「 頭のなかの ♪ おたまじゃくし 〜クラシック音楽を聴いてみよう〜」

ショパン ピアノ協奏曲第2番
Chopin: Piano Concerto No.2

ショパンのピアノ協奏曲第2番ヘ短調は、1829年に作曲されて第2番という番号にはなってますが、出版の関係で前後しちゃったためで、実際には、1番より先に作曲されています。
で、いずれも、オーケストレーションが貧弱だと言われています。

ウィキペディア(Wikipedia)を元に記述すると
第1楽章 ヘ短調 4/4拍子 協奏風ソナタ形式。
オーケストラによる提示部は、問いと答えのような第1主題、オーボエによって提示される変イ長調の第2主題からなり、独奏ピアノがドラマティックに登場すると、熱い音楽が繰り広げられます。再現部では、第2主題は提示部と同じく変イ長調で再現されるのが特徴で、最後はヘ長調で終結します。

第2楽章 変イ長調 4/4拍子 三部形式
この楽章は、当時ショパンが恋心を抱いていた、コンスタンツィヤ・グワトコフスカへの想いを表現したと友人ティトゥス・ヴォイチェホフスキ宛ての手紙で述べているそうで、中間部は、変イ短調に転じ、弦の刻みの上にユニゾンで激しいレチタティーヴォ風の音楽が展開されます。

第3楽章 ヘ短調 3/4拍子 コーダを持つロンド形式
ポーランドの代表的な民族舞踊であるマズルカ(特にオベレクの要素が強い)を基になっています。中間部は、弦楽器にコル・レーニョ(弓の木の部分で弦を叩く)奏法が指示され、ピアノもユニゾンとなり、より民族的効果を高めています。
コーダはヘ長調に転じ、ホルンのファンファーレにより、明るく華やかに終結するもの。

確かに、1番に比べたら演奏される機会は少ないのですが、聴くと、もちろん、ショパンだっ!とすぐにわかります。
1番の冒頭が、あまりにも有名で、この2番は、出だしが華やかではないのです。だから、ちょっぴり地味だと思われるのでは?と、ワタシ的には思います。この2番の方が、ちょっぴり恥ずかしがり屋さんなのかもしれません。
でも良い曲なんだけどなあ。

マルク・ラフォレ バルシャイ フィルハーモニア管弦楽団 1991年
Marc Laforet    Rudol'f Barshai    Philharmonia Orchestra of London

ばっちグー!

録音状態は良い。個性的な演奏ではなく、しごく、まっとう〜で、癖がなく、楷書体で、丁寧に粒立ち良く演奏されている。
なかなか、いるようで、いない演奏だと思う。
カップリング:ショパン ピアノ協奏曲第2番、第1番
1楽章
「そらぁ〜し どぉ〜 しぃ〜ら そぉ〜ふぁそら しそ〜ふぁ」
「れら〜しどっ (そっふぁ)  れら〜しどっ (そっふぁ) どそぉ〜ふぁ みっ」
冒頭は、弦のおとなしいフレーズで始まるけれど、オーボエの二重奏もあって、フルートなどが絡んで室内楽的な雰囲気がするものの、ワタシ的には、オーケストレーションに見劣りがするとは、あまり思えないけどなあ。
オーボエで、「そぉ〜 ふぁみれど れしそぉ〜 そぉ〜 ふぁみれど れしそぉ〜」と促されてピアノが登場。
高いキーの「れぇ〜 らそどれ〜 らそどれ〜 らそどれ〜」と落ちてくる。
で、そこから、ほどんど、単独飛行で、ぱたり〜っと、オケはお休みで、入ってこないのである。
ラフォレさんのピアノは、美しい楷書体の、きっちり〜とした音で緻密というか、細かい音が詰まっている。
もちろん、ショパンの楽曲なので、オケがお休みしていようが、単に隙間を埋めるかのように、伴奏型のフレーズを、ぽつりぽつり〜っと入れるだけであろうが、楽想が、チャーミングであること変わりない。

吉井亜彦さんの「名盤鑑定百科」をひもとくと、「コンチェルタンテな精神」が欠けているのが致命的だ。自己と他者、あるいは、Aなる者とBなる者とが、ときに対立、協奏し合い、また、ときには融和し合ったりしながら、なんらかのものを生み出そうとしたり、共通の目標に向かおうとするような「コンチェルタンテな精神」が・・・。ここで、華やかなフットライトを浴びているのは、いつも、そして永遠ピアノのほうでしかない。
対するオーケストラのほうは、ついに主役とはなれない。「サンヨ・パンサ」である。と書かれてあった。
まだ続きがあって、味けがないだの、創意工夫に乏しく、事務的であるとか・・・。

2楽章
アハハ〜 まあ、ここまで書かれなくても、だって、ピアノ協奏曲なんだもん。とは思うが、凡人は、これで充分であっても、やはり専門家に言わせると、ダメっ 合格点だせません。と、いう感じなのでしょう。
で、ワタシも、誰の演奏だったか忘れてしまたったが、この2番を、ハッキリ言わない、わけのわかんない、ひとりごちの楽曲だな〜っと思ったことがあり、お蔵入りにしたことがある。
多分、この2楽章の印象が悪かったのだと思うが・・・。
「みふぁ ら そ ふぁれ どぉ〜し れ〜れ・・・」っと、細かな襞をつけて装飾的に演奏されていくのだが、この間合いが、きっとノビてしまって、緩いっと思ったのだろう。
しかし、ラフォレさんのピアノは、きっちりと、丁寧で、引き締まっており、気持ちの良いものである。
それに、 録音状態がとても良く、細かな装飾音の輪郭がぼけずに、綺麗にツブツブが見えるのだ。なので、ワタシは、1番はともかく、2番を聴くときは、このラフォレさんを取り出すことが多い。
間合いも、適度というか適切というか、間延びしないし、まどろっこしくもないので、ワタシとは呼吸が合うのだろう。

3楽章
「れっれ〜 みふぁそら しぉ〜どしら れ〜どしらっれ・・・」と、ちょっぴり跳ねるところが、とてもチャーミングだ。
で、ちなみに、1985年の第11回ショパンコンクールで第2位だった方で、来日もされて演奏活動をされている。
この時、1位だったのが、あのブーニンさんだったのが、ちょっぴり不幸なのだが・・・
2位がこのラフォレさんで、3位は飛ばして、4位が小山実稚恵さん、5位はルイサダさんなのだ。
今のご活躍を見ていると、どひゃん〜 超有名人ばっかりでしょ。

そんななか、ラフォレ盤は、超個性的な演奏をされているわけでなく、しごく、まっとう〜という感じである。
弾きくずしの巧さというか、個性派が多いなか、最近、あまり、こういう演奏家って、いないような気がするんだけど・・・。
超快速でもないし、流れるようにとか、粘っこくタメて〜という感じではなく、粒立ちの良さと、楷書体の雰囲気を持ってて、どこか、品があって格調が高いというか。ノーブルな感じで、正当派って言えるんじゃーないだろうか。
表情付けは濃いわけじゃないけど、ワタシ的には、嬉しい。昔のマガロフさんに近いモノを感じる。

1963年 ヴァーシャリ クルカ ベルリン・フィル  
1978年 アルゲリッチ ロストロポーヴィッチ ワシントン・ナショナル交響楽団  
1980年 ツィマーマン ジュリーニ ロサンジェルス・フィル  
1983年 ポゴレリチ アバド ベルリン・フィル  
1991年 マルク・ラフォレ バルシャイ フィルハーモニア管弦楽団 EMI ★★★★
1992年 ピリス プレヴィン ロイヤルフィル  
1998年 アルゲリッチ デュトワ モントリオール交響楽団 EMI  
1999年 ツィマーマン (弾き振り) ポーランド祝祭管弦楽団  
所有盤を整理中です。

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