「 頭のなかの ♪ おたまじゃくし 〜クラシック音楽を聴いてみよう〜」

ショスタコーヴィチ 交響曲第4番
Shostakovich: Symphony No.4


ショスタコーヴィチの交響曲第4番(ハ短調 作品43)は、1936年に作曲されています。
ウィキペディア(Wikipedia)を元に記述すると
ショスタコーヴィチ30歳頃に作曲した、総勢134名という巨大編成の作品です。で、初演前、リハーサルしたものの直前になってやめており、その後、約25年間演奏されることがなかった作品です。

第1楽章 ソナタ形式
主題が3つあり、様々なキャラクターが大量に詰め込まれて、楽章の巨大化の原因となっています。展開部の第2部では、第1ヴァイオリンから開始され、低弦にまで至ると金管へと繋がり、楽器が加わって全体が大騒音に突進します。
プレストの強烈なフガートは、特に、インパクトの強いものです。
再現部では、極度に変形された第1主題から現れ、第3主題の代わりのコーダには、第1主題の要素と、マーラーの交響曲第1番の「郭公の動機」のような動機も現れ、静寂と激動の巨大な楽章です。

第2楽章 スケルツォ A-B-A-B-A(コーダ)
第1楽章の展開部による主題は、リズムを変形させた厳格なフーガを構築し、慎ましやかながら壮大なスケールを感じさせるものです。トリオは、ヴィオラから始まり、ホルンによって奏される主題は、そのまま次の交響曲第5番の第1主題に用いられています。
再現部では、弦のフガートで始まり、トリオが来て、最後のコーダでは主部の材料を用いて、打楽器が極めてラテン音楽風の印象的なリズムを刻むもの。チェロ協奏曲第2番、交響曲第15番にも引用されています。

第3楽章 終曲 序奏付の自由な変奏曲 コーダ
葬送行進曲を思わせる序奏で始まり、ティンパニーとコントラバスの増4度のリズムに乗って、ファゴットによって奏されます。ユーモアも交えるという、シニカルな組曲風の楽章です。
深刻な主題に達して、最初の頂点を作り、主部は一転して「魔笛」のパパゲーノのアリア、「カルメン」の「闘牛士の歌」のパロディなど、様々な要素の音楽が、めまぐるしく現れ展開されます。快速調のパッセージが形作られ、後半部、低弦の刻むリズムが静かに消えます。この主部自体は、自由に即興的に作られた変奏曲形式とみれるもの。
長大なコーダでは、突如2人のティンパニの連打に伴い、金管群のハ長調のコラールが堂々と奏でられ、悲劇的な3拍子の行進曲が、カタストロフのごとく炸裂します。
最後は、力を失い、主調であるハ短調の和音が響くなか、弱音トランペットが警鐘のように主題を鳴らして、悲しみと清浄の入り混じるかのような様相に。チェレスタの響きにより終わります。

以上、3つの楽章から構成され、全楽章とも最弱音でおわるもので、演奏時間は約60分です。
当時、マーラーの楽曲に関心があったそうですが、構成も晦渋だし、気持ちの良いものでもないし、う〜ん ワタシには、難しすぎて、とっても道のりが遠いです。

アシュケナージ ロイヤル・フィル 1989年
Vladimir Ashkenazy
Royal Philharmonic Orchestra

いかすぜっ

録音状態は極めて良い。細部までくっきり、爆発的なシーンは、レンジ幅が大きい。その分、耳が悲鳴をあげちゃう。
ご近所迷惑な楽曲なので、聴く時間を選びましょう。(笑)
← インデックスは、丁寧に1楽章では、後半のプレスト部分が分かれており、3楽章ではラルゴとアレグロの部分で2分割されている。
1楽章
まず、このアシュケナージ盤は、インデックスが5つに区分されている。
1 第1楽章 Allegro poco moderato 14:00
2 第1楽章 Presto 11:16
3 第2楽章 8:50
4 第3楽章 Largo 5:37
5 第3楽章 Allegro 18:32

どうも、ワタシ的には苦手なショスタコの楽曲で〜 なんとも長大で、耳に痛いような楽曲だ。
で、4番を、何度か聞いてみたのだけど、う〜ん、とっても疲れてしまった。
冒頭の木琴のフレーズは、とてもインパクトがある。
「しどしぃ〜 らしら〜 そらそぉ〜 ふぁみふぁっし みっれどら そみ れみれ どみ しどしっ バンっ!」と始まる。
金管が、「らし どれ みふぁみ そぉ〜み どれみ ししし どれみ ふぁふぁふぁ・・・」と主題が表れる。
この木琴のフレーズは、すごくキレがあり、奥行きも広く、とっても録音状態が良い。
で、エネルギーをためて、いったん大音量で爆発したら、木管が小さく蠢いていく。
アシュケナージ盤は、内声部の細かな音も、きちんと聞こえてくるし丁寧なフレージングで、見通しが良い。
だからといって、嬉しいわけでもない。冷たく凶暴な様相を呈してくるので、段々と辛くなってくるのだ。
シャンシャン、バンバンっ。キコキコ・・・と、弦の軋んだ音に、金管の金属片がまぶされて、ご丁寧に規則正しい動きとなって、ベルトコンベアーに乗って現れる。まるで、機械のパーツを製造しているような工場の工員になった気分だ。

いったん静まると、弦のフレーズが優しく奏でられるが、れれれれ・・・・ っと鳴り始める。
すぐに、摩擦が生じて、金属の板をこすり合わせたような軋みがあり、シンバルが鳴り響き、ドッ シャーン!
バンバン、ジャキジャキ、ギッギッギー・・・と、ドシャーンっと鳴った瞬間、雷に打たれたように、カラダが固まる。
ところどころで、激しく、不協和音の塊にぶつかってしまうので、あーっ つきあいきれない。
爆発すると、すぐに弱々しいフレーズとなるので、その音量の落差が激しく、耳がついていけない。
また、弱音になると、つい緊張感が緩み、ストレスがかかった分、耳がお休みモードに突入しそうになってしまう。
全体的に、心地よい楽曲ではないので、耳が悲鳴をあげて抵抗を始める。

アシュケナージ盤のいいところは、木管が良く聞こえること。
でも、録音が良いのは、通常、嬉しいことなのだが、この爆発に耐えられない。とにかく、夜に聴いても、朝に聴いても、爆発的な場面になると、ご近所からクレームが来そうだ。
ヘッドホンで聴くと、耳が圧に耐えられない。こりゃ〜 修行を超えて、罪の償いをさせられているかのよう。
とにかく、1楽章はとても長いし、アシュケナージ盤で25分16秒というクレジットになっている。

2楽章
前楽章とは違って、今度は、弦のとっても速いスピードについていけない。
高音域の電子音みたいで、音の小さな波状攻撃に遭ってしまう感じで、無窮動の快感を遙かに超えていく。
同じ音型を繰り返すと、多少は、快感を覚えるものなのだが、う〜ん。
さらに、追い打ちをかけて、打楽器の連打攻勢に遭ってしまう。ハイハイ、5番のフレーズに近いが、もっと凄まじい。
まあ、ある程度聞き込めば、この楽章は、痛点を超えて快感を感じる〜という、アブナイものになりそうな予感はある。
だが、おそらく普通の人は、引き返すだろう。(笑)
テンポは、最初からテンションマックス状態で、一気に走って行く。

3楽章
静かに始まり、いろんな、ごった煮のフレーズが登場する。確かに意表をついたモノなので、面白そうという感じはするのだが、なんで、この素材をパッケージしているのか、わかんない。
葬送風、歌謡風、舞曲のようなものなど、計算高いショスタコさんが、まったくバラバラで繋いだとは思えないのだが、そのいっけん、無造作に並べたことが、何か裏があるんでしょ、と、勘ぐらせることを、意識しているみたいで。う〜ん。
裏の裏は表でしたーっ なんて言われそうだ。
ラストにはチェレスタが登場して、まあ、天国風になってくるだけど、この道のりが長すぎて、たどり着いた頃には、カラダはへろへろ〜鉄のように冷えて固まっており、アタマは、ぐちゅぐちゅ〜に液体化して、すでに変になってます。
えっ これが狙いだっていうのかい。どひゃん。

マーラーの1番と似ているというが、う〜ん。それは素材だけで、料理の仕方は違う。
ワタシにとっては、凶暴にすぎる。マーラーには、救いらしきモノが見えるのに、ショスタコさんには、救いのスもなく、激流に呑み込まれ、そのまま滝壺に突き落とされ、音は木っ端微塵に消える。
やだ。こんな楽曲っ。
アシュケナージ盤は、透明度が高いので聴きやすいとは思うが、ツンツンした音が刺激的すぎて、カラダの痛点を超える。
あー ワタシにはショスタコさまを聴く、値打ちがない。きっと、素養に欠けているのだろう。と思ってしまった。(泣)

ゲルギエフ キーロフ歌劇場管弦楽団 2001年
Valery Gergiev
Kirov Orchestra of the Mariinsky Theatre
(St.Petersburg Kirov Orchestra)

倒れました。

録音状態は良い。ちょっと遅めの展開だ。ラストは迫力満点だが、疲れました。
2001年の当盤は旧録にあたる。
1楽章
まず、このゲルギエフ盤は、インデックスが6つに区分されている。
1 第1楽章 Allegro poco moderato 16:03
2 第1楽章 Presto 12:51
3 第2楽章 8:00
4 第3楽章 Largo 6:21
5 第3楽章 Allegro 13:21
6 第3楽章 Allegro 7:25 (ティンパニーの乱れ打ちからラストまで)

どひゃんというほど、過激な演奏だ。
「しどしぃ〜 らしら〜 そらそぉ〜 ふぁみふぁっし みっれどれっら そっみ れみれ どみ しどしっ バンっ!」と始まる。
金管が、「らし どれ みふぁみ そぉ〜み どれみ ししし どれみ ふぁふぁふぁ・・・」と主題が表れる。
テンポは、さほど速いわけではないが、重量級で、弦のシャシャシャ・・・という刻みが大きい。
「みそみそみそみ・・・ みっし〜 そっれ ふぁっど〜 みっしぃ〜・・・」
また、小太鼓、木琴のフレーズも綺麗に収録されてて、奥行き感もあって録音状態は良い。
金管のボリュームも大きいし、木管もケッタイな声で悲鳴をあげる。
「みれど みぃ〜 みれど ふぁぁ〜っ」と、思いっきり弦の軋んだ音が鳴っており、気味が悪いほど威勢がいい。

で、弱音部分になると、木管群が第2主題を奏でているのだが、どうもパーツがばらけているように思えて気が緩む。
「れられら それっ ふぁっど パンパン・・・」バラバラのパーツが、あちこちで勝手に鳴り始めてくる。
アタマが混乱してくる。なんだか、ケッタイな音で、木管は「ぱっぱぁ〜 ぱっぱぁ〜」と吹いているし、ティンパニーが鳴るし、まとまりが感じられず、よくわかんない状態に陥っていると、音が消える。
弦楽合奏のようなフレーズが登場したり、かと思ったら、突然、大音響で爆発するし・・・。
また、音は消えてしまうし、今、1楽章のどこを演奏してるんだっ。と、迷子になってしまう。
気が抜けたように静まったり、爆発したり、よくわかんない。
えっ 聴いたことがあるっ。というフレーズが登場するのだが、ケタケタ笑っているかのようなフレーズや、飛び跳ねた音が出てきたり、マーチングバンドのようなフレーズになったり、忙しいのだ。
とにかく、弦がめまぐるしく回転し始めると、軋んだ音が・・・ 熱帯びてき、火が立ちのぼる。
プレストの部分でインデックスが分かれているが、既に、ここまででアタマが疲れている。

2楽章
ところどころ、「れしれ ふぁ〜 れしれ み〜」と、鳴っているのが、わかる程度で、もはや、どう聴いたらよいのか、さっぱりわからず、疲れ果てている。もはや、ワタシには、ムリって感じで、箱詰めにして、頑丈に蓋をして、ゴミ箱にぽいっとしたい気分に・・・。この天才作曲家にはついていけず。ギブアップ。
既に1楽章の複雑さについていけてないし、2楽章は、気が緩む。ちょっと遅めの展開で、疲れていると、ホルンが、柔らかく吹かれてきて、すーっと、音が引いていく。

3楽章
この楽章は、マーラーの葬送行進曲のような部分と、フィナーレに分かれている。
「れぇ〜み ふぁっふぁっふぁ・・・」と、ファゴットの音で始まってくる。
コントラバスの低音とティンパニーの音で、マーラーの1番を思い出すというのだが、あまりパロディの様相は、はっきりしない。ゲルギエフ盤では、細切れになって埋もれているような気がする。オーボエの旋律が、それっぽいが〜
よく聴いてないとわかりづらいが、ハイハイ、ここね〜っという音が聞こえる。わずかなフレーズで、やっぱり、細切れにしててかなり作為的だ。
弦のフレーズがジャジャジャジャ・・・と、弾き始めると、金管フレーズが豪快に鳴り始める。
「どぉ〜しらぁ〜 ジャッジャ そふぁみれ〜みれど らしそ そっっそそそ ふぁふぁれ らららふぁ そそそれ ・・・れぇ〜」
「れれれれれ・・・ そそみ ららふぁ そそみ そそそみ そそそみ・・・」
この狂騒にはいるところは、まあ、面白いのだが、同じ音ばっかり、なんでー こんなに続けるのやら。
で、また、すぽんっと、音が消える。

5番のラストのように、ヴァイオリンのツーンとした音で、悲しみを歌うような旋律に。
次に、またまたオトムライのような葬送行進曲のような主題になるのだが、ごつい低弦の短い音の繋がりと、弦のギシギシギシギシ・・・というフレーズが、むやみやたらと長いっ。
で、ケッタイな諧謔的な、薄ら笑いを浮かべて、蝶番の外れたような、妙に明るい乱暴な踊りが始まる。
で、このまま終わってくれたらいいのに、穏やかな雰囲気とオチャメな楽想が入ってくる。
子供が遊んでいるかのような感じで、木琴が入り、馬に乗って走っているかのようなフレーズになる。
で、いったん静まるのだが、またラストで爆発するのだ。今度は、ティンパニーの乱打戦である。
おいおい、今度は、ニールセンの4番か?
ゲルギエフの旧盤は、ここだけインデックスを設けてあるという親切さ。
あーっ もういいわっ。しんどいっ、疲れた。
録音状態は良いのだが、長すぎて〜 へろへろになってしまう。この天才作曲家に、ワタシは、ついていけない。
1989年 アシュケナージ ロイヤル・フィル Dec ★★★★
2001年 ゲルギエフ キーロフ歌劇場管弦楽団 Ph ★★★★
所有盤を整理中です。

「 頭のなかの ♪ おたまじゃくし〜クラシック音楽を聴いてみよう〜」

Copyright (c) mamama All rights reserved