「 頭のなかの ♪ おたまじゃくし 〜クラシック音楽を聴いてみよう〜」

ベートーヴェン ピアノ協奏曲第1番
Beethoven: Piano Concerto No.1


ベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番(作品15)は、1795年の24歳頃の作品です。ホントは、2番の方が先に作曲されているのですが、楽譜の出版が逆になっています。
ウィキペディア(Wikipedia)を元に記述すると

1楽章 ハ長調 4/4拍子 協奏的ソナタ形式
ピアノソナタ第21番「ワァルトシュタイン」にもつながる明朗快活な楽章で、主題は、溌剌としたC音の連打と上昇音階が続きます。モーツァルトの影響が強いものの、中間部で、遠隔調の変ホ長調を採用する点にロマン的な萌芽が認められるもの。しかし、カデンツァは作者のもの(3曲残され、1曲は未完成とのこと)、カール・ライネッケのものもあるが、いずれも第3番と同じく、演奏者に任せる伝統的な形になっています。再現部の前のピアノの独奏移行部は、非常に演奏が困難で、演奏の際には多くの場合、右手のみのグリッサンドで演奏されます。

第2楽章 変イ長調 4/4拍子 三部形式
落ち着いた緩徐楽章で、随所にピアノの華麗な音階進行が取り入れられています。

第3楽章 ハ長調 2/4拍子 ロンド形式
楽しげなロンドで、独奏と管弦楽との掛け合いがにぎやかな演出をしており、最後のベートーヴェン特有のティンパニの連打は、史上最初の打楽器ソロの難解なパッセージです。

全部で約35分のモーツァルトにも似た爽やかさ、愉快さ、そして多彩なリズムで、おちゃめな一面もある楽曲です。

アシュケナージ メータ ウィーン・フィル 1983年
Vladimir Ashkenazy  Zubin Mehta
Wiener Philharmoniker
(Vienna Philharmonic Orchestra)

まっ こんなモン


録音状態はまずまず。流麗だけど、もっと愉悦感があれば、もっと嬉しいんだけど。
カカップリング:
1〜3 ベートーヴェン ピアノ協奏曲第3番
4〜6 ベートーヴェン ピアノ協奏曲第1番
1楽章
ベートーヴェンにしたら、ホントにチャーミングな曲である。
冒頭は、オケの序奏部が長いのだが、メータさんの振っているオケは、まろやかで流れるように奏でられる。
流麗で、爽やかな感じがするが、しっかり刻んでいるのでリズム感が出ている。
え、まだオケだけなの〜っと、ピアノは? と、思うぐらい序奏部が長い。
木管も登場してくるので〜 なかなか楽しめちゃう序奏部分なのだ。一応、クライマックスが作られて、 さらっ〜っと何気なく、ピアノが登場するが、初めは、まだオケの方が頑張っている。
が、トリルが入ってきたり、パパパ ぱぁ〜っと、可愛いピアノの音が入ってきたり、「みみふぁれ みみふぁれ みぃ〜っ」と、印象に残るキュートな音が入ってきたりすると、ありゃー これ、ホントに、ベートーヴェンなの?
と、ピアノの音が楽しめる協奏曲だってことに気づかされるのだ。結構、このあたり、考えて作ってるな〜と思う。
硬くて、厳つい楽曲が、ベートーヴェンさまではないのだ。ホント、可愛い楽曲なのである。

アシュケナージさんのピアノは、まあ、目のくりくり〜とした、チャーミングな子供のよう。とはいかないが〜  そこそこに可愛い。(笑) 粒が際立って、コロコロしてます〜とは言えないのだ、輪郭がハッキリしてないというか、響きが丸すぎて、どこか、ぽわーっとした可愛らしさである。 カデンツァの部分も、幻想的ではあるが、丸い音が、さらーっと流れている感じだ。

2楽章
内省的な楽章だが、オケのフレーズが緩くて長い。ぴーんっと張った感じがないので、ちょっと、だれちゃった。
ピアノが、「ふぁみふぁ そふぁ らぁ〜ふぁどぉ  そふぁそ らそ しぃ〜そどぉ〜」と、入ってくる。
ここは、木管が頑張ってピアノと一緒に絡んで、聴かせてくれないと〜
室内楽っぽい場面なので、ちょっと、退屈しちゃうと寝ちゃうかもしれない。間合いがねえ〜ちょっと長いかも。

3楽章
「ふぁふぁれ どっど ふぁふぁれ どっど・・・」と、いきなりピアノから始まり、「ららしど ふぁ〜」と、愉悦性の高いフレーズが続く。
オケが、ピアノに乗っかって、同じフレーズを奏でていくが、流麗だが、少し重め。そして、オケと同様に、ピアノが弾んだ感じで、飛び跳ねていくのだが、少し重い感じがする。
ジャズのような、字余り的な、くだけたところが面白いのに、どことなく遊び切れない、カチッと感があり、杓子定規というか、音自体は柔らかいのだが、さほど愉悦感を感じない演奏になっている。
ピアノの低音、オケの低音は良く聞こえるのだが、右手の反応がイマイチというか、高音域の転がるフレーズが、もっと、音として際だってくれないと〜 ワクワク感がたち起こってこない。

木管のフレーズも、遊び心が足らないというか〜 マジメだなあ。って思う。 スウィングするような、横に揺れる感じがしないと、縦に揺れてるだけでは、どうだろう。もっと、立体的に、ワクワクした感じが味わえると嬉しいんですけどねえ〜
パッパラ パッパ パッパラ パッパっと、もっと、ワクワクしたいですねえ。

内田光子 ザンデルリンク バイエルン放送交響楽団 1997年
Mitsuko Uchida  Kurt Sanderling
Symphonieorchester des Bayerischen Rundfunks
(Bavarian Radio Symphony Orchestra)

こりゃ良いわ〜拍手

録音状態は良い。ふくよかで幻想的なピアノと、楽しく跳躍するピアノで、もう〜
すっかり、この楽曲の虜に・・・。地味な1番だと思い込んでましたが、目から鱗状態で、すっかり楽しめちゃいました。ブラボーっ。
カップリング:ベートーヴェン ピアノ協奏曲第1番、第2番(97年)
1楽章
まず、オケによる、とてもながい序奏部があり、最初は、モーツァルトのようにチャーミング。
繰り返しは、とても重みのある音で勇壮に出てくる。
「どぉ〜どどどど どれみふぁみれ れぇ〜れれれれ そどれみふぁみ どぉぉ〜ららふぁ〜 どぉ〜そそみ〜」
とても厳かなのだが、途中で、ファゴットやオーボエたちが可愛く顔を出したりして、クライマックスをつくった後、ようやく〜
いよいよ、ピアノが登場する。
転がるフレーズが、どことなくモーツァルトに似ており、高音域で、可愛く跳ねてみたりする。
途中転がっているなかで、「み〜 みふぁみれ どしら みみふぁれ みみふぁれ みみふぁれ み・・・」と転ぶ。
えっ、これって、どこかで聴いたフレーズだ。(思い出せないっ 涙)

「っみらし どぉ〜しら らしどれ れれ みみ れどしっ」 
カデンツァでは、内田さんのピアノは、柔らかくペダルを踏んで、ゆったり〜とても幻想的に描いていく。
「そぉ〜 ふぁみれどしら・・・」と、雪崩おちてくると、オケと合わさって、主題が再度繰り返される。その後は、テンポをアップして、すわーっと走って行く。
階段ののぼりおりの柔らかさ、れしそみ れしそみ・・・ 小雪が舞い散るような細かく、柔らかい音・・・ う〜ん。すごい。
息づかいの長さ、深さ、沈みゆく間合い、階段上り下りの速さと細やかさ、それと、和音が破裂した感じとか、う〜ん、息を呑み込んで聴いてしまった。
すごいっ。繊細だ。ベートーヴェンの1番って、こんなに多才だっけ。
内田さんのピアノは、表情が豊かだし、いろんな面を演出して見せていただいている感じがする。
とても、とても、いろんな表情を提出されていて、楽しい。それに、 長大なカデンツァで、超驚きっ。
そして、勇壮なオケに挟まれた、つかぬまの幻想的なピアノの柔らかい響きが、とっても特徴的で、すごいな〜と驚きながら聞かせていただいた。う〜ん。すごいっ。

2楽章
沈み込んだ内省的な楽章だが、ピアノの音もそうだが、残響が柔らかく、左手のリズムが、ぼん ぼんと響くなかを、ゆったりと、川の水が流れていくように、どこかワルツのように奏でられている。

3楽章
いきなりピアノが登場する。
「みっみれ どっど みっみれ どっど みっみれ どっど どしら そっそ そっそ らふぁ・・・」
「っそそ らふぁそっ」 という、この付点のリズムが、途中でくっついちゃって〜 え〜 どうなってるの?
オケもピアノも、とっても面白くて、シンコペーション風になっており、裏拍子つきで、メチャ楽しいロンドになっている。

オーボエのフレーズも特徴あるし、木管の二重奏も、美しいハーモニーのなかに揺らめきがある。
ピアノも遊び心満載でおフランス風の軽やかな「ん〜パラ パッパ し〜ふぁ そぉ〜ふぁ」と、愉悦性の高いリズムが続く。
これって、メチャ斬新なフレーズなんじゃー? 
やっぱり、ベートーヴェンって、愉快なリズムが詰まってて、とっても斬新だっ。
ひや〜っ とっても楽しい愉悦性の高い楽曲で、内田さんのピアノの幻想的な要素と、打楽器のような弾むリズム感あふれる演奏で、もう嬉しくって〜 多彩な演奏で、とても楽しめて、満腹しちゃいました。

1983年 アシュケナージ メータ ウィーン・フィル Dec ★★★
1997年 内田光子 ザンデルリンク バイエルン放送交響楽団 Ph ★★★★★
所有盤を整理中です。

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