「 頭のなかの ♪ おたまじゃくし 〜クラシック音楽を聴いてみよう〜」

ヒナステラ バレエ音楽 エスタンシアほか
Ginastera: Works


アルベルト・ヒナステラ(Alberto Ginastera)は、1916年アルゼンチン生まれの作曲家です。
あまり馴染みがないので、ウィキペディア(Wikipedia)で調べてみたら
ブラジルのヴィラ=ロボスさん、メキシコのチャベスさん等と共にラテンアメリカでの有名な作曲家です。
作品は、オペラ、ピアノ協奏曲2曲、チェロ協奏曲2曲、ヴァイオリン協奏曲1曲、ハープ協奏曲1曲、バレエ音楽、室内楽及びピアノのための多くの作品があります。

アルゼンチン音楽の影響で、オスティナート語法を、ふんだんに用いた明快な作風で知られており、原始主義的・無調的な作風に移行して、最終的には十二音技法や微分音も用いたそうです。
バレエ音楽「パナンビ」(Panambi)(作品1)1934年、1936年、組曲版が、バレエ音楽「エスタンシア」(Estancia)(作品8)1941年、組曲版があります。

マイケル・ティルソン・トーマス ニュー・ワールド交響楽団 1992年
Michael Tilson Thomas
New World Symphony

いたってフツウ

録音状態は良い。
このCDは、エスタンシア/ラテン・アメリカ管弦楽曲集とタイトルとされたものである。カップリングは下記のとおり。

← ワタシが所有しているのは、2枚
上は、Argo レーベル盤
下は、デッカ盤で、ダブリ買いをしてしまった。

両方とも、ティルソン・トーマスさんとニュー・ワールドSOによる ラテンアメリカの管弦楽曲集である。

「タンガーソ 〜ラテン・アメリカ管弦楽曲集〜」

Tangazo - Music of Latin America
カップリングされているのは、チャベス、コープランド、ロルダン、レブエルタス、カトゥーラ、ピアソラ、ヒナステラという作曲家たちの作品だ。
今日は、ヒナステラのエスタンシアを聴いたのだが、MTTさんのラテン・アメリカの作曲家を集めたオムニバス盤である。
カップリングは、次のとおり。
エスタンシアは、組曲バージョンだ。
チャベス インディオの交響曲(交響曲第2番)
コープランド キューバ舞曲
3〜6 ダイソン・クバーノ  組曲「レバン・ベランバ」
フィナル・デ・レル・クアドロ、コンパルサ・ルクミ、蛇のコンパルサ、ことの終わり
シルベストレ・レブエルタス センセマヤ
8〜10 アレハンドロ・ガルシア・カトゥーラ 3つのキューバ舞曲 太鼓の踊り、踊りの主題、ルクミの踊り 
11 アマデオ・ロルダン リトミカ 第5番
12 ピアソラ タンガーゾ
13〜16 ヒナステラ バレエ音楽「エスタンシア」 開拓者たち、小麦の踊り、牧童、マランボ

チャベス、ピアソラ、レブエルタスの楽曲は、メジャーな楽曲とは言い難いので、珍しい、美味しいCDかな。とは思う。
しかし、エスタンシアに限って言うと、正直〜 ナクソスから出ているロンドン響の演奏の方が、格段に巧いし、ノリノリ感はあるし〜 迫力も満点だ。
録音状態についても、どちらかというと、MTT盤は、どん詰まり傾向にある。
で、意外とおとなしい演奏で、パワフルさ、色彩感、ノリ感は、いまいち。
でも、すでに92年には、この楽曲をとりあげているんだし、打楽器の刻みも楽しく聴ける。
特に、マランボは、MTTさんの演奏だと、遅いって思ってしまうかもしれないが、 ロンドン響も、シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラの演奏も、もっと、もっと速い。

また、段々と加速していく感じが、とっても、ノリノリで、お祭り騒ぎなのだ。 だから、スピード感もあるし、ハチャメチャぶりが、相当に面白い要素になっている。
その点、MTT盤は、すごくマジメ。
若い年齢層の多い、楽団だと思うんだけどなあ。もっと活気があっても良かったのにね。
(とは言うものの、ロンドン響はまだしも、ドゥダメル盤は異様な興奮だし、比べるのが酷ってなものだ)
ノリノリ感を捨ててでも、リズムを正確に聴きたい場合は、MTT盤をお薦めしちゃうが〜
そうでなければ、一般的には、他盤をお薦めしちゃうかも。

しかし、MTTさんは、ヴィラ=ロボスのブラジル風バッハなど、意外と楽しい、意表をついた楽曲も取りあげてくれているので、とっても嬉しい。CD化してくれているのは、とてもありがたい〜。
聴ける機会があるのは、とても嬉しいことなのだ。アメリカ発祥のクラシックのご紹介として、貴重な1枚かもしれない。

ジゼレ・ベン=ドール ロンドン交響楽団 1997年
Gisele Ben-Dor
London Symphony Orchestra
ナレーター・バス・バリトン:ルイス・ガエタ Luis Gaeta



録音状態は良い。
カップリング:
1〜17  バレエ音楽「パナンビ」全曲(1937年 全曲版)
18〜29 バレエ音楽「エスタンシア」(1941年 全曲版)
これは、ナクソスから出ているCDで、バレエ音楽「パンナビ」と「エスタンシア」の両方の全曲版である。
グスターボ・ドゥダメルが、ヒナステラの曲のうち、組曲「エスタンシア」のラストを演奏しているのを聴いて、ラテンの激しい楽曲にたまげたことがあって〜 CDを買い求めた。

パンナビは、冒頭のティンパニに鋭い打音に驚かされる。
エスタンシアは、オスティナートのリズムで、ノリノリになるものだ。
この曲も、独特のリズムとティンパニの鋭い打音に、ぎょぇ〜っと、のけぞってしまうほど。
ワタシは、ドゥダメルさんを動画サイトで拝見したことがきっかけだった。欧州の方々も、すごいノリノリで拍手していた。
で、この楽曲は、全曲を通しても33分22秒とクレジットされたもので、作曲家が4曲を抜粋してバレエ組曲にしている。

1 農園で働く人々 Los Trabajadores Agricolas
  全曲版では第2場2曲目 農園の活気あふれる仕事風景が描かれる。
2 小麦の踊り Danza del Trigo
  全曲版では第2場1曲目。朝の農場の仕事前の静けさを表している。
3 大牧場の牛追い人 Los Peones de Hacienda
  全曲版では第2場3曲目の前半。馬を駆って牛を追い立てるたくましいガウチョの姿が描かれている。
  変拍子が特徴的。
4 終幕の踊り(マランボ) Danza Final (Malambo)
  全曲版のフィナーレにあたる。全員でアルゼンチンの民族音楽である「マランボ」を踊る。
  組曲版4曲を通じて最も有名な曲で、アンコールピースとして単独でもよく取り上げられる。
  ピアノ曲「マランボ」作品7とは全く別の曲。

バレエ音楽は1幕5場の作品だそうだが、特に、農場の1日を音楽で描かれても〜 ちょっと・・・。
ナクソス盤は、全曲版なので、随所にナレーションが入っているのだが、正直いって、う〜ん。
やっぱり、組曲で充分かもしれないと思う。
3曲目なんぞ、「れぇ〜られらぁ〜ら〜 れぇ〜られらぁ〜ら〜」というフレーズだけが、耳残るのだが、2拍子と3拍子の組み合わせで、なかなかに面白い。
ワタシの場合は、ラストのマランボだけを聴いてしまう。
独特の変拍子とオスティナートが、原始的、野生的なのだ。マランボは、ドゥダメルさんのオハコ的な存在だと勝手に決めつけていたが、ロンドン響の迫力も負けてない。素晴らしいリズムに、録音状態の良さもあって、なかなかに楽しい。
ちなみに、指揮者のベンドールさんは女性の方である。

グスターボ・ドゥダメル
シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラ 2008年

Gustavo Dudamel
Orquesta de la Juventud Venezolana Simón Bolívar



録音状態は良い。活気あふれるラテンのパワー炸裂のご機嫌の1枚。
ドゥダメルさんと、出身地元のオケのコラボレーションCDで、「フィエスタ」(祭り)というタイトル。
これがグラモフォンから出ているとは驚きだが、ラテン系のクラシック音楽で、大変ご機嫌の曲が詰まったCDである。
カップリングは、下記のとおり。

1  レブエルタス「センセマヤ」
2  カレーニョ「交響的変奏曲マルガリテーニャ」
3  エステベス「平原の真昼」
4  マルケス「タイソン 第2番」
5  ロメーロ「弦楽のための組曲第1番フーガ・コン・パハリージョ」
6〜9  ヒナステラ「エスタンシア 〜農園で働く人々、小麦の踊り、大牧場の牛追い人、マランボ〜」
10  カステジャーノス「交響組曲パカイリグアの聖なる十字架」
11  バーンスタイン「ウエスト・サイド・ストーリー 〜マンボ〜」

CDで聴くのも面白いけれど〜 プロムス BBC Proms 2007年の動画を見た方が、より一層面白いかも。
熱気でむせかえりそうなほどノリノリ感がある。楽曲自体、夏向きだなあ〜って思う。
1992年 マイケル・ティルソン・トーマス  ニュー・ワールド交響楽団 Dec ★★★
1997年 ジゼレ・ベン=ドール ロンドン交響楽団 Naxos ★★★★★
2008年 ドゥダメル シモン・ボルバル・ユース・オケ ★★★★
所有盤を整理中です。

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