「 頭のなかの ♪ おたまじゃくし 〜クラシック音楽を聴いてみよう〜」

コープランド アパラチアの春、静かな都会 
Copland:Appalachian Spring, Quiet City


ドラティ デトロイト交響楽団 1984年
Antal Dorati
Detroit Symphony Orchestra

ばっちグー!

録音状態は極めて良い。伸びやかで穏やかな曲だが、ダンスシーンのところは、少し躍動感を持たせている。
あまりこの曲自体を知らないので、まだなんとも言えません・・・なにとぞご容赦を。
カップリング:コープランド アパラチアの春(組曲版)、ストラヴィンスキー ミューズを率いるアポロ
コープランドの「アパラチアの春」は、1944年に創られたバレエ音楽なのだが、音楽を聴けば、なんとなーく、のどかな、広い草原の田舎を思い浮かべることができる。

昔、NHKで外国のドラマを放映していたなかに、「大草原の小さな家」(Little House on the Prairie)っていうのがあった。ネットで調べると1975年から毎週土曜日に放映されていたらしい。
ドラマの内容は、9世紀後半の西部開拓時代を舞台にして、ウィスコンシン州から、カンザス州、ミネソタ州へ移住するものだったらしいが・・・
まあ、「アパラチアの春」を聴いて、そんなうっすらとした記憶、子供の頃に見たドラマのイメージが登場するぐらいなので〜
アメリカの草原と言えば、ワタシにとって、相当に縁遠い・・・ 存在なのである。(苦笑)
ちなみに、アパラチア山脈は、カナダから、ニューヨークに近いアメリカの東北部に位置している。

ウィキペディア(Wikipedia)で調べてみたら、アパラチアの春は・・・
オーケストラ組曲は、8つの部分に分けられている。コープランドはそれぞれの部分を以下のように描写している。

1 非常にゆっくり。光に覆われた中で、ひとりずつ登場人物が紹介される。
2 速く。突然イ長調の弦楽重奏のアルペジオが飛び出し、動き始める。高揚と厳正さの双方の感情が、この場面の
  基調となる。
3 中ぐらいの早さ。花嫁とその婚約者のための二重奏 優しさと情熱の場面。
4 かなり速く。復興運動主義者とその信徒たち。素朴な雰囲気–スクウェアダンスの暗示と地元のヴァイオリン弾きたち。
5 なおも速く。花嫁が一人で踊る 母性の予感。最高の喜び、恐れ、驚き。
6 非常にゆっくり(冒頭と同じ程度)。冒頭の音楽の追想による移行の場面。
7 穏やかに、流れるように。花嫁と、農夫である夫の日々の仕事の場面
  シェーカー派の主題の変奏曲が5つ登場する。
  ソロ・クラリネットにより演奏されるこの主題は、エドワード・D・アンドリュースによって集められ、
  「The Gift to Be S imple」の題で刊行されたシェーカー派の音楽の中から引用されている。
  最もよく引用され、ほぼ文学的に利用されているメロディは、「シンプル・ギフト」と呼ばれる。
8 中ぐらいの早さ。コーダ。花嫁はいつも隣人に囲まれている。
  最後、夫婦は「新しい家で静かに、力強い」気持ちを抱く。ミュートのかかった弦楽器が、静かな祈りのようなコラール
  の一説を詠唱する。冒頭の音楽の追想で幕が閉じられる。

総体的に、のんびりした音楽だが、2の場面だけ、「しっしっしぃ しれ しぃ〜 ふぁしふぁれ しふぁしぃ〜 しっしっしぃ しれ しぃ〜 どしらそ ふぁみれどぉ〜」と、リズミカルな雰囲気が登場する。
しかし、活気に満ちたフレーズから、すぐに、穏やかさのある木管や弦楽が流れてくる。
劇的なドグマを描いたようなモノではないし、開拓者たちの家族の生活が、素朴に、素直に描かれているようである。
4曲目のダンスシーンや、7曲目の「シンプル・ギフト」の名で知られるシェーカー派音楽の変奏曲は有名だそうで、TVコマーシャルにも用いられてきたとのことだった。

バレエ音楽というより、ドラマのBGMっぽいかなあと思う。
のんびり〜 この曲を聞いて、久々に、グローフェの組曲「グランド・キャニオン」などを聴いてみたくなりましたね。
それに、ホームドラマのような和み感、ほんわか〜した日常的な要素も、ホント大事な時間でありますよね。陽だまりのような感覚の日本のホームドラマは、どこへ行っちゃったんでしょ。また、脚本家さんたちの活躍を期待する風潮も、大切にしたいと思います。
さて、肝心のドラティ盤の感想は、う〜ん。この曲自体、聞き込んだわけでもないので〜 なんとも言えず。ちょっと、お預けにさせてくださいませ。


ヒコックス シティ・オブ・ロンドン・シンフォニア 1988年
Richard Hickox
City of London Sinfonia

こまちゃったなぁ

録音状態は良い。ほんわかした楽曲だが、リズミカルで、活き活きしている。
どこか、バレエ音楽というより、舞台の付随音楽のようで〜
目の前で演じられている雰囲気があるのだが、どうも、素朴な感じの楽曲で、演奏が悪いわけじゃーないと思うのだが、つい、ウトウトとなってしまう。
このCDは、バーンスタインの作品とコープランドのアパラチアの春が、カップリングされた2枚組BOXである。
カップリング:
CD1:
1〜9   バーンスタイン ウエストサイド・ストーリー・シンフォニック・ダンス エド・デ・ワールト ミネソタ管弦楽団
10〜12 バーンスタイン オン・ザ・タウン  エド・デ・ワールト ミネソタ管弦楽団 
13〜21 バーンスタイン バレエ音楽組曲「ファンシー・フリー」 アンドリュー・リットン ボーンマス交響楽団
22     バーンスタイン キャンディード序曲 アンドリュー・リットン ボーンマス交響楽団(1〜22 1990年)

CD2:
1〜18 バーンスタイン 交響曲第2番「不安の時代」 アンドリュー・リットン ボーンマス交響楽団
      ピアノ:ジェフリー・カハネ  Jeffrey Kahane
19 コープランド バレエ組曲「アパラチアの春」 ヒコックス シティ・オブ・ロンドン・シンフォニア(1988年)
20 コープランド 静かな都会 ヒコックス シティ・オブ・ロンドン・シンフォニア(1988年)
           トランペット:クリスピアン・スティール=パーキンス Crispian Steele-Perkins
           オーボエ:ヘレン・マックイーン Helen McQueen

コープランドのアパラチアの春は、のんびーりとした楽曲で、牧歌的で、草原の広がったところで、ピクニックをしているかのような楽曲だと思っていた。
で、ヒコックス盤も、もっと、ゆったり〜まったりしている思っていたのだが、 意外と(意外と言っちゃ失礼なのだが)、最初の方は、ピチピチしている演奏だ。
冒頭は、朝、太陽が昇ってきたかのような、静かでありながらも、ジワジワ〜っと空気が暖まってくるかのようで、清々しいし、たたたぁ〜たらら ら〜 という、主題は、活き活きとしている。
特に、木琴で叩かれる場面は、活気があるというか、 覇気があって、とてもピチピチしているのだ。
なんだか、とっても楽しそうで、聴いてても、嬉しくなってしまうヒトコマだ。

ホント、最初の部分は、旋律はわかりやすいし、親しみやすく、若々しく、瑞々しい雰囲気があって、とっても好ましい。
しかし、7つめの曲、シンプル・ギフトのシェーカー派の賛美歌が、最もよく知られた曲だが、その他の楽曲は、どうも素朴すぎて、楽しげではあるが、フォークダンスっぽい楽曲や、静かな曲が続くので、正直言って眠くなってしまう。
何度か繰り返して聞いたのだが、すーっと意識が遠のいてしまう。
で、気がついたらトランペットの素敵な音色が聞こえてくる。そう次の曲「静かな都会」が始まっているのだ。
今日は、3月の中旬で〜 春にちなんで聴いてみたのだが、やっぱり、春眠暁を覚えずって感じで〜 眠い。おいおい、それが言い訳か? と、言われそうだけど。
コトバンクから引用すると〜
孟浩然(もう こうねん)「春暁」 春眠不覚暁 処処聞啼鳥 夜来風雨声 花落知多少
春の夜はまことに眠り心地がいいので、朝が来たことにも気付かず、つい寝過ごしてしまう・・・って意味らしいので、お昼の時間に、つい、ウトウトしちゃうときには、この言葉は当てはまらないらしい。
(それじゃ〜ダメじゃん 汗)

ウィキペディア(Wikipedia)で調べてみたら、アパラチアの春は、コープランドの3大バレエの1つだという。
3大バレエっていえば、当然ストラヴィンスキーなんだけどなあ〜
コープランドの3大バレエとは、1938年の「ビリー・ザ・キッド」、42年の「ロデオ」、44年の「アパラチアの春」なのだそうだ。
個人的には、バレエというイメージより、どうも、ミュージカルのような楽曲って感じがするのだが・・・。コープランドには、 交響曲は3曲あるし、エル・サン・メヒコという楽曲もあるので、また、機会を見つけて他の楽曲も聴いてみることにします。


バーンスタイン ニューヨーク・フィル 1985年
New York Philharmonic
Leonard Bernstein

録音状態は良い。ライブ盤

カップリング:
1〜4 コープランド 交響曲第3番
5 静かな都会
トランペット:フィリップ・スミス Philip Smith
イングリッシュ・ホルン:トマス・ステイシー Thomas Stacy

静かな都会(クワイエット・シティ)

静かな都会(クワイエット・シティ)は、1941年の作品だそうです。
元々は、劇音楽を、トランペットと、コーラングレ(イングリッシュ・ホルン)のソロと、弦楽合奏用に編曲しなおしたものだそうだ。劇の内容までは存じ上げないが、トランペットのソロが有名なので〜 CDも多いのではないだろうか。

都会の夜明けなのか、夕暮れ時なのか、また、都会が静まりかえった深夜を描いたもののなのか・・・ 
この曲は、聴く人の心の状態によっても、イメージされる光景は異なるかもしれない。
ワタシも、清々しい朝の風景をイメージするときもあれば、深夜近くになって寝る前に聴くと、残業で疲れたカラダを癒やしてくれるようにも感じる。日曜のお昼に聴くと、単に眠くなってしまう時もあって〜 さまざまだ。

トランペットのフィリップ・スミスさんの演奏は、ほのぐらい、気怠さを持っており、ワタシ的には夕暮れ時の、ちょっぴり疲れた感じのする時間を感じさせる。ワタシ自身は、大都会に住んでいるわけではないので〜 都会の朝の風景は縁遠いが、どこか靄のかかった朝という雰囲気もする。
この盤のトランペットは、静かに抒情的に演奏されており、超テクという楽曲ではないので、ホントに静かで、まろどむかのようなフレージングが続くものだ。孤独感がつのり、悲痛なほど響くというものではない。
大都会の高層ビルの一室で、カクテルでも飲みながら聴くのが、イチバン、お洒落そうだが〜
そのシチュエーションも、ワタシには縁がないようなので、残念・・・。
出来る方は、お試しされることをお薦めしちゃいます。

さて、CDのブックレットを拝読すると〜
1939年、ニューヨークの作家アーウィン・ショウの戯曲「静かな都会」 大都会で暮らす多くのさまざまな人たちの夜の想いにかかわるリアスティックなファンタージ- のために劇音楽を書き、それをもとに、トランペット、イングリッシュ・ホルン それぞれ1本と弦楽オケのために、40年書き改めたそうである。
ショウさんは、コープランドに2つのイメージを提供したという。
ユダヤ人の少年によって奏されるジャズ・トランペットのソロ、家を立ち退かされた男のトボトボした足取り・・・

え〜っ このブックレットを拝読するまでは、スマートな都会をイメージしていたのだが、これでは、全くワタシのイメージは異なっていたようだ。どひゃん。・・・
そんな暗くて、ホームレスのような光景はイメージするような楽曲ではないし、うら寂しい、孤独感は感じなかったんだけどなあ。いや、ちょっとギャップの大きさに驚かされた。
しかし、どこに居ても、どんな風に聴いても、それこそ、さまざまなシチュエーションが描ける楽曲だと思いますので〜(汗)


バレエ音楽 アパラチアの春
1984年 ドラティ デトロイト交響楽団 Dec ★★★★
1988年 ヒコックス シティ・オブ・ロンドン・シンフォニア ★★★
静かな都会        
1985年 フィリップ・スミス バーンスタイン ニューヨーク・フィル ★★★
所有盤を整理中です。

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