「 頭のなかの ♪ おたまじゃくし 〜クラシック音楽を聴いてみよう〜」

ピアソラ タンゴ作品集
Astor Piazzolla:Works


ヨーヨー・マ  1997年
Yo-Yo Ma

こりゃ良いわ〜拍手

録音状態は良い。何をおいても、やっぱ、ヨーヨーマさんのリベルタンゴでしょう。
カップリングは、下記のとおり。
ワタシの所有している盤は、11曲収録なのだが、+2 というのがあって、フィアーと、リベルタンゴ (カーネギー・ホール・ライヴ)が追加になっている盤がある。
えーっ ワタシはちょっと悲しいのですが、これから買うなら、2曲追加のバージョン盤を買ってください。
1  リベルタンゴ
2  タンゴ組曲 アンダンテ
3  タンゴ組曲 アレグロ
4  スール(南) 愛への帰還
5  ル・グラン・タンゴ
6  フガータ
7  追憶のタンゴ
8  ムムーキ
9  現実との3分間
10 天使のミロンガ
11 カフェ1930

ヨーヨー・マさんが、いっきに人気沸騰したのが、この盤で〜 いつだったのだろうと調べたら、1997年だった。
この「ヨーヨー・マ プレイズ・ピアソラ」が発売された時、TVで流れていたサントリーのコマーシャルで使われていたし、ホント、楽しいラテンの楽曲の存在を知ったのだ。ワタシにとっては、別世界で、目から鱗状態だったように思う。
だって、こんなリズムは、ほとんど知らない世界だったのだ。

で、これまた調べると、2曲追加されて今は発売されているらしい。「 フィアー」はもともと「プレイズ・ピアソラ」のために録音されたものの収録されなかった97年録音(2001年発売「ベスト・コレクション」にも収録)、「 リベルタンゴ(ライヴ・ヴァージョン)」は、2003年9月、ブラジル界巨匠たちと共演したカーネギーホール・ライヴ・ヴァージョンなのだそうだ。
う〜ん、今なら、おまけがついてるらしい。ちょっと悔しいが・・・。

リベルタンゴは、繰り返して聴いてても、飽きない。
チェロにバンドネオン、ピアノという組み合わせのセッションで、そんな崩しはないのだが、妙にノリノリになれるのだ。
チェロは、ゆったりめで、キッチリ弾かれているけれど、エネルギッシュで熱い。
この方の歌い方は、やっぱりツボにハマる。
ガツンっとした力尽くのアタッカではなく、ソフトなのに、その後の躍動感でやられちゃうんでしょうね。
ホント、息のながいロングセラーCDで、いつまでも持っておきたい、とっておきの1枚である。
  デュトワ モントリオール交響楽団 2000年
Charles Dutoit
Orchestre Symphonique de Montreal
(Montreal Symphony Orchestra)
バンドネオン:ダニエル・ビネッリ Daniel Binelli
ギター:エドゥアルド・イサーク Eduardo Isaac
オーボエ:ルイス・ペレリン Louise Pellerin

いかすぜっ

録音状態は良い。熱い情熱的な演奏とは違い、多少ムード音楽っぽくなっているが、バンドネオンとギターのための二重協奏曲などは、ささやきに近い演奏で、しっとりと〜 大人のムードに酔えるかも。
このCDは、「天使のミロンガ」 〜ピアソラ作品集〜 と題されたもので、カップリングは次のとおりである。

1 アディオス・ノニーノ
2 天使のミロンガ
3〜5 バンドネオンとギターのための二重協奏曲
6 オブリビオン
7〜9 3つのブエノスアイレス
10 ダンサ・クリオージャ
11 タンガーソ

なんと、デュトワさんがモントリオール響を振ったものである。
フルオケで聴くピアソラの作品って、どんなものかしらんと、いっけん、ありえないような組み合わせで、超驚いちゃって興味津々で購入したものなのだが、そりゃ〜アンタ、邪道でしょうよ、という声が飛んできそうである。
まあ、そうなんですけど・・・(笑)
一応、ピアソラさん本人のCDも所有しているが、えへへっ、ちょっと脱線しちゃったのだ。
で、このサイトでは、場違いかもしれないけれど管弦楽のコーナーに「ピアソラ」さんのCDを掲載しておこうと思う。

1曲目のアディオス・ノニーノは、聴いてみて、どひゃん! 
冒頭こそ、すごい機関車のような馬力で登場するが、途中から、完全ムード音楽になってるヤンっ!
洗練されすぎて、アクが抜けたような感じで、「みぃ〜 しらみぃ〜 しらみぃ〜 ふぁそそぉ〜ふぁ ふぁぁ〜しらみぃ〜れそしぃ そららぁ〜そぉ〜」と続く。バンドネオンの音も、綺麗に入っているし、とっても美しい演奏だ。
ノリ感はイマイチかもしれないけれど、なかなかに洗練されて、唖然とするほどだが、たまには良いかもしれない。
また、バンドネオンとギターのための二重協奏曲は、しんみり、しっとり聴ける。
熱い情熱のほとばしった演奏とは違うし、本場のタンゴは、ピアソラさんご自身の演奏でもお聴きしていただくとして・・・
ここでは、スマートな大人の、洒脱の効いた演奏というか、都会のカフェバーでのBGMって感じで、お楽しみいただくのがよろしいかと思います。

クロノス・カルテット ピアソラ 1990年
Astor Piazzolla
Kronos Quartet

ばっちグー!


録音状態は良い。ピアソラご本人と、クロノス・カルテットが協演した「ファイヴ・タンゴ・センセーションズ」Five Tango Sensations と題されたCDである。
ピアソラさんが、まだご存命の時、最晩年に、クロノス・カルテットのために書き下ろされた曲だ。
5つの曲が収録されており、だから、タイトルが、ファイヴ・タンゴ・センセーションズなのだが、ワタシ的には5つの楽章って感じで聴いている。で、バンドネオンを担当しているのは、もちろん、ピアソラさんである。

1 眠り
2 愛
3 不安
4 目覚め
5 恐怖

1曲目の眠りは、なんとも言えない気怠さで〜 東南アジアの夜明け前というか、朝が来ているのに、まだ、もぞもぞとベットのなかで、うごめいているかのような、もわっとした感じだ。寝ているというより、気怠さとシーツの皺、 煙草臭さ、男と女の駆け引き、気怠さのなかの一種の緊張感みたいなのを感じる。2曲目の愛は、ジャ ジャっというリズムのなかで歌う弦が印象的で、どんなイメージなのだろう。バンドネオンの音の響きが、尻上がりに浮くところが、とってもセクシーだ。
3曲目の不安は、滴が垂れているかのような反響のように、バンドネオンと弦が呼応しているところが印象的。
反響状態なのが、いかにも不安定で、心のざわつきとして感じられる。で、その音型がずーっと続く。
4曲目の目覚めは、先の不安から、すーっと晴れ間が見えてくるかのような感じで、すーっと高音域のヴァイオリンが入ってきて、空をみあげたくなる。
ずーっと、もわもわしているのだが、一筋の光を見いだしたかな? いやいや〜まだ、どんよりしてるなあ。といっているあいだに、すっと終わる。えっ〜 いつ目覚めたの? って感じなので、自分のイメージが、あってるのかどうかの方が不安に駆られちゃう。
5曲目の恐怖は、ワタシ的には活気のある曲だと思うんだけど〜
「ふぁっれ しぃ〜 し〜そみ み〜 ふぁれ れどらし ふぁっれ しぃ〜 しらそ ふぁ〜」
う〜ん この曲のタイトルは、恐怖なんですよね。え〜? バンドネオンに弦楽が絡んで膨らんで、活力が湧いてくる感じがするんですけど。あれぇ。
「ふぁれっしー そふぁみふぁっ〜」と、ついつい、くちづさんでしまうほど、楽しげなんですけどねえ。

わずか、26分46秒とクレジットされた曲なんですけど、聴くたびに印象が変わる感じがする。
まあ、どう聴いても良いみたいに思うのだが・・・ ワタシの聴き方がねえ。問題かも。
アホかぁ〜と言われそうですね。(スミマセン)

小松亮太 ブエノス・アイレスの夏 1998年

ばっちグー!


バンドネオン:小松亮太
ヴァイオリン:フェルナンド・スアレス・パス
ギター:オラシオ・マルビチーノ
ピアノ: ヘラルド・ガンディーニ
バス:エクトル・コンソール
このCDは、ピアソラの曲をバンドネオンで演奏された小松亮太さんのCDである。
ピアソラ 〜ブエノス・アイレスの夏〜
1  92丁目通り
2  ブエノスアイレスの夏
3  鮫
4  デカリシモ
5  天使のミロンガ
6  恋人もなく
7  チャウ パリ
8  五重奏のためのコンチェルト
9  ブエノスアイレスの冬
10 アディオス ノニーノ
11 想いのとどく日

ピアソラという方の名前を聞いたのは、昔、ヨーヨー・マさんのチェロで、リベルタンゴを聴いた時だと思う。
確かサントリーのCMだったと思う。
サントリーは、昔、お洒落なCMをずいぶんと製作してて〜
マーラーやガウディ、ランボーを主人公にしたCMが人気があったし、めちゃ高級感が漂う雰囲気を持ってて、憧れの的だった。昔は、自らの誇りを捨てるような自堕落な(?) 暗い〜デフレ時代ではなかったしなあ。楽しかった。
で、マさんのチェロを久々に聴こうと、CDを探したのだが、見つからず。かわりに出てきたのが、小松さんのバンドネオンのCDだった。
そうそう、情熱大陸で有名な葉加瀬太郎さんのヴァイオリンと、小松亮太さんのバンドネオンのセッションを、TVで拝見した時が、最初の出会いだったと思う。
バンドネオン・・・
アコーディオンの小型版にような形で、小刻みにリズムを刻むことのできて、多彩な音色とかすれた声、くねっと曲線を描いて、空気が入れ替わる楽器の動きが、見てて気持ち良い。機敏で、機敏すぎる動きに煽られる。
で、ついつい熱狂的な演奏に見とれてしまう。

ピアソラの音楽は、普段聴いているクラシックとは、もちろん違うんだけど、落ち着けると思うクラシックに比べて、煽られる楽しさがある。
まあ、クラシックって、聴いているうちに煽られるって曲は、数が少ない。
んじゃー ピアソラが、煽るだけかと言われたら。煽られてばかりでもないんでしょうけど。
でも、一瞬だけでも、自分が、くねっ くねっと 曲線的に動ける小動物に、一瞬、なりきれるような曲が多い。
変貌したような錯覚〜 そんな気分になるんだなあ。

まあ、ピアソラさんの曲に、のめり込んでいるわけでもなく、特徴を、なかなか言葉に表現できないし〜
聞き込めていないけれど、聞き込むところまで要求しないような曲かな。とも思う。
テンポが凝縮してみたり、急速にアップしたり、ポンプのように、ぐぐぐ〜っと前につんのめったり、くねっとできたり、うねっとできたり、自由自在だ。都会のなか、歩いていると、さっと横を通り過ぎる風のように、一瞬、振り向いてみるが姿の見えない、むっとした空気感。
形は見えないけれど、肌に触れた感覚が残る、空気感。バンドネオンの音は、確かに音だけで聴くのも悪くは無いが、視覚 つまり見ている方が〜 もっともっと楽しめちゃうので、動画サイトなどでご覧いただくのが、イチバン良いと思います。

1997年 ヨーヨー・マ   SC ★★★★★
2000年 デュトワ モントリオ-ル交響楽団 Dec ★★★★
1990年 クロノス・カルテット ピアソラ Nonesuch ★★★★
1998年 小松亮太   SONY ★★★★
所有盤を整理中です。

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