「 頭のなかの ♪ おたまじゃくし 〜クラシック音楽を聴いてみよう〜」

 フォーレ  劇付随音楽「ペレアスとメリザンド」
Faure: Pelleas et Melisande


プラッソン トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団 1980年Michel Plasson
Orchestre National du Capitole de Toulouse

録音状態は、まずまず。ちょっと乾いた感じがする。
フォーレ「管弦楽作品集」2枚組のCDである。
フォーレの管弦楽としては、まとまって収録されたCDが少ないので貴重な盤かもしれない。

1 前奏曲
ちょっと乾いた弦の音なのだが、ふわ〜っと出てくるものの、悲劇です〜という感じの盛り上げ方は、好ましい。旋律が掴みきれない、とらえどころが少ないが、テレテレしていない。
穏やかなおとなしい、地味なフレーズなのだが、プラッソン盤は、メリハリが少しあって、スピーディに展開してくれる。さらり〜っと、今風に演奏していると言えるだろうか。
弦に艶が少ないのが難点なのだが、音が分離して良く聞こえる。

2 糸を紡ぐ女
糸車が回転する様を描いた三連符が良く聞こえる。
たらら ららら たらら ららら・・・ 糸車と言われなければ、ちょっと虫っぽいが。
そこに、ふわっと木管の音色が静かに聞こえてくる。

3 シシリエンヌ(シチリアーノ)
んたらら んたらら・・・ハープの伴奏が始まる。
みら〜どみら どしらみ〜 みみ〜れふぁ み〜れふぁみ〜 フルートが、テンポ良く、軽快にさらり〜と吹かれている。テンポ重視という感じがする。
他の盤だと、テレテレしちゃっているのだが、これは健康的で爽やかである。
ちょっと素っ気ないと感じる向きもあるかもしれないが、私的には、この楽曲は爽やかさを取りたい。
フルート独奏は、パトリシア・ナグルさん。涼やかなフルートの音色で、ぶあつい〜音色とは異にしている。

4 メリザンドの歌
声楽入り。フレデリカ・フォン・シュターデさんの声だと思う。歌詞がよく分からないんだが・・・(苦笑)

5 メリザンドの死
フレーズのつかみ方が、ちょっと細かいような気がするが。
低弦の響きが、よく聞こえており、まるで死に向かって歩いているようなテンポ設定になっている。
悲痛感が漂っており、少しリアルさがあるように思う。現実的というか・・・
デュトワ盤が、レクイエムの最後に入っていたこともあって、レクイエム的に聞こえていたのだが、プラッソン盤では、その点、天使が出てくるような天国的なイメージからは遠い。
地の底へに向かって歩いているというように聞こえてくる。その点、大きい差がある。

マリナー アカデミー室内管弦楽団 1981年
(アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ) 
Neville Marriner
Academy of St. Martin-in-the-Fields

録音状態は、まずまずだが、ヌケはさほど良くない。
ワタシ的には、平板に聞こえてしまうのだけど・・・。
カップリング:パヴァーヌ(op50)、幻想曲(op79)、組曲「マスクとベルガマスク」 (序曲、メヌエット、ガヴォット、パストラル)

フォーレ「管弦楽名曲集」というタイトルのCDから、組曲「ペレアスとメリザンド」を聴く。
この曲、休日のお昼下がりに聴きたくなるような楽曲で、ふわふわ〜 ぽわ〜っとして聴いてしまう。
劇音楽なので、劇のストーリーぐらいは知っていた方が良いのだろうが。
「青い鳥」で有名なメーテルリンクの戯曲「ペレアスとメリザント」用として作曲されたもの。
ストーリーは、メリザンドと結婚したゴローという男が、義弟(ペレアス)との間を疑い、ペレアスを殺してしまうという悲劇らしい。なーんだ。嫉妬に駆られた親父が殺人しちゃうのか。
ありきたりなストーリーのような気もするが、この戯曲「ペレアスとメリザント」というと、このフォーレ、ドビュッシーが作曲した作品が有名。
で、シェーンベルク・シベリウスも、戯曲に触発されて作曲しているそうだ。
マリナー盤には、「マスクとベルガマスク」の組曲も、カップリングされている。

1 前奏曲
弦楽の優しい調べが出てくる。地味で、なにやら懐かしいような、ほっとする穏やかな出だしなのだが、なかなか、ふむ。なるほど。という感じで、劇的な幕開けという雰囲気も持っている。
でも、なかなかひとくちで表現するのは難しい。
ちょっとした、ときめき、顔をあからめているような、軽い興奮が聞こえてくる。
とらえどころのない長いフレーズで、それも絡み合っていて。
後半、柔らかいホルンの音色が聞こえるが、田舎臭いといえば、マズイだろうか。
なかなか純朴そうで、よさげなのだが、ちょっと退屈してしまうフレーズが並んでいる。
マリナー盤は、丁寧に奏でられてて、ニュアンスたっぷりに演奏されている。大きなオケではないので、線が細い感じもするが、品よく、穏和な感じで聴ける。

2 糸を紡ぐ女
糸を紡ぐ・・・と言われても、ピンと来ないので困ったモノなのだが、糸車が回転しているのかなあ。
低弦が、ポンポポンとピチカートしている。そこに、フルートが寂しげなフレーズを乗せている。
なにやら思い詰めているような。恋心かあ。

3 シシリエンヌ(シチリアーノ)
有名な楽曲で、これだけで取り上げられることが多いが。3拍子の調べで、ハープとフルート、弦だけで演奏されている。マリナー盤は、ちょっと音色が渋いなあ。開放感が少ない。
幕間の転換 間奏曲的な存在なので、BGM的に使われるのも、もっともか。
つい、あまりにも気持ちが良く、ふわーっと聴いてしまって、いつもあっという間に終わってしまう楽曲。

4 メリザンドの死
なんだか4曲の組曲だと、あっという間にメリザンドさんが死んでしまう。
おとなしい おとなしすぎる組曲なので、やっぱりとりとめもなく聴いてしまって・・・。
何度か繰り返して聴いたのだが、やっぱ寝そうになるんだよねえ。
最後、ハープの響きのうえに、フルートだと思うのだが、
そーらしーど しらしそら〜 しらそ〜ふぁ 
れーみふぁーそ ふぁみふぁれみー と奏でられている。
「メリザンドの死」で、声楽が入っている。フォーレのレクイエムのような雰囲気で、天国的な和音の綺麗なフレーズが続く。

音域が狭く、同じような音の高さで、ふわふわ〜と動いているので、ついねえ。午睡に適しているような気になって、気合いが入らない。う〜ん。マリナー盤は、渋い音色で、フレーズの膨らみがさほど大きくない。
どちらかというと、平板に聞こえてしまうかもしれない。

デュトワ モントリオール交響楽団 1987年
Charles Dutoit
Orchestre Symphonique de Montreal
(Montreal Symphony Orchestra)

 

録音状態は良い。カップリング:フォーレ「レクイエム」、パヴァーヌ

 

1 前奏曲
マリナー盤に比べたら、平板ではなく、旋律を膨らませ、ゆったり〜大きめに演奏している。
多少は、劇的に歌わせているので、聴かせてくれるが、う〜ん。やっぱり渋い楽曲で、鼻から抜けるような曲ではないので。

2 糸を紡ぐ女
弦が小さく三連符を奏でているうえに、深々と静かに、溜息をつくような雰囲気で、木管が吹かれる。
しどーふぁ しどーれみふぁそ〜み れ〜 
しど〜ふぁ しど〜れみどしら れし そらしふぁ〜 
なんだか、疲れているのか、諦めているのか。一心に糸車を回しているようで・・・。
なんとも、切ない女心のつらさよ。
聴いているうちに、イライラしちゃうんだけどねえ。あ〜っ それしか、することがないのか。
もっと、糸車なんぞ回していないで、弁護士に相談するなり、なんとか手を打てよ〜っと思ってしまうのだが、それじゃ、あまりにも直截で、センスが無い聴き方になってしまう。
まっ これが劇の良いところなんで、まあまあ。落ち着いて・・・(と、自分で思う)

3 シシリエンヌ(シチリアーノ)
らしらどみ らしらどみ・・・ ハープの伴奏で、フルートが6/8の拍子で舞曲を奏でる。
舞曲っていうと、私的には、激しい楽曲をイメージしてしまうのだが、このシチリアーノは、かなり穏やかで心が静まる。デュトワ盤は、洗練された感じはするが、まったり系。

4 メリザンドの死
そーらしーど しらしそら〜 しらそ〜ふぁ 
れーみふぁーそ ふぁみふぁれみー と奏でられ声楽が入ってくる。
ふと、グレゴリオ聖歌風のヨナ抜きにも聞こえた。
デュトワ盤は、ちょっと大袈裟かな。と思ったりするのだが、フレーズ自体が、とろり〜と溶けている点が凄い。明るくて素朴さよりも、ちょっと小粋な感じがする。

なかなか、感想を書くのが難しい楽曲で・・・とほほ。一応、一生懸命には聴いたのだが、フォーレに対する苦手意識は克服できずにいる。スミマセン。また聴いてみます。
1980年 プラッソン トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団 EMI ★★★
1981年 マリナー アカデミー室内管弦楽団 ★★
1987年 デュトワ モントリオール交響楽団 ★★★
1988年 フルネ オランダ放送交響楽団 De
所有盤を整理中です。

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