「 頭のなかの ♪ おたまじゃくし 〜クラシック音楽を聴いてみよう〜」

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ストラヴィンスキー バレエ音楽「ミューズを率いるアポロ」
Stravinsky: Apollon Musagète


ストラヴィンスキーの「ミューズを率いるアポロ」は、1928年に作曲されています。
ウィキペディア(Wikipedia)を元に記述すると
ストラヴィンスキーの新古典主義時代の代表的な作品で、アメリカ議会図書館か30分以内のバレエ音楽を委嘱された作品で、クラシック・バレエの伝統的な形式に基づき、過剰な装飾を排した「白のバレエ」を目指した作品です。
全音階的な技法が用いられ、楽器編成も弦楽合奏のみとされています。
今では、ミューズを率いるアポロと表記されることが一般的だと思いますが、ミューズを司る〜とか、ミューズを先導する〜という表記もあるようです。

第1場 プロローグ(アポロの誕生)
第2場 
アポロのヴァリアシオン(アポロと3人のミューズ)
パ・ダクシオン
カリオペの踊り
ポリヒムニアの踊り
テルプシコールの踊り
アポロのヴァリアシオン
パ・ド・ドゥ
コーダ(アポロとミューズの踊り)
アポテオーズ
と、続きます。弦楽のみ 第1・第2ヴァイオリン、ヴィオラ、第1・第2チェロ、コントラバスの編成となっており、とても穏やかで静謐な感じがして、甘く美しい神聖な神々の世界へ誘われます。

カラヤン ベルリン・フィル 1972年
Herbert von Karajan    Berliner Philharmoniker
(Berlin Philharmonic Orchestra)

昇天しちゃいました

録音状態は良い。ちょっぴり緩めだが、カラヤン独特の世界が拡がっているというか、美しすぎるレガートで綴られた、めくるめく音に流される。
カップリング:
1〜10  ストラヴィンスキー「ミューズを率いるアポロ」(72年)
11〜14 バルトーク「弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽」69年
う〜 初めて聴いた時、恐ろしいほどのレガート攻勢で、あわてて蓋をしてしまった記憶がある。
なんだか、イケナイものを見ちゃったような・・・。
これは、こっそりと深夜に聴かないと、怪しすぎる・・・。妖艶すぎる・・・ 親には内緒にしないと。 
ホント、今から思えば、メチャ笑えてしまうのだが、青春時代には、あまりにも刺激が強すぎ、官能的すぎて、はぁ。鼻血が出ちゃいそうになってましたね。
う〜ん。これは大変なモノを持ってしまったぞ。って感じで、アポロとミューズと言いつつ、こりゃ神さまも人間も紙一重じゃん。って思ってしまった感もありました。

とにかく、久々に聴きましたが、ホント、流れるような美しさに関しては絶品です。
何故だか分析はできないが、非常に心地良い。
脳内からアルファー波が出てくるのか、何が出てくるのかわからないけれど、むふふっ。という状態でフツフツと出てきそうなほど、心地良く、これで午睡を楽しめば良いし、不眠症も解消しちゃうんじゃないだろうか。と思うほどだ。

茂木先生の「音楽が脳を育てる」って本にも取り上げられていたようだが〜 ハハハ〜
音の幅が非常に狭いくせに、ふわーっとした磨き上げられた音が、エロティックに流れてくる。
これって、シェーンベルクの「浄夜」と同じアプローチにも思えてくるのだが、カラヤンさん特有のレガートが、オンパレードって感じなのだ。
もしかしたら、同じような傾向で、リマスタリングされたのかもしれない。エンジニアの名前までは確認していないが、ふわっとした音の響きは、ソフトフォーカスすぎる「浄夜」ほどではないが、音が、蒸発していくように、立ち上っていく感じがする。
そうかと思えば、音が、ドライアイスのように揺らめきながら流れ、足元に絡みつくように漂っている。

1947年版なので、フルオケバージョンである。
室内楽の雰囲気は、ぶっ飛んでしまっているが〜 これは、完全に別モノでしょう。
カラヤン世界の極めつけと言っても過言ではないような気がする。
まあ、人によっては異様だと思うかもしれないけど・・・(笑) ワタシもその点は、反対しないっ。

弦は艶やかで、人の吐息のように奏でられる。甘く、ふわっ〜っとしており、形にならない幻影を、ひたすら追いかけていくような、深みにはま込んで、迷宮入りになっちゃいそうな世界である。
もはや、音楽を聴いているという感じではなくなり〜 吸い込む息、吐かれる息を、繰り返し聴いているうちに、気がつかない内に、この情感どっぷり系の流れに引きずり込まれて、浸り込んでしまう。
あっ 決して、これが良い演奏だと言っているワケではありませんよ。
でも、この世界に抗しがたいことも確かで〜 ヤワなワタシは、やばいと思いつつ、引きずり込まれてしまうのです。
アポロというより、エロスの間違いじゃ〜ないかしらん。もはや別世界行き確定。
ハイ、官能的魔界への入り口のようなCDである。
  ドラティ デトロイト交響楽団 1984年
Antal Dorati    Detroit Symphony Orchestra



録音状態は極めて良い。
低弦の重厚さが、重すぎず、見通しの良いフレーズが聞こえてくる。
カップリング:ストラヴィンスキー「ミューズを率いるアポロ」、ストラヴィンスキー交響曲第1番
ストラヴィンスキーのバレエ音 楽って言えば、もちろん3大、火の鳥、ペトルーシュカ、春の祭典が有名だ。
「プルチネルラ」「カルタ遊び」もそうだが、ここでご紹介する「ミューズを率いるアポロ」も、結構イケテルと思うのだが、あまり録音している盤が出ていない。
まあ、もっとも、ワタシだって、CDは持っていたもののお蔵入りで〜(何故かという理由はカラヤン盤のところで読んでくださいませ。)最近、ようやく聞き込み始めただけなので偉そうには言えないのだけど〜

ディアギレフのロシアバレエ団によって、このバレエも初演されているのだが、ハルサイなんかに比べると、題材は、古いのは同じでも曲想が、新古典主義っていう、昔のバロックや古典派にいったん戻りませんか〜という懐古調なのだ。
まあ、主題もアポロ誕生ってギリシャ神話の世界ですからねえ。ギリシャに戻りましょう〜的に、神々の所作がマッチしたのかもしれませんが、でも、フレーズは、結構、面白いんです。
主張が控えめなのか、おとなしすぎて地味だと追いやられているのかも・・・しれません。

で、この曲、木管も金管も登場しない。打楽器軍団も登場しないので、そりゃ〜 ドンドン、バンバンっと鳴らないし、ハルサイみたいにはいかない。
だって、編成が、だって、ヴァイオリン(1・2)、ヴィオラ、チェロ(1・2)、コントラバスのオケで言うところの弦五部に、チェロが2つに分かれている んで、弦六部って感じなんである。だから派手さはない。
でも、ジミなんだけど〜 弦楽合奏が好きな方には、うってつけの曲だと、ワタシ的には思う。
勝手に、ワタシは、ストラヴィンスキーの「ダフニスとクロエ」みたいなモノかな。と雰囲気的には思っているのだが、あっ、コーラスも入ってませんけど。

こんな編成で、 シンプルな伴奏で、まあ、これでバレエ成功したのかな?と、心配しちゃうんですけれど、一応、ウィキペディア(Wikipedia)で調べてみたら・・・
1928年に、アメリカで初演され、その後パリで公演されたようだ。「一度きいただけで直ちに聴衆を熱狂させる要素を全然もたない」作品であるにも関わら ず、パリ初演は好評であったらしい。(一部抜粋)
まあ、おとなしい曲なので、眠くなることはあっても、春の祭典のように、あまりの強烈さに、怒り心頭の大騒動には成り得ないのですけどねっ。

さて、この楽曲、次のようなプログラムである。
第1場
1 プロローグ(アポロの誕生)
第2場
2 アポロのヴァリアシオン(アポロと3人のミューズ)・・・ヴァイオリンのソロが冒頭より登場する。
3 パ・ダクシオン・・・ パントマイムらしい。
4 カリオペの踊り・・・ カリオペさんは、詩を司る神さまの名前
5 ポリヒムニアの踊り・・・ ポリヒムニアさんは、演劇を司る神さまの名前 
6 テルプシコールの踊り・・・ テルプシコールさんは舞踊を司る神さまの名前
7 アポロのヴァリアシオン・・・ 2番目と同じ。
8 パ・ド・ドゥ・・・ 弱音付きで、古典的な舞曲だというが。
9 コーダ(アポロとミューズの踊り)
10アポテオーズ・・・ アポロ神が、ミューズの神々と共に、パルナッソス山(オリンポスの神々が座する山)に導かれていく。

以上なんですけど〜 
ふむ。フランス語のバレエ専門用語が並ぶし、ギリシャ神話ねえ〜さっぱりご縁がないため、雰囲気がつかめないんです。
どうやら、アポロが文藝分野を主宰する神になるので、3人のミューズ(英語ではムーサ ギリシャ神話では文藝や演劇なんかを司る、女神さまのこと)が、登場してきます。
で、挨拶代わりに、それぞれ司るモノを象徴した、書くためのボードや、仮面、竪琴を持って踊る。

そして、アポロを導いて、オリンポスの神々が座するパルナッソス山に登りましょう〜というのが、ストーリーらしい。
はあ。そうですか。って感じですけど・・・
日本芸能文化で例えると、能やお神楽を見ているようなモノかなあ。 どうも視覚的な情報がないと、知識の習得も、無理って言えばちょっと無理ですかね。(苦笑)
どう考えても、前述したプログラムの4〜6が、それぞれの女神さまの踊りで、その女神にアポロがどう導かれていくのか。
そのシーンがわからないのですが、そこがメインなのでしょう。って勝手に想像しちゃってます。

さて、ドラティ盤、録音状態が極めて良いので、聴きやすいです。
シャイー盤も、サロネン盤も一応聴いてみたのですが、ドラティ盤が、録音に関しては一番良いと思います。
低弦がよく鳴っていて暖かい音ではあるが、重すぎず、フレーズの見通しが良いと思うし、バリバリの緊張感というか、息の詰まるような演奏ではなく、ほどよ く緩めで、 ほどよく弦を掻き鳴らし、適度な重みもついて、メリハリのある、リズム感が出ている。
ヴァイオリンのソロの部分は、もっと前に出てきてもらっても良いんだけど、あまり主張してこない。
冷たすぎず、たれっとした流れる演奏でもなく、弦のノビが、気持ちよく出ており、メリハリも適度についているし〜
複雑な弦の構成が、ワタシ的には、わり と解りやすかったデスね。
もっと聞き込まないとイケナイのですが、今日は、これぐらいで〜お茶を濁してしまいます。スミマセン。

ラトル バーミンガム市交響楽団 1988年
Simon Rattle   City Of Birmingham Symphony Orchestra

いかすぜっ

録音状態は良い。リスミカルな場面は、やっぱ巧い。
カップリング:2枚組BOX
春の祭典 1947年改訂版 1987年
ペトルーシュカ 1947年 ピアノ:ピーター・ドノホー 1986年
火の鳥 1910年版 1987年
ミューズを率いるアポロ 1947年改訂版 1988年
冒頭のチェロの音の響きは、まずまず。
「ふぁらっれどぉ ふぁら れどぉ〜 ふぁっしふぁっ そぉ〜 ふぁれっら そぉ〜」
「そしっみそっ しみっ しらっど ふぁ〜 みふぁっら どぉ〜みぃ みふぁっど そぉ〜」
息づかいも深めだし、ふわっとした余韻もあり、なかなかに良い雰囲気〜っ。

「どふぁっら どぉ〜 どらっふぁ れぇ〜 れどらふぁ〜 ふぁ ふぁっ そぉ〜 ふぁふぁっ らぁ〜 ふぁふぁっ れぇ〜」
低弦の「そぉ〜ら そぉ〜らっ・・・ ふぁ〜ど らぁ〜ふぁ ふぁ〜 らぁ〜そふぁみれどしらそふぁ・・・」と回転が速くなってくる。そこら辺のちょっとした間のとりかたと、リズム感というか、場面展開が巧い。
アクセントを付けて、踊るかのような雰囲気を醸し出す。
この間合いの巧さねえ〜 カラヤン盤も、長い息を、ためて〜っ ふわぁ〜っと出してくるところが、さすがに手慣れたモノだったのだけど、ラトルさんも負けてない。で、テンポの速いところは畳みかける。

音の響きは、う〜ん もうちょっと甘めでも嬉しいんだけどなあ。
アポロの踊りになると、ソロのヴァイオリンが登場する。
「み〜ふぁ そふぁ み〜ど ら〜ふぁ らみし〜そし〜」と、悲しい二重奏のように奏でられていくる。不可思議な音で奏でられるが、その不可思議さが、幻想的で、幻惑される。
なんか変な音を弾いたんじゃーという音も出て、ちょっとアヤシイ。
もう少し雰囲気も出ても良いし、巧く弾いて欲しいかな。
パ・ダクシオンになると、「どぉ〜み〜 ふぁらぁ〜そぉ〜  どぉ〜 み〜ふぁ み〜れぇ〜 そぉ〜ら しぃ〜ど らそぉ ふぁ〜」 幻想的な空気が満喫状態に、弦のピチカートと共に、美女に絡まれたアポロの、ほんのり感が漂う。
もっと、ムーディでも良いし、高音域の弦の揺らめき感はあるが、低弦の響きが、もう少しあってもよさげだが、なかなかに雰囲気は良い。
カリオペの踊りは、ぼんっ ちょっと暗めの音で、チェロの響きが、不協和音っぽい音で怪しげに歌う。
ポリヒムニアの踊りになると、「みぃ〜そ〜 どぉ〜れっ みっ〜パンっ」と、軽快で、「みぃ〜らっふぁっ どぉ〜みっそっ」とアクセントの効いたフレーズが入ってくる。楽しいっ。
特徴のある短い曲が、次々と登場しては消えていく。
テルプシコールの踊りは、半音の鼻の詰まったような音で、「ど〜れ み〜ふぁ そ〜らし〜 みふぁっそっらしぃ〜」と歌う。
「しどぉ〜 しどぉ〜 しぃれ〜し どぉ〜」
「そぉ〜ら〜どぉ〜みそふぁ みぃ〜」と長調と短調が混じったような歌を歌う。

アポロの踊りでは、「ふぁぁ(そぉ〜)〜 ふぁぁ〜 しぃ〜 しぃ〜 し(ふぁ)〜ど しらそふぁ らぁぁぁ〜」と、強奏されるが、ヴァイオリンのソロが入ってきたりして、「らふぁそ そみふぁ ふぁれみ どれみ みみみみっ・・・」
「しぃ〜 しぃ〜 そ〜しど みれどし ららっぁ ふぁみふぁ〜」と、また強奏される。
コーダでは、力強く低弦の響きが入ってて、軽快に踊る。滑るような小気味な動きも入ってて、付点のリズムは、やっぱ弾むっ。弾むっ。この部分が良いねえ〜 やっぱ軽快で明るい。
カラヤン盤の美音のレガートもよろしいが、リズミカルな演奏は、ラトルならではの良さですよねえ。
おちゃめで〜 ここの美女は、3人のミューズは、ちょっぴり現代風なおちゃめです。
ラストのアポセオシスは、儚げに、ちょっぴり悲しさが秘められた感じで盛り上がりつつも、すーっとフェイドアウト。

まあ、特徴のある小曲が、するっと奏でられては、すっと消えていく。
弦楽四重奏曲のように役割分担があり、もちろん、多くの弦で、力強く弾かれている場面もあり、メリハリがあって楽しいし場面を想像することのできる曲である。まあ、いっけん地味な楽曲だが、ふわーっとした曲想のなかで、演奏者は細やかに表情付けする必要があるし、聴き手も、それなりにイメージしやすい。もちろん演奏者のテクも、もろベレである。

ラトルさんは、春の祭典、管楽器のシンフォニーと一緒にカップリングされたベルリン・フィルとの盤もある。(2011年)
ワタシは、まだ所有していないが、そちらの方が、きっと〜 もちろん演奏が巧いに違いないと思っている。
でも、バーミンガム盤も、なかなかに雰囲気ありましたよ。

1 プロローグ(アポロの誕生) (5:14) インデクス25
2 アポロの踊り (2:59) 26
3 パ・ダクシオン (4:15) 27
4 カリオペの踊り (1:25) 28
5 ポリヒムニアの踊り (1:12) 29
6 テルプシコールの踊り(1:39) 30
7 アポロの踊り (2:35) 31
8 パ・ドゥ・ドゥ (3:51) 32
9 コーダ (3:25) 33
10 アポセオシス (3:39) 34

ズヴェーデン オランダ放送フィル 2006年
Jaap van Zweden    Radio Filharmonisch Orkest
(Netherlands Radio Philharmonic Orchestra)



録音状態は良い。総体的には水彩画っぽいのだが、録音の良さと、ふんわり感、低弦の重厚な響き。そして、室内楽的な楽しみが充分に楽しめる。
カップリング:ストラヴィンスキー春の祭典、ミューズを率いるアポロ
柔らかいソフトな音質で、弦楽が流れてくる。
チェロのパートが分かれていて弦6部になっているというが、確かに低弦の響きが豊かだ。

「ふぁらっど しぃ〜 れふぁっら どぉ〜 らしっどふぁ〜」
「そしっみそっ しみっ しらっど ふぁ〜 みふぁっら どぉ〜」
低弦の「ふぁふぁふぁっ ふぁふぁふぁっ・・・」というリズムを裏で刻む音が、どっか弱くて、柔らかいのは良いが、もう少し力強くても良いかなあ。って思 う。ジャジャジャっ。バラン バラン〜という、弦の軋むような掻き鳴らし音が、もう少し強めでも良いかな。って思っちゃったのだ。

でも、夢幻的な高音域のふわっとした旋律が、流れ、流れていくところは、みごとっ。
春風が谷間を渡っていくような、爽やかさとほろっとした甘さがある。
フレーズの夢幻的な雰囲気は良くでているし、ふわーっとした和音は、とっても綺麗だし、弦楽の豊かさは充分にあって、よく響いている。

ヴァイオリンのソロも、結構長めのフレーズを、ゆらゆら〜 儚げに踊る。
あとでヴァイオリンが、もう一挺入ってきてデュエットになっているのだが、ちょっぴり民族風でもあり、崩したジャズっぽさもあり、超滋味ながらも、えへっ  面白いやん。
マニアック的で、室内楽的な楽しみが、垣間見られる。

それぞれのミューズ(カリオペ、ポリヒムニア、テルプシコール)役として、ヴァイオリンのソロがあって、アポロ神さま役のヴァイオリンが絡んでいくらしい のだが・・・う〜ん。これ、演奏会を一度生で見たい〜っ。
神々の特徴を、どう表しているのか、もっと聞き込まないと、わからないのだが。
なかなかに楽しいんである。
ちょっと暗めの3拍子、軋んだ低弦のガッがっ。だっだっ。という音がゆらゆら揺れる不安定なフレーズを、しっかり低弦が支えてはいるが、「んタタった  たぁ〜」というリズムと、弦の跳ねるような跳躍リズムが、ちょっぴり弱く感じてしまった。3拍目が弱いんだよなあ。
これは、あんまり3拍目を強くすると、夢幻感が出ないためだろうと思うけど・・・。
テンポを変えず、インテンポで行っちゃうし、もう少し、クリアーなピンと張ったような、キレが欲しくなるかもしれない。「れれっしふぁ〜 そみっどしぃ〜  らしっふぁ しぃ〜」
無いモノねだりかもしれないのだが、ワタシ的には、やっぱ、ちょっとアクセントが欲しいかなあ。
曖昧な、ほわ〜っと広がる空間豊かに響くなかの、スパイスが欲しくなってしまう。

ドラティ盤は、ふわっとしているのだが、弱々しさより、メリハリのついた逞しさがあったなぁ。と思う。
弦のピチカートも良く聞こえてくるのだけど、ガチっとした構築性という点では、少し弱い。

単なる妖精のようなニンフ達の踊りって感じではなく、大地に根ざした感じがする。
ちょっぴり陰影の深い滋味な味付けだ。土俗的な香りもするが、総体的には、あまり個性的とは言えないかも。
パステルカラー的な柔らかな中庸美や、弦の持つ幻惑的な響きは、かなりたっぷり感じられるのだが、旋律の方が、音の強弱でノビ感は感じるけれど、あまり叙情的には歌わない。
甘いだけの官能美、色彩美でも困っちゃうが、もう少しだけ表情づけが濃くても良いのになあ。 色彩の厚みとか、もう少し色気が欲しいかな。って思う。

でも、まあ、きっと、ワタシの無いモノねだりなんだと思います。だって、濃厚すぎても、きっと、うぷぷっ。ってなっちゃうと思うし、神さまに色気を求めたら怒られるから。(笑)
総体的には、水彩画風で、これぐらいでちょうど良いのかもしれません。低弦のまろやかな響きが、たーっぷり入ってくるし、テンポアップして、最後に至っているし。 パルナッソス山に登って消えて行く、雰囲気もすごくあるし〜 ほぉ〜弱音の美しさには、惚れ惚れ。
あまりCDが出ていない楽曲なので、録音状態の良さもあり、お薦めしちゃいます。
1972年 カラヤン ベルリン・フィル ★★★★
1984年 ドラティ デトロイト交響楽団 Dec ★★★★★
1988年 ラトル バーミンガム市交響楽団 EMI ★★★★
1990年 サロネン ストックホルム室内管弦楽団 SC  
1995年 シャイー コンセルトヘボウ Dec  
1999年 バシュメット モスクワ・ソロイスツ合奏団 Onyx  
2006年 ズヴェーデン オランダ放送フィル Exton ★★★★
所有盤を整理中です。  

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