「 頭のなかの ♪ おたまじゃくし 〜クラシック音楽を聴いてみよう〜」

ドビュッシー 6つの古代碑銘(エピグラフ)
Debussy: 6 Epigraphes antiques


パイヤール室内管弦楽団 1968年頃
Jean-François Paillard    Orchestre de chambre Jean-François Paillard


録音状態は良い。リマスタリング盤。1曲目は懐かしい気分になるのだが、そのうち、別世界に誘われて〜 怖くなってしまう。かなり湿気のある重々しく、怖いと思うと、ますます怖くなって・・・ひぇ〜っ。カップリングは下記のとおり。
パイヤール ドビュッシー管弦楽曲集

カップリング:小組曲、神聖な舞曲と世俗的な舞曲、6つの古代碑銘、フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ、チェロ・ソナタ、ヴァイオリン・ソナタ

「6つの古代碑銘(エピグラフ)」は、文字通り6つの小品で構成されている。
下記のとおり、サブタイトルがついている。

1 夏の風の神、パンの加護を祈るため (夏の風の神、パンに祈るために)
2 名なき墓のため (無名の墓のために)
3 夜の幸いならんため (夜が幸いであるために)
4 カスタネットの踊り手のため (クロタルを持つ舞姫のために)
5 エジプト女のため (エジプト女のために)
6 朝の雨に感謝のため(朝の雨に感謝するために)

最初は、四手のためのピアノ連弾曲として完成したものだそうだが、ここでご紹介するCDには、室内楽編というか、管弦楽編として収められている。
指揮者のアンセルメが編曲した版もあるそうだが、ここでは、パイヤール編となっている。

1 「夏の風の神、パンに祈るために」
弦のフレーズで、「らぁ〜 しれみぃ〜 そら〜 そみそみぃ〜 れしれしぃ〜 らそらぁ〜」
「しれみ〜そら〜 そみそみ〜 れしれし〜」
「らしれぇ〜 みそらぁ〜しれぇ〜」
「しれしぃ〜 そしれぇ〜 しれしぃ〜(そみそらぁ〜 ・・・)」
「らしれみぃ〜そら〜 そみそみ〜 れしれし〜 らそらぁ〜」と奏でられる。

この冒頭のフレーズに、まずやられる。素朴なのだが、すごく不可思議な懐かしさでイッパイになる。
日本的なフレーズなのだ。メチャ何度も繰り返して聴いてしまう。
ヨナ抜き音階っぽいフレーズなのだ。
夏の風の神への祈りという副題がついているが 、ちょっと高台の岬に立って、海風を頬に受けて立っている感じだ。幾分、湿気た風が、すっと頬をなでていくような、空間の広がりと、気持ちよさがある。

2 名なき墓のため (無名の墓のために)
「みぃ〜れどらし〜 どぉれ〜 そみぃ〜 れどらしぃ〜どれ らぁ〜」
メチャクチャ物悲しいフレーズと、ボンボンっと響く行進があって、
「ら〜ふぁそそぉ〜 みふぁふぁ れみみ〜 れどら〜ふぁ〜そ し〜そ」
「(そら〜) み〜れ み〜れ み〜れ み〜れ・・・」
この曲は、墓場の幽霊の行進みたいで、裏返った声が、すすり泣き風でもあり、「ぼよよ ぼよよ ぼよよ〜っ」と引きずった余韻と、「そぉ〜 そぉ〜っ」と風が 通っていく感じのフレーズがある。
「そぉ〜み ふぁぁ〜れ れぇ〜れぇらそぉ れらそぉ〜  れらそぉ〜 れ ら そ・・・」

う〜ん。片隅に祀られた祠の暗闇を覗いているような感じがする。やっぱ、完全に、ウラメシヤ風の気持ちの悪い楽曲だ。あまり良い気分じゃーない。段々と夕暮れが迫ってくると、背筋あたりが、すーっと寒くなってくるような楽曲である。う〜 なんて気持ちのよろしくない楽曲なんだろう。
神秘的というより、湿気感があって、ワタシ的には深夜に聴くには、お薦めしない。
直接的に暗いのではなく、ほのぐらさがあり、そして、手招きされて、誘われている感じがするのだ。
今ワタシがコメントを書いているのは、真冬なので、まだ、マシだが〜 真夏だと肝試しにうってつけの曲かもしれない。弦の揺らぎ感が、渋く、暗く、そして甘いのである。この甘さがなあ。クセモノだ。

3 夜が幸いであるために
「れ〜しし〜っ」という高い弦の音のなかから、「らしぃ〜 そらぁ〜 らしどしら そららぁ〜」という低音のフレーズが絡んでくる。
「しぃ〜そら〜 らしど れどし そららぁ〜」「ふぁそぉ〜 れみぃ〜 れみふぁ そふぁみれ どれれ〜」
チェロの中音域の響きと、ゲンダイ音楽に近い弦のフレーズもあって、不気味さも感じられるが、子守歌にも近い感じがする。う〜ん。やっぱ、甘く誘われている。
怪しいなあ。と思いつつ、覗き見したくなるような、不思議な短編である。
生暖かい空気感があり、浮遊感があり、真夏の風のない時期に聴くと、むはっ。 息苦しいっ。むわっ。とした湿気が漂ってきて、包まれそうな感じだが、どこか甘い。

他の曲も大変短い楽曲である。
2分ちょっとの曲がほとんどで、2曲目だけが3分半程度となっている。でも、なーんか、引きずり込まれそうで、短い楽曲だからと、侮れないのである。
室内楽の暖かさがあるものの、どこかゲンダイ音楽に近い部分も、持ち合わせているし、フレーズの絡みもあるが、和音よりも、 すーっと音が消えて行ってしまうところは、少なからず、気持ちを、魂を持って行かれそうになる。

特に2曲目なんぞ、聴いているうちに、ぞわーっとするし、気持ちがザワザワしてくる。
ある意味、インパクトは無いし、強烈ではないのだが、別世界に誘われてしまうのだ。
幻想的というには、あまりにも儚げで、気味悪い〜 すわーっと足のない消え入りそうな短い曲だ。
聴いていてイメージされる場所が、1曲目だけが、爽やかな海辺風景なのだが、そのうちに、バリ島の棚田の片隅とか、田圃のあぜ道にとか祠だったり、 パイヤール盤で聴くと、湿気が感じられる。
で、急に墓場に連れて行かれたりするんである。
聞き進むうちに、自然に〜 自分を取り巻く空気感、肌に触れてくる温度が、変わってくるのだ。

う〜ん。ドビュッシー あなどれない。印象派というイメージは、この楽曲を聴く限りは、全く違うかもしれない。印象派と言うと、色彩的に明るいというイメージを持つのだが、こりゃー 暗いですよ。
甘くて、女性の幽霊に手招きされているようで、ある意味、超怖い。素朴なフレーズだと聞いていると、そのうち、背筋が、すわーっとしちゃて、、、いつの間にか曲が終わって消えるんである。
はぁ〜取り憑かれなくてよかった。(ほっ・・・)という感じなのだ。アブナイっ。

フルート:エマニュエル・パユ  ピアノ:コヴァセヴィッチ  1999年
Emmanuel Pahud    Stephen Kovacevich



録音状態は良い。管弦楽版ではなく、フルート版である。
ドビュッシーとラヴェル、プロコフィエフという曲の構成だが、このうち、ドビュッシーのビリティスが=6つの古代碑銘である。結構、怖いっ雰囲気がある。
カップリング:
1 ドビュッシー「シランクス」、2〜7 ビリティス(全6曲)、8 レントよりも遅く
9〜11  ラヴェル マダガスカル島民の歌(3曲)
12〜15 プロコフィエフ フルート・ソナタ

このCDは、エマニュエル・パユさんのフルートを聴きたかったために購入したもの。
で、贅沢なことに、ピアノは、コヴァセヴィッチさんである。
しかも、ドビュッシーの「6つの古代碑銘」が、ワタシ、とっても好きなのだが〜 それがカップリングされていることを、つい最近まで、知らなかったのだ。
なにげにCDを聴いてて あっ! 
そう、収録されている曲の内、2〜7の「ビリティス」というのが、イコール 6つの古代碑銘だったのである。パユさんのCDには、下記のように記載されている。

ドビュッシー:ビリティス Bilitis
1 夏の風の神、パンに祈るために
2 無名の墓のために
3 夜が幸いであるために
4 カスタネットを持つ舞姫のために
5 エジプト女のために
6 朝の雨に感謝するために

改めて6つの古代碑銘について、ウィキペディア(Wikipedia)で調べてみたら・・・
「ビリティスの歌」(仏:Chansons de Bilitis)は、ピエール・ルイスによる1894年発表の散文詩集である。
サッフォーの同時代の女流詩人による詩をギリシア語から翻訳した、として発表された、146歌の散文詩からなる詩集である。ビリティスは、紀元前6世紀のギリシャに生まれた女性で、書き残した詩篇が19世紀になって発見された、ということになっていたが、これはルイスの虚構で(略) ドビュッシーは、1897年から98年にかけて、「ビリティスの歌」の詩から3篇を選んで歌曲を作曲した。

ドビュッシーは、1900年に「ビリティスの歌」のための付随音楽を作曲した。
副題に「パントマイムと詩の朗読のための音楽」とある通り、詩の朗読とパントマイムと音楽が一体になった上演形態を意図したもので、2本のフルート、2台のハープとチェレスタという編成のために書かれた。
しかし、この企画は実現には至らず、音楽はこの形では演奏されないまま、草稿にとどまった。(12曲)

1914年になって、ドビュッシーは、ピアノ連弾のために改作し、「6つの古代碑銘」(Six Epigraphes antiques )の題名を付けた。これは15年にデュラン社から出版され17年頃に初演された。
後に、指揮者エルネスト・アンセルメによってオーケストラ編曲されている。・・・

まあ、以上のとおり、イマジネーションを湧かす源は何だったのかわからないが、ずっと、ドビュッシーは、イメージを暖めて持ち続けていたことは確からしい。
モネの睡蓮みたいなものかもしれない。何度も、同じテーマで改編しているのだ。
きっと、気に入っていたんでしょうね。
それにしても、タイトルが違うのは、ややこしい。ビリティスの歌=6つの古代の碑銘。
和風、日本的というか、東洋的なフレーズで彩られており、好きな曲ではあるが、ものすご〜く郷愁を誘いつつ、懐かしい気分にさせてくれつつも、同時に、肝試し的に、とても怖い曲でもある。

さて、パユさんのフルートと、コヴァセヴィッチさんのピアノによる演奏は、なんとか健康度合いは保っているものの、しかし、爽やかな演奏とは、とても、とても言えない。
フルートが、まるで龍笛のような、横笛のような感じにも聞こえ、ところどころ、ワタシの心理的要素も手伝って、お寺の肝試し大会に参加している気持ちになってしまう。
ワタシ的には、特に、パイヤール盤は重すぎて〜 夢を見てうなされそうな感じだったし、夏に聴くにはあまりお薦めしない。怖い。ホント、怖いよなあ〜という演奏だ。
パユ盤も、フルートの音色も明るいわけではないので、かなり、ふわーっと浮遊感があり、暖かい風に吹かれて、飛んでいくような、ひきづり込まれるような気配がある。

これは、曲の持つ、形の無い、どっしり感の希薄な、どっちつかずの気持ち悪さ。
過去の郷愁というか、ふーっと髪の毛をひっぱられるような、ひぇ〜っといいたくなる風合いであろうけれど。フルートという楽器の音質にもよるところが大きい。
録音状態が良く、さほど〜湿気は籠もっておらず、ぞわ〜っとする鳥肌モードには、至らないものの〜
でも、黄泉の国から、桃を放りなげて、逃げて帰りたいモードに近い。
なんとか、気持ち、踏みとどまれるが〜 やっぱり、怖い要素は感じる。
日本風か、西洋風かと言われても困るけれど・・・。これでは、オルフェウスみたいなモンである。

まあ、6つの古代碑銘は、タイトルでもわかるように、夜から朝にかけての曲が配置されているので〜  最後、ようやく、陽が昇ってきそうな雰囲気を感じるのは、大変嬉しいことです。ほっとさせられる。でも〜 精霊が、朝になって消える。イコール、音が、消えちゃう。イコール曲が終わるってことなんですけどね。
ふぅ〜
恐がりのワタシにとっては、できるだけ、さっぱり系で、おどろおどろしくない演奏の方が良い。
今のところ怖い順番は、 パイヤール盤>パユ盤>準・メルクル盤である。

準・メルクル フランス国立リヨン管弦楽団 2010年
Jun Märkl    Orchestre National de Lyon
(Lyon Opera Orchestra)



録音状態は良い。さっぱり系の、爽やかな、すっきりした演奏だが、イメージは膨らむ。
カップリングは下記のとおり。
カップリング:「ドビュッシー管弦楽作品集全集」から分売されている5巻目のCD 全て管弦楽版である。
ドビュッシー「おもちゃ箱」(A・カプレ編)、6つの古代碑銘(アンセルメ編)、版画第1番「パゴダ」(A・カプレ編)、版画第2番「グラナダの夕べ」(H・ビュッセル 編)、喜びの島(B・モリナーリ編)、バッカスの勝利(ガイヤール編) 準・メルクルさんは、国立リヨン管弦楽団を振って「ドビュッシー管弦楽作品集全集」を作成している。
ドビュッシー生誕150年を記念してナクソスから発売された全部で9枚組BOXだ。

で、当盤は、そのうちの5巻目にあたる。分売していたので、その1枚を購入したもの。
購入する際にワタシの決め手になったのは、「多くの管弦楽編曲(他の人の手によるものも含まれる)も収録されているのが特徴です」っていう、amazonの台詞だった。
むふふっ。これでワタシの聴きたい、6つの古代碑銘が管弦楽で聴けるってワケである。
だって、ピアノ連弾用に作曲されているため、管弦楽集には、なかなか収められていないんだもん。
肝心のアンセルメさんのCDは、デッカから出ているものの、録音が53年になっており、う〜ん。と唸って、ワタシの食指が動かなかったのである。
で、当盤は、編曲は、指揮者エルネスト・アンセルメさんによるモノだ。
あっ もちろん、準・メルクルさんの全集には、他にも魅力的な演奏が収められており、前奏曲集も管弦楽編になっているし〜 あー 他も欲しいっ。と思っている。

1 「夏の風の神、パンに祈るために」
さて、演奏だが、結構、さっぱり系である。
フルートがさらっとした空気を運んできて、「らぁ〜 しれみぃ〜 そら〜 そみそみぃ〜 れしれしぃ〜 らそらぁ〜」
「しれみ〜そら〜 そみそみ〜 れしれし〜 らしれぇ〜 みそらぁ〜しれぇ〜」
「しれしぃ〜 そしれぇ〜 しれ しぃ〜そみどらぁ〜」
「らしれみぃ〜そら〜 そみそみ〜 れしれし〜」と、ハープを伴奏に、そして弦を伴奏に奏でられる。
パイヤール盤は、室内楽版なのだが、こっちは管弦楽版のくせに、相当に見通しのよいフレージングで、フルート一本だからか、息継ぎの切れ目が出てくる。
その息継ぎ場面が違うんだろうか、抑揚や音の響きの厚みは、パイヤール盤の方がついているように思うが、メルクル盤は、爽やかだよなあ。やっぱ。
自然な柔らかいが芯のある、柑橘系の香りがしてくるような感じで、さらり〜っと流れてくる。
う〜ん。どちらが良いとは、なかなか言えないが、、、

2 名なき墓のため (無名の墓のために)
「みぃ〜れどら〜し〜 どぉれ〜 そみぃ〜 みれどら〜しぃ〜どれそらぁ〜」
メチャクチャ物悲しいフレーズと、ボンボンっと響く行進があって、
「ら〜ふぁそそぉ〜みふぁふぁ れみみ〜れどら〜 ふぁ〜そ〜 し〜 そ〜」
「み〜れ み〜れ み〜れ み〜れ・・・」
「みぃ〜れどら〜し〜 どぉれ〜 そみぃ〜」
「みれどら〜しぃ〜どれ〜そらぁ〜 ふぁそそ みふぁふぁ〜」
この曲は、墓場の幽霊の行進みたいで、裏返った声が、すすり泣き風になっている。
えへへ〜 キモワルイ楽曲である。
5分の4拍子と、4分の4拍子を交互に、全音階と半音階のフレーズが特徴だと言うが、う〜ん。
この拍感覚が、「み〜れ み〜れ み〜れ」というボンボンっと低弦の音と一緒に泣いてくるフレーズが、柳の下の、何とかみたいに聞こえてくるようだ。 やーっぱ、夏の肝試しにうってつけの楽曲である。
一度、生オケで聴いてみたい曲だ。
夏の子供対象の音楽演奏会に、いや、大人対象でも良いから、「夏の肝試し」と称して、演奏会でやってくれないかなあ。きっとテーマ的に受けると思うが〜  観客動員数は、どうか未知数だが、ワタシ的には、面白いって思うんだけど。
どうだろう・・・。(笑)

3 夜が幸いであるために
「らし〜 そら〜 らしどしら そらら〜 らし〜 そら〜 らしどしそらら〜」
ハープの音色にフルートが絡んでくるので、海辺で佇んでいるかのような揺らぎが感じられる。
前曲は、田園風景の真ん中にある祠から、ぼよよ〜んと、お化けが出てきていたのが、爽やかな浜辺に移動しちゃった感じだ。
パイヤール盤は、もわぁ〜 もわもわぁ〜っとした重い空気感が、恐ろしいほど垂れ込めていたのだが、 メルクル盤は、爽やか。まっ 爽やかとは言うもののドビュッシーなので、曇り空なのだが、それでも明るい陽射しは、どこからともなく射し込んでいる。
それに、オーボエの音色が、水蒸気のように、トランペットのミュート音が、小雨のように降っていく。
初夏の雰囲気があり、小声の中音域の弦の響きが独特で、やっぱフランスのオケだな。と感じた。
細かい弦のフレージングが、さわさわ〜言うのだ。

4 カスタネットを持つ舞姫のために
巫女下ろしのような曲かと思ったがが、 ちょっと華やかな楽曲である。
「ししそれ〜 ししそれ〜」と、ハープが鳴って
フルートが、「しらぁ〜 しぃ〜ら〜 し〜らぁ〜 どぉ〜し ししら どどし れれど みみれ どぉ〜し」
あまりリズミカルでもないが、ちょっぴり、弦のキレのよい音がして踊りが始まる。
鈴ではなく、カスタネットか。と思いつつ聴いていたが・・・
クロタルを持つ舞姫のために (Pour la danseuse aux crotales) という別名のとおり、この「クロタル」が、ギリシャの神 ディオニソス祭で使われるカスタネット風の楽器らしい。
サイトを放浪して写真で見る限り、蝋燭立てのような小さな鈴が、ずらり〜と横並びになっているような、小さなアンティーク・シンバルみたいになっている。まっ、元々は違うらしいが・・・。
ギリシャ、エジプトの祭祀用のシンバルみたいなモノなのか、金属製なのか木製なのかも、ワタシ的には、よく解らない。時代考証はできないので、古代神話への憧れと受け止め、イメージされた曲として聴いた方が良いかもしれない。

5 エジプト女のために
かすかにハープが鳴り始め、「そぉ〜〜 らどれぇ〜 そぉ〜〜らしれぇ みれ〜 らそふぁそ〜」
あとは、ハイ、まるで蛇使い女ですねえ。半音たっぷりの音で捕まえきれず〜 くるくる音が回っている。
怪しい呪文でもかけられそうな気配が漂っており、「そぉ〜ふぁ そぉ〜ふぁ」と忍び足風のフレーズが続く。
雰囲気抜群の、情景描写風の楽曲であるが、文字通り、中近東あたりのフレーズとなっている。

6 朝の雨に感謝するために
シトシト雨が降っていて「どどしし どどしし・・・ そみっ そっみ・・・」
爽やかなキツネの嫁入り状態の情景が浮かぶ。その雨がそぼ降るなか、最初の曲が戻ってきて、すっと消えるように終わる。
1968年 パイヤール室内管弦楽団   ★★★★
1999年 エマニュエル・パユ コヴァセヴィッチ(フルート&ピアノ) EMI ★★★★
2010年 準・メルクル フランス国立リヨン管弦楽団 Naxos ★★★★
所有盤を整理中です。

「 頭のなかの ♪ おたまじゃくし〜クラシック音楽を聴いてみよう〜」

Copyright (c) mamama All rights reserved