「 頭のなかの ♪ おたまじゃくし 〜クラシック音楽を聴いてみよう〜」

ツェムリンスキー 抒情交響曲
Zemlinsky: Lyric
Symphony


グレゴル チェコ・フィル 1987年〜88年
Bohumil Gregorc
Czech Philharmonic Orchestra
ソプラノ:カラン・アームストロング Karan Armstrong
バリトン:イヴァン・クスニエル Ivan Kusnjer

う〜ん。どうだろ

録音状態は良い。丁寧な旋律で奏でられている。濃密さというよりは、清潔的だと感じるが、まだまだ、聞き込めていません。
カップリング:1〜7 ツェムリンスキー 抒情交響曲(48分)
難解な交響曲の1つ ツェムリンスキーの抒情交響曲・・・

この曲は、マーラーの大地の歌と似ていると言われるが、何度聴いても、なーんか、とらえどころがなく、ワタシ的には、いつも、ぼわーっと聴いては終わってしまうというパターンを繰り返している交響曲のひとつだ。
ツェムリンスキー自身が、マーラーの「大地の歌」の伝統に属する作品だと言っていたそうだが、実際には、どうなの?
えっ そのとおりなの? わかんないなあ〜と思っている。

で、コーラスの入った交響曲、また、声楽が入った交響曲って、指折り数えると、結構、あるのだ。
ベートーヴェンの第9だって、合唱付きというタイトルそのままで、声楽が入っているし、その他にも、順不同で思いつくまま列記させていただくと・・・

マーラー 交響曲第2番「復活」、3番、4番、8番、大地の歌
メンデルゾーン 交響曲第2番「賛歌」
リスト ファウスト交響曲、ダンテ交響曲
ストラヴィンスキー 詩篇交響曲
ショスタコーヴィチ 交響曲第2番「十月革命」、13番「バビ・ヤール」、14番
スクリャービン 交響曲第1番
シマノフスキー 交響曲第3番「夜の歌」
ベルリオーズ 劇的交響曲「ロメオとジュリエット」「葬送と勝利の大交響曲」
黛俊郎「涅槃交響曲」 歌というより声明かな。
シベリウス クレルヴォ交響曲
アッテルベリ 交響曲第9番
V・ウィリアムス 海の交響曲、第3番田園、南極交響曲
グレツキ 交響曲第2番、第3番・・・

ほかにも、ワタシが知らないだけで〜 もっと、もっと、あると思う。
別に交響曲ってしなくても、カンタータにしたら良いのに〜と思うような楽曲もある。
しかし、聴きたい気持ちはあっても、声楽入りの楽曲は、正直言って、かなりとっつきづらい。ベートーヴェンの合唱は、耳タコ状態だし、マーラーの交響曲は、なんとか慣れたが、その他の楽曲は、ど〜も苦手である。
ここでご紹介するツェムリンスキーも、何度か聴いてはいるが、スピーカーから流れているっていうだけで、さっぱり「?」

管弦楽とソプラノとバリトンのための「抒情交響曲」は、インドのラビンドラナート・タゴールの詩による。
タゴールさんという名前は知っていても、実際には読んだことがないし〜
このCDについているブックレットを、拝読しただけなのだ。

大地の歌が、漢詩をモチーフにしているのに対して、抒情交響曲は、インドのタゴールの詩を元にしている違うはあるが、雰囲気は、似ているっていえば似ているかも。と思ったのだが、いや〜
向こうは漢詩だし、内容的には、諦念というか、達観して枯れているが、この抒情は、どこが抒情やねん。
スクリャービンの法悦と同じ趣旨、系統じゃん。と言われるかもしれない。
う〜ん、確かになあ。妖艶すぎて、鼻血が出ちゃうかもしれない。
シェーンベルクのような、青白い亡霊のような愛の語らいとか、バルトークの中国の役人のように、こりゃー殺人じゃん。という妖しさではないとは思う。
だから、単純に、とろとろ〜系だと言ってしまうと簡単なのだが、それでよいものか、もうちょっと、深読みしないとイケナイかもしれません。

ワタシ的には、声楽入りは苦手なため、この楽曲を聞き込んでないので、感想を言い難いのが、グレゴル盤は、他盤と比較すると、さっぱり系だと思う。
っていうか、耽溺、耽美しちゃう〜という言葉を使う、使わざるを得ない盤は、他にあるのだ。(笑)
実際には、しごく普通で、没個性盤というような存在なのかな。とは思うが、CD棚に、数枚他盤があるので、また聞き比べてみて、感想を追記したいと思う。
って、果たして、聴いてわかるのかどうかは、ハナハダ疑問です。(汗)


シノーポリ ウィーン・フィル 1995年
Giuseppe Sinopoli
Wiener Philharmoniker
(Vienna Philharmonic Orchestra)
ソプラノ:デボラ・ヴォイド Deborah Voigt
バス、バリトン:ブリン・ターフェル Bryn Terfel

あれ〜変 だよ。

録音状態は良い。とろみ感充満の、むせっかえるような演奏です。
ライブ盤
シノーポリ盤は、マーラーの長時間の交響曲のように、いやそれ以上かもという、大柄で見栄えのする演奏である。
これぐらい大きく演じなければ、曲に負けるのかな〜と思うほど、世紀末の終焉を物語るかのように、爛熟しすぎた果実が、もはや落ちる寸前っ・・・というような感じがする。
ひとくちで言うと、ものすご〜く、時代かかった演奏で、う〜ん。驚かされた。ちょっと恥ずかしいぐらいオーバーだ。

まるで、冒頭から、シネマスコープになった時の映画というか、フルカラーになった大昔の史劇を見ているかのような・・・
(誤解のないように言うが、ワタシは、そんな古い人ではない 笑)
オペラ的というか、演劇を見ているかのような雰囲気がする。
映画で例えるなら、ベン・ハーか、天地創造みたいな〜 どちらも、上半身裸っていうのが、似合っていたチャールトン・ヘストンさんの主演の映画だが、もちろん、あんな健康的で、筋肉質の俳優が出てくるのではなく、内容は、どちらかというと、官能的でエロティックなのだが・・・。
ワーグナーのトリスタン的というか、耽溺型の代表格という感じがする。

交響曲って感じではなく、もはや別モノかなあ。
もうそれ以上、今のところ言えない。この作品の目的というか〜 何が言いたいのか、う〜ん。
この演奏は、シノーポリとウィーン・フィルという組み合わせだからこそ、出来上がった感じがする。もし、バーンスタインさんだったら、どんな風に振っていただろうか、と思ったりするが、よく似た傾向だっただろうし。
ちょっと、ワタシ的には理解を超えているというか、わかんないですねえ。

ラビンドラナート・タゴールの詩による、ソプラノ、バリトン独唱とオーケストラのための7つの歌

第1楽章 「わが心、穏やかならず」
第2楽章 「お母様、若い王子様が」
第3楽章 「お前は夕暮れの雲」
第4楽章 「いとしいお方、私に話して下さい」
第5楽章 「恋人よ、お前の甘い口づけから解き放してくれ」
第6楽章 「最後の歌を歌い終えたら、お仕舞いに」
第7楽章 「安らぐがよい、わが心よ」

う〜ん、穏やかならずか・・・ 興味のある方は、ラビンドラナート・タゴールの園丁という詩から、抜粋されているようなので、こっそり読んでみてください。WEBで英語でも読めます。
タゴール Rabindranath Tagore 園丁 The Gardener
もちろんブックレットがあったほうが、歌詞の意味がわかるので〜 日本語翻訳付きのCDを買う方が良いと思います。
ちなみに、第5楽章と第6楽章の歌詞の一部を抜粋引用しておきます。

・・・愛する人よ、君の甘い愛の鎖から解放しておくれ。流れるワインのような口づけ、重々しいお香のような想いが、私を窒息させる。・・・
最後の歌を書き終えたら別れましょう。夜が明けたら、今夜のことは忘れましょう。この腕に抱こうとした人は、いったい誰だったのかしら。夢はつかみどころのないもの。愛を求めるこの手が、空しさを抱きしめ・・・  って感じです。ハイ。


1981年 マゼール ベルリン・フィル  
1987〜88年 ボフミル・グレゴル チェコ・フィル ★★★
1993年 シャイー コンセルトヘボウ Dec  
1994年 ギーレン 南西ドイツ放送管弦楽団 ARTE NOVA  
1995年 シノーポリ ウィーン・フィル ★★★★★
所有盤を整理中です。

「 頭のなかの ♪ おたまじゃくし〜クラシック音楽を聴いてみよう〜」

Copyright (c) mamama All rights reserved