「 頭のなかの ♪ おたまじゃくし 〜クラシック音楽を聴いてみよう〜」

ベリオ シンフォニア
Berio:
Sinfonia


ブーレーズ フランス国立管弦楽団 1984年
ニュー・スウィングル・シンガーズ
Pierre Boulez Orchestre national de France

これもありかっ

録音状態は良い。奥行き感も見通しも良く、精緻な感じがするが、風変わりな楽曲。
カップリング:
1〜5 ベリオ シンフォニア Luciano Berio "Sinfonia"
6 ベリオ アインドリュッケ
ベリオのシンフォニアは、バリバリのゲンダイオンガクである。
で、超苦手の楽曲なのだが、この曲には、マーラーの交響曲第2番復活の一部だと、すぐにわかる部分がある。
そこだけは・・・。
しかし、それ以外は、とにかく、さっぱりハテナなのだ。

ルチアーノ・ベリオさんのことは、さっぱり馴染みがないので、ウィキペディア(Wikipedia)で調べてみたら・・・
ルチアーノ・ベリオ(Luciano Berio)、1925年生まれのイタリアの作曲家である。
で、シンフォニアは、1968年〜69年に作曲されており、ニューヨーク・フィルハーモニックの125周年記念として、委嘱された作品で、5つの楽章で構成されている。

第一部 フランス語の歌詞。クロード・レヴィ=ストロースの「生のものと、料理されたもの」から引用
第二部 O Kingの副題。キング牧師の名前を歌詞の素材として使用
第三部 マーラーの交響曲第2番第三楽章を元に多種多様な曲をコラージュした楽章
第四部 第一部の歌詞を抜粋。第二部と対になっている
第五部 第一部から第四部までを再構成

まあ、フランス語がわかる方なら、それなりに楽しめるのかもしれないが、なにせ、音楽というよりも、語りが入ってて〜
ど素人には、さっぱり、わかりかねる。いや、フランス語だけではないのかもしれない。
8人の混声合唱団というか、重唱ということだが、片一方で、マーラーの2番の一節を歌っているかと思いきや、ブツブツと語りというか、呟きのような声が入ってくるし、はあ? って感じなのだ。
マーラーの2番は、馴染みのある楽曲なので、おおっ ここっ! これか〜 とわかる。
ハイ、マーラーは、わかりますよん。まあ、断片的でなので、かなり、カタチは変わっているんですけどね・・・。
でも、他がねえ〜 う〜ん。
キーン ドシャーン!という過激な音はなく、どちらかというとタケミツさんの雰囲気にも似た?感じのする楽曲だ。
ふわっとした空気感があり、冷たい、悲痛な感じはせず、癒やし風の楽曲でもあるのかもしれない。
全体的にコラージュ状態で、ツギハギだし、 5楽章まであって、多彩で不思議な弦の響きが漂う。

ウィキには、David Osmond-Smithの著書によれば、使われている曲には次のようなものがある。・・・とのことで記載があった。(登場順)

シェーンベルク 5つの管弦楽曲第4曲「急転」
マーラー 交響曲第4番第1楽章冒頭
ドビュッシー 交響詩「海」第3楽章
ドビュッシー 交響詩「海」第2楽章
マーラー 交響曲第4番第1楽章
マーラー 交響曲第2番第3楽章
ヒンデミット 室内音楽第4番第5楽章
ベルリオーズ 幻想交響曲第2楽章
ベルク ヴァイオリン協奏曲第2楽章
ブラームス ヴァイオリン協奏曲第2楽章
ラヴェル 「ラ・ヴァルス」
ラヴェル ダフニスとクロエ」
マーラー 交響曲第9番第2楽章
ストラヴィンスキー 「春の祭典」第1部「大地の踊り」
ストラヴィンスキー 「アゴン」〜ドゥーブル・パ=ドゥ=カトル
R・シュトラウス 「ばらの騎士」第2幕
ブラームス 交響曲第4番第4楽章
プスール 「交叉した色調」
バッハ ブランデンブルク協奏曲第1番第2楽章
シェーンベルク 5つの管弦楽曲 第3曲「色彩」
ベルク 「ヴォツェック」第3幕
ベートーヴェン 交響曲第6番第2楽章
ブーレーズ 「プリ・スロン・プリ」 第1曲「賓」
ウェーベルン 「第2カンタータ」第5楽章
シュトックハウゼン 「グルッペン」

へぇ〜 そうなのぉ! 曲名だけをみると馴染みの曲もあるにはあるのだが・・・。
えっ どこに、その姿があったの? さっぱり〜なんだけど。
たった1つの和音とかで、構成されているのかもしれないし、まあ、探してみるのも面白いかもしれません。
ちょっぴり、風変わりな楽曲です。

シャイー コンセルトヘボウ 1986年〜1992年
Riccardo Chailly
Royal Concertgebouw Orchestra
(Amsterdam Concertgebouw Orchestra)

いかすぜっ

録音状態は良い。シャイーさんのゲンダイオンガクを集めたオムニバス盤というよりは、サンプラーのようなCDである。第3部しか収録されておらず、ちょっとイレギュラーだが、ここでご紹介しちゃう。興味を持たれた方は、1枚モノのCDをどうぞお聴きください。
カップリング:
1  マーラー 交響曲第6番 イ短調「悲劇的」第3楽章
2  ウェーベルン 夏風の中で
3  シェーンベルク 管弦楽のための5つの小品 第3曲「色彩」(湖畔の夏の朝)
4  シェーンベルク 管弦楽のための5つの小品 第4曲「急転換」
5  モソロフ 鉄工場
6  ショスタコーヴィチ タヒチ・トロット(二人でお茶を)
7  ラヴェル ボレロ
8  メシアン トゥーランガリラ交響曲 第5楽章 星たちの血の喜悦
9  ベリオ シンフォニア 第3部
10 シュニトケ 合奏協奏曲第3番第1楽章

シャイーさんが、天下の名器、コンセルトヘボウと入れたゲンダイオンガクの数々である。
9番目のベリオのシンフォニアは、マーラーの復活の引用が、はっきりとわかる楽曲で、これには苦笑い。
すげっ へえ〜と驚きつつ、このCDを聴いて興味をそそられた。
まあ、5楽章あるうちの、たった3楽章だけの収録だが、これで充分かも・・・。いやいや、せっかくなので、もちろん、全曲聴いて欲しいのですけど、ここだけ抜粋されてても、文句ないほど、意外性を持って楽しめます。
なかなか、親しみづらいゲンダイオンガクを、こうしてピックアップして、最後まで聴かせようというチャレンジ精神は、もちろん嬉しいものです。
現代音楽のなかでも、聴きやすい楽曲を並べてあり、入門編には最適だと思う。

1984年 ブーレーズ フランス国立管弦楽団 E ★★★★
1986年〜92年 シャイー コンセルトヘボウ Dec ★★★
所有盤を整理中です。

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