「 頭のなかの ♪ おたまじゃくし 〜クラシック音楽を聴いてみよう〜」

タネーエフ 交響曲第4番
Taneyev: Symphony No.4


0528

ネーメ・ヤルヴィ フィルハーモニア管弦楽団 1992年
Neeme Jarvi
Philharmonia Orchestra of London

う〜ん。どうだろ


録音状態は良い。幾分残響が多めかな〜と思うが、気になる範囲ではないし、ティンパニーと金管の馬力もあり、煌びやかさも感じられる。しかし、この曲はワタシには解りづらいです。
カップリング:1 タネーエフ 序曲「オレステイア」 2〜5 タネーエフ交響曲第4番
1楽章
セルゲイ・タネーエフさんの交響曲は、1番から4番まであるが、あまり有名とは言えない。
タネーエフさんは作曲家というよりは、教育畑の人だったようだ。チャイコフスキーの元弟子である。
で、チャイコフスキーは、ピアノ協奏曲を書く際に、彼に助言を求めたていたという。(えっ 弟子に意見を求めるの?)

冒頭、ティンパニーを伴って「(ドンっ) れっ らそぉ〜(パパぁ〜) (ドンっ) れっ しっらっぁ〜(パパぁ〜ン)」という出だしは、まるで、オペラの悲劇的幕開けかと思わせる。
この金管とティンパニーの叩きっぷりはみごとで〜 ちょっとわらけてしまうほど。
続く、木管と弦のフレーズが、ティンパニーも含めて、リズミカルに嵐のように奏でる。
が、しかし、弦で、「(バンっ)れぇ〜どぉそ ふぁ〜そぉ しぃ〜ら れみふぁふぁそら しぃ〜それぇ〜 どぉ〜みぃ〜」
途端に甘くなってしまうのだ。
歌謡風フレーズが登場して、「どぉ〜れふぁら みぃ〜ふぁらっ〜」一気に、生ぬるくなってしまう。

んじゃー なんてこんな、ご大層な序奏部分なんだろうって疑問に思っちゃうほど。
なんでこんなに、簡単に、穏やかに、ゆったりと〜 するり〜っと緩くなってしまうのかしらん。
もっと、こんな美しい歌謡風フレーズは、もっと後にとっておいたらいいのに。あーっ もったいない。
まるで、カリンニコフの交響曲のようなフレーズになる。
チェロで朗々と臆面もなく、「らぁ〜そぉ ふぁ〜れどぉ〜 どれみ〜ふぁ そぉ〜そ そ〜ふぁらぁ〜」「ふぁ〜ふぁれ〜ら れどそみふぁ〜」と歌わせてしまう。
もう少し、序奏部分のイメージを、ひっぱってくれればいいのに・・・。

また、気分が、ころり〜っと変わってしまう。
とにかく、金管のフレーズが豪勢で、煌びやかなブラスが勢揃い〜って感じだ。
シャンドス盤特有の、残響多めの録音なので、金管の和音は、舌を巻くほど美しい。
「っみみっ みぃ〜ら ふぁ〜そ れぇ〜しどれみぃ〜(らっらっらっ そ)」と、木管とブラスで、この旋律を繰り返し、なおかつ、ブラスだけ残って、「らららっそっ らぁ〜」と奏でる。
で、唐突に冒頭の主題が表れる。「(バン) どぉっ らそぉ〜(バン)どっしらぁ〜」と、また繰り返していく。
えっ う〜ん、また繰り返すのか。あのぉ〜 全部繰り返していただくてもよろしいのですが。と、聴いているワタシは、ちょっと忘却の彼方に・・・主題の使いまわしだけでは、ちょっぴり退屈してしまう。
確かに、金管の「らららっそっ らぁ〜」が、もう耳についてしまって〜 この楽章のラストは、ティンパニーをぶっ放して、金管のパッセージで、「れれれれしら れれれれしら れ〜しらぁ れぇど しら しら しら しら しら・・・」
「れられっ!」 えっ おきまりの和音で締めくくるの?
N・ヤルヴィ盤で13分程度の楽章だが、繰り返しがほとんどを占めている感がする。

2楽章
緩楽章で、弦楽で、「れぇ〜 どふぁみぃ〜 しぃ〜・・・ らぁ〜そ そぉ〜ふぁ・・・」って感じでフレージングされている。
ふわっとした弦の揺らぎのある曖昧模糊とした、ブラームスの2番でも聴いている感じだ。
おきまりのクラリネットって感じで、クラのほとんどソロ主題が登場するが、ちょっと〜 眠気を催してしまう楽章となっている。木管を主体にして、弦の絡みは美しい感じはするが、もう少しテンポをあげていただかないと、緩くて、ちょっぴり、執拗な感じを受ける。
で、ホルンが入ってきて、クラとフルートが絡む。美しい主題なのだけどなあ〜
そう思っているうちに、ティンパニーが入って翳りが見えるが、まだ歌う。
で、唐突に、低弦が入ってきて、印象が変わり、金管が入ってくる。
どことなく、歌謡風だけじゃーまずいってワケで、暗いイメージを与えて締めようとしているのかもしれないが、すぐに、フルートの二重奏のような可愛いフレーズも入ってくるので、あの暗さは、いったい何だったの?
「れふぁみぃ〜 れどそ らしど れみふぁ そらそぉ〜(ころころこ〜)」というフレーズを繰り返す。
これで、12分45秒というクレジットになっているのだが、う〜ん。なんか、収まりが悪いというか、スカッとしません。
ヴァイオリンが、しっかり歌っているのだが、あのぉ〜ひっぱりすぎかもデス。(最後まで聴けずにスキップしちゃいました。謝)

3楽章
スケルツォの楽章なのだが、最初は舞曲風で、フルートが「れぇ〜らしそふぁれ れ〜らっ・・・」と弾む感じで、おおっ いいやん。「れれれどっ れぇ〜らしそふぁれっ ししそっ れれどっ・・・・」
ティンパニーも鳴って、「そぉ〜れ み〜どし ふぁ〜れ ふぁれしふぁ・・・」と思っていたのだが、結構シンプルで、あまりリズムってものが感じられない。
そのうち、弦が、「どぉ〜れど れみふぁ〜みみぃ〜 どぉ〜れど れみふぁ〜みみぃ〜」「どぉ〜みれふぁみ そ〜ら れ〜みぃ・・・」 また歌謡風フレーズに戻ってしまう。どうも、この方は、いつも歌っていたいらしい。
金管も出てきて、また、ティンパニーも登場するが、どうも長すぎて・・・

4楽章
「れぇ〜ど そっふぁし みみみみっ」「みみ みっ、しし しっ」「みぃ〜れどぉ らぁ〜そふぁみれ〜どぉ〜しら」
金管が楽しそうに踊っているみたいなのだが、どうも、ロシア風なのかヨーロッパ嗜好なのか、ちょっとわからない。
バレエ音楽のようでもあり、シンバルにスネアが、シャカシャカ・・・
「そそそっ みっみみ みっ」っていう音型ばっかりのようでもあり、チューバも入ってくるのだが、なぜ、ここで、「ふぁぁ〜しぃ」と吹いている意味がどうもわからん。
えっ 1楽章の主題が戻ってきた。
なんで、この雰囲気で、戻ってくるの? 今は、おもちゃの兵隊さんが歩いているようなシーンなんだけど。

主題が循環しているのはわかりますが、どうも、使いまわししているというイメージで終わっちゃう。
転調もしているのだが、どうもイメージがつかみきれない。なにやら、表面づらだけ格好は良いのだが、深まらないで終わってしまう楽曲である。
タネーエフさんって、スクリャービン、ラフマニノフ、グラズノフ、プロコフィエフなどのお師匠さんなのです。有名な作曲家が繋がっているので、一度聴いてみようと思って買ったCDなのだが、う〜ん わからん。ということでお蔵入りにしてしまっていたもの。
タネーエフさんは、 モスクワ音楽院の教授で、チャイコフスキーの作品を酷評していたわりには、この最後の4番も有名ではない。シンプルで親しみやすいが、しかし、いつ聴いても歌謡風フレーズが執拗で、しつこいな〜っとしかワタシ的には感じない楽曲なのです。スミマセン。
N・ヤルヴィ盤の演奏は良いと思いますが、比較できる盤がワタシには、今のところありません。(謝)


1992年 N・ヤルヴィ フィルハーモニア管弦楽団 Chandos ★★★★
所有盤を整理中です。

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