「 頭のなかの ♪ おたまじゃくし 〜クラシック音楽を聴いてみよう〜」

モーツァルト 序曲集
Mozart: Overtures


カール・ベーム シュターツカペレ・ドレスデン他
1964年〜79年
Karl Böhm  Sächsische Staatskapelle Dresden
(Staatskapelle Dresden)
ハーガー/モーツァルテウム管弦楽団 1975年〜80年
Leopold Hager Das Mozarteum Orchester Salzburg

ほぉ〜良いヤン

録音状態は良い。リマスタリングされており、聴きやすい。
カップリングは下記のとおり。

モーツァルトのオペラ序曲集である。
で、このCD、実はお徳用盤ってことになっており、全部で13曲収められている。
下記のとおり、カール・ベームさんが、いろんなオケを振った演奏が8曲と、レオポルト・ハーガー指揮、ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団の演奏が5曲という内訳だ。

改めて、モーツァルトの歌劇が、こんなに、たくさんあるなんて〜驚いてしまった次第で、 13曲かあ。
ウィキペディア(Wikipedia)で調べてみたら、未完のモノもあって、それ以上あるようだ。
一般的に、よく聴かれるのは、フィガロやコシ・ファン・トゥッテ、後宮からの誘拐かな〜って思う。 あっ、魔笛だって、超有名だし学校で習った記憶がある。一応、耳にしたら、おっ 知ってるじゃん。っていう素人状態だけど。(笑)
モーツァルトのオペラ序曲集を探してみると、一応、ベーム盤が、超有名盤らしいってワケで購入したCDで、他盤を比べられるほど所有していない。それに、あまり序曲集としては発売も、驚くほど多くはない。

さて、このベーム盤だが、録音年は古いし、オケに、ばらつきがあるもの「アンビエントリマスター」(臨場感)と書かれた限定版なので、「後宮からの誘拐」なんぞ、シャンシャンと軽やかに鈴が鳴っており、大変リアル感がある。録音年も録音場所も、ばらつきがあるのだが、リマスタリングのおかげで、さほど違和感なく、全曲スイスイと聴けちゃう。
適度に華やかで、ゴージャスさもある。もちろん、古い録音なので、それなりだけど・・・。 13曲も入っているのは、この盤の特徴だろうし、そこに、こだわりのある1枚なのだと思う。

カップリング:
1  歌劇「イドメネオ」序曲 ベーム/シュターツカペレ・ドレスデン 1977年
2  歌劇「後宮からの誘拐」序曲 ベーム/シュターツカペレ・ドレスデン 1973年
3  歌劇「劇場支配人」序曲 ベーム/シュターツカペレ・ドレスデン 1973年
4  歌劇「フィガロの結婚」序曲 ベーム/ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団 1968年
5  歌劇「ドン・ジョヴァンニ」序曲 ベーム/プラハ国立歌劇場管弦楽団 1967年
6  歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」序曲 ベーム/ウィーン・フィル 1974年
7  歌劇「皇帝ティートの慈悲」序曲 ベーム/シュターツカペレ・ドレスデン 1979年
8  歌劇「魔笛」序曲 ベーム/ベルリン・フィル 1964年
9  歌劇「ポントの王ミトリダーテ」序曲ハーガー/ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団 1977年
10 歌劇「アルバのアスカニオ」序曲 ハーガー/ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団 1976年
11 歌劇「シピオーネの夢」序曲 ハーガー/ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団 1979年
12 歌劇「ルチオ・シルラ」序曲 ハーガー/ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団 1975年
13 歌劇「にせの女庭師」序曲 ハーガー/ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団 1980年


スウィトナー シュターツカペレ・ベルリン 1976年・77年
Otmar Suitner
Sächsische Staatskapelle Berlin
(Staatskapelle Berlin)

こりゃ良いわ〜拍手


録音状態は極めて良い。美しすぎる〜っと、絶賛したくなるほどの良さ。
ホールトーンも豊かで、軽妙さもあり、さすがに手慣れた感じで、劇的な効果もばっちり、愉悦性も、とても高いっ。

昔は、マーラーとかブルックナーとかを聴いていたのだが、最近、少しずつモーツァルトを聴き始めた。
年齢を重ねると、モーツァルトって聴きたくなるんだよねぇ〜っと、先輩たちが言っていたのだが、その言葉に暗示にかかったように、ちょこちょこ〜聞きかじるようになってきた。
そうなのだ。マーラーの起伏の激しい音楽が、次第に、疎ましくなりつつあり〜 ついていけなくなったのである。
あらまっ 先輩が言っていたとおりだわ。

HPを開設してからも、曲は偏っていたのだが、稚拙ながらも、何か書こうとすると、やっぱり、それなりに時間がかかるし、偏っていることが、自分でもわかると、なんとな〜く、面白くなくなってくる。
で、なーんかしなきゃ。っていうわけで、重い腰をあげて、とりあえずCD棚を整理し始めた。
作曲家ごとに並べていったので、「B」で止まる。
そう、バッハにベートーヴェン、ブラームスにブルックナーという、怖ろしく偉大な作曲家が、いっぱいおられるのだ。それに、ベルリオーズの幻想交響曲っていうのが、大好きだ。聴いてない曲が、山ほど出てきた。
で、「B」の整理を完全にするのはあきらめて〜次に行こうとしたら、今度は、「M」で、止まってしまった。
そう、今度は、マーラーとモーツァルト、メンデルスゾーンだが、特に、モーツァルトが・・・ ひどい。
聴いてない曲ばっかり。え〜っ 好きでないはずだが・・・と、ワタシは固まってしまった。
まあ、クラシックオタク傾向にある方に比べたら、へんっ。そんなに量あらへんやん。と、鼻であしらわれるかもしれないが、ワタシにとっては、この現実は、オオゴトなのだ。
はあぁ〜 そんなわけで、このCDも、整理していたら出てきたもので、モーツァルトの歌劇なんぞ、さっぱり聴かないのに、序曲集だけで、複数枚(たぶん5枚)を所有していた。その内の1枚である。

スウィトナーさんのこのCDには、次の9曲が収録されている。とびっきり良い音である。

1 歌劇「にせの女庭師」序曲
2 歌劇「イドメネオ」序曲
3 歌劇「後宮からの誘拐」序曲
4 歌劇「劇場支配人」序曲
5 歌劇「フィガロの結婚」序曲
6 歌劇「ドン・ジョヴァンニ」序曲
7 歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」序曲
8 歌劇「魔笛」序曲
9 歌劇「皇帝ティートの慈悲」序曲

たぶん。たぶんだが〜 オペラでも勉強しようと思って、その昔、入門編として買ったものだと思う。
序曲集を買うのはナイスな選択だったと思う。確かに、手っ取り早いし、聴けば楽しく、とっても興味が湧いてくる。
そのはず・・・だったんだけど。なんて良い曲を、なんて良い演奏を、なんで、今まで聴いてなかったんだろう。がっくり〜
以前も、ここで、ベーム盤を紹介しているのに、ほとんど曲のことは触れずに終わっている。
あちゃっ どうしよう。(汗)しばし固まってしまったが・・・
再度、各序曲の感想は、もう少し聞き込んでから、別の機会に掲載したいと思います。
とりあえず、所有盤は5枚あるので、曲を決めて聞き比べてみなきゃ〜 というわけで、今日は、このへんでご容赦を。(謝)


ネヴィル・マリナー アカデミー室内管弦楽団 1981年
(アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ) 
Neville Marriner
Academy of St. Martin-in-the-Fields

ほぉ〜良いヤン


録音状態は良い。すきっとした演奏で、さっぱり〜
フィガロの結婚からスタートする序曲集で、さらっと聴けるスタンダードな曲が詰まっている。
ベーム盤は13曲も入っていたが、少々古い録音だった。
スウィトナー盤は、これは絶品なので、ワタシ的には、別格扱いなのだが〜 マリナー盤は、普段着のような演奏だ。

収録されている曲は、同じ9曲だが、スウィトナー盤が「にせの女庭師」序曲が、マリナー盤では「ルチオ・シルラ」序曲が入っている。まあ、いずれ序曲集としては、網羅性の高いものだと思う。
それに、意外とモーツァルトのオペラ序曲集としては、CDはあまり発売されていないので、貴重なもの。
で、古楽器を使用した演奏ではない。アビーロードスタジオにおけるセッションだが、どん詰まり状態のデッドな録音ではなく、きちんと広がり感のある、キビキビした、ハツラツとした演奏で、満足できるものである。
愉悦性は、やっぱりスウィトナー盤のほうが、抜群にあって〜 さあ劇を見ましょうって感じで、ワクワクさせられるが、マリナー盤は、落ち着いてて、室内楽の良いコンサートを聴かせていただいている感がする。
モーツァルトを題材にした映画「アマデウス」と、ふっと〜思い出します。

カップリング:
1  歌劇「フィガロの結婚」序曲
2  歌劇「魔笛」序曲
3  歌劇「皇帝ティトゥスの慈悲」序曲
4  歌劇「ルチオ・シルラ」序曲
5  歌劇「後宮よりの逃走」序曲
6  歌劇「ドン・ジョヴァンニ」序曲
7  歌劇「イドメネオ」序曲
8  歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」序曲
9  歌劇「劇場支配人」序曲


アーノンクール コンセルトヘボウほか 1980年〜95年
Nikolaus Harnoncourt

ひぇーぇぇ〜    倒れました。

録音状態は良い。
硬いなあ〜やっぱり。アーノンクール節が炸裂している。
モーツァルトのオペラ全曲盤から、抜粋して11曲の序曲を集めたもの。
序曲だけで、これだけ疲れるんだから、全曲なんて〜 とてもムリ。ワタシにとっては、アリエナイ世界が広がっている。
はっきり言っちゃって、アーノンクールさんは、怖い。
あの、ぎょろっとした目で見られたら、震え上がってしまうほど〜 タイトで、厳しい感じがする。
で、あの方の作る音楽も、あの表情からして、当然の結果なのではないだろうか。
ワタシ的には凍えるような、冬の凍てつく寒さのなかで、モーツァルトを聴くようなもので、ワタシは、マッチ売りの少女か。と思ってしまう。
このCDを聴いても、ドン・ジョヴァンニからして、はあ〜 やっぱり。
後宮からの逃走もフィガロも、愉悦性の高い、どこか、おちゃらけ風のコミカルさがある楽曲だと思うのに〜 そんな味付けは、いっさい無用とばかりに、シャレもわからず、にこやかに、ほくそ笑んだり、ケケケ〜っとも笑えず。むっつり。

とっても驚いたのは、後宮からの逃走で、えっ このキンキンする打楽器は、いったい、何を使ってるの?
え〜 おもちゃのピアノ? うっそー お猿のシンバルか? えっ 違うよねえ。
まあ、ホントのところ、何を使っているのやら。ピッコロはわかるが、壊れたトタン屋根を叩いているかのような音がする。
ぎゃーっ やめて〜と、いいつつも、ナミダメになって、笑い転げてしまった。アッハハ〜

フィガロは、コンセルトヘボウで、ちょっと、ゆったりしている。ゆったりと言うより、遅いかな。
でも、テンポが遅いわりには、弦の鋭いフレージングで、キキキキ・・・と鳴りっぱなしのカミソリ状態である。

皇帝ティートも、大きな音で、ティンパニーの迫力で驚かされる。ホールの奥行きが感じられる。
最初は、意外と、ちょっと柔らかいな〜って思っていたのだが、金管+ティンパニーが入ってくると、即凍る。
いずれにしても、紋切り調で、ティンパニーの音は硬くてデカイ。
まるで、この楽器を、軍楽隊の太鼓さながら、それいけ〜っ 突撃っ! と、打ち鳴らしているかのようだ。

で、とにかく、4つのオケを振ったもので、全曲盤からピックアップされたCDなのだが、驚いたのは、どのオケでも、アーノンクール節が全開だということ。まあ、プロの指揮者なのだから、当然なのだろうけど〜
コンセルトヘボウで、モーツァルトを演奏するのに、こんな、杓子定規で、ガチンガチの演奏はないだろうに。とほほ。

まあ、モーツァルトのオペラを聴いているよりは、サスペンス劇みたいだし、曲によってはホラー劇かなあ。
いや、戦争映画かな〜 ビートの効いたロックより、パンクみたいだし。
いや〜 この方の演奏は、音楽は戦いなのだ。こんな戦いの描写をしているかのような序曲を聴いて、オペラの全曲聴けますか? ワタシにはムリだわ。疲れました。

1  歌劇「ドン・ジョヴァンニ」序曲 コンセルトヘボウ 1988年
2  歌劇「魔笛」序曲 チューリヒ歌劇場管弦楽団 1987年
3  歌劇「後宮からの逃走」序曲 チューリヒ歌劇場モーツァルト管弦楽団 1985年
4  歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」序曲 コンセルトヘボウ 1991年
5  歌劇「フィガロの結婚」序曲 コンセルトヘボウ 1993年
6  歌劇「皇帝ティートの慈悲」序曲 チューリヒ歌劇場管弦楽団 1993年
7  歌劇「イドメネオ」序曲 チューリヒ歌劇場モーツァルト管弦楽団 1980年
8  歌劇「劇場支配人」序曲 コンセルトヘボウ 1986年
9〜11 歌劇「ルーチョ・シルラ」序曲 ウィーン・コンツェントゥス・ムジク 1989年
12 歌劇「にせの女庭師」序曲 ウィーン・コンツェントゥス・ムジク 1991年
13 歌劇「牧人の王」序曲 ウィーン・コンツェントゥス・ムジク 1995年

1964年〜79年 ベーム シュターツカペレ・ドレスデン ★★★
1976年〜77年 スウィトナー シュターツカペレ・ベルリン De ★★★★★
1981年 マリナー アカデミー室内管弦楽団 EMI ★★★
1980年〜95年 アーノンクール コンセルトヘボウ Tel ★★
1998年 C・デイヴィス シュターツカペレ・ベルリン  
所有盤を整理中です。

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