「 頭のなかの ♪ おたまじゃくし 〜クラシック音楽を聴いてみよう〜」

ウェーバー 歌劇「魔弾の射手」序曲
Carl Maria von Weber:
Overture "Der Freischutz"


クーベリック バイエルン放送交響楽団 1964年
Rafael Kubelik
Symphonieorchester des Bayerischen Rundfunks
(Bavarian Radio Symphony Orchestra)

録音状態は良い。60年代中期とは思えないほど。演奏は楷書体でカッシリしているが、音色の柔らかいこと。ホルンの音色に、うっとり。
カップリングは下記のとおり。

ウェーバー&R・シュトラウス 管弦楽曲集 シノーポリ シュターツカペレ・ドレスデン
1 ウェーバー 歌劇「魔弾の射手」序曲
2 ウェーバー 歌劇「オベロン」序曲
3 クラリネット協奏曲第1番
4 ウェーバー 歌劇「オイリアンテ」序曲
5 ウエーバー 歌劇「アブ・ハッサン」序曲
6 ウェーバー 劇音楽「プレチオーザ」序曲
7 ウェーバー 序曲「歓呼」(祝典序曲)

歌劇「魔弾の射手」序曲

「れぇ〜 (1オクターブあがって) れぇ〜 どぉみ〜 (ふぁ〜れ〜ど しみ〜)」
「らぁ〜 (1オクターブあがって) らぁ〜 そしぃ〜  (そみどしら〜)」
チェロとバイオリンの響きが、しずかーに鳴ってきて、ホルンのフレーズに続く。

「そぉ〜み どみれ〜 ふぁみれぇ〜 み〜どみそぉ〜そ〜ふぁみ」
「どぉ〜らふぁら そぉ〜み どみ そふぁれ ふぁみど れぇ〜」
「そぉ〜み どみれ〜 ふぁみれぇ〜 み〜どみそぉ〜そ〜 らら〜」
「どぉ〜らふぁら そぉ〜み どみ そみれど〜」
この序曲冒頭のホルンのフレーズは、讃美歌である。
讃美歌285番「主よ御手もて引かせ給え」
「主よ 御手もて 引かせ給え ただわが主の 道を歩まん いかに暗く けわしくとも」
「みむねならば われいとわじ・・・・ 」(略)

この讃美歌のフレーズの美しいこと。ホルンが命〜 ハイ文字通りです。クーベリック盤は、ホルンが上品ですねえ。歌謡風フレーズが、ゆっくり ゆっくり〜
ワタシは、この美しいホルン(オベロン序曲も同様に)が聴きたくて、このCDを手にする。

で、讃美歌が終わると、いっきに怪しげな、雲行きの怪しい雰囲気になって、場面が変わる。
弦がうねりだしたところで、この場面展開の速さは、やっぱオペラです。
「れっれっれっ  そぉみぃ〜れっどっ そぉみぃ〜れっどっ」・・・
チェロの甘い音が被さってくるのだが、ハイ、
「ふぁ〜ふぁそっ ら〜らしっ どぉ〜どれみ  ふぁ〜みれ どみら ふぁ〜みれ どみらっ」
今度は、オーボエが旋律を吹いてくるのだが、巧いんです。
で、弦も〜 「どぉ〜しどれど ふぁ〜みそらふぁ そふぁみれ どぉ〜」

わずか、10分4秒という大変短い楽曲だが、4本のホルンの音色に、とにかく、やられる。
あとは、オーボエのすきっとした音色。
劇的なフレーズが詰まっている序曲を、品良く、キビキビ〜 盛り上がってくるところは、ちょいと録音が硬いのだが、熱く聞こえるし、カッシリと堅実にまとまってて、気持ちの良いタイトさを感じる。
それにしても、深い森をイメージさせ、その雰囲気に一気にさせちゃうところが、ナイス。
舞曲風になってくるところは、軽やかさが出てくるし、品が良いんだよねえ。
血統書付きです。という感じの演奏である。

シノーポリ シュターツカペレ・ドレスデン 1995年
Giuseppe Sinopoli
Sächsische Staatskapelle Dresden
(Staatskapelle Dresden)



録音状態は、う〜ん。ルカ教会での録音というのに、なんだか、乾いて、奥行きのない、つぶれているような気がする。
カップリングは下記のとおり。R・シュトラウスのバレエ「ヨーゼフの伝説」とカップリングされて2枚組BOXになっているものもある。 

  ウェーバー&R・シュトラウス 管弦楽曲集 シノーポリ シュターツカペレ・ドレスデン
1 ウェーバー 歌劇「魔弾の射手」序曲
2 ウェーバー 歌劇「オベロン」序曲
3 R・シュトラウス 歌劇「ファイアースノート」 愛の情景
4 R・シュトラウス 楽劇「サロメ」 サロメの踊り
5 R・シュトラウス 交響的幻想曲「影のない女」

歌劇「魔弾の射手」序曲

シノーポリの「魔弾の射手」は、確かに綺麗な弦の響きがあるのだが、カップリングされているR・シュトラウスの方が、魅力的で〜 ウェーバーの序曲は、地味に聞こえてしまって困りモノだ。

「れぇ〜 れぇ〜 どぉみ〜 しそみ〜れど」「らぁ〜 らぁ〜 そしぃ〜 そみどしら〜」
出だしの弦の音が持続するのだが、背景に響くのは、ものすごく細い音だ。
そこから、どそ〜どそ〜という揺れのバイオリンの響きが、しずかーに鳴ってきて、ホルンのフレーズに続く。
「そぉ〜み どみ れ〜ふぁみれ〜 みぃ〜ど みそぉ〜そぉ〜ふぁみ」
「どぉ〜らふぁら そぉ〜み どみ そふぁれ〜 ふぁみど〜 れぇ〜〜そぉ」

主になるホルンの響きに、揺れのある弦のバック添っている。
それが、ワタシ的には、妙に揺れて、揺れるので、う〜ん。「どそどそどそどそ〜」という響きに、妙に引きずられて二日酔いのような気分になってしまった。
「そぉ〜み どみれ〜みれ〜 み〜ど みそぉ〜そぉ〜 らら〜」
「どぉ〜られふぁら そぉ〜み どみ そ っどみ〜れどぉ〜」

このホルンが登場する、「れ〜れぇ」のオクターブ違いの2音は、どんな役割をしているのか、う〜ん。
ワタシ的には、さっぱり解っていない。序曲だから、オペラ全体のフレーズを、ところどころ象徴的に使っているのかしらん。
ホルンの旋律は、讃美歌だというが、う〜ん。クーベリック盤の方が、ホルンが上品な感じがする。
音の響きが悪い。録音状態なのだと思うが、基本的に、音が乾いて、割れた感じがする。

この後、また場面が変わり、ティンパニーが鳴って、恐ろしい情景に変わる。
「れ〜れ〜れ〜 れ〜み ふぁみれどし」「そっみれどぉ そっみれどぉ らしどれみ ふぁっれっ・・・」
「ふぁ〜らふぁれ らっれっどし〜・・・」と畳みかけてくる怖さは、凄いのだが、やっぱ乾いた音で、音が割れているようで、どうも気持ちが悪い。
割れたと言うのが極端なら、どことなく、どっか、ヒビが入っているって感じというか〜。

「ふぁ〜ふぁそっ ら〜らしっ どぉ〜どれみ みっ」
「れっれっれっ そみぃ〜れっどっ そぉみぃ〜れっどっ」
で、弦がうねり、巌に波がぶつかっているような厳しい響きがあり、場面展開の勢いはあるのだが、低音弦とティンパニーの音が、どーも気持ち悪い。
で、金管の音が警笛のように鳴るのだが、「ふぁ〜ふぁ〜ふぁ〜」と3回なる音が、え〜っ?う〜ん。
「どぉ〜しどれど ふぁ〜みそらふぁ そふぁみれ どぉ〜」と歌う弦は、優美なんだけどなあ。
スッキリした音色ではなく、どうも乾いたなかで、ごぉ〜っと奥行きのない、つぶれた音が出てくる。
ホント、特に、ティンパニーと低い弦の響きが、どうもいただけない。
まろやかさには欠けているし、柔らかではないが、リズミカルだし、勢いのある演奏である。
しかし、なーんか気になるなあ。この録音状態、ルカ教会って言うんだけど・・・。
1964年 クーベリック バイエルン放送交響楽団 ★★★★★
1972年 カラヤン ベルリン・フィル  
1995年 シノーポリ シュターツカペレ・ドレスデン ★★★
所有盤を整理中です。

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