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プロコフィエフ: 3つのオレンジへの恋
Prokofiev: The Love for Three Oranges


プロコフィエフの組曲「3つのオレンジへの恋」は、カルロ・ゴッツィの寓話劇(戯曲)を元に作られました。
まず、彼はオペラを作り、そこから6曲を選曲して1919年に組曲としています。また、ピアノ曲にも編曲しています。
組曲の6曲は、
 第1曲 変わり者たち
 第2曲 カルタ遊びをする魔法使いチェリオとファタ・モルガーナ(地獄の場面)
 第3曲 行進曲
 第4曲 スケルツォ
 第5曲 王子と王女
 第6曲 逃亡
全曲で約16分の楽曲です。

ちなみに、ウィキペディア(Wikipedia)で調べてみたら、寓話劇の作者であるイタリア人の劇作家ゴッツィ (Carlo Gozzi)さんの作品から、プロコフィエフのオペラ「3つのオレンジへの恋」、プッチーニやブゾーニのオペラ「トゥーランドット」、ワーグナーの「妖精」(劇は蛇女)が作られているのです。いっきに親しみが湧いてきませんか? あのトゥーランドットの作者ですね。
しかし、親しみは湧いたものの、オレンジへの恋は、かなり風変わりの作品で〜
3つのオレンジに恋をするという呪いをかけられてしまった王子が、オレンジを探しに旅に出かけるというもので、大きくなったオレンジの中から、美女たちが登場するという〜 アハっ。なんだこれ〜?という、滑稽さが感じられるものです。
楽曲も、オレンジの大きさに合わせたのか、ど派手で、金管や打楽器群が大活躍です。
ワタシ的には、キージェ中尉やスキタイ組曲と同じような、コメディタッチ風の派手路線の楽曲のように感じます。

マゼール フランス国立管弦楽団 1981年
Lorin Maazel
Orchestre national de France

あちゃ〜


デジタル初期の録音だが、透明度が高く、極彩色的で〜 楽曲自体も派手だが、すごく大袈裟だ。ロシアものとは違って、鮮やかすぎるほど。
カップリング:
1〜4   プロコフィエフ 交響曲第1番「古典」
5〜10  プロコフィエフ 組曲「3つのオレンジへの恋」
11〜13 プロコフィエフ 組曲「キージェ中尉」
ロリン・マゼールさんは、フランス国立管弦楽団とホルストの「惑星」を録音しているのだが、同じ頃に、このプロコフィエフを録音している。
ちなみに、ホルストの惑星は1981年7月で、この3つのオレンジへの恋は、1981年11月の収録である。
このCDは、デジタルの初期の録音である。
アナログからデジタルに変わって、LPレコードからCDに移行し、音響の良いことが、まず第一という感じで、絢爛豪華な、派手な、大音量で、豪快に鳴り響く〜っていう感じの楽曲に注目が集まっていた。
で、マゼールさんのフランス国立管弦楽団と入れた、ホルストの惑星は、その頃、大注目だったと思う。
まあ、それ以外にも、大音量で、スペクタル性の高い楽曲に注目が集まり、録音の良いことを競い、それを、うたい文句にして発売していたし、また、実際にCDが、バンバン売れていた時代である。

演奏も、あまり大きな声では言えないが、マゼールさんの惑星は、ハチャメチャ風で、ここまでする?って感じで〜
もちろん、ワタシ自身も若かったので、よく聴かせて戴きました。
(笑いながら〜 でも、実際に楽しめたし、大喜びだったのだ。)

で、それから年月が経ち・・・、ワタシは、CD棚に埋もれさせていた。
埃をかぶっていた感のあるCDだが、今、聴いても、デジタル初期は侮れない。昨今のいいかげんなライブ盤より良いかもしれない感じだ。 もっとも、高音域には、ちょっと圧迫感があったり、ホールトーンは豊かとは言い難い〜という面はあるので、ずーっと聴いていると、頭痛がしちゃう〜という難点はあるが、それでも、たいしたモノだと思う。

まあ、しかし、このプロコフィエフの組曲「3つのオレンジへの恋」 どう聴いたら良いのか、さっぱり?
楽曲のことは〜 う〜ん。(唸ってしまう) 
演奏は、メリハリがついてて、鮮やかだ。 いや、鮮やかすぎるほどで〜 目がチカチカする。(耳も)
舞台の大きなオレンジに、圧迫されてつぶされてしまいそう。
ちょっと、バカバカしいほどに、ハチャメチャ風で、コミカル。で、唖然とするか、吹き出すほどに笑うか、はたまた、怒り出すか〜という感じで、音がオレンジ色化しているって感じ。 ← 感想を言っている方も、ハチャメチャになってしまう。

とても明るくてキラキラした色彩で、鮮やかすぎるでしょう〜というぐらいしか、言葉が見いだせない。
奥のパーカッション軍団が元気だし、活き活きしているというより、キンキラなのだ。
普通、ロシアものって言えば、もっと重い音で響くというイメージがあるのだが、このマゼール盤で聴くと、軽いっ。
5回程度は繰り返して聴いたのだが、そろそろ、耳の方が、悲鳴をあげてギブアップしそうなので〜 ここでご容赦を。

ちなみに、ホルストの「惑星」と、プロコフィエフの「3つのオレンジへの恋」が、カップリングされている盤があり、また、Blu-spec CDとして限定発売されていたこともあります。


2258

デュトワ モントリオール交響楽団 1990年
Charles Dutoit
Orchestre Symphonique de Montreal
(Montreal Symphony Orchestra)

こりゃ良いわ〜拍手

録音状態は極めて良い。極彩色のような色彩感があり、賑々しさがたっぷり。
カップリング:下記のとおり。2枚組BOX
カップリング:
プロコフィエフ カンタータ「アレクサンドル・ネフスキー」 デュトワ モントリオール響 1990年 
交響組曲「キージェ中尉」 デュトワ モントリオール響 1990年
組曲「3つのオレンジへの恋」 デュトワ モントリオール響 1992年
交響的絵画「夢」 アシュケナージ コンセルトヘボウ 1985年
束の間の幻影 バルシャイ編曲 マリナー アカデミー室内管弦楽団 1972年
バレエ音楽「石の花」ハイライト版 シルヴィオ・ヴァルヴィーゾ スイス・ロマンド管弦楽団 1966年


この3つの恋への物語は、デュトワ盤で16分14秒というクレジットになっており、この組曲全6曲なので〜 とても短い。
ウィキペディア(Wikipedia)では、組曲版の作品番号は作品33bisとなっているのだが、このCDではop.33aとなっている。
う〜ん 何故なのだろう。

スネア付きの金管の騒がしい「どどど みどど どどど そどど・・・」で、チャチャチャ チャンっと、幕開けとなる。
マリンバも聞こえるし、「どどど れれれ どどど れれれ どぉ〜 どれみれ そそっ」
木管フレーズに主題が移り、「みみみ そぉ〜み どっれ どっれ ふぁ〜みふぁ しぃ〜し」
なんせ、やかましいというか騒々しい、かまびすしい。
カルタ遊びといいつつ、地獄の場面って? 魔法使いと魔女が、賭けてるでしょっ。
「そみどみ そみどみ そみどみ そみどみ ふぁらどれっ そっそ そぉ〜ふぁっ・・・」
嵐の様相で、「どぉ〜っそっ! ししししし しらそふぁ そっふぁ そっふぁ そっふぁ・・・ ふぁれっ どっどっ・・・」
という超簡単な階段の上り下りと、金管や、大太鼓の「パン パン パン」という音でできているって過言じゃーないほど。

行進曲は、ピアノでも有名らしい。
金管の「みみ みっみみ みみみみみみ・・・・」と、やかましいプラッターのような音で始まる。
なんだろ〜この楽曲 マリンバの元気な音に〜 超楽天的というか、騒々しいというか、はあ? どんな場面で使っているんだろう。「ふぁっそ ふぁっら どっど らぁ〜 れっれ らぁ〜 どっど らぁ〜 みっみ そぉ〜」 
はあ〜 そろそろ、疲れてきました。
神経衰弱ゲームみたいで、アタマのなかが、オレンジ色に染まってきそう。

で、原書のあらすじを、ウィキペディア(Wikipedia)から引用させていただきます。

ハートの王は、極度のうつ病にかかった王子のことで悩んでいる。
家臣のパンタローネは、王子を笑うことによって治すため、道化師トルファルディーノを呼び寄せることを提案する。
姪のクラリーチェと、大臣のレアンドロはこの計画に反対して、魔女モルガーナに相談する。

そして、宴会の日が来るが、道化師は王子を笑わせることが出来ない。
ところが、王子は邪悪な魔女ファタ・モルガーナが転んだのを見て笑う。
怒った魔女に、3つのオレンジに恋をするという呪いをかけられてしまう。
王子は、道化師と一緒に、3つのオレンジがあるクレオンタの城へ旅に出る。

砂漠で、王子の味方の魔法使いのチェリオが、悪魔ファルファレッロからモルガーナの呪いについて聞き出す。
2人がクレオンタの城の近くにたどり着いたとき、味方の魔法使いチェリオが現れ、数々の危険が待っていることを伝える。
それは、錆だらけになった門、おなかをすかせた犬、湿気で腐りかけたスープ、箒がないために炉を乳房で掃いているパン焼き女だと言う。
そして、それぞれの危険を回避するための道具を2人に与え、オレンジを手に入れたらすぐに逃げること、泉の近くに行くまではオレンジを切ってはいけないと忠告する。

クレオンタ城に到着した2人は、オレンジを城から持ち出すことに成功する。
しかし、帰る道の途中で、オレンジはどんどん大きくなっていき、トルファルディーノは喉が渇いてしまう。
王子が寝ている隙に2個のオレンジを切ると、それぞれから王女が出くるが、喉の渇きを訴えて死んでしまう。

王子が目覚め、湖の近くまで行って最後のオレンジを切ると、なかからニネッタ王女が現れ、水を求めるが、魔法使いの手助けで、王女は助かる。王女と王子は結婚を誓う。
王子は、王女の着替えを取りに王宮に戻る間に、魔女モルガーナが遣わした黒人女スメラルディーナが、王女を鳩に変えてしまう。
王宮では、魔法使いのチェリオと、魔女モルガーナが戦うが、決着がつかない。
台所で道化師トルファルディーノが料理をしていると、窓辺に鳩が来て話しかける。
彼は眠り込んでしまって、料理を焦がしてしまう。王が料理は、まだかと怒っていることを告げるために家臣パンタローネがやってくる。
道化師と王の家臣は、鳩を捕まえて刺さった針を抜くと、なんと、鳩はニネッタ王女に戻った。
王は、これまでの経緯や陰謀を知り、悪いやつらを国外追放し、王子と王女は結ばれる。

まあ、単純っていえば単純で〜 お子ちゃま向きかなあ〜と思ったりするけど、そんな筈ないだろうし、プロコさんならではの、何かひねりがあるはずだが。う〜ん、いったい何が言いたいのだろう。
今のところ、ワタシにはワカラナイですねえ。(笑)


1981年 マゼール フランス国立管弦楽団 SC ★★★
1990年 デュトワ モントリオール交響楽団 Dec ★★★★
所有盤を整理中です。

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