「 頭のなかの ♪ おたまじゃくし 〜クラシック音楽を聴いてみよう〜」

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バッハ チェンバロ(ピアノ)協奏曲第1番 BWV1052
J.S. Bach: Keyboard Concerto No.1


バッハが作曲したチェンバロ協奏曲は、1台用から4台用までの作曲されています。
1台用の楽曲は、8曲(うち1曲は断片)、2台用の楽曲が3曲、3台用の楽曲が2曲、4台用の楽曲が1曲と、全部で14曲もあるそうです。
ウィキペディア(Wikipedia)で調べてみたら、バッハは、1729年〜41年まで、ライプツィヒのコレギウム・ムジクムの指揮をしており、その演奏会のために作曲されたものだそうです。まあ、素人では、とても14曲も聴き通すこともできないし、聞き分けることもできないと思うので、ここでは、1番のみをご紹介します

チェンバロ協奏曲第1番 ニ短調 BWV.1052
この曲は、1738年から39年頃に作曲されたと考えられており、消失したヴァイオリンのための協奏曲であると考えられています。第1楽章と第2楽章は、カンタータ第146番「われら多くの苦難を経て」に、第3楽章は、カンタータ第188番「われはわが信頼を」の序曲に転用されています。
バッハのチェンバロ協奏曲の中で最も完成度が高く、有名な作品で、両端楽章で繰り広げられるチェンバロのブリリアントな名人芸は、華やかな魅力があります。

第1楽章 アレグロ ニ短調 2/2拍子
 リトルネッロ形式による楽章で、全楽器が力強いユニゾンの主題で始まります。
第2楽章 アダージョ ト短調 4/3拍子
 終始反復される低音主題の上で、チェンバロが装飾的な旋律を美しく歌い継いでいく楽章です。
第3楽章 アレグロ ニ短調 4/3拍子
 リトルネッロ形式によるフィナーレで、活気に満ちた主題が、楽章全体にエネルギッシュな生命感を与えており、チェンバロのソロが、単独で腕前を披露する機会も多いものです。

ピノック イングリッシュ・コンサート 1979年
Trevor Pinnock
English Concert

こりゃ良いわ〜拍手

録音状態は極めて良い。躍動感があり、スピーディでスマート。シャキシャキして軽快で、痛快。ビートが効いていて、ノリノリ状態に。これは、耳からウロコ状態・・・。
バッハって、こんなに面白かったの?

チェンバロ協奏曲第1番

1楽章〜4楽章
おも〜くて、暗いって感じの冒頭なのだが、唖然とするほど快活で、シャキシャキしている。
「れみふぁみれ らっれ〜ら し〜そみ らふぁれ そ〜みどら し〜そみど ど〜らふぁれ〜」 
冒頭で、既に目がまん丸になって、パッチリ!
決して眠くならない。
すごいスピード感覚で、まるでF1レーサーみたいな機敏さで、躍動感あふれる演奏である。
う〜ん。すげっ。思わず唸ってしまった。でも、これじゃ、まったく違う楽曲に聞こえちゃうんだけど・・・。
どうしたもんでしょ。(笑)
いやいや〜 面白いモノは面白い。繰り返して何度聴いても飽きない。
「たら らったたっら らっらぁ〜 たら らったたっら らった〜 たら らったったら らっら〜」   
同じようなフレーズが繰り返されるところだと、音符がコロコロと回転していく様が、これ面白いっ。
チャチャチャチャ、 チャチャチャチャ・・・
「ふぁふぁ らら らら そそ そそ ふぁふぁ ふぁふぁ みみ みみ れれ れれ どど どど しし らら れれ れれ どど しし らら らら そそ・・・」
ハハハ〜 2音ずつ同じ音がくっついているんだけど、繰り返すため、それが3音連続に聞こえてきたりして〜 このリズム感覚が、とっても現代的で痛快である。
なんて、ビートの効いたチェンバロなんだろ。
ヴァイオリンを初めとしたオケの部分が、巧く噛み合ってて、ロックのように聞こえてくるというか、なにせ、パンチがある。ガッツがあるのだ。自然と首を振りながらリズムを追っているという有様。
バッハって、こんなに面白かったん? と思わせる痛快さ。
すげ〜 ホント、リズミカルで軽快で、飛び跳ねており、ビートも効いていて、現代に通用する面白さ。
コミカルにも聞こえるし、爽快で痛快。チェンバロが添え物的に聞こえてくるような、低音の方がビートが効いていて、その音ばかりを追いかけてしまう。高音のフレーズも綺麗なのだが、リズムだね。
ウッパウッパ ウッパウッパ・・・ パララ パララ・・・ チャカチャカ チャカチャカ・・・ んたーっ たっ。
なにせ、痛快でおもろい。リズムが躍動して飛び跳ねている、ノリの良い感覚で、ンチャラ ンチャラと聴かせてくれる貴重な盤だ。ヴァイオリンもノリノリ感があり、軽快でテンションも高め。
エネルギー放射って感じで、メチャ楽しくなる1楽章である。 2楽章は、ちょっと気怠いのだが、3楽章は、重音のような響きがあり、オケがノリノリで、ちょっと過激っぽいところが、笑えるほど。
快活で、軽快で、痛快。のめり込んで聴けてしまう。
引きずり込まれるなあ。この世界にっ。弾き飛ばしていくところが、結構荒っぽいが、ジメジメしているのだろうと思っていたバロックが、こんなにドライで、ニヒルで、そのくせ熱いっとは。
これだけ、飛んだり跳ねたりしていると新しい感覚だと思える。
カビ臭く、じけっとしてて、抹香臭い、チンタラしているバロックが、音の連続によってが、ぶっ飛んでしまう。
高音の方のパラパラパラした音が、間の開いた低音に支えられ、合いの手を入れて貰って締まってくる。
左手の低音と、ヴァイオリンの弦のしなやかな跳躍が、ほどよくマッチして、熱っぽいハンガリー風の舞曲のように聞こえるのだ。
へえ〜っ。これは宮廷の舞曲じゃーないなあ。上品じゃーないなあ。
う〜ん。ちょっぴり流れている血が違うよなあ。と思っちゃう。
そうだなあ、誤解を生みそうだけど、極端な言い方をしちゃうと、ジプシー音楽のノリというか、血の気の多いオジチャンの、ちょぴり酔っぱらい音楽みたいだ。カタグルシクないんだよな。
そう、もう、これは漫才の世界である。
例えると、大介花子のような。巨人阪神のような。テンポの速い漫才のようなのだ。
まちがっても、米朝さんのような落語ではない。

なにせ、1楽章と3楽章、これは面白い。
何度も言うが、格調は高くない。邪道だと怒られるかもしれないが、取っつきやすいのはピノック盤。
ホント、ノリの良いのは、ダントツでこのピノック盤だと思う。
ただ、緩楽章は、緻密じゃーないと感じちゃうかも知れないし、深くない。音楽性がどうの、精神性がどうの。と言う向きにはダメなんだろうけど・・・。ちょっぴりお酒を飲んで聴くぐらいだと、ホント、これお薦めである。太鼓判っ。特に、若い方向き。ビートの効いたバッハです。
シプリアン・カツァリス
ヤーノシュ・ローラ フランツ・リスト室内管弦楽団 1985年
Cyprien Katsaris
Janos Rolla Liszt Ferenc Kamarazenekar

録音状態は良い。気持ちのよいスッキリした感覚で、とっても爽やかだ。端正で、端麗辛口系だが、良い意味で、さっぱりして粒立ちの良い音で彩られている。
カップリング:バッパ ピアノ協奏曲第1番、5番、3番、6番

チェンバロ(ピアノ)協奏曲第1番 (ピアノ版)

この盤は、シプリアン・カツァリスさんが演奏しているピアノ版である。
「のだめカンタービレ」を見てから、バッハのピアノ版協奏曲第1番の冒頭が好きになって〜
特に、1番を繰り返し聴くようになった。
もちろん、作曲された時は、今のピアノはまだ登場していなかったので、チェンバロのための協奏曲だというのは解っているが、とっつきやすいピアノ版を聴くことが多い。

さて、冒頭の「みふぁそっふぁ みっしっ み〜し ど〜らふぁし〜そ らふぁ〜れし」
「ど〜らふぁし れ〜しそみ ふぁ〜れしどら しそらふぁそみ・・・」
余計な響きが無く、粒の揃った音が、アクセントをつけて出てくる。
シンプルで、かつ端正で、淡々と弾いているような気がするが、なーんか、面白い。

節回しを、飛び跳ねるように弾いている盤もあるように思うが、カツァリス盤は、歌うように弾くわけでもなく、極めて淡々としているが、繊細で音が可愛い。
シフ盤は、柔らかい音で、音の粒の表面はフワフワした感覚で、芯はちょっぴり硬めだったが、このカツァリス盤は、粒が硬めで、しっかりしている。
かといって、弾力がないわけでもなく、チャチャッチャ・・・と推進力があって、極めて気持ちよい弾かれ方をしている。

身振りの大きな演奏ではないが、繰り返して聴くと、大きなフレーズのなかで、身を縮めたり、伸びやかに演奏してみたり。フレーズを勝手に伸縮せずに、決して歌わないが〜 フレーズの捉まえ方が大きいのかなあ。大きな曲線のなかで、気持ちよく流れる。
この協奏曲は、結構歌える旋律のラインがあるのに、このカツァリス盤は、あまり歌わない。
で、淡々とした水彩画のような風合いなのだが、細かい音が、微粒子状のように詰まっている。
冷たいクールな音ではなく、結構、繊細な音だし、清潔感がある。
スパスパと、気持ちよく流れていく清流のようでもあるし、テンポが速いものの、イヤミがない。
すっ〜と喉ごしの良い、いっけん、味気ない感じのする演奏なのだが、切り口は優しい感じがする。

和音の動きよりも横の流れが気持ちよく、特段に速いとは感じないくせに、結構、こまわりの効いた速めの演奏だ。オケも、さっぱり系で、強調したフレーズはない。
でも、透明感はあるが、しっかり色彩感が、パステルカラーのようについているという、なかなか雰囲気が良い。いっけん、薄口系なのだが、品のよい出汁が効いてますね〜って感じ。
旋律の交差が、さらり〜っと混じり合って、また離れていく〜という感じで、ご大層な演奏ではないが、なかなかに、さりげなく演奏されていることに、ちょっとした驚きを感じる。
もしかしたら、通好みの演奏かも。

快速バージョンで、おおっ。と目を見開いて聴いてしまうところもあって、なかなかにスリリング。
自由自在にスピードをあげ、テンポをぐぐっと落とし、さらにパワーアップして快速で飛ばす。なかなかに、現代風で、これなら聴けるぜ。格好良いっ!という感じ。

まるで、ロックバンドが弾いているみたいでもあり、ジャズのように即興的にスウィングするような感覚も持っているし、おお〜 これ、クラシックという範疇から飛び出てるかもしれないが〜
おおっ、こりゃ〜ええやんっ。スタイリッシュで流線型のバッバも聴けて、これは嬉しいっ。
昔風の堅物の方には、ちょっと〜これはどうかな。と言われちゃうかもしれないが、若い方には、結構、お薦めできちゃう盤である。ワタシは、好きっ。
シフ盤よりも、ピアノに焦点のあたった録音で、小さいピアノの音が、やらしく強調されず、ナチュラルさを持って収録されている。全曲でないのが、ちょっと残念だが〜 ワタシ的には、1枚盤で満足している。



コープマン アムステルダム・バロック管弦楽団 1988年〜90年
Ton Koopman
Amsterdam Baroque Orchestra

めがまわる〜

録音状態は極めて良い。とっても勢いがあり、野生的というか、荒々しいというか、挑戦的というか、とってもアグレッシィブな演奏だ。

←バッハ チェンバロ協奏曲全集第1巻 2枚組BOX
1 チェンバロ協奏曲第1番 ニ短調 BWV1052
2 チェンバロ協奏曲第6番 ヘ長調 BWV1057
  (チェンバロと2つのリコーダーのための協奏曲
3 チェンバロ協奏曲第8番 ニ短調 BWV1059 (オルガン協奏曲)
4 チェンバロ協奏曲第7番 ト短調 BWV1058  
5 チェンバロ協奏曲第3番 ニ長調 BWV1054
6 チェンバロ協奏曲第5番 ヘ短調 BWV1056
7 チェンバロ協奏曲第2番 ホ長調 BWV1053

← バッハ チェンバロ協奏曲全集第2巻
1 3台のチェンバロのための協奏曲 第1番 ニ短調 BWV1063
2 チェンバロ協奏曲第4番 イ長調 BWV1055
3 3台のチェンバロのための協奏曲第 2番 ハ長調 BWV1064
4 フルート、ヴァイオリンとチェンバロのための三重協奏曲イ短調 BWV1044
5 2台のチェンバロのための協奏曲 第2番 ハ長調 BWV1061
6 2台のチェンバロのための協奏曲 第3番 ハ短調 BWV1062
7 2台のチェンバロのための協奏曲 第1番 BWV1060
8 4台のチェンバロのための協奏曲 イ短調 BWV1065
驚くほど、快活というか勢いが良く〜 スピードがあって、シャカシャカ、チャカチャカ・・・進んで行く。
アグレッシブというか、イケイケドンドンというか、まあ、凄く速い。このスピードに乗れるか、乗れないか〜という圧倒的な速さでだ。 乗ることが出来れば、ある意味爽快なのだろうが。う〜ん、どうだろう。

最初に聴いた時は、ひやぁ〜 速いっと感じつつも、ある意味、爽快感を感じ、飽きる前に終わっていたように思う。
しかし、聴き手の勝手だろうが、のんびり、ゆっくり聴きたい時には、これは、振り落とされてしまう。

ここまで速くなくても、よいのではないかと思うし、チェンバロの響きを楽しむというより、挑発的、扇動的にも聞こえてくるところが、ワタシとは、相性が悪いのかもしれない。
音に、ふっくらした、ノビ感はなく、音のあがりくだりはあっても、直線的に進んでいくので、おいてけぼり〜という感じで、聴いている方は、息がつけないというか、余裕がない。 ある意味、野性味があり、機械的であり、暴力的ですらあり〜
この全集を聴くのは、ある意味、苦痛になって〜 とても、とても〜 拒否感が先に立ってしまう。
まあ、簡単に言えば、速すぎて目がまわる・・・ってところだろうか。超個性的な演奏だ。

アンドラーシュ・シフ ヨーロッパ室内管弦楽団 1989年
András Schiff
Chamber Orchestra of Europe

はぁ?

録音状態は良い。ちょっと硬めの音では収録されていないが、人肌の暖かみを感じさせる誠実な演奏。チェンバロが、とっつきにくくて苦手という方には、お薦めかと思う。
カップリング:ピアノ協奏曲第1番〜7番(2枚組)
チェンバロ(ピアノ)協奏曲第1番 (ピアノ版)

この盤は、アンドラーシュ・シフさんが演奏しているピアノ版である。
バッハの時代には、ピアノって楽器は存在していなかった。音楽自体が、限られたサロンや宮廷社会から解き放たれ、一般の庶民にも入ってくる時代。つまり、産業革命以降に、裕福な庶民が音楽を聴きだした。そんな時、ピアノの原型が出来てきたらしい。
反対に、今の時代、チェンバロは身近な存在とは言い難い。現物を一度も見たことがないワタシにとって、どーも、縁遠い楽器である。音色は、風鈴みたいに鳴っているか、せわしなく、チャカチャカ〜してて、妙に甲高い音で響いてくる。うるせぇ〜 
立派な石造りの王宮の大広間で聴くには良いのかもしれないが、木造の10畳で響き渡ると、妙に勘に障る。まっ そんな程度の印象である。
また、学生時代から、浪漫派以降しか聴いていなかったのに、アーノンクールさんの激しい音にめげ、古楽器(ピリオド楽器)演奏が流行し〜 ワカラン世界が、ますます複雑になって、バロックは、遙かかなたに遠ざかってしまった。 バッハのCDも、少しぐらいは所蔵していたが、全て死蔵。モーツァルトもダメ。

それが、今になって、「のだめカンタービレ」に、はまってしまって・・・
アニメ版の映像のなかに、バッハのピアノ版協奏曲第1番の冒頭が、繰り返し流れてきた。
やっぱ無愛想な曲だなあ〜と思っていたのだが、なーんか耳に残るのだ。
アニメ版しか見ていないのに、無意識のうちに、くちずさんでいて自分で驚く始末。
子供時代にピアノを習っていた時には、バッハおじちゃんは身近だったのだけど。それにしても、あららぁ〜 いったいどうしたことか。
「のだめ」では冒頭が繰り返されるだけ。この続きは〜? 耳に残って、気になって仕方がない。
ついに、シフさんの演奏で、この協奏曲を聴いてみた。

みふぁ そっふぁみっ しっ〜み ど〜らふぁ み〜そみ らふぁ〜れし」
「ど〜らふぁし れ〜しそみ ふぁ〜れしどら しそらふぁそみ・・・」
グルグル渦巻いた混沌とした世界が、目の前に広がっているところから、もがいて外に出ようとするような意思力が湧いてくるような感じがする。
この数秒の序奏部分だけで、いきなり混沌とした世界に放り込まれて、どろどろとしてて執拗なのだ。
でも、ヴァイオリンのタララ ラッタタタ・・・、可愛く響くピアノのフレーズを聴いているうちに、ふわ〜っとした浮遊感が出てくる。
ヴァイオリンが、音の余韻のような働きをしている感じ。ピアノが、まるで塊と化していて、オケ部分が、その塊を氷解させてくれていくようにも感じる。
シフさんの演奏は、ゴツゴツはしていないし、柔らかいけれど芯が硬く、テンポはちょぴり速め。
音の開放感が適度にある。鬱々していないところが救い。
そうそう、確か、グレン・グールドがバーンスタインと競演していた盤もあると思うが、あ〜 あれは怖いだろうなあ。氷の世界が広がり、万年雪に閉じこめられてしまうと思う。
それにしても、シフさんの演奏は、丁寧で誠実だ。
それこそ、勝手に盛り上がって勝手に終わらせない。
同じ音が繰り返されても、ガンガンに突き刺さる感じもないし、凶暴でもない。人肌の暖かさが感じられる。あー これなら聴けるっ。そう思う。

しかし、この1番、結構怖い。
「のだめ」のなかで、千秋先輩が、弾き振りでバッハを演奏してなきゃ〜やっぱり買っていなかったかもしれない。ある意味、戦慄しそうなほど、底知れぬ怖い楽曲である。
元は、ヴァイオリンのための楽曲だったのではないか。とも言われているようだが、よくわからない。
バロックを聞き込んだ人にとっては、ピアノ版は、邪道なのかもしれないけれど、ワタシにとっては、いきなりチェンバロで聴いても、ダメなものはダメだろうと、買う気も起こらなかった。
それに、誰の盤を聴いたら良いのやら、さっぱりわからん。周りに聴く人もいない。
ネットで調べても、はあ・・・。高いっ。いきなり全集版を買う気もおこらん。と言いつつ・・・。
実は、このシフさんのピアノを聴いて、すっかりハマッテしまい。こりゃ、やっぱりチェンバロも買わないといけないな。と切迫感に駆られてしまった。
で、一応、コープマン、リヒター、レオンハルト、ピノックと揃えてしまって、お小遣いが、カラッケツ。
なんだ、怖いって言うわりには、1番にすっぽりハマッテイルじゃないかっ。(自分でも信じられない)

はしょって〜1番を聴いてみたのだが、リヒターさんは、堅牢すぎて、まったく近寄れそうにもなく。
コープマンさんは、初めから羽根が生えてて、どっか飛んでいってしまっている。
ピノックさんのは、華麗すぎて、元気がよさげだが、どーも、なんか違う世界だ。
レオンハルトさんのが、一番しっくりくるが、学究肌っぽく〜 落第しないか心配だ。

シフさんのピアノは、違う盤を聴き進むと、生ぬるいと感じてしまうのかもしれないが、初心者にとって、馴染みやすい音色で、かつ、優しげで、身近に感じられる1枚なのだろうと思う。
それぞれ買った盤は、アプローチが違うので、一概には違いを説明しづらいし、とにかく、まだまだ、聞き込んでいかなきゃ〜と思う楽曲なのであります。
もちろん一夜漬けでは、バッハは、わかんないデスよん。
まっ とにかく、入り口に立てただけでも、マシ。ってことで〜。扉を叩いてみましょっ。
ホグウッド エンシェント室内管弦楽団 1987年
Christopher Hogwood
Academy of Ancient Music

ほぉ〜良いヤン

録音状態は極めて良い。バロックの知識不足等で〜演奏の善し悪しは、わからないです。カップリング:バッハ ブランデンブルク協奏曲(全曲第1〜3曲BWV1046〜1048)
2台のチェンバロのための協奏曲第1番 ハ短調 BWV1060
2台のチェンバロのための協奏曲第1番

この2台のチェンバロのための協奏曲第1番は、チェンバロ2台、ヴァイオリン2台、ヴィオラ、通奏低音の構成である。
バッハは、チェンバロをソロとした協奏曲を14曲残しているらしいのだが、この第1番は、ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲からの編曲らしい。
まあ、専門家ではないので、どっちでもいいんだけど〜

ブックレットを読んでいると、
1楽章は、リトルネロ形式による躍動感あふれる楽章である。
2楽章は、2台のチェンバロが、息をのむ抒情的なメロディーを模倣しながら進むアダージョの楽章である。
3楽章は、また、リトルネロ形式とあって、ソロとトゥッティが緊密に結びついて、力に満ちた明快な音楽を展開する。
と書いてあった。

で、リトルネロって何?
リトルネッロ形式(Ritornèllo)は、バロック時代の協奏曲に多く見られた形式で、主題を全合奏で、それ以外をソロが奏でて、また主題を全合奏しながら、繰り返すというものらしい。
ロンドは、主題が同じ調で奏でられるが、この場合は、最初と最後以外は、主調以外の調で奏でるものなんだって。
「そどっ みぃ〜れ そっど みれみれ どっれみ ふぁそ らっらぁ〜 どしらそ ふぁっふぁっふぁ・・・」というフレーズを、音を変えて、パラパラパラ〜っと続けて行く。
いやがうえでも、耳に馴染んではくるのだが、2楽章に入ったら、すっかり忘れてしまうという〜 なんとも情けない結果に。

2楽章は、う〜ん ブックレットのように、息をのんでしまうほどではなかったが〜 ワタシ的には、確かにチェンバロの響きは美しいものの、ヴァイオリンかヴィオラの弦をつま弾いている響きが、アクセントになっているな〜と、思った。

3楽章は、
「どっそ どっふぁ どっ みれみれ どっ れっそぉ〜」
チェンバロの輪唱って感じがするんだけど、軽やか流れて行く。2台のチェンバロが、必要なのかどうなのでしょうね。
要るのかなあ〜? 絶対必要って感じが、あまりしなかったんですけどねえ。それに協奏曲っていうのだけど、ソロで聴かす醍醐味が、ちょっと、まだわからなかったです。

ホグウッド盤は、録音状態が極めて良いので、痛快な感じでスイスイ〜っと進んで行く。で、全部でも13分程度の曲なので、ぼけ〜っとしていると、あっという間に終了っ。
えっ あれだけ繰り返しているのに、ワタシの脳みそには定着しない?
そうなんですよねえ、何度繰り返されても、同じフレーズだと、どうもインパクトがないというか。飽きちゃうというか。
繰り返されれば、されるほど、すーっと流れて行く。
子供の頃に、お勉強しなさい〜って言葉を、何度となく言われたが、すーっと流してしまったのが、いけなかったようだ。
どうもワタシのアタマの構造は、繰り返しは、聞き流すということに、なってしまっているようである。とほほ・・・。

チェンバロ(ピアノ)協奏曲第1番      
1972年 リヒター ミュンヘン・バッハ Ar  
1979年 ピノック イングリッシュ・コンサート Ar ★★★★★
1981年 レオンハルト レオンハルト合奏団 Se  
1985年 カツァリス フランツ・リスト室内管 Tel ★★★★★
1989年 コープマン アムステルダム・バロック ★★★
1989年 シフ ヨーロッパ室内管弦楽団 Dec ★★★
2台のチェンバロのための協奏曲第1番      
1987年 ホグウッド エンシェント室内管弦楽団 OL ★★★★

「 頭のなかの ♪ おたまじゃくし〜クラシック音楽を聴いてみよう〜」

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