「 頭のなかの ♪ おたまじゃくし 〜クラシック音楽を聴いてみよう〜」

 ヴィラ=ロボス ブラジル風バッハ (バキアーナス・ブラジレイラス)、ショーロス
Villa-Lobos:
Bachianas Brasileiras, Choro


ヴィラ=ロボス ブラジル風バッハ <バキァーナス・ブラジレイラス>

第1番:チェロ八重奏  1序奏(エンボラーダ) 2前奏曲(モヂーニャ) 3フーガ(対話)
第2番:管弦楽
           1前奏曲(ならず者の唄) 2アリア(祖国の唄) 3踊り(藪の思い出) 4トッカータ(カイピラの小さな汽車)
第3番:ピアノと管弦楽 1前奏曲(ポンテイオ) 2幻想曲(脱線) 3アリア(アヂーニャ) 4トッカータ(ピカプ)
第4番:ピアノ独奏版/管弦楽編曲版 1前奏曲(序奏) 2コラール(藪の歌) 3アリア(賛歌) 4踊り(ミゥヂーニョ)  
第5番:ソプラノ独唱とチェロ八重奏  1アリア(カンティレーナ) 2踊り(マルテロ)
第6番:フルートとファゴットによる二重奏 1アリア(ショーロ) 2幻想曲
第7番:管弦楽 
     1前奏曲(ポンテイオ) 2ジグ(カイピラ風カドリーユ) 3トッカータ(一騎打ち) 4フーガ(対話)
第8番:管弦楽 1前奏曲 2アリア(モヂーニャ) 3トッカータ 4フーガ
第9番:弦楽合奏、またはハミングによる合唱  1前奏曲 2フーガ


ポール・カポロンゴ パリ管弦楽団 1973年
Paul Capolongo
Paris Orchestra



録音状態は、まずまず。73年の録音だからと心配したけれど、いやいや〜なかなか聴かせてくれます。ほっこり、まったりした、妙に気怠い感覚で、この楽曲にマッチしている。
カップリング:ブラジル風バッハ 第2番、第5番、第6番、第9番
カポロンゴ盤は、2番から始まっているが、CDを起動した途端、えもしれない、摩訶不思議な感覚の楽曲で〜 もわもわ〜っと熱っぽい風が湧き上がる。
「らしどぉ〜しぃ〜らぁ〜 そ  らぁぁぁ〜」
サクソフォン(サックス)の音色が、なんとも言えず、「うにゃ〜ら うにゃぁ〜ら」っと、うねりを持ってて、湯気のような、つかみどころのない、気体感覚で音が出てくる。
「もわぁ〜ら もわぁ〜ら もこ〜 もこ〜 ふわぁ〜ら ふわぁ〜ら ぐにゃ〜ら ぷにゃ〜ら」
文字にしたら、なんとも、くにゃ〜っとした感じである。
ガチガチの、かっしりした構築的なサウンドをお好みの方は、へっ?なんじゃ〜こりゃ?と、奇声を発してしまうかもしれないのだが、これが、妙に体質に合うという方は、ハイ、クラシック音楽も、広い範疇で考えられ、時空感が、いっきに広がってくるだろう。
ほほぉ〜 これもクラシックか。と思えるんじゃ〜ないだろうか。
ワタシも、最初に聴いた時は、画期的だったモン。クラッシック音楽は、何も、ヨーロッパだけじゃーないもんね。と思っちゃいましたね。まあ。もちろん、ヨーロッパって、ひとくちに言うのも憚れるんですけど。気候風土が、違いますモノねえ。 まま、この曲は、ブラジル風ですから、大陸違うわけで〜
聴いてみると、楽しみが増えること、間違いなしって断言しちゃっても良いぐらいデスね。

で、ヴィラ=ロボスの「ブラジル風バッハ」という楽曲が、さほど知名度がなかった時代から、このカポロンゴ盤だけは、ずーっと発売されていたようで・・・
(もしかしたら、販売は一時中断してたかもしれませんが) 息の長い盤で、貴重盤だったらしい。
で、今聴いても、とっても、まったりしてて良い演奏です。
録音も、まずまず。(ワタシ的には、下手な今のライブ盤より、ずーっと良いと思います。)
なにせ、もわもわ〜とした楽曲だし、リズムが命って感じだし、そんなにクリアー過ぎるほどクリアーでなくても良いんです。
最優先は、やっぱ雰囲気かな〜 
クラシック音楽という、正装したガチガチの楽曲ではなく、どちらかと言えばムード音楽っぽく。オケというよりは、バンドのような演奏ですけど〜 これが、妙にひと昔前って感じで、良いんですね。
パーカッションのシャカシャカした演奏とか、妙に気怠く、何とも言えない、くすぐったい感じのするサックスの音色とか、パリ管の色彩感覚と、洒脱の効いた演奏が、大変良いです。
2番の4曲目 カイピラの小さな汽車って楽曲があるのですが、これが、ま〜 なんともバラケタ、田舎臭い機関車でして〜 ちっともスマートじゃないところが、笑えてしまうんですけど。
厚めの音の集合体と、パワーと、クサイくらいの粘り方には、ハマリますねえ。

普段、ベートーヴェンとかブラームスしか聴かない。3Bこそが、クラシックだと言う方には、ブラジル風バッハは、B級品だと言われちゃうかもしれないんですけど・・・。
このB級的なところが、粋だったりするんです。
例えが悪いですけど、古民家を改修した、床が、ちょっぴり凹んでいるような、レストランって感じで・・・ 結構、カポロンゴ盤は、レトロです。

で、ブラジル風バッハは、抜粋された盤より、結局、全曲が聴きたくなってしまう可能性が高いと思います。だって〜 面白いんだもん。
肌が合うか、合わないか〜 お試しで聴くには抜粋盤で良いんですけど、気に入っちゃうと、やっぱ全部聴きたいモノですから・・・。その点は、カポロンゴ盤は、全曲入ってないので、ちょっと残念です。
ちょっぴり、古くさいところ クサイところがナイス。 ちーっとも、スマートじゃないところが良いってことで〜
ヘスス・ロペス=コボス シンシナティ交響楽団 1995年
Jesús López-Cobos
Cincinnati Symphony Orchestra



録音状態は、あまりクリアーではない。95年のわりにはヌケが良くないし、演奏も冗長的で、もう少しメリハリが欲しい。期待してただけに。ぶっ〜
カップリング:ブラジル風バッハ(バキァーナス・ブラジレイラス)
第2番、4番、8番
このロペス=コボスさんの演奏では、ブラジル風バッハの2番、4番、8番というようなカップリングなので、イチバン人気のある5番が収録されていない。
ブラジル風バッハと言えば、第5番の2曲目アリア「あ〜」だけで歌われるヴォカリーズ風の曲が有名だ。
私的には、2番人気(←私的人気)の2番が収録されていたので、ロペス=コボス盤を購入したという感じだが、録音状態は、う〜ん。95年のわりにはヌケが悪い。
ちょっぴり籠もった感じが拭えないのと、リズミカルじゃ〜ないのである。
えっ もっと、ノリノリだと思ったのに〜 なんだか変なのだ。体調おかしかったの?って感じで、少しがっかりである。
2番から始まるが、ほんとに、ぼわ〜っと、湿気のある、熱っぽさのある籠もった気怠い感じで、雰囲気的にはあっているのだろうけど、あまりこの雰囲気が続くと、うっぷぷ。3曲目の踊りは、もちっと、楽しげに弦のピチカートが始まってくれないと〜  気怠い雰囲気そのままでメリハリが感じられない。
4曲目の、トッカータ(カイピラの小さな汽車)は、ノリの良い楽曲で、ホント田舎風チンチン電車みたいなのが走っている感じはする。だけど、タムタムなんだと思うが、ポンポン叩かれている音が、イマイチ、楽曲にそぐわない感じがするのだ。
汽笛役の金管は、いいんだけどなあ。

それと、なーんで、こんなリズムが悪いんでしょ。テンポが一様という感じで、ワクワクして来ない。
テンポを適度に変えて欲しかった。
単に、ぼーっとBGM的に聴くのも良いのだが、第2番、第4番が、気怠く、よく似た雰囲気を持つ楽曲が続くためか、洗練された楽曲には聞こえてこない。
多様性が持ち味の楽曲だし、大衆性もある、誰にも、わりと受け入れられやすい親しめる楽曲なのだ。
それと歌謡性、リズミカルな野生的な雰囲気、パーカッション群の活躍ぶりが楽しめる楽曲だ。
ロペス=コボス盤は、選曲ミスだとは思わないけれど、幾分、パーカッション群がアピールできてないし、長いっ。なにせ旋律が長いのだ。冗長的な感じがしてしまって残念。

それにしても、変だよなあ・・・。ロペス=コボス盤だと、絶対、活気あふれるリズムで、爆発的に攻めてくると思っていたし、しなやかに腰をくねらせて、動物的な感性で充満していると思っていた。
それにDNAから考えると、この楽曲にはぴったりだと思っていたのに。
ありゃりゃ〜 やっぱり変だ。
軽妙で、ラテン系の躍動感のある動きではなく、変に堂々と演奏しすぎ。オケが弾まないのかなあ。
吹奏楽風で良いのに〜 吹奏楽風になるのを避けたとは思うが、楽曲が死んじゃうじゃん。 ホント。おかしいのである。ワクワク感が少なく、遊び心をくすぐるような楽曲にはなってなくて、超がっくり。
ホント期待はずれに終わってしまって、とても残念だった・・・。(泣)

M・T・トーマス ニュー・ワールド交響楽団 1996年
Michael Tilson Thomas
New World Symphony

録音状態は良い。ラテン系まるだしの演奏の方が、ホントは面白いが、そつなくまとめててスマート。現地で聞く音楽ではなく都会で聴く感じになっているので、原始的なノリノリ感ではないけれど〜 お洒落。
「ブラジル風バッハ」第4・5・7・9番、「ショーロス」第10番

Bachianas Brasileiras
↑ これを訳して「ブラジル風バッハ」とされている。最近は、誤解を生みやすそうなタイトルなことと、知名度もあがっていることから、最近は、原語のままでバキァーナス・ブラジレイラスと、呼ばれることが多くなっている ようだ。
「ブラジル風バッハ」という名前で、どんな曲なのだろうかと、興味津々で聞き始めた。で、まず選んだのは、ティルソン・トーマス盤。
全部で9曲あるなかから、4曲が選ばれている。他の盤を少し聴いただけなので、比較することは難しいが、わりとおとなしく、無難ってところだろうか。誰しも、身に染みついたリズム感があると思う。 作曲家のヴィラ=ロボスは、南米ブラジルの人なのだから〜 出身地が違うってことは、やはり大きい。
その点は、いかんともしがたい。それを前提にして聴くことにした方が良いと思う。

4番(全4曲)
前奏曲(序奏)部分から、いきなり、熱風を感じる。かなりネットリ〜濃密だ。けだるい。
でも、この気だるさが、すぐ癖になる。(笑)
これを一度聴き始めたら、ジャングルのなかにはまり込んで、すぐには抜けられないと思う。
コラール(藪の歌)は、最初に打楽器(鉄琴だと思う)で、木魚のように、ポコポコと叩かれてる。そのなかで、静かにチェロが合わさってきて、すっかりムード音楽風 だ。
かなりゆったりめ。最後の方で打楽器が鳴らされるが〜 そのまま静かに終わってしまう。
これ、葬式BGM風にも聞こえちゃうんだが、いやいや〜お洒落なカフェバーのBGM向きだと思う。
アリア(賛歌)は、MTTさんは歌わない。おとなしすぎてイマイチなのだが。
踊り(ミゥヂーニョ)は、お気に入りになってしまった。印象に残るフレーズ「ぱぱんぱぱ〜ん」が、繰り返される。MTTの演奏は、どことなく 、リズム感が、少し〜 やっぱ民族が違うからか、熱っぽくない。
テンポを揺らさないところが、ちょっとなあ。面白くないかも。他の盤を聴くと、几帳面かな〜と感じる。

5番(全2曲)
ソプラノとチェロの合奏で、イチバン有名な「アリア」が収録されている。
「あ〜」だけのハミング調で歌われている。歌うというよりも、詠うという言葉がいいかも。
ここだけ聴いても値打ちあり。 まあ。MTT盤でなくてもよいが。ルネ・フレミングさんの声は、ちょっと硬めだし、クラシック風味が抜け切れていないので、ツマランと感じる人もいるかも。

7番(全4曲)
「ど〜みれ〜ふぁ ら〜そみ」と、ノスタルジックな旋律で始まる。打楽器が豊かに響き、なんとも言えないリズムに、はまり込んでしまう曲もある。感覚で、直感的に楽しい。

9番(全2曲)
哀愁を帯びた楽曲である。無伴奏チェロ風に聞こえる。でも、もちろん現代曲だし、通俗的な面も多分に含んでいる。親しみやすい。
ブラジル風バッハの楽曲全体的に言えることだが、分析して聴いても、あまりおもしろくない。
(演奏することが本職の方は、別として) 
雰囲気が大事で〜 流されて流して聴く。BGMがイチバン良いと思う。
それも夜、家で、ウィスキーかカクテルなんぞを傾けて、ひとり聴くのがよろしい〜。

ショーロス第10番
これは 、ブラジル風バッハ(バッキャーナス・ブラジレイラス)からの選曲ではないのだが、また、聴き始めると、やみつきに〜 すぐにCDを購入したくなるかも。
まあ。けったいな音楽で、ジャングル探検風の音楽と言えるかも。アマゾン上流に遡っていくような気がする。 もっとも、ホンモノのアマゾンなんて行ったことがないのだが、それでも、動物の鳴き声や、ジャングルのささやきを、音にしたんだろうなあ。とは想像ができる。
しーんとした夜、闇に耳をすませば、いろんな音が聞こえてきた。という場面もあるし・・・。
自然の描写が巧みで、鳥の鳴き声も、しっかり聞こえてる。想像がかきたてられる。
そのうち、合唱が入ってくるのだが、何を言っているのか? さっぱりワカラナイまでも、心地よさが勝つ。
バリ島のケチャダンスのような、吠える声で、バーバーリズムというか。リズムだなあ。
「わ〜わわわ〜っと」、幻想的に男女で詠われはじめると、はあ〜 手足を縛られ、火がくべられて、焼かれて食われちまうのかな。と、想像を逞しくしてしまう。
トランペットが鳴ると、変な感じがしてね〜 西洋音楽とバーバーリズムなあ。でも、春の祭典なんぞ、しっかり、クラッシックの定番だしなぁ。と、いろんなことを考える。

う〜ん。しかし、MTTの演奏は、幾分クール気味。この楽曲だと、もう少し、バリバリと盛り上げていただかないと、モノ足らないじゃん。太鼓を平板に叩かれてしまうと、単調になって 〜しまうよなあ。
ノリが悪い。もっと熱っぽく、もりあげてもらいたい。たとえ演奏が破綻しても・・・。なーんてね。(笑)
いや、他の盤も聴いてみたい。と思わせてくれただけで、ホント感謝しています。 よく、この楽曲を、MTTが取り上げてくれたと思う。もし、興味を抱いたとしても、知らない他の指揮者ばかりだと、手が伸びたかどうか疑わしいので・・・。

ヴィラ=ロボス ショーロス

第1番 :ギター独奏
第2番 :フルートとクラリネットによる二重奏
第3番 :管楽五重奏と男声合唱
第4番 :3本のホルンとトロンボーン
第5番 :ピアノ独奏曲「ブラジルの魂」
第6番 :管弦楽
第7番 :管楽五重奏とヴァイオリン、チェロ、タムタム
第8番 :2台のピアノと管弦楽
第9番 :管弦楽
第10番:管弦楽と混声合唱
第11番:2台のピアノと管弦楽
第12番:管弦楽
第13番:二組の管弦楽とバンダ(1929)─消失作品
第14番:管弦楽、バンダ、合唱(1928)─消失作品
補遺  :ヴァイオリンとチェロ(1928)






←1枚目
エイドリアン・リーパー グラン・カナリア・フィルハーモニー管弦楽団
Adrian Leaper
Orquesta Camerata de Gran Canaria
録音状態は良い。
カップリング:ヴィラ=ロボス ショーロス第1番〜第7番





←2枚目
シャーマーホーン 香港フィルハーモニー管弦楽団 1985年
Kenneth Schermerhorn
Hong Kong Philharmonic Orchestra
録音状態は良い。
カップリング:ヴィラ=ロボス ショーロス第8番、第9番




← 3枚目 
オラモ フィンランド放送交響楽団 1998年
Sakari Oramo
Finnish Radio Symphony Orchestra
録音状態は良い。
カップリング:ヴィラ=ロボス ショーロス第11番

ヴィラ=ロボスのショーロスは、全部で11曲ある。
ウィキペディア(Wikipedia)で調べてみたら・・・ ショーロス (Chôros) は、都会化された民俗舞曲に基づく、ブラジル風のセレナードとも言うべき音楽である。ヴィラ=ロボスは、第14番まで+2曲のショーロスを遺している。(ただし、第13番と第14番は、楽譜紛失のため演奏不可能)このシリーズも、 作品ごとに楽器編成が異なっており、時には都会風の洗練されたダンス・ミュージック、時には荒々しい音型を大胆に使いエネルギッシュな舞踏と、さまざまな表情を見せる。・・・と
あった。

これまた、ウィキペディア(Wikipedia)で調べてみたら・・・ 
ショーロ(Choro、Chorinhoとも)は、ブラジルのポピュラー音楽のスタイル(ジャンル)の一つである。
19世紀にリオ・デ・ジャネイロで成立した。ショーロという名前は、ポルトガル語で「泣く」を意味する「chorar」からついたと言われている。

当初、ショーロはフルート、ギター、カヴァキーニョ(ウクレレと同起源の小型4弦弦楽器)のトリオ形式で演奏されたが、その後、パンデイロ(タンバリンに似た打楽器)、バンドリンが加わり、「管楽器+バンドリン+カヴァキーニョ+ギター+パンデイロ」 からなるショーロの最も基本的な楽器編成が完成した。
これを「ヘジオナウ(Regional)」と呼び、当時ラジオで歌手などの伴奏をしていた編成である。
管楽器は、フルートのほかにはクラリネット、サクソフォーンが加わることが多い。ほかにもショーロは、トロンボーン、ヴァイオリン、アコーディオン、ピアノなど様々な楽器で演奏される。・・・とあった。

ヴィラ=ロボスは、ホント、いろんな編成で作曲している。作曲するってことは知っていたということで〜 すげ〜天才だ。
1枚目のCDは、1番から7番が収録されている。
ヴィラ=ロボスの楽曲は、楽しいのだ。楽しいのではあるが、多彩すぎて混迷を極めてしまって・・・ 
数度聴いたけれど、お蔵入り状態となり、CD棚のなかで眠ってしまったものである。
たまたま、8番、9番のCDを手に取ったので、この1番から7番までを聴いてはみたけれど〜 えへへ やっぱり、本で言うと斜め読みになってしまった。

で、2枚目のCDは、8番と9番が収録されている。
8番は、2台のピアノと管弦楽。第9番は、管弦楽での演奏である。
マラカスがカシャカシャ鳴り始めるのだが、う〜 ジャングル探検か〜と思いつつ、聴いているうちに眠くなってしまう。
録音状態は良い。なんとも不思議な音楽で、ジャングルのなかを無理矢理つれてこられて、唖然としているうちに行進曲が始まったと思ったら、 すぐに終わるし。展開の速い音楽である。
環境音楽というモノではないようだし、ただ、聞き流してみても良いのではないだろうか。
打楽器が主体になったフレーズ、木管の飛び交うリズムなど、多彩だ。
何度か、繰り返し聞いても飽きないのだが、でも、飽きない変わりに、全く覚えられないというか〜 個性的なフレーズが断片的に流れては、流れていってしまって〜 捕まえられないというか、わかんないというか 、特徴のあるフレーズを頂点にして、構成された〜という感じは受けない。
まあ〜良いのかなあ。こんなモノかな。と言いつつ、聴いているのが精神衛生上はよろしいのかと思う。

陰影は強いけれど、平坦な感じで、ルソーの絵画がイメージされる。
気がつけば、横の木に、大きな蛇が巻き付いていましたとさって感じの、湿気を含んだ、じっとり系の熱っぽさ。
でも、物語的な、筋のあるストーリー展開というわけでもなさそうで、形式にこだわらない自由な発想で、 自由な雰囲気で、アタマのなかで遊んでいて良いのではないかと思う。
遊べる、しゃれっ気はあるし、気持ちは心地よいし、お洒落な感じもするし。

で、3枚目のCDは、11番が収録されている。
サカリ・オラモが、ブラジルの楽曲を収録しているのである。驚きでしょ。
で、10番がないじゃんって、ことになるのだが、10番は、MTT ティルソン・トーマスさんが、ニュー・ワールド交響楽団と収録したCD(「ブラジル風バッハ」のところで、ご紹介している)があるのだ。
で、これで完結ってことになっている。

ワタシ個人が思うには、夏の夜、ちょっと夜風にあたりながら、カクテルなんぞを傾けて、家の前のテラスやベランダで聴いていると、嬉しいんじゃーないだろうか。
もう一つのお薦めは、カフェバーのようなお洒落なお店で、BGMに流す。これは、うってつけだと思う。
少なくとも、家で、ステレオの前に鎮座して聴いている音楽ではないような〜 気がします。

まあ、ちょっと急ぎでご紹介してしまったが、決してつまらない楽曲というわけではなく、ワタシ自身が、この楽曲の形式、自由な気風の楽曲を、なんと言ってご紹介したらよいものか〜
語彙が足らず、想像を超えた範疇でもあるし〜って感じなのだが、人を不愉快にするような、ワケのわかんない、ゲンダイオンガクのような奈落の底に落とされ〜恐怖をかきたてられ〜って曲ではない。(←相当に偏見が入っている 笑)
自然豊かな、ゆったりとした気分に、のびやかに接してくれる曲である。
1973年 ポール・カポロンゴ パリ管弦楽団 EMI ★★★★
1995年 ヘスス・ロペス=コボス  シンシナティ交響楽団 Tel ★★
1976年 M・T・トーマス ニュー・ワールド交響楽団 ★★★★
エイドリアン・リーパー グラン・カナリア・フィルハーモニー管弦楽団 Asv Living Era ★★★
1985年 シャーマーホーン 香港フィルハーモニー管弦楽団 NAXOS ★★★★
1998年 オラモ  フィンランド放送交響楽団 ONDINE ★★★★
所有盤を整理中です。

「 頭のなかの ♪ おたまじゃくし〜クラシック音楽を聴いてみよう〜」

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