの勢いです。
まちがっても、待ってて、ボムっ。と、大砲ぶっぱなしスタイルではありません。
金管の音が、これ、良いです。メチャ巧いっ。「みっみ みふぁ〜 れっれれ れみれみ〜」

この交響曲は、シンプルな長大な楽曲ですけど、さすがテンシュテット、決して、緩むことなく、眠くなることなく、勢いのあるリズム感で、スピードもあって、メチャメチャ緊張感あって、パワフルです。
そして、最終楽章は、なーんか、晴れやかですよね。 統率されたなかで、元気になるシューベルトって面白いっ。
仕事にどっぷり疲れている日は、1楽章では、もうダメ〜っと思うので、やめたほうが良いと思います。
でも、ちょっぴり疲れている日であれば、この演奏、どことなく軍隊調ですけど・・・最終楽章は、ノリノリになってきます。で、この勢いに負けます。 リズム感ばっちりで、タン タン タン たらら らららぁ〜と、口ずさんでしまうんです。ハイ、やられました〜  これは、超個性的な演奏でしょうが、拍手っ。

  レヴァイン シカゴ交響楽団 1983年
James Levine
Chicago Symphony Orchestra

なんじゃ こりゃ〜

録音状態は良い。奥行き感があり、透明度が高く、綺麗に分離されているのだが、中音域から低音域にかけての音が薄いように感じる。豪快でメリハリがあるのだが、暴力的とさえ感じる。

1楽章
最初の第一印象は、軽すぎて、あらっぽくて〜 なんじゃ、このフレージングは。と思ってしまった。
何度聞いても、やっぱり最初は、そういう印象を持ってしまう。あっけらかんとして、あらっぽいな〜と、そう思ってしまうのだ。シノーポリ盤でも、思ってしまったのだが、シノーポリ盤はシュターツカペレだったので、昔の音を返してくれぇ〜と叫んでいたような気がする。が、レヴァイン盤はシカゴ響である。
さもありなん・・・ その豪快な音の運びに、多少、にまりとしているところもあるのだ。そこが、ちょっと違う。(笑)

弦の綺麗なフレーズが終わると、ごごご〜っと音と共に「どぉ〜れみ らぁ〜しど」というフレーズに突入する。
ここは、確かに、ごつい。「れぇ〜みど」という、フルートの音の細さと、大変、対照的に描かれている。
それにしても、木管のフレーズになると、どうも、音の層が薄いなぁ〜っと感じるのだが、どうしてだろう。
音の響きが足らないというか、中身が薄いというか、とーっても寒々しい感じがする。

で、段々とテンポをあげていくところは、「どどどど ふぁっ どどどど らそふぁみ ・・・・」とフレーズを奏でるところも、とても音が荒々しく〜 粗略に聞こえて、音を放り投げているような気がする。
闘争的な感じもするし、荒っぽい〜 やっぱり、シノーポリ盤の感じとよく似ている。
う〜ん。録音状態は良いのだが、中音域から低音にかけての音が、少なく重みが感じられない、不思議な感覚になる盤である。恣意的なのかもしれないのだ〜 ちょっと。わからない。
全く、音が入っていないというわけではないのだが、なんだか、版が違うような感じがするのだ。
音の分離がよく、透明度も高く、とても明瞭に、透き通るように音が入ってくる。でも、音がひっこんでいるというか、前に出てきていないというか、総体的に、ヴィオラやチェロの弦の響きが後退しているような気がする。
途中、へぇ? 音が抜け落ちたような感覚になってしまうのだ。多少、音量をあげて聴かないと、聴いたことのないような、スカスカの楽曲に聞こえてくる。

2楽章
「み〜れ どっしどれ み〜らっどっれっ み〜み〜」
アハハ〜 あっけらかんとした木管のフレーズで、なーんとも愛想のない・・・
「ふぁっ! どどどど どしどれ どどっ」
やっぱり、猛々しいというか、エネルギーをもてあましているかのような、紋切り調で、たたきつける音は、暴力的だ。
悲しいフレーズのところは歌っているのだが、それを、完全に打ち消してしまって〜 あー もったいない。
線の細さと、それをガツンと打ち消すような荒々しさ。
両極端すぎて、ちょっと、ワタシ的にはついていけない。

良く言えば、メリハリのついた演奏で、陰影のある、彫りの深いアプローチだと言えるけれど、力任せ。
もう少し木管フレーズに、音の広がり感や余韻、もう少し深い息づかいがあれば、もっと生きていたかもしれないが、即物的で、現実的。
やっぱり、何度きいても粗いよなあ。はき出すような音の切れ方で、聴いててつらい。って思ってしまう。
ワタシ的には、現代的で、息の浅い、広がり感の薄い演奏のように聞こえて、仕方ない。
特に、金管の強い音が・・・ なんとも。疲れる。 あー やっぱり、この演奏は嫌だっ。

3楽章
この楽章は、なかなか明るくて、おきゃんな印象を受けて好ましい・・・と言いかけたのだが、レヴァイン盤では、可愛い少女が踊っているというよりも、すね毛の生えた、逞しいオッサンのダンスって感じなのだ。
なんで、こう、ぶつ切りにして、歯ごたえ満点の厳めしいフレージングになっちゃうんでしょうねえ。相撲取りのダンスみたいに、ドスンドスンと、色気のないごっつい、歌心のないフレーズで、ちょっとねえ。
ワタシ的には、ちょっと興ざめなのである。
しかし、総体的には、レヴァイン盤では、この3楽章がイチバンよいかもしれない。

4楽章
「どっどっ みぃ〜 どっどっ みぃ〜」「らっし どぉ〜っれっれみ れっれみっ」
この楽章は、弾力性のあるノリ感のある楽章なのだが、レヴァイン盤で聴くと、音の層が薄く聞こえる。
ブイブイ言わせて鳴らして行くように思ったのだが、木管フレーズになると、バックの音が極端に薄くなる。
なんだか、よくわからないのだが〜 不思議な感覚がして、無重力に放り込まれたような不思議な感じだ。

旋律の美しさもあるけれど、リズム感も強調したい、この2つをどう生かすか〜 これがテーマのようなに取り上げられているようにも思うが、ちょっと、ここでは並び立たずという気がする。
ビートを生かすなら、もっともっと低音の馬力が欲しい。
それに、やっぱフレーズの線が、綺麗じゃないよねえ。暴力的、破壊的で、ひとことで言っちゃうと〜品がない。やっぱりワタシ的には、この演奏は、、、う〜ん。ごめんなさい。でした。

ドホナーニ クリーヴランド管弦楽団 1985年
Christoph von Dohnányi
Cleveland Orchestra

いたってフツウ

録音状態は良い。透明度も高いし、音も綺麗で、清潔なグレイトなのだが、最後、自然発露的な開放感が感じられない。シューベルトは、やっぱ 陰気な方なんだろうなあ。って思っちゃう。素朴なシアワセ感は? 
う〜ん。ここには無いみたい・・・。情感が、あまり感じられないシューベルトだ。
カップリング:シューベルト 交響曲第8番「未完成」、9番「グレイト」
1楽章
「ど〜 れみら〜しど〜 ふぁ〜れみ〜 そぉ〜れみ ら〜しど〜」
「れ〜 みど〜 れ〜み ど〜」
「ら〜そ みそふぁ〜み ど〜れみ ら〜しど〜 ふぁ〜れみ そぉ〜れみ ら〜しど れ〜みど」
ドホナーニ盤は、極めてクールで精緻だ。しっかりと目の詰んだ音楽を作り上げていく。冒頭のホルンからして柔らかくない音なのだが、無駄が無いというか、ちょっと素っ気ないぐらいである。
しかし、チェロが合わさってくると、ちょっぴり甘めの、まろやかな響きが加わって、その響きの違いが歴然としてわかるようになっている。
ティンパニーが入ってくる音になると、ドスンっという響きが加わり、さらに重厚になっていく。
ソロになっている部分は、クールで冷たいが、ドスンっという重みが加わるところに、インパクトがある。
まあ、しかし、クールだなあ。 弦のピチカートはキラキラしてて細かく刻まれているが、相当にクールである。
クールというよりは、無表情って感じだろうか。

で、「どぉぉ〜 れみ らあ〜しどぉ (ふぁ〜れみ)  そぉ〜れみらぁ〜しど(れみど〜)れぇ〜みみぃ〜」 というフレーズにさしかかると、推進力をくわえて行く。
「そらそら そらそら れみれみ・・・」と、弦が奏でていくところになると、テンポアップ。
金管が、まろやかに響かない点が、ちょっと悲しいんだけど〜 その分、弦の細かいフレーズが浮き出てきており、ひらひら きらきら ひょいひょいと、軽やかに動いていく。
木管の動きは、とっても可愛いし〜 チャーミングに彩りを添える。ドボナーニ盤は、ちょっぴり冷やっこいが、爽やかで軽妙、組み合わせがピッタリとした、寄せ木細工というか、細かい細工を施した、透明度の高い、ガラス製品を見ているようだ。 分厚くて、素朴で、木訥とした陶器のような感じではない。その意味では、やっぱ理知的というか〜
ワタシ的には、あまり共感を感じない(ほとんど無表情な能面のような女)のだが、スッキリとした、シャリ感がある。

2楽章
「み〜れ どっしどれ み〜らっ どっれっ み〜み〜 れ〜 ふぁみふぁら〜ど みどし」
あまり、情感の籠もらないクールなオーボエで、ギャフン。機械仕掛けの人形みたいなフレーズになってて、ちょっといただけない。
そこに、「ふぁっ らっらっ らっらっ らっら らしらし らぁ〜」と 弦が入ってくると、人肌の温かみが出てくるのだが、う〜ん。弦が無ければ、すげー 寒空である。
どうしたもんだろ、シューベルトの粘っこさというか、素朴で、情に溺れそうになっているところがなあ。さっぱり、その気配が無いのである。音としては綺麗なんだけど。
情け無用って感じの寒空が広がっているようで〜 ちょっと悲しい。
中間部の柔らかい旋律がはいってくると、柔らかく、「そっ ふぁっ みっ れっ どらふぁそ〜」と奏でてくるのだが、まるでマッチ売りの少女の心境になってしまい、かえってクールなのが強調されそうだ。
単純なフレーズを、弦やフルートで奏でてくるが、うっ。心が冷たい。寒いっ。という感じがする。

3楽章
「そそ らそらそ どどど しどれみ ふぁっみ〜」
チェロの音色は甘くて柔らかい。木管も可愛いし〜 綺麗に音が広がって、爽やかだし、小春日和の柔らかい太陽を浴びているような感じだ。
爽快で、軽快だ。この揺れる楽章は、大変嬉しいっ。流麗とは行かないが、ちょっとした清流のようで、特にフルートとクラリネットは文字通り、清流のごとく、さらさら〜っと美しく、清潔に流れていく。
低弦の響きもリズミカルではあるが、硬めの低い響きと、ソロのフレーズが、絡むというよりは、差が見えてきて、ちょとその差が大きすぎるかなあって感じる。
ただ、この3楽章は、推進力があるので、小品として鑑賞するには、すこぶる気持ちが良い。ワルツのフレーズも、清潔感があふれており、丁寧で、几帳面に歌う。
ただ、ちょっと、しなやかさとか、優美さ、華麗さとは遠く、フレージングに硬さがある。少女のように可憐ではあるのだが、音が存分に絡み合って、まろやかにブレンドされていないので、どこか、若いな〜アオイって感じは否めない。

4楽章
「どっどっ み〜 どっどっ み〜」「どっどっ み〜 どっどっ み〜」と、華やかに始まるフィナレーの楽章だが、なーんかぎこちなく、流麗に流れていかない。
きっとフレーズが、硬いんだな〜と思う。弦の動きが、しゃちこ張った感じで、クールすぎる。
で、華やいだ軽やかさ、開放感があまり感じられないし、自然体の伸びやかさが感じられないのである。
女性的というよりは、几帳面な青年が舞踏会デビューを果たしたような感じだ。

「どどどど どみど〜し しらそら しししし しれし〜ら らそふぁそ〜」と、同じ音が刻まれて、ふぁふぁふぁ ふぁふぁふぁ ふぁふぁふぁ・・・ そそそそ そそそそ・・・と続く 長い楽章だが、自然と湧き起こる喜びとか、立ち上っていくような香りとか、四方に広がっていくような雰囲気がなあ。イマイチ起こらないのだ。
リズム感はあるし、軽快だし、推進力はあるのだが、小さくまとまってしまっているような気がする。
木管のフルートの響きが、ちょっと硬めなことと、細部の細かい弦のフレーズは、綺麗に聞こえるが、総体的に、まろやかなブレンドされた響きとして鳴っていないからかも。
どこか、味が淡泊で、濃厚さには欠けており、味が薄い。
重厚さは、そこそこ感じられるが、楽しさ、シアワセ感というような、情感が湧き起こらない。

シンプルな音が続くが、これが、自然的な発露を待っているような、情感の湧き起こるのを手助けしているというか、促すような楽章だと思うんだけど。この最終楽章は、う〜 盛り上がってくれないと〜
こりゃ面白くないです。全くおもしろくない。

音の粒立ちは良いが、音が濃密に絡んでおらず、薄い響きになっているからかな〜 広がり感が希薄で、イマイチ、楽しくならないデスねえ。 何でかなあ。陰気すぎて〜 うっ。
シューベルトって、素朴な方の演奏の方が良いように思うなあ。あまり理詰めで考えて、理知的すぎると楽しめないのかも〜 しれません。う〜ん。音は綺麗なのになあ。難しい楽曲ですねえ。 まっ これはワタシ的な感想ですが〜

バレンボイム ベルリン・フィル 1985年
Daniel Barenboim  Berliner Philharmoniker
(Berlin Philharmonic Orchestra)

まっ こんなモン

録音状態は良い。1楽章はメチャテンポが遅めで、どうなることかと思ったが運動機能が回復して、最後は、ちゃんと盛り上げてくれる。
緩楽章は、さすがに巧い。2楽章は、うるっときました。
シューベルトの交響曲第8番 かつては、9番とされていた「グレート」または、「グレイト」
8番は未完成で、9番はグレートというのが、ワタシ的にも、世間一般的にも認知されているんじゃーないだろうか。番号を変えるのは、どうも〜よろしくないようで、ヤヤコシイ印象を与えちゃう。
まっ それはともかくとして、フルベンさんの真似をしているんじゃーといわれている、バレンボイム盤を聴いてみた。
1楽章
「ど〜 れみら〜しど ふぁ〜れみ そ〜れみら〜しど れ〜みど〜」
ハ長調で、まずホルンのユニゾンが鳴ってくる。これが、まず印象に残る主題である。
これが、結構、執拗に繰り返されていくのだが〜 はあ。バレンボイムさんの演奏は、まず遅い。
テンポが、なにせ遅いのだ。
続く、木管 クラリネットとかファゴットで奏でる主題も良いのだが、これまた、テンポがゆっくり。
息も絶え絶えのような感じで、今にも天国に召されるような雰囲気さえ漂う。最後の懺悔かしらん。
続く、弦がチェロの甘いフレーが、「ら〜そ みふぁそ れ〜み〜ど ふぁみれ〜」 と、合わさってくるとこは、ハイ、まさに天上のようだ。弦のまろやかさ、透き通る音色で、優しく奏でられる。低弦のボンボンと響く音も、きっちり入ってくる。
次に来る 「ど〜れみら〜しど」 は、金管が合わさってきて、天国から地獄行きを命じられたような恐ろしい、重厚で険しい音に変わる。ただ、やっぱりテンポが遅めなので、劇的変化は感じられない。
木管 「そ〜ふぁら し〜どれ〜」 弦「そ〜らし」 
木管 「そ〜ふぁれふぁら し〜どれ」 弦「そ〜らし」
木管 「れ みそ〜ふぁ」 弦「し〜どれ」 
う〜ん。遅い。遅すぎるんじゃーないだろうか。ここで緊張が切れそうになる。
「そ〜そらそ〜 そ〜そらそ〜」 ああっ。かったるいぃ〜

低弦が、「どっど ふぁみれど しどれみ〜」と弾きだして、ちょっぴりテンポが上がってくるんだけど。
う〜ん。重厚なのは良いとしても、やっぱりワタシ的には遅すぎなのが〜
弦が、細かに動いているところも解りやすいし、曲の厚みは充分に感じられるが、奥行き感が少なめ。
雄大な感じもするし、広がりも、まずまずなのだが、なかなか、活き活きとしてこないのだ。

テンポが遅いので、火山の下のマグマのように、低弦が蠢いた感じが、あまりしない。
闊達なパワー エネルギーを生み出すには、ちょっと〜 
最後の盛り上げも、金管と弦のセッションは、もっと、、、お〜い。速く行ってくれ〜っと言いたくなる。
高音域のヴァイオリンの細かな動きは、解りやすいが〜 全体的に丸いというか、リズミカルな感じがしないので、鋭角的でもないし、アタック攻撃のような激しさはないので、輪郭がぼけて見える。
枯れているワケでもないんだろうけど、う〜ん。リタイアした方には良いのかもしれないが、せっかちな現役世代には、ちょいと〜 う〜む。闊達な動きには遠い。

2楽章
オーボエのフレーズ 「み〜れ どっしどれ み〜らっ どっれっ み〜み〜」  と印象的な始まりを告げる。 ソナタ形式なので、2つの主題が入れ替わってくるが、この楽章は、さほど遅く感じない緩楽章だ。 丁寧にフレーズを綺麗に醸し出している。 特に、弦のツヨメの奏法が印象的で、綺麗にはまっている。
「ふぁっどっどっど どしどれ どっどっ〜 れぇ〜 それふぁそふぁ〜」 弱音部分も綺麗だし、うん。この楽章は、美しいですねえ。 フルートの音色も透き通るし〜 

3楽章
弦の重いスケルツォ 重々しいフレーズ 「そそらそ どどど れみふぁっそら みぃ〜」
そこに、甘い流れるフレーズが組み合わさっているが、どことなく不安げな要素が出てくる。
バレンボイム盤は、さすがに弦の重い重量ある響きが有効に働いている。
そこに絡む木管フレーズは綺麗だし〜 ワルツのような流麗なフレーズがあって、面白いのだが、やっぱり、これだけ重い低弦の響きがるから、そこに乗っかる、美しく転がる木管の調和が、恐ろしく綺麗に決まっている。
チャカチャカ チャッチャッチャ・・・ というリズムが、面白いように重い。
重いながらも回っていくので、長音のフレーズが、雄大に広がっていく。
まあ。もう少しテンポが速い方が、スケルツォらしくて良いんだけど〜 まるでブルックナーを聴いているような気分にもなるのだが、歌謡風のフレーズが転調して転がっていくところが、シューベルトかあな。
意外とゴツゴツした低弦ではなく、ガッツリ、ガッシリしているけど、全く響かないワケじゃないし〜

絶品は、木管でしょう〜 これは絶品。クラリネットもオーボエも、そして特に、フルートが良いですねえ。 木管セクションに拍手です。美しいっ。宮廷ワルツのような、恐ろしく洗練された感じがするし、まろやかさが存分に出ている。 これは、ずーっと演奏が続いて欲しいぐらいに、まろやかだ。 「し〜ら〜 し〜らそふぁ〜 ふぁ〜そふぁ〜」 うわ〜 天上的に響いてるやん。拍手っ!

4楽章
メチャ快速バージョンに早変わりである。 「どっどっ み〜 どっどっ み〜」 恐ろしく速く聞こえるんだけど〜 1楽章とは、うってかわって速いやん。 弦が、宙を渡っているかのような、華やかに飛んでいる。 「どどどど どどみ〜しらそら ししし どどど ど〜」 「み〜れど しれしら〜」
強弱のコントラストが強く、飽きさせないパワーがある。
轟くようなティンパニーと、ごろごろした金管の華やかなフィナレー風の旋律と、激しく動く弦が、面白い。 機能的な動きが、これ万全で〜 堰を切ったように流れていく。 単純な旋律とリズムだが、転調が激しい。
最後にエネルギーを保っていただろ〜っと、ニヤリと笑えてくるほど。 やっぱ、木管が綺麗ですよねえ。このハーモニーが、うっとりしちゃうなあ。 ガツン ガツンと、リズムが活き活きとしてて、1楽章とは別人みたいに変貌してて、弦が活き活きしている。 ティンパニーの硬めだが、残響がよく残っているロール、金管の「ど〜しら そらそふぁ みふぁみれ どれどしら〜・・・」と、転げ落ちていくところ。
そして、弦の素早い動き、奥行き感はあまり無いのだが、リズムが生きてくるのが嬉しい。 金管 ホルンのまろやかさと、木管の美しさには、ハイ、脱帽しました。
う〜ん。全体的に言うと、1楽章はメチャ遅いんだが、あとの楽章になるにつれて、尻上がりに面白くなるというか、ピチピチしてくるというか。 機能的に、生き返ってくるかのように響いてくるところが、良かったかな。
ちなみに、フルトヴェングラーさんの盤は所有していないので、バレンボイムさんが、どう真似しているのかはわからないんですけど〜(笑) 1楽章を除いては、ワタシ的には、良かったと思う。

  ムーティ ウィーン・フィル 1986年
Riccardo Muti  Wiener Philharmoniker
(Vienna Philharmonic Orchestra)

こりゃ良いわ〜拍手


録音状態はまずまず、ヌケきってはいない。歌が全編にわたって聞こえ、軽やかで颯爽としており、弦の美音と締まったティンパニーで、推進力のあるリズムにやられてしまう。この愉悦さにハマる。
1楽章
いつ終わるんだろ〜っていうぐらい長い楽曲だけど、ムーティ盤で聴いていると、颯爽としており、今風だ。
これが86年の録音だったのねえ〜 ちょっと、信じられないぐらいに、颯爽と進んで行く。
レーグナーさんとベルリン放送交響楽団の演奏は、遅くって、遅くって、涙がでそうなぐらい遅かったのだけど、全部で56分という表示があった。1楽章14分41秒、2楽章16分12秒、3楽章12分50秒、4楽章12分である。

このムーティ盤は、相当に速いと思う。でも、全部で61分20秒となっているのだ。
えーーっ!  あっ そうか、繰り返しを完全にしているのだ。
余計なお世話かもしれないが、あまりにも長い楽曲なので、22世紀まで、このシューベルトのグレートは、ちゃんと残るだろうか、と、ちょっと心配しちゃうのだが〜(なんちゃって、冗談ですよ。しっかり残ると思っています。)
チンタラ演奏されていたものなら、やっぱり、好きな楽曲ではあるものの〜 やっぱり、気が遠くなってしまう。

で、このムーティ盤、テンポそのものは、普通かな〜と思うのだが、速く感じる。
歌い方が巧いというか、ゆったりとした恰幅の良さがあるのだが、しなやかで弾力性の高い弦が、とても美しい。
で、とてもリズミカルで、スイスイと進むように感じられ、特に弦のラインが、見えるかのように聞こえており、まったりとしたコクがある。カッチリした演奏がお好みの方には、えっ? って感じになるかもしれないけれど、ワタシ的には、主題の歌わせ方が、颯爽としてて、格好いいというか、暖かみのある音質と妖艶なぐらいの滑らかさに、うっとりしてしまう。
ひとことで言っちゃうと、ホルンの音色も暖かみがあり、弦はもちろん美音なのだ。
オペラチックというか、これは、完全に歌ってますよね〜

2楽章
音の弾み方が、軽やかでありながら、ティンパニーの叩き方も、インパクトがある。
特に、ティンパニーが入っていく、パンっ! パンパン みふぁそら しっしっっ! というフレーズは、綺麗に切っていくので、歯切れがよい。低音は完全に締まった筋肉質的なところがあり、硬めなのだが、表面の旋律や、ヴァイオリンと木管は、メロディーラインが、とても美しく、とても柔らかい。
まあ、二層式的になっていて、硬いところと柔らかいところのメリハリがついており、また、木管フレーズにも、ちょっぴり陰翳も感じられて、表面的ではないので、さすがに〜うまいと思う。

3楽章
ハイ、ウィンナーワルツのように、華麗で、軽やかで、うわ〜っ。
羽毛のように軽やかに舞われており、目の前で舞踏会が開催されているかのような、色彩感と、伸びやかさと、ヒラヒラした柔らかい弱音の弦の美しさが満喫できちゃう。
なんでしょ〜 この軽やかさは、信じられないぐらい、ふわふわしている。

締まったリズムなのだが、チャキチャキとしているというのではなく、キビキビしているというのでもなく、音に弾力があり、弦のうえで、波が立っているかのような、浮遊感が生まれている。
しなやかという言葉だけでは、完全に不足してて〜 さざ波のような美しい音の沸き立つ感じがする。
弦の響きが特に美しく、木管のハーモニーが、う〜ん 唸ってしまうほどに美音で、音が横に縦に広がるというか、前に進むというか。
スマートな燕尾服と、膝上ぐらいのドレスを着たご婦人の、社交ダンス大会を観ているかのようで〜 はあ〜。
ティンパニーの音はしっかり入っているし、チェロなどの中音域の弦は、厚みがあるというより、艶光りしているというか。
唖然とするぐらいに、美音で綴られており、悩殺されちゃうぐらいのメヌエットだ。

4楽章
速いっ。速いけれど、格好良すぎて、ノリノリ感が抜群っ。
「どっどっ みぃ〜 どっどっ みぃ〜」「らっし どぉ〜っれっれみ れっれみっ」
リズムを前面に出して、気がついたら、「そぉ〜ふぁみ れみれどしどしら・・・」と、オケと一緒になって歌ってしまった。
で、カラダが止まらないぐらいに、ノリノリになっていく。
強弱のリズムもあるし、もちろん、ぱぁ〜ん ぱぁ〜ん ぱぁ〜ん ぱぁ〜んって、同じリズムを繰り返していくので、金管の明るいフレーズも、とっても愉悦性の高いものだ。
ラストに近づいていくと、ねばって、タメを意外と使っているし。アハハ〜 フェイントをかけてくる。
裏拍子の楽しさが、抜群ですねえ。音には開放感があるし、明るくて、オチャメで、楽しませることにかけては、やっぱ演出が巧いというか、ツボを押さえているというか。歌を、歌いましょう〜っという感じの誘いが、ニクイなあ。と思う。
小節まわりの速さ、リズム感が、抜群で〜 

バレンボイム盤が、ガッシリ、カッシリ、ゴリゴリ〜っと、厚みを持って縦に、太い杭を打ち込むかのように堅牢に鳴らしていくのに対して、ムーティ盤は、颯爽とスポーツカーを乗りこなして、すかっと走って行く、流れる美しい流線系のフォルムがあり、横に流れて行く。
完全に、マ逆の演奏だ。まあ、どっちが良いとは、一概には言えないし、これは、ある意味好みがあるだろうけど・・・。ワタシ的には、はあ〜 凄すぎて、あっけにとられて終わっちゃいました。
美しすぎて、軽やかすぎて〜 はれぇ〜って感じで、終わったら拍手でした。

ガーディナー リヨン国立歌劇場管弦楽団 1987年
John Eliot Gardiner  Lyon Opera Orchestra

さっぱりワカラン

録音状態はまずまず。ちょっと籠もりがちで、スカッとしない。この楽曲をピリオドで〜というのが、ワタシ的にはまずダメなので。(ライブ盤 拍手入り)

カップリング:
1〜4 シューベルト 交響曲第9番 ザ・グレート
5〜6 シューベルト 交響曲第8番 未完成
1楽章
録音状態は、籠もりがちで、スカッとしておらず、もちろんリヨンなので、モダン楽器を使用しているのだが、ピリオドで演奏しているのだろうが、中途半端な感じがぬぐえない。
で、どうも、他盤とは違うアプローチのようで、個性的だ。
どこが、どう違うのか、適切な言葉が見つからない。どうも素人では表現しづらいし、分析できずに、わかりづらいのだが、リズムというか拍感覚が実験的という感じがする。
弦の刻みも軽すぎて〜 で、アクセントの付け方は強いし、フレージングは、ぶっきらぼう・・・。
ピリオド奏法をモダン楽器で演奏すると、こんな風になるのだろうか。オケのメンバーは、これで納得してるんだろうか。
まあ、よくわからない。特に、1楽章はどうにも好きになれない。

2楽章は、「み〜れ どっしどれ み〜らっどっれっ み〜み〜」というフレーズでは、語尾がキレキレとなっている。
まあ、パン パンパンパン・・・というリズムは、確かに鋭くキレているし、ゴロゴロ〜というティンパニーの叩きが硬くて、リズム重視という感じがする。まあ、速い。

3楽章や4楽章は、快速で、さらさらと流れて行く。リズム主体なので、フレージングが分断されて短いような気がする。
また、せっかくのオケの音が、層が薄く感じられて、う〜ん。
かぁ〜 これは聴いてられない。

どうもワタシのアタマが硬いのか、ブリュッヘン盤、アーノンクール盤など、ピリオド演奏には、かなり苦手意識があって、どうもダメである。彼らは、自分たちの奏法で、次々と演奏をして対象となる楽曲の範囲を広げていった。
まあ、ちょこっとは、CDを購入しては聴いてはいたが、う〜ん、当時は、とても苦々しい思いをしていた。既に、この奏法で演奏することは、ある意味アタリマエのようになっているが、まだ幅をきかせているのだろうか。
ワタシ的には、この演奏スタイルは、トラウマのようになっており、21世紀に入っても、とてもCDを買おうという気がおこらないのだけど・・・。生オケで聴く時は、モダンオケで、たっぷり〜 豊かに鳴らしていただく場合のみ、コンサートに行かせていただくようにしている。

ウィキによると、1983年までは、リヨン国立管弦楽団が、リヨン国立オペラのオーケストラを兼ねていたが、現在は分離して別のオーケストラになっている。とあるので、現在は、リヨン国立歌劇場管弦楽団と言わず、リヨン国立オペラが正しい表記になるのだと思います。
  シノーポリ シュターツカペレ・ドレスデン 1992年
Giuseppe Sinopoli
Sächsische Staatskapelle Dresden
(Staatskapelle Dresden)

 なんじゃ こりゃ〜

録音状態は良い。ワタシ的には、三行半をつけたい演奏だ。荒々しく叩きつけるかのような汚い音が流れてきて、これが、カペレの音だとは泣いてしまう。ホント信じられない。
怒り心頭っ!ドレスデンの音を返して〜
カップリング:シューベルト 交響曲第8番「未完成」、9番「グレイト」
1楽章
ひところで言ってしまうと、アグレッシブというか荒々しいというか。
まろやかな、ひと昔前のシュターツカペレの音質を期待して聴いちゃうと、う〜ん。頭を抱えて唸ってしまうかもしれない。
実のところ、90年代のシュターツカペレ・ドレスデンの音質が聴きたいと購入したCDなのだが、えーっ。と驚くほど、昔の音質とは異なっており、結構、険しく、マッチョな音となってて超驚いてしまった一枚である。
冒頭のホルンの音色からして、う〜む。
まろやかなホルンとは言いがたく、のんびりした感覚ではいられない、ちょっと、素っ気ないというか、表情が硬い。
ふわ〜っと広がる音ではないし、ポンポンと後ろで弾む弦の音は、良く聞こえてくるものの、バランスが悪い。
全くまろやかさが無いわけではないし、低弦のチェロは歌ってくれているようには思うのだが、なにせ、呼吸の間合いが短めで、結構速い。息が浅いというか、特に、主題を繰り返す場面になってくると、えらく力が入って、強くて硬いフレーズに変貌し、かなり、いかめしくなってくる。

厳めしくなるのは、まあ良いのだが、ガツンとしてて、ごりごり感があり、「どぉ〜れみ ら〜しど」というフレーズでは、「れみ」が早めでが、ふわっと降りてくるような山を描いていない。 また、木管の「ふぁ〜れみ」「れぇ〜みど」も、なんか素っ気ないし。木管の美しさは度外視されている。木霊のようにフレーズがグラデーションを描くように、美しい響きが広がる気配は、ちょっと望むべくもない。

ま〜 この冒頭だけで、なんか、気が抜けてしまって、、、あちゃ〜っ。と思っちゃった。
「そぉ〜らし しぉ〜どれ れぇ〜みふぁ」という推進力が出てくるところは、力強くって、やたら推進力をつけたがっているような気配があるし、木管の美しいフレーズは、どーでも良いみたいな走り方をしてて、まるで、バズーカ砲をぶっぱなしたいみたいな、闘争的な雰囲気がする。で、めちゃくちゃ加速度的に、回転させていく。
かなり恣意的で、このシノーポリさんのスピード感についていけるかどうか、、、
う〜ん。若い年齢層の方なら、良いかもしれないが〜 昔から、このグレートを聴いている方だと、荒々しいなあ〜って思うかもしれない。 豪快な金管の音と、テンポをいじって加速度的に描いていこうとするテンポの揺れ、呼吸についていけるかどうか。 少なくとも、この1楽章については、う〜ん。テンポが気になって、心休まらない感じで、ワタシ的には、安定しない。 このテンポの変え方、ギアの入れ具合には、ちょっと、、、くらっと、酔ってしまうもしれない。
気になってしまって、特異だ。もう少しスムーズにしてもらえば良いんですけど〜
乗り合いバスのギア・チェンジみたいで、ぐぎっ、がちっ、と前に後ろに、カラダが揺れちゃって、つらいです。

2楽章
「み〜れ どっしどれ み〜らっどっれっ み〜み〜」
「れ〜ふぁみ ふぁれどぉ〜 みれみれ どしれし しれどし しれどし しれどし み〜」
ゆったりした感覚にはなく、オーボエの響きは良いのだが、せっかちだ。

「ふぁっ! どどどど どしどれ どどっ」
「れみふぁみ れそふぁ〜ふぁ ふぁぁ〜 しっ」
「ふぁふぁふぁ ふぁみふぁそ ら〜ら そらしらどっそしぃ〜」
ここのフレーズは、やたらティンパニーの響きが大きく、オーボエの歌うフレーズを、全面的に拒否するかのような紋切り調で聞く耳持ちませんって感じで、怒られているみたいだ。
う〜ん。これでは歌えない。わざと、1楽章同様に、ドラマティックな面を構成しようとしているのかもしれないが、う〜ん。硬いというか。お怒りなのかな〜って、思ってしまうほどに、声が大きく、ことに、弦が猛々しい。
語尾の強さ、引きの強さ、わざと、スッパと切っているみたいだ。 んじゃー なんで、中間部の、ふぁっみ れっどぉ〜 ソロの木管は、十分に優しく、やわらかく歌わせているのに〜 で、弦のみで演奏される美しい、まろやかなフレーズは、ホントに美しいのに〜 同じ人間の言動だとすると、この落差が大きすぎて、意図が計りかねるし、極端な二面性のようで、とっても疑問に感じてしまう。

3楽章
「らら しら しら れっれっれ どれしどれ ふぁ〜」
テンポは速めで、低弦の響きは豊かだ。
優美なワルツではあるのだが、これまでの楽章を聴いてくると、やっぱ豊かな感覚からは遠い。
低弦の強い演奏で、ハーモニーの豊かさを感じない、弦は弦、木管は木管として分離した感じがする。
ティンパニーが、やっぱり強めで、せっかく、フルートを始めとした木管の柔らかい響き、フレーズが打ち消される。
「しぃ〜どしら そふぁれ そぉ〜み」「しぃ〜どしら そふぁれ そぉ〜み」と、柔らかく繰り返しているのに、怖い低弦が顔を覗かせて、「どどれどれどっ そそらそらそ みみふぁみふぁみ・・・」と、邪魔をして意地悪を仕掛けてくる。
この落差がねえ〜大きすぎちゃって、心や休まらない。まるで、楽器ごとに役割分担をしているみたいで、、、この楽曲って、劇を演ずるような構成だろうか。 ちょっと疑問に感じてしまう。歌謡風フレーズも、弾力性がないし、これじゃー 歌えません。 幸せ感のかけらもないし。なんじゃ〜こりゃ。ブロムシュテット盤、レーグナー盤を聴いていたときには、平凡だけど〜満ち足りた心情を得たものだが、あーっ。だめ。
えーっ。これが、シュターツカペレの音ですかあ。う〜 だめだ。やめてぇ〜

4楽章
「どっどっ みぃ〜 どっどっ みぃ〜」「らっし どぉ〜っれっれみ れっれみっ」
この楽章は、火を噴いたように走って行く。熱意はわかるが、舞曲風の、柔軟性のある、弾力性のあるノリ感というよりは、う〜ん。どうでしょ。スピード感と力任せ的な演奏だと思う。
例えは悪いのだが、スピード感のあるロック風とでも言えばよいだろうか。ティンパニーというよりは、ドラムだろうか。
弦は、ドラムのスティックのような、打楽器的に扱われ、チャカチャカチャッカ・・・・
木管のフレーズも、ぶっ飛んでしまって、「そぉ〜ふぁみ れみれどしどしら・・・」と、まるで、か弱き女性に、暴力をふるう夫のごとく現れる。うへっ。 木管のソロだけは歌わせる。う〜ん。田園のフレーズだけ歌われてもねえ〜
ホルンのフレーズも、ユニゾンで歌うんですけどねえ。 柔らかいフレーズと、硬くて険しいフレーズを、もはや2つに区分しているかのようで、パーツだけ歌わされても、う〜ん、はっきりしていて、これでは歌謡風フレーズが大負けしている。

基本的に、全体的な印象は、ワタシ的に言わせると、もはや、暴力風ロックですねえ。完全自己満足、自己陶酔している感じの世界かも。
この楽章だけ繰り返して聴いてて、ロックだと思って聴くと、結構おもしろいんです。
これ、やっぱグレイトなんで〜 どっどどどっど・・・・ 同じ音を繰り返すなかで、愉悦感を与えてくれるのが、音のしなやかさであったり、フレーズだったり、メロディだったり、和音を構成して、広がるハーモニーなんだと思うんです。
同じ音を繰り返すなかでの、楽しさ、わくわくしてくるリズムに変えてくれないと〜 もはや、グレートではないでしょ。
わくわく、舞曲風に、リズムを生むどころか、え〜っ こんな汚い音のグレートなんてぇ。
信じられない。こんなに粗くて汚い音は、率直に言って出して欲しくないですねえ。

シュターツカペレで、これやるかぁ?って感じだ。ものすごく自虐的な意味で、インパクトはあるんですけど。
とっても粗野で、ていたらくで、いや〜ん。このオケで、こんな演奏しないでよぉ〜という感じで、ホント悲しくて泣いてしまうほどだ。もっと丁寧にハーモニーを描いて欲しいという、超悲しい現象となっている。

総体的に言っちゃうと、めちゃくちゃ幻滅して嘆かわしい。という感じ。
流れる様なフレーズや旋律は埋もれてしまい、DVを受けた女性のようで、殴られたアザでいっぱいになって、美しい歌謡風フレーズが、ぶっとび状態だ。 低弦もティンパニーも、楽器が変わったみたいに、ロック調の音で、ガンガンガンガン・・・ あーっ やめてぇ。聴いている方まで、心筋梗塞を起こしそうだ。
この楽曲で、力任せに演奏されてもねえ、あーっ。出て行って〜って、三行半を突きつけたい感じです。

ブリュッヘン 18世紀オーケストラ 1992年
Frans Brüggen  Orkest van de Achttiende Eeuw
(Orchestra of the 18th Century)

ふむふむ。

ライブ盤 録音状態は良い。 古楽器使用の演奏だが、さほど違和感が大きいわけではない。ただ、濃厚なモダン楽器の演奏を聴き過ぎてきたので〜 やっぱり軽すぎて、グレートというイメージからは遠い。
カップリング:シューベルト 交響曲第8(9)番グレート、劇音楽「ロザムンデ」間奏曲第3番
1楽章
ゆったりとした柔らかいホルンから始まる。
「どぉ〜 れみらぁ〜しどぉ〜 ふぁ〜れみぃ〜 そぉ〜れみ らぁ〜しど〜 れ〜 みどぉ〜」
あまり長い残響は伴わないが、大変自然な音色だ。弱いかな〜って感じもするけど。
「どぉ〜れみ ら〜しど〜 ふぁ〜れみ〜」と続くフレーズで、ちょっと、テンポが速まるのかと一瞬思ったが、違うかったですね。
弦のフレーズのなかでも、インパクト「そぉ〜ふぁみ〜 そぉ〜ふぁみ〜」と流れてくる
ティンパニーと金管の絡むフレーズは、ごぉ〜っと鳴るので、一瞬力強さが強調される。 金管のハモリが綺麗だ。
テンポを速めて、スイスイっと流れていくのかと思いきや、結構、ゆったりとフレージングされている。
木管が主旋律を吹いてて、伴奏の弦が絡むところは、どうしても重厚なオケとは違い、軽い。
う〜ん。これは歴然してしまう。
どれくらいの編成でオケが成り立っているのか知らないが、かなり小編成なのかなあ。
テンポは、段々と速まって、コミカルなほどに木管が跳ねて、軽妙さを含んでいくし、ホルンの柔らかいシンプルな音が良く響いている。 小編成のオケで、こうやって聴いてみると、主題のフレーズが瑞々しく見通し良く聞こえてきて、ほほぉ〜 こうやって旋律が絡んでいくのだな〜と、よくわかるし、新鮮だ。
ある意味、室内楽っぽいグレードだが、さほど弦の薄さは気にならない。その点、ティパニーの響きが大きくて、ちょっと異様なぐらいで驚かされる。最後、軽くて速い。速いけれど、金管の柔らかい音の響きがカバーしているようだ。濃厚なグレートの方が個人的には好きだが〜。

2楽章
キレのある演奏で、低弦の響きも良く聞こえてきて、見通しはかなり良い。
この楽章は、表情が細やかで丁寧ではあるのだが、
中間部の歌うようなフレーズは、大変美しいし、弦の音に柔らかい翳りがあり、繊細だが、一瞬で通り過ぎてしまう。
木管の音色が、もう少し色気があれば嬉しいのだが、残響や音の広がりに限りがあるのか、モダン楽器とは異なる印象を受ける。もっと主題を強調しても良いのにな〜と思うが、高音域の弦の、すわ〜っとした旋律に耳がそばだち気になる。弦のキレは良いのだが、アクセントというか、音の重心移動が、普段、聴いているオケの重量感と同じようには行かないので、やっぱり軽いな〜で終わってしまいそう。
同じ音型が続くなかで、軽妙でありながら、和音の重みや音の響きが、語尾の強さを生むのだが、その点は、押しが効かない。 旋律が絡むシーンを見ているのは、とっても楽しいし、翳りを見せるフレーズ、一瞬開放するかのようなエネルギーの放出は大きく描かれており、その落差は大きい。
つまり、不安な要素と、いかにも躁状態じゃん。と言いたくなるような壮大な要素を、一緒に抱えており、一瞬で表情を変えてしまうところは、はあ、凄いと思う。
この点、メリハリがついていると言うか、表裏の表情が交互に現れ、うっと鬱屈しているなかで、顔の表情が一変する。この2楽章の心情の描き方は細やかだ。
不安な気持ちを隠しきれないところが、らしい。って感じ。ねっとりした情感には乏しいけれど、エキセントリックには至らないが、翳りと不安定な繊細さ。これが表れている。

3楽章
「らら しら しら れっれっれ どれしどれ ふぁ〜」 
「らら しら しら れっれっれ みふぁそら みっし〜」
軽やかなワルツのようなフレーズが続くが、繊細すぎて。開放的な陽気さは少ない。
「れぇ〜 れどし みぃ〜れ っれ ど〜し」
ピンと張りつめた緊張があり、柔らかく響くフレーズの楽しさ、優しさ、暖かさ、春のような活き活きとした、伸びやかさが感じられる楽章だが・・・。
この楽章は、薄口すぎて〜 ちょっと、モノ足らない。
伸びしろが欠けているというか、あ〜っ モッタイナイ。残響豊かに、もっとシアワセ感があれば嬉しいのだが、こぢんまりとしているというか、小楽器だからか〜 音の響きに芯がありすぎて、やっぱ硬い。
中低音域の音に芯が感じられず、上に乗っかってくるフレーズと、マッチしないで、分離したまま、ずーっとフレーズが走っていくのだ。
聴いてて、普段、あまり聞こえてこないフレーズが聞こえるので、そういう意味では新鮮なのだが。
う〜ん。音が絡み、一つの和音になり、また、フレーズがひっついて、離れて、そして、逆転して〜という、絡みの面白さは、やっぱ、溶け合ったなかで聞き分けたい感じがする。

4楽章
コミカルなほどに、弾んでいく快速バージョンである。
音の響きに重さがないので、え〜っ と驚きつつも、推進力は抜群の演奏だ。
常日頃は、モダン楽器使用のオケで聴いているが、ゴリゴリ言わせて重低音を響かせ、ガチガチに硬い演奏もあれば、フレーズ重視、リズミカルに春のように歌う、柔軟で、しなやかに歌う演奏など、まあ、いろいろあるけれど〜
ブリュッヘン盤は、音の響きこそ薄めだが、瑞々しさと、前に進む強さは感じられる。
ただ、同じ音型を繰り返し、ところどころ、うわ〜っと打楽器を伴って開放してくる音の響き、段々と、高揚感を感じるものなのだが、その点は、パワー不足だ。
ところどころ、可愛いヴァイオリンの副旋律は聞こえてくるのだが、蛇足的で、指にトゲが刺さったような気持ち悪さがある。いや〜弦の刻みは、すごいんですけどね〜 主に流れている音と、伴奏と融和しないで、浮いてるんだよなあ。

理科の実験で、いつまでも、分離され、溶け合わない液体を見ているみたいだ。
また、打楽器だけでは、下から響いてくる音は作れないようで、地から、上に付き上がって来るようなエナジーは感じられず、感動を呼ぶってところまでには至らない。
最後のコーダについては、はあ〜 やっぱりパワー不足だ。残響がねえ〜 音が伸びないですねえ。
音型がシンプルなだけに、もう少し、音の響きが、上に下に横に広がっていかないと、この楽曲は、壮大さが出てこないのかもしれません。
総体的には、う〜ん。どうでしょ。ワタシ的には、理科の実験教室みたいです。
液体を混ぜ合わせても混ざらない、音の比重の違いを感じ、また、運動体の推進力を物理的に分析しようか〜というような講座を受講しているみたいで〜 素朴には楽しめないです。



アーノンクール コンセルトヘボウ 1992年
Nikolaus Harnoncourt
Royal Concertgebouw Orchestra
(Amsterdam Concertgebouw Orchestra)

あんたもやるね〜

録音状態は良い。テンポが速くて、こりゃ〜いくらなんでも速いだろ。軽すぎるし、軽快なのはよいが、もう少し粘るところは粘って欲しい。
オケの美音に助けられている感じがしちゃう。

← 上のCDは、カップリングが、シューベルト 交響曲第9番「グレイト」(ライブ盤)と、イタリア風序曲第1番ニ長調D.590(コンセルトヘボウ)

← 下のCDは、カップリングが、シューベルト 交響曲第9番「グレイト」(ライブ盤)と、メンデルスゾーン「序曲「美しいメルジーネの物語」 (ベルリン・フィル)

ダブり買いしてしまったもので〜 グレイトは同じ演奏です。
1楽章
「ど〜れみら〜しど〜 ふぁ〜れみ〜 そ〜れみ ら〜しど〜 れ〜みど〜れ〜み ど〜」
まず冒頭からして、ホルンが速いっ。
素っ気ないワケではないが、コンセルトヘボウの柔らかい音色が、今風のスピードで奏でられる。
確かに、グレイトは、タイトルどおりに長いし、いささか辟易する面があるので、すいすいと推進力がある方が良いようにも思う。 「どぉぉ〜 れみ らあ〜しどぉ (ふぁ〜れみ) そぉ〜れみらぁ〜しど(れみど〜)れ〜みみぃ〜」
少なくとも冒頭は、ちょぴり速いけれど、なかなかに抑揚があって、テンポ良く進んでいくので嫌みが無い。
木質的な音色は健在だし、深みも適度にあるし、意外と聞きやすいかもしれない。
旋律も、今までに聴いたことのない内声部の音が、結構聞こえてくる。

「そぉ〜らし そふぁれらしど〜」 木管の透る音色が心地良いし、「れ〜みふぁ〜」ホルンの音色がバッチリなのだ。この楽章は、弦も大事だけど、ホルンと木管が命っ。
「そっそ ら〜そ そっそ ら〜そ そっそ ら〜そ」というフレーズも柔らかく、なかなかにシルキーだ。
テンポが良いですね〜 
思った以上にソフトで、まろやか。あらら〜 これは期待以上じゃん。
「れっそそ れそっそ れそっそ」と繰り返されるリズム、「らっしどぉ〜 みっふぁそぉ〜」
ここのホルンは、やっぱ巧いっ。クレッシェンドしてくるフレーズも、ティンパニーもしっかり入ってて、こりゃ〜良いデスね。メチャ綺麗にブレンドされて、まったりし過ぎず、素っ気なくもなく。
いや〜頃合いです。
「そらそらそら そらそらそら」とコロコロと転がるような弦が、カシカシされてなくって、「ん タッタ た〜」
金管も、咆吼しすぎでもないし。「らっ しどぉ〜 らっしどぉ〜 ど みっふぁそ〜」と、奏でるホルンに惚れ惚れ〜 うっとりしちゃいました。
テンポは速いんですけどねえ。カスカスに鳴らず、軽やかで〜 あー こんなシューベルトが、あったんだ。
重厚すぎず、まったりし過ぎず、おおっ。なんてテンポが速いんだろ〜と感じながらも、ツボにはまるという感じで。テンポの速いのが嫌みにならず、同じ音型を繰り返して聴いていくなかで、付点のリズムが、無窮動のように響いて、ころっと、心地よさに変わる。

でも、さすがに、最後の盛り上がりは、「みっそどみそぉ〜 みっそどみそぉ〜」
「どっどど れみ ふぁっれみっど しっどっれっみ ふぁみれどっ どっれみ ふぁ〜れみっ〜」
えーっ まだ、テンポアップしちゃうのぉ〜 えっ やっぱ速すぎじゃん。どひゃん。

2楽章
「み〜れ どっしどれ み〜らっ どっ れっ み〜み〜 れ〜ふぁみふぁら〜」
あっ やっぱ速い。オーボエのフレーズは、大事にして欲しいんだけどなあ。
まあ、速いんだけど、音が良いんで許しちゃう。って感じだろうか。 「ふぁっ!どどっど どしどれ どど」
「しっ ふぁふぁふぁ ふぁみふぁそら〜」
ドンっと、音が1拍目で強く出て、妙に面白いリズムを生んで行くが、透明度の高いオーボエなどの木管群が、ホント巧い。 緩い、ゆったりめの楽章なのに、ちょいと速いんだけどなあ〜
まあ、音質がカスカス気味ではないのが救いだろうか。弦のツヨメのボーイングも、余韻に艶があってホント良いのだ。やっぱ、コンセルトヘボウは音質が良いわ。
リズミカルで、弦の深みのなかで、木管が気持ちよく歌う。 とっても新鮮な感じのするシューベルトで、アーノンクールと聞けば、眉をひそめがちだったが、これは、バッチリ。とっても新鮮で、艶もあり、自然な感じのする楽曲に仕上がっている。
アーノンクール節炸裂ってところまではいかないし、もっと、変なアクセントで、キツク、粗野な演奏かと思っていたけど、こりゃ〜まずまずの一級品である。
余裕すら感じられて、ふわ〜っとした響きが、うえに昇っていく感じもするし、弾力性のある優美さを感じる。オケの音質に、随分と助けられた演奏かもしれないけど、まずまず聞きやすいのデワ。
ワタシの思い込みが激しく、買った当初から、ずーっとお蔵入り状態だったが〜 誤解してました。 ゴメンナサイ。

3楽章
「そそ らそ らそ どどどっ れふぁそれ みっし」
「そそ らそ らそ どどどっ ししどれ みっしっ」「そそ らそ らそ みみみっ・・・」 
この楽章は普通っぽいが、なかなかにスイスイと流れていて、これはこれで面白い。
特に、木管の響きが、とーっても可愛い。
しとやかさではなく、オキャンな楽章に様変わりしているが、アーノンクール節の効いた、キツイ、アクセントは影をひそめており、いたってフツーなので、良いんじゃーないだろうか。(笑) 優美さも乗っているし、単なる速さだけで行かないのと、弦が歌うなあ。
馥郁たる雰囲気よりは、キャピキャピかと感じるのだが、いやいや、なかなかに柔らかい。でも、もう少し、振り子のように重量感が欲しいかなあ。
弦の重みが少なく、その点軽いかも。もう少しだけ、重量感が欲しいかなあ。その点は残念。
「みぃ〜みれど ふぁ〜み」で始まるワルツ風の旋律は柔らかく、儚げで美しいフレーズになっている。金管も柔らかく、ヴァイオリンの音色に艶が乗っているし、優美さもある。
ちょっと、かっしりした腰の低さがないので、夢のように過ぎる。始終、軽めっちゃ〜軽めで、ブロムシュテット盤のようには、情感が籠もらず、シアワセ感までには至らないかも。

4楽章
「どっどっ みっ どっどっ みっ」と、華やかに始まる長いフィナーレ。
はやっ。やっぱり速い。軽快だが、やっぱ軽いっ。これじゃー軽すぎだよぉ。
もう少し、粘っても良いかも。付点のリズムは面白いが、これでは付点の面白さが半減しちゃうんじゃーないかなあ。
アーノンクールさんらしからぬ、アクセントが少なめで、さらり〜っと演奏されてしまって、もう少し熱っぽく演奏してくれるのかと思ったが、う〜ん。スカスカしちゃっているようで、面白くない。

低弦の響き、呼応する面白さが聞こえてこないのと、和音の響きが弱い。
掛け合うフレーズの呼応が楽しいのに〜 「どっどみぃ〜 どっどみぃ〜」という
「ふぁふぁふぁふぁ しししし しれしら らそふぁそ〜」
「ふぁふぁふぁふぁ らららら れ〜どし らしらそ・・」
弦の滑るような軽快感と、そこに、ティンパニーのごろごろ〜という詰まった響き。そして、オチが和音なのにねえ。重圧感もなければ、圧迫感もないし。音は綺麗だけどなぁ〜 情緒不足なのか、歌が少ないのか、粘っこさがヌケ切っちゃったというか。ホント、金管も綺麗なんだけどなあ。なんか足らないっ。

いつものアーノンクール節は少なめで、意外や意外で拍子抜け。
それに、こりゃ〜いくらなんでも速いだろなあ。1楽章と同じで、最後の最後だけ、ちょこっと粘っても〜
う〜ん。もう遅いよぉ〜 シューベルトのあく抜きをした感じだが、やっぱり、シューベルトはシューベルト臭さが抜けちゃうと、面白くないのかも。
粘っこい演奏を聴きたくなってしまった。(← ワタシが、無いモノねだりの天の邪鬼なんだろうか。)

1963年 ケルテス ウィーン・フィル Dec ★★★
1967年 サヴァリッシュ シュターツカペレ・ドレスデン Ph ★★
1978年 レーグナー ベルリン放送交響楽団 DS ★★★★
1981年 ブロムシュテット シュターツカペレ・ドレスデン DS ★★★★★
1981年 ショルティ ウィーン・フィル Dec ★★★
1983年 テンシュテット ベルリン・フィル EMI ★★★★
1983年 ベーム ウィーン・フィル (ライブ)
1983年 レヴァイン シカゴ交響楽団 ★★
1985年 ドホナーニ クリーヴランド管弦楽団 TELARC ★★★
1985年 バレンボイム ベルリン・フィル SC ★★★
1986年 ガーディナー リヨン歌劇場管弦楽団 ★★
1986年 シュタイン バンベルク交響楽団
1986年 ムーティ ウィーン・フィル EMI ★★★★★
1987年 バーンスタイン コンセルトヘボウ
1992年 シノーポリ シュターツカペレ・ドレスデン ★★
1992年 ブリュッヘン 18世紀オーケストラ Ph ★★★
1992年 アーノンクール コンセルトヘボウ T ★★★
1994年 チェリビダッケ ミュンヘン・フィル EMI
1996年 ギーレン 南西ドイツ放送交響楽団(ライブ) HANSSLER
所有盤を整理中です。

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